林 智子……あたまをつかったちいさいおばあさん
「そのあと」2――2009.6.16



■「そのあと」2――2009.6.16

 先ほど のぶさん(長女)から 電話が来ました。
 <きのう 夜 一人になったら 涙が はらはらと こぼれました。 智子さんと 孝二郎さんは いかがですか?>と。
 実は 同じ頃 一人で ともこさんも はらはらと 涙を こぼしていたのです。
 悔しくて 悔しくて 眠れなかった 数日。
 今朝 いつもどうりに 外を 歩いてみると なんと 緑の 香りに 満ちていたことでしょう。
 自由って なんて 素晴らしいのだろう。 

 自分が 自分でいられなかった 日々が 少しづつ 薄皮が はがれるように こぼれていく。
 自分が 自分で いられないんて 嘘なんだ。
 そんなの 絶対 ほんとじゃない。

 夕方 一人で ティタイム。
 久しぶりに 雑誌を買って 隅っこで 読んだ。 外は 程よく たそがれていく。
 自分が 自分らしく 生きられないのは 嫌です。

 のぶさんは 照れ笑い・・・ソウヨ・・・孝二郎さんが かわいそうで ないてしまったのだよ・・・だって。 ともこさんは どうしてるだろうと 思ったら 泣いてしまったのだよ・・だって。

 ともこさんは げんきなのだよ。それでも。


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