国木田 之彦さんのポイントゲットレポート「整形外科へいく」
………2006.3.6


■2006.3.6――国木田 之彦さんのポイントゲットレポート「整形外科へいく」 一ヶ月ほど前から左足の膝から下がピリピリとしびれるような感じになった。しかも外側だけ。これはヤバイかな。前に腰痛の本を読んだとき、腰椎(腰の背骨)がつぶれて神経が圧迫されると脚がしびれ痛みを感じるようになる。さらにすすむと筋肉が落ちついには足が動かなくなる。とあったのを思い出した。気になって本屋で家庭医学の棚をみると腰痛の本はたくさんあり選ぶのに困ってしまう。たまたま平積みされていた本の著者が脊椎(セキツイ)、脊椎外科の専門家であると紹介されていた。そうか整形外科のドクターであれば誰でもいいというわけではないのか。膝とか股関節とか肘とか専門があるんだ。さっそくこの本を購入。
もともと側ワン症で腰椎が「く」の字にまがっている。手でさわると出っぱっているのがわかる。このため腰痛にはしばしば悩まされてきた。かかりつけの整形外科でレントゲン写真をみると背骨がおしつぶされている。ドクターは「絶望的だ」と一言。たしかにひどいとは思うがこの写真ちょっと強調されているようにも感じた。
昨年伊藤コーチにおしえてもらった小金井のドクターは「腰痛は筋肉痛ですよ」と明快である。すぐに筋弛緩剤を注射され、消炎鎮痛剤を処方してもらった。このときはこれだけで治まらず、その後、指圧、鍼、灸を試みた。
これまでは消炎鎮痛剤で痛みをおさえながら山にいったりストレッチや体操をしているうちに治まった。ジョギングもよかった。今回はしびれてきたのでほっておくわけにもいかない。
購入した本の著者、平林先生は館林の整形外科病院の副院長である。病院のサイトをみると東武特急で浅草から60分とある。東京から訪ねる人も多いのだ。
意を決して出かけることにする。8時前に自宅を出、北千住で特急「りょうもう」に乗る。10時に病院到着。待合室はすでに百人以上の人でいっぱいである。初診受付47番。電光案内板では10番の人がみてもらっているようだ。HPでは平林先生の外来診察ナシとなっていたが明日午前中に担当ということだ。電話すればよかった。本日担当の斉藤先生も副院長で脊椎センター長である。もちろん脊椎、脊椎外科が専門である。問診で側ワンとしびれの様子を説明。ほどなくしてレントゲンをとる。時間がたっぷりありそうなので、まず喫茶室でコーヒーをのむ。売店に平林先生の本が3種類並んでいたのでもう一冊別の本を買う。
名医だから混むのか、混むから名医なのか。前に9時から3時まで待ったことがある。まだまだ序の口だ。病院の内外をウロウロしているうちに1時半名前をよばれる。斉藤先生は50すぎ。口調からも態度からも経験豊富なベテランとわかる。左脚のしびれを説明する。診察台によこになると膝、足の甲を押さえたり、つま先に力をいれさせひっぱったり、臀部をおさえたり、痛みがないかしらべる。特に痛いところはなかった。レントゲン写真を見ながら説明してもらう。たしかに側ワンではあるが軽度である。2番と3番の腰椎の角度は21度。ひどい人は90度にもなる。片側が固まりつつある。4番5番が少しずれて神経を圧迫している。これがしびれ、痛みをおこす。腰椎は後屈しておりいい状態である。今のところ様子をみながら、しびれ、痛みがますようなら最後は手術をする。手術と聞いてびっくり。脊柱管という腰椎の中をけずり神経の圧迫をとる。比較的安全、簡易な手術ということである。ともかく一安心。平林先生の本を読んで来院したと説明。「世田谷からですか。」とはじめて気づいた様子。以上で2,020円也。脊椎外来の日だとあまり待たなくてもいいらしい。
館林駅前にもどり唯一営業中のカフェでカレーを食べる。
15.24発「りょうもう」で帰る。
たいしたことはないとわかり、翌日さっそくジョギング。体を動かすと血行がよくなるのか気持ちがいい。一安心。メンタルな面もおおきいかもしれない。
●平林キヨシ著「新版 腰痛の正しい治し方」講談社健康ライブラリー(1300円)を読んで興味深かった点です。
(1)我々の年代になると悪いなりにバランスがとれている。整体とか運動で急に大きな力を加え調和をくずすと痛みがでてくる。
――わたしの側ワンもゆがんでいるが腰椎どうしがかたまりつつある。
(2)急がない手術はできるだけ後がいい。痛くてたまらなくなってからやれば手術の結果に納得できる。
――緊急を要する手術かどうかは専門医の判断、アドバイスが必要です。
(3)指圧、鍼灸は痛みをおさえるが完治はしない。痛みが治まっている間にストレッチや体操をする。
――わたしも指圧をしてもらった時は気持ちがいいし鍼をうったら痛みは軽減した。しかし長続きはしなかった。
(4)筋肉はトレーニングしてもいいが柔軟性は現状維持につとめ無理をしない。
――柔軟性を高めようとすると骨格に無理をしいることになる。
●診察してもらった病院は館林の慶友整形外科病院(http://www.ku-kai.or.jp/)です。


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