箭内和子……山笑う・山眠る
福島県の山(近くの山) 55
木六山と銀次郎山(川内山塊)――2013.4.28-29



■木六山と銀次郎山(川内山塊)


木六山


木六山


銀次郎山

H825m・H1052m
新潟県五泉市村松町
日時      2013年4月28日〜29日(晴れ)
メンバー    博美さん、裕子さん、克行、和子

タイム  
28日 6時半 磐梯熱海IC〜8時50分 チャレンジランド杉川・ 9時10分 入山〜12時45分 木六山 13時発〜14時45分 七郎平水場・テント設営
29日 6時半 テント場〜7時30分 銀次郎 7時50分発〜テント場(撤収)
9時42分発〜11時20分 木六山 11時50分発〜14時30分 チャレンジランド杉川〜磐梯熱海ユラックスにて汗を流し、解散

 2003年5月に女性3人で木六山に登った。ガイド本「にいがたファミリー登山」に初級の山と紹介されていたが、結構きつい山だった。木六山から続く稜線をいつか歩いてみたいと思いながら、時がたった。2013年GW前半も、好天の予報なので、1泊で行ける所まで歩いてみる事にした。
 チャレンジランド杉川から杉川沿いの道をたどり、登山道へ向かう。雑木林を抜けると、カタクリの群落、エンレイソウ、キクザキイチゲなど春の花が迎えてくれた。泊まりの荷物が重くて、急な登りにフーフー、小沢を渡る時や、斜面のトラバースの時には、バランスを取るのが、大変だった。H591m(グシノ峰)に登りあげる頃には、私の右の太ももが攣りそうで、アミノバイタルを飲んだ。効果てき面、15分位経ったら、足の痛みが嘘の様に消えた。
 やっと、木六山山頂に着いた。ここまでの登山道は、すっかり、夏道だった。H825mの山とは思えない、素晴らしい眺望。周りの山を一つ一つ確定出来ないが、残雪を抱え、雪崩で磨かれた岩壁を見せている。山は標高だけではないと、改めて実感した。雪面や登山道を交互に歩きながら、3回位のアップダウンを繰り返して、七郎平の水場に着いた。
せっかく水があるのだからと、ここをテント場とする。ブナの雪原の中、少し窪んだ所にテント設営、風避けの為、雪のブロックをテントの周りに積み上げる。枯れ枝を集めて、焚火の準備。16時過ぎに宴会を始める。寒くなったので、火に当たりながら、歓談。夕陽が綺麗だった。17時過ぎ、単独の若者がテント泊の予定で、登って来た。裕子さんが春雨のスープをご馳走した。そして、水場の場所を教えてあげた。19時過ぎ、それぞれ眠りに就いた。
 翌朝は、5時起床、6時半発。銀次郎まで歩く。ブナの林、イワウチワの群落、ウグイスの鳴き声、銀次郎の山頂からは、銀太郎〜五剣谷岳(多分)が見える。
青里までは、本当に遠い。今回は、ここまでとして、往路を戻る。
1か所急な雪壁があり、20mのロープを出して、確保してもらって下る。
テント撤収後、木六山へ。登山道の主役は、イワウチワ、時々、カタクリやショウジョウバカマが現れる。木の根と岩が混じり、枯れ葉に覆われた登山道は、歩き憎い。でも、飯豊にしても、どこにしても、新潟の山は、こんなものだ。昨日より、たった1日しか過ぎていないが、確実に緑が濃くなったように感じた。バカ虫だか、アブッコだが、小さい虫にまとわりつかれながら、下山した。
 のんびりとブナの林の中で過ごし、雪の上で焚火も出来て、充実した2日間だった。


★トップページに戻ります