山旅図鑑 no.214
那須岳
2018.10.16-17

山旅図鑑目次


糸の会(no.1109)
2018.10.16-17
那須岳r
74パワー

1日目……登り5p→下り16p
2日目……登り16p→稜線11p→下り26p

*紅葉狙いの那須岳です。
*那須連山で花で魅力のルートといえば茶臼岳から南へ南月山〜黒尾谷岳という那須南陵と、最高峰の三本槍岳から北温泉に下る中の大倉尾根だと思います。そして茶臼岳と三本槍岳とをつなぐ稜線には朝日岳がそびえています。
*シロヤシオの季節にはその両方が素晴らしいのですが、紅葉もいい……というのが今回の狙いです。
*今年は猛暑と台風の影響で秋口に枯れた葉が多かったのではないかと思います。10月になってからの紅葉便りをテレビで見ているときれいな秋景色もありそうです。ちょっと安心しながら出かけたのですが、まあ、ベストとはいえませんでした。
*でも道筋の景色を細かく見ていくと、ドラマチックな秋景色はいろいろとありました。ガッカリではありませんでした。

第1日(10月16日
・1215……ロープウェイ山頂駅を出発(標高約1,700m)
・1255-1305……茶臼岳山頂(標高1,915m)10度C
・1345-55……峰の茶屋跡避難小屋で休憩(標高約1,700m)
・1500……三斗小屋温泉に到着(標高約1,500m)
第2日(10月17日)
・0730……三斗小屋温泉煙草屋旅館を出発(標高約1,500m)
・0750-55……服を脱ぐ(標高約1,800m)
・0820-30……雨対策準備休憩(標高約1,700m)
・0845-50……休憩(標高約2,850m)
・0905-25……隠居倉(標高1,819m)9度C
・0920……熊見曽根分岐(標高約1,850m)
・0945……朝日岳山頂(標高1,896m)2度C
・1000-10……熊見曽根分岐手前で悪天候準備休憩(標高約1,850m)
・1020……熊見曽根分岐(標高約1,850m)
・1050-55……中の大倉尾根分岐(標高約1,850m)7度C
・1130-45……三本槍岳(標高約1,917m)6度C
・1215……中の大倉尾根分岐(標高約1,850m)7度C
・1220-25……休憩(標高約1,850m)
・1250-55……休憩(標高約1,750m)
・1335……マウントジーンズスキー場分岐(標高約1,450m)
・1400-05……休憩(標高約1,350m)
・1445……北温泉到着(標高約1,100m)

今回の写真出展メンバー(提出順)は以下の4人です。

三浦 陽子、矢野 博子、小林 美子、伊藤 幸司



山旅図鑑 no.214
那須岳
2018.10.16-17

那須岳=登山、那須ロープウェイ
【撮影】1日目 11時55分=矢野 博子
ロープウエイ駅を降りた所からの向かいの山肌。
実は 昨年の同時期に同級生4人でここを訪れた。今年より一週間早いが 初めてみた那須岳の紅葉の見事さに その時は 圧倒された。今年は 酷暑に台風、その後の天候に左右されてか 去年よりは 精彩を欠いているのは 事実だが 広大な景色はいつみても気持ちよかった。

那須岳=登山、那須ロープウェイ
【撮影】1日目 12時01分=小林 美子
ケーブルの足元の窓から写した紅葉です。
後で写真を見てきれいな紅葉だと気付きました。

那須岳=登山、那須ロープウェイ
【撮影】1日目 12時01分=三浦 陽子
今年は酷暑だっので、紅葉はいまひとつらしい。那須岳の紅葉は少し前までが見頃だったとか。それでもロープウェイから眺める景色は、山肌の色合いが帯のように流れ見ごたえがあった。

那須岳=登山、那須ロープウェイ
【撮影】1日目 12時04分=伊藤 幸司
東北新幹線で那須塩原駅下車。那須ロープウェイ行きバスに乗り換えて、計画どおり12時00分発の那須ロープウェイに乗ることができました。
問題は紅葉。この夏の異常な高温で9月から枯れ葉が目立って、10月に山から降りてくる紅葉がどうなるか? 私たちはなかば諦め気分で出かけてきたのはまちがいありませんでした。……この写真もそういう気分で撮っています。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時10分=伊藤 幸司
那須ロープウェイ山頂駅から始まる道はまるで那須岳公園という感じです。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時16分=伊藤 幸司
私たちが出発したのは12時15分。このあたりはたくさんの人が登って、たくさんの人が下ってくる観光道路の部分だったようです。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時20分=伊藤 幸司
山頂がけっこう遠いということがわかるあたりに小さな広場があって、もちろん立て札も。記念写真を撮って満足して帰れるような巧みな演出。先に行こうという人にはこういう道が延びています。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時21分=伊藤 幸司
遊歩道から登山道に入って振り返ると、ロープウェイ駅がもう見えません。ずいぶん遠くまできてしまったと思わせるんですね、ここまで頑張ってきてしまうと。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時24分=伊藤 幸司
この道はずいぶん緩やかに見えます。緩やかなので「まっすぐ」登っているというふうに見えるわけですが、どうでしょう。
みなさんの歩き方を見てみると、平地の道の「時速4km」の歩き方とはあきらかに違います。私がいう「時速1km」の歩き方がここでは要求されていると、見ていただきたいのです。これを平地の道と同じだと見て同じように歩いたら、10分でバテてしまいます。富士山の六合目あたりで無残にもリタイアの危機に見舞われている若者たちは、単純にこの道を平地の道と同じに見てしまった目と頭との責任で、足の責任ではない、という登山道の歩き方の基本中の基本をうまく写真に撮れたと思うので、……もうすこししつこく解説してしまいます。
糸の会では地形図(1/25,000)のこの部分に、赤い丸を並べて見られるようにしています。標高50mごとに引かれた太い等高線(計測線)を登山道が横切るごとに直径4mm(現実の100m)の円を描いているのです。この部分ではその円はおおよそ6mm間隔になっています。
すると2つの円の中心と中心のあいだは(水平距離)150m先で(高度)50m上がる勾配だとわかります。(丸と丸が丸ひとつぶんあいていれば200m間隔、空間がその半分なら100mという見た目の判断でも感覚的にはけっこう的確に判断できます)
つまり150分の50ですから道路の勾配表記でいえば33%これを「道路勾配」としてレポートしているページがありました。
『TRIP'S(トリップス)全て現地取材 マニアがつくる旅行メディア』に『日本一の急な坂道「最大勾配37%」が、実は東京にもある』で、2017.11.16の「MAKIJI」さんの(たぶん自転車による)レポートです。
【よく知られている日本一の急勾配な道が、大阪府と奈良県の県境にある「暗峠」。ですが、東京都のド真ん中に位置する東大和市にも実は同じ勾配の坂が存在します。その傾斜は、実に「最大勾配37%」。
「最大勾配37%」と言ってもピンとこないかもしれませんが、簡単に言うと100m進むのに37m上る、もしくは下る坂を示していて、水平方向に100m移動する間に12階建て以上のビルを、一気に上がったり下りたりするようなモノです。】
【自転車道から住宅街へ、緩やかな下り坂を約100m進むと、突然、警戒標識が現れます。
「最大勾配28%」の下り坂の警戒標識です。エッ?「最大勾配37%」の「日本一の激坂」じゃないの?と思われるかもしれませんが……、写真を良く見てもらうとわかるように、坂の下の電柱の高さと同じぐらいの高さにあることがわかります。
下り坂の終点が見えてわかりにくいかもしれませんが、「最大勾配28%」の坂だって、結構スゴい坂なんですよ。】
【自動車道に戻ったら、住宅街の路地を東側へ(自転車道を走ってきた方向へ)1本だけ移動します。先ほどの「最大勾配28%」の坂では、見かけなかった「この先自動車の通行はできません」という立て看板が見えてきます。
「最大勾配28%」の坂には無かった滑り止めと思われる工夫があります。「最大勾配37%」が近づいているのを感じます。
再び「この先自動車の通行はできません」という立て看板です。このあたりに詳しくない車が、知らずに突っ込んでくるんでしょうね。
自転車道から住宅街へ、緩やかな下り坂を約100m進むと、ありました。「最大勾配37%」の警戒標識です。先ほどの「最大勾配28%」の警戒標識は坂の下の電柱と同じぐらいの高さにありましたが、この「最大勾配37%」の警戒標識は、電柱の高さをはるかに超えているのがわかります。
公式な日本一の激坂として、大阪府と奈良県の県境にある「暗峠」と並ぶ「最大勾配37%」の坂が、ココにあります。
「最大勾配28%」の坂と比較できるように、同じアングルで下り坂の終点を撮影してみましたが、あまりの急勾配のために下り坂の先が見えません。これこそ、「最大勾配28%」と日本一の「最大勾配37%」との違いかもしれません。
下り坂を自転車に乗ったまま進むと、ブレーキシューもブレーキワイヤーも、変な音で悲鳴を上げている! ……危うく下り坂を転げ落ちそうになります。
坂を下りきって、振り返ってみると、上り坂用に「最大勾配37%」の警戒標識は見当たりませんが、明らかに「最大勾配28%」の坂とは違う点があります。
車止めすら、斜めになってしまっています。先ほどの「最大勾配28%」の坂は車通行ができるようでしたが、この「最大勾配37%」の坂は、あまりの急勾配のためか車通行できません。
バカげているかもしれませんが、3回ほど自転車に乗ったまま激坂上りに挑戦してみましたが、足の筋肉も悲鳴を上げ、日本一の「最大勾配37%」の走破は断念せざるを得ませんでした。
日本一過酷な激坂に完敗です。足がガクガクになり、手で押しながら自転車道まで歩いて戻ります。
「狭山丘陵」にある日本一の激坂……恐るべし!】
つまり、そういう「激坂」がここにあるのです。「登山道恐るべし!」なんです。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時32分=伊藤 幸司
こういう道になると誰が見たって登山道です。ガンガン登っていく道に見えます。
でもガンガンじゃない……のです。前の写真と比べてみると、じつは傾斜はあまりちがいません。「ほとんど同じ」に見えませんか?
もうひとつきちんと見てほしいのは、この写真の道も、前の写真の道も「直登」ではないということ。山頂に向かって「巻きながら」登っていきます。
つまりこの道を作った人は「ほぼほぼの傾斜」を考えながら「歩きやすさ」をかなり重視して道筋を見つけたのです。だからその、作った人の考え方や感覚、あるいはその山の地形的制約によってすこしずつ違うのですが、平たくいえば「都会の軟弱な登山者の登坂能力を勝手に想像しながら」考えた道なのです。
日本の山のほとんどは登山口から稜線に出るまでの斜面はおおよそ30度から40度です。植林地であったり大きな木が生えている自然林の樹林帯だったりしますが、そこに開かれた登山道はジグザグにして傾斜を緩めています。ジグザグによって実現された登山道の傾斜は15度から20度と見ていいと思います。
じつは30度から40度というけれど、もっと急な斜面もあると感じている人もいるかと思いますが、それも観察眼が甘い。地形図(1/25,000)ではそれ以上の急斜面は崖の記号(岩の崖と土の崖)に切り替わってしまうのです。雪国では春の雪崩で樹木が育たず、雪の降らない場所でも土が流れて岩が露出してきたりします。
ちなみに『家づくり注意書!』というサイトに住宅に関わる『地盤について』というページで『安全なガケ勾配は30度』という解説がありました。
【さて、こういうガケが問題になる場合に良く言われるのが「ガケの勾配は30度未満なら安全で、30度以上になると危険」という話です。
土砂を積み上げて放っておいても安定する角度を安息角といいます。
一般的には30度を安息角として考えているのが実情ですが、それは確認申請の段階で30度以下の勾配であれば問題にならないからです。】
登山道でも「30度」が非常に重要なのですが、先ほどの急坂の「37%」は何度の勾配かというと約20度ということになります。
ものすごく簡単に言うと、富士山の5合目以上は山頂までほとんど同じ傾斜で約30度です(写真でお確かめください)。そして山小屋をたどるジグザグ道は約20度(小屋から小屋までのおおよその平均で吉田口登山道(山梨県道701号富士上吉田線)の1/5000図で調べました)。日本の登山道の、それが標準と考えていいのです。つまり、富士山に登るのも、おおよそこんな道を登り続ければ山頂なのです。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時37分=伊藤 幸司
足元にロープウェイの山頂駅と、山麓駅の駐車場とが見えてきました。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時38分=伊藤 幸司
山頂部を左回りに回り込んでいくような感じです。北どなりの朝日岳が接近してきた感じです。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時40分=伊藤 幸司
朝日岳がけっこう険しい顔つきで迫ってきました。その左奥に見えるなだらかな山が那須連山の最高峰・三本槍岳です。朝日岳も三本槍岳も明日登る予定ですが、その前に、この茶臼岳の山頂から、峰の茶屋跡まで下ります。画面左端に、峰の茶屋跡へと下る登山者が小さく写っています。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時42分=伊藤 幸司
なんと、大集団とのすれ違い。木の根も見えていますが、グズグズの山肌ですね。下ってくる人たちの列のところの傾斜角を図ってみると約20度です。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時42分=伊藤 幸司
ちょっと乱暴かもしれませんが、背後の岩の頭から斜面の確度を図ってみると約30度です。そこにジグザグの道をつけてきたのですが、ここは20度に収まらなかった、のでしょう。しかも岩や石がズルズルと滑りそうで不安になって、怖い思いをしています。たしか小学5年生の集団だったと思います。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時43分=伊藤 幸司
先生もたいへんですけれど、先生自体がこの斜面で怖い思いをしたりしているので、歩き方の指導なんてとても、とても。ひとりが怖がるとみんな怖くなってしまいます。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時43分=小林 美子
何年生〜〜? と聞いたら5年生という返事がかえってきました。
皆、楽しそうにはしゃいでいました。
子供っていいなぁ〜
かわいいなぁ〜

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時44分=伊藤 幸司
ここには、運動センスのある子がいて、歩き方のレベルが高い……ということがわかります。
私は長い間、いいオトナ(の皆さんたち)に対して「バレリーナの気分で」とか「平均台を歩くみたいに」とか「つま先立ちで」とか繰り返してきましたが、その大発見のきっかけは朝日カルチャーセンター千葉の最初の最初、1996年4月24日の高川山でした。
山頂からの下りのところで、下りの歩き方では靴(と靴底の形状)の性能は関係なく、重心の維持が最重要だと気づいたことです。最初は履きなれた靴で来てくださいとお願いしたので、爪先立ちできる「運動靴」が「登山道」を歩くのにはベストマッチングだということに気づいたのです。そのときの参加者が、まだ糸の会に残っています。
私自身の体験では、中学の時の林間学校で石割山に登ったとき、下りで走り出した仲間が大怪我をしました。そのことは終始わすれないので、下りでは「つま先に重心をかけてまっすぐ立って歩くこと」と「絶対に走らないこと」だけは強調し続けています。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時45分=伊藤 幸司
この子どもたちの何人かにとっては、ここが那須岳の一番怖かった急斜面というかたちで記憶に残るのではないでしょうか。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 12時50分=伊藤 幸司
約35分で山頂です。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時06分=伊藤 幸司
那須・茶臼岳山頂です。気温は10度C。10度Cで保温用としては手袋をはめていないということは、風がないということです。着ているものが、みなさんなんとなくバラバラな感じがするのも、気温10度Cのバラバラ感だと思います。
気温10度Cは真夏でも北アルプスの稜線では体験することがしばしばです。そのとき(雨だったらもちろんですが)風があれば手袋がほしくなります。我慢すればできますが、10度Cを割ったら寒さに対して体をケアすべきだと強く思います。
ちょっと寒いぐらいは我慢して……などと考えるうちに、体温が下がる、という怖さを考えたいのです。軽度の低体温症でこわいのは「面倒くさくなる」→「思考力が落ちる」ということから、悪い方へ、悪い方へと転がっていく危険です。それに指先がかじかんで細かな作業ができなくなると、致命的です。たとえば湿った肌着を思い切って着替えるというような選択肢が消えたら、その瞬間から悪い方へと急坂を転げ落ちていくような赤信号と考えるべきです。秋にはそういう危機感を感じるチャンスが時々あります。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時12分=伊藤 幸司
山頂から峰の茶屋跡へと下る裏道が延びていました。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時14分=伊藤 幸司
ここで初めて峰の茶屋跡の避難小屋が見えました。私たちはそこから左手に下って三斗小屋温泉泊まりですが、剣ヶ峰の中腹をトラバースして朝日岳に登る道もあります。ちなみにここから見える三本槍岳は左奥です。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時15分=伊藤 幸司
これが峰の茶屋跡の避難小屋。手前の道標には「下山道」「大丸方面」とあります。ロープウェイ山麓駅のすぐ下に大丸温泉があるのです。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時16分=伊藤 幸司
振り返って茶臼岳の山頂を見ました。あそこで休んでいたのはほんの10分前のことです。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時27分=伊藤 幸司
しばらくは朝日岳がお向かいさんです。

那須岳=登山
【撮影】1日目 13時27分=伊藤 幸司
前の写真と同じ場所から山頂部分を超望遠で撮ると、人がいました。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時34分=伊藤 幸司
ロープでこんなふうにかっちりと登山道を縁取っておかないと、たぶん道を外す人が出るのだと思います。足元がこれだけしっかりしていれば……と思うときには間違えようがないのですが、濃いガスに巻かれたり、強い風に吹かれたりしていると、道らしく見えるちょっとした隙間から外れて「おかしい」と思いながらも推理ゲームでどんどん先へと進んでしまう、そういう危険な場所なんだろうな、と思います。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時36分=伊藤 幸司
噴気はほんの数か所ではありますが、上がっています。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時38分=伊藤 幸司
峰の茶屋跡の避難小屋にずいぶん近づきました。小屋の右奥に2人の人が立ってなんだか、向うを見ています。2人は間違いなくそこから見下ろせる谷筋を眺めているのだろうと思います。下の方に小さな避難小屋があるはずです。
1998年の11月12日だったと思います。私はちょうどそのあたりにしゃがみこんで、下から上がってくるひとりずつが安全にこの避難小屋(今の小屋の先代です)に逃げ込むのをアシストしていました。
その前日はすばらしい秋でしたが、三斗小屋温泉の煙草屋に泊まると夜半に雪が降り始め、ガタピシの窓をすり抜けて雪が室内まで舞い降りてくるようでした(その後サッシが入りました)。外には風が吹き荒れて、まるで嵐の夜でした。
翌日は隠居倉から朝日岳に登り、三本槍から北温泉に下る予定でしたが、それどころではありません。完全に冬が始まって、西高東低の北西風が唸りを上げて拭き上げているではありませんか。急いで逃げないと、雪で道筋が見えにくくなり、閉じ込められてしまう危険も感じました。
那須岳の西麓は水戸方面に下っていく那珂川の源流なのですが、その1本、御沢の小さな谷を風が吹き上げて、サイクロン掃除機のイメージのような風圧を峰の茶屋跡に向けて絞って行くのです。女将さんに「風は息継ぎするんで、それを見ながら進みなさい」といわれて、ひとりひとり稜線に上がってくるメンバーをサポートして避難小屋に逃げ込んでもらったのです。
もう1回は2005年11月9日でした。沼原湿原から戊辰戦争で戦場となった会津中街道・三斗小屋宿から三斗小屋温泉・煙草屋旅館に泊まりました。メンバーの中には1998年のドラマチックな体験をした S さんがいたので、一夜にして秋から冬になった体験を話していました。
翌日、隠居倉から朝日岳の登り口まで行ったときに、急に風が変わったのです。なんだかわからず、急いで雨具をつけていると雪が舞い、吹雪になり、完全な冬になってしまったのです。
三本槍岳から北温泉という予定では、これからどういう天気になっていくかわからないので、峰の茶屋からロープウェイ山麓駅へと逃げることにしたのです。
このときも剣ヶ峰の東側を巻く道ではまったく風がありませんでしたが、峰の茶屋跡に飛び出した途端、やはりそれなりの風が吹き上げていました。
那須岳のこの場所と、安達太良山の馬ノ背とは西高東低の気圧配置では日本海側側からの風が太平洋に吹き抜ける「サイクロンルート」になっているのです。天気予報の衛星写真には時に、雪雲の吹き出しが写っていたりするほどで、それは時々新幹線を止める関ヶ原と似たものだと思います。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時38分=伊藤 幸司
これが峰の茶屋跡から剣ヶ峰の東側を巻いて朝日岳方面へと延びる登山道。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時39分=伊藤 幸司
写真左側の斜面が剣ヶ峰。中腹に登山道があって、裏側に回り込んだところからクサリ場やザレ場をたどって朝日岳への分岐に出ます。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時39分=矢野 博子
山肌を更にアップで撮影したが かなりピントがぶれてしまった。半分以上の木が葉っぱを落としている。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時42分=小林 美子
赤い屋根の避難小屋が見えてきました。
歩いていて小屋が見えると
ホッとします。
1つの区切りになるからだろうか・・
ここから後一時間だ・・

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時43分=伊藤 幸司
茶臼岳と朝日岳の鞍部、峰の茶屋跡へと下ってきました。

那須岳=登山、茶臼岳
【撮影】1日目 13時54分=伊藤 幸司
ここで道は5方向へ分岐します。私たちが今下ってきた茶臼岳への道、東に下ればロープウェイ山麓駅から那須湯本方面への道、それから朝日岳から三本槍岳への縦走路、これから私たちが下る三斗小屋温泉(さらには会津中街道三斗小屋宿)への道、そして那須連山の南部、南月山、黒尾谷岳へと続く道を茶臼岳西側山腹を巻いていく道。ロープウェイができる前は、ここが那須登山の重要拠点だったことがわかります。

那須岳=登山
【撮影】1日目 13時58分=伊藤 幸司
急な下りが始まります。この谷筋を吹き上がってきた冬の北西風はどんどん絞られてこのあたりで最高の風速と風圧になって稜線に吹き抜けていくのです。でも風をよく観察すると、息継ぎがあります。匍匐前進みたいな態度で落ち着いて進めばなんとかなる……というのはここがそれほど危険な坂道ではないからです。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時00分=伊藤 幸司
峰の茶屋跡から500m下ったところにあると標識に書かれた避難小屋。この避難小屋の存在理由はどうも、強風で峰の茶屋跡を越えられそうもないときに、風待ちをするためのもののようです。当然季節は秋から冬、間違えば命に関わる場面です。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時00分=伊藤 幸司
避難小屋が写真左端に小さく見えています。写真中央部に見えている白い点は『那須自然ふれあいの道』のダケカンバの解説です。『シラカンバは幹の色が真白になりますが、ダケカンバは赤味や灰色味を帯びています。また、葉をよく見るとダケカンバは葉脈(側脈)が10対以上、シラカンバは7〜8対くらいなので区別ができます』と書いてあるんです。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】1日目 14時02分=伊藤 幸司
解説板にあるダケカンバの林がみごとに広がっています。
幹の色が「真白」か「赤味や灰色味を帯びて」いるかのどちらかですが、これだとシラカンバの可能性だってありそうです。避難小屋のあたりは標高約1,600mですから、私などは単純にその標高でダケカンバだと決め込んでしまいますが。
すると『山溪フィールドブックス・樹木 [秋冬編]』の『シラカバ』に『標高1,500mまで分布し、陽当りのよい場所を好む』とありました。
『原色日本樹木図鑑』(北村四郎+岡本省吾・保育社・1959年)によるとダケカンバは『日本の高山の垂直分布では温帯の上部に分布し、針葉樹林をこえて森林限界の最後にまで生える。』でシラカンバは『北海道・本州(中部まで)。温帯上部(亜寒帯)に群を作って生え、』とのこと。『ウィキペディア』の『シラカンバ』には次のように書かれていました。
【日本産変種である Betula platyphylla var. japonica は、福井県、静岡県から北海道までの落葉広葉樹林帯と亜高山帯下部に分布する。日本の高原を代表する木の1つである。】
やはり標高で単純に仕分けることには無理があるのかもしれません。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】1日目 14時03分=伊藤 幸司
ダケカンバ林の紅葉はやっぱり期待できない状態なのかとちょっとガッカリです。風景としては十分きれいだと思いますが。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時04分=伊藤 幸司
これは避難小屋のあたりから峰の茶屋跡のあたりを見上げた風景です。人の姿が写っていますが腕や脚が判別できれば直線距離で500mクラスだと思います。上の避難小屋の屋根が見えないのは当然ですよね。ここから見えるようなら冬の強風に煽られていいるということですから。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時06分=伊藤 幸司
シラカンバ林の中に入っていきます。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時12分=伊藤 幸司
これが避難小屋。あちらから来たのではなくて、小屋を覗いて帰ってきたところ。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時13分=伊藤 幸司
近づいて見るとほんのり秋色、という期待も湧いてきました。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】1日目 14時13分=矢野 博子
煙草屋に向かう途中。白い木肌が美しかった。すっかり葉が落ちているが これはこれで美しい。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時15分=伊藤 幸司
紅葉です。赤い紅葉がありました。エクスキュース的見解かもしれませんが、こういうものがひとつでもあったかどうかで、計画が狙いをかすったかどうかわかります。
新潟の角田山でカタクリに丸1か月ずれた計画をしたことがありましたが、本当にごめんなさい、という感じ。「灯台に向かって下る道がよかった」などと言ってくれると、泣けてきました。(ほんとうです)

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】1日目 14時18分=伊藤 幸司
ダケカンバの林の中を抜けてい行きます。色気なしですが、それはそれで、という気分です。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】1日目 14時19分=伊藤 幸司
写真にしてしまうとやっぱりちょっと淋しいかな。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】1日目 14時19分=小林 美子
白樺の木がきれいでした。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時23分=伊藤 幸司
カエデは葉っぱごとにそれぞれ身の処し方を考えているのでしょうか。全体主義でないの、私は好きです。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時27分=伊藤 幸司
この綿毛はアザミでしょうか。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時28分=伊藤 幸司
下るに従ってだんだん秋に包まれるという雰囲気になってきました。遠くから見て全山紅葉というのとはまったくちがう眠たい秋にみえましたが、近くに来ればそれぞれが精一杯に秋と向かい合っているというふうには思えてきました。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時30分=伊藤 幸司
なんの葉かわかりませんが、枯れて落ちたというのではないのでしょう。自分ならではの紅葉というオリジナリティを最後まで通したのではないかと思いました。。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時30分=三浦 陽子
三斗小屋温泉への登山道は、ダケカンバと紅葉のコラボが美しい。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時32分=伊藤 幸司
もし日差しがここに注いでいたら、ハッとするような秋景色になっていたかもしれません。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時33分=伊藤 幸司
下るに従ってなんだか秋がどんどん深まっていくような感じ。どうなっているのかわかりませんが、いいことです。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時33分=伊藤 幸司
こうなってくると、晴れていないのが残念、という気持ちになります。黄色も赤もカエデのようです。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】1日目 14時34分=伊藤 幸司
標高約1,550mあたりまで下ってきました。この白い樹肌でやはりダケカンバなのでしょうか。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時35分=伊藤 幸司
振り返ると茶臼岳です。中腹にある白い噴気は峰の茶屋跡あたりで見えていたものとはちがって、そのときには裏側になっていて見えなかったのだろうと思います。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時37分=小林 美子
ところどころに、きれいな紅葉が見られます。
赤が少なかった気がしましたが。

那須岳=登山
【撮影】1日目 14時39分=伊藤 幸司
紅葉のすごい出迎えという雰囲気の中で、いよいよ三斗小屋温泉へと近づいていったのです。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】1日目 14時58分=伊藤 幸司
右に煙草屋、左に大黒屋という2軒の湯宿が残っています。宿泊料金はたぶん同じですからどちらでもいいのですが、好き嫌いは別として、旅行者には大黒屋、登山者には煙草屋という軽い仕分けがいいのではないかと私は思っています。煙草屋にはちょうどこの画面の右手の奥に露天風呂があります。大黒屋は山の温泉旅館という雰囲気の料理が出てきます。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】1日目 14時59分=小林 美子
三斗小屋温泉に到着
脇の川がブルーになっていてきれいでした。
1142年に温泉が発見された。
江戸時代には、関東から、
会津へ行き交う人々や那須の山岳信仰の行者で賑わったそうです。
明治初めには、旅館も5軒、
あったそうです。
(近くにあった案内板にて)

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】1日目 17時10分=矢野 博子
山奥の“旅館”とはなっているが “山小屋”の提供となっている煙草屋の食事。ネットでこの煙草屋を検索すると “食事が質素だから 何か 缶詰とか持参したほうが良い”と書かれていたが そんなこともなく十分に美味しく頂いた。朝のコーヒーも中々良い味でした。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】1日目 17時13分=伊藤 幸司
煙草屋旅館の夕食。煙草屋は自ら「山小屋に近い旅館」と称するようになって、ゆえに、この夕食なども満足感を味わいながらいただきました。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】1日目 17時30分=伊藤 幸司
この賑わい。平日とはいえ、那須は紅葉シーズンです。私たちともうひとつ大きなグループが泊まったため、賑やかになったようです。夕食前の準備風景をときどきのぞいていた範囲では若いスタッフの動きにプロっぽい感じがなくて心配だったのですが、商売はうまくいっているように感じました。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】1日目 17時47分=伊藤 幸司
部屋は2階の2部屋を打ち抜きで。女性9人対男性1人という圧倒的少数派として隅っこで寝かせていただきました。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 05時43分=伊藤 幸司
夕方、明るいうちが女性専用となったので、朝の写真を取りました。
ここは那須町の中の黒磯。私の地形図(1/25,000)は古いので「黒磯市飛び地」となっていますが現在は塩原市の飛び地です。
でも塩原市の観光協会の情報に三斗小屋温泉は出てこないので。『黒磯観光協会』のサイトを見ると『黒磯の歴史』に三斗小屋温泉と三斗小屋宿が出ていました。
【江戸時代、五街道の一つである奥州街道が開かれ、那珂川をはさんで鍋掛宿と越堀宿が開設された。また物資輸送路として重要な原街道・会津中街道が開かれ、東小屋・三斗小屋・板室・百村・高林などに宿場が開かれた。そしてこれらの街道に設置された一里塚がいくつも残っている。】
【戊辰(ぼしん)戦争の際、板室や三斗小屋でかなり大きな合戦があり、特に三斗小屋は重要な位置を占めた。】
【板室温泉や三斗小屋といった、古くからの温泉がある。】

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 05時57分=伊藤 幸司
いつものことですが、女性たちは体のケアに熱心です。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 06時14分=小林 美子
朝早く露天風呂を写したくて行って見ました。男性が1人足湯をしてました。
失礼しま〜す。こちらはあつい方のお湯です。
昨日、やせ我慢してこのあつい方のお風呂に入ってみたのだ。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 06時35分=伊藤 幸司
朝食も時間には全ての準備が整っていました。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 06時37分=伊藤 幸司
まあ、まあ、ですかね。大きめのソーセージが1本と温泉卵がかろうじて全体を支えていました。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 06時57分=伊藤 幸司
朝食後の外廊下。左手に行くと露天風呂です

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 07時04分=矢野 博子
煙草屋ご自慢の露天風呂。二日目の朝 撮影に行ったが すでにお湯は 抜かれていた。女性だけの時間があったので ゆっくりと体を温めることができた。山奥では 温泉は一番のご馳走だ。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 07時10分=伊藤 幸司
下に見えるのが大黒屋です。地元の食材を活かしたちょっと上品な料理が出ます。小さな露天風呂でもあるといいのでしょうが。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 07時12分=小林 美子
1時間後再度、
露天風呂に行ってみました
このとおりお湯は全部抜かれていました。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 07時24分=伊藤 幸司
煙草屋旅館の玄関口。かけ流しの内湯はなかなかいい湯温でした。

那須岳=登山、煙草屋旅館
【撮影】2日目 07時30分=小林 美子
煙草屋旅館(旅館と言っているが山小屋ですと部屋の中に書いてある)を出発です。

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時32分=伊藤 幸司
のっけから急な登りです。これが温泉神社への参道となっているようです。

那須岳=登山、スギヒラタケ
【撮影】2日目 07時32分=伊藤 幸司
白いキノコの画像をひととおり見ましたが、スギヒラタケが圧倒的な候補です。食べられるか食べられないかで有名なキノコのようですね。
『厚生労働省』のサイトに『自然毒のリスクプロファイル:キノコ:スギヒラタケ』がありました。
【地方名……かぬが,かぬがきのこ,かのか,かのが,かのかきのこ,しぎかのか,しぎきのこ,すぎあおけ,すぎおわけ,すぎきのこ,すぎわかえ,すぎもだせ,すぎわかえ(秋田県),こけ,しらふさ,やたは,すぎごけ(新潟県),かぬか(秋田,岩手県),すぎかのか(秋田,宮城,山形県),すぎごけ(新潟,福井県),すぎたけ(秋田,福島,福井県),わかい,わかいきのこ(青森,秋田県)】
【形と色……傘:白色でほとんど無柄で特徴はない。耳形から扇形に成長し,ふちは内側に巻いている。……ひだ:白色で密。ひだの中ほどに枝分かれが見られる。……柄:白色】
【間違えやすい 食用きのこ……古くは食用とされてきた。ヤキフタケに似ている。】
【症状……腎臓に疾患のある人を中心に急性脳症を起こす。原因不明の中枢神経障害で,発症初期には脚の脱力感やふらつき,さらに数日経つと、筋肉の不随意運動が出現,その後急速に麻痺や全身性の痙攣,意識障害を起こし,脳浮腫が進行し,死亡する。主な症状は意識障害,不随意運動,上肢振戦,下肢脱力と報告されている。】
【毒成分……毒成分は現在まで不明であるが,シアンを含有する。シイタケ,マイタケなど食用のキノコにはない共役型脂肪酸類(エレオステアリン酸など)のほか,異常アミノ酸類やレクチンを含有する。】

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時33分=伊藤 幸司
この先に温泉神社がありました。『那須塩原市』のサイトに『文化財一覧』があり、『三斗小屋温泉神社本殿』がありました。
【三斗小屋温泉神社の創建年は明らかではないが、三斗小屋温泉は康治元年(1142)に福島県信夫郡の生島某の発見と伝えられている。三斗小屋温泉は那須(茶臼)岳の裏側、通称「奥那須」と呼ばれる所にあり、標高は約1460m。神社の社殿は温泉宿の東約70mのところ、137段の石段を上った山道わきに社殿がある。祭神は大己貴命。
神殿は一間四方の欅造り。柱を飾る上り竜と下り竜、貫の先端の竜頭欄間や内・外部壁面の彫刻が巧緻精麗で大変素晴らしいものである。製作にあたっては、相当の年月と費用を要したことが推察される。なお、これら一連の彫刻は日光東照宮の造営に携わった彫刻師が、保養に来た際に製作にあたったとの言い伝えもある。】
残念、ちゃんと見ていませんでした。

那須岳=登山、マムシグサ
【撮影】2日目 07時36分=矢野 博子
マムシグサの実。いかにも 毒々しいが かなり目立つし きれいな赤色で ついカメラを向けてしまう。

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時39分=伊藤 幸司
この葉っぱ、単純に似た形というのでテツカエデじゃないかと考えてみましたが、それ以上でも以下でもありません。当たりだとして、樹高10〜18mにもなるとのこと、幼樹のくせにいっちょ前の葉っぱを広げていると考えていいのでしょうかね。

那須岳=登山、ヒロハテンナンショウ
【撮影】2日目 07時43分=伊藤 幸司
マムシグサに似ていますが、マムシに似たまだら模様がありません。それとマムシグサなら2個の葉にそれぞれ5-13枚(あるいは7-15枚、または7-17-23枚など資料によってさまざま)の小葉を広げます。
これには巻きスカートのように広がる葉がないのでいろいろ見ていくうちに、中央の赤い実の上に出ている枯れた葉が「花序は葉より下につく」というヒロハテンナンショウに近いと思われます。近縁のアシウテンナンショウかもしれません。

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時43分=伊藤 幸司
完全に排水口になってしまった登山道をたどります。こういう場所があると、この登山道がこの先どのような状態になっているか不安になります。一雨で状況がガラッと変わるような構造になっているということだから。

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時43分=矢野 博子
二日目の朝 暫く行くと イオウの匂い。煙がもうもうと立ち上がっていた。

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時45分=伊藤 幸司
ここでふっと視野が広がりました。上へ上へと強引に登る道から、尾根筋に出たという雰囲気になりました。

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時48分=伊藤 幸司
ドウダンツツジでしょうか。かなりいい色づきです。

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時49分=伊藤 幸司
ここが三斗小屋温泉の源泉。吹き上げる蒸気の噴出口で、ゴロゴロと石が動いているような音が響いていました。脇を通り抜ける時にちょっと不安になりました。

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時49分=小林 美子
ここから、温泉を引いているのかしら?
ゴボゴボと怖そうな音をたてて煙がでています。
自然の力はすごい!

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時50分=三浦 陽子
三斗小屋温泉。
煙草屋旅館から歩き出してすぐ、宿の上に温泉の湯煙りが噴き出していた。

那須岳=登山
【撮影】2日目 07時51分=小林 美子
この煙のまわりは
紅葉と白樺がきれいでした

那須岳=登山
【撮影】2日目 08時28分=伊藤 幸司
本来なら見晴らしのいい尾根に出ました。このガスはとれるのか、さらに濃くなるのか、まったく判断がつかないような天気です。
これまでも尾根筋を歩いてきましたが、このあたりではっきりと尾根歩きの状態になったので、念のためみなさんに雨具を着けるか、つける準備をしておいていただきました。標高1,819mの隠居倉までもうすこしという地点です。

那須岳=登山
【撮影】2日目 08時51分=伊藤 幸司
熊見曽根という名が地形図(1/25,000)につけられた尾根の道です。道は基本的に歩きやすく、とりあえず撮っておいたこの破綻だって、この程度。

那須岳=登山、ドウダンツツジ
【撮影】2日目 08時54分=伊藤 幸司
ドウダンツツジの紅葉です。真っ赤になるのを期待されて当然のところですが、私などはこの微妙な色合いもいいと思います。

那須岳=登山、ドウダンツツジ
【撮影】2日目 08時58分=伊藤 幸司
『やまめに学ぶブナ帯文化』というサイトに『6.満天星』すなわちドウダンツツジに関する話が出てきました。山の木にかなり詳しい方のようです。
【ドウダンツツジは冬、梢をシンと伸ばして霧氷を付け、澄みきった青空に映す樹形は実にさわやかで美しい。だが、圧巻は秋の紅葉である。紅葉の色合いは、あざやかな花をつける種ほどひかえめな黄系統の色に紅葉し、おとなしくて目立たない花をつける種ほどあざやかで真っ赤な紅葉に変身する。なんともバランス感覚に優れたツツジである。】

那須岳=登山、ドウダンツツジ
【撮影】2日目 09時05分=伊藤 幸司
これもドウダンツツジじゃないかな、と思いつつ撮っていますが、どうでしょうか。

那須岳=登山
【撮影】2日目 09時12分=伊藤 幸司
前方には、意外に近いところに朝日岳がそびえているはずなのですが、まだまったく見えません。

那須岳=登山、ガマズミ
【撮影】2日目 09時36分=伊藤 幸司
ガマズミの赤い実、でしょうか。完全に葉が落ちて、赤い実と黒々とした枝しかないのであてずっぽうですが「灌木の赤い実」で画像検索してみたらガマズミばかりが出てきました。もうちょっと大きな木だと安心なんですけれど。
『森と水の郷あきた あきた森づくり活動サポートセンター総合情報サイト』に『樹木シリーズ45 ガマズミ、ミヤマガマズミ』がありました。
【北海道〜九州まで広く分布し、日本の雑木林を代表する落葉低木。初夏、小さく白い花が多数咲き美しいが、匂いは良くない。果実は、秋に赤く熟す。霜が降りる頃になると、白い粉をふいて甘くなる。昔は、山里の子どもたちにとって秋から初冬にかけてなくてはならない果実であった。生食のほか、果実酒や大根の赤漬けなどに利用された。もちろん鳥やサルもこの実を好む。材は柔軟性があり、強靭で折れにくいことから、柴や薪を結んだり、道具の柄、輪かんじきの材料に利用された。】

那須岳=登山
【撮影】2日目 09時36分=伊藤 幸司
朝日岳の岩峰。
スギゴケのたぐいかと思って撮ったのですが、帰って調べてみるとスギゴケなどの葉はもっと細くて繊細です。そのうちベンケイソウ科のマンネングサ、多肉植物のセダムではないかということになりました。
遠目に見るとモリムラマンネングサが近いように思われるのですが『ウィキペディア』によるとそれは『原産地不明の帰化植物』とあります。そこでまたいろいろ見てみましたが、マンネングサとも違うようにも思われます。

那須岳=登山
【撮影】2日目 09時40分=伊藤 幸司
たぶん、もう、かろうじて見えているあたりが山頂のはず、というところまできています。

那須岳=登山、朝日岳
【撮影】2日目 09時44分=伊藤 幸司
朝日岳山頂。まったく、なにも見えません。風も少し吹いていて、標高1,896mで気温はなんと2度C。1時間前の隠居倉山頂(標高1,819m)で9度C、25分前の熊見曽根分岐(標高約1,850m)で4度Cでしたから、急速に気温が下がっているのです。

那須岳=登山
【撮影】2日目 10時10分=伊藤 幸司
朝日岳山頂から下って、熊見曽根の分岐の手前で風が弱まった(と思う)場所があったので急遽10分休憩。これは重要な判断です。
2005年11月9日に急に秋が冬になってあわてて雨具をつけているあいだに、吹雪になったのもこのあたりでの出来事だったと思います。その日も三斗小屋温泉から朝日岳〜三本槍岳〜北温泉という、今回と同じ計画でした(1日目は沼原湿原から三斗小屋宿跡経由で入りました)。
ポツポツと雨も来ていたので、この稜線で降られたら、一発でずぶ濡れです。計画の変更も考えなければならないかもしれません。
そこで完全武装をして、エネルギー補給もという休憩をとったのです。

那須岳=登山
【撮影】2日目 10時23分=伊藤 幸司
熊見曽根との分岐から清水平〜三本槍岳への稜線を進みました。雨と風で、カメラを出すのに躊躇する程度の悪天候。このまま秋から冬に急変したら、あちこちの紅葉登山者に遭難騒ぎが起こるかもしれないという「天気の急変」を感じました。私自身も「引き返すかもしれない」という選択肢を考え始めていました。

那須岳=登山
【撮影】2日目 10時32分=伊藤 幸司
状況が悪い方に転がり始めたかと思っていたにもかかわらず、歩くに従って雨がやみ、風も穏やかになりました。
ただし山で感じる風の強弱は風そのものの強弱というより、地形による影響が大きいので、こんな開けた場所でも鞍部と比べたらこちらのほうが穏やかという場合もあるので安心はしていません。

那須岳=登山、ガマズミ
【撮影】2日目 10時35分=矢野 博子
残念ながらナナカマドの紅葉は 見られなかったが この赤い実だけは 健在だった。
二日目は 歩き始めは良かったが 朝日岳の山頂を目指す少し前から 雨模様。そして 強風も吹き出し気温二度まで下がった。

那須岳=登山
【撮影】2日目 10時39分=伊藤 幸司
ここが清水平だそうです。風もなく、穏やかな山に戻ったという感じになりました。

那須岳=登山、ガマズミ
【撮影】2日目 10時42分=伊藤 幸司
これはガマズミでしょうか。
『SOMEKOの山野草日記 宮城県・近場に咲く山野草を探して歩いています』というブログに『ガマズミとミヤマガマズミ』(2015/9/11)がありました。
【海に下りる舗装道路を歩いていた時、ガマズミの実より少し大きく また色も鮮やかに艶があるガマズミのような実を見つけました。
グミさんが「これ実が少し大きく鮮やかだよね〜ミヤマガマズミかもしれない!」といいます。
後から図鑑で調べて、『葉は対生して葉身は広い倒卵形・・ここまで同じですが、先端は尾状に鋭くとがり・・・』とあり・・ガマズミとは明らかに葉の形が違います。
グミさんのいうとおり、ミヤマガマズミの実でした。】
ここでは葉が全部落ちているのでどちらだか、わかるはずもありません。

那須岳=登山
【撮影】2日目 10時55分=伊藤 幸司
三本槍方面と北温泉方面との分岐にきました。標高1,856mで気温は7度C。この写真ではよくわかりませんが、一瞬あたりが明るくなり、空の一画が陽光に輝きました。一瞬のことでしたが、天気が回復しつつある兆候だと感じました。

那須岳=登山、ハクサンシャクナゲ
【撮影】2日目 10時57分=伊藤 幸司
ハクサンシャクナゲが道際にたくさん出てきて、花芽をつけたものもたくさんありました。

那須岳=登山、ドウダンツツジ
【撮影】2日目 11時12分=伊藤 幸司
ドウダンツツジは、ここでは赤い色に染まっていました。

那須岳=登山、ハクサンツツジ
【撮影】2日目 11時22分=伊藤 幸司
ハクサンシャクナゲかアズマシャクナゲかに関しては『熟年夫婦の山日記』の『花随想』にありました。
【長い間,アズマシャクナゲとハクサンシャクナゲをどのようにして見分けたらいいのか悩んでいた。高山植物の本に,「葉の裏に茶色の毛が密生しているのがアズマシャクナゲ」と書かれていたのを頼りに,葉の裏を見ていたが,どうもはっきりしない。決定的な違いが見いだせない。
 最近になって,植物図鑑を詳しく読み,決定的といえる違いを見つけた。それは,葉の付け根の構造だった。アズマシャクナゲでは,葉の縁が流れるように葉柄に繋がっている。それに対して,ハクサンシャクナゲでは,葉の縁と葉柄が90度以上の角度で接していることだ。さっそく,実際に山に登って実際の葉で確認すると,その違いは明確だった。長い間の疑問が解決した。】
しかし、那須岳のシャクナゲについて調べてみると『毎日おつかれ05 お出かけ写真日記です』に『那須岳 ミネザクラとシャクナゲ 後編 2015-06-03』というのがありました。
【コースへ入ってすぐ満開のアズマシャクナゲの群生、花付きはよくなかったみたいですけどアズマシャクナゲはこのコース全域でが群生していました】
南月山周辺のことですが、基本的に同じだと思います。
ちなみに北温泉へと下る中の大倉尾根のシャクナゲを調べてみると『那須の山だより 那須高原の新緑、紅葉、雪情報&百名山への挑戦〜』というブログに『那須・中の大倉尾根 平成29年6月3日』がありました。
【シロヤシオもところどころに残っています。
イワカガミも咲いていました。
スダレ山が見えてきましたが、予報通り稜線の天気は思わしくありません。
ムラサキヤシオは開花中〜。
アズマシャクナゲはピーク。
朝日岳とアズマスヤクナゲ。
スダレ山。
中の大倉尾根のシャクナゲはピークから後半です。
ここから先、風が強く気温も5℃以下なので引き返すことに。】
でも、ここに出てくるアズマシャクナゲは葉の付け根が【葉の縁が流れるように葉柄に繋がっている】ので、この写真はやはりハクサンシャクナゲだと思われます。
『MapFan』というサイトの『観光楽地図』の『那須岳』に次のように書かれていました。
【また5月末〜6月中旬のミネザクラやアズマシャクナゲ、6月中旬のイワカガミ、6月中旬〜7月上旬のハクサンシャクナゲ、8月のウラジロダテ、8月下旬〜9月中旬のリンドウまで、那須岳では豊富な高山植物を鑑賞できる。】

那須岳=登山、三本槍岳
【撮影】2日目 11時27分=伊藤 幸司
三本槍岳山頂。標高1,917mで6度C。でももう寒さへの不安は消えました。

那須岳=登山
【撮影】2日目 12時02分=伊藤 幸司
山頂から先ほどの分岐まで同じ道を戻ります。

那須岳=登山
【撮影】2日目 12時05分=伊藤 幸司
本道が水流でえぐられて、いつか、登山者のだれかがその脇に逃げ道をつくり、だんだんとそちらが本道になっていく。こういうふうになる前に、水流が暴力的になる前に逃してやる「水切り」をすればいいのに、と思うケースがいっぱいあります。箱根(神奈川県)や高尾山(東京都)は金があるからでしょうが、水切り水路を箱型に作っています。でももっと簡単に、道がカーブするときに外側に落ちる傾斜面をつくってやればいいのです。
この夏、夏沢温泉から硫黄岳山荘に向かったときに、オーレン小屋の人たち(たぶん全員ネパール人)がスコップ片手に道普請に出かけ、まさにそういう道普請をしている現場を見ました。(2018.6.19)

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 12時11分=伊藤 幸司
中の大倉尾根を下り始めると、空にポッカリと青空が見え始めました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 12時20分=伊藤 幸司
後ろを振り返ると三本槍岳の山頂はもう雲から逃れています。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 12時27分=伊藤 幸司
太平洋側も見通しがどんどん良くなっていきました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 12時30分=伊藤 幸司
那須ロープウェイの山頂駅が見えてきました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 12時30分=伊藤 幸司
こういう道はダブルストックだと快適です。気持ちがどんどん軽くなっていきます。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 12時31分=伊藤 幸司
見えてきたのはさっき登った朝日岳です。

那須岳=登山
【撮影】2日目 12時31分=伊藤 幸司
朝日岳の山頂を超望遠で撮ってみると、登山者がいました。展望を楽しんでいるようです。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 12時34分=伊藤 幸司
下るに従って、今度は紅葉に目が向きます。もう一度、できればいい紅葉風景と出会いたい。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 12時44分=伊藤 幸司
私たちはどうも、前方の紅葉の中にまっすぐ下っていくようです。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 12時44分=伊藤 幸司
これは、私が初めて見た登山道の整備方法。
岩石を金網に包んで土のう袋の巨大版として利用する方式は上高地の梓川で見たことがあります。その梓川の流れを、防水したザックを浮袋にして下れるだろうかと考えてみましたが、その金網の針金の1本が切れて水中に飛び出していたりしたらものすごく危険ということに気づきました。自然の流れの中では早い流れほどスムーズに落ちていくのに、針金のような人工物は流れの中で凶器として存在します。
そういう記憶があるので「金網をかぶせる」という手法には興味があったのです。どういう手順でやったのかわかりませんが、路面全部を金網で包んでいます。下界の人たちが土木工事や造園工事の概念でやる方法としてはひょっとして優れているかもしれないと思いました。
最初だれかが金網の針金で滑りましたが、金網越しでも「岩の頭を踏む」という原則で歩けば快適で安全です。雪がついたときにも、滑りやすく痛みやすい木道などよりいいのかもしれないと思いました。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】2日目 12時55分=伊藤 幸司
紅葉の斜面が近づいてきました。ダケカンバのようですが、けっこうな紅葉風景になっているかもしれません。楽しみになってきました。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】2日目 12時55分=伊藤 幸司
わぁ〜っ、なかなかの紅葉みたいじゃないですか。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 12時57分=伊藤 幸司
遠くから見たときにはとても想像できなかったいろいろな色があります。日も射してきましたし。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】2日目 12時57分=伊藤 幸司
なんだか、すごい紅葉かもしれない……と考え始めました。葉は落ちてしまっても、まだ秋の表情が残っています。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】2日目 13時00分=伊藤 幸司
私の65倍ズームだと35mm判で1365mm相当になるのだそうですが、広角側は21mm相当。超望遠で撮った場所が超広角ではまだ遠い。でも着実にダケカンバの紅葉の森に近づいています。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】2日目 13時01分=伊藤 幸司
このきれいに刈り込まれた笹原は、鹿さんたちの仕事でしょうか。

那須岳=登山、ダケカンバ
【撮影】2日目 13時01分=伊藤 幸司
ダケカンバの森が手を広げて待ってくれているかのような気分です。晴れてきてよかったと思います。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時01分=矢野 博子
朝日岳に登り 三本槍岳に登り 下り始めると 天気は好転し さっき登った朝日岳が 青空の下に悠然と見えてきた。立派な山の形をしている。この中尾根の下りは 気持ちの良い下りで 秋色を十分に堪能した。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時06分=小林 美子
山頂では、ガスが真っ白で何も見えなかったが
今は青空に、くじらの雲。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時07分=伊藤 幸司
振り返れば、朝日岳のてっぺんが見え、その向こうに茶臼岳のてっぺんも見えてきました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時07分=矢野 博子
こちらの写真の左手奥に見えているのが 昨日登った茶臼岳。茶臼岳には 小学生も学校行事でか大勢登ってきていた。この辺りの小学生には 多分 普通に登る山なんでしょう。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時09分=伊藤 幸司
これには茶臼岳のてっぺんが写っていますが、そこから下る斜面に那須ロープウェイの鉄塔が見えています。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時12分=矢野 博子
中尾根も大分下ってきた辺りには陽に照らされた白い木肌が 何本も現れ まぶしかった。空気清澄。言うことなし。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時15分=伊藤 幸司
これが裸になったダケカンバなんですね。標高が1,500mを切ったのでシラカンバかもしれませんが。

那須岳=登山、ガマズミ
【撮影】2日目 13時18分=伊藤 幸司
これもガマズミの実だとすれば、枯れ残っている葉の先端が尖っていることからミヤマガマズミだといえそうです。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時19分=伊藤 幸司
ダケカンバだかシラカンバだか、まだ黄色い葉を残しています。これが重層的に見えていたのでしょう。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時21分=伊藤 幸司
これはけっこうな大木です。脇を取り抜けるときに「ご苦労さま」と声を賭けたい気分になりました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時21分=伊藤 幸司
この木もちょっと尊敬の念をもって撮りました。いくぶんお疲れさんという気分でしたが。

那須岳=登山、ミヤマガマズミ
【撮影】2日目 13時23分=伊藤 幸司
ガマズミの葉っぱでしょうね、これは。ミヤマガマズミではなくて。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時34分=伊藤 幸司
マウントジーンズ那須のスキーリフトが紅葉シーズンにはたくさんの観光客を運び上げています。シロヤシオのシーズンも同様なのですが、その最上部からこの中の大倉尾根へと抜ける道があってゆっくり下って元に戻る周遊コースが整備されているのです。私たちは1分前に「スキー場 0.3KM」と表示された分岐を通過しました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時38分=伊藤 幸司
下るに従って色とりどりの紅葉が始まりました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時39分=伊藤 幸司
黄色からオレンジまでのカエデの紅葉。

那須岳=登山、シロヤシオ
【撮影】2日目 13時39分=伊藤 幸司
よく見ると美しい葉っぱです。オリジナル写真を拡大してみるとうっとりします。なぜか? シロヤシオ、五葉躑躅の葉が美人なのです。でも手前のほうはちょっと枯れ色になっている気配。これからいよいよシロヤシオの楽しみでもあり、不安でもあり。

那須岳=登山、シロヤシオ
【撮影】2日目 13時43分=伊藤 幸司
このシロヤシオの葉はその縁に小さな枯れ色を散らしています。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時44分=小林 美子
ここも紅葉がきれいだ。

那須岳=登山、シロヤシオ
【撮影】2日目 13時45分=伊藤 幸司
シロヤシオの葉は、じつは正常な状態で白い花弁に美しい赤茶色の縁取りが出て、それが印象に残ります。日焼けなんだそうですが、とにかく魅力的です。
ところがこれは美しさとはまったく相反する枯れ縁取り。手元にまで伸びてきた葉を撮りました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時48分=伊藤 幸司
この道はおおよそこんな秋景色でした。三斗小屋温泉周辺と同じぐらい、かな?

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時48分=矢野 博子
尾根から 北温泉に向かって下って行くあたりが 今回は一番 紅葉がきれいだった。やはり紅葉には青空が映える。立ち止まっては うーん きれい! と溜息をついた。

那須岳=登山、シロヤシオ
【撮影】2日目 13時49分=伊藤 幸司
このあたり、シロヤシオの核心部です。この画面の前面に、五弁の白い花が散りばめられた状態が5月の末に現出するのです。

那須岳=登山、シロヤシオ
【撮影】2日目 13時49分=伊藤 幸司
シロヤシオの紅葉はほとんど見られませんでしたが、こんな美しい光景はありました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時50分=伊藤 幸司
こんな絵柄だと、秋のいい1日だったというべきかもしれません。気持ちよく紅葉を楽しんだっていえるだけのいい風景でした、と。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時51分=伊藤 幸司
どんどん高度を下げていきます。この下から沢の音が響いてきます。

那須岳=登山、シロヤシオ
【撮影】2日目 13時53分=伊藤 幸司
シロヤシオの葉の秋色2種類。木によって季節と天気の受け止め方が違うってことでしょうか。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時55分=伊藤 幸司
見上げるとカエデの紅葉です。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 13時55分=伊藤 幸司
青空のもと、紅葉が踊ります。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 14時27分=伊藤 幸司
カエデの紅葉も、こんなふうになると自己表現のひとつかなと思いながら見られます。正直、私はきれいだなと思いながら撮りました。

那須岳=登山、シロヤシオ
【撮影】2日目 14時28分=伊藤 幸司
また、シロヤシオの五葉の美しい姿がありました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 14時30分=伊藤 幸司
この大きさと葉の切れ込みの数から、ハウチワカエデではないかと見当をつけてみたら、もっと重要なことがわかりました。
『森と水の郷あきた あきた森づくり活動サポートセンター総合情報サイト』に『樹木シリーズ11 ハウチワカエデ』がありました。
【葉は切れ込みが浅く、カエデの中では最も大きいので、若葉と花、新緑、紅葉ともに美しい。特に紅葉時は、葉全体が色づかず、黄色、オレンジ、赤など様々に染まるので見応えがある。】

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 14時31分=伊藤 幸司
いよいよ沢筋に降りていく道です。砂防堰堤のようなものがあるので、瀬音が急に大きくなりました。

那須岳=登山、中の大倉尾根
【撮影】2日目 14時40分=伊藤 幸司
流れの脇に出ました。もう対岸に北温泉の建物が見えてきました。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 14時49分=矢野 博子
初めて訪れた北温泉。これは 女性専用の“芽の湯” 誰もいないと思って パチリ とした後に先客がいたことにハッとしたが 被写体の誰もが 撮られたことには気が付かず。 “糸の会の品格を損ないます”とお叱りを受けそうだが 先輩諸姉 お許し下され。
この芽の湯は 窓が広く開けられていて 全面に紅葉している山々の連なりが見えて みな 窓に向かって足を伸ばしていた。私がここで利用した湯の中では 一番気持ちよかった。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 14時59分=伊藤 幸司
北温泉には生まれて初めて見た男性用小便器がありました。フタは、当初どのような意図と機能でつけられたのでしょうか。見ていると、ついつい目でシミュレーションしてしまいます。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 15時06分=伊藤 幸司
中央が大日如来なんですが、左右の像については写真がブレていて読めません。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 15時07分=伊藤 幸司
北温泉の建物は、その複雑さが魅力です。これは右側の窓の外だったところに階段ふうの廊下をつけて、外壁を加えたということのようです。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 15時12分=矢野 博子
下に降りていった所にあった女性専用の内風呂。この宿にある他の風呂とは湯質が違うと言う宿の人の話だったが 私には違いが分からなかった。狭くて圧迫感があったが いかにも 昔から利用されているお風呂という感じだった。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 15時12分=矢野 博子
その狭い女性専用の風呂の窓からは きれいな紅葉が眺められた。まるで 一幅の絵のようだった。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 15時17分=小林 美子
北温泉。
外のお風呂がわかりにくかった。
この写真の所から外にでると広い温泉プールがあり、その近くに外風呂があった
洗い場がないのでお湯につかってのんびりできました。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 15時18分=小林 美子
石畳にハートの石を発見。
いいもの発見と思い写真に写したが、帰りの車中で少し自慢げに見せたら、
何で教えてくれなかったの〜〜と言われてしまった。
実はシメシメいいものを見つけたぞと思って写したけど、
すぐ忘れてしまったのです。 すみません。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 15時24分=伊藤 幸司
これが有名な天狗の湯。なぜか男性専用風呂となっていて、それも「女性立入禁止」とか。「女人禁制」みたいな印象。……なのにもかかわらず、この浴槽と脱衣所の間の(壁も扉もない)通路を抜けた先に家族風呂があるので「女人通行は可」みたい。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 15時29分=伊藤 幸司
迷路のような先に客室がありました。こちらは旧館だか本館、メインの宿泊施設は別棟になっているようです。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 15時30分=伊藤 幸司
これがいわばフロントとロビー。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 15時43分=伊藤 幸司
掃除時間とぶつかって入浴はできませんでしたが男女別の露天風呂です。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 16時00分=伊藤 幸司
これは玄関前の温泉プール。男性がけっこう入っていたりします。わが女性軍は最初、プールの脇にある男女別の建物の外湯に入ったようです。

那須岳=登山、北温泉
【撮影】2日目 16時00分=伊藤 幸司
北温泉の建物から駐車場までは歩いて5分以上、10分以下という感じ。湯上がりの人によって違う距離かと思います。

那須岳=登山
【撮影】2日目 16時00分=伊藤 幸司
北温泉の対岸はこんな感じの秋景色。もうちょっと左手になりますが、私たちもこんな森の中をくぐり抜けて来たのです。

那須岳=登山、駒止の滝
【撮影】2日目 16時09分=伊藤 幸司
タクシーに来てもらう「駐車場」は、以前は北温泉所有の専用駐車場だという雰囲気でしたが、今では公道に設けられた行き止まりの駐車スペースという顔つきでした。
タクシーが来ていなかったのでくるくる見回すと立派な回廊歩道があって前方にあずま屋があるではありませんか。申し訳ないことにまったく知らなかったのですが、その先端まで行くとこの風景。「駒止の滝観瀑台」と書かれていました。
私たちが下ってきた中の大倉尾根に沿って毘沙門沢が下っていましたが、那須ロープウェイ山麓駅のあたりから下ってきた明礬沢を合わせて余笹川となったあたりで川を渡って北温泉に入りました。その余笹川は北温泉から駐車場へと登ってきた道の途中、崖下で何も見えないところで20mの落差の滝となっていたようです。背後の森はだから北温泉を出たあたりで見たものとほぼ同じ場所だと思われます。
観瀑台にあった解説では『此の所は元文年間(1740年代)「北湯道」といって大丸温泉から北温泉を経て湯元からの白河道につながる道路で、ここを通る旅人や馬等が、この瀧の華麗さに遂々足を止めて眺めたので駒止の瀧ともいわれます。』と書かれていました。
『日光国立公園 那須平成の森』というサイトに、地図が出ているのですが、その『一般開放ゾーン』のはずれに「馬止の滝観瀑台」と「馬止の滝」があるのです。
じつは那須平成の森というのは中の大倉尾根に沿った毘沙門沢の源流から、その下流余笹川が平野部に出るあたりまでの広大な面積を占めています。
それに関しては『那須平成の森 開園の経緯』がありました。
【那須御用邸は、当時皇太子殿下であった昭和天皇の御成婚後の御静養の場として大正15年に設置されたものであり、天皇皇后両陛下、皇太子御一家が御静養の場としてお使いになってきました。
豊かな自然が残るこの御用邸の森の動植物について、正確な記録を残し、その後の経年変化などを把握することが望ましいとの天皇陛下のお考えを受けて、平成9年度から平成13年度までの5か年にわたって、栃木県立博物館による調査が行われました。その結果、御用邸の森には豊かで多様な自然環境が残されており、ブナの自然林などが広がるほか、希少種をはじめ多くの動植物が生息・生育していることが確認されました。
そして、その豊かな自然を維持しつつ、国民が自然に直接ふれあえる場として活用してはどうかとの天皇陛下のお考えを受けて、天皇陛下御在位20年という節目の機会に、御用邸用地のおよそ半分にあたる約560haが宮内庁から環境省へ移管されました。その後、自然環境のモニタリング調査が行われるとともに、フィールドセンターや歩道などの整備が進められ、平成23年5月22日に日光国立公園「那須平成の森」として開園を迎えることとなりました。】

那須岳=登山、駒止の滝
【撮影】2日目 16時10分=伊藤 幸司
馬止の滝はなかなかの美形です。

那須岳=登山、駒止の滝
【撮影】2日目 16時10分=小林 美子
駐車場でタクシーを待つ間にこんな素晴らしい瀧がありました。
駒ヶ瀧(駒止の瀧)
巾 3メートル
高さ20メートル
昔、旅人や馬、等がこの華麗さについつい足を止めて眺めたので駒止の瀧とも言われているようだ
瀧壺のエメラルドグリーンがすばらしい

那須岳=登山、駒止の滝
【撮影】2日目 16時10分=三浦 陽子
北温泉の駐車場まで数分、けっこうな上り坂を文句言いながら歩いていたら最後に見事な紅葉と滝が。

那須岳=登山
【撮影】2日目 17時14分=矢野 博子
帰路のお楽しみのもう一つは 本格的なイタリアンの“ジョイアミーア”での食事。
初めてこのレストランを訪れる私は 迷わず Aコース料理を注文。これは メインディシュで これの前に前菜とサラダが出てきた。とても品の良いお味で 大満足。唯一失敗は ライスでなく パンを選べば良かった。

那須岳=登山
【撮影】2日目 17時17分=伊藤 幸司
夕食はジョイア・ミーア。北温泉からタクシーで直行しました。那須塩原駅へのバスは、以前は「高湯入口」というバス停でしたが、店の真ん前に「ジョイア・ミーア」バス停ができていました。

那須岳=登山
【撮影】2日目 17時33分=矢野 博子
最後のデザートは これまた美味しいケーキ。程よい甘さに小ぶりのケーキでハロウィーンの飾りが嬉しかった。


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