発見写真旅・展(35)――2014.6.17-18 安達太良山(48パワー) 発見写真旅・展(35)――2014.6.17-18 安達太良山(48パワー)



★糸の会山行[916]安達太良山(48パワー)────2014.6.17-18
*2日目…登り10p→稜線27p→下り11p

6.17-18の安達太良山は直前に計画を大変更しました。塩沢温泉から渓谷ルートをたどってくろがね小屋泊まり、翌日安達太良山から箕輪山を経て野地温泉に下るというところ、野地温泉泊まりで安達太良山へとゆるゆる登るという逆行計画にしたのです。皆さんにはチケットの変更をお願いしました。
理由はいくつかありますが、雨で渓谷ルートが一部よくないという情報でした。微妙な場所があることは知っていましたから、ちょっと不安になったのです。それと、ルートを変更するなら、くろがね小屋に泊まるより、この機会に野地温泉に泊まる方がいいと考えたからです。
天気はけっきょく、いいほうに転んで山はガスに包まれたり、薄日が差したりというドラマチックなものとなり、下山後岳温泉で入浴している時に雷鳴が轟きました。

さて、写真ですが、今回は小林さんが購入10日目のスマートフォンで参戦宣言。天城山で佐藤時子さんが、帰路の電車から写真を伊藤宛にメールで送ってしまった即日決着方式を、小林さんは最初から狙っていました。実際は即日というわけにはいかなかったようですが、キャプションをつけた写真を1枚ずつ、順次送ってくれました。たぶんこれが一番シンプルな応募方法かと思います。

今回の写真出展メンバー(応募順)は以下の2人です。
小林 美子(10点)
伊藤 幸司(6点×2)


【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。ネット上での二次的な「発見写真旅」を楽しんでいただけたかと思います。
さらに今回、写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページを作りました。それによって複数枚セットのテーマ写真の意図も明らかになります。そのサンプル写真をクリックすると展示写真に飛ぶことができます。
この「本展示」に対しても「自由投稿コメント」を募集しています。写真番号をつけてメールでお送りください。コメントは糸の会の会員に限定されていません。どなたのものでも順次掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。


撮影:小林 美子────(1)

【08】 【05】 【10】 【06】 【02】


【08】イワカガミ……蕾がかわいかった
【05】名前のわからない花……この1ヶ所だけに 沢山ありましたまだ蕾だけど 名前のわかる人 教えて下さい!
【10】ワタスゲ……ホテル近くの遊歩道散策で・・・
【06】ツガザクラ
【02】可愛く 咲いていた……ミネズオウ


撮影:小林 美子────(2)

【16】 【21】 【19】 【01】 【13】


【16】私達の泊まったホテルにツバメの巣が沢山並んでありました。このホテルのまわりだけに多数のツバメが飛んでいる。このホテルに集まる理由はわからないが 巣は自然にツバメが作ったもので 人の手は加えてないとの事、少しささえるだけは手を加えたとホテルの人が言いました。ツバメを見るのを楽しませてもらったが 駐車場にとまっている車の屋根とかフロントガラスにツバメの糞がいっぱい・・お掃除が大変だ!
【21】なんて表現してよいか わからない程の素晴らしい 登山道気持ちよく歩けました。
【19】安達太良山の山頂にはこの地蔵さんが登山者を見守っていた。雪の安達太良山ではこの山頂迄来れないで ひきかえしている様だが この季節の安達太良山 素晴らしかったです。
【01】思わずすご〜い! と言ってしまう 景色を右手に見ながら 登山の醍醐味をあじわいました。
【13】予期せぬ雪渓……まっすぐ登るのが登山道だが かなりの急斜面なので アイゼンなしでは無理なので 安全な所で左側を登ったが登山道にもどるのに 初めての藪漕ぎ体験 30分以上は藪の中を夢中で歩いた。登山道に無事もどれた時には ホッとしました。アイゼンがあったら この雪渓登れたかしら??


撮影:伊藤 幸司────テーマA 虫たち

【20】 【18】 【15】 【07】 【22】 【12】


【20】タニウツギの花を訪れていたこの虫は……帰ってからネットで調べてみるとアオハムシダマシとか。山野の花に群がる虫の中では「タマムシなどと並んで、国内で最も美しい甲虫」(今坂正一)ということだが、なんという悲惨な名前か。ハムシは羽虫ではなくて葉虫だそうで、草食性とか。その「ダマシ」がこの虫の名前。
【18】この美しい花は……なんだっけ? とあちこちいろいろ探し回ってしまったのは、クローズアップ写真しか撮っていなかったから。知らない花ならたぶんすこし引いて全体像も撮ろうとしただろうに、と思っていたところ、それに近い画像をネットで見つけて、思い出した。ナナカマド。秋に赤い実がついたときには、かなり引いた状態で見ていることが多いので、細い葉が枝から左右に並んでいる「羽状」という印象なのに、目を近づけると縁がギザギザの「鋸歯」という印象が強くなる。――え? 「美しいって?」という声が聞こえるので、もう1枚添えておきます。――え? 虫はどうした? って、知りませ〜ん。
【15】ミネズオウの娘盛りという感じか。アリは何しにこの花まで登ってきたのだろうか。こういう光景は、ルーペで直接のぞくより、ポケットタイプのデジタルカメラでモニター画面を楽しみながら撮るのが決定的に楽しい。
【07】マイヅルソウの花にもアリがいた。もう少しカメラを引くとマイズルソウ独特の美しい葉が見えてくるのだが、それはご想像のとおり、か、想像以上。東北地方で見るマイヅルソウには驚くほど大きく立派なものが多い。
【22】あたりにはハルゼミのような鳴き声があったからエゾハルゼミだと思う。歩きながらずいぶん目を配っていたけれど、抜け殻は案外少なかった。
【12】野地温泉ホテルの前にはものすごい数のツバメが群れ飛んでいた。建物全体の軒先におそらく数十という巣があって、駐車場の車にはたくさんの糞がかかっていた。そしてこのトンボ。おそらく普通のアキアカネだと思うけれど、ホテルの正面玄関の石段を下りきったところにこの姿があった。ツバメ軍団とのバトルがあったのだろうか。


撮影:伊藤 幸司────テーマB 梅雨空の下

【04】 【11】 【03】 【09】 【17】 【14】


【04】野地温泉に泊まった1日目は最高の天気だった。梅雨空からやわらかな日差しが差して、花がやわらかに浮かび上がってくる。雨に濡れてまだ乾ききっていないワタスゲが広がっていた。
【11】野地温泉から安達太良山へと向かった2日目、時おり濃いガスがかかる山肌でミネヤナギが濡れていた。白い綿毛が花のように目をひいた。
【03】ゴゼンタチバナは山によってはいくらでも、何度でも登場するけれど、このルートでは時おり小さな群落で現れた。ここに見えるのはぜんぶ花がついている。したがって葉は6枚。
【09】この日満開だったといえるのはウラジロヨウラク。釣鐘型の花のピンクの色合いはいろいろだが、全体に控えめで上品。葉が白っぽいのは「裏白」だからではなく、霧の水滴が光っているため。
【17】野地温泉〜安達太良山のこの日のルートで一番多かった花は、たぶんこのツマトリソウ。登山道のわきに、いつもポツ、ポツと咲いていた。ツマトリソウを図鑑で見ると花は7弁と書かれているが、ここにはない。6弁と8弁。しかも名の由来になったピンクの縁取り(鎧の褄取り)が見られたのは、私の場合1回だけ。あとはみな純白の花だった。ここに見る葉は、おおよそ乾き始めている。
【14】晴れた日なら強い光と、濃い影とがぶつかり合って、こういう風景は写真ではわかりにくくなってしまう。この日は曇天、というよりも濃いガス、薄いガスが流れて、光の表情が千変万化、ここでは古い針葉樹の巨木が3本、身をよじるように生きながらえてきた表情で並んでいた。山のヌシのようなこの木は柏槇(びゃくしん)なんて呼ばれるものだろうか。




【01】撮影:小林 美子
思わずすご〜い! と言ってしまう 景色を右手に見ながら 登山の醍醐味をあじわいました。

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【02】撮影:小林 美子
可愛く 咲いていた……ミネズオウ

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【03】撮影:伊藤幸司
ゴゼンタチバナは山によってはいくらでも、何度でも登場するけれど、このルートでは時おり小さな群落で現れた。ここに見えるのはぜんぶ花がついている。したがって葉は6枚。

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【04】撮影:伊藤幸司
野地温泉に泊まった1日目は最高の天気だった。梅雨空からやわらかな日差しが差して、花がやわらかに浮かび上がってくる。雨に濡れてまだ乾ききっていないワタスゲが広がっていた。

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【05】撮影:小林 美子
名前のわからない花……この1ヶ所だけに 沢山ありましたまだ蕾だけど 名前のわかる人 教えて下さい!

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【06】撮影:小林 美子
ツガザクラ

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【07】撮影:伊藤幸司
マイヅルソウの花にもアリがいた。もう少しカメラを引くとマイズルソウ独特の美しい葉が見えてくるのだが、それはご想像のとおり、か、想像以上。東北地方で見るマイヅルソウには驚くほど大きく立派なものが多い。

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【08】撮影:小林 美子
イワカガミ……蕾がかわいかった

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【09】撮影:伊藤幸司
この日満開だったといえるのはウラジロヨウラク。釣鐘型の花のピンクの色合いはいろいろだが、全体に控えめで上品。葉が白っぽいのは「裏白」だからではなく、霧の水滴が光っているため。

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【10】撮影:小林 美子
ワタスゲ……ホテル近くの遊歩道散策で・・・

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【11】撮影:伊藤幸司
野地温泉から安達太良山へと向かった2日目、時おり濃いガスがかかる山肌でミネヤナギが濡れていた。白い綿毛が花のように目をひいた。

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【12】撮影:伊藤幸司
野地温泉ホテルの前にはものすごい数のツバメが群れ飛んでいた。建物全体の軒先におそらく数十という巣があって、駐車場の車にはたくさんの糞がかかっていた。そしてこのトンボ。おそらく普通のアキアカネだと思うけれど、ホテルの正面玄関の石段を下りきったところにこの姿があった。ツバメ軍団とのバトルがあったのだろうか。

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【13】撮影:小林 美子
予期せぬ雪渓……まっすぐ登るのが登山道だが かなりの急斜面なので アイゼンなしでは無理なので 安全な所で左側を登ったが登山道にもどるのに 初めての藪漕ぎ体験 30分以上は藪の中を夢中で歩いた。
登山道に無事もどれた時には ホッとしました。
アイゼンがあったら この雪渓登れたかしら??

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【14】撮影:伊藤幸司
晴れた日なら強い光と、濃い影とがぶつかり合って、こういう風景は写真ではわかりにくくなってしまう。この日は曇天、というよりも濃いガス、薄いガスが流れて、光の表情が千変万化、ここでは古い針葉樹の巨木が3本、身をよじるように生きながらえてきた表情で並んでいた。山のヌシのようなこの木は柏槇(びゃくしん)なんて呼ばれるものだろうか。

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【15】撮影:伊藤幸司
ミネズオウの娘盛りという感じか。アリは何しにこの花まで登ってきたのだろうか。こういう光景は、ルーペで直接のぞくより、ポケットタイプのデジタルカメラでモニター画面を楽しみながら撮るのが決定的に楽しい。

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【16】撮影:小林 美子
私達の泊まったホテルにツバメの巣が沢山並んでありました。このホテルのまわりだけに多数のツバメが飛んでいる。
このホテルに集まる理由はわからないが 巣は自然にツバメが作ったもので 人の手は加えてないとの事、少しささえるだけは手を加えたとホテルの人が言いました。
ツバメを見るのを楽しませてもらったが 駐車場にとまっている車の屋根とかフロントガラスにツバメの糞がいっぱい・・
お掃除が大変だ!

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【17】撮影:伊藤幸司
野地温泉〜安達太良山のこの日のルートで一番多かった花は、たぶんこのツマトリソウ。登山道のわきに、いつもポツ、ポツと咲いていた。ツマトリソウを図鑑で見ると花は7弁と書かれているが、ここにはない。6弁と8弁。しかも名の由来になったピンクの縁取り(鎧の褄取り)が見られたのは、私の場合1回だけ。あとはみな純白の花だった。ここに見る葉は、おおよそ乾き始めている。

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【18】撮影:伊藤幸司
この美しい花は……なんだっけ? とあちこちいろいろ探し回ってしまったのは、クローズアップ写真しか撮っていなかったから。知らない花ならたぶんすこし引いて全体像も撮ろうとしただろうに、と思っていたところ、それに近い画像をネットで見つけて、思い出した。ナナカマド。秋に赤い実がついたときには、かなり引いた状態で見ていることが多いので、細い葉が枝から左右に並んでいる「羽状」という印象なのに、目を近づけると縁がギザギザの「鋸歯」という印象が強くなる。――え? 「美しいって?」という声が聞こえるので、もう1枚添えておきます。――え? 虫はどうした? って、知りませ〜ん。

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【19】撮影:小林 美子
安達太良山の山頂にはこの地蔵さんが登山者を見守っていた。
雪の安達太良山ではこの山頂迄来れないで ひきかえしている様だが この季節の安達太良山 素晴らしかったです。

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【20】撮影:伊藤幸司
タニウツギの花を訪れていたこの虫は……帰ってからネットで調べてみるとアオハムシダマシとか。山野の花に群がる虫の中では「タマムシなどと並んで、国内で最も美しい甲虫」(今坂正一)ということだが、なんという悲惨な名前か。ハムシは羽虫ではなくて葉虫だそうで、草食性とか。その「ダマシ」がこの虫の名前。

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【21】撮影:小林 美子
なんて表現してよいか わからない程の素晴らしい 登山道 気持ちよく歩けました。

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【22】撮影:伊藤幸司
あたりにはハルゼミのような鳴き声があったからエゾハルゼミだと思う。歩きながらずいぶん目を配っていたけれど、抜け殻は案外少なかった。

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