発見写真旅・展(161)――2017.8.22 菜畑山(71パワー)<b> 発見写真旅・展(161)――2017.8.22 菜畑山(71パワー)


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撮影者全員の展示写真が撮影時刻順に並んでいます。
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ご覧いただいたみなさんからのコメントはキャプションの後に掲載させていただきます。


★糸の会 No.1048 菜畑山(71パワー)────2017.8.22
*登り18p→稜線32p→下り21p

*計画書には「レンゲショウマの乱舞は突如消えたのですが、今年はどうでしょうか。真夏の低山ですから、軽く、いい汗をかいて、温泉にドボンという感じでいきましょう」と書きました。よく読んだらあまり魅力的でない山だという表明です。参加されたみなさん、ありがとうございます。
*その代わり、タマゴタケを堪能しました。


8月22日
・0950……林道途中、タクシーを降りた地点を出発(標高約950m)
・1015……林道から登山道へ(標高約1,100m)
・1030-35……休憩(標高約1,150m)
・1045-55……菜畑山山頂(標高1,283m)
・1235-40……休憩(標高約1,400m)27度C
・1250-1305……今倉山山頂(標高1,470m)
・1345-50……休憩(標高約1,450m)
・1355-1400……松山(赤岩)(標高1,450m)
・1420-25……休憩(標高約1,350m)
・1500-10……二十六夜山(標高1,297m)24度C
・1620-25……休憩(標高約750m)
・1645……林道(標高約650m)
・1700……芭蕉月待ちの湯(標高約550m)


今回の写真出展メンバー(提出順)は以下の2人です。
矢野 博子(6点)
伊藤 幸司(80点)


このalbumシリーズは糸の会の山行を参加者のみなさんと記録した写真集です。
(期間を限定せずに)ご覧いただいたみなさんのコメントをお待ちしています。
★メールはこちらへ ito-no-kai@nifty.com

撮影:矢野 博子




撮影:伊藤 幸司































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【01】撮影:09時44分=矢野 博子
都留市駅からタクシー乗車。曙橋経由で登れるところまで上がり 下車したのが この鉄塔のそば。計画表によると 今日は71ポイント。8時間以上の行動時間で下山予定時間は18:30。この鉄塔の傍までタクシーが上がってくれてかなり時間が稼げた。(お陰で 帰路は不可能だと思っていた千葉行きのあずさに 余裕で乗りこめた) この所雨ばかりで 久しぶりに覗いた青空は 高かった。秋の気配が そこはかとなく感じられる。
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【02】撮影:09時52分=伊藤 幸司
富士急行線・都留市駅から曙橋バス停経由で、タクシーでダイレクトにこの高圧送電鉄塔のところまで上がりました。標高約950m。養鶏場? から先は、毎回タクシーが上がれるかどうか、わかりませんが。
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【03】撮影:09時52分=伊藤 幸司
これは東へと延びる高圧送電線。道志川の谷を東京方面へと下っていきます。
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【04】撮影:09時53分=伊藤 幸司
これが林道。ほとんど山頂直下までこの調子で上がれてしまうという山ではあります。それなのになぜ? わざわざ? というのは、菜畑山から今倉山までの稜線がレンゲショウマの宝庫……だったのに数年前に突如完全に姿を消したので、その後の様子をどうしても見ておきたいと考えたのです。
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【05】撮影:09時56分=伊藤 幸司
林道沿いにはクズがその勢力圏を広げているようです。
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【06】撮影:10時02分=伊藤 幸司
ガクアジサイかヤマアジサイかきちんと判断できませんが、葉が細くてその先端が尖った尻尾のように見える、あたりが決め手でしょうか。何度調べてもまた忘れてしまいますが。
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【07】撮影:10時02分=伊藤 幸司
こういう登りは、じつはけっこうイライラしたりするのです。登山道にかかるまでは「歩かされている」という気分がいくぶんか漂っているからです。車があったら、車で行ってしまったほうがいい部分だと思います。タクシーだから途中で手を打ったけれど、自分で運転していたら行けるところまで行ってしまう道だと思います。一時期、塩山のタクシーは各社競って、こういう道に踏み込むことで、積極的な登山客誘致をしていました。
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【08】撮影:10時12分=伊藤 幸司
標高約1,100m。林道が終わってようやく登山道になりました。
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【09】撮影:10時16分=伊藤 幸司
まっとうな木一本が、小さな虫に食い散らかされていました。マツクイムシによるものを始めとして、けっこういろいろな木で(たぶんいろいいろな虫によるものとして)見られます。木が死んだ途端、キノコのたぐいもとりついてきたりしますが、これはかなり寒々としたご遺体だと思います。
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【10】撮影:10時18分=伊藤 幸司
ネット上で白いキノコをいろいろ見ていくと、ツブエノシメジというのが候補に上がりました。しかし、「ツブエ」というのは粒柄の意味で、絵のところに黒い小さな粒が美しく散りばめられているそうです。そこが決定的に違うようにも思われます、が。結局、オオイチョウタケが一番可能性が高いかも。どちらにしても食べられるキノコのようですが。
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【11】撮影:10時22分=伊藤 幸司
この白いネバネバだかユルユルだかモチモチだかは何でしょう。菌類のようだけれどキノコではないようですし、地衣類でもないかもしれない。コケ類でもなさそうだし、ようするにまったくわかりません。
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【12】撮影:10時27分=伊藤 幸司
白い舌状花の極端な疎ら感はシラヤマギクのようです。中心に見える黄色いものはひつつひとつが筒状花。合わせて「花」。どうも、身分不相応に大きく、立派な葉っぱもシラヤマギク所有のもののようです。写真を撮ったときにまったく気づいていませんでしたが。
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【13】撮影:10時48分=伊藤 幸司
菜畑山の山頂から富士山の頭が見えました。
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【14】撮影:10時48分=伊藤 幸司
この山と富士山の間にある山といえば御正体山(みしょうたいやま)。今倉山から御正体山を越えていけば山中湖を眼下にする石割山に出ることができます。
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【15】撮影:10時48分=矢野 博子
菜畑山までは 殆んど 直登であったが 一時間余りで到着。暑い! 山頂からの富士山が疲れを癒してくれた。
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【16】撮影:10時49分=伊藤 幸司
これは菜畑山から東の展望。ダイレクトに登り返せば西丹沢の大室山。その向こうに重なる山は丹沢の最高峰・蛭ヶ岳の一部だと思います。
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【17】撮影:10時56分=伊藤 幸司
標高1,283mの菜畑山山頂。ここからは右に行っても左に行っても標高1,200m前後の稜線がえんえんと続きます。
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【18】撮影:10時57分=伊藤 幸司
みごとなタマゴタケが現れました。最初は白い皮をかぶって地上に現れますが、すぐに黄色みを帯びたまだら模様の「ツカ」を延ばして白い皮を破り、こんな毒々しい赤い卵になるのです。その皮が根本の「ツボ」として一部残って、この赤い卵はこれから開いて傘になり、驚くほど大きく、立派なキノコに変身していくのです。
じつは1998年10月30日号の「アサヒグラフ」で私は「秋の一日山歩き」という表紙+特集をやりました。糸の会発足の3年後でした。なにか急遽穴埋めの企画だったと思いますが、乾徳山+西沢渓谷、仙丈ヶ岳、石割山、桜山のガイドと、カメラマン同行ルポの「チャレンジ金峰山」(土砂降りの中での焚き火料理がメインイベントでした)が並んでいます。
今回見直したら、ドタバタ作った割にはよくまとまっているし、表紙(尾瀬)に加えて見開き2点(西沢渓谷と仙丈ヶ岳)の写真もそれなりに決まっています。……で、そのときタマゴタケを巡って一大事が発生したのです。
秋の花を拾い集めた写真コラムの中に「タマゴタケ=9月25日=日の出山(奥多摩)」というのを入れたのです。日の出山の山頂の石段の陰にあったもので、真っ白いみごとなゆでたまごがつるんと出てきた隣に、真っ赤な卵が今まさに出ようとしている2本のタマゴタケ。……ところがこれが、社内に配られたときに大問題に。キノコに詳しい記者から「ベニテングダケじゃないか?」という指摘があったとのこと。すぐに私に電話で知らされましたが、今もまだ植物には確信を持てないままその場しのぎに書いている状態ですから、まったく責任をとれません。その次号に「猛毒のベニテングタケの可能性もある」というような訂正記事が出たはずです。
その真っ白なゆでたまごはシロタマゴテングタケの可能性が高く、隣の赤いたまごも、写真ではよくわかりませんが、白胡麻みたいなつぶつぶがあればベニテングタケです。どちらも「猛毒」とされるキノコですが、悪いことに真っ赤なタマゴダケは西洋では有名な食用キノコですから、「タマゴタケ」という名前を間違えるのはかなり危険なことなのです。朝日新聞社出版局ではその後「タマゴタケには要注意」というチェック点がひとつ加わったかもしれません。
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【19】撮影:10時58分=伊藤 幸司
これは何だ? とWeb上で探していると「匂いマツタケ、味シメジ」のホンシメジが年齢によって、ひょっとするとこうなるのではないかと思いました。まったく確信はもてませんが。
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【20】撮影:11時02分=伊藤 幸司
これが菜畑山〜今倉山の基本的な稜線風景といえそうです。まだわかりませんが、ササの背丈に目が向きます。
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【21】撮影:11時04分=伊藤 幸司
タマゴタケ。外側の皮が成長に従って剥がれたのか、登山者が中身を見たくて割ったのかわかりません。
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【22】撮影:11時06分=伊藤 幸司
中央に立っているのがブナの木のようです。この山並みはブナやミズナラが主役の樹林で覆われているようです。
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【23】撮影:11時08分=伊藤 幸司
恐らくブナの根っこ。人が歩くことで樹木が痛む例としては、奥多摩・御岳山の表参道が痛ましくも荘厳です。樹木番号の付いたスギの枯木が、道路の拡張によって瀕死の状態になっている。そこは山上集落の人たちの軽自動車での運搬路になっているので、一般の登山道とは違うとはいえ、こういう状態の先にある光景だろうとは想像できます。
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【24】撮影:11時14分=伊藤 幸司
これもタマゴタケの成長過程のひとコマなのかどうか、たまたまおにぎり型に見えているのだと思いますが、わかりません。
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【25】撮影:11時17分=伊藤 幸司
茶色系で、平べったい円テーブル状のキノコはいっぱいあるのでわかりませんが、この表情はホンシメジと似ているけれど毒キノコのイッポンシメジに一番似ているかもしれません。
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【26】撮影:11時17分=伊藤 幸司
タマゴタケの壮年期の美形ではないでしょうか。
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【27】撮影:11時20分=伊藤 幸司
登山道の周辺を埋め尽くすセンニンソウだと思いますが、みんな、なんだか同じぐらいの高さで切り取られています。その周囲のササはスズタケでしょうか、そちらも同じような高さに勢揃い。
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【28】撮影:11時20分=伊藤 幸司
ササの切り取られ方はこんなぐあい。私の想像ではシカ君たちの仕業です。……でそれがレンゲショウマを突然消滅させたかに思える災難の原因だとも疑っているのです。
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【29】撮影:11時21分=伊藤 幸司
これがシカの餌場となった場所の様子と私は考えています。詳しくは見えなくても、下草のこの半端な感じは人工的? にも見えようというもの。
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【30】撮影:11時23分=伊藤 幸司
道ぎわのササの背が低いお陰で、登山道は明るい感じになっています。シカが食べてこうなったのならシカさんありがとうという感じです。
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【31】撮影:11時24分=伊藤 幸司
こちらはヒヨドリバナ。
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【32】撮影:11時25分=伊藤 幸司
ありました。探し求めていたレンゲショウマ。道際に呆れるほどたくさんあって富士山の北側に集中するレンゲショウマ地帯でも特別と考えていたこの稜線でしたが、今日はようやくポツン、ポツンと。登山道の際にあったものとしてはこれが最初でした。
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【33】撮影:11時25分=矢野 博子
レンゲショウマ発見! と言っても ひそやかで 見落としそうだった。群生というには ほど遠く パラパラと点在という雰囲気。何か 痛々しい。
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【34】撮影:11時26分=伊藤 幸司
やっぱりみなさん興奮しています。あっち向きの花をなんとかこちら向きで撮りたいと。
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【35】撮影:11時27分=伊藤 幸司
私も左手で茎をちょっと引っ張って、花を見ました。
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【36】撮影:11時27分=伊藤 幸司
今日はこのために来たというレンゲショウマも、あればあったでもっといい花はないだろうかと、だんだん贅沢になります。歩く足元に垂れ下がってくるような興奮は、もちろん味わえる状態ではなくなっているようです。
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【37】撮影:11時28分=伊藤 幸司
それでも、レンゲショウマの花があちこちに残っているというだけで、一応満足な気分にはひたれました。
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【38】撮影:11時39分=伊藤 幸司
標高1,344mの水準点には「水喰ノ頭」という標識がありました。○○のカシラという名は、山の名を沢の源頭点とする大原則のひとつです。山の名前に川の名前が多い理由は、日本がオフィシャルマップ(官製図)を作るにあたって採用した「地名調書」の作成方法によるものと考えられます。
地形図をつくるためには、地元の役場などで行政地名を確認するのですが、山・川・湖などの自然地名も確認します。平地に住んでいる人たちから見える山にはかなり広範囲に住んでいる人たちに共通の名前がついているわけですが、山に入らないと見えてこない山の名前は山で仕事をしている人たちに聞かないとわかりません。そういう人たちには、沢をたどって登りついたピークを○○のカシラなどと呼ぶ例が一般的だったというわけです。
川の名前をつけた山は3,000m峰だと悪沢岳(荒川岳)、涸沢岳、中岳(荒川岳)、前岳(荒川岳)ぐらいですが、2,846mの三沢岳から下がると、大沢岳、熊沢岳、樅沢岳、栗沢岳、北荒川岳、赤沢岳、東川岳、赤沢岳、北ノ俣岳、本谷山、霞沢岳、鳴沢岳、唐沢岳、白蓬の頭、岩小屋沢岳、南沢岳、大滝山という順に『日本三名総覧』の「高順200山(2.5万分図記載)」に数えられています。
また有名な例は谷川岳。深田久弥が『日本百名山』で書いているけれど「五万分の一の地図に山名が誤記された」事件。元の名は「耳二つ」。それが奥にあった別ピークの「谷川岳」という名前になってしまったというのです。
もっとも、山の名前に川の名をつけるとなると、山の向こう側ではなんと呼んでいたかという問題が生じます。いろいろ生じたけれど、明治10年台から陸軍陸地測量部が猛烈なスピードで測量から作図まで進めたので「早い者勝ち」となった地名はたくさんあったはずです。
*ちなみに戦後は「山と溪谷社」という出版社が天下をとった時期に、その校正校閲基準(戦後の当用漢字制定による住居表示の修正に起因するものではありますが)によって「槍ガ岳」などという新しい山名があちこちに登場し、民間の地図が採用する例も増え、危うく国土地理院の地形図にもそれが広がる気配でした。それも、山の名を地元の役場に聞くと「山と渓谷」育ちの登山家が答えるようになり、山名の「ヶ」や水系の「ノ」を「ガ」や「の」に強制変更するとして、山小屋やバス停名までそれを踏襲する地図が山と溪谷社以外の地図にもかなり広がっていったのです。
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【39】撮影:11時42分=伊藤 幸司
標高1,283mの菜畑山から始まって標高1,470mの今倉山を中間点とし、標高1,297mの二十六夜山までの縦走はおおかた樹林に覆われています。今倉山までの半分あたりで、一瞬、明るい稜線へと顔をだすことができました。
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【40】撮影:11時49分=伊藤 幸司
地面が濡れると滑りやすい下りです。ダブルストックだとこういうところで技術レベルがひとランク上がるのですが、ストックを使わない場合の歩き方として「つま先立ち」を強制体験してもらってきました。登山靴を脱げないひとは靴底の突起やエッジで滑りを止めようとします。最悪はかかとを泥に食い込ませて滑り止めにしようとする人。
私は「滑りそうだったらつま先立ち」「綱渡りや平均台やバレリーナになった気分」と何度も繰り返して体験してもらってきました。重心がかかとにかかるのが最悪です。スキーの初心者がかならず見せるへっぴり腰と同じですから。足が滑るかどうかは靴底のグリップ力ではなく、つま先立ち(指のつけねに重心)によって重心を狂わせないほうがはるかに効果的なのです。「絶対に滑る」と思う場所で一度試してもらえば体がわかってくれます。
最近ではみなさん下りでは上級者ですから滑り台みたいなところで「テレマークポジションで」とも提案しています。
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【41】撮影:11時56分=伊藤 幸司
これは何を撮っているかというと、ストックです。「登りではストックを前に出さない」と口を酸っぱくしてきましたが、徹底できていません。これは皆さんのストックワークがおりこうさんに見える写真。
ダブルストックを強制導入した最初の頃、それは最後の下りでのスピードと安全を両方確保するための夢の道具だったからです。とくに女性においてそれは驚異的な道具でした。
ですが、登りに関してはできればストックに頼らないで、とみなさんに任せてきました。私がだいじだと思っている登りのストックワークは石突をかかとのところにおくことです。それは北アルプスの岩稜などで、足を置いて立った岩の、その足のかかとに石突を突くのが究極の選択だと考えたからです。そういう場面でなければ登りのストックワークの重要性はきちんと伝えられないと考えていて、放任してきました。だから登りのストックワークを厳密な意味で私の期待通りにやってくれる人はまだいません。
まあ、こんな登りでは、みなさんゆったりとストックを使ってくれています。
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【42】撮影:11時57分=伊藤 幸司
キバナアキギリがありました。のどちんこに見えるのは2個の仮雄しべが先端を合着させているのだそうです。雄しべは、この写真ではピントからはずれてわかりにくいのですが花弁の前まで蛇の舌のように突き出しています。
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【43】撮影:12時15分=伊藤 幸司
このあたりではヤブレガサみたいな葉っぱが占拠しているようですね。
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【44】撮影:12時23分=伊藤 幸司
この辺ではシカさんに草刈りをやってもらったようなササ原です。
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【45】撮影:13時05分=伊藤 幸司
じつは今倉山での休憩を終えて下るところです。今倉山から道坂トンネルへと下る道にはけっこうたくさんのレンゲショウマがありましたが、それよりも菜畑山からの稜線で圧倒的でした。そしてここから先にはレンゲショウマは「1本もない」はずと思いつつ下ります。
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【46】撮影:13時19分=伊藤 幸司
富士山が、またチラリと見えました。
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【47】撮影:13時19分=伊藤 幸司
ダブルストックは下りではもう無くてはならない道具です。こういう場所で木立やロープを使う人が出たら、ストックワークを観察することにしています。
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【48】撮影:13時21分=伊藤 幸司
なんと、終わったと思っていたレンゲショウマが、今日一番のすがたで登場しました。
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【49】撮影:13時36分=伊藤 幸司
まあ、淡々と登っていきます。小さな登りと、小さな下りの繰り返し。
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【50】撮影:13時50分=伊藤 幸司
タマゴタケがまたありました。
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【51】撮影:13時50分=伊藤 幸司
これがこのルートのハイライト、松山(赤岩)。標高1,450mの展望台です。この日は展望サービスゼロでしたが。
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【52】撮影:13時53分=矢野 博子
風もなく 暑かったが 赤トンボは空に舞い 萩が花をつけ始めていた。
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【53】撮影:13時57分=伊藤 幸司
空に散らばっている黒いゴミ状のものはトンボ、アキアカネだと思います。周囲の山は見えるような、見えないような。進行左手に富士山があるはずなのに、撮っていないのは見えなかったから。
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【54】撮影:14時03分=伊藤 幸司
またまたみごとなタマゴタケ。私はキノコを食べ物として見る姿勢はもったいないと思います。全体の中に占める「美味しいキノコ」はごく少数で「食べることも可能」というキノコがほとんど。「毒キノコ」はごくわずかですが、幸いなことに毒のないものと間違いやすいということでシロウトは結局、あれこれ考えた末に結局手を出しません。キノコに親しい人たちがキノコ汁などで時々舌をビリビリさせたり、吐き気をさせたり、まれに死んだりするわけです。
山道には毒草がいっぱいあって、丹沢などではシカが食べ残した草は全部毒草と考えていいので、毒草の山になっています。でも殺人事件で有名になったトリカブトだって、毒草とは知っていても花として見ていますし、バイケイソウだって見る対象です。
このキノコは西洋ではカエサルのキノコと呼ばれているとか、日本ならマツタケ級の高級キノコとされながら、私たちのだれも食べたことがないし、採りたくて我慢できないとも思いません。そういう意味で第一級の観賞用キノコです。
猛毒とされるベニテングタケは毒キノコとされながら赤地に白の水玉模様の愛されるキノコとして絵本やアニメ、ゲームソフトの「スーパーマリオ」にも登場しているそうです。まあ毒キノコではあるけれど、幻覚作用を利用するキノコと考える人々もいるそうで、そういう怪しいベニテングダケがあまりにも有名なために毒々しい、派手派手キノコのタマゴタケに手を出す人が少ないというのは私にはチョーラッキーです。こんな美しいキノコ、これが「美味しい」と見えたら、もうここにはないはずですから。
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【55】撮影:14時05分=伊藤 幸司
岩場でストックを使わないときには、きちんとしたハンドホールド(てがかり)を利用して、ストックはベルトを手首に通したまま邪魔にならないようにうまくさばいてもらいます。そこで私に見えるのはその人の岩場通過の技量。それから邪魔なストックのさばき方で見えてくるのはその時の精神状態。私の立場で見るべき重要な場面です。
ですから、たとえば槍ヶ岳への表銀座、東鎌尾根の長いハシゴなどでも、ストックは邪魔ですがはずしません。槍の穂の何本かのハシゴでもストックは使いたいのですが、さすがにあそこでは周囲の人や監視役の人たちがうるさいので遠慮することになります、けれど。
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【56】撮影:14時10分=伊藤 幸司
これもタマゴタケの一表情。
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【57】撮影:14時11分=矢野 博子
火山の噴火口みたいな変わった切り株。よく見たら そこには新しい新芽が成長始めていた。
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【58】撮影:14時12分=伊藤 幸司
倒れて何年ぐらいでしょうか。限りなく土に近づいていく巨木の屍。
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【59】撮影:14時26分=伊藤 幸司
じつはこのあたりにたくさんのタマゴタケがありました。
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【60】撮影:14時33分=伊藤 幸司
タマゴタケ、といわれてもピンとこないこの姿。首都圏の山では案外ポピュラーなキノコです。
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【61】撮影:14時39分=伊藤 幸司
いろいろ調べてみましたけれど、わかりません。
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【62】撮影:14時42分=伊藤 幸司
ここに林道が延びてきて稜線は切通しとなり、登山道は一度林道に降りることになります。この道は最初にここに来た2000年には、工事中だったと思います。今回は法面で崩落があったようです。
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【63】撮影:14時44分=伊藤 幸司
シロウトの想像に過ぎませんが、道路左側の法面の、見えている半分が緑色です。それでなんとか安定するかと思ったら、右半分がごっそり剥ぎ取られてしまったのだろうと想像します。次の一手はどうなるのでしょうか。
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【64】撮影:14時48分=伊藤 幸司
稜線の登山道に戻りました。二十六夜山はもうすぐのはずです。
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【65】撮影:14時56分=伊藤 幸司
またまた美形のキノコ。いちおう似た写真でツルタケとしてみました。テングタケの仲間なので、美形でも毒があるから注意せよという種族のようです。
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【66】撮影:14時56分=伊藤 幸司
この写真、ネット上のそっくりさんがフクロツルタケとされていました。調べていくとどんどんわからなくなりますが、ツルタケとした前の写真のキノコとの関係はものすごく近いはずなので、ツルタケ一族というのは間違いないように思い込むことにしました。
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【67】撮影:14時59分=伊藤 幸司
二十六夜山からは富士山がかろうじて見えました。この位置から富士山右手に見える山は鹿留山(ししどめやま)でしょうか。
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【68】撮影:15時10分=伊藤 幸司
これが標高1,297mの二十六夜山山頂。菜畑山から今日とは反対方向に同じぐらい行くとそこにも二十六夜山があって標高972m。紛らわしいのでこちらを道志二十六夜山、あちらを秋山二十六夜山とも呼んでいます。
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【69】撮影:15時16分=伊藤 幸司
下山にかかった瞬間に、タマゴタケのオンパレード。これは兄弟関係か。
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【70】撮影:15時16分=伊藤 幸司
さあて、タマゴタケのはずですが、地中から伸び上がってきた「ツカ」の「黄色みを帯びたまだら模様」が出てくるような、出てこないような。根本に白く残っているはずの「ツボ」も黒くなっていて、あるような、ないような。そういう差異を問題にする、しないは本来、このキノコ自身にとってはどうでもいいことなのですが、やはり名を名乗らせたくなってジタバタしてしまいます。……それよりもどうですか? この無垢な雰囲気。
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【71】撮影:15時23分=伊藤 幸司
松の根元にタマゴタケの三兄弟……か三姉妹。
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【72】撮影:15時23分=伊藤 幸司
前の写真をもうすこし下から見上げてみました。
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【73】撮影:15時29分=伊藤 幸司
ふたつのタマゴタケの距離感がわかりますか? もちろん登山道を外れずに撮っているので、道ぎわの光景です。
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【74】撮影:15時29分=伊藤 幸司
タマゴタケと、さっきツルタケと仮認定した白いキノコとの友人関係がこれで想像できます。同じテングタケ属のようですから親戚かも。
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【75】撮影:15時30分=伊藤 幸司
タマゴタケのデビューの瞬間もありました。
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【76】撮影:15時31分=伊藤 幸司
タマゴタケのデビューの瞬間、その2。
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【77】撮影:15時31分=伊藤 幸司
タマゴタケのデビューの瞬間、その3。タマゴタケの連続デビューです。
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【78】撮影:15時32分=伊藤 幸司
タマゴタケの美人さん。
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【79】撮影:15時44分=伊藤 幸司
白いのも出てきました。状況から見てテングタケ属のツルタケの仲間だと思いますが、調べません。
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【80】撮影:15時49分=伊藤 幸司
こういう道、下りで歩きやすいのでスピードが出ますが、気持ちが焦ったりしていると簡単に道を失います。戻っても道すじが見つからないかも。易しさと、難しさが重なり合っているところです。ちょっと嫌な気分がしたら、一度止まって、気分を入れ替えたいと思う場所です。
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【81】撮影:16時08分=伊藤 幸司
沢筋まで下るとこの道が二十六夜参りの参道のように見えました。
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【82】撮影:16時30分=伊藤 幸司
こういうところまで来ると、あとは流れに沿って下ります。水が流れているところは傾斜が緩やかです。砂防ダムが出てきたりすると、登山道は林道(跡)になることが多いのです。
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【83】撮影:16時33分=伊藤 幸司
ここから10分ちょっと下ると林道に出ました。
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【84】撮影:16時37分=矢野 博子
登山道をふさいでいた白い木に 沢山のキノコの整列。ザワザワと声が 聞こえてきそう。この日の主役は 色々な種類のキノコだったかもしれない。たっぷりと汗をかいた一日だった。
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【85】撮影:16時38分=伊藤 幸司
道に横たわった大木に、こんなキノコがついていました。色といい、姿といい、神秘的な表情の貴婦人色。帰って調べると、いちおう食用のヒラタケに似ていると思いました。
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【86】撮影:16時38分=伊藤 幸司
ヒラタケと思われるこのキノコ、多くの写真と違うのは傘の先端に見えるヒラヒラ。それだけでまったく別種のキノコともいえそうですが、このヒラヒラが胞子の放出に関係するものらしいというネット記事もありました。それ以上でも、それ以下でもありませんが。

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