箭内和子……山笑う・山眠る
遠くの山 30
北海道 十勝岳と後方羊蹄山――2013.7.11-16



■十勝岳と後方羊蹄山


十勝岳山頂


美瑛に向かって


富良野岳の眺め

深田久弥の百名山に北海道で選ばれている山が、9座ある。
2007年に 大雪山「旭岳」とトムラウシ山を登る。
2012年に 利尻岳、幌尻岳、羅臼岳、斜里岳、雌阿寒岳を登る。
2013年、夫に雑用係を依頼して、残りの2座を登って来た。

●2013年7月11日(木)
15時過ぎ、マイカーにて自宅発。郡山IC〜仙台港北IC @2900円
仙台港より太平洋フェリーに乗って、苫小牧港へ

●7月12日(金)
11時、予定通り、苫小牧港に接岸。道路が分からないので、吹上温泉をナビにセットして、吹上温泉に向かう。苫小牧東IC〜札幌JCT @1200円
道央自動車道を滝川ICまで @1600円 R70の砂利道を走る。車が真っ白になってしまった。15時 十勝岳の登山口の一つ、吹上温泉に着く。
テント場は、草地で、駐車場とトイレと水場が近く、申し分ない。
テント場使用(@500円)の申し込みをして、テント設営後、上富良野の町まで、夕食の食材と十勝岳登山中の行動食を買い出しに出かける。上富良野の町まで16km位あった。テント場に戻り、私は取りあえず、温泉へ(@600円)かけ流しの温泉で露天風呂や、ジャグジーや、色々な湯船があり、気持ちがゆったりする。前十勝の噴煙を見ながら、テント脇のベンチで夕食を済ませて、20時には眠りに就いた。テント場のテント数は、10張りくらいかな。

●7月13日(土)
暗いうちから登り始める登山者の足音や、トイレの開閉のドアの音。まわりの雑音で、目が覚める。3時45分、起床。カップ麺の朝食後、テント撤収。
5時半、山の準備をして入山した。エゾイソツツジの白い花が目に付いた。
今回は、十勝岳から美瑛岳へ縦走して、吹上温泉に下山する。
雨の心配はない。だんだん、青空になり、火山のガラガラした岩の道を登る。
マーキングは、うるさいくらいに付いていて、整備されている登山道だなと感心する。それだけ、ガスった時は、迷いやすいのだろう。
8時45分〜9時 十勝岳山頂。トムラウシや大雪方面、良く見える。富良野岳の緑、みどりを見て、花が綺麗だろうと想像する。
ここから、美瑛岳までの稜線歩き。想像以上の展望と花畑で、最高だった。
イワブクロ、メアカンキンバイ、エゾツガザクラ、アオノツガザクラ、イワヒゲ、チングルマ、ミヤマリンドウ、エゾコザクラなど。
特にH1680mあたりのチングルマとエゾコザクラとエゾツガザクラの群落は、びっしりと花が咲き誇り、見ていて「凄い」の、ため息のみ。
11時10分〜30分 美瑛岳山頂。雲の平の分岐から直接登って来る登山者が多く、賑やかな山頂。下山の道は、十勝岳とは、反対の雰囲気だ。樹林の中の段差のある道を下る。背丈以上の樹林の中を下りながら、長い道のりにうんざりした。イワオトギリの黄色い花に慰められた。
13時45分〜14時 沢を数か所渡り、やっと、雲の平の分岐に着く。
14時55分 吹上温泉登山口に戻る。
吹上温泉で汗を流し、16時半 吹上温泉を出発する。
途中で食事を済ませ、羊蹄山の登山口を目指して、どこまで行けるか?
富良野から三笠IC〜札幌JCT @850 〜千歳ICまで@450
ドライバーが疲れて来たので、道路沿いの「セブンイレブン」で、ビールとつまみと明日の行動食を購入後、道の駅「サーモンパーク千歳」の駐車場へ。
車の脇にテントを張って、テント泊とする。22時、就寝。

●7月14日(日)
4時半、起床。朝のコーヒーとカップ麺の朝食後、テント撤収。
6時10分 半月湖登山口を目指して、出発。
8時10分 半月湖登山口に着く。途中、京極名水の里で水を補給。
駐車場は、登山者の車で一杯。道路まで車が溢れていたが、運よく、空きスペースを見つけて、駐車場に停めた。準備をしている登山者、10人位。
8時45分 入山。水を克行は、4L。私は、3L持参する。
登りになったり、平になったりしながら、高度を上げていく。下りのない登山道。小屋泊り風の登山者とすれ違ったので、昨晩の小屋の混み具合を尋ねる。60人くらいの宿泊者だったそうだ。今晩も、混雑が予想されそう。ニセコの山を見ながら、登る。ゴゼンタチバナくらいしか、花がない。
13時05分 羊蹄山避難小屋に着く。
宿泊の手続後、軽い荷物にして山頂を目指す。ゴゼンタチバナ、フウロ、カラマツソウ、イワキキョウ、イワブクロ、ハクサンチドリ、ミヤマオダマキなどの花が咲いていた。母釜をへつり、父釜を四分の一くらいへつると、羊蹄山山頂だった。途中、風が強く、寒いので雨具の上着を着た。
14時40分 山頂着。岩場のアプローチ。360度の展望。99座の頂に届いた瞬間だった。克行ポーターに感謝、感謝。父釜を反対方向から歩いてきたお兄さんが山頂着。「きついですね」と言いながら、安定したバランスで、どんどん行ってしまった。
15時40分 小屋着。人当たりの良い小屋番さん、今日の混雑を心配していた。最終の宿泊者は、80人位になった。遅く着いた登山者は、通路の場所に「ここに寝て下さい」と指示されていた。寝袋を広げて、眠るスペースはあったので、「良し」としましょう。克行のお隣は、福井から来た66歳の男性。定年になったので1カ月の予定で、北海道の山を歩くとの事。私のお隣は、小樽と札幌から来た女性2人組。冬には、山スキーに羊蹄山に来るそうです。ゲレンデでは、キロロスキー場のパウダーが最高だと教えていただく。

●7月15日(月・海の日)
ご来光を山頂で見る為に3時ごろから、登りだす。私達は、ご来光を眺める趣味がないので、4時すぎまで、寝ていた。外に出ると、影羊蹄がくっきりと見えた。食事を済ませて、5時半 下山開始。無事に苫小牧港へ戻らなくては。
8時35分 登山口着。すれ違った登山者は、63人になった。今日も、羊蹄山は、登山者で大盛況。
京極の湧水の里を散策後、京極温泉で汗を流す。
洞爺湖温泉で、イクラ丼の昼食。登別温泉で地獄谷見学。
苫小牧港を目指す。
16時50分 苫小牧港に着く。乗船手続き、17時、車をカーフェリーに積み込みが始まる。
ステーキ付きのバイキングの夕食。船の中のお風呂。快適な2段ベッドで
熟睡。

●7月16日(火)
10時、定刻に仙台港に接岸。仙台港北IC〜郡山ICへ @2900円
12時過ぎ、自宅着。

大きな山旅でした。
自宅〜仙台港〜北海道を走る〜仙台港〜自宅の走行距離は、1009km  今回は、ホンダフィットシャトルの新車を購入して、出かけた。
1リットル辺りの走行距離は、18.9km。


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