2008.8.21_山咲 野乃香――ワンポイントレポート「丸山〜〜イイなぁの五大噺」


■2008.8.21――山咲 野乃香さんから「丸山〜〜イイなぁの五大噺」
 朝、ふたつのドジがあった。集合駅である池袋を乗り過ごし一駅先まで行ってしまったこと。おにぎり屋の店先でつり銭をばら撒いたこと。
 2度あることの3度目は山行中に起こるのだろうか? と、ささやかな不安を感じながら西武線ホームにたどり着くと糸の会の面々。不覚にも涙はこぼれなかったけど、異常にホッとする。山のお仲間はイイなぁ。

 芦ヶ久保駅から、好天の夏模様の中、左右に果樹園を眺めながら舗装道を上る。食べごろのすももがたわわに実っているではないか!
 垂涎とはこのこと。自制心がプッツン寸前、ついに天の恵み。完熟状のすもも路上に1個発見!
 すかさず拾った私、前後の見境なくガブリ。が、半分ほど食した所で我に返り、独り占めの心苦しさと共犯者ほしさから近くにいたM氏に(微妙にひいていた気もしたけど)かじりかけを差し上げる。
 まあ、ホント、これは全くの非日常。道端に落ちているものを口にし、食べかけをよそ様にムリヤリ食べさせる。登山はイイなぁ。

 休憩中にMさんの後襟についた虫をお取りする。2〜3センチの黄緑色のしゃくとり虫。動きのユーモラスな事といい、美しい色といい、非常にかわいらしいと思ったが、Mさんにとっては全くの許容範囲外だったようで、「えーっ、そんなもの平気なのーッ!」と叫ばれてしまう。また、虫を逃がしてやったそのままの手で平気でおにぎりを食べたら、もう一度驚かれた。ドーモスミマセン。登山はイイなぁ。

 山頂を過ぎた森林館広場では、コーチご推奨の斜面での頭を低くした寝ころび。空は広く、トンボもたくさん。足は軽く、頭に血がめぐったせいか視界も良好。キモチイー。多分、この体勢、1年ぶり。昨夏、尾白川渓谷で流れ下る渓流の段差の断面がバッチリ。低い所から見るだけでもめったにないアングルと思ったが、さらにさかさま。いたく感動したのを思い出す。登山はイイなぁ。

 そして帰途の稀有な体験。一生無縁と思っていたコーヒー専門店に入る。しかも水だけ飲んで過ごす。「逢茶喫茶」の精神は忘れじと思うのだが、カフェイン過敏症? わたしの現実は悲しいかな、結構ヘン。三度目のドジはこれ? の感なきにしもあらず。
 しかし、さほど浮いた感なくいられたのは、店の雰囲気か、糸の会皆様の気遣いか。感謝。再来の折には、どなたかのコーヒーをスプーン一杯だけお相伴させてもらうつもり。山のお仲間はイイなぁ。

 ハッ! 丸山ってどんな山だったけ。コンクリの展望台からは360度たくさんの山が見えました。


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