2008.12.25――稲葉 和平さんからレポート「振り返って・その3」


■2008.12.25――稲葉 和平さんからレポート「振り返って・その3」
伊藤幸司様
「靴」のことはもうしばらく、いろいろ試してみてから報告しようと思っていましたが、書きついでに「歩き方]に関する現段階の報告です。

 この1年間で山歩きに関する様々な知識は増えてきたが、技術の上達と言うところまでなかなか結びつかない。

 まず、山歩きの最大のポイントである「歩く技術」がどうもうまくいかない。
 原因はいろいろあるだろう。筋力、柔軟性、バランス感覚などを総合した身体能力そのものに問題があることは明らかだから、その身体能力の不足をカバーする、言い方を変えると身体能力の不足を露見させないだけの技術を身につけたいのだが、うまくいかない。

 ダブルストックと運動靴という、歩く技術の上達を支える、あるいは技術の不足を補完するための有力な道具の助けを借りてもなお、歩く技術は合格点に遠いのではないかと感じている。
 なぜかと言えば、山では当たり前の「不整地急斜面」になるととたんに前の人と距離が開いてしまうためだ。

 当然、伊藤コーチは最初から私の歩き方の悪さに気付いていて、片足にしっかり乗るように、など基本的なことからいろいろとアドバイスをいただいている。それでもなかなか改善しないため「9es・仙丈ケ岳・甲斐駒ケ岳」の初日、大平小屋での「教室」での、靴を軽くて歩きやすいBrooksのゴアテックス・ウォーキングシューズに変えてみたら、という伊藤コーチの強い提案に至ったのだと思っている。

 Brooksのウォーキングシューズに変えて歩きやすくなったことは確かである。ただし、逆に今まで気にならなかったことが気に掛かるようになっってしまったのである。つまり、それまでは求めていなかった靴の「フィット感」を思い出してしまった。
 スキー靴でも同じような経験をしていて、スキー靴は長い間「痛くない」ということだけが選択の基準だったが、LANGEのレーシングモデルを履いて足と一体化する感覚を知った。その、足と一体化するフィット感をウォーキングシューズにもとめるようになってしまったわけである。
 今は靴下を変えてみたり、紐の締め方で痛みを感じることなくどこまで締められるかなど、いろいろと試している段階である。(その後スポーツショップで他のメーカーの靴も試し履きしてみたが、今のところ「これは」と思う靴には出会っていない)

 靴が軽くなり、ダブルストックの使い方も多少は上達していることも寄与していると思うが、急斜面も「不整地」でなければほとんど問題はなくなってきている(と思う)。
 不整地だととたんに歩みが遅くなってしまうのは、ひょっとすると遅れてはいけないという心理的な焦りが、かえって重心の移動をいい加減にしてしまっているのかもしれない、などと勝手な理由を考え出し、最終的には時間が解決してくれるだろう、と意識的に楽観的に考えることにしている。

 先日、医者に「歩く速度が上がらない」と言う話をしたら、「加齢による衰えを考えないといけません」といわれたが、まだ諦めたくはないのです。


★トップページに戻ります