いただいた手紙
………1997.2.5(糸の会お知らせ)


■M.清川さん――1997.1.14
●1/11の山行は、晴天に恵まれ、本年最初の「糸の会」にふさわしいものとなりました。
●雪に覆われた山肌の陰影もくっきりと、裾野まで大きく美しい富士山を見る事ができ、清らかな気持ちになりました。
●風もなく暖かく、富士山と対面しながらの昼食は「贅沢な休憩時間」でした。思っていた以上に雪がありましたが、特に不安な所もなく、最後はさすがに真っ暗になりましたが、満天の星空を見ることができました。
●今回、キャンプ場を出て、「プロの道」に入った最初の登りで、歩幅を本当に小さくし、いつも以上に身体を上に持ち上げるだけの感覚で歩いてみました。たいてい、登りの最初の30分〜1時間がきつくて、お腹が空いてたりするともう息も絶え絶え状態になるのですが、今回は、キャンプ場からの歩きでウォーミングアップが充分だったこともあるでしょうが、殆ど汗もかかず、息も切れず、不思議なくらい楽でした。(2年も前から言われている事を、わかっていたつもりでしたが、今頃改めて実感している私を、お許し下さい。)
●ストックを使うことで、姿勢が前屈みにならず、身体を楽に上に持ち上げられるような気がしました。
●次回も富士山を見ることができるよう祈っております。


■K.西沢さん――1997.1.16
■1月11日実施の天子ヶ岳に参加して
●約3カ月余のブランクと腰椎からの足の痛みが完全には解消していない中での山行きは大変不安でした。しかし、先生からいろいろお話を伺い、ご教示を頂き、自分自身痛みがあっても継続する意義を見いだし、思い切って参加致しました。下山時に足の痛みが増しましたが、幸い歩けなくなるほどの痛みではなく無事帰宅できましたことほっと致しました。
●当日は、とにかく“歩幅を狭く、足をフラットにおき、膝のクッションを使って歩く”ことをしっかり頭に置き、一歩一歩それを確認しながら歩いたつもりでしたが、やはり、長年の癖が抜けず歩幅が広くなったようです。
●翌日はダブルストックを使っての多少の腕の痛み、そして久しぶりに歩いた為の筋肉痛はあったものの、それも1日で解消し、むしろ、運動した後の元気を体に感ずることが出来ました。又、登山による腰椎への影響もなくほっとしております。
●と言っても、立派な腰椎すべり症と言う病名も頂いている現状に変わりなく、それといかに付き合っていくかが今後の課題です。
●長い間参加出来ずご迷惑をおかけ致しました事をお詫び致します。又、いろいろとアドバイスを頂き本当にありがとうございました。無理をしない範囲で引き続き参加させて頂きたく思っております。


■T.大森さん――1997.1.17
●富士西麓=天子ヶ岳は“春日お天気神”のお陰で穏やかな冬の1日を雪化粧の日本一の山を間近に見ながらの贅沢な登り下りでした。
●急斜面の雪道もアイゼンとダブルストックを使って調子良く歩くことができました。ダブルストックを使うようになって、手の浮腫がなくなりましたが、顔の浮腫は翌々日まで残ります。水分が不足だったのでしょうか? それとも歳のせい?
●さて、先日いただいた「キヤノン通信64号」(特集・ハートレイト=心拍数でガイドする八ヶ岳・赤岳登山)を大変興味深く読ませていただきました。そしてこの様な体験をさせていただいたことに感謝いたしております。特に阿弥陀岳の登りは高く評価していただき嬉しく思います。
●リーダーのご指導のお陰で、私なりの歩きが徐々に出来てきたのだと思います。あせらず、じっくりと山を味わいながら、そして呼吸法も重要かと思います。そしてリーダーのおっしゃる変化のある歩き方も少しずつ挑戦しております。
●しかし急斜面の下りの時の前傾姿勢にして、バレリーナになった気分はまだ合格しておりません。以前からの私の課題です。


■E.長谷川さん――1997.1.23
*伊藤・注――長谷川さんは朝日カルチャー千葉の生徒さんですが、昨年1年間ほとんど雨だったことの元凶と強く疑われていたひとです。糸の会では9aの桧洞丸に初参加。晴れ男の春日さんと競り合って稜線の右手に陽射し、左手は横殴りの嵐というドラマチックな天候を出現させ、ついに下りは集中豪雨。下りてみたら下界はほとんど降らなかったという信じられない最強の雨女と後ろ指さされつづけたのでした。10sの尾瀬でも、最後の最後でポツポツときた数分後に篠つくような強い雨。ただの雨ではなく、劇的な雨というところがキワメツキなのです。糸の会の今後の天気にも少なからぬ影響を与えるであろう長谷川さんからの、天気に関する速報が入ったのでご紹介します。――
●いつも楽しい山歩き、ありがとうございます。
●さて朝日カルチャー千葉の97年度の第1回は、なんと劇的な100%の快晴。誰もが認める雨人間としましては、後のない大ピンチに逆転満塁大ホームランをカッ飛ばしたような爽快感がありました。やったぜ!!
●丹沢の大山は信仰の山でもあり、山頂の阿夫利神社も、人々からのいろんな願い事の中に雨乞いもあると聞き、ちょっと場違いかな? と思ったりもしたけれど、文字通り眼下には相模平野、間近にさえ思える大島、そして房総半島も見える大展望が広がる様子に、大満足。この大展望は日暮れまで続き、下山の途中、あたりは日影が広がってゆく中で、一部太陽に照らされている部分はゴールドがかったオレンジ色に明るく輝いてさえ見えました。また日没後、暗くなった夜道では山間から、月がまあるく、こうこうと私達みんな(いいえ地球人みんなにでしょう)を導いてくれているように明るく、遠くその向こうには人の暮らしの感じられる町のあかりがキラキラと、まるで宝石のようでした。


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