2007.12.15_箭内 和子――ワンポイントレポート「福島県の山」


■2007.12.15――箭内 和子さんからワンポイントレポート「福島県の山」
●伊藤様
●9日の「トレーニングより危機管理」の講座に参加させていただきありがとうございました。10日は、学生時代からの友人と国立劇場で歌舞伎観劇をしてから、郡山へ戻りました。
●講義の中で
・・・登ることが出来た所は、降りられる(時間はかかるかもしれないけど)・・・
●このフレーズは、私も山歩きを通して、実感しておりましたので印象に残りました。
●何かレポートをと、宿題がありましたので、気が重くなりました。
●添付しますので、読んでみて下さい。
●これからは、自分の思っている事をまとめる事も、頭に入れておきます。    箭内 和子

■福島県の山――箭内 和子
 福島県には沢山の山があります。福島県の山に登ろうとしたら、まず、福島県を大きく南北・縦に三つに区切って考えます。西から、会津・中通り・浜通りと区分けします。深田久弥の日本百名山には、吾妻山・安達太良山・磐梯山・会津駒ケ岳・燧ガ岳・那須連峰(三本槍岳)が、上げられています。会津駒ケ岳・燧ガ岳は、会津の山で、後の山は中通りの山です。日帰りで登る・福島県の山の1年をまとめてみます。
 1月から2月に陽だまりハイキングをしようと思ったら、浜通りの山を考えます。阿武隈山地の東側の太平洋に面した山々は、標高も低く、積雪の心配も不要で山に登ることが出来ます。山頂から海を望むことが出来て、気分爽快感は格別です。阿武隈山地の西側の山は、積雪の多い年ですと、標高は1000mくらいでも、登るのに難儀します。積雪の少ない年ですと、初心者むけのやさしい山です。
 GWの頃になると、中通りの山(奥羽山脈の山)2000mクラスの山は、残雪を踏みながら夏道をたどり、登れるようになります。残雪と新緑を楽しみながら登る山は、山歩きをやっていて良かったと、感じさせてくれます。ぶなの新緑を眺めながら登山道を歩いていると、本当に幸せ感一杯になります。カタクリ・イワウチワ・イチリンソウなどの春の花から、しゃくなげ・ニッコウキスゲの初夏の花へ変わる頃まで花を楽しむことが出来ます。
6月後半から7月になれば、同じ2000mクラスでも、飯豊の山や会津の山に登れるようになります。花を眺め、山頂からの展望を楽しむ。山歩きの醍醐味を満喫出来ます。
9月後半になると、飯豊や会津駒ガ岳の草紅葉がはじまり、10月中旬には、安達太良や那須の紅葉が見事です。ダケカンバやつつじやナナカマドの赤にハイマツの緑が映えます。そのうちに磐梯山・吾妻山の初冠雪の便りが届きます。だんだん高い山は、雪に閉ざされます。こうして、県内の山を登りながら、1年が終わります。
私の住んでいる郡山は、会津の山へ出かけるにも、阿武隈や浜通りの山へ出かけるにも、便利な場所です。山歩きを趣味にしている者にとっては、地の利に恵まれていると言えるでしょう。これからも、山の色々な表情に出会いたいと思っています。


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