箭内和子……山笑う・山眠る
福島県の山(近くの山) 45
笠倉山(H994m)近辺――2012.6.23-24



■福島県只見町塩沢
笠倉山(H994m)近辺

日時  2012年6月23日(土)曇り時々晴れ〜24日(日)曇り
メンバー  Hさん Yさん 克行 和子

「立安沢を遡行して、笠倉山の肩を回り、笠倉沢を下降する」という計画で、
出かけた。今年最初の沢登り・・・。沢には、行きたい気持ち充分なのだが、「沢登り」に出かける時は、気が重い。普通の登山だったら、ただ、ルンルン気分で出かけられるのに、この気持ちの重さは何なのだろう。多分、自分の力量の無さから来る不安感なのだろう。
23日
7時過ぎ、磐越道 会津坂下インターそばのセブンイレブンにて集合。克行車に同乗して只見に向かう。R252を走りながら眺める只見川。2011年集中豪雨の傷跡が痛々しい。この水害で只見線は、只見川沿線の3鉄橋を流失したのだ。塩沢集落から、笠倉山へ向かう林道に入る。立安沢入渓点から200m位手前で、林道は通行止めだった。現在地を確認して、車を林道脇に停める。沢の支度をしていたら、若松ナンバーの車が1台来た。年配の男性が山の支度で下りて来た。ブナの大木を見に行くそうだ。長靴姿でさっさと出発して行った。
9時 立安沢に入渓。10分位進んだら、雪渓が現れた。標高400m程度なのに雪渓・・・。次々現れる雪渓を乗り越えたり、くぐったり。大きな雪渓を乗り越えながら進むと5m位の滝が見えた。沢床へ雪渓から下りるのにどうするの・・・。ここから、撤退???(まだ10時頃だった)
取りあえず、懸垂下降で沢床に下りて、滝の先まで行く事にする。Hさん、Yさん順調に下降する。私の番になった。単純なセットミスをしてしまい、懸垂下降中にタイブロックしてしまった。泥壁に足を付けられたので、ロープをセットしなおし、無事下降。空中懸垂の状態だったら、とんでもなく難儀な事態になる所だった。自分のミスに冷や汗をかいた。この先の滝を登ると、また、雪渓だった。このまま詰めて行くと、雪渓処理に時間がかかり、稜線に出る時間が読めない。リーダーHさんの判断で、撤退する事になる。入渓点に戻る途中で、ランチタイム。入渓点に戻り、林道を笠倉沢に向かう。笠倉沢の出会い付近に幕場に出来そうな場所がないので、塩沢川に下りる。数分下った所に最適な幕場があった(13時50分頃)
タープを設営し、薪を集め、15時過ぎから、宴会になった。夏至を過ぎたばかりで、日没は19時過ぎだ。夜まで長い。一番星を見つけた頃は、眠くて眠くて、トロトロしていた。克行と私は、意図的にシェラフを持って来なかった。空に雲が一つもない。今夜は冷えるだろう。シェラフカバーだけでは、寒くて眠れないかも・・・。お酒の勢いで眠りに付いたが、克行は寒くて、12時過ぎに焚火の傍へ。暖を取るために夜中に薪集めをしていた。私は、持参した衣類を全部着てから、シェラフカバーに潜ったので、なんとか凌げた。
24日
5時頃起床。コーヒータイム。雑炊の朝食後、撤収。6時50分 幕場を後にする。7時10分 林道へ上がる。8時 駐車場へ戻る。「つるの湯」で汗を流し、会津坂下インターへ戻る途中のお店で、Hさんと私は粟蕎麦、Yさんと克行は味噌ラーメンを食し、会津坂下インターで解散する。
沢登りとしては、中途半端になってしまったが、久しぶりの沢で、のんびりと焚火を楽しめた。それだけでも、良かったな〜。


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