箭内和子……山笑う・山眠る
福島県の山 8
磐梯山・その2――1987.8



■磐梯山・その2

 1969年に磐梯山に登ったことなど、記憶の底に沈んだまま、十数年が経ちました。87年の8月・家族でどこかの山へ登ってみようと言う話が持ち上がりました。
 74年に結婚して、仕事をしながら、2人の男児を育てていました。日々の生活に追われる毎日でしたが、少しは余裕が生まれてきました。当然登る山は、磐梯山です。長男小学6年生、次男小学3年生、夫36歳、私35歳の家族です。
 8月のお盆休みを利用して、裏磐梯のペンションに2泊しました。初日は郡山から車で裏磐梯に入り、中瀬沼周辺のサイクリング。次男が遅れ勝ちで、「待って!まって!」と、叫んでいました。
 翌日、4人で磐梯山登山です。ゴールドラインの八方台の登山口より、山頂を目指します。
 10時30分に歩き出して、山頂着・12時30分。山頂で1時間ほど遊び、13時30分・下山開始。八方台に15時10分に着きました。
 このコースタイムは、当時のメモからです。子供達も、元気に歩いてくれました。ちょうど良い時間で歩いていると思います。
 翌日は、五色沼入口から散策コースを歩いて磐梯高原駅に抜けました。車は五色沼入口に置いてあるので、夫が走って車を取りに行ってくれました。
 長男は、釣りを覚え始めて、本当はブラックバス釣りをやりたかったらしいのですが、私の計画どおりに付き合ってくれました。
 子供達も、山歩きがそれなりに楽しかったらしく、翌88年の秋には、私の東京の両親と尾瀬に出かけています。この時は、鳩待峠から東京へ戻る道路が渋滞して、子供達は最終の東北新幹線に間に合いません。朝1番の新幹線で郡山へ戻り、そのまま学校に登校したと言うパプニングがありました。
 この後、89年・燧ケ岳、91年・佐渡のドンデン山、93年・会津駒ケ岳と、細々ですが、我が家のファミリー登山が続いたのです。

――2008.1.25 記


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