2010.2.3――矢野 博子さんから「高山」レポート


■2010.2.3――矢野 博子さんから「高山」レポート
 2010年1月26日(火)高山(1668m)に登った。
 今回のテーマは 〔冬〕。テーマを裏切らない一日だった。 高山は糸の会で数年前に登ったので 二度目になるが 前回は 今回ほど寒くなかった記憶がある。今回は 山頂ではマイナス5度。風があったので体感温度は更に下がった。すぐ隣の白根山には雪が降っているらしく 風花が時々舞ってきた。
 山道の積雪は 平均したらヒザぐらいまで。結構 難易度の高い山歩きとなった。
 12時に竜頭の滝 出発。滝は半分ぐらい凍っていた。スタートから軽アイゼンを装着。アイゼンをつけて歩くのは一年ぶり。ある程度進んだ所で ”先頭50歩づつ交代”をした。先頭に立つと やはり雪を踏んでいかなければいかないし 第一 道を間違えたらいけないので 50歩と言えども 緊張した。
 暫く登って振り返ると 筋状に雪がかかった男体山 そして左後方には 中禅寺湖の青い湖面が光っていた。中禅寺湖は冬でも凍らないとタクシーの運転手は言っていた。冬ならではの景色だ。予定通りの一時間半で山頂に到着。
 ここまでは ”登り”であったせいもあってか ”寒さ”はあまり気にならなかった。山頂での休憩10分から その寒さに驚いた。一番堪えたのは 指先の冷たさ。一瞬にして カジカンデしまって あっと言う間に自由にならないのだ。 持参してきたホカロンを取り出そうとしたが 袋が上手く破れないし 厚いスキー用の手袋にかえようと思ったが ザックの紐がほどけない。正直焦った。準備していても使えないのでは 持ってないのと同じだ。一瞬にしてそんな状態になって 驚いた。
 顔に冷たい風が当たって寒い。タオルで口?? 覆ったら 随分暖かさが増し ホッとした。友人のペットボトルの水は シャーベット状になっていた。
 途中 なだらかそうに見えた斜面があったので 直滑降のような感じで 下ろうと試みたが 意外と雪はふわふわでなく ショートカットは不発。 あえなく挫折。丁寧に下って行く。雪はこちら側の方が多い。
 小田代原に30分遅れで到着し その後 遊歩道の木道をひたすら歩いた。木道はすっぽりと雪に覆われ 凍り付いていた。 どこが木道なのか見分けがつかず 神経を足元から 離す事は出来なかったが それでも 一度バサッと左足を木道から踏み外した。見上げると 男体山が夕日に輝いていた。戦場ヶ原は雪に覆われ、枯れた葦が一面に 残っていた。
 湯ノ湖までは 足を伸ばせなかったが ペース配分 ドンピシャ!で 間もなくバスが到着、日没に つかまることも無かった。バスの中は暖かく 天国のようだった。
 下山してからのお楽しみは 時間の関係で お風呂はカットし 駅前のカレー屋(ここしか開いてなかった)で胃袋を満たした。このカレー屋の評価は 意見の分かれるところかもしれない。
 2010年第一回の山歩きは この衝撃的な寒い一日から始まった。これで今後の少し位の寒さには 驚かないかもしれない。 一年ぶりの軽アイゼンをつけての5時間に渡る雪道歩き、結構体力を使った。往路の車内で 隣席に座ったK氏から”樹木”について色々教えて頂いた。興味ある内容で また知らなかったことばかりで”目からウロコ”状態だった。
 皆様 お世話になりました。


★トップページに戻ります