2009.6.24――矢野 博子さんからレポート「大岳山」


■2009.6.24――矢野 博子さんからレポート「大岳山」

 2009年6月23日(火)奥多摩の大岳山に登った。
 糸の会に入会してもう7〜8年になろうという私が 今回の山歩きで大きなプレゼントをもらうという初体験をした。暑さでバテて立ち止まってしまったのだ。体が言うことを効かないのだ。
 この日は 梅雨の真っ最中の晴れのお天気で 気温は23度と表示されていたが 実際には湿度が高く それ以上に感じられた。
 奥多摩の駅から車道を一時間半ほど歩いて(この一時間半はかなり長く感じられた)海沢渓谷の沢沿いに登っていく。途中かなり立派な滝 三つ釜の滝、ネジレノ滝、大滝に回る。蒸し暑いが滝の傍はひんやりとして 気分がやわらいだ。それでも 暑い、暑い。汗がしたたり落ちる。
 大滝を見た後 休憩。おにぎりを食べ終わった後から急に眠気が襲ってきた、これから急登だというのに。前夜の寝不足のせいだろうか。これは ヤバいサインだと思った。今まで歩いていて眠いなどと思ったことはない。沢の音も聞こえなくなり いよいよ本格的に登りはじめる。
 下りでは前を歩く人と離れてしまうことが 度々あるが 登りでは今までついていけなかったことなかったのに 今日はついていけない。次の一歩が出ない。何かフラフラしてきた。そしてついに立ち止まってしまった。
 足首までのスパッツが暑さの原因の一つと思い スパッツを脱ぐ為に止まってもらった。頂上までもう一息という所だったが 被っていた帽子を脱ぎ 腕を覆っていたカバーを外ずし 随分これで楽になった。
 途中三箇所の滝を巡ったせいもあるのか 予定時間を30分過ぎて14時半山頂。本当にバテているとストックを登りでは後ろに突くという事もできないことを実感した。前に突いてストックに寄りかかっているのだ。
 頂上で15分の休憩をとったが 食料には手をつけられず 水分だけが喉を通った。ここからは尾根を歩いて二時間もすれば 待望のお風呂と分かっていたので気が楽になり 辺りを見渡す余裕ができた。辺り一面 緑の洪水。緑色に染まってしまいそう。
 振り返れば遠くに大岳山の山影。そしてここまで歩いて来て初めて空腹感を覚えた。それは自分の体が普通に戻ってきたと言う嬉しい兆候だった。Kさんが蔵王でバテた話を聞いたが それは"プレゼントです”と言うコーチの見解からすると 私も大きなプレゼントをもらったことになる。
 今期初めての急な暑さの洗礼を受けた感じだ。これから夏本番になるのに 夏の間 山歩き出来るだろうかと不安になった。多分 気温より湿度が体力消耗に関与しているように思われた。
 御岳山でお風呂に入る、店の人の話では 今日は群馬で33度を超えたとか。これで 私の体が夏用にスイッチオンできたのならシメタものだが どうだろう。
 またまた記憶に残る山歩きでした。 皆様 お世話になりました。


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