箭内和子……山笑う・山眠る
福島県の山(近くの山) 56
苦戸川井戸沢(那須)――2013.6.30



■苦戸川井戸沢



昨年の8月に黒檜沢にて、左小指を浮石に挟まれ、15針の裂傷を負いました。
その後、沢の遡行に気持ちが向きませんでした。
無理せず、行きたくなったら、行けば良い・・・と思っていました。
6月30日に井戸沢の遡行のチャンスがあり、行って来ました。
沢の記録を送信します。                     箭内 和子

■苦戸川井戸沢
2013年6月30日
いわきの佐藤さんと裕子さんから、井戸沢に行きますとメールが来た。
井戸沢だったら、遡行(2007年7月に福島県側から、大峠に登り入渓点まで下降)した事があるし、
流石山から大峠の稜線は、花畑で楽しいはず・・・・・。今の私でも、ブレーキにならないで、遡行できると思い
佐藤さんに夫と私も同行しますと、連絡した。やっと、気持ちが沢に向かう。
今回は、栃木県側からの入渓だ。板室温泉〜深山ダム〜林道をゲートまで進む。関東ナンバーの車が2台駐車してあった。
ガスがかかったり、明るくなったり、不安定な空模様。雨が降らなければ、良いのですが・・・。
7時半入山、8時半三斗小屋宿跡、江戸時代に会津への通行路だった所だ。現在の三斗小屋温泉方面へ進み、橋を渡り、
涸れ沢に入り、間もなくログハウスのような木組みの堰堤に出会う。左を巻いて、トラロープにつかまって沢に下りる。
9時頃、この沢では、一番難しいF2。右側のリッジを佐藤さんトップで登る。後続は、佐藤さんに確保していただき、
アブミに乗って、登り切り、巻き道を辿って、滝上へ。この後は、ロープ不要の滝ばかりで、楽しい遡行。一瞬、青空も見える。
7人の先行グループに追い付く。ここからは、抜きつ、抜かれつ状態で遡行する。お互いに休憩の時は、それぞれが先行する。
東京の○○山岳会の方達だった。9時40分〜50分、休憩(H1350mあたり)私は、相変わらず、バランスが悪く、大腿が攣りそう。休憩、休憩と夫に叫んだ。H1400mあたりで、二股。右へ。このあたりから、雨が降り出した。雨具を着る。
雨は降ったり止んだり状態。ガレバ手前で、早めのランチタイム。12時30分、10分程度の草つき登りで、稜線に出る。
この稜線の展望は、素晴らしいのにガスっていて、残念。13時、流石山山頂、13時35分、大峠分岐。ここまで下る登山道は
コバイケソウ、ニッコウキスゲ、ウサギキクなどの花が咲いていて、それなりに楽しい下りだった。フェルト底の沢靴での下りだったので
滑る事、滑る事。滑ると分かっていても、滑って、数回、転んだ。ヤマオダマキがひっそりと咲いている登山道を下る。
14時10分峠沢を横切る。すぐに三斗小屋温泉方面と、三斗小屋宿跡への分岐。
14時30分、中の沢を横切る。14時50分、もう一度中の沢を横切る。(ここは、下流方面へ進むとマーキングがあり、登山道に続く)
15時07分三斗小屋宿跡に戻る。やれやれ、後は林道をゲートまで戻るだけだ。16時無事ゲートに着く。
沢の水で靴などを軽く洗って、板室温泉「幸の湯」へ。@500円です。
汗を流して、露天風呂に浸かり、のんびりしてから帰途に着いた。久しぶりの沢で、とっても、シンドかった。
でも、沢で若い人達に出会えたし、それなりに満ち足りた気分で一杯だった。


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