■2010.5.10――やの博子さんから「櫛形山脈レポート」


■2010.5.10――やの博子さんから「櫛形山脈レポート」

 2010年5月11日〜12日新潟県の櫛形山脈縦走を行った。
 今回は 二日目の櫛形山脈をメインにして 一日目は村上市にある新保岳を歩いた。花の山だ。それより何よりの楽しみは村上随一の料亭での”鮭コース”だった。グルメツアーに心が躍った。
 一日目(新保岳852m)季節はずれの大雪で 道が雪崩で塞がれてしまいタクシーがいけないのではないかと心配したが 何とか倒木と雪を避けながらタクシーは(谷底に落ちるんではないかとヒヤヒヤしたが)登山口まで到着(でも この間 爆睡していたNさんに感動) 山の一部に残雪が見える。 
 12時 登山開始。登山口を登るとすぐそこに イワウチワの群生。初めての御対面。可愛らしい可憐な薄いピンクの花だ。道端のそこかしこに見られる。イワカガミより薄い可憐な感じだ。
 芽を吹き出したブナの木が残雪の中で眼に鮮やかだ。 白い雪の中に芽吹く春。冬と春の同居だ。ブナ林というのはいつ見ても 清清しい気分になる。何とも贅沢な光景。
 13時半 山頂到着。黒い船の浮かんでいる日本海が かすんで見える。 
 15時下山。 予定より早い下山だったので 瀬波温泉にまで足を伸ばした。日本海を見下ろしながらの入浴は 残念ながら 夕日を見ながらという訳には行かなかったが ゆったりとした気分になった。
 そして 宿に荷物を置いて お楽しみの料亭に向かった。初めて訪れた村上市は 歴史を感じさせる風情のある町並みで 民家の軒先には 干した鮭が吊るしてあった。 料亭”吉源”は古い気取らない感じの外観だった。
 女将が迎えてくれ 大広間には 既にお膳が コの字に並べられていた。”〆張鶴”という銘酒が食前酒に出され これはお酒の飲めない私でも美味しさが分かった。これは冬期限定で 今は入手できないと知り がっかりした。
 お膳に並べられた料理の中に 薄く切った鮭が酒に浸っていた。(実は これが後で物議をかもし出すのだが) ”鮭コース”なので いくらなんでもこの鮭だけではないだろうと 鮭の登場を心待ちにした。 筍の料理、カワハギの刺身、コンコンという魚料理、新潟牛の冷シャブ、村上牛、そしてマス!?の焼き物、どれも美味しかったが 鮭は 以後登場しなかった。それなりに? 満足して料亭を後にした。
 二日目(櫛形山 568m) ”一日中降水確率90% 更に雷”との前夜の天気予報に憂鬱な気分になったが 起きて見ると 雨はなく曇り空。電車で中条駅まで向かい その後タクシーで関沢登山口まで向かう。タクシーの運転手さんは 山菜を採るわけでなく 何しに行くのか理解できないと驚いていた。この時期の新潟は山菜の宝庫だから 手ぶらで山から下りてくるなど考えられないのかもしれない。
 8時半登山口出発。早速 チゴユリのお出迎えにあう。小さな白い花だが 沢山咲いていると とてもきれいだ。とても歩きやすい山道を延々と歩いたが 暑くて苦しいわけでもなく 新緑の洪水の中で いつまでもここにいたいと思った程だった。
 沢山の花に出会った。イカリソウ、タムシバ、トウゴクミツバツツジ、オオバキスミレ、イワカガミ、キケマン、エンレイソウ、ツクバネソウ 等など。そして山桜の花びらが 登山道に じゅうたんのように散っていてきれいだった。時折 山陰から見える水田の広々とした風景に 越後の米所の豊かさを感じた。
 気温はどんどん下がって行き 8度Cだった。風のあった山頂付近の体感温度は もっと低かったに違いない?? Kさんが前夜に作成した てるてる坊主の効用あってか 雨は残り二時間になるまで落ちて来なかった。
 最後のピークの白鳥山から雨が降り出し 一般道にでてから駅までの一時間は 本降りになった。この最後のコンクリートの道路を一時間以上歩くのは 全行程で一番 腰に、足に負担がきた。 8時半に出発し 駅に到着が15時過ぎだったので 7時間の行動時間となった。
 新潟駅で銭湯に入り コシヒカリで握った鮨を頂いた。すし屋の女将の計らいで? ついてきたうしお汁が 事の外美味しかった。

 レポートのススメ・・・・前回の熊倉山のレポートで 私の使用しているゴアの雨具が どうやら寿命らしいと書いた所、それを読んだOさんが 何と使わなくなったゴアがあるので差し上げますと申し出てくれました。新品同様のゴアを私は何と手に入れることが レポートのお陰で出来たのです。レポートは稼ぐのです。ポイントもつきます。皆さんレポートを書いては如何でしょう?


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