箭内和子……山笑う・山眠る
遠くの山 28
秋山郷・佐武流山――2012.7.14-15



■秋山郷・佐武流山
日時  2012年7月14日(土)〜15日(日)
メンバー  克行・和子

新潟県津南町秋山郷〜長野県栄村秋山郷(秋山郷は、苗場山と鳥甲山に挟まれた細長い道筋に点在する12の集落の総称です)・・・2011年3月の地震被害の後、どの程度、復旧しているだろう・・・ネットで調べてみたら、ルート405は、通行OKだった。佐武流山の登山口まで行けるのが分かったので、予定通り、出かける事にした。
数日前から暑くなり、山の準備をするのも、億劫になる。

●14日
7時43分  自宅発 磐越道〜北陸道〜関越道の越後川口IC(10時31分)で、高速道を下りる。時おり、雨が落ちて来る。高速料金は、休日 ETC割引(50%)で、@2550円だった。
R117〜R405経由「もえぎの里」で昼食。今日の行程は短いので、佐武流山の登山口を確認後、切明温泉に向かう。中津川は、昨日と今日の雨の為、かなり濁っていた。中津川の橋に向かって歩いていたつり人に聞くと、水はきれいになって来ているとの事。中津川の河原の温泉を触ってみる。かなり、熱い。こんな川のそばに温泉が湧き出ているなんて、不思議な気がする。ここで裸になって、「河原の温泉浴」する元気はないので、車に戻る。
13時40分頃 佐武流山の登山口に向かう。
14時05分  山の準備をして、ドロノキ平登山口から、入山。
14時40分  暑くて、汗が滴り落ちる。無風の樹林帯をせっせと登り、最初の林道に合流。佐武流方面右折の指示あり。夏草の匂いが満ち溢れていた。
15時20分  切明温泉からの林道に合流。佐武流方面左折の案内表示。
15時50分  林道の崩落個所が数か所あった。応急修理は終わっていたがまだ、補修に時間がかかるだろう。月夜立岩が見えてくる。まもなく、下降点だ。桧俣川渡渉の下降口着。 
ここでテント泊の予定だったが、克行が今日のうちに桧俣川 を渡っておこう・・・と言ったので、下降する。渡渉点には、確保用のロープが張ってある。
16時10分  水量があるので登山靴を脱いで裸足になり、サンダルを履いて渡る。克行が、自分のザックを担いで渡った後、もう一度引き返して来て、私のザックを担いで渡ってくれた。私は、空身で渡渉させてもらう。
河原から1m位上がった所の登山道脇にスペースがありそうだ。笹などを仮払いしてテントを設営する。もう少し上の方が安心なのだが、テントを張れる場所がないので、仕方なかった。
17時45分  やっと、テントの中に落ち着いた。雨の心配はなさそうなので、河原で夕食準備。克行がビールを冷やそうと、河原を歩いている時に石が崩れて滑り、右足の人さし指の爪をはがしてしまった。止血をして、バンドエイドを張る。不注意、不注意、どこに怪我が転がっているか分からない。痛みはなさそうだ。枝豆、かぼちゃの煮物、おくらのマヨネース和え、ミニトマト、セブンイレブンで購入したおにぎりなどを食し、適当に酔っぱらって、20時には眠りについた。私は、もし雨が降って、増水してきたら・・・と心配で夜中に何度も目が覚めた。結局、朝まで雨は降らず、川の増水もなかった。克行は、夜中に足の爪が痛み出し、化膿止めの軟膏などを塗った。明け方(3時から4時頃)は、ダウンを着ていてもシェラフカバーだけでは、寒かった。

●15日
克行が登山靴を履いて、足の爪の状態を確認する。登りは大丈夫そうだが、下りは痛むらしい。佐武流山の登山は中止にして、テント場から戻る事にした。
6時20分  ゆっくりと、撤収準備。早くも、単独(男性)の登山者が渡渉点のロープ脇に来ていた。
7時15分  無事、渡渉終了し、林道に向けて登り始める。2人目の単独(男性)の登山者とすれ違った。
7時30分  林道に上がる。15分休憩後、ドロノキ平の登山口へ向かう。
9時20分  登山口着。ドロノキの清水で、靴を洗い、水を飲み、道路脇で行動食用のパンを食べて、休憩した。
ほんの2時間くらいしか歩いていないが、暑さのためか、体力を消耗した。
屋敷温泉に回ろうと思ったが、「のよさの里」の案内表示を見て、「のよさの里」へ回る。ここの露天風呂は、正面に鳥甲山を眺める事が出来る。鳥甲山の雪渓を眺めながら、かけ流しの温泉にゆっくり浸かり、山の汗を流した。
津南町で手打ちそばを食べてから、帰途についた。
16時過ぎ  自宅着。全走行距離 628km。

なかなか、登れない佐武流山だった。今年の秋か、来年か、次の機会はいつになるかな?・・・。
体が暑さに慣れない為か、達成感が無かった為か、疲労感が、いっぱいだった。
ザックの重さは12kg位あったが、たった2時間の歩きで、こんなに疲労感に襲われてしまい、次の山行に不安感を持ってしまった山歩きだった。


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