中西 良栄さんから「足首・続報」
………2006.6.25


■2006.6.25――中西 良栄さんから「足首・続報」
●伊藤コーチ
●ご心配頂きまして有難うございます。
●私の足首は、整形外科で変形性関節症といわれました。
●念のため、リュウマチ、其れを引き起こす可能性のある糖尿病の血液検査もされました。
●それらは「−」でしたが、「骨が、悪いんだよな!」という事でした。
●尿で骨を調べることもできるそうで、今は検査結果待ちです。
●ペインクリニックでは血行も悪いと言われました。
●若い頃から仕事柄正座が多く、シビレは切れませんが立ち上がったときに
●足首をさっと、伸ばすことが出来ない状態がありました。
●いつも足首が冷えるので寝るときには足先を切った靴下を履くという具合でした。
●先ごろ深大寺の「ゆかり」という温泉に行きました。続けて行ってしまいました。
●こんなところに「骨」があるのか?と不思議に思うほどの硬いシコリがありましたが
●其れが小さくなり弾力的になりました。
●腫れも少なくなってきていますが、安定してなくて又腫れ上がったり熱も持ちます。
●夜中に「いたった・・!」と目が覚めたり、歩いていても座っていてもビリビリと痛みが走ることもあります。
●階段はギッタンバッタンという感じに下りています。
●病院の整形外科で足首が専門のところがあれば行きたいと思うのですが・・。
●今は兎に角、直さなくてはと思っています。
●糸の会に参加できるように早く治りたいと思っていますので、そのときには宜しくお願いいたします。
■コーチから
●当方、責任のある立場ではないので無視していただいてけっこうですが、中西さんはどうも、「結果」を知りたくてしょうがないという気配が濃厚に感じます。
●ご存じだと思いますが、西洋医学では、確立した病名(病気というカテゴリー)に合致する場合には直せますが、それに当てはまらないと大方手が出せません(東洋医学系の人と比べると多くの医者に観察力がないからだと思われます)。
●どうしているのか。精神療法です。「老化」とか「異常」という形容詞は患者を諦めさせるための方便として使われます。橋本 忠勝さんは医者のいうとおり1年間安静をつづけて裏切られた経験をしています。動き続けていればよかったと。
●朝日カルチャーセンター千葉にはGさんという開業医が参加されています。専門は循環器のようですが、老後観察型ホームドクターのようなことをされているかと思われます。そのG医師によると、ただの粉が薬になるそうです。
●「熱を下げておきましょう」とか「ビタミン剤を打っておきます」というのは医者の「わかりません」という言い換えではないでしょうか。「検査しておきましょう」というのも、ときに同様の意味かと。
●国木田 之彦さんの背骨変形に関するレポートはお読みいただいているかと思いますが、明らかな変形で痛みも生じるものに対して、かれは「固まっているのだからいいでしょう」という結論を選択しています。
●人間のからだは複雑です。春日 幸雄さんは奥さんがアメリカに数例あるだけの難病とかですし、ご当人のからだにもつぎつぎにいろんなことが起きています。慈恵医大の院長先生と長いつきあいになっているとのことですが、その先生が「病名がつくのは1割」とか。
●正常があって異常があるのではなく、正常も異常もからだにくっついているかぎりは正規の部品であって、痛みがあっても壊れていても、使えればいいわけです。
●そして、使える限りは「正常」というべきです。
●つまり「使える範囲で使う」という考え方をしなければ、自分自身が異常といわなくてはならなくなります。
●私は「無責任な立場」です。リスクを負いませんという意味なのですが、そういう立場からいうと、中西さんは「冷え」を足首のせいにしないほうがいいのではないかと思います。私自身が冷え性ですから「寝るときには足先を切った靴下を履く」などという言い方には腹が立ちます。なんで足先を切らなければいけないのか。
●効く効かないにかかわらず、中西さんが日常的にやるべきことは「足湯」です。バケツに熱湯を入れ、かろうじて足を入れられる温度のところで足を入れ、(お湯はゆっくり冷めていきますから必要な場合には差し湯をして)冷めすぎないところで乾いたタオルできちんと拭いてみてください。
●ちなみに故・野口晴哉さんの社団法人日本整体協会の足湯は「入浴温度+2度Cの湯に4〜6分。片方の足が赤くなっていない場合はそちらだけさらに2分」です。天才・野口晴哉さんは日本の「整体」の祖というべき人で、私などは、未完の「体癖の研究」などに人類学的興味をいだいています。
●足首にこだわらず、足を暖めるという意識が重要かと思います。それもただ暖かく……というのではなく、温度刺激を与えるということが重要かと思います。
●もちろん、なにがしかの気持ちよさが感じられれば続けるべきだし、その心地よさが自分の身体の変化を感じさせるようであれば大成功といえるでしょう。同時に、いやな感じ、いやな痛みを感じたらやめるべきです。
●ともかく「足首」を悪者にするのはやめましょう。足首をパーツとして組み込んだ足全体の問題として考えないと、問題はもう解決しないということが、整形外科医の結果にあらわれているではないですか。
●「痛み」との会話についても考えなければならないと思いますが、それはさらに「無責任」にしかまたのチャンスに。


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