箭内和子……山笑う・山眠る
遠くの山 21
越後三山(十字峡〜中の岳〜兎岳〜丹後山〜十字峡)――2011.10.8-10



■越後三山(十字峡〜中の岳〜兎岳〜丹後山〜十字峡)


日時    2011年10月8日(土)〜10日(月)
メンバー  克行、和子

今年、やっと、二つ目の兎の山に行ってきました。
素晴らしい青空に恵まれて、幸せ感一杯の気持ちで、歩いて来ました。
1,500mから上は、紅葉も見ごろでした。
ただ、登山口の十字峡までは、7月の豪雨のため、通行禁止になっていて、
行ける所まで車で入って、ヘッドランプの明かりで、十字峡の登山センターまで、歩きました。8日夜は、登山センターに素泊まりのつもりで、テントは持っていかなかったし、水もあるだろうと、2リットルしか持っていかなくて、不自由でした。丹後山からの下山の林道歩きでも、数か所崩落した所があり、土砂が道を塞いでいました。7月の豪雨の凄さを改めて実感しました。
事前の確認が、必要でした。
中の岳の避難小屋では、荒沢岳から縦走して来た高桑さんに遭遇しました。
「山と渓谷」の記者の方と一緒で、取材だそうです。
草紅葉の中で、写真を撮っていただき、ラッキー・・・来年の「山渓」に載ったりして・・・

●8日
15時自宅発 郡山IC〜磐越道〜北陸道〜関越道・六日町IC〜三国ダム、十字峡へ(高速料金 5750円の所、被災者無料)
8日の走行距離 300km
19時20分〜30分、土砂崩れの所を歩いて、登山センターへ。
一人1,000円払って、2階のスペースで休む。カメムシが、何匹もいて、嫌になる。でも、誰もいない広いスペースでゆっくり眠れた。

●9日
5時半起床。6時40分発。7時35分 水場の分岐。水を確保して、一安心。登山道わきのツツジやナナカマドの葉が、紅葉している。
9時50分 日向山着。ここまできつい登りだった。ランチタイムとする。
H1,500mから上は、見頃の紅葉。中の岳、御月山が良く見える。
11時 七合目着。青空の下、素晴らしい展望の中を登る。
12時10分 九合目着。日帰りの登山者や丹後経由の登山者と、すれ違う。
12時40分 中の岳山頂着。360度の展望。荒沢岳〜越後駒〜八海山〜ひうち〜平が岳〜丹後山。山を眺めていると、飽きません。
もっと、一つ一つの山が、確定出来ると良いのだが、私には難しい。
12時50分 小屋着。宿泊者一番乗り。天水から、3L水をいただく。
9日の夜は、八海山方面から8人。駒方面から3人。銀山平から1人と、私達の計14人の宿泊だった。

●10日
6時頃小屋を出る予定でいたが、駒方面へ歩く方が4時頃から起きだし、5時過ぎには、大部分の人が出発した。私達も5時45分発。
6時10分 丹後山分岐。7時45分 小兎通過
8時25分 兎岳に無事到着。神経を使うトラバースの登山道はここで終了。ここからは、やさしい登山道になる。荒沢岳からの縦走して来た3人組と、写真を撮り合う。笹原と、紅葉した灌木、緑と赤と黄色のコントラストが綺麗です。きつね色の草紅葉。所々に岩肌。最高ですね。
8時35分 大水上山着。丹後山の避難小屋が見える。笹が、登山道を覆っていて、歩くスピードが落ちる。来年は、刈り払いして欲しいなあ〜。
靴の中は、朝露で、びしょびしょ。気分悪いです。
9時50分 丹後山山頂。「今年の大きな縦走が終わった」と思うと少し寂しい。でも、これからは、あまりきつい縦走はやりたくない・・・これが、本音でもあり、私の心境は複雑です。
避難小屋で、コーヒータイム後、10時15分 下山開始。
綺麗、綺麗と言いながら、急な道を下る。黄葉したブナのトンネルの下を下る。
この空気と、一体になった様な感覚に浸る。満ち足りた気分。
12時50分 栃木橋着。林道歩きになる。三国川の流れと、白い岩。
優しい流れの所と、急な流れの所と、滝の様な枝沢の流入、何時までもずうっと、眺めていたいような風景です。
13時45分 林道終点。林道修理の工事の車両が、数台停まっていた。
登山センターに置いてあった荷物を引き取り、車に戻って帰途についた。

天候に恵まれて、その上、最高の紅葉の時期に出合い、強く心に残る山歩きになった。


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