山咲 野乃香……花いかだ
「雪は天から送られた手紙」だったか――2007.2.24



■「雪は天から送られた手紙」だったか――2007.2.24

 ついに念願かなって、お泊りデビューとなった。2e「高峰高原」。
 スノーシューの楽しみもさることながら、秘湯を守る会推奨の宿でもあり、体験済みの先輩からも「すごくイイ!」のお言葉。期待はいやが上にも高まった。
 同じく初泊まりのNさんとは、出発前の情報交換も喧しく、シュミレーションだけでも結構堪能してしまう。

 一晩めの天体観測は、期待以上にすばらしく、初めて見る土星の輪とシリウスの 明るさに感動!
 二日間を通じて、スノーシューの急斜面下りは、私の場合残念ながらシューよりも尻の出番の方が多かった。まあ、どちらにしろ、ヒヤヒヤ目一杯イコール脳内年齢若返り必至ということで、ブザマな姿は二の次・・・と負け惜しみを言っておこう。肘までのゴアのオーバーミトンは購入したかいあり、非常によかった。

 予想外のハイライトは、初めてのツエルト体験。
 二日目は前日の穏やかさとはうって変わった荒天。(東京では初雪前の春一番、八甲田では雪崩遭難発生)
 こちらも所々吹雪の雪中行軍。強風の中、湯の丸高原入り口にてトイレ休憩と昼食。風の避けられる場所が限られ、女性陣が横並びの一斉用足し状態。これも初体験。ワンテンポ遅れたNさんは放列に加われず、少々戸惑われたようだが。
 女性6人は3名ずつ2つのツエルトに入り昼食。男性陣は吹きさらしのまま。(申し訳ありません。)
 コーチの注意を受けてから強風の中ツエルトにもぐりこむものの、とにかく飛ばさないことに必死で、なんだか要領を得ないまま3人でザックとお尻でツエルトの端を押さえ込む。
 スノーシューを履いた足を前に投げ出してしまったせいか、ザックの上に乗ることもままならず、外からはコーチに変! とけなされたが、意に介せずバタバタとツエルトで頭をなぐられながらもパンを頬張る。少し落ち着くと頭上のバタバタを除けば、言われたとおり風は遮断され3人いることで多少の暖もあり、この模擬非常事態は意外に快適と気づく。
 案の定、「もっとこうしていたーい」という方あり。

 私の過去2回の「雪のある山」体験は「風雅」の域であったと思う。
 おかげさまで今回は今まで味わったことのない自然を肌で感じることができた。荒天ならではの貴重な体験を演出してくださったコーチに感謝。


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