2008.8.29_山咲 野乃香――ワンポイントレポート「黒岳・絶叫下山コース」


■2008.8.29――山咲 野乃香さんから「黒岳・絶叫下山コース」

●行きはヨイヨイ。
 レンゲショウマは群落こそ見られなかったが、何しろ今までにも2回程、薄暗い所で数輪しか見たことがなかったので今回はかなり満足した。本当に「気品ある」という形容がぴったり。
 思いがけず出会ったのがアサギマダラの群れ。一日に何百キロも飛び、海を渡る蝶として有名だが、謎が多いと言う。各地でマーキング調査がされているとのこと。あまり羽ばたかず、量感を感じさせるようにゆったりと滑るごとく間近を飛翔する姿に目を奪われた。簡単に捕まえられ、記念撮影。因みに春の北上、秋の南下は代の違う個体だそうだ。
 万物の中でも、特に花、鳥、蝶の美しさは創造主の存在を確信させ、畏敬の念を感じるものであります。
 そして、稜線に吹く風も快かったのだが・・・

●帰りはコワイ。
 結構、本気の悲鳴をあげた。自覚しているのは2回。
「前傾のダブルストック使いの練習に最適のお楽しみコース」という前ぶれと、2日に千葉から先行したF氏の不穏な?メールにより、それなりの覚悟はしていたのだが。参加者6名中5名が尻もち。
 今回初体験の恐怖は、私の直後の方が5〜6回かなり激しく転ばれた事。うち1回はなんと私の横を通り抜けてすべられた。これには私も思わず絶叫。すんでのところでこれは結構な惨事になったのではと思われる。正直、コワかった。この時点で、もう少し間隔を空けてくれるようはっきりとお願いすればよかったのだが、年長のベテランの方にそんな初歩的な事を言うのもはばかられてつい遠慮した。そして再び私に迫った距離での転倒が理由で、2回目の悲鳴となる。
 かくいう私も、もちろん大しりもちをついた。「転ぶときはザックで受けるつもりで」というコーチの注意が頭をかすめたが、そううまくはね。予期した通り、すべりそう、すべるぞ、アーすべったと活用形がよぎるようなスタイル。私にとってこれは数あるころび歴の中でも、今までになく陰性で非常に後味の悪いしりもちだった。
 まあ、悔しがっても、原因は耳タコの「つま先重心」が不完全だった事に違いないとは思う。耳タコどこじゃないよ、足裏が変形? 成長? するまでに私は従順な「つま先重心」実践者であるはずなのに。結果がついてこないのはバランス力のなさかセンスのなさか。
 今回は、コーチから「限界宣告」があったが、他人事ではない。
 実は、何を隠そう、不転倒記録を数えていたことがあるのだが、なんと最長たったの6回。転んだらまた1から数え直していたのだが、6回以上にのびません! 私の転びの原因は9割がたはウカウカとかかと重心になること。1割は重心以前の問題で、生来のズボラにより浮石、木の根、岩盤に乗ってしまう不注意。という、まあ、いい加減な分析をしているのだが。なぜか、今期4月以降は成績悪し。7回参加のうち3回は転んでいる。ドヒャ!

 レンゲショウマが満開だったら、また同じコースを来るか? うーん、ビミョー。
 同じ絶叫系なら、富士急ハイランド「ええじゃないか」の方が安心かも。


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