山旅図鑑 no.199
赤城山
2018.6.9

山旅図鑑目次


糸の会(no.1088)
2018.6.9
赤城山
41パワー(計画書)

登り23p→平坦18p(+地蔵岳登り+下り)

*赤城山のツツジの名所を関東ふれあいの道がたどっています。「17種類50万株」(以前はたぶん18種類だったと思いますが)といわれるその「荒山高原の南面」を久しぶりに訪れようと考えたのですが、加えてそれを登りで計画しました。
*関東ふれあいの道は群馬県コース22の「ツツジのみち」で「起点:富士見村大洞 → 終点:前橋市苗ヶ島町赤城温泉」「12.0km/健脚向け/撮影ポイント:覚満淵」となっていました。
*なぜ健脚向けのコースをさらに登りにしたかというと、以前あるTV番組で冬に急遽赤城山をやれないかという話がきました。ディレクターが私の厳冬期の黒檜山の写真を見ていたらしいのです。
*でも山頂部の大沼と黒檜山だけでは「赤城山」を代表しません。雪の中で「赤城山」をまるごと表現するとすれば……と考えて南麓三夜沢の赤城神社から赤城温泉、赤城温泉から冬の関東ふれあいの道をたどって赤城神社のある大沼へ、そして氷結した大沼を縦断して最高峰の黒檜山へという登山を提案したのです。
*その話は、じつは最初の打ち合わせで消えました。何らかの事情で急遽決めたいディレクターは完全に同意状態でしたが、ディレクターがNOでした。
*スポンサーに登山用品店が入っていました。私は厳冬期の黒檜山登山を「ズック靴+軽アイゼンでも可」(もちろんレジ袋によるオーバーシューズを装着します)としてきたのですが、そういうところが絶対にダメだという立場でディレクターを激しく叱責したりしていました、私の面前で。
*……ということがあったので、今回はできればそのルートを登っておきたいと思ったのです。

6月9日
・1050……赤城温泉を出発(標高約850m)
・1055-1100……ストック準備など休憩(標高約850m)
・1135-40……休憩(標高約900m)
・1220-30……休憩(標高約1,150m)
・1245……棚上十字路(標高約1,250m)
・1330-40……休憩(標高約1,350m)
・1400-10……休憩舎(荒山分岐)で休憩(標高約1,400m)
・1515-20……休憩(標高約1,450m)
・1525……地蔵岳登山口(標高約1,500m)
・1555-1605……地蔵岳(標高1,674m)
・1640……赤城山大洞バス停(標高約1,350m)

今回の写真出展メンバー(提出順)は以下の2人です。

稲田 郁子、伊藤 幸司



山旅図鑑 no.199
赤城山
2018.6.9

赤城山=登山
【撮影】10時08分=伊藤 幸司
私たちはJR前橋駅からタクシーでダイレクトに赤城温泉に向かいました。赤城山に南側から接近していきます。

赤城山=登山
【撮影】10時17分=伊藤 幸司
だいぶ近づいてきました。円やかな頂上部分に電波塔が立っているのが地蔵岳、右端に高くそびえているのが赤城山最高峰の黒檜山です。
黒檜山は糸の会では真冬の山です。軽アイゼンでの雪の急斜面の登りと下りを、楽しい範囲で体験できます。そして帰りがけには氷結した大沼の縦断。
今日は関東ふれあいの道をたどって荒山高原から赤城山ビジターセンターバス停まで行くだけ……の計画でしたが、ツツジがほぼ完全に終わってしまっていたので、結果的にあの地蔵岳まで登ってしまうことになりました。そのおかげで来た甲斐があった、というドラマチックな結果になったのです。

赤城山=登山、赤城温泉郷
【撮影】10時39分=伊藤 幸司
駐車場のトイレのところにあったこの案内図を見ただけで、赤城温泉郷の魅力が伝わります。いずれ機会があったら泊まってみたい……と。

赤城山=登山、赤城温泉郷
【撮影】10時46分=伊藤 幸司
手前が赤城温泉ホテル、奥が御宿総本家……みたいですね。

赤城山=登山
【撮影】10時53分=伊藤 幸司
駐車場のところから、この大げさな階段で一気に下ります。さすが関東ふれあいの道です。

赤城山=登山、マムシグサ
【撮影】10時54分=伊藤 幸司
マムシグサ、あるいはテンナンショウの仲間なんでしょうが、一癖も二癖もあるみたい。あまりにも堂々としていて尊敬の気分で写真を撮らせていただきました。
帰ってから、無策ですが「黒いマムシグサ」と検索してみたら、マムシグサのこの庇のように張り出した仏炎苞の色について「長野周辺の山歩きと山野草」というサイトの「マムシグサ」にありました。
【仏炎苞の色は、写真1/2のように緑色のものから紫褐色のものまでバリエーションがあります。そしてどの色の株でも白色の縦縞が入っています。多分昆虫を迷わせることなく導くための模様なのかもしれません。仏炎苞の一部が屋根のように伸びていますが、これは筒の中の花を水から守るための雨よけの働きをしています。また、天井を覆い暗くすることで、一度花に入った昆虫が明かるさを求めて上から逃げ出さないようにもしていると考えられます。】
黒いのか、暗いのかわかりませんが、マムシグサのバリエーションの範囲内なんだろうな、と思うことにしました。

赤城山=登山
【撮影】10時54分=伊藤 幸司
階段を下ったら、この橋を渡ります。「ふれあい橋」と名付けられているそうですが、野趣にあふれた吊橋です。

赤城山=登山
【撮影】10時55分=伊藤 幸司
吊橋の真ん中あたりから下流方面を見たところ。圧倒的な緑です。

赤城山=登山
【撮影】10時56分=稲田 郁子
いきなり、結構な急登です。

赤城山=登山
【撮影】11時03分=伊藤 幸司
吊橋を渡ったら対岸は登山道で登り返します。

赤城山=登山、エゴノキ
【撮影】11時11分=伊藤 幸司
エゴノキが花をつけているのを見上げました。「小高木」というのだそうで、樹高は10mほどとか。見上げても花が見つからないことが多いと思います。

赤城山=登山、エゴノキ
【撮影】11時11分=伊藤 幸司
エゴノキの花をどうやって見上げたのかというと、足元にこんなふうに花がポタン、ポタンとたくさん落ちているからです。そこで見上げて、なんだかよく見えないということが多い木……だと思うのです。

赤城山=登山
【撮影】11時16分=伊藤 幸司
沢をひとつ渡りました。樹林地帯でも素直に登っていくのならいいのですが「谷を渡る」ということになるとちょっと緊張します。地形図を見るとありました、この場所が。標高約950mのあたりで向こうの尾根に取り付こうというのです。

赤城山=登山
【撮影】11時18分=伊藤 幸司
こんなふうに下草が道を隠すようなところでは注意が必要です。「踏まれた道」をたどっている限り大丈夫……なのですが、正しい分岐を見落とす危険があります。
たとえば、休憩ポイントみたいなところで立派なほうの道をたどると、ふっと消えてしまうというようなことがあります。入口のところがちょっと目立っているために迷わされる感じだと、誰かが迷い込んで、戻ってきます。ひとりで二人分の踏み跡を残してしまうのでそちらがどんどん立派になってしまうのです。トイレ道なども同様です。
こういう道では先頭の人がよほど注意深く歩かないと、後ろの人たちがそういうあやしい分岐に気づくのは至難の業です。
そういうときに重要なのは、足元ばかりを見ないで「道筋」を見るということです。

赤城山=登山
【撮影】11時20分=稲田 郁子
緑滴る登山道ですが、お目当てのツツジはなかなか現れません。

赤城山=登山、エゴノキ
【撮影】11時22分=伊藤 幸司
エゴノキがここにもありました。

赤城山=登山
【撮影】11時30分=伊藤 幸司
こういう場所では、道筋を見ようとしてもなかなかたどりきれないという場面が出てきます。私は基本的に最後尾なので、よほど危ない道なら先頭に立つべきですが、ここでは安心して歩いています。この写真でも拡大すれば見えてくると思いますが、画面中央部の木に、赤布があるのです。
赤布などに代表される安全装置がついている場合には、いざという場合にはこの位置まで戻って、たどり直せばいいのです。写真を撮っておくと時刻が記録されますから、何分戻ればここから歩き直すことができるかわかります。
だいたい赤布をつけた人がいれば、危険なところにはまたつけてくれている可能性が高いので、赤布そのものというより、赤布の信頼性を重視するのです。信頼性が低ければ時計をにらみながら、深入りする前に引き返すことを考えるなど……も含めて選択肢をできるだけたくさん用意しておくことになります。

赤城山=登山
【撮影】11時58分=伊藤 幸司
50倍ズームの超望遠で撮ったのでブレてしまいましたが、ヤマボウシの花がありました。

赤城山=登山、ヤマツツジ
【撮影】12時04分=伊藤 幸司
この日初めてといっていいツツジです。ヤマツツジだと思います。

赤城山=登山、ヤマツツジ
【撮影】12時08分=伊藤 幸司
超望遠で大きく見た花の木を全体的に見てみるとけっこう満開という雰囲気で写りました。
ともかく、咲いているヤマツツジがあったのです。もしかしたら、奥手の花がどこかで、まだ見られるかもしれないと、すこしは明るい気分になりました。

赤城山=登山
【撮影】12時25分=伊藤 幸司
1時間半ほど歩いてきて、エネルギー補給の休憩にしました。水分摂取の5分休憩とエネルギー補給の10分休憩とでは効果がまったく違います。気持ちが大きく切り替わります。だから、長い休憩(糸の会では「10分休憩」と呼んでいますが、状況によって延長します)をとるときには、なにか、その、気分を変えるきっかけになるような場所を、慎重に選びたいと考えます。単純に「1時間に10分」などという機械的休憩にしたらもったいない、と考えます。
ここではこの丸太ベンチが大きな役割を果たしてくれましたが、私がリーダーとして慎重に探すのは「風」と「眺め」です。

赤城山=登山
【撮影】12時52分=伊藤 幸司
気分一新、周囲の緑も色合いが変わってきた……ように感じます。

赤城山=登山、ヤマツツジ
【撮影】12時55分=伊藤 幸司
するとまたヤマツツジの花。

赤城山=登山、サラサドウダン
【撮影】13時01分=伊藤 幸司
なんとサラサドウダンがありました。けっこう元気な様子です。

赤城山=登山、ヤマツツツジ
【撮影】13時01分=伊藤 幸司
ちょっと遅めのヤマツツジですが、でもやっぱり、気持ちがほぐれます。今日の目的はツツジですから。

赤城山=登山
【撮影】13時02分=伊藤 幸司
とにかく、私は、花の色に一喜一憂しています。

赤城山=登山
【撮影】13時02分=伊藤 幸司
立派なツツジの木が次々に登場。荒山高原に入ってきました。
「前橋まるごとガイド」の「前橋日記」に「5/25ツツジ開花状況」がありました。
【赤城山のツツジ、どんどん開花しています。
レンゲツツジはまだつぼみですが、ミツバツツジは今週までがリミットの予感。お見逃しなく。
■登山者向け
・荒山高原 ミツバツツジ見頃過ぎ
      ヤマツツジ 見頃過ぎ
・荒山中腹 ヤマツツジ 見頃
・鍋割山  ヤマツツジ 見頃過ぎ
・鍋割高原 ヤマツツジ 見頃過ぎ
■その他
・白樺牧場 レンゲツツジ つぼみ
・見晴山  ヤマツツジ  見頃
・覚満淵  レンゲツツジ つぼみ
・小沼   シロヤシオ・ミツバツツジ 見頃】
ちなみに今年の「赤城山 新緑&つつじWEEK」は6月3日〜24日で主役はレンゲツツジだそうです。

赤城山=登山
【撮影】13時03分=伊藤 幸司
関東ふれあいの道は棚上十字路で荒山の南面をトラバースする道に入ります。
荒山高原の入り口に当たるためか、詳細な内容の解説板がありました。ネット上にその文章がないようなので、撮っておいた写真から書き写しておきます。
「赤城山の東および南の山腹は腐植質が比較的よく蓄えられた地域で、ミズナラが優先する森林である。また、南面の荒山高原一帯は、ツツジの大群生地として知られ、多くの種類が生えている。このツツジは5月下旬ごろから桃色のアカヤシオ(アカギツツジ)、橙赤色のヤマツツジ、紅紫色のトウゴクミツバツツジ、白色のシロヤシオ(ゴヨウツツジ)、白色のコメツツジ、緑白色のアブラツツジ、淡紅白色で紅色のすじのあるサラサドウダンの順に咲き、一番の見頃は6月中旬で、初夏の高原に咲き誇るツツジは、実に壮観である。」

赤城山=登山、サラサドウダン
【撮影】13時06分=伊藤 幸司
案内板の一番最後にあったサラサドウダンがちょうど咲いている時期でした。

赤城山=登山
【撮影】13時07分=稲田 郁子
ベニサラサドウダンはまだよい状態です。

赤城山=登山、サラサドウダン
【撮影】13時21分=伊藤 幸司
「淡紅白色で紅色のすじのある」と書かれていたサラサドウダン。
清里の清泉寮を運営する「キープ協会」のサイトに「やまねミュージアム・おしらせ」があり「サラサドウダンの花が見頃です」(2015-05-30)がありました。
【例年ですと、6月上旬から中旬にかけて花を咲かせるので、今年は、いつもより早い開花となりました。
この花の奥には、甘〜い蜜がたくさん溜まっているためヤマネや昆虫たちにとって まさにごちそう! 木に咲くたくさんの花は 森のレストランです。
「蜜って本当に甘いの?」と気になった方はぜひ、確かめにいらしてください。
どうやって確かめるかについては…
やまねミュージアムのスタッフが知っています。ぜひ聞きにきてください!
みなさまのお越しを、楽しみにしております。】

赤城山=登山、エゾハルゼミ
【撮影】13時22分=伊藤 幸司
エゾハルゼミの抜け殻がありました。ヒグラシとカジカが競演しているような合唱が森じゅうに響いていました。

赤城山=登山、サラサドウダン
【撮影】13時27分=伊藤 幸司
サラサドウダンの巨木。満開です。

赤城山=登山、ヤマツツジ
【撮影】13時30分=伊藤 幸司
ヤマツツジもここではまだ色合いを残していました。

赤城山=登山、エゾハルゼミ
【撮影】13時45分=伊藤 幸司
これはまあ、たまたまこんな形になってしまったのだろうと思いますが……。年齢的に考えてみて。

赤城山=登山
【撮影】13時48分=稲田 郁子
にぎやかなハルゼミの鳴き声、抜け殻もたくさんありました。

赤城山=登山、エゾハルゼミ
【撮影】13時50分=伊藤 幸司
人間には幽体離脱というのがあるそうですが、セミの場合は生体離脱? なんですね。
「あなたのはてな・日常のちょっとした疑問を解決!」のサイトに「セミの脱皮!時間帯は?場所は?失敗することはある?」という解説がありました。
【空が暗くなった午後8時過ぎごろから背中が割れて羽化が始まります。そして午後10時ごろにはもう羽が伸びています。
夜明けと共に飛び立つ準備が出来るように、また外敵に襲われないように、このような時間で素早く脱皮をするそうです。】
【実は、セミも脱皮の最中に失敗して成虫になれないことが多々あります。しかもそのケースは大変多くて、実に60%以上のセミが羽化に失敗しているのだとかいうそうです。
何年もの長い間、土に潜って地上に出る瞬間を待っていたというのに、なんてかわいそうなんでしょう!!
脱皮に失敗する原因としてはいくつかあります。
羽化の最中は生まれたての状態のようにデリケートなので、地面にポトリと落ちるだけでその時のショックや衝撃で息絶えてしまうんです。
あとは、こちらも体力や衝撃の関係なのですが、羽化に適した高さ60センチぐらいのところに行くまでに体力を使い果たしてしまうこともあるのだとか。
例えば、羽化するためにセミが木をよじのぼっているところを少し揺さぶっただけでも、その衝撃で死んでしまうことだってあるんです。】

赤城山=登山
【撮影】14時20分=伊藤 幸司
道は全体としては上り傾斜ですが、小さなアップ・ダウンで進んでいきます。

赤城山=登山、アミガサタケ
【撮影】14時26分=伊藤 幸司
みごとなアミガサタケがありました。キノコを見るとそれが食材に見えてしまう人が多いのですが、これもそういうふうに見られるキノコの筆頭らしいのです。
ウィキペディアの「アミガサタケ」には「食・毒性」として次のように書かれています。
【英語でモレル morel フランス語でモリーユ morille イタリア語でモルケッタ morchetta ドイツ語でシュパイゼ Speise と呼ばれ、食用キノコとして珍重される。
優秀な食用キノコの一つであるが、子実体には微量のヒドラジンを含むため、生食することは避けるべきであるとされる。また、調理されたものであっても、アルコールとともに食べると酔いを深め、悪心や嘔吐の原因になるともいわれている。きちんと加熱調理し、かつアルコールを同時に摂取せずに食べても、大量に摂食した場合にめまい・ふらつき・縮瞳などを起こした例が報告されている。】
そして、ありました狂信的な食のハンターによるアミガサタケのレポート。
「(おいしいものたべたい)野食ハンマープライス」というサイトの「アミガサタケが和食の味付けでも美味しかった件」(2015/4/1)です。写真解説のかたちをとりながらの長文で不思議な世界へ。力作です。
【アミガサタケは中が空洞になっており、その空間では食物連鎖が繰り広げられている。
つまり、虫、もとい蟲がたくさん生息しているのだ。
一番多いのがダンゴムシ、ワラジムシやナメクジ、カタツムリの類だ。
彼らはキノコを常食しており、アミガサタケが顔を出すとすぐに取りつき、内から外から齧って穴を開けてしまう。
彼らにとってはまさにヘンゼルとグレーテルのお菓子の家状態だ。】
【アミガサタケの下処理をするときは、熱湯を用意しておき、虫を見つけ次第その中に落として殺すようにすると良いかもしれない。
また、アミガサタケを入れた袋の口を縛らずに放置しておくと、彼らが這い出てきて台所でこんにちはすることがあるので気を付けたい。
ムカデが脱走するとみんなのおうちがバイオハザード状態になるよ。
(KGBとムカデは食べないの?というツッコミは無しでお願いします。)
石突きをとり、軽く水洗いしてチブルヘッド部に詰まった砂を落とせば下ごしらえは完了。
生のままでも、一度乾燥しても調理することができる。】
【アミガサタケは日本よりもヨーロッパ・アメリカで珍重されていることは広く知られている。
フランス語でモリーユ、イタリアやアメリカではモレルと呼ばれ、高級食材の一つだ。
当地では春のアミガサタケ狩りは非常にポピュラーな趣味で、制限時間内に採取できたアミガサタケの量を競う大会なんかも開催されているという。
翻って日本ではというと、そもそもこのキノコの存在が一般人には全くと言っていいほど知られていない。】
【アミガサタケには「ジロミトリン」という成分がわずかに含まれており、生食すると中毒を起こすことが知られている。
ジロミトリンは加水分解によってモノメチルヒドラジンという猛毒(ロケットの燃料でもある)になるのだが、87.5℃で揮発するらしいので、換気を全開にしつつぐつぐつと煮て、できる限り追い出す。
たぶんだけど、この毒成分のせいで「さっと煮る」とか「炊き込む」といった調理がやりづらいのが和食に使われにくい原因でないかなー。
煮詰めていくと、濃厚な出汁の香りと色味が出てきた。
香りはシイタケ出汁に近いが、そこに牛肉の煮汁が混ざったような独特な風味がある。
うすくちしょうゆとみりんを少々足して、吸い物にしてみた。】
【濃い!!
何だこの濃さは…シイタケよりもシメジよりも上かもしれない。
まさにうま味の塊。
うま味の方向性はシイタケと近いが、より完成されているという印象だ。
醤油、みりんとも相性はばっちりと言える。
また、キノコ本体の味もなかなか悪くない。
面白いのは、バターソテーやキッシュにしたときは、チブルヘッド部よりも柄の方がコリコリとして美味いのだが、すまし汁にするとチブルヘッドのくにゃくにゃとした食感が美味しくなり、逆に柄は少ししわく感じられた。】
【そう言えば以前、著名な板前である村田吉弘氏が、欧米に真の和食を広めるにあたって課題となる「和風出汁」の作成に必要なシイタケ・昆布・鰹節の代用に、現地で用意できるアミガサタケ・ドライトマト・鶏胸肉を用いていた。
冷静に考えれば、うま味成分が同じなら同様に利用できるのは当たり前である。
加熱によって歯ごたえが無くなってしまうので、キノコそのものを味わう煮物などにはちょっと弱いかもしれないが、何にしてもこのうま味は和食にとっても捨てがたい。
一度しっかりと煮て毒成分を揮発させ、うま味をしっかり取りだすことで、炊き込みや煮物といった和食に用いることは十分可能ではないかと言う気がする。】

赤城山=登山、ヤマツツジ
【撮影】14時30分=伊藤 幸司
ヤマツツジがまた出てきました。

赤城山=登山、ヤマツツジ
【撮影】14時32分=伊藤 幸司
今日見たなかでは立派なヤマツツジがこれでした。

赤城山=登山、クサタチバナ
【撮影】14時36分=伊藤 幸司
うれしいことにクサタチバナがありました。以前、荒山高原の西南に連なる鍋割山でこのクサタチバナの生息状況を見ているという人に出会ったことがあります。
ネット上にクサタチバナの「白」の魅力を熱烈に語っている人がいました。「永楽屋ガーデン 自然を愛する スローライフな庭造り」というブロブです。
【こんなに寒いからだろうか “ クサタチバナ ” の白花が眩しいくらいに輝いていた。
“ クサタチバナ ” はガガイモ科カモメヅル属の多年草。山地の林の中に生えている。
すっと真直ぐに伸びた茎の先に沢山の白い花を咲かせる。
花は確かにガガイモに似ているかな。
なにより 花の白さがいい。まさに純白。
写真だと少し暗い白だけど、実際はもっと混じりっけのない白。
白無垢の花嫁さんを想わせるような清楚な白だ。
大きく展開した葉っぱの形も奇麗。これぞ葉っぱといった形。
草姿も背筋がスッと伸びた、和装の京美人を思わせる立ち姿。
とても凛としていて良い。
今年はじめて仕入れた山野草。
まだ芽も上がっていなかった苗だったけど “ クサタチバナ ”って名前だけに惹かれ、なんだかその花が見てみたくなって、個人的に楽しむ為に購入した。
正解だったなぁ〜。】

赤城山=登山、サラサドウダン
【撮影】14時40分=伊藤 幸司
サラサドウダンについて調べているとちょっと変わった解説サイトが出てきました。
「ガーデニング花図鑑」というサイトなんですが、サイトの目的は「投稿の中のガーデニングの疑問・質問を公開して解決策を募る」というもののようです。
そこに「ドウダンツツジの種類と違い」という項目がありました。
まずはドウダンツツジ。
【俗に流通している「ドウダンツツジ」。真っ白い花が咲く。元々は野生のドウダンツツジの中から葉っぱの細いものを選抜した結果がこのドウダンツツジ。山にある「ドウダンツツジ」は流通している苗より葉っぱが大きいのはそのため。夏の暑さに比較的強く、関東以西の平地の戸外でしっかりと育ちます。枝が密生する。】
次にサラサドウダン。
【別名フウリンツツジ。ピンクがかった花が咲くドウダンツツジで、割と流通しているんですが、俗にいう「ドウダンツツジ」とは性質が違っていて、夏の暑さに弱い。ドウダンツツジは関東より西の平地でも戸外で生育するが、サラサドウダンは北海道や東北、本州の山間部で生育します。つまり夏に涼しい地域じゃないとダメ。暑い地域だと夏場に弱って行きます。】
さらにベニサラサドウダン。
【「サラサドウダンツツジ」の変種。花が真っ赤。鑑賞価値が高い。性質は「サラサドウダンツツジ」と同じで、夏の暑さに若干弱い。 】
カイナンサラサドウダン。
【ベニサラサほどじゃないですが赤い。愛知県、三重県、和歌山県、四国の太平洋側に分布する。海南ってのは南に分布しているからでしょうね。流通はほとんどしていない。】
シロバナフウリンツツジ。
【サラサドウダンツツジの園芸品種。真っ白な花が咲きます。当然ながら暑さに若干弱い。ぱっと見には普通のドウダンツツジと同じに見える。】
ヒロハドウダンツツジ。
【花が白く、通常の「ドウダンツツジ」より葉っぱが大きい。野生の日本固有種のドウダンツツジ。山にあるのはこれ。】
アブラツツジ。
【葉っぱが油を塗ってあるようにテカテカしたツツジ。花は白い。本州の中北部の山に自生する。】

赤城山=登山
【撮影】14時43分=伊藤 幸司
まあ、このあたりでは「ツツジの道」という感じになりました。

赤城山=登山、ヤマツツジ
【撮影】14時43分=伊藤 幸司
すこしでも元気な状態のヤマツツジがあると撮ってしまいます。

赤城山=登山
【撮影】14時46分=伊藤 幸司
軽井沢峠というところで関東ふれあいの道は舗装路のスカイホルトラインに出ます。その道を行けば円やかな地蔵岳の脇に出るのですが、向こうからやってくるオートバイのすこし先にあるトンネルで、この車道を左手から右手へ抜けて小沼へと向かいます。

赤城山=登山
【撮影】14時49分=伊藤 幸司
道は標高1,400mあたりで平坦に広がっています。おおらかな森林風景の中を進みます。

赤城山=登山、レンゲツツジ
【撮影】14時50分=伊藤 幸司
なんと、レンゲツツジがありました。

赤城山=登山
【撮影】14時52分=伊藤 幸司
ガマズミでしょうか。

赤城山=登山、サラサドウダン
【撮影】15時01分=伊藤 幸司
サラサドウダンです。

赤城山=登山
【撮影】15時02分=伊藤 幸司
ずいぶん高い木もありました。このまま30分も歩けば今日の終点、赤城山ビジターセンターバス停に到着……という段階なのですが、このまま終わるのではなんだか空振りという感じ。最終バスは16時40分発なので1時間半ほどの時間があります。私はここから地蔵岳に登ってみるという案を考え始めていました。

赤城山=登山
【撮影】15時26分=伊藤 幸司
15時25分に登山口から地蔵岳へと向かいました。最初にあったのはこの破壊されかかっている木道。

赤城山=登山
【撮影】15時27分=伊藤 幸司
あのまろやかな山へ一気登りが続きます。日は傾き、もしバスに乗り遅れたら、前橋からタクシーを呼ぶという覚悟も必要です。

赤城山=登山、ヤマツツジ
【撮影】15時37分=伊藤 幸司
なんだか、これまでとはまったく違うヤマツツジが出てきました。

赤城山=登山
【撮影】15時39分=伊藤 幸司
標高差では100mも登っていないのに季節を1週間ぐらい巻き戻した気分です。

赤城山=登山、レンゲツツジ
【撮影】15時39分=稲田 郁子
地蔵岳への登りで、ようやくよい状態のレンゲツツジに出会いました。

赤城山=登山、ヤマツツジ
【撮影】15時41分=伊藤 幸司
なんとももう、迫力あるヤマツツジです。

赤城山=登山、レンゲツツジ
【撮影】15時46分=伊藤 幸司
山頂に近づくとレンゲツツジが出てきました。

赤城山=登山
【撮影】15時46分=稲田 郁子
覚満淵ですが、ツツジと風景と一緒にきれいに撮れません。

赤城山=登山、小沼
【撮影】15時48分=伊藤 幸司
私たちが関東ふれあいの道で目指していた小沼が眼下にありました。赤城山の火口湖として山頂部にあるこの小沼は正式には「この」と呼び、大沼は「おの」。でも最近では一般的な読み方もしばしば使われているようですが。

赤城山=登山、覚満淵
【撮影】15時48分=伊藤 幸司
小沼の左側に覚満淵が見えてきました。湿原の中を木道で歩けるようになっています。写真をよく見ると大きな水面の手前側にその木道がかろうじて弓なりに見えています。

赤城山=登山、レンゲツツジ
【撮影】15時52分=伊藤 幸司
レンゲツツジです。毒があるためウマツツジとかベコツツジと呼ばれ、牧場で共存していることが多いのだそうです。赤城山でこの地蔵岳の西麓にあたる白樺牧場がレンゲツツジの名所となっています。
群馬県の観光情報サイトらしい「Travel & Portal WEB GUNMA」には「赤城白樺牧場 レンゲツツジ(前橋市)」という項目がありました。
【赤城白樺牧場は、6月中旬ごろから7月上旬ごろにかけてレンゲツツジが見ごろとなります。
この白樺牧場周辺には、約10万株とも云われるレンゲツツジが群生し、季節になると山全体がオレンジ色(朱色)に染められ見事な情景を描き出します。】

赤城山=登山
【撮影】15時52分=伊藤 幸司
いよいよ山頂。地蔵岳への登りは30分を切りました。

赤城山=登山、地蔵岳山頂
【撮影】15時53分=稲田 郁子
山頂直下、アンテナが林立します。

赤城山=登山、地蔵岳山頂
【撮影】15時55分=伊藤 幸司
山頂には林立する電波塔と地蔵さんとがありました。

赤城山=登山、地蔵岳山頂
【撮影】15時55分=稲田 郁子
山頂のベストポジションはカップルが。このあと私達が。

赤城山=登山、地蔵岳山頂
【撮影】15時56分=伊藤 幸司
天城山・地蔵岳山頂からの眺め。眼下にあるのは大沼(おぬま)、その向こうにそびえているのは最高峰の黒檜山。大沼は現在でも冬に完全凍結するのでワカサギの穴釣りができます。そのためでしょう、冬も路線バスが登ってきます。
私たちはだから厳冬期に、寒さと、雪の急斜面の上り下りを体験するために、黒檜山から大沼にまっすぐ降りてくる尾根を往復します。

赤城山=登山、地蔵岳山頂
【撮影】15時56分=伊藤 幸司
山頂での記念写真。集落のように見えているのがワカサギ釣りの拠点となっている大洞。向こう岸の中央に見えるのが赤城神社。

赤城山=登山、地蔵岳山頂
【撮影】15時56分=稲田 郁子
地蔵岳だからあるはずと、お地蔵さんを見つけて拝むメンバーです。

赤城山=登山、地蔵岳山頂
【撮影】15時56分=稲田 郁子
より広く大沼を撮りましたが、何か足りない感じ。

赤城山=登山、レンゲツツジ
【撮影】16時08分=伊藤 幸司
地蔵岳山頂から大洞へ下る道をたどります。まずはまだ山頂部というべきところにレンゲツツジがありました。

赤城山=登山
【撮影】16時09分=伊藤 幸司
白い小さな花を全身に散りばめた巨木がありました。

赤城山=登山
【撮影】16時09分=伊藤 幸司
その白い花をアップで撮っておいたのですが、ガマズミの花に似ています。似ているだけなのか、本物なのかわかりませんが。

赤城山=登山、レンゲツツジ
【撮影】16時10分=伊藤 幸司
かなり元気なレンゲツツジがありました。

赤城山=登山
【撮影】16時12分=稲田 郁子
またツツジと大沼の風景に挑戦

赤城山=登山、レンゲツツジ
【撮影】16時13分=伊藤 幸司
さてこのきれいに刈り込まれた笹の様子では鹿さんが出るのでしょうか。レンゲツツジは鹿さんも食べないでしょうから、こんな風景になるのかなと、思いました。
群馬県の県政情報サイトに「ニホンジカの森林内行動の研究(赤城山鳥獣保護区内のニホンジカの増減)」という報告がありました。研究期間:平成25〜27年度、担当:坂庭裕之。
毎月2日間の「ライトセンサス調査」を指定のルートで行ったということで、夜間車を走らせながら手持ちのライトに光る目で発見頭数を記録したということのようです。
地蔵岳の山麓にあたる「高標高」エリアに関しては次のように書かれています。
【高標高(白樺牧場〜大沼周辺:標高1,300メートル近辺)におけるシカの動向について
高標高エリアで最も目撃頭数が多い5メッシュを評価した(図-3)。この場所では環境省生物多様性実証事業の受託を受け2010年から100頭/年を目標にニホンジカの捕獲が行われた。目撃頭数は2012年をピークに減少傾向を示した。目撃地点数も2013年をピークに減少に転じた。これは、2010年から継続した捕獲の効果によると推測された。】
その「図-3」の「5メッシュ」のひとつが地蔵岳山頂〜中腹となっています。登山者が多いので目撃頭数が多かったのでしょうか。
じつはこれ単独で十分理解できるレポートではないようなのですが、通りすがりの登山者の興味としては、鹿さんたちが今もなおここで庭仕事に性を出していらっしゃるということはわかりました。

赤城山=登山、覚満淵
【撮影】16時13分=伊藤 幸司
覚満淵があり、ビジターセンターの建物が見えました。そこから上に向かって子供向きのスキーゲレンデがあるので、私はそこにまっすぐ下っていくのだろうと考えていたら、道は左にずれていくようです。

赤城山=登山、シロヤシオ
【撮影】16時17分=伊藤 幸司
今回初めて、シロヤシオを見ました。

赤城山=登山、シロヤシオ
【撮影】16時17分=伊藤 幸司
シロヤシオの花はもうほとんど落ちかかっていて、五葉ツツジとも呼ばれる特徴的な葉っぱが、ずいぶん立派に見えました。縁を彩る茶色は日焼けだそうです。

赤城山=登山
【撮影】16時36分=伊藤 幸司
カメラの時計で16時36分です。最終バスがビジターセンターを出るのは16時40分。「間に合った」という気持ちと「押さえなくっちゃ」という気持ちでだんだん興奮してきました。

赤城山=登山、レンゲツツジ
【撮影】16時49分=伊藤 幸司
バスには赤城山大洞バス停で16時44分にちゃんと乗ることができました。白樺牧場を通り抜けるときには、レンゲツツジがこの状態でした。

赤城山=登山、レンゲツツジ
【撮影】16時50分=稲田 郁子
動くバスから密度の高い満開のツツジが見えました。

赤城山=登山
【撮影】19時22分=伊藤 幸司
前橋ではまず駅前の天然温泉ゆ〜ゆに、それからタクシーで駅南口の登利平本店へ。古くからの名店だそうですが、意外に安いので困惑中。

赤城山=登山
【撮影】19時49分=伊藤 幸司
みなさん時間のことを考えて同じメニューで。私は職業意識もあって松竹梅なら竹クラス。後から出てきたので猛烈なスピードで食べました。

赤城山=登山
【撮影】19時51分=伊藤 幸司
これが私の上州定食(2,100円)。「秘伝のたれ」のおかげで焼き鳥にも、から揚げにも老舗の味わいがありました。

赤城山=登山
【撮影】20時41分=伊藤 幸司
この写真はなにかというと、風呂上がりではありません。登利平から駅へと向かう途中、ポツン、ポツンと雨の気配、先を急ぐか傘を出すかでもたもたしているうちに猛烈な雨に。私などは帰りの車中でシートを濡らさないように、濡れたズボンのまま上に雨具をはいたほどです。……今日はけっこう、いろいろありました。とくに終盤に。



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