箭内 和子――山笑う・山眠る
東北の山 3
白神岳と森吉山――2004.6.25-28



■白神岳と森吉山

 世界遺産のブナの森を白神岳の山頂から眺めたい・・・2004年6月25日〜28日にかけて、3度目の白神岳に登りに行きました。
 今回は、森吉山とセットで登ります。同行してくださったのは、船橋市に在住の滑川夫妻です。お二人とも、60代後半。三ツ峠のクライミング教室で知り合いになり、お付き合いが始まりました。手紙やメールで、山行計画の打ち合わせを続け、決定した計画です。
 25日・私は、東京駅から秋田新幹線に乗車の滑川夫妻と、仙台で合流。秋田〜リゾートしらかみ号に乗って〜五能線・十二湖駅へ。
 奥十二湖・青池〜ブナ原生林〜王池までの散策。湖望館(エコミュージアムセンター)で、「ガイドハウス・白神山荘」の西口さんの迎えを待つ。この日は「ガイドハウス・白神山荘」に宿泊。
 当日の宿泊者は、私達3人のみ。ミズの油いため・ジュンサイの味噌汁・青大豆の豆腐・ホタテとめじまぐろの刺身などの夕食。楽しいおしゃべり。8時すぎに就寝。
 26日・6時、登山口まで西口さんに送っていただく。すでに3台の車が駐車してあった。マテ山経由で登る。
 曇り空で、今回も展望は無理かなあ〜。大峰分岐の稜線に出ると、雨が降ってきた。ニッコウキスゲ、エゾフウロ、ハクサンチドリ、ゴゼンタチバナ、イブキトラノオなどの花が、風に揺れている。山頂はやっぱり、展望はゼロだった。
 マテ山あたりの登山道から眺めるブナの林は、細い木ばかりなのですが、綺麗です。サラサラ、さらさら、ゆらゆら、揺れています。
「ガイドハウス・白神山荘」に戻り・・・今度は時期を変えて登りに来ますと言うと、7回来ても雨ばかりのお客さんもいるよ・・・の話。今晩の宿泊者は、13人とか、西口さんは準備で忙しそう。
 白神岳登山口駅・16時21分発の五能線に乗って、あきた白神駅へ。駅に隣接しているハタハタ館のコテージに宿泊。
 27日・あきた白神駅〜東能代へ。ここからは、レンタカーで森吉山荘へ向かう。
 お昼前に森吉山荘に着いたので、ヒバクラ湿原まで散策する。山人平は、お花畑。イワイチョウ、イワカガミ、チングルマの風車などが一面です。
 すれ違った単独の男性に声を掛けられる。昨日乗った五能線の車掌さんでした。山慣れているのでしょう、天候が良くなったので、登りに来たそうです。森吉山荘は、美味しい食事と、しょっぱい温泉、すっきりした造作の和室と、なかなか良い宿でした。
 28日・8時過ぎ・こめつが山荘そばの登山口からゲレンデをジグザクに登る。一の越に着くと、目の前に森吉山、その奥にヒバクラ岳がよく見える。
 阿仁スキー場からの登山道と合流すると間もなく、稚児平。ものすごいお花畑で足元の花と周りの景色にうっとりしながら歩く。シラネアオイ、ヒナザクラ、ミツバオウレン、イワカガミ、ニッコウキスゲ、ゴゼンタチバナ、マイズルソウ、ハクサンチドリ、ウラジロヨウラク、チングルマなど。
 11時・山頂着・思わず、ウフフ!! 秋田駒が見えます。岩木山方面は、雲あり。240度位の展望です。ここから、一歩も動きたくない、大満足の私でした。
 下山の時に一の越から山の斜面の植生を眺める。コメツガの群生地〜ブナ林〜オオシラビソ〜ハイマツと変化しているのがよく分かる。花の満開の時期に、その上、好天の森吉山に登ることが出来て、本当に良かったです。滑川夫妻も、花が多くて楽しかったと、喜んでくれました。
 駐車場に戻り、森吉山の裾野の道を登ったり下ったりしながら、打当温泉まで車を走らせる。温泉で汗を流し、帰りの準備をして角館に向かう。レンタカーを角館で、乗り捨てする。
 18時42分発の秋田新幹線「こまち」に乗車。お疲れ様でした。夢のような4日間でした。留守番の夫、同行してくださった滑川夫妻に感謝・感謝の気持ちで、一杯でした。

【注】森吉山
秋田県の北西部にあり、標高1454mの奥岳を中心に一の越・石森・ヒバクラ岳の外輪山からなる独立峰。植生豊かなブナの森にクマゲラが生息している。
沢山の高山植物が咲き誇り、「花の百名山」の一つです。

――2008.2.28 記


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