発見写真旅・展(30)――2014.5.2 浅草・仲見世通り 発見写真旅・展(30)――2014.5.2 浅草・仲見世通り



東武カルチュアスクールの写真講座は「浅草」でした。たまたま参加がひとりになったので、実験的テーマを掲げてみました。
使用しているカメラは稲葉和平さんがキヤノンPowerShot G10、私が写真講座にからんで池袋で見つけたPowerShot G7の中古。Gシリーズは「コンパクト・デジカメ」を代表するカメラなので、そのレンズテストを兼ねたテーマを設定してみたのです。
まず「超望遠」の領域で撮ってみます。それから「クローズアップ」そして「通常撮影」という3つの撮影領域で、雷門から浅草寺本堂までをそれぞれ往復、3往復してみることにしたのです。
かならずしもうまくいったとは思いません。カメラに振り回された感はいなめませんが、伊藤のキャプションは極力カメラの使用感に重点をおくつもりです。

今回の写真出展メンバー(応募順)は以下の2人です。
稲葉 和平(超望遠13点+通常12点+クローズアップ12点)
伊藤 幸司(超望遠12点+クローズアップ12点+通常12点)


【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。ネット上での二次的な「発見写真旅」を楽しんでいただけたかと思います。
さらに今回、写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページを作りました。それによって複数枚セットのテーマ写真の意図も明らかになります。そのサンプル写真をクリックすると展示写真に飛ぶことができます。
この「本展示」に対しても「自由投稿コメント」を募集しています。写真番号をつけてメールでお送りください。コメントは糸の会の会員に限定されていません。どなたのものでも順次掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。


撮影:稲葉 和平────テーマA:望遠撮影

【53】 【41】 【37】 【52】 【31】


【53】雷門の向かい側にある観光案内所の展望テラスは朝10時オープン。10時にはまばらだった観光客も、30分もするとこの通りの人ごみになった。観光バスでどんどん運ばれてくるためだろう。
【41】雷門の脇にKOBANがある。最近は郊外では警官のいる交番をめったに見かけなくなったが、あると安心する。中には指名手配のポスターがずらり、誰に見せるためだろうか。 
【37】雷門は鎌倉時代に浅草に移築された時から風神・雷神が祀られているという。風水害、火災からの除難と天下泰平、五穀豊穣の祈願が込められている。江戸時代は1642年、1767年、1865年、とほぼ百年ごとに火事で焼失したとある。1900年代は火事にならなかったのか、と思ったら違った。1960年に松下幸之助が寄進するまで、無かったらしい。
【52】仲見世は両側に土産物屋がずらりと並ぶ。最初に目に入ったのが、店先に糸で吊るされて空中に浮いているようにみえるマスコット人形。遠くからよく目立つ。
【31】若い女の子のファッションには全く関心はないが、靴にトラブルを抱えているせいもあって、ファッショナブルなスニーカーが多いのが目についた。しかもこれは高齢者用と同じジッパー式だ。


【57】 【46】 【05】 【12】 【08】


【57】このマネキンの生気のない悲しげな表情は、後ろに見える着物の色・柄からするとどうやら日本人を対象とした土産物屋ではないようだが、何か意味があるのだろうか。
【46】おもちゃ屋さんの庇の下に、大きな天狗のお面とおかめのお面が飾ってあった。おかめの顔が面白いと思ってシャッターを切ったのだが、写真になると大小関係も凹凸も分からずつまらない。その点、天狗はいつでも天狗らしく撮れる。
【05】「コマチヘア」という名前は、記憶違いかもしれないが、テレビがまだない時代、ラヂオで聞いたような気がする。このウインドウも大正か昭和初期のままのように見える。
【12】おみくじというのが普通と思っていたが、浅草寺では「みくじ」となっていた。江戸っ子には面倒くさい接頭語は一つで十分ということか。外国人もガイドさんの説明を聞きながら不器用な手で結んでいた。
【08】iPADで記念写真を撮る人が目につく。持ち運びが面倒ではないかと思うが、使っている人に聞くとみている通りに映るし、撮った写真を、そのまま人に見せることができて便利、だそうだ。


【34】 【64】 【25】


【34】多分中国からの観光客と思うが、お線香を香炉に入れる前に両手で高々と捧げ持ち、何度も礼拝をする人達が大勢いた。こういう動作を見ると、日本人は何と控えめなんだろうと思う。
【64】人形焼のお店のウィンドウには賞味期限を中国語と英語で表示してあった。ところで人形焼の値段は店によって随分差があることに、初めて気が付いた。他の店で16個で500円というのもあったが、味には差があるのかしら?
【25】人形焼のお店は店の奥の、回転式の自動人形焼き機で作るそばから売っている。自動式とはいえ回転して焼きあがったのをひとつずつ拾い上げるだけだから、鯛焼きとは違って、見ても面白いものではない。


撮影:稲葉 和平────テーマB:標準撮影

【22】 【59】 【10】 【60】 【73】


【22】雷門から見た仲見世、幼稚園から小学校低学年の頃、よく仲見世に連れてきてもらった記憶がある。実際にこの景色が見えたわけはないのだが、イメージとしてはほとんど変わっていない気がする。そういえば、浅草と言えば「雷おこし」だったが、今回は目に入らなかった。
【59】外国人向けの浴衣(?)や手ぬぐい、暖簾など綿製品のお土産やさん。3体の首のないマネキンが着けている着物は・・・・まあ、いいか。
【10】観光地によくあるお土産やのカメラ売り場のようなカメラやさん。昭和30年代のような佇まいに、写ルンですの使い捨てカメラや、銀塩フィルムと並べて、ちゃんとSDカードも置いてある。
【60】お土産用の扇子に団扇のお店。仲見世には珍しく、と言ってはおかしいが、色彩が美しい。おもちゃのようで値段も手ごろで、外国人のお土産にはいいのかもしれない。
【73】浅草は今は少なくなってしまったが、元々靴屋の多い街だ。仲見世のこの靴やさんは普通の靴屋さんとはちょっと違ってダンスシューズが専門らしい。浅草と昭和の匂いのするダンスシューズ、なんとなくマッチしている。


【47】 【20】 【69】 【04】 【01】


【47】仲見世の途中から見えるスカイツリー。残念なことに二本の電線が景観の邪魔をしている。今自分が住んでいる場所は新興住宅地だから電柱・電線がないせいもあって、ものすごく気になる。
【20】宝蔵門(仁王門)は1945年3月10日の戦災で焼失した後、64年にホテルニューオータニ創始者の大谷米太郎が寄進したという。気になったのは提灯、それも両脇の吊提灯の「魚がし」の文字だ。筑波山神社本殿の賽銭箱も「魚がし」と同じ字が記されていて、何故筑波山に魚河岸、と思った。ネットで調べたら、昭和30〜40年代に築地の魚河岸で講が盛んになり、浅草寺、神田明神、豊川稲荷、川崎大師、成田山、高尾山などに大提灯を納めるようになったらしい。提灯は数年おきに架け替えが必要で、講の数も減り、議員も年配者が増え、豊洲移転などもあって、今後どうなるか心配する向きもあるようだ。
【69】ゴールデンウィークの合間にもかかわらず、修学旅行らしい制服姿が目立った。この子たちがみんな手に持っている、串に刺した煎餅のようなものは一体何だったのだろう。売っている店がないかと注意して歩いたのだが、ついに分からなかった。
【04】人力車に乗っている人も結構見かけたが、この日この時間は需要より供給の方が大分多かったらしい。一生懸命声をかけている車夫もいたが、こんな風に成り行きに任せてぶらぶらしている姿も目立った。
【01】記念写真。この和服のお嬢さん二人はよく目立つので、行く先々で他の観光客から頼まれて写真に撮られていた。写真を撮ってもらっているのはマレーシアからのツアーの人たち。和服の美女が中国人だとは知らなかったと思う。


【49】 【66】


【49】携帯写真用ホルダー。棒の先に携帯をセットし、山門を背景に自分の写真を取ろうとしているところ。何人か見かけたが、あまりうまくいかないように見えた。
【66】伝法院の前に進入禁止、撮影禁止の看板が立っている。伝法院は非公開なので進入禁止は分かる。だが、「撮影禁止」は伝法院の構造物ではなく、脇にある浅草寺幼稚園の子供たちの撮影の禁止だった。送迎時間には送迎の親子であふれんばかり、警備員も大勢出ていた。


撮影:稲葉 和平────テーマC:近接撮影

【19】 【11】 【27】 【68】 【29】


【19】お土産屋の軒先に吊るされているマスコット人形。遠目には光沢がある素材のように見えたが、違った。小さなぬいぐるみのようで、大きさの割には目鼻立ちもきちんと描かれていて、可愛いい。
【11】タペストリ屋さんの前に飾られていた浮世絵のタピストリ。全体はちょっときわどい図柄だが、細部まできちんと織られているように見えた。全体を撮ろうとしたらお店のお兄さんに止められた。
【27】これは何でしょう。猫が笑って幸せそうにうつぶせになっています。お土産屋さんの片隅に置いてあった、古びてひびが入ったようなガラポン。どんなものが入っているかと覗いてみたら、中身は新しそうで、こんなかわいいお人形もありました。
【68】金色の招き猫。金色は「金運を招くもの」、白は「福を招くもの」、など色には意味があるらしい。また、上げる手が右手か左手かによっても違うという。一般的には右手はお金を招き、左手は人を招く、という意味だそうだ。
【29】明治生まれの祖父がキセルとともにこの手のパイプをよく使っていた。両切りの紙巻きたばこを吸うときに使う。指にニコチンが付かないようにすることと、たばこをできる限り無駄なく吸うためだ。祖父が煙草で爪が黄色くなるのを気にしていたのを思い出す。


【71】 【16】 【63】 【06】 【21】


【71】翁、般若、小面の三枚のミニチュア能面。能に関心がないわけではないのだが、縁がない。だが最近になって、子供の頃よく家に遊びに来ていた妹の友達が能面アートの仕事で活躍しているという話を耳にしたり、会社の先輩が山梨の田舎にこもって能面を彫っているという便りが来たり、と、また能が気になりだしている。
【16】お土産屋の店先に並んでいた、携帯鏡。色は鮮やかだし表面の仕上げもきれいにできているが、外国人観光客をターゲットにしているにしても、一体どこの国の土産物なのか分からない。
【63】偉そうに怖い顔をして威張ってお菓子を売っている店があった。ガラスケースの中には揚げ饅頭のようなお菓子が積まれているのだが、「一個売りいたしません」と張り紙がしてある。どんなお菓子かとカメラを向けようとしたら、「だめだっ」とすごい形相で怒鳴られた。買うもんか。
【06】お水舎の八角形錆御影石づくりの手水鉢についている蛇口。手水鉢の上には高村光雲作の龍神像が載っている。世の中には高村光雲作とされる像がごまんとあるそうだが、ここのは本物だろう。
【21】造花のサクラを、青空を背景に撮ってみた。何とか春らしい気分を感じることができますか?


【61】 【43】


【61】サクラの時期はとうに終わっているけれど、仲見世から見えるスカイツリーがあまりに味気ないので造花のサクラでも置いてあげようか、と、そんな感じだ。スカイツリーは高さはあるしライトアップの色も多彩だが、形としては東京タワーの方が美しいと思うし、スカイツリーのライトはLEDで省電力の分、輝度が低く、冴えない。
【43】お土産屋のウィンドウに飾られていた日本刀。もちろん本物ではないが、値段も3万円前後でおもちゃと呼ぶよりは模造品あるいは装飾品と呼ぶ方がふさわしい。最近、戦争をしたがっているとしか思えない首相のせいではあるまいが、若者やオジサンたちの間で、エアソフトガンとBB弾を使った戦闘ゲームが流行っているらしい。そのための競技場もできているという。さて、チャンバラはどうだろう。


撮影:伊藤 幸司────テーマA:超望遠スナップ

【70】 【35】 【40】 【28】 【42】


【70】まずは雷門向かいの観光案内所・浅草文化観光センターの8階展望テラス(無料)に上がりました。これは35mmカメラ換算で480mmという超望遠撮影。中古で買って間もないためまだ知らなかったけれど、このカメラでは標準設定で840mm相当までの望遠撮影が可能でした。手持ちでブレていないだけでなく、驚くほど細かな文字まで写っています。私が今一眼レフカメラで使っている160〜480mm相当のズームレンズと比べると、使い勝手が驚くほどいいのです。じつはレンズそのものの望遠域は210mmまでなので、その先の望遠域はデジタルズームというかたちで単純にフレーミング(撮影範囲を絞っている)だけの望遠なので、光学レンズの画質が低下する要素がないのです。ちょっと馬鹿にしていたけれどここまで軽々と撮影してくれるとうれしい。
【35】雷門の中央に吊り下げられている大提灯の金色飾り。1960年に松下幸之助が病気平癒のお礼として奉納した雷門に付属していたものの、これは6代目とか。10年ごとに新調されてきたという。社名はすでにパナソニックに変わったけれど、この6代目大提灯には「松下電器産業」の名を残している……ということが新聞記事の見出しになったほど。望遠レンズによる手の届かないところのクローズアップ撮影も簡単。
【40】このカメラは「プチ高級機」という感じで作られていて一部のマニア向きだと思っていたけれど、超望遠領域での撮影のしやすさはなかなかのもの。犬猫関連グッズ専門店のウィンドウをちらりと見ながら、その値段表まで記録できるところなど、プロのサブカメラとしての評価も理解できます。
【28】何の意味もないけれど、人混みのなかで超望遠の視野を振り回していたら、たぶんこれが親子の頭……だという感じで見えたのです。それ以上でもそれ以下でもありませんが。
【42】この人たちはかなりはっきりと外国人旅行者です。南の方の、タイ、マレーシアという感じの人たちも多いので、そういう国の中国系の人のような感じがしましたが、遙か遠くから撮れてしまったのでわかりません。


【13】 【39】 【54】 【24】 【23】


【13】浅草寺の手動式おみくじ販売システムは境内のあちこちにあって、自分でくじ? を引いて、自分でお札をもらいます。
【39】浅草寺本堂の大扉につられた飾り。昭和20年の東京大空襲で消失した後、昭和33年(1958)に再建されたとか。望遠レンズでこういうものを撮り始めたらきりがないという感じがします。
【54】外国人がきちんと手を合わせて祈っている姿を見るのは、その国の人間にとってはなかなかうれしい光景です。私など、かつて日本では「名前もわからない神様を拝むなんて」という生意気な考え方でした。お寺でも仏さんの化身がいくつもあってわからない。そんなときイスラーム寺院でアッラー(神)と直接向かい合える宗教空間に感激したことがあります。この娘さんは「神さま」だか「仏さま」とどんな感じで向き合っていたのでしょうか。
【24】50枚ほど撮っているうちに超望遠スナップにもしだいに慣れてきました。こういう写真はほんとうは近づいて軽い了解を含めた距離感で撮るのが本筋だと思うけれど「撮れてしまう」という感じはすごい。
【23】これは何だ? 何の店が何のために置いたのかわかりませんが、人混みの仲見世からふと見上げるとこの人形がありました。戸外にあるにしてはキレイではありませんですか。


【18】 【14】


【18】これは完全な超望遠のぞき見。スマートフォンで撮っている人の画面がそのまま写ってしまいました。撮っているときにはよくわからなかったけれど、かなりはっきりと写っています。
映画「裏窓」に登場した望遠レンズつきのカメラと同等の能力が手の平に収まったということに感激です。
【14】これは雷門の背面に安置された金龍像。手前の金網にピントが合ってしまうので、どうしてもこれ以上の撮影はできない……のが普通です。ところがこのときはまだ知りませんでしたが、このカメラにはワンタッチでマニュアルフォーカスに切り替わる機能があるのです。一眼レフEOSシリーズの系譜にあるというのはこのあたりでしょうか。


撮影:伊藤 幸司────テーマB:クローズアップ・スナップ

【36】 【62】 【44】 【09】 【33】


【36】これは何だったか。組紐で作った飾り取っ手のようなものでしょうか。クローズアップ撮影というほどのものではありませんが……。
【62】お祭り用品としての地下足袋だと思います。サイズからして子供用。カメラ機能としては1cmまで近づけるのに、なかなかそういう世界に入っていけない。こちらの好奇心の欠如を痛感します。
【44】これは誰にでも撮れる距離感。ここからさらに二歩、三歩と近づいていくと、見えてくる世界が違ってくるかもしれないけれど、しゃがみ込んで、ルーペでなめるように眺めたくなるものがなければ、クローズアップ撮影には入っていけないと思いました。
【09】おみくじ。ここでは凶とでたもの以外は持ち帰るようにと繰り返し説明されていました。
【33】浅草寺の大きな香炉。この煙をからだの悪いところにつけると直るという言い伝えもあるけれど、仏様に会うための清めが基本とか。基本は3本といわれるけれど、浅草寺では単位は束。束の線香に火をつけるための練炭入り七輪が用意されているほどです。


【58】 【50】 【48】 【02】 【17】


【58】これは龍の顔。本堂前の手水鉢には高村光雲の沙竭羅(さから)竜王像があって、足下に小さな龍が(たぶん)8匹いて、それぞれの方向に水を流していました。
【50】おみくじの引き出し。上下10段、左右に10列の100の引き出しから各人が自分でみくじを取り出していくのです。究極のオートマチック・システムということもできます。
【48】本堂の扉についていた小さな取っ手。たぶん頻繁に磨かれているのだと思います。
【02】各種お守りのなかでもっとも高価なのがこれ。参道の賑わいと比べるとお守り売り場には閑散とした雰囲気が漂っていました。
【17】仁王門(宝蔵門)に飾られた大わらじです。この門は東京オリンピックの年に、ホテルニューオータニ創始者の大谷米次郎によって奉納されたもので、大わらじは山形県村山市の有志によるとか。これは平成20年(2008)の奉納。一番下は飛び上がるとさわれる高さゆえかだいぶむしられていました。


【65】 【55】


【65】東洲斎写楽の代表作「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」が手ぬぐいになっていました。
【55】浅草寺本堂まで往復して、もう一度雷門に戻って雷門の大提灯へ。超望遠レンズで最初に撮った吊り手を接写で試みたところ背伸びしてようやくこんな感じに。


撮影:伊藤 幸司────テーマC:標準スナップ

【30】 【15】 【03】 【32】 【67】


【30】雷門向かいの浅草文化観光センターの8階展望テラス(無料)からの眺め。この写真を撮ってから、コーヒーを飲みつつ……雷門から浅草寺本堂までを3往復して、望遠モード、クローズアップモード、通常撮影モードで撮ってみるというゲームテーマを決定しました。私のカメラは35mm換算で35〜210mmなのでこれは一番広角側の35mm相当の視野。テーマA・超望遠撮影の1枚目、480mm相当の写真は、この写真にある仲見世通りのほぼ中央、横断幕ふうに見える白い布の部分を狙ったもの。
【15】雷門は最高の記念写真スポット。みなさん順番待ちという感じで次々に撮影しているけれど、こんなにすいて独占状態になる瞬間はラッキー!もっともこれ以下の写真はなぜかホワイトバランスが狂っていて、全部ブルーな写真になってしまった。まだ慣れないカメラなので、そのことに気づかずに最後まで撮ってしまったという大失敗をやってしまいました。
【03】大型連休中の5月2日に、ずいぶんたくさんの修学旅行生を見ました。それぞれ数人のグループで行動しているようで、あちこちで出会ったり、別れたり、という感じ。東京スカイツリーとセットになっているのでしょうか。
【32】合計100の引き出しが並んだ全「人動」式おみくじマシンの前で。すいているのはこれが境内のあちこちにあるから。
【67】本堂の前で。昔は服装でなんとなくどこの人かわかるような気がしたけれど、最近では近づいてどんな言葉を話しているか聞いてみないとわからないし、聞いてもわからないほどいろいろな国からの「善良な観光客」ばかりという感じがする。


【26】 【72】 【07】 【38】 【45】


【26】なんだかつまらないことにこだわり続けているけれど、これはどこの国の人だろうか。なんとなく身のこなしが違うと感じて写真をとってしまったのだけれど、拡大して見てみると、女性も男性も着ているものが、やはりちょっと外国人っぽい……と思うのです。
【72】よくある親子の風景ですが、この人たちも外国からの観光客。子どもにとってどんな1日なのでしょうか。
【07】仲見世通りを3回往復したことになります。ものすごく混んでまっすぐ歩けない……と思っていたら、こんなふうに道が開ける。人の流れは複雑です。
【38】再び雷門に戻ってくると、あいかわらずのにぎやかさ。外国人旅行者には渋谷のスクランブル交差点が不思議な光景だそうだが、雷門前の人の動きも見ていると飽きません。
【45】いまやスマートフォンで撮影している人が多いけれど、タブレット端末をカメラにしている人も案外多いのです。いずれも撮った写真をそのままメールで送ったり、ブログやフェースブックなどに掲載したりする通信機能が生かせるから。ファインダーのついていないカメラが多くなると、これが老眼用カメラとして使いやすいものになります。


【56】 【51】


【56】雷門の脇で。観光地はあんがい、一歩裏にまわると閑散としていることが多いようにも思います。この数分前、右手にまわったところで自転車で巡回中の「おまわりさん」がふたり連れの老婦人に道を聞かれていたし、左手の道の先で、酔っぱらっていたらしく道路に長々と寝そべっていた人がいたけれど「おまわりさん」がちょうど駆けつけたところでした。浅草はあんがい安全、安心な観光地という感じがします。
【51】雷門の周辺をにぎやかな雰囲気にしているのは観光人力車のお兄さんたち。いなせな格好で、けっこうなイケメンも。若い外国人グループでは2人乗りの車に予備の3人がぴったり張りついて歩いているというような例もあって、日本人にはやりにくい、ちょっとうらやましい人力車利用法という感じがしました。




【01】撮影:稲葉 和平
記念写真。この和服のお嬢さん二人はよく目立つので、行く先々で他の観光客から頼まれて写真に撮られていた。写真を撮ってもらっているのはマレーシアからのツアーの人たち。和服の美女が中国人だとは知らなかったと思う。

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【02】撮影:伊藤 幸司
各種お守りのなかでもっとも高価なのがこれ。参道の賑わいと比べるとお守り売り場には閑散とした雰囲気が漂っていました。

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【03】撮影:伊藤 幸司
大型連休中の5月2日に、ずいぶんたくさんの修学旅行生を見ました。それぞれ数人のグループで行動しているようで、あちこちで出会ったり、別れたり、という感じ。東京スカイツリーとセットになっているのでしょうか。

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【04】撮影:稲葉 和平
人力車に乗っている人も結構見かけたが、この日この時間は需要より供給の方が大分多かったらしい。一生懸命声をかけている車夫もいたが、こんな風に成り行きに任せてぶらぶらしている姿も目立った。

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【05】撮影:稲葉 和平
「コマチヘア」という名前は、記憶違いかもしれないが、テレビがまだない時代、ラヂオで聞いたような気がする。このウインドウも大正か昭和初期のままのように見える。

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【06】撮影:稲葉 和平
お水舎の八角形錆御影石づくりの手水鉢についている蛇口。手水鉢の上には高村光雲作の龍神像が載っている。世の中には高村光雲作とされる像がごまんとあるそうだが、ここのは本物だろう。

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【07】撮影:伊藤 幸司
仲見世通りを3回往復したことになります。ものすごく混んでまっすぐ歩けない……と思っていたら、こんなふうに道が開ける。人の流れは複雑です。

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【08】撮影:稲葉 和平
iPADで記念写真を撮る人が目につく。持ち運びが面倒ではないかと思うが、使っている人に聞くとみている通りに映るし、撮った写真を、そのまま人に見せることができて便利、だそうだ。

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【09】撮影:伊藤 幸司
おみくじ。ここでは凶とでたもの以外は持ち帰るようにと繰り返し説明されていました。

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【10】撮影:稲葉 和平
観光地によくあるお土産やのカメラ売り場のようなカメラやさん。昭和30年代のような佇まいに、写ルンですの使い捨てカメラや、銀塩フィルムと並べて、ちゃんとSDカードも置いてある。

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【11】撮影:稲葉 和平
タペストリ屋さんの前に飾られていた浮世絵のタピストリ。全体はちょっときわどい図柄だが、細部まできちんと織られているように見えた。全体を撮ろうとしたらお店のお兄さんに止められた。

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【12】撮影:稲葉 和平
おみくじというのが普通と思っていたが、浅草寺では「みくじ」となっていた。江戸っ子には面倒くさい接頭語は一つで十分ということか。外国人もガイドさんの説明を聞きながら不器用な手で結んでいた。

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【13】撮影:伊藤 幸司
浅草寺の手動式おみくじ販売システムは境内のあちこちにあって、自分でくじ? を引いて、自分でお札をもらいます。

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【14】撮影:伊藤 幸司
これは雷門の背面に安置された金龍像。手前の金網にピントが合ってしまうので、どうしてもこれ以上の撮影はできない……のが普通です。
ところがこのときはまだ知りませんでしたが、このカメラにはワンタッチでマニュアルフォーカスに切り替わる機能があるのです。一眼レフEOSシリーズの系譜にあるというのはこのあたりでしょうか。

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【15】撮影:伊藤 幸司
雷門は最高の記念写真スポット。みなさん順番待ちという感じで次々に撮影しているけれど、こんなにすいて独占状態になる瞬間はラッキー!
もっともこれ以下の写真はなぜかホワイトバランスが狂っていて、全部ブルーな写真になってしまった。まだ慣れないカメラなので、そのことに気づかずに最後まで撮ってしまったという大失敗をやってしまいました。

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【16】撮影:稲葉 和平
お土産屋の店先に並んでいた、携帯鏡。色は鮮やかだし表面の仕上げもきれいにできているが、外国人観光客をターゲットにしているにしても、一体どこの国の土産物なのか分からない。

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【17】撮影:伊藤 幸司
仁王門(宝蔵門)に飾られた大わらじです。この門は東京オリンピックの年に、ホテルニューオータニ創始者の大谷米次郎によって奉納されたもので、大わらじは山形県村山市の有志によるとか。これは平成20年(2008)の奉納。一番下は飛び上がるとさわれる高さゆえかだいぶむしられていました。

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【18】撮影:伊藤 幸司
これは完全な超望遠のぞき見。スマートフォンで撮っている人の画面がそのまま写ってしまいました。撮っているときにはよくわからなかったけれど、かなりはっきりと写っています。
映画「裏窓」に登場した望遠レンズつきのカメラと同等の能力が手の平に収まったということに感激です。

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【19】撮影:稲葉 和平
お土産屋の軒先に吊るされているマスコット人形。遠目には光沢がある素材のように見えたが、違った。小さなぬいぐるみのようで、大きさの割には目鼻立ちもきちんと描かれていて、可愛いい。

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【20】撮影:稲葉 和平
宝蔵門(仁王門)は1945年3月10日の戦災で焼失した後、64年にホテルニューオータニ創始者の大谷米太郎が寄進したという。気になったのは提灯、それも両脇の吊提灯の「魚がし」の文字だ。筑波山神社本殿の賽銭箱も「魚がし」と同じ字が記されていて、何故筑波山に魚河岸、と思った。ネットで調べたら、昭和30〜40年代に築地の魚河岸で講が盛んになり、浅草寺、神田明神、豊川稲荷、川崎大師、成田山、高尾山などに大提灯を納めるようになったらしい。提灯は数年おきに架け替えが必要で、講の数も減り、議員も年配者が増え、豊洲移転などもあって、今後どうなるか心配する向きもあるようだ。

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【21】撮影:稲葉 和平
造花のサクラを、青空を背景に撮ってみた。何とか春らしい気分を感じることができますか?

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【22】撮影:稲葉 和平
雷門から見た仲見世、幼稚園から小学校低学年の頃、よく仲見世に連れてきてもらった記憶がある。実際にこの景色が見えたわけはないのだが、イメージとしてはほとんど変わっていない気がする。そういえば、浅草と言えば「雷おこし」だったが、今回は目に入らなかった。

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【23】撮影:伊藤 幸司
これは何だ? 何の店が何のために置いたのかわかりませんが、人混みの仲見世からふと見上げるとこの人形がありました。戸外にあるにしてはキレイではありませんですか。

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【24】撮影:伊藤 幸司
50枚ほど撮っているうちに超望遠スナップにもしだいに慣れてきました。こういう写真はほんとうは近づいて軽い了解を含めた距離感で撮るのが本筋だと思うけれど「撮れてしまう」という感じはすごい。

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【25】撮影:稲葉 和平
人形焼のお店は店の奥の、回転式の自動人形焼き機で作るそばから売っている。自動式とはいえ回転して焼きあがったのをひとつずつ拾い上げるだけだから、鯛焼きとは違って、見ても面白いものではない。

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【26】撮影:伊藤 幸司
なんだかつまらないことにこだわり続けているけれど、これはどこの国の人だろうか。なんとなく身のこなしが違うと感じて写真をとってしまったのだけれど、拡大して見てみると、女性も男性も着ているものが、やはりちょっと外国人っぽい……と思うのです。

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【27】撮影:稲葉 和平
これは何でしょう。猫が笑って幸せそうにうつぶせになっています。お土産屋さんの片隅に置いてあった、古びてひびが入ったようなガラポン。どんなものが入っているかと覗いてみたら、中身は新しそうで、こんなかわいいお人形もありました。

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【28】撮影:伊藤 幸司
何の意味もないけれど、人混みのなかで超望遠の視野を振り回していたら、たぶんこれが親子の頭……だという感じで見えたのです。
それ以上でもそれ以下でもありませんが。

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【29】撮影:稲葉 和平
明治生まれの祖父がキセルとともにこの手のパイプをよく使っていた。両切りの紙巻きたばこを吸うときに使う。指にニコチンが付かないようにすることと、たばこをできる限り無駄なく吸うためだ。祖父が煙草で爪が黄色くなるのを気にしていたのを思い出す。

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【30】撮影:伊藤 幸司
雷門向かいの浅草文化観光センターの8階展望テラス(無料)からの眺め。この写真を撮ってから、コーヒーを飲みつつ……雷門から浅草寺本堂までを3往復して、望遠モード、クローズアップモード、通常撮影モードで撮ってみるというゲームテーマを決定しました。
私のカメラは35mm換算で35〜210mmなのでこれは一番広角側の35mm相当の視野。テーマA・超望遠撮影の1枚目、480mm相当の写真は、この写真にある仲見世通りのほぼ中央、横断幕ふうに見える白い布の部分を狙ったもの。

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【31】撮影:稲葉 和平
若い女の子のファッションには全く関心はないが、靴にトラブルを抱えているせいもあって、ファッショナブルなスニーカーが多いのが目についた。しかもこれは高齢者用と同じジッパー式だ。

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【32】撮影:伊藤 幸司
合計100の引き出しが並んだ全「人動」式おみくじマシンの前で。すいているのはこれが境内のあちこちにあるから。

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【33】撮影:伊藤 幸司
浅草寺の大きな香炉。この煙をからだの悪いところにつけると直るという言い伝えもあるけれど、仏様に会うための清めが基本とか。
基本は3本といわれるけれど、浅草寺では単位は束。束の線香に火をつけるための練炭入り七輪が用意されているほどです。

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【34】撮影:稲葉 和平
多分中国からの観光客と思うが、お線香を香炉に入れる前に両手で高々と捧げ持ち、何度も礼拝をする人達が大勢いた。こういう動作を見ると、日本人は何と控えめなんだろうと思う。

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【35】撮影:伊藤 幸司
雷門の中央に吊り下げられている大提灯の金色飾り。
1960年に松下幸之助が病気平癒のお礼として奉納した雷門に付属していたものの、これは6代目とか。10年ごとに新調されてきたという。
社名はすでにパナソニックに変わったけれど、この6代目大提灯には「松下電器産業」の名を残している……ということが新聞記事の見出しになったほど。
望遠レンズによる手の届かないところのクローズアップ撮影も簡単。

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【36】撮影:伊藤 幸司
これは何だったか。組紐で作った飾り取っ手のようなものでしょうか。クローズアップ撮影というほどのものではありませんが……。

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【37】撮影:稲葉 和平
雷門は鎌倉時代に浅草に移築された時から風神・雷神が祀られているという。風水害、火災からの除難と天下泰平、五穀豊穣の祈願が込められている。江戸時代は1642年、1767年、1865年、とほぼ百年ごとに火事で焼失したとある。1900年代は火事にならなかったのか、と思ったら違った。1960年に松下幸之助が寄進するまで、無かったらしい。

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【38】撮影:伊藤 幸司
再び雷門に戻ってくると、あいかわらずのにぎやかさ。外国人旅行者には渋谷のスクランブル交差点が不思議な光景だそうだが、雷門前の人の動きも見ていると飽きません。

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【39】撮影:伊藤 幸司
浅草寺本堂の大扉につられた飾り。昭和20年の東京大空襲で消失した後、昭和33年(1958)に再建されたとか。
望遠レンズでこういうものを撮り始めたらきりがないという感じがします。

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【40】撮影:伊藤 幸司
このカメラは「プチ高級機」という感じで作られていて一部のマニア向きだと思っていたけれど、超望遠領域での撮影のしやすさはなかなかのもの。
犬猫関連グッズ専門店のウィンドウをちらりと見ながら、その値段表まで記録できるところなど、プロのサブカメラとしての評価も理解できます。

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【41】撮影:稲葉 和平
雷門の脇にKOBANがある。最近は郊外では警官のいる交番をめったに見かけなくなったが、あると安心する。中には指名手配のポスターがずらり、誰に見せるためだろうか。 

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【42】撮影:伊藤 幸司
この人たちはかなりはっきりと外国人旅行者です。南の方の、タイ、マレーシアという感じの人たちも多いので、そういう国の中国系の人のような感じがしましたが、遙か遠くから撮れてしまったのでわかりません。

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【43】撮影:稲葉 和平
お土産屋のウィンドウに飾られていた日本刀。もちろん本物ではないが、値段も3万円前後でおもちゃと呼ぶよりは模造品あるいは装飾品と呼ぶ方がふさわしい。最近、戦争をしたがっているとしか思えない首相のせいではあるまいが、若者やオジサンたちの間で、エアソフトガンとBB弾を使った戦闘ゲームが流行っているらしい。そのための競技場もできているという。さて、チャンバラはどうだろう。

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【44】撮影:伊藤 幸司
これは誰にでも撮れる距離感。ここからさらに二歩、三歩と近づいていくと、見えてくる世界が違ってくるかもしれないけれど、しゃがみ込んで、ルーペでなめるように眺めたくなるものがなければ、クローズアップ撮影には入っていけないと思いました。

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【45】撮影:伊藤 幸司
いまやスマートフォンで撮影している人が多いけれど、タブレット端末をカメラにしている人も案外多いのです。いずれも撮った写真をそのままメールで送ったり、ブログやフェースブックなどに掲載したりする通信機能が生かせるから。ファインダーのついていないカメラが多くなると、これが老眼用カメラとして使いやすいものになります。

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【46】撮影:稲葉 和平
おもちゃ屋さんの庇の下に、大きな天狗のお面とおかめのお面が飾ってあった。おかめの顔が面白いと思ってシャッターを切ったのだが、写真になると大小関係も凹凸も分からずつまらない。その点、天狗はいつでも天狗らしく撮れる。

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【47】撮影:稲葉 和平
仲見世の途中から見えるスカイツリー。残念なことに二本の電線が景観の邪魔をしている。今自分が住んでいる場所は新興住宅地だから電柱・電線がないせいもあって、ものすごく気になる。

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【48】撮影:伊藤 幸司
本堂の扉についていた小さな取っ手。たぶん頻繁に磨かれているのだと思います。

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【49】撮影:稲葉 和平
携帯写真用ホルダー。棒の先に携帯をセットし、山門を背景に自分の写真を取ろうとしているところ。何人か見かけたが、あまりうまくいかないように見えた。

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【50】撮影:伊藤 幸司
おみくじの引き出し。上下10段、左右に10列の100の引き出しから各人が自分でみくじを取り出していくのです。究極のオートマチック・システムということもできます。

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【51】撮影:伊藤 幸司
雷門の周辺をにぎやかな雰囲気にしているのは観光人力車のお兄さんたち。いなせな格好で、けっこうなイケメンも。若い外国人グループでは2人乗りの車に予備の3人がぴったり張りついて歩いているというような例もあって、日本人にはやりにくい、ちょっとうらやましい人力車利用法という感じがしました。

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【52】撮影:稲葉 和平
仲見世は両側に土産物屋がずらりと並ぶ。最初に目に入ったのが、店先に糸で吊るされて空中に浮いているようにみえるマスコット人形。遠くからよく目立つ。

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【53】撮影:稲葉 和平
雷門の向かい側にある観光案内所の展望テラスは朝10時オープン。10時にはまばらだった観光客も、30分もするとこの通りの人ごみになった。観光バスでどんどん運ばれてくるためだろう。

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【54】撮影:伊藤 幸司
外国人がきちんと手を合わせて祈っている姿を見るのは、その国の人間にとってはなかなかうれしい光景です。
私など、かつて日本では「名前もわからない神様を拝むなんて」という生意気な考え方でした。お寺でも仏さんの化身がいくつもあってわからない。そんなときイスラーム寺院でアッラー(神)と直接向かい合える宗教空間に感激したことがあります。
この娘さんは「神さま」だか「仏さま」とどんな感じで向き合っていたのでしょうか。

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【55】撮影:伊藤 幸司
浅草寺本堂まで往復して、もう一度雷門に戻って雷門の大提灯へ。超望遠レンズで最初に撮った吊り手を接写で試みたところ背伸びしてようやくこんな感じに。

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【56】撮影:伊藤 幸司
雷門の脇で。観光地はあんがい、一歩裏にまわると閑散としていることが多いようにも思います。この数分前、右手にまわったところで自転車で巡回中の「おまわりさん」がふたり連れの老婦人に道を聞かれていたし、左手の道の先で、酔っぱらっていたらしく道路に長々と寝そべっていた人がいたけれど「おまわりさん」がちょうど駆けつけたところでした。浅草はあんがい安全、安心な観光地という感じがします。

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【57】撮影:稲葉 和平
このマネキンの生気のない悲しげな表情は、後ろに見える着物の色・柄からするとどうやら日本人を対象とした土産物屋ではないようだが、何か意味があるのだろうか。

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【58】撮影:伊藤 幸司
これは龍の顔。本堂前の手水鉢には高村光雲の沙竭羅(さから)竜王像があって、足下に小さな龍が(たぶん)8匹いて、それぞれの方向に水を流していました。

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【59】撮影:稲葉 和平
外国人向けの浴衣(?)や手ぬぐい、暖簾など綿製品のお土産やさん。3体の首のないマネキンが着けている着物は・・・・まあ、いいか。

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【60】撮影:稲葉 和平
お土産用の扇子に団扇のお店。仲見世には珍しく、と言ってはおかしいが、色彩が美しい。おもちゃのようで値段も手ごろで、外国人のお土産にはいいのかもしれない。

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【61】撮影:稲葉 和平
サクラの時期はとうに終わっているけれど、仲見世から見えるスカイツリーがあまりに味気ないので造花のサクラでも置いてあげようか、と、そんな感じだ。スカイツリーは高さはあるしライトアップの色も多彩だが、形としては東京タワーの方が美しいと思うし、スカイツリーのライトはLEDで省電力の分、輝度が低く、冴えない。

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【62】撮影:伊藤 幸司
お祭り用品としての地下足袋だと思います。サイズからして子供用。カメラ機能としては1cmまで近づけるのに、なかなかそういう世界に入っていけない。こちらの好奇心の欠如を痛感します。

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【63】撮影:稲葉 和平
偉そうに怖い顔をして威張ってお菓子を売っている店があった。ガラスケースの中には揚げ饅頭のようなお菓子が積まれているのだが、「一個売りいたしません」と張り紙がしてある。どんなお菓子かとカメラを向けようとしたら、「だめだっ」とすごい形相で怒鳴られた。買うもんか。

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【64】撮影:稲葉 和平
人形焼のお店のウィンドウには賞味期限を中国語と英語で表示してあった。ところで人形焼の値段は店によって随分差があることに、初めて気が付いた。他の店で16個で500円というのもあったが、味には差があるのかしら?

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【65】撮影:伊藤 幸司
東洲斎写楽の代表作「三世大谷鬼次の奴江戸兵衛」が手ぬぐいになっていました。

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【66】撮影:稲葉 和平
伝法院の前に進入禁止、撮影禁止の看板が立っている。伝法院は非公開なので進入禁止は分かる。だが、「撮影禁止」は伝法院の構造物ではなく、脇にある浅草寺幼稚園の子供たちの撮影の禁止だった。送迎時間には送迎の親子であふれんばかり、警備員も大勢出ていた。

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【67】撮影:伊藤 幸司
本堂の前で。昔は服装でなんとなくどこの人かわかるような気がしたけれど、最近では近づいてどんな言葉を話しているか聞いてみないとわからないし、聞いてもわからないほどいろいろな国からの「善良な観光客」ばかりという感じがする。

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【68】撮影:稲葉 和平
金色の招き猫。金色は「金運を招くもの」、白は「福を招くもの」、など色には意味があるらしい。また、上げる手が右手か左手かによっても違うという。一般的には右手はお金を招き、左手は人を招く、という意味だそうだ。

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【69】撮影:稲葉 和平
ゴールデンウィークの合間にもかかわらず、修学旅行らしい制服姿が目立った。この子たちがみんな手に持っている、串に刺した煎餅のようなものは一体何だったのだろう。売っている店がないかと注意して歩いたのだが、ついに分からなかった。

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【70】撮影:伊藤 幸司
まずは雷門向かいの観光案内所・浅草文化観光センターの8階展望テラス(無料)に上がりました。
これは35mmカメラ換算で480mmという超望遠撮影。中古で買って間もないためまだ知らなかったけれど、このカメラでは標準設定で840mm相当までの望遠撮影が可能でした。
手持ちでブレていないだけでなく、驚くほど細かな文字まで写っています。
私が今一眼レフカメラで使っている160〜480mm相当のズームレンズと比べると、使い勝手が驚くほどいいのです。
じつはレンズそのものの望遠域は210mmまでなので、その先の望遠域はデジタルズームというかたちで単純にフレーミング(撮影範囲を絞っている)だけの望遠なので、光学レンズの画質が低下する要素がないのです。
ちょっと馬鹿にしていたけれどここまで軽々と撮影してくれるとうれしい。

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【71】撮影:稲葉 和平
翁、般若、小面の三枚のミニチュア能面。能に関心がないわけではないのだが、縁がない。だが最近になって、子供の頃よく家に遊びに来ていた妹の友達が能面アートの仕事で活躍しているという話を耳にしたり、会社の先輩が山梨の田舎にこもって能面を彫っているという便りが来たり、と、また能が気になりだしている。

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【72】撮影:伊藤 幸司
よくある親子の風景ですが、この人たちも外国からの観光客。子どもにとってどんな1日なのでしょうか。

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【73】撮影:稲葉 和平
浅草は今は少なくなってしまったが、元々靴屋の多い街だ。仲見世のこの靴やさんは普通の靴屋さんとはちょっと違ってダンスシューズが専門らしい。浅草と昭和の匂いのするダンスシューズ、なんとなくマッチしている。

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