2008.7.24_矢野 博子――ワンポイントレポート「平標山」


■2008.7.24――矢野 博子さんからレポート「平標山」
 平標山(1984m)に梅雨明けした7月22日に登った。
 前夜 仕事から帰宅し あわただしく夕飯の準備をしていると コーチから電話。”明日の集合時間の変更です”とのこと。
集合時間を10分早くすることによって 登山口の出発が一時間早くなりますという同行するY氏の指摘によるものらしい。
7時48分東京発のMAX307に乗り込む。資料によると下山は19時。今日は 長丁場になりそうなので ここで一時間早く行動できることは ありがたい。上手くいけば お風呂に入る時間が取れるかもしれない。
 数日前に梅雨明けし、ここ数日の暑さは半端でなかった。でもきっと爽やかな風が山では 待っていてくれると期待して越後湯沢の駅に降り立ったが むっとする暑さ。 バスで平標登山口に行く。(580円)”バス停はもう少し先なんですけど”と言いながら 運転手さんは 親切なことに手前の登山口でバスを停めてくれた。
 10時5分 登山口出発。コーチを含めて14名の大所帯。一時間ほどやや急な登りが続く。暑い!暑い!ここで仲間のMさんがこのサウナのような暑さの中 歩けそうもないのでリタイヤしたいとコーチに相談するが 説得されて? リタイアの希望は却下され 続行する。(Mさんはその後 何の問題もなかった。)
 それよりもう一人の男性が足元がフラフラして 体も時折揺らいできて どうみてもアブナイ状況。(後でご本人に聞いた話では シャリ欠で 更に水も十分でなかったとか) コーチが彼のザックを持ち 彼が先頭に出て ゆっくりと歩を進める。
 大きな鉄塔が突然あらわれてくる。その辺りから 高山植物が所々に出現してくる。流石 花の百名山。 カラマツ、オダギリソウ、カンゾウ、キンコウカ、コゴメ、ワタスゲ等に歓声の声が飛び交う。爽やかで疲れを忘れさせてくれる花の存在は大きい。
 時折頬をなでる涼しい風がこの上なく気持ちいい。松手山に12時半到着。ここから平標山まではなだらかな登りでとても雄大な景色。石楠花と笹の林の中 整備された道を行く。石楠花は花芽がついてないのが多く 来年の花はあまり期待できないかもしれない。逆に何故か めったに咲かないという笹の花が沢山咲いていた。
 15時 平標山到着。ここでゆっくりと涼しい風に吹かれる。ガスっていて辺りは見えないが気持ちいい。熱いお茶が 美味しかった。登りに5時間かかった。
 30分ほど山頂の爽やかな風に身を任せると 汗が引いていく。
 予定変更して仙の倉山には回らず、平標山の家へと下る。小屋までの道は歩きやすい木道。白いワタスゲがきれいだった。
 真新しい小屋は無人だったが 冷たい水がコンコンと出ていて皆で喉を潤す。2L持っていた水が底をついていた。ここからは 長〜い、長〜い鬼のような下りの木製の階段。花も大してない。遠くから 雷鳴が聞こえてくる。皆で 近づいてくる雷鳴の観察をしながら下る。
 40分ほど下って水場に到着。そこら辺りから ポツポツと雨。 雨具をつけないで終わりたいという願望むなしく 皆で突然の雨に備えて ゴアを着る。
 ここからは林道。気 持ちが緩む。心配した雷は遠のき ゴアをぬぐ。雨具を脱ぐ時に靴の紐をきちんとしめずにそのまま歩いた私は 靴の紐に足をとられ 転倒!ヒザをつき 手をつき それでも勢いはとまらず最後は顔面制動! 幸い大した事なく 翌日の職場でもバレズに済んだ。横着が招いた転倒だった。
 林道を一時間ほど歩き18時に登山口着。
 越後湯沢駅そばの公衆浴場(¥400)へ行き ”へぎそば”なるものを食し 20時28分越後湯沢発の新幹線に乗り込む。暑さとの戦いの一日だった。


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