発見写真旅・展(46)――2014.8.19-23 雲ノ平スペシャル編 発見写真旅・展(46)――2014.8.19-23 雲ノ平スペシャル編



発見写真旅の雲ノ平シリーズは「039」の8月19日(第1日)から「043」の8月23日(第5日)まで5本に分けて展示してあります。寄せられた写真は撮影者ごとに撮影順になっています。したがって「撮影順」がテーマということになります。(矢野博子さんがテーマで提出してくれましたが、バラしたかたちになりました)
その後、稲葉和平さんから外してあったという仲間の姿を映した写真が寄せられたことから、改めて「テーマを立てたグループ写真」を募集することになりました。それがこの「雲ノ平スペシャル編」です。
皆さんには「5日間の全行程を通して、5枚を目安にしたグループ写真がありましたら、重複を恐れずに、テーマ写真としてお送りください。展示済みのもので組み合わせる場合にはその指示だけでもけっこうです」とお知らせしました。
最後に送られてきた山咲野の香さんの写真は5枚組で9セットありましたが、日本で一般に「組写真」と呼ばれているイメージに近く、テーマに対するキャプションはありますが、各写真にはありません。写真がいわば本文という考え方になっています。この展示フォーマットはそういう「組写真」には向かないのですが、ここでは無理を承知でそのまま展示します。山咲さんはこのところパソコンで写真をハンドリングがしにくいということで写真はL判のプリントで送られてきました。実は写真はモニター上で見るよりもプリントして、テーブルに広げてカルタ取りのように選ぶほうが好ましいのです。山咲さんからの言葉をここで紹介しておきます。
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雲の平テーマ別の写真を昨夕投函致しました。
テーマ別は新たなキャプションがネックとなり迷っていましたが、9つのテーマに短文をつけ、全て疑問文の終止形でまとめ、フォトエッセイに発展する余地ありです!?
しかもパソコンの前に座る余裕がなく、申し訳ないことに乱筆の手書きメモをゴムで止めています。
お手数ばかりかけて申し訳ありませんが、苦肉の策の下支え、よろしくお願い致します!
プリントした写真を百人一首風に並べ、組み合わせる作業もなかなか面白かった!
雲の平山行から2ヶ月たってもまだ楽しめ、少々得した気分です
自分の撮った写真をこれほど執念深く見たのは初めてです。
気軽な発見と気重な分析とが交錯しました。たかが写真、されど写真…深みの淵をのぞいた気分です


今回の写真出展メンバー(応募順)は以下の4人です。
稲葉 和平(1テーマ8点)
矢野 博子(2テーマ14点)
鴻野 卓(1テーマ5点)
土屋 千鶴子(1テーマ5点)
山咲 野の香(9テーマ45点)
伊藤 幸司(2テーマ25点)


【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。この状態ですべての写真を「10秒ずつ」見ていただくと、その中にかならず「動き出す写真」「語り出す写真」があるはずです。
撮影者にとっての「発見写真旅」は撮影現場と写真選びにあって、写真選びでは全ての写真を「10秒見る」という方法を強くすすめてきました。そしてこの展示を見ていただく方にも「10秒見る」ことで「発見写真旅」を体験していただけると考えています。
その後、それぞれの写真に撮影者のキャプション(あらかじめ提出されていました)を加えたので、写真の意図が明らかにされたものも多いかと思います。この段階でも再び「発見写真旅」を楽しんでいただけると思います。
さらに写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページも作りました。それによって複数枚セットのテーマ写真の意図も明らかになります。そのサンプル写真をクリックすると展示写真に飛ぶことができます。サンプル写真に戻るにはデリートキー(delete key、削除キー)を押してみてください。
この「発見写真旅・展」では「自由投稿コメント」を募集しています。写真番号をつけてメールでお送りください。順次掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。


撮影:稲葉 和平────テーマ:山気分 1/2

【32】 【46】 【11】 【65】 【01】


【32】「イエーイ」と言う声でも聞こえてきそうです。直前までお天気に気をもんだ「雲の平」の初日、なんとか青空も見えてきて、太郎平小屋までの気分のいいのんびり歩きでした。
【46】「とにかく10秒間見て、動き出すかどうかが・・・」「○※×△・・・・」。と、言われてもなかなか分かりませんよねえ、みなさん。雲の平の初日のミーティングは半分眠くなりながらも、写真旅についての熱い議論が続いたのでした。
【11】一息ついて、ボーっとしている人、ストレッチをしている人、いろいろです。薬師沢小屋から雲の平への急登は、楽しい登りではあったけれど、結構登りがいがありました。
【65】かなりな岩壁を、みんな黙々とよじ登っています。ちょっとした岩場の感じだけれど、水晶岳の最後の登り、こんなだったかなあ。
【01】「あのあたりに槍があるはず・・・・」。槍ヶ岳はガスがかかっていたけれど、ワリモ岳の山頂は高度感もあり、360度の大展望はなかなかのものでした。


撮影:稲葉 和平────テーマ:山気分 2/2

【28】 【72】 【22】


【28】三俣蓮華岳の山頂。雲の平の景色とは全く違う、槍ヶ岳を中心に北アルプスの景色が眼前に広がった。黒部五郎に行けなかったのは残念な気もしたけれど、素晴らしい景色を楽しめて十分満足でした。
【72】鏡平小屋に着いて「雲の平」もほぼ終わり、池のほとりのテラスを独占して至福のひとときでした。ビールを買いに行ったKさん、やっと帰ってきました。嬉しそうです。
【22】最終日、雨上りの鏡平小屋を午前7時に出発して3時間、途中からは青空も出て北アルプスの眺めを楽しみながら、やっと長い下りも終わりに近づいています。北アルプスと別れるのは残念だけど、お風呂と食事は、もうすぐ。


撮影:矢野 博子────テーマA:雲と空

【17】 【29】 【49】 【31】 【97】 【02】


【17】たくましく残った枯れた木に目が行きました。それは これから自分たちが目指す方に向いているようで 力強ささえ感じられた。青い空と雲が印象的だった。
【29】太郎平小屋周辺は 花畑を期待していたが 遅かったのか 花の群生はなく 辺りには 秋の気配が感じられる雲が浮かんでいた。
【49】三俣山荘からの 夕焼け。夕焼けは明日の晴天を約束してくれる。刻々と変わっていく雲の色に目が離せなかった。この反対側の窓からは 遠く槍のシルエットをいつまでも眺めながら ここで飲んだ淹れたてのコーヒーは 極上だった。何とも贅沢な空間。
【31】茜色というのは こんな空を言うのだろうか? 生き物のように空を自由に流れる雲。
【97】期待通りに朝日の中に 浮かび上がる槍。歓声が上がる。そして 中腹をゆったりと流れる雲。一幅の絵のよう。
【02】青い空。あまりの美しさに皆が シャッターを切った。まぶしい。神々しい瞬間だ。


撮影:矢野 博子────テーマB:山小屋と花 1/2

【83】 【56】 【73】 【79】 【53】


【83】太郎平小屋の入り口にかかっている鐘。この鐘が何人もの命を救ったに違いない。何かとても大切に思われた。
【56】至る所に花が咲いていた。何という名前の花か忘れたが 薄い花びらの後ろから射す光が清らかだった。
【73】岩の間から顔をのぞかせる 紫の花。これはリンドウの一種だろうか。夏の終わりと秋が同居しているような 一面の花だった。
【79】雲の平山荘の内部。山小屋の域を超えたセンスの山小屋で 特製のアンプからの 心地良い音楽は ウッデイな空間に暖かく響いた。
【53】雲の平山荘の遠景。この赤い屋根は 尾根を歩いていて 遠くからでも見ることが出来て 嬉しかった。如何に 雲の平が 広いか感じさせられた。


撮影:矢野 博子────テーマB:山小屋と花 2/2

【40】 【99】 【89】


【40】雲の平周辺の平原。空気清澄でこの上もなく 広がる空間。思わず深呼吸を繰り返した。
【99】下方に見えるは黒部ダム。今 歩いている辺りが黒部川の源流だ。
【89】自分がこんな景色の所に立っているのが信じられないくらいの 絶景だった。都会の喧騒を離れ ひと時天空の人になった気分を味わった。


撮影:鴻野 卓────テーマ:稜線

【13】 【50】 【64】 【03】 【25】


【13】槍から東に延びる稜線。だんだんと明るくなってくる。朝日にそまる雲もきれいだ。
【50】早朝の神々しい槍ヶ岳。稜線から上に向い雲が流れていく。雲はどこに行くのか。
【64】鷲羽岳の稜線から太陽が顔を出した瞬間。小さく光り輝く。
【03】広々とした三俣蓮華岳の頂上でゆっくり展望を楽しんだ。お二人の先、双六岳から延びる稜線の向こうに穂高連峰が見える。
【25】幸運にも次の日には、この穂高の稜線をもっと近くから望むことができた。


撮影:土屋 千鶴子────テーマ:Stand Alone

【37】 【12】 【15】 【95】 【04】


【37】8月19日15時24分撮影 第一日目のまだ足取りも軽い頃です、天気は上々だらだらっとした登りも終り太郎平小屋が近い平坦なところ。道が細くなびいている様に見えました。
【12】8月20日12時56分撮影 本山行中もっともきつい薬師沢小屋から雲の平に抜ける急登で本日のエネルギーを使い果たし、仰ぎ見た雲の平山荘の赤い屋根にホッツ。美しい小屋でした若い人に人気がありそう。
【15】8月22日10時58分撮影 細い道? もちろん登山者は入れませんから風の通り道かもしれません。多くの可愛い花が咲く穏やかな場所です。
【95】8月22日15時15分撮影 真ん中に見える小屋は今夜泊まる鏡平山荘です。小屋にザックを置き池塘に張り出したウッドデッキで小宴会。ウッドデッキに寝転ぶと太陽の暖かさが伝わって来ました。
【04】8月23日11時46分撮影 残念ながら少しボケてしまっています。旅の終り、新穂高温泉バス停あたり。もう足はパンパン、よくもまあ登れた事。己を知らないことは時には吉とでる。


撮影:山咲 野の香────テーマA:花々

【39】 【80】 【77】 【19】 【16】


【39】【80】【77】【19】【16】花だけアップで思うように撮れたこと皆無。おのずと背景頼みになる。ことが多い。撮りたい感じは花目線。好きなのは、自ら花と一体化するという究極の妄想。その結末は?!


撮影:山咲 野の香────テーマB:雲たち

【07】 【91】 【60】 【09】 【78】


【07】【91】【60】【09】【78】山で雲に見とれたら「時忘れ」5日間、表情豊かな雲に恵まれました。
心象を映し、満ちみちた予感と暗示。雲占いは現実となったか?


撮影:山咲 野の香────テーマC:印象

【98】 【14】 【52】 【47】 【66】


【98】【14】【52】【47】【66】老木、朝露、苔、鳥、滝……琴線にふれるものの共通項は何だろう?


撮影:山咲 野の香────テーマD:構える仲間たち

【30】 【51】 【34】 【62】 【90】


【30】【51】【34】【62】【90】長丁場の大舞台。写真旅の旅人はシャッターを押し続ける。レンズの先には肉眼で見えぬものが写っただろうか?


撮影:山咲 野の香────テーマE:光を求めて

【87】 【85】 【93】 【69】 【94】


【87】【85】【93】【69】【94】いつでも光を撮りたいと思う。可視も不可視も……一条の光の帯をつかまえたくて。ふりそそぐ秘かな虹色とその肌ざわりが、どうしたら伝わるだろうか?


撮影:山咲 野の香────テーマF:一歩一歩

【63】 【45】 【48】 【102】 【57】


【63】【45】【48】【102】【57】防犯カメラの解析で隠しようのないのは「歩き方」だそう。二歩写っていればそのクセは明らかとか。なるほど、体調は言うにおよばず、体力、性格、心境を映す鏡かも。自らの「足どり」や如何に?


撮影:山咲 野の香────テーマG:秘境からの名山

【100】 【26】 【41】 【67】 【70】


【100】【26】【41】【67】【70】雲の平をぐるりと囲んだ名だたる山は全て見たかも……そのスケール感には息をのむか、嗟歎かだったが、今思い返すと、詠歌か、はてさて、手は舞い足を踏みたくなる光景だったと言ったら、大げさだろうか?


撮影:山咲 野の香────テーマH:次なる目標

【05】 【92】 【59】 【21】 【75】


【05】【92】【59】【21】【75】次なる目標はズバリ、黒部五郎。今回の参加者全員がそう思っているはず。何枚撮っても会心とはならず。ガイドブックで既に心はワシづかみにされていたが、目のあたりにしたこの奥深さ、この山容、このカールは正に垂涎。糸の会で3年後ぐらいにいかがでしょう?


撮影:山咲 野の香────テーマI:深き谷

【44】 【74】 【71】 【24】 【82】


【44】【74】【71】【24】【82】5枚とも3日目。祖父岳から岩苔乗越を経て水晶岳への途上。黒部源流か、その反対側も撮っているかもしれない。この間の歩きは何故か他と違っていた。足裏と大地が渾然一体となるようなシアワセ。密度の高いバイブレーションに共鳴するような多幸感。コレはナニ?! もしかして虫の毒が回っていたのでしょうか?


撮影:撮影:伊藤 幸司────テーマA:空 1/2

【88】 【101】 【18】 【86】 【08】


【88】北アルプスの縦走では否応なしに空とつきあわなければならない。天気に恵まれればルンルン気分の散歩だが、ひとたび悪天候に見舞われれば自力でそれに対処しなければならなくなる。自分をとりまく空がめいっぱい大きくなり、その空の表情を神経質に観察することになる。
【101】有峰湖のほうからヘリコプターが上がってきた。稜線を越えて飛んでいくと、しばらくして戻ってくる。20分ぐらいの間隔だろうか。山小屋に食料や資材を運び上げているのは分かるけれど、どの山小屋に向かっているのか、推理するのはなかなか難しいという感じがする。
【18】山小屋の宿泊料金は山域によって6,000円台から9,000円台までさまざまだが、北アルプスはもちろん最高ランク。それだけに朝は日の出前、夕方は日没前から空をチェック。この日は眼前を薄い山霧が何度も横切って、夕日らしい光はこんな感じ。魚を釣り逃がした感じで夜を迎えた。
【86】今回の旅のシンボルは「雲ノ平」。その「平」の上で雲が(幸いなことに)軽やかに踊っていた。今日はこれから黒部源流の谷へと下り、あそこまで登り返すのだが、ヒマラヤなどではこれが何倍にもスケールアップするのだろう。箱庭ジャパンの秘境ゆえに、昼頃には軽くあちら側にたどり着けている予定。
【08】雲ノ平山荘から夕景を眺めていると、雲の動きがしだいに速くなるような気がした。そして現れたのが笠ヶ岳。裏表のない山だ。向こう側の乗鞍岳、御嶽山、白山からでもこんな顔、左手の西穂高岳からもやっぱりこんな顔だった。


撮影:撮影:伊藤 幸司────テーマA:空 2/2

【54】 【33】 【20】 【06】 【76】


【54】2日目の夕日は、夕日らしく見えたけれど、ドラマチックにはならなかった。なにしろこれは「雲ノ平の夕焼け」だ。期待が大きかったのでかなりがっかりしたけれど、写真に撮ってみれば十分に端正な夕景だった。もっと素朴に感動しなくっちゃ。
【33】3日目はこの鷲羽岳が最後の山。あとは眼下の三俣山荘に下るだけ。山頂での休憩も満足感に包まれて特別にリラックスしたものになる。こんな雲だと、途中の山では不安の種を何ほどかは感じさせるけれど、ここでは「夏雲」の大判振る舞い。雨になろうと槍になろうと、もう大丈夫という気分になる。
【20】3泊目の三俣山荘では、夜トイレに起きると全天の星。このままならどうしても見えなかった槍ヶ岳が、小屋の真正面にあっけらかんと見えるはずと期待しつつ、いや待て、全天の星が翌朝の晴天を保証はしないぞ、と期待をいくぶん押さえて寝直した。そしたらこの朝景色。槍が見えないままだとこの旅は満点に届かない。看板に「雲ノ平」を掲げながら、主役はやっぱり槍なのだった。
【06】4日目、三俣蓮華岳の山頂に立つと、この日が一番の青空だった。雲はもう、稜線を歩く者の不安とは完全に無関係になっていた。あとはもう下るだけというこちらの気分もあったし。
【76】三俣蓮華岳から双六小屋に休み、弓折岳から鏡平山荘に下る4日目の後半は全員で槍ヶ岳を監視しながら歩いていた。穂高連峰の山頂部を隠しきって槍ヶ岳に流れてくる細い雲は、ときどき槍の穂を見せてくれるようになったからだ。


撮影:撮影:伊藤 幸司────テーマB:道 1/3

【36】 【23】 【68】 【61】 【35】


【36】登山口の折立からの道。森林帯の小さな尾根をゆるゆると登っていく。このように根が洗われた木もあるけれど、水流による道の浸食はそれほどひどくはない。尾根が小さいために雨水の多くは尾根の左右に振り落とされてしまうようだ。
【23】さて、これは見事な節理の岩石だが、じつは私にはなんという名の岩なのかわからない。分からないけれど、フシギとかキレイというだけでなく、岩がみずから小石や砂利になって土に向かって爆走していく感じは見てとれる。この岩の性格を顕わにした岩の進化? の道筋のひとつといえる。
【68】そろそろ太郎平小屋が稜線上に姿を現そうというあたり。登山者による踏みつけ被害の拡大を食い止めるには成功したと考えられるが、復元へと向かいつつあるかどうかは不明。画面中央に登山者の列が見える。
【61】太郎平小屋のあるところを太郎兵衛平というらしい。立山〜薬師岳から黒部五郎岳へと連なる稜線の一郭にある。私たちはその稜線からいったん黒部川の流れまで下り、谷の向こう側に登り返す。
【35】黒部川へと下っていく道は支流・薬師沢の谷の斜面をトラバースしている。小さな沢をいくつも越えるたびに、いろいろな橋を渡る。これなどは素朴さにおいてユニーク。


撮影:撮影:伊藤 幸司────テーマB:道 2/3

【27】 【96】 【81】 【84】 【10】


【27】黒部川を薬師沢小屋の吊り橋で渡って、いよいよ雲ノ平への登りにかかる。急斜面を断固として直登する、という意志を顕わにした道だ。
【96】雲ノ平に出ると、文字通り平たい大地が広がっていた。湿原の道はすべて木道で保護されている。この木道は湿原の保護をもちろん担っているけれど、ガスに巻かれたときに登山者の道迷いを防止する安全装置でもあるはずだ。
【81】雲ノ平の南東側にそびえる祖父岳に登ると、そこから先は本格的な北アルプスの稜線という感じになる。8月21日というのに、まだ雪渓が残っている。今年は7月が天候不順で8月後半になってようやく夏らしい天気になったところだという。
【84】祖父岳から岩苔乗越まで下り、ワリモ北分岐までちょっと登り返すと、そこで槍ヶ岳から野口五郎岳方面へと伸びる裏銀座縦走コースに出る。水晶小屋に向かってジグザグの急登が始まる。
【10】水晶小屋に荷物を置いて、空身で水晶岳へ。危険な要素はほとんどないけれど、北アルプス稜線の岩稜の道という気分を味わえる。


撮影:撮影:伊藤 幸司────テーマB:道 3/3

【58】 【42】 【38】 【43】 【55】


【58】ワリモ岳から鷲羽岳へと向かう。北アルプスの裏銀座と呼ばれる道が、前方の斜面をジグザグに登っている。遠くから見るとすごそうだが、実際にそこへ行ってみると、いま歩いているこの道とほぼ同じ。時間が経てばなぜか頂上に立っている、という長距離クルージングの醍醐味が味わえるのも高山帯の裸の稜線の魅力といえる。
【42】これは4日目。三俣蓮華岳の北斜面をトラバースして黒部五郎のカールを見に出かけた。きれいな雪渓を踏み越え、ハイマツに消え入るような道を進んだ。
【38】双六小屋でラーメンを食べたあと、笠ヶ岳へと続く稜線を弓折岳の手前まですすみ、そこから鏡平山荘へと一気に下った。このあたりでようやく槍ヶ岳は全身を見せるようになり、穂高連峰はまだ雲の中ながら、右端に(低くてがっかりするけれど)西穂高岳が見えてきた。
【43】5日目、1日の予備日を4日目に使って念願の鏡平山荘まで下っておいたので、東京まで帰るにも時間がたっぷり使える状況になった。金曜日、そして今年初めての夏らしい天気……ということで登ってくる登山者が次から次という状態。時間のある私たちは上り優先の登山道を楽しい気分で下ることができた。この翌週、このルートで登る人たちの車が野放図に路上駐車してテレビで全国版のニュースネタになるほどの賑わいになった。
【55】標高約1,500mまで下ると、蒲田川左俣谷の左俣林道に出る。歩いて1時間半で新穂高温泉だ。それにしてもこの橋の欄干の壊れ方はどうなっているのだろう。キングコングが踏みつけたみたいな感じ。ゴジラだったらこんなもんでは済まないだろうし、雪だったらどれほど積もればこうなるのか。だれかがわざとやったのだとしたら、かなりの怨念がこもっている。



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【01】撮影:稲葉 和平
「あのあたりに槍があるはず・・・・」。槍ヶ岳はガスがかかっていたけれど、ワリモ岳の山頂は高度感もあり、360度の大展望はなかなかのものでした。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
これは登山の楽しさをじつにうまくとらえている写真だと思います。人のうらやむすごい山頂でなくても、山並みの中に静かに身を置いたとき、その圧倒的な広がりに喜びがわき上がってきます。そういう瞬間が絶妙にとらえられていると思います。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
この写真の前後に、同様のアングルで3人を撮っていた。
私の1枚目はタイミングが早すぎ。多分次の瞬間にこのベストショット。
これを逃した私は、あろうことか、3人に声をかけポーズをとらせて
2枚めを撮影していた。 トホホ! 



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【02】撮影:矢野 博子
青い空。あまりの美しさに皆が シャッターを切った。まぶしい。神々しい瞬間だ。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
日の出や日没の写真は、カメラがどんなふうに撮ってくれるか判断がつきません。これなどもレンズのフレアが山稜からの日の出という、いささか待ちくたびれた状態の日の出を、パワフルに写しとってくれたのだと感じます。気持ちで撮ることの重要さを思い起こさせてくれます。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
黒い稜線と真っ青な空の境に力強く顔を出す太陽がきれいに映っている。日の出の写真は、機会があればいい写真を撮りたいと思って太陽の出る方向にカメラを向ける。大概は雲海か稜線にカメラを向けて待っているが、狙うのが大地を照らす神々しく力強い太陽が地上に姿を現す一瞬か、曙の神秘的な色彩に染まる大地の姿か、よくわからないところもある。時には後から見ると、撮るときには気づかなかった邪魔者が主役になっていたりもするが、じっと日の出を待つ時間は山でしか味わえない、豊かなひと時だ。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
これは、日の出だけでなく左下にカメラマン達が入っていることで
「あの朝の日の出」という特別感が思い出される。



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【03】撮影:鴻野 卓
広々とした三俣蓮華岳の頂上でゆっくり展望を楽しんだ。
お二人の先、双六岳から延びる稜線の向こうに穂高連峰が見える。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
山頂のふたり。立っている人も座っている人も、それぞれがこの風景の中に自分を溶け込ませている瞬間のように見えます。それもそのはず、眼前には穂高の山々が見え隠れしているのですから。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
自分でもほとんど同じ場所からほぼ同じアングルで撮っているが、時間の違い(多分大した差はないと思う)とレンズの視野角(?)の違いでまったくと言っていいほど違う写真になっている。プロのカメラマンがたくさんのレンズを持って長い時間シャッターチャンスを待つ理由が分かるような気がする。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
ふたりの対比がいい。ごきげんなあの時がよみがえる。



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【04】撮影:土屋 千鶴子
8月23日11時46分撮影
残念ながら少しボケてしまっています。旅の終り、新穂高温泉バス停あたり。もう足はパンパン、よくもまあ登れた事。己を知らないことは時には吉とでる。
■自由投稿コメント(仮展示中)鴻野 卓
疲れているはずなのに足取りが軽そう。無事下山した
感じをうまくとらえている。



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【05】撮影:山咲 野の香
次なる目標はズバリ、黒部五郎。今回の参加者全員がそう思っているはず。何枚撮っても会心とはならず。
ガイドブックで既に心はワシづかみにされていたが、目のあたりにしたこの奥深さ、この山容、このカールは正に垂涎。糸の会で3年後ぐらいにいかがでしょう?――――1/5
■自由投稿コメント:



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【06】撮影:伊藤 幸司
4日目、三俣蓮華岳の山頂に立つと、この日が一番の青空だった。雲はもう、稜線を歩く者の不安とは完全に無関係になっていた。あとはもう下るだけというこちらの気分もあったし。
■自由投稿コメント:



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【07】撮影:山咲 野の香
山で雲に見とれたら「時忘れ」5日間、表情豊かな雲に恵まれました。
心象を映し、満ちみちた予感と暗示。
雲占いは現実となったか?――――1/5
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
雲のポートレートというふうに見ると、この雲が画面の中を横切っていくドラマを想像することができます。



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【08】撮影:伊藤 幸司
雲ノ平山荘から夕景を眺めていると、雲の動きがしだいに速くなるような気がした。そして現れたのが笠ヶ岳。裏表のない山だ。向こう側の乗鞍岳、御嶽山、白山からでもこんな顔、左手の西穂高岳からもやっぱりこんな顔だった。
■自由投稿コメント:



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【09】撮影:山咲 野の香
山で雲に見とれたら「時忘れ」5日間、表情豊かな雲に恵まれました。
心象を映し、満ちみちた予感と暗示。
雲占いは現実となったか?――――4/5
■自由投稿コメント:



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【10】撮影:伊藤 幸司
水晶小屋に荷物を置いて、空身で水晶岳へ。危険な要素はほとんどないけれど、北アルプス稜線の岩稜の道という気分を味わえる。
■自由投稿コメント:



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【11】撮影:稲葉 和平
一息ついて、ボーっとしている人、ストレッチをしている人、いろいろです。薬師沢小屋から雲の平への急登は、楽しい登りではあったけれど、結構登りがいがありました。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
まとまりがあるような、ないような、皆それぞれのポーズ。
いつもの糸の会の休息風景。だけど、このさりげない「いつも」感が
「糸」を表す、なかなかいい写真。



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【12】撮影:土屋 千鶴子
8月20日12時56分撮影
本山行中もっともきつい薬師沢小屋から雲の平に抜ける急登で本日のエネルギーを使い果たし、仰ぎ見た雲の平山荘の赤い屋根にホッツ。美しい小屋でした若い人に人気がありそう。
■自由投稿コメント:



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【13】撮影:鴻野 卓
槍から東に延びる稜線。だんだんと明るくなってくる。朝日にそまる雲もきれいだ。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
この写真、右端の槍ヶ岳の写真としてはおとなしすぎると感じますが、左側にあるピラミッド、常念岳との対峙がテーマだと考えると、たぶんここからでないととらえられない貴重なアングルだと思います。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
稜線が美しい夕景。雲もいい。思索にはふけらなかったけど、もの思いに最適な静けさがあったのですね。



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【14】撮影:山咲 野の香
老木、朝露、苔、鳥、滝……
琴線にふれるものの共通項は何だろう?――――2/5
■自由投稿コメント:



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【15】撮影:土屋 千鶴子
8月22日10時58分撮影
細い道? もちろん登山者は入れませんから風の通り道かもしれません。多くの可愛い花が咲く穏やかな場所です。
■自由投稿コメント:



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【16】撮影:山咲 野の香
花だけアップで思うように撮れたこと皆無。おのずと背景頼みになる。ことが多い。
撮りたい感じは花目線。
好きなのは、自ら花と一体化するという究極の妄想。その結末は?!――――5/5
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
この写真のちょっと不思議な感じは、手前のチングルマとその後ろの彫像的な岩、そして背後には雲がかかって名前を語らない山の三重構造。その3種がそれぞれ同じような比重で重なっていることに大きな原因があるように思われます。



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【17】撮影:矢野 博子
たくましく残った枯れた木に目が行きました。それは これから自分たちが目指す方に向いているようで 力強ささえ感じられた。青い空と雲が印象的だった。
■自由投稿コメント(仮展示中)鴻野 卓
枯れ木を主役にすると、怪獣が青い空、白い雲に向かって
立ち上がっているようだ。



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【18】撮影:伊藤 幸司
山小屋の宿泊料金は山域によって6,000円台から9,000円台までさまざまだが、北アルプスはもちろん最高ランク。それだけに朝は日の出前、夕方は日没前から空をチェック。この日は眼前を薄い山霧が何度も横切って、夕日らしい光はこんな感じ。魚を釣り逃がした感じで夜を迎えた。
■自由投稿コメント:



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【19】撮影:山咲 野の香
花だけアップで思うように撮れたこと皆無。おのずと背景頼みになる。ことが多い。
撮りたい感じは花目線。
好きなのは、自ら花と一体化するという究極の妄想。その結末は?!――――4/5
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
若くても年とっていてもあまり雰囲気の変わらないトウヤクリンドウが、ここではまるでプロマイド写真のように華やかな感じに撮られています。周囲との関係もいかにも主役を張っているという感じ。



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【20】撮影:伊藤 幸司
3泊目の三俣山荘では、夜トイレに起きると全天の星。このままならどうしても見えなかった槍ヶ岳が、小屋の真正面にあっけらかんと見えるはずと期待しつつ、いや待て、全天の星が翌朝の晴天を保証はしないぞ、と期待をいくぶん押さえて寝直した。そしたらこの朝景色。槍が見えないままだとこの旅は満点に届かない。看板に「雲ノ平」を掲げながら、主役はやっぱり槍なのだった。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
槍ヶ岳とそれに連なる稜線、そして高い空、雲の形が平凡というよりは全体を邪魔しているけれど、気持ちのいい写真だと思う。



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【21】撮影:山咲 野の香
次なる目標はズバリ、黒部五郎。今回の参加者全員がそう思っているはず。何枚撮っても会心とはならず。
ガイドブックで既に心はワシづかみにされていたが、目のあたりにしたこの奥深さ、この山容、このカールは正に垂涎。糸の会で3年後ぐらいにいかがでしょう?――――4/5
■自由投稿コメント:



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【22】撮影:稲葉 和平
最終日、雨上りの鏡平小屋を午前7時に出発して3時間、途中からは青空も出て北アルプスの眺めを楽しみながら、やっと長い下りも終わりに近づいています。北アルプスと別れるのは残念だけど、お風呂と食事は、もうすぐ。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
謎のバンザイおばさんは私。しょーもない理由でこのポーズをしているが、
気持ちのいい風景の中、こう見えていると思うとやはりヘン。



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【23】撮影:伊藤 幸司
さて、これは見事な節理の岩石だが、じつは私にはなんという名の岩なのかわからない。分からないけれど、フシギとかキレイというだけでなく、岩がみずから小石や砂利になって土に向かって爆走していく感じは見てとれる。この岩の性格を顕わにした岩の進化? の道筋のひとつといえる。
■自由投稿コメント:



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【24】撮影:山咲 野の香
5枚とも3日目。祖父岳から岩苔乗越を経て水晶岳への途上。黒部源流か、その反対側も撮っているかもしれない。
この間の歩きは何故か他と違っていた。足裏と大地が渾然一体となるようなシアワセ。密度の高いバイブレーションに共鳴するような多幸感。コレはナニ?!
もしかして虫の毒が回っていたのでしょうか?――――4/5
■自由投稿コメント:



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【25】撮影:鴻野 卓
幸運にも次の日には、この穂高の稜線をもっと近くから望むことができた。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
あの日の、あの状況で、この写真が撮れたというのはすごい。奥穂高岳から西穂高岳までのほぼ全貌が、岐阜県側から撮られている。下りながら、チョイチョイと撮ったのだと想像するけれど。



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【26】撮影:山咲 野の香
雲の平をぐるりと囲んだ名だたる山は全て見たかも……
そのスケール感には息をのむか、嗟歎かだったが、今思い返すと、詠歌か、はてさて、手は舞い足を踏みたくなる光景だったと言ったら、大げさだろうか?――――2/5
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
雲ノ平の集大成のような写真展示ということを考えると、これなどはその中心課題を担っている。雲ノ平を中心にして祖父岳、水晶岳、薬師岳、さらに立山連峰まで写し込まれている。



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【27】撮影:伊藤 幸司
黒部川を薬師沢小屋の吊り橋で渡って、いよいよ雲ノ平への登りにかかる。急斜面を断固として直登する、という意志を顕わにした道だ。
■自由投稿コメント(仮展示中)鴻野 卓
大きな木の根と岩から、厳しかった急登を思い出す。Mさん(?)の
ストックワークも見事。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
この登り、大変なのは私達だけではない。この根っこ! 木はエライ!
いつも足下ばかり見て登っているのに、撮れそうで撮れない一枚。



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【28】撮影:稲葉 和平
三俣蓮華岳の山頂。雲の平の景色とは全く違う、槍ヶ岳を中心に北アルプスの景色が眼前に広がった。黒部五郎に行けなかったのは残念な気もしたけれど、素晴らしい景色を楽しめて十分満足でした。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
気持ちにいい群像写真。11とは対照的に皆視線をひとつにしているが、なぜか 
全体からやはり「糸」の色がにじみ出ている。



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【29】撮影:矢野 博子
太郎平小屋周辺は 花畑を期待していたが 遅かったのか 花の群生はなく 辺りには 秋の気配が感じられる雲が浮かんでいた。
■自由投稿コメント:



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【30】撮影:山咲 野の香
長丁場の大舞台。写真旅の旅人はシャッターを押し続ける。
レンズの先には肉眼で見えぬものが写っただろうか?――――1/5
■自由投稿コメント:



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【31】撮影:矢野 博子
茜色というのは こんな空を言うのだろうか? 生き物のように空を自由に流れる雲。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
多分、三俣山荘の食堂から窓ガラスを通しての写真。残念ながらこのアングルで撮れるのはここだけだったけれど、窓ガラス越しでなく撮りたかったですね。



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【32】撮影:稲葉 和平
「イエーイ」と言う声でも聞こえてきそうです。直前までお天気に気をもんだ「雲の平」の初日、なんとか青空も見えてきて、太郎平小屋までの気分のいいのんびり歩きでした。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
カメラ目線のポーズでも、この気取りのない自然な笑顔は、撮影者の人徳か。



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【33】撮影:伊藤 幸司
3日目はこの鷲羽岳が最後の山。あとは眼下の三俣山荘に下るだけ。山頂での休憩も満足感に包まれて特別にリラックスしたものになる。こんな雲だと、途中の山では不安の種を何ほどかは感じさせるけれど、ここでは「夏雲」の大判振る舞い。雨になろうと槍になろうと、もう大丈夫という気分になる。
■自由投稿コメント:



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【34】撮影:山咲 野の香
長丁場の大舞台。写真旅の旅人はシャッターを押し続ける。
レンズの先には肉眼で見えぬものが写っただろうか?――――3/5
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
たぶんこれは【25】の写真が撮影された後、それを撮った人がさらにこだわってとり続けていた証拠写真だと思われます。奥穂高岳あたりにかかる雲がここまで下ると消えていた……けれど、山並みの重なりぐあいは緊張感を失ってしまった、かもしれない。



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【35】撮影:伊藤 幸司
黒部川へと下っていく道は支流・薬師沢の谷の斜面をトラバースしている。小さな沢をいくつも越えるたびに、いろいろな橋を渡る。これなどは素朴さにおいてユニーク。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
この細い丸太を束ねただけの橋は、下に水が流れているわけでもなく、高さもあるわけではないけれど、その素朴な人工的直線の美しさが眼についた。



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【36】撮影:伊藤 幸司
登山口の折立からの道。森林帯の小さな尾根をゆるゆると登っていく。このように根が洗われた木もあるけれど、水流による道の浸食はそれほどひどくはない。尾根が小さいために雨水の多くは尾根の左右に振り落とされてしまうようだ。
■自由投稿コメント:



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【37】撮影:土屋 千鶴子
8月19日15時24分撮影
第一日目のまだ足取りも軽い頃です、天気は上々だらだらっとした登りも終り太郎平小屋が近い平坦なところ。道が細くなびいている様に見えました。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
すでにこの日の記録(発見写真旅039・第1日)としてコメントしたけれど、道が主役。雲は【07】と比べてみるとやはり主役にはなっていない。



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【38】撮影:伊藤 幸司
双六小屋でラーメンを食べたあと、笠ヶ岳へと続く稜線を弓折岳の手前まですすみ、そこから鏡平山荘へと一気に下った。このあたりでようやく槍ヶ岳は全身を見せるようになり、穂高連峰はまだ雲の中ながら、右端に(低くてがっかりするけれど)西穂高岳が見えてきた。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
目的地はどうでもいい。果てなく、気持ちよく、時も忘れ、彼方へと歩けそう。



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【39】撮影:山咲 野の香
花だけアップで思うように撮れたこと皆無。おのずと背景頼みになる。ことが多い。
撮りたい感じは花目線。
好きなのは、自ら花と一体化するという究極の妄想。その結末は?!――――1/5
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
緑の山と白い雪渓と黄色い花、絵葉書のようでつまらないと言えばそれまでだけど、色鮮やかにきれいに撮れています。たまにはこういう写真もいいかな。



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【40】撮影:矢野 博子
雲の平周辺の平原。空気清澄でこの上もなく 広がる空間。思わず深呼吸を繰り返した。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
自分でも同じようなアングルで何枚か撮っているけれど、池塘は緑の中に沈んでしまっている。小さな鏡をちりばめたような池塘が存在感を示さないと、ただの残念な写真でしかない。



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【41】撮影:山咲 野の香
雲の平をぐるりと囲んだ名だたる山は全て見たかも……
そのスケール感には息をのむか、嗟歎かだったが、今思い返すと、詠歌か、はてさて、手は舞い足を踏みたくなる光景だったと言ったら、大げさだろうか?――――3/5
■自由投稿コメント:



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【42】撮影:伊藤 幸司
これは4日目。三俣蓮華岳の北斜面をトラバースして黒部五郎のカールを見に出かけた。きれいな雪渓を踏み越え、ハイマツに消え入るような道を進んだ。
■自由投稿コメント:



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【43】撮影:伊藤 幸司
5日目、1日の予備日を4日目に使って念願の鏡平山荘まで下っておいたので、東京まで帰るにも時間がたっぷり使える状況になった。金曜日、そして今年初めての夏らしい天気……ということで登ってくる登山者が次から次という状態。時間のある私たちは上り優先の登山道を楽しい気分で下ることができた。この翌週、このルートで登る人たちの車が野放図に路上駐車してテレビで全国版のニュースネタになるほどの賑わいになった。
■自由投稿コメント:



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【44】撮影:山咲 野の香
5枚とも3日目。祖父岳から岩苔乗越を経て水晶岳への途上。黒部源流か、その反対側も撮っているかもしれない。
この間の歩きは何故か他と違っていた。足裏と大地が渾然一体となるようなシアワセ。密度の高いバイブレーションに共鳴するような多幸感。コレはナニ?!
もしかして虫の毒が回っていたのでしょうか?――――1/5
■自由投稿コメント:



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【45】撮影:山咲 野の香
防犯カメラの解析で隠しようのないのは「歩き方」だそう。二歩写っていればそのクセは明らかとか。なるほど、体調は言うにおよばず、体力、性格、心境を映す鏡かも。
自らの「足どり」や如何に?――――2/5
■自由投稿コメント:



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【46】撮影:稲葉 和平
「とにかく10秒間見て、動き出すかどうかが・・・」「○※×△・・・・」。と、言われてもなかなか分かりませんよねえ、みなさん。雲の平の初日のミーティングは半分眠くなりながらも、写真旅についての熱い議論が続いたのでした。
■自由投稿コメント:



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【47】撮影:山咲 野の香
老木、朝露、苔、鳥、滝……
琴線にふれるものの共通項は何だろう?――――4/5
■自由投稿コメント:



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【48】撮影:山咲 野の香
防犯カメラの解析で隠しようのないのは「歩き方」だそう。二歩写っていればそのクセは明らかとか。なるほど、体調は言うにおよばず、体力、性格、心境を映す鏡かも。
自らの「足どり」や如何に?――――3/5
■自由投稿コメント:



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【49】撮影:矢野 博子
三俣山荘からの 夕焼け。夕焼けは明日の晴天を約束してくれる。刻々と変わっていく雲の色に目が離せなかった。この反対側の窓からは 遠く槍のシルエットをいつまでも眺めながら ここで飲んだ淹れたてのコーヒーは 極上だった。何とも贅沢な空間。
■自由投稿コメント:



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【50】撮影:鴻野 卓
早朝の神々しい槍ヶ岳。稜線から上に向い雲が流れていく。雲はどこに行くのか。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
三俣山荘からの槍ヶ岳として、これは最善の努力をした写真という感じがします。ただ大きく撮ればいいというのでなければ、周囲のいろいろな要素との緊張関係を利用して主役を主役たらんとするわけで、そこに撮る人の力量や感性が大きく浮かび上がってきます。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
手前の雲がステキなアクセント。いつまでも眺めていたい。



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【51】撮影:山咲 野の香
長丁場の大舞台。写真旅の旅人はシャッターを押し続ける。
レンズの先には肉眼で見えぬものが写っただろうか?――――2/5
■自由投稿コメント(仮展示中)鴻野 卓
二人が違う方向を向いてシャッターを切っているのが面白い。
あの時の山行を思い出させてくれる一枚。



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【52】撮影:山咲 野の香
老木、朝露、苔、鳥、滝……
琴線にふれるものの共通項は何だろう?――――3/5
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
じつはこの写真、縦横どちらにしたらいいのか悩みつつ、勝手にこういう縦写真にしてしまいました。なにも北アルプスでなければ撮れない写真ではないけれど、北アルプスでこういう光景を見つけたのはよかったな、という感じがします。



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【53】撮影:矢野 博子
雲の平山荘の遠景。この赤い屋根は 尾根を歩いていて 遠くからでも見ることが出来て 嬉しかった。如何に 雲の平が 広いか感じさせられた。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
雲ノ平に着いた日の午後の散歩で振り返って撮った写真、という意味ではごくありふれた山小屋の写真なのですが、なぜか、この写真には小屋に対する愛情のようなものを感じます。どうしてそう感じるのかわからないけれど。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
この雲の平山荘の写真、いいですね。とてもあの厳しい自然環境の中に立つ山小屋とは思えない、なんだかおとぎの国みたいです。



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【54】撮影:伊藤 幸司
2日目の夕日は、夕日らしく見えたけれど、ドラマチックにはならなかった。なにしろこれは「雲ノ平の夕焼け」だ。期待が大きかったのでかなりがっかりしたけれど、写真に撮ってみれば十分に端正な夕景だった。もっと素朴に感動しなくっちゃ。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
この夕日、シックなグラデーション。もう一度見たい。



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【55】撮影:伊藤 幸司
標高約1,500mまで下ると、蒲田川左俣谷の左俣林道に出る。歩いて1時間半で新穂高温泉だ。それにしてもこの橋の欄干の壊れ方はどうなっているのだろう。キングコングが踏みつけたみたいな感じ。ゴジラだったらこんなもんでは済まないだろうし、雪だったらどれほど積もればこうなるのか。だれかがわざとやったのだとしたら、かなりの怨念がこもっている。
■自由投稿コメント:



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【56】撮影:矢野 博子
至る所に花が咲いていた。何という名前の花か忘れたが 薄い花びらの後ろから射す光が清らかだった。
■自由投稿コメント:



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【57】撮影:山咲 野の香
防犯カメラの解析で隠しようのないのは「歩き方」だそう。二歩写っていればそのクセは明らかとか。なるほど、体調は言うにおよばず、体力、性格、心境を映す鏡かも。
自らの「足どり」や如何に?――――5/5
■自由投稿コメント:



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【58】撮影:伊藤 幸司
ワリモ岳から鷲羽岳へと向かう。北アルプスの裏銀座と呼ばれる道が、前方の斜面をジグザグに登っている。遠くから見るとすごそうだが、実際にそこへ行ってみると、いま歩いているこの道とほぼ同じ。時間が経てばなぜか頂上に立っている、という長距離クルージングの醍醐味が味わえるのも高山帯の裸の稜線の魅力といえる。
■自由投稿コメント:



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【59】撮影:山咲 野の香
次なる目標はズバリ、黒部五郎。今回の参加者全員がそう思っているはず。何枚撮っても会心とはならず。
ガイドブックで既に心はワシづかみにされていたが、目のあたりにしたこの奥深さ、この山容、このカールは正に垂涎。糸の会で3年後ぐらいにいかがでしょう?――――3/5
■自由投稿コメント:



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【60】撮影:山咲 野の香
山で雲に見とれたら「時忘れ」5日間、表情豊かな雲に恵まれました。
心象を映し、満ちみちた予感と暗示。
雲占いは現実となったか?――――3/5
■自由投稿コメント:



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【61】撮影:伊藤 幸司
太郎平小屋のあるところを太郎兵衛平というらしい。立山〜薬師岳から黒部五郎岳へと連なる稜線の一郭にある。私たちはその稜線からいったん黒部川の流れまで下り、谷の向こう側に登り返す。
■自由投稿コメント:



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【62】撮影:山咲 野の香
長丁場の大舞台。写真旅の旅人はシャッターを押し続ける。
レンズの先には肉眼で見えぬものが写っただろうか?――――4/5
■自由投稿コメント:



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【63】撮影:山咲 野の香
防犯カメラの解析で隠しようのないのは「歩き方」だそう。二歩写っていればそのクセは明らかとか。なるほど、体調は言うにおよばず、体力、性格、心境を映す鏡かも。
自らの「足どり」や如何に?――――1/5
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
いい感じの写真だけど、随分色がおかしいですね。コイデカメラのせい?



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【64】撮影:鴻野 卓
鷲羽岳の稜線から太陽が顔を出した瞬間。小さく光り輝く。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
【02】の写真とほぼ同位置から、ほぼ同じ瞬間に撮られた写真。日の出の光景は秒単位で大きく変化してくるので、みんなで同時に撮っても、できあがった絵はがらりと変わってしまう。



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【65】撮影:稲葉 和平
かなりな岩壁を、みんな黙々とよじ登っています。ちょっとした岩場の感じだけれど、水晶岳の最後の登り、こんなだったかなあ。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
この写真はなかなか撮れない「決定的瞬間」だと思います。ここには7人の人が写っていて、みなそれぞれに水晶岳への最後の登りに集中しています。撮影者と、それからしんがりで見えない伊藤を加えると9人です。
■自由投稿コメント(仮展示中)鴻野 卓
水晶岳頂上目指し必至で登っている感じが伝わってくる。
ガス、雪渓が写しこまれていて厳しさがよくわかる。



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【66】撮影:山咲 野の香
老木、朝露、苔、鳥、滝……
琴線にふれるものの共通項は何だろう?――――5/5
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
最近のポケットカメラはレンズがすごくよくなったと思います。このライチョウはかなりの望遠でとっているはず。それがポケットに入ってしまうのですから。最近では高感度撮影でも能力が大幅アップして、手持ち撮影でのブレも緩和されています。山歩きのカメラでは、こういう望遠機能のおかげで、登山道から撮れるものが驚くほど多くなりました。この写真はまちがいなく「カメラのおかげ」です。



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【67】撮影:山咲 野の香
雲の平をぐるりと囲んだ名だたる山は全て見たかも……
そのスケール感には息をのむか、嗟歎かだったが、今思い返すと、詠歌か、はてさて、手は舞い足を踏みたくなる光景だったと言ったら、大げさだろうか?――――4/5
■自由投稿コメント:



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【68】撮影:伊藤 幸司
そろそろ太郎平小屋が稜線上に姿を現そうというあたり。登山者による踏みつけ被害の拡大を食い止めるには成功したと考えられるが、復元へと向かいつつあるかどうかは不明。画面中央に登山者の列が見える。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
何でもないようなよく整備された道の写真だけど、二手に分かれどこまでも続いていくようで気持ちのいい写真だと思う。これで空が青く澄んでいれば、また違う写真になっていたとは思うけれど。
■自由投稿コメント(仮展示中)山咲 野の香
この登山道の幅広の意味を、キャプションを読むまでわからなかった。
と見ると、登山道の功罪…… 少々複雑な心境。



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【69】撮影:山咲 野の香
いつでも光を撮りたいと思う。
可視も不可視も……一条の光の帯をつかまえたくて。
ふりそそぐ秘かな虹色とその肌ざわりが、どうしたら伝わるだろうか?――――4/5
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
こういう逆光の写真は、撮ってみないとどういう写真になるのかわかりません。この場でも、たぶんカメラを10cm動かしたら、まったく違う写真になってしまうかもしれません。気持ちで撮る、気合いで撮る、ダメモト覚悟で撮っておく、というような気軽さとしつこさが必要だと思います。ですから撮った写真を見て・選ぶ段階が本当の勝負です。



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【70】撮影:山咲 野の香
雲の平をぐるりと囲んだ名だたる山は全て見たかも……
そのスケール感には息をのむか、嗟歎かだったが、今思い返すと、詠歌か、はてさて、手は舞い足を踏みたくなる光景だったと言ったら、大げさだろうか?――――5/5
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
ずいぶん遠く、ずいぶん小さく笠ヶ岳のピークがあるけれど、この写真で堂々と主役を張っているのはどうしてだろうか。画面を横切る何本もの直線(的なもの)が笠ヶ岳のピークを押し上げている曲線(的なもの)を強調しているというふうに思えるのだけれど。そういう分析的な絵作りではなくて、ここに立ったときの、吸い込まれるような笠ヶ岳の姿に無意識に感応した写真と想像したい。広角レンズで撮る写真では、そういう撮り方で成功する(気持ちが写し撮れる)場合が多いから。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
広い画面の中、柔らかに重なる稜線の奥に静かに座る笠ヶ岳、なんだかほっとする写真です。自分で撮るときは、手前の砂利が気になってなんとなく落ち着かない気分が出て残念な写真になってしまうことが多いのですが。



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【71】撮影:山咲 野の香
5枚とも3日目。祖父岳から岩苔乗越を経て水晶岳への途上。黒部源流か、その反対側も撮っているかもしれない。
この間の歩きは何故か他と違っていた。足裏と大地が渾然一体となるようなシアワセ。密度の高いバイブレーションに共鳴するような多幸感。コレはナニ?!
もしかして虫の毒が回っていたのでしょうか?――――3/5
■自由投稿コメント:



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【72】撮影:稲葉 和平
鏡平小屋に着いて「雲の平」もほぼ終わり、池のほとりのテラスを独占して至福のひとときでした。ビールを買いに行ったKさん、やっと帰ってきました。嬉しそうです。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
まあ、あのときのあの瞬間の幸福感を写し撮った写真ということですね。もちろん左手のビールが飲みかけで、右手のは予備……という呑兵衛写真ではありません。



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【73】撮影:矢野 博子
岩の間から顔をのぞかせる 紫の花。これはリンドウの一種だろうか。夏の終わりと秋が同居しているような 一面の花だった。
■自由投稿コメント:



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【74】撮影:山咲 野の香
5枚とも3日目。祖父岳から岩苔乗越を経て水晶岳への途上。黒部源流か、その反対側も撮っているかもしれない。
この間の歩きは何故か他と違っていた。足裏と大地が渾然一体となるようなシアワセ。密度の高いバイブレーションに共鳴するような多幸感。コレはナニ?!
もしかして虫の毒が回っていたのでしょうか?――――2/5
■自由投稿コメント:



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【75】撮影:山咲 野の香
次なる目標はズバリ、黒部五郎。今回の参加者全員がそう思っているはず。何枚撮っても会心とはならず。
ガイドブックで既に心はワシづかみにされていたが、目のあたりにしたこの奥深さ、この山容、このカールは正に垂涎。糸の会で3年後ぐらいにいかがでしょう?――――5/5
■自由投稿コメント:



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【76】撮影:伊藤 幸司
三俣蓮華岳から双六小屋に休み、弓折岳から鏡平山荘に下る4日目の後半は全員で槍ヶ岳を監視しながら歩いていた。穂高連峰の山頂部を隠しきって槍ヶ岳に流れてくる細い雲は、ときどき槍の穂を見せてくれるようになったからだ。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
4日目は槍ヶ岳と雲との怪しい関係を見続けながら歩いたという印象です。そういう意味で、この写真は4日目をみごとに象徴しています。いっしょに歩いた9人全員にとっての大傑作という位置づけになるでしょう。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
槍ヶ岳を中心に、(78)の写真とほとんど同じ場所から撮った写真だと思うけど、伝えるものはまったく違う写真になっていて面白いと思う。ただただ雲が残念。
■自由投稿コメント 伊藤 幸司
なんと恥ずかしいことに「仮展示中」にこの写真を自分のものと思わずに「大傑作」などと書いてしまいました。もちろん見る人にとっての……ではなくて、行った人にとっての……、ではあるけれど。



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【77】撮影:山咲 野の香
花だけアップで思うように撮れたこと皆無。おのずと背景頼みになる。ことが多い。
撮りたい感じは花目線。
好きなのは、自ら花と一体化するという究極の妄想。その結末は?!――――3/5
■自由投稿コメント:



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【78】撮影:山咲 野の香
山で雲に見とれたら「時忘れ」5日間、表情豊かな雲に恵まれました。
心象を映し、満ちみちた予感と暗示。
雲占いは現実となったか?――――5/5
■自由投稿コメント:



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【79】撮影:矢野 博子
雲の平山荘の内部。山小屋の域を超えたセンスの山小屋で 特製のアンプからの 心地良い音楽は ウッデイな空間に暖かく響いた。
■自由投稿コメント:



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【80】撮影:山咲 野の香
花だけアップで思うように撮れたこと皆無。おのずと背景頼みになる。ことが多い。
撮りたい感じは花目線。
好きなのは、自ら花と一体化するという究極の妄想。その結末は?!――――2/5
■自由投稿コメント:



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【81】撮影:伊藤 幸司
雲ノ平の南東側にそびえる祖父岳に登ると、そこから先は本格的な北アルプスの稜線という感じになる。8月21日というのに、まだ雪渓が残っている。今年は7月が天候不順で8月後半になってようやく夏らしい天気になったところだという。
■自由投稿コメント:



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【82】撮影:山咲 野の香
5枚とも3日目。祖父岳から岩苔乗越を経て水晶岳への途上。黒部源流か、その反対側も撮っているかもしれない。
この間の歩きは何故か他と違っていた。足裏と大地が渾然一体となるようなシアワセ。密度の高いバイブレーションに共鳴するような多幸感。コレはナニ?!
もしかして虫の毒が回っていたのでしょうか?――――5/5
■自由投稿コメント:



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【83】撮影:矢野 博子
太郎平小屋の入り口にかかっている鐘。この鐘が何人もの命を救ったに違いない。何かとても大切に思われた。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
二日目の展示で誰かも書いていたけれど、気が付かなかった。たったこれだけの写真だけど、十分にその重さが伝わってくる。



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【84】撮影:伊藤 幸司
祖父岳から岩苔乗越まで下り、ワリモ北分岐までちょっと登り返すと、そこで槍ヶ岳から野口五郎岳方面へと伸びる裏銀座縦走コースに出る。水晶小屋に向かってジグザグの急登が始まる。
■自由投稿コメント:



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【85】撮影:山咲 野の香
いつでも光を撮りたいと思う。
可視も不可視も……一条の光の帯をつかまえたくて。
ふりそそぐ秘かな虹色とその肌ざわりが、どうしたら伝わるだろうか?――――2/5
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【86】撮影:伊藤 幸司
今回の旅のシンボルは「雲ノ平」。その「平」の上で雲が(幸いなことに)軽やかに踊っていた。今日はこれから黒部源流の谷へと下り、あそこまで登り返すのだが、ヒマラヤなどではこれが何倍にもスケールアップするのだろう。箱庭ジャパンの秘境ゆえに、昼頃には軽くあちら側にたどり着けている予定。
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【87】撮影:山咲 野の香
いつでも光を撮りたいと思う。
可視も不可視も……一条の光の帯をつかまえたくて。
ふりそそぐ秘かな虹色とその肌ざわりが、どうしたら伝わるだろうか?――――1/5
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【88】撮影:伊藤 幸司
北アルプスの縦走では否応なしに空とつきあわなければならない。天気に恵まれればルンルン気分の散歩だが、ひとたび悪天候に見舞われれば自力でそれに対処しなければならなくなる。自分をとりまく空がめいっぱい大きくなり、その空の表情を神経質に観察することになる。
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【89】撮影:矢野 博子
自分がこんな景色の所に立っているのが信じられないくらいの 絶景だった。都会の喧騒を離れ ひと時天空の人になった気分を味わった。
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【90】撮影:山咲 野の香
長丁場の大舞台。写真旅の旅人はシャッターを押し続ける。
レンズの先には肉眼で見えぬものが写っただろうか?――――5/5
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【91】撮影:山咲 野の香
山で雲に見とれたら「時忘れ」5日間、表情豊かな雲に恵まれました。
心象を映し、満ちみちた予感と暗示。
雲占いは現実となったか?――――2/5
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【92】撮影:山咲 野の香
次なる目標はズバリ、黒部五郎。今回の参加者全員がそう思っているはず。何枚撮っても会心とはならず。
ガイドブックで既に心はワシづかみにされていたが、目のあたりにしたこの奥深さ、この山容、このカールは正に垂涎。糸の会で3年後ぐらいにいかがでしょう?――――2/5
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【93】撮影:山咲 野の香
いつでも光を撮りたいと思う。
可視も不可視も……一条の光の帯をつかまえたくて。
ふりそそぐ秘かな虹色とその肌ざわりが、どうしたら伝わるだろうか?――――3/5
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【94】撮影:山咲 野の香
いつでも光を撮りたいと思う。
可視も不可視も……一条の光の帯をつかまえたくて。
ふりそそぐ秘かな虹色とその肌ざわりが、どうしたら伝わるだろうか?――――5/5
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【95】撮影:土屋 千鶴子
8月22日15時15分撮影
真ん中に見える小屋は今夜泊まる鏡平山荘です。小屋にザックを置き池塘に張り出したウッドデッキで小宴会。ウッドデッキに寝転ぶと太陽の暖かさが伝わって来ました。
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【96】撮影:伊藤 幸司
雲ノ平に出ると、文字通り平たい大地が広がっていた。湿原の道はすべて木道で保護されている。この木道は湿原の保護をもちろん担っているけれど、ガスに巻かれたときに登山者の道迷いを防止する安全装置でもあるはずだ。
■自由投稿コメント(仮展示中)稲葉 和平
10秒見て動く写真かどうかは知らないけれど、みんなそれぞれに広い自然の中で、自分の世界に入り込んで淡々と歩いているようで、なんとなく好きな写真です。



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【97】撮影:矢野 博子
期待通りに朝日の中に 浮かび上がる槍。歓声が上がる。そして 中腹をゆったりと流れる雲。一幅の絵のよう。
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【98】撮影:山咲 野の香
老木、朝露、苔、鳥、滝……
琴線にふれるものの共通項は何だろう?――――1/5
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【99】撮影:矢野 博子
下方に見えるは黒部ダム。今 歩いている辺りが黒部川の源流だ。
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
カメラのレンズが汚れていたという疑いがあるけれどそれがこの写真に不思議な魅力を加えています。黒部川源流部から黒部湖を見下ろすという特別なロケーションであることも加わって。



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【100】撮影:山咲 野の香
雲の平をぐるりと囲んだ名だたる山は全て見たかも……
そのスケール感には息をのむか、嗟歎かだったが、今思い返すと、詠歌か、はてさて、手は舞い足を踏みたくなる光景だったと言ったら、大げさだろうか?――――1/5
■自由投稿コメント(仮展示中)伊藤 幸司
雲ノ平山荘のベランダから見た水晶岳は、風景としてはすこし間延びしていたかもしれないけれど、ここでは水晶岳と、軽やかな空と、手前の「平」とのボリュームの比率がその間延びを食い止めたという感じがします。日付入りのL判プリントで応募してきたこの人の写真には、そういう面積比率で画面に緊張感を与えるセンスがあるように思います。



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【101】撮影:伊藤 幸司
有峰湖のほうからヘリコプターが上がってきた。稜線を越えて飛んでいくと、しばらくして戻ってくる。20分ぐらいの間隔だろうか。山小屋に食料や資材を運び上げているのは分かるけれど、どの山小屋に向かっているのか、推理するのはなかなか難しいという感じがする。
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【102】撮影:山咲 野の香
防犯カメラの解析で隠しようのないのは「歩き方」だそう。二歩写っていればそのクセは明らかとか。なるほど、体調は言うにおよばず、体力、性格、心境を映す鏡かも。
自らの「足どり」や如何に?――――4/5
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