箭内 和子――山笑う・山眠る
東北の山 2
再度の白神岳――2002.5.3-6



■再度の白神岳

 2002年5月の連休に再度、白神岳を目指す。どうしても、白神岳から、ブナの塊を眺めたいと思うのです。今回は、東京の両親(82歳・78歳)と私達夫婦の4人です。
 5月3日・両親は、東京(羽田)から、飛行機で直接、秋田空港に飛ぶ。私達は、両親の飛行機の到着時間に合わせて、郡山を車で出発。予定どおり、秋田空港で合流。
 昼食後、男鹿半島の寒風山展望台に回って「ガイドハウス・白神山荘」へ。私は、2001年の6月に宿泊しているので懐かしかった。その時に5月の連休でも、白神岳なら、登れると聞いていた。アイコやミズの山菜が、美味しかった。
 5月4日・夫と私は、白神岳を登りますが、両親は、山には登らずに十二湖の散策。残念ながら、天候は、曇りから雨模様。
 父に白神岳の登山口まで送ってもらい、私達は、山頂を目指す。両親には、十二湖を無理のないように散策してから、先に不老不死温泉に行ってもらう。
 私達の登山は、雨と風で散々でした。マテ山分岐からは、残雪が有り、大峰分岐からは、ガスがかかって、ルートを見失いそう。でも、稜線なので間違いません。
 今回も、山頂からの展望は、望めなかった。「また、登りにおいで・・・」と、山に言われたようです。
 雨の中の山歩きでしたが、シラネアオイ・チゴユリ・ユキササなどの花があり、楽しめました。
 夫は、マテ山からのブナの林を気に入ったようです。ブナの若芽を見て喜んでいました。雨の中なので、よけいに瑞々しく見えました。
 15時06分・白神岳登山口駅発の五能線に乗って、へなし駅へ。不老不死温泉に着く頃は、晴れてきて、日本海に沈む夕日がよく見えました。父達も、十二湖のブナの原生林には、感動した様子。
 5月5日・早朝4人で、波打ち際の露天風呂に出かける。不思議な温泉だ。良い所だけど、東京からは、遠いなあ〜と、父が言う。
 9時前に不老不死温泉を出発。秋田空港へ両親を送り、それぞれ帰途に着く。最初の予定では、まっすぐ、郡山へ戻る予定だったが、6日も休みのため、栗駒山を歩いて帰ろうと、急遽決める。須川温泉を目指して、車を走らせる。

【注】十二湖
青森県の日本海側・白神山地の西北部にある。33の湖沼群からなるブナの森に囲まれた美しい公園。青池は、十二湖を代表する沼。宿泊施設やエコミュージアムセンターが併設されている。

――2008.2.22 記


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