箭内和子……山笑う・山眠る
遠くの山 03
谷川岳馬蹄形縦走(谷川岳〜白毛門へ)――2008年10月7-8日(火水)



■谷川岳馬蹄形縦走(谷川岳〜白毛門へ)


谷川岳馬蹄形縦走(2008年10月7日〜8日)
箭内 和子

 谷川岳の馬蹄形縦走は、以前から歩いてみたいと思っていた。西尾さんから、休みが取れたら、行きませんかと、FAXが届いた。この機会を逃したら、次はないかもしれない。西尾さんの休みに合わせて、私も仕事の休みを取り、山行計画をたてた。
 6月に糸の会で、谷川岳に登っているので交通機関のアプローチは、分かっているし、紅葉を目一杯楽しもうと思った。最初の計画では、6日〜7日だったが、雨の予報だったので、直前に相談して、山行を1日遅らせた。これが、正解だった。
 7日、「たにがわ401号」で、上毛高原へ。バスで、水上〜谷川岳ロープウエイ駅へ行く。今日の行程は、長いので少しでも早く、稜線に上がりたかった。その為、ロープウェイに乗って天神尾根を登る。
 ガスがかかっているが、時折、ガスが切れる。一瞬の間に見える紅葉が、素晴らしい。
 11時にトマの耳。ここから、オキの耳まで、蛇紋岩の岩が滑る。注意しながら歩く。
 オキの耳からは、私達以外の登山者は、一人もいなかった。笹原と草紅葉が始まった。今までに見たことのない色合い、黄金色の草紅葉だ。一ノ倉岳〜茂倉岳〜武能岳と進む。武能岳に14時30分に着いた。ここまで来れば、一安心。明るいうちに、蓬ヒユッテまで行けるだろう。ゆっくり、休憩。
 15時25分に蓬ヒユッテに着いた。丁度、小屋番さんも、上がってきた所だった。水場まで行って私達の分の水も、汲んできてくれるそうだ。ありがたいです。泊まりは、私達2人と、逆方向から縦走して来た男性1人。上部のスペースを独占して、ゆったり過ごす。明け方まで雨だった。
 8日、小雨模様だったが、予定通り歩いて下山とする。6時発。清水峠に着く頃には、晴れてきた。9時40分にジャンクションピーク。ガスが切れると、すごい眺めが広がる。
 宝川から男性2人が登ってくる。湿原への進入禁止のロープ撤去のボランテイアの方だった。10時に朝日岳山頂着。山頂でこの方達と、おしゃべり。ここまで、順調に歩いて来る事が出来てルンルン気分です。
 ここから、笠ケ岳〜白毛門〜土合橋まで、大小のアップダウンや急な下山道で、時間がかかった。土合橋に15時30分着。
 この日の行動時間は9時間半。なかなか大変な縦走だった。奥利根館で汗を流して、上毛高原の駅に向かう。私は、大宮から、東北新幹線に乗り換えて、帰途に着く。
 すれ違う登山者もなく、静かな山歩きだった。谷川岳の紅葉を独占した気分。丸2日間紅葉に染まるように歩く事が出来て、満足感と達成感で一杯だった。

●山行記録
メンバー 西尾光子・和子
場所   谷川岳馬蹄形縦走(谷川岳〜白毛門へ)
日時   2008年10月7日〜8日

●7日(火)
一番の新幹線「たにがわ401号」にて、上毛高原へ
バスを乗り継ぎ、上毛高原〜水上〜谷川岳ロープウエイ駅へ
9時10分・入山
9時50分・熊穴沢避難小屋を通過
10時50分・肩の小屋
11時05分・トマの耳。岩が滑る。蛇紋岩で、足場が光っている。
11時15分・オキの耳(11時30分発)オキの耳を下るあたりから、岩質が違ってきた。尖って乾いている感じの岩。笹原と草紅葉。
12時25分・一の倉岳(12時30分発)
12時50分・茂倉岳(12時55分発)
14時30分・武能岳(14時45分発)
15時25分・蓬ヒュッテ着(泊りは、私達二人と男性一人。明け方まで、雨)

●8日(水)
6時05分・発(ぎりぎりまで迷うが、計画どおりに下山とする)
7時  ・七ツ小屋山
7時40分・清水峠・JRの避難小屋まえで、休憩(7時50分発)
9時00分〜9時10分・稜線上で休憩。ガスが切れるとすごい眺めです
9時40分・巻機山への分岐(ジャンクションピーク)
9時45分・宝川へ分岐(黄金色の草紅葉の湿原地帯)宝川から男性2人、上がってくる。湿原への進入禁止のロープ撤去のボランテアの方だった。朝日岳山頂で少しおしゃべりをする。
10時  ・朝日岳山頂(10時25分発)順調に歩いて来ることが出来て、ルンルン気分
11時35分・笠ケ岳(11時50分発)大小アップダウンがあり、きつい
12時40分・白毛門着(13時発)いよいよ、フィナーレ。急な下山道ですが、道幅が広いので、気分的に楽に感じた
15時30分・土合橋バス停着
16時のバスにて、奥利根館へ。汗を流し混浴の露天風呂に浸かる。
次のバスで、水上へ。水上〜上毛高原へ。上毛高原駅発・18時19分の「マックスたにがわ」に乗車。
大宮にて、解散。各自帰途につく。お疲れ様でした。

――2008.11.27 記


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