箭内 和子――山笑う・山眠る
東北の山 14
焼石岳――2014.6.16-17










■焼石岳(H1547m)
日時      2014年6月16日(月)晴れ時々曇り
メンバー    和子単独

昨年6月19日、糸の会のメンバーと銀名水避難小屋まで上がる。雨と霧のため、小屋で昼食休憩後、撤退した。姥石平まで上がれば、ハクサンイチゲの花畑のはずだった。残念な気持ちが、忘れられず今年こそ・・・と思っていた。

山仲間を誘ったが、都合のつく方がいないので、どうしようか???
私にしては、ぎりぎりまで、迷った。往復550kmの運転もしんどいし、昨年の様にガスがかかったら、道迷いの不安もあった。北海道に低気圧が停滞し天気予報も、曇りから雨になる。困った・・・困った。「行かないで後悔するより、行ってみて駄目なら駄目で良いかな」と、思い定める。
 
●15日 夜10時過ぎに自宅発。国見SAにて仮眠。綿毛布を二つ折りにして包まって、後部座席で眠る。4時間位眠る。明け方寒くて目が覚めた。気温は12度位だった。やはり、寒気が入っている。
 
●16日 午前4時半 国見SAを出発。6時半 水沢ICから4号線へ。
セブンイレブンで、昼食用のおにぎりと行動食を購入。100円のドリップコーヒーを飲みながら、中沼登山口へ向かう。狭い砂利道の林道、対向車があり、ヒヤッとしたが、相手の車がバックして道を譲ってくれた。7時半 登山口に着くとすでに20台位、登山者の車が駐車していた。平日でも、これだけ登山者が入っているなら、道迷いしても何とかなるな・・・と、一安心する。
7時50分 入山、薄日が差し、ブナの葉が煌めいている。中沼までの湿地帯にさっそく、水芭蕉、リュウキンカ。上沼までは、沢沿いの道をジャブジャブ、時折、木道歩き。シラネアオイ、ショウジョウバカマ、ムラサキヤシオツツジ。上沼を過ぎると、沢沿いの道は、雪渓に埋まっていた。雪渓の薄い所に注意しながら、進む。落ちたとしても、1m位だけど、落ちたくない。雪解けの水が流れ落ち、沢になっている階段状の木道。この階段は、覚えていた。もうすぐ、つぶ沼コースとの合流点だ。下山の時、迷わないように、左、左だなと確認した。雪渓を緩い斜度でトラバース。ここからあと一息で、銀名水だ。
9時36分 銀名水に着いた。木のベンチに座って、虫の襲撃を受けながら
梅のおにぎりを食べた。銀名水の水は、冷たくて美味しい。二組の男女のペアが、休憩していた。姥石平までは、4ケ所雪渓を登った。避難小屋前の雪渓、ベンガラの印のある雪渓、雪渓の入口と出口に赤旗のある雪渓、雪渓の途中に赤旗が差してある雪渓など。雪渓が終わると、沢の様なゴロ石の登山道を登る。コイワカガミやチングルマ。10m位、ジャブジャブ岩ゴロゴロの登山道を登り切ると、ハクサンイチゲが咲いていた。そろそろ、姥石平だ。ハクサンイチゲとミヤマシオガマの花畑だった。
10時50分 姥石平に到着。数人の地元の方らしい登山者が、お食事中。少し雑談。そろそろ、今年のハクサンイチゲは、終わりらしい。今年は、開花が、昨年より1週間早かったとか・・・。東焼石岳の方が綺麗だから、登って来なさいと、言われた。ゆっくり写真を撮りながら、東焼石岳に向かう。なかなか、綺麗な花畑。やっぱり、来て良かった。大満足しながら、11時26分 東焼石岳到着。風があり、じっとしていると寒くなる。あまり寒くならないうちに姥石平に戻る。姥石平で休憩。ヒナザクラを探す。風に揺れて咲いていた。
黄色い花は、ミヤマキンバイかな? 数人の方に聞いたが、確定できない。 ハクサンイチゲの白に、ミヤマキンバイの黄に、ミヤマシオガマの濃いピンクのお花畑。見応えがあります。お空の模様が妖しくなってきた。
11時53分 降られないうちに下山しよう。岩ジャブジャブを下っていると、雨がポツポツして来た。まだ、空は明るい。雨具を出すのを我慢していたら、雨が止んだ。でも、雷が光った。4カ所の雪渓をダッシュで下り、12時34分 銀名水のベンチに戻る。ここまで下りれば、雨が来ても、雷が来ても、大丈夫。行動食のチョコパンを口に入れて、コーラを飲む。500mlのペットボトルに銀名水をいただく。一気に登山口まで下った。
14時05分 駐車場着。
 
R397に戻り、ひめかゆ温泉で汗を流す。温めの茶っぽい温泉だった。
16時 水沢IC〜19時05分 郡山IC。
一瞬、前の車が見えない位の雨に出会いながら、東北自動車道を走る。
19時半 自宅着。ヤレヤレでした。


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