発見写真旅・展(50)――2014.11.18-19 天城峠(44パワー) 発見写真旅・展(50)――2014.11.18-19 天城峠(44パワー)



★糸の会山行[931]天城峠・紅葉探索(44パワー)──2013.11.18-19
*車道/遊歩道など下り44p

紅葉の時期を狙った「天城峠」の計画は、糸の会では(1)観光+前泊を楽しんで、(2)翌日は天城峠から河津川を湯ヶ野温泉へ、あるいは狩野川を湯ヶ島温泉へと下るというものと考えてきました。
今回は伊東温泉で「ケイズハウス伊東温泉」に泊まるのが第一目的。木造三階建て温泉宿として文化財となっている東海館と並び立つ文化財的ツーリストホテル。文化財としてこちらも見学可能です。素泊まり(調理施設あり)が基本で、外国人宿泊客が多いという宿です。この日は残念ながら東海館が休館のため、そちらの見学は出来ませんでした。
なお、その前、昼には熱海の温泉街を散策し、熱海の三大別荘と呼ばれた起雲閣で楽しい時間を過ごしました。
2日目の天城峠〜湯ヶ野の旅は約6時間半。しかも前半は林道歩きで、紅葉もまあまあという状態。最後は蓮台寺駅まで足を伸ばして千人風呂の金谷旅館で入浴、伊豆下田で食事をとりました。


今回の写真出展メンバー(応募順)は以下の3人です。
土屋千鶴子(4テーマ24点)
中村 泰子(2テーマ10点)
伊藤 幸司(3テーマ40点)


【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。この状態ですべての写真を「10秒ずつ」見ていただくと、その中にかならず「動き出す写真」「語り出す写真」があるはずです。
撮影者にとっての「発見写真旅」は撮影現場と写真選びにあって、写真選びでは全ての写真を「10秒見る」という方法を強くすすめてきました。そしてこの展示を見ていただく方にも「10秒見る」ことで「発見写真旅」を体験していただけると考えています。
その後、それぞれの写真に撮影者のキャプション(あらかじめ提出されていました)を加えたので、写真の意図が明らかにされたものも多いかと思います。この段階でも再び「発見写真旅」を楽しんでいただけると思います。
さらに写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページも作りました。それによって複数枚セットのテーマ写真の意図も明らかになります。そのサンプル写真をクリックすると展示写真に飛ぶことができます。サンプル写真に戻るにはデリートキー(delete key、削除キー)を押してみてください。
この「発見写真旅・展」では「自由投稿コメント」を募集しています。写真番号をつけてメールでお送りください。順次掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。


撮影:土屋 千鶴子────テーマA:熱海の町 1/2

【16】 【37】 【41】 【06】 【46】


【16】別に取り立てて特色のある建物ではないのですが、野次馬根性で往年の歌手、五月みどりの店をパチリ
【37】土産屋で賑やかなアーケードを抜けてしばらくした所に堂々と古風な作りの和菓子屋さん店舗、信号とモダンな街灯がミスマッチ
【41】【37】の数件先にレトロなタバコ屋さん看板娘? 看板婆? は見えませんでした。ウィンドウに飾られたこれまたレトロなおもちゃ
【06】起雲閣(元は明治の財閥の別荘、現在は熱海市の史跡)廊下より庭を見るガラス戸の桟の作りも凝っている
【46】起雲閣、風呂場跡、かなりの深さの湯船(湯船と呼んでいいのかわかりませんが)です、たっぷり首までつかるのが好きなのは昔から変わらないのですね。


撮影:土屋 千鶴子────テーマA:熱海の町 2/2

【33】 【32】 【22】


【33】さすが温泉の町です、道路のあちこちにお湯のバルブを見ました
【32】来宮神社の大楠、熱海のパワースポットここを一回りすると1年寿命が延びるとか一回り位はいいけど‥‥
【22】本日(11/18)宿泊するケーズハウス隣の東海館りっぱな木造3階建て、玄関の屋根の形が建物をより一層威厳ありげに見せています


撮影:土屋 千鶴子────テーマB:天城峠

【23】 【01】 【50】 【48】


【23】トンネルの入口、ここから向こうへ通り抜けました。トンネル内は所々に壁に灯りが設置されているがかなり暗い
【01】峠を下り始めてまもなく紅葉の始まりの様子の柔らかな木々の色。いかにも暖かい地方らしい秋色風景
【50】空を仰いでみました枝や異なる色の葉が交差している、がさほどうるさくなくすっきり撮れたようです
【48】瞑想する人たち? お湯がぬるかったそうです、ここは峠を下った湯ケ野、バスの待ち時間に足湯です。


撮影:土屋 千鶴子────テーマC:紅葉

【38】 【58】 【18】


【38】曇りがちな空でしたが、木々たちは紅葉の色をしっかりだしてくれています。
【58】上の部分が赤いのは冷気が強く当たるからなのかしら、ある意味自然は正直者。
【18】峠の下り右手側に滝が見始めたころ一本すっくと立っていたいちょうの木


撮影:土屋 千鶴子────テーマD:七滝 1/2

【39】 【71】 【44】 【55】 【04】


【39】峠の下り右手側に滝が見え始めました、左側の細い滝が合流して少しずつ幅を広げて流れていきます
【71】落差少々の柔らかい滝です、向こう側の木々が雲間からのぞいた陽が当たっています。
【44】川幅も大分ひろくなり滝らしくなってきました。
【55】石に魅せられで撮りました
【04】下るにつれ水量が増え力強さが出てきた滝、右側の縦に並べたような石、自然が作り出した人工的デザイン


撮影:土屋 千鶴子────テーマD:七滝 2/2

【11】 【09】 【64】 【72】


【11】右と左の流れが写真中央あたりで合流、一つとなって流れて行く 。
【09】石を投げてしめ縄の中に入ると願いが叶うとか、投げる石は有料です
【64】カニ滝、石の文様がカニの甲羅を連想させるので名付けられたとか。
【72】七滝も終点あたり水の色がいろいろなのは川底の深さ浅さの違いでしょう


撮影:中村 泰子────テーマA:熱海

【35】 【68】 【27】 【49】 【56】


【35】起雲閣。古いガラス窓から入る晩秋の陽がなつかしい。子供の頃の記憶につながる。
【68】来宮神社。一回りで寿命が一年延びるそうで、大人気、私もあやかりました。
【27】海岸 オブジェ。熱海の海岸もおしゃれになった。バブルのにおいがプンプン。
【49】海岸 木。夕方の海岸に、日本らしくないヤシの木が物悲しい。
【56】干物。にぎやかに並ぶ干物は、おいしそうだが、これ全部プラスチック、
今の熱海らしいなあ。


撮影:中村 泰子────テーマB:天城

【02】 【10】 【30】 【42】 【20】


【02】落ち葉の道を登りきると、やさしい光が差す峠に出た。本日の最高地点である。
【10】葉の間から青空がのぞく絵が好き、きらきらに弱いのだ。
【30】山肌に雲の影が映る。晴れた日の山はそれだけで楽しい。
【42】滝のそばにワサビ田を見つけた。天城といえばワサビというわけでランクイン。
【20】薄暗い杉並木の中にポツンと仏様、杉の大きさに年月を感じる。


撮影:伊藤 幸司────テーマA:窓 1/3

【51】 【29】 【61】 【45】 【59】


【51】昼食を兼ねた熱海散歩では熱海三大別荘のひとつとされる起雲閣に立ち寄ってみた。1919年(大正8)に海運王・内田信也によって建てられ、昭和に入ると鉄道王・根津嘉一郎が拡張し、戦後(昭和22年以降)は平成11年まで熱海有数の高級旅館として多くの文人にも親しまれたという。これは麒麟の間(和館・麒麟/大鳳)
【29】何より素晴らしいのはこのガラス。ピッカピカに磨かれているにもかかわず、風景がゆがんでいる。古いガラスがそのまま残されている。私などは思わず「ワーォ」と叫びたくなった。大鳳の間(和館・麒麟/大鳳)。
【61】障子もおそらく建築当初のもの。桟が竹でつくられている。気づかない人にもわかるように、ちょっとした工夫も加えているのだけれど、それはどうぞ実物で見てください。大鳳の間。
【45】洋館・玉姫に併設されたサンルームの天井。屋根もガラスで葺かれているというから力作というべきだろう。このように個々バラバラに建築した建物を強引に廊下でつないで一周できるようにしたのは旅館時代のことだろうか。
【59】さてこれは洋館・玉渓だったか。庭園の渓谷風景をとりこんだ貴賓室だったのだろう。


撮影:伊藤 幸司────テーマA:窓 2/3

【53】 【34】 【17】 【40】 【67】


【53】旅館時代の客間は「展示室」となり、ゆかりの有名作家を紹介している。ガラス窓に記されているのはこの旅館で武田泰淳が執筆したという「貴族の階段」の一節。そのときの部屋は別棟の和館・孔雀だそうで、三島由紀夫が新婚旅行で泊まったとも。
【34】この写真だけでは驚くほどの高級旅館という感じはしないけれど、いまのように周囲にいくぶん安っぽいビルが林立している状況でなければ、この雰囲気は得難いものであったろうと想像できる。熱海の温泉街のど真ん中に、独自の庭園空間を作り出している。
【17】これも客間のひとつ。おだやかな庭園風景が飛び込んでくる。
【40】洋館は根津嘉一郎によって建てられたものらしいが、これは洋館・金剛。なんだか安っぽく見えるけれど、タイルなどはものすごく凝っている。じつは玄関部分であったかもしれない。そうなら正面の見た目もずいぶん違っていたと想像できる。
【67】金剛の窓からの眺め。日本庭園に洋館というなんとなく馴染みの風景がここにはある。


撮影:伊藤 幸司────テーマA:窓 3/3

【52】 【21】 【03】 【65】 【26】


【52】金剛の暖炉脇にある窓。この向こう側は廊下だが、当初は外壁の窓だったかかもしれない。
【21】金剛は洋風の応接間だが、もともとそれに併設されていたというローマ風の浴室。ここの窓は美しい。それから風呂の枠取りは滑らないように木製のタイルだそうだ。当然、掛け流しの温泉だったろうから、贅沢きわまりない。
【03】こちらは大浴場というべきもの。庭が見えて開放的だが、あちらからは見えないはず。
【65】ひと棟ポツンと立っているのが和館・孔雀というひと棟。この別荘の最初の建築物のひとつで玄関に続く和館・麒麟/大鳳と接していたという。のちに庭の反対側に移築されたが、ほとんど全てが大正8年完成時のままだという。三島由紀夫が新婚旅行で泊まったというのはこちら。
【26】説明書きをきちんと覚えていないけれど、この建物は初代オーナーの内田信也が母親のために建てたという。ごく一般的な和風建築ながら、庭に面した長い廊下の上でひさしを支える一本丸太(なんと書いてあったか)などは特筆すべきものとか。


撮影:伊藤 幸司────テーマB:宿 1/3

【36】 【05】 【14】 【66】 【19】


【36】昭和12年に増築されたという3階の客室の一部。大正末年ごろに2階建ての温泉旅館として建てられた古い建造物ながら、全館、清潔感が保たれている。
【05】2階だか3階だか忘れたけれど、和室のひとつ。1998年に国登録の有形文化財に指定されたことから見学も受け入れているので、空き部屋を勝手に覗くことができる。
【14】2階には道路沿いに53畳の大広間がある。往時、ここで宴会が行われれば、その賑わいは道路を行く人の耳に反響したにちがいない。
【66】2階の大広間から見る階段踊り場。大正末期に大東館として旅館営業を始め、戦後は旅館いな葉と名を変えた。平成19年(2007)に隣の東海館と相次いで営業を止めた。東海館は廃業して市の管理に移り、このいな葉は京都のバックパッカーズホステル・ケーズハウスが外国人旅行者向けに「文化財ホステル」として運営することになったという。
【19】階段を2階から3階に上がったところ。右端の壁のところがドミトリーで1人約3,000円。もちろん素泊まりで、自炊は可能。中はベッドではなく、厚いマットレスが4枚あって、和室ながらベッドに近い寝心地といえる。


撮影:伊藤 幸司────テーマB:宿 2/3

【69】 【13】 【74】 【54】 【57】


【69】こちらは4階の展望室から3階に下るところ。左奥に見える階段は屋根に飛び出してしまうかっこうで、非常口として以外に利用方法はない。以前には縁台が張り出していただろうと思わせる。
【13】展望室から松川の上流側を見る。見えているのはいでゆ橋で、右に行くと伊東駅。
【74】展望室から左側を見ると松川が海に注ぐあたり。大川橋、なぎさ橋とあり、出たところが伊東港。
【54】松川の上流側のお隣さんが東海館。あちらの創始者は材木商の稲葉安太郎さん、こちらの創始者は稲葉惣次郎さん。親戚ではないらしいが炭屋と書いてある資料もあり、建物も双子みたい。これに今はない松川館を加えた3軒が松川沿いの大型木造旅館であったという。
【57】展望室の窓の鍵。+ネジで窓枠に留められているのでそんなに古いものではないのかもしれないけれど、ちょっと懐かしい。しかも勝手に開けられる。


撮影:伊藤 幸司────テーマB:宿 3/3

【25】 【43】 【63】 【07】 【31】


【25】宵闇が迫ると、川端の風情が浮かび上がってくる。浴衣の泊まり客が川べりをそぞろ歩きしていたり、三味線の音が流れてきたりした時代がここにあった。
【43】こちらの風呂はこんな感じ。湯は静かに、ゆっくりと掛け流し。3,000円で泊まって入る温泉としてはものすごく贅沢な感じがした。じつは500円で立ち寄り湯ができるので館内見学と合わせておすすめしたい。隣の東海館は見学はできるけれど入浴はウィークエンドのみ。こっちのほうが広いと思う。
【63】1階の談話室の外側にある濡れ縁。ひょっとするとここは喫煙所かもしれない。もちろん自由に出入りできる。
【07】談話室では外国人旅行者はほとんどがネットで情報やらエンターテイメントやら。これは朝日が昇ってきた頃の窓辺の風景。
【31】上流側のいでゆ橋から見ると、手前が東海館、展望室に丸屋根をのせているのが旧・旅館いな葉のケーズハウス伊東温泉。


撮影:伊藤 幸司────テーマC:紅葉 1/2

【12】 【08】 【73】 【60】 【47】


【12】旧天城トンネルから天城峠へと登っていくと、やわらかな黄色い紅葉が森を覆っていた。峠のところで、縦走路を万三郎岳に向かって歩いていくという地下足袋の青年に出会った。
【08】二階滝の近くから天城峠あたりの斜面を見上げると、針葉樹の人工林のなかに紅葉がパッチワークのように輝いていた。
【73】旧天城トンネルから鍋失(なべうしない)バス停までの約4km、「踊り子歩道」は林道となっている。足元がしっかりしているので周囲の風景を楽しみながら歩くことができる趣向。道際にかなりたくさんカエデ類が植えられていた。
【60】まだ緑のカエデと赤に染まりつつあるカエデ。やわらかな日の光で秋が浮かび上がった。
【47】紅くなるカエデで葉が7つに裂けているとなればイロハニホヘトのイロハモミジ。高雄楓という京都由来の名前ももっている。葉っぱは緑から赤へと、どんなふうに変わっていくのだろうか。


撮影:伊藤 幸司────テーマC:紅葉 2/2

【70】 【28】 【62】 【15】 【24】


【70】河津川につらなる谷では、紅葉にはまだすこし間があった。輝く紅や黄というよりも、季節の動きと葉の色づきとがゆっくりとシンクロしているという印象が気持ちよかった。ピークばかりが素晴らしいんじゃない!
【28】じつはあまり居心地のよくないワサビ田のところで昼食になった。「ワサビは漢字でどう書くのか?」というような問題が張り出されていたところ。でもこのとき、大きな雲から太陽が出たり入ったりして、森に時おり光が注いだ。パンなど食べながらこの位置に何度立ったことか。
【62】さてこれは説明しないとわからないかもしれないが、まだまったく色づいていないイロハモミジのすだれ(簾)。あるいはのれん(暖簾)。あまりメリハリのない風景のなかではいろいろな工夫をしてみたくなる。
【15】さてこれは何の木かわからないけれど、葉っぱが小さく縮こまっていたとしても、私は「紅」を求めていた。
【24】湯ヶ野温泉の福田家が今回の最終地点。川端康成が学生時代に泊まり『伊豆の踊子』のテーマを見つけたという。紅いモミジのあるところが文学記念碑。



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【01】撮影:土屋 千鶴子
峠を下り始めてまもなく紅葉の始まりの様子の柔らかな木々の色。いかにも暖かい地方らしい秋色風景
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤幸司
なんの変哲もない貧相な森。こういう風景は、じつはわたしたちの山歩きではものすごくポピュラーなのです。谷間の、けっこう深い森の中から斜面をジグザグに登り詰めていくと、急に空が下がってくる感じになります。そしてこんな薄い緑。あとひと登りで稜線、すなわち尾根です。天城峠もこのすぐ上にありました。



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【02】撮影:中村 泰子
落ち葉の道を登りきると、やさしい光が差す峠に出た。
本日の最高地点である。
■自由投稿コメント:



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【03】撮影:伊藤 幸司
こちらは大浴場というべきもの。庭が見えて開放的だが、あちらからは見えないはず。
■自由投稿コメント:



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【04】撮影:土屋 千鶴子
下るにつれ水量が増え力強さが出てきた滝、右側の縦に並べたような石、自然が作り出した人工的デザイン
■自由投稿コメント:



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【05】撮影:伊藤 幸司
2階だか3階だか忘れたけれど、和室のひとつ。1998年に国登録の有形文化財に指定されたことから見学も受け入れているので、空き部屋を勝手に覗くことができる。
■自由投稿コメント:



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【06】撮影:土屋 千鶴子
起雲閣(元は明治の財閥の別荘、現在は熱海市の史跡)廊下より庭を見るガラス戸の桟の作りも凝っている
■自由投稿コメント:



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【07】撮影:伊藤 幸司
談話室では外国人旅行者はほとんどがネットで情報やらエンターテイメントやら。これは朝日が昇ってきた頃の窓辺の風景。
■自由投稿コメント:



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【08】撮影:伊藤 幸司
二階滝の近くから天城峠あたりの斜面を見上げると、針葉樹の人工林のなかに紅葉がパッチワークのように輝いていた。
■自由投稿コメント:



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【09】撮影:土屋 千鶴子
石を投げてしめ縄の中に入ると願いが叶うとか、投げる石は有料です
■自由投稿コメント:伊藤幸司
河津七滝(かわづななだる)の道筋に設けられた「願い石」は、ザルに入った小石が3個100円。岩のくぼみに入ると願いがかなうという仕掛けですが、それがどうにも観光的な仕掛けに見えて、私にはけっきょく撮れませんでした。
この写真を見ると、まずは、なんだか人の上半身を感じさせるトルソーともいえます。しめ縄がネックレスとブレスレットという雰囲気になっているからかもしれません。そこに小さな石がアクセントをつくって、残念ながら根元に落ちたものもある……つまり願いを載せた小石がこのトルソーをしだいに形を越えた存在にしていくように思います(ネットなどで別の写真を見ると小石はきれいさっぱり取り去られたりするようですが)。
 それから視野を広げて全体を見渡すと、立っている道の際から川までの間にどんなふうにこの石が立っているのかがあきらかになって、風景として印象づけられます。現場で私には存在感がどんどん小さくなってしまいましたが、この写真ではもちろん10秒以上楽しみました。素直な印象でとらえた写真だからでしょうか。
風景写真では「アングル」が重視されます。先に構図ありきという感じがします。それに対してこれはスナップショットの好例だと思います。見た印象を、考えを加えずに反射的に写し撮ってみます。カメラの視野(画角と呼ばれます)と自分の肉眼の視野とが大きく違うと印象と違う写真になりますが、そこでレンズを交換したりするのではなく、カメラがだんだん「肉体化」してくると、自分の目の方の視野がカメラに合致してきます(ここでは説明しませんが、人間の目はもともと超望遠から超広角までの視野を自由に切り分けて見ていますから、自分の目の方をカメラに合わせる方が技術としては正しいのです。
ですからこの写真は、土屋さんが見た印象をある意味「素直に」写し撮った写真なのだと思います。頭で考えてしまうとどうにもまとまらないこの風景を興味深くとらえたというところに、反射的にシャッターを切ったスナップショットの醍醐味があるのだと思います。



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【10】撮影:中村 泰子
葉の間から青空がのぞく絵が好き、きらきらに弱いのだ。 
■自由投稿コメント:伊藤幸司
この日は青空を背景にした紅葉という最高の条件ではありました。ところが撮ってみると写真では印象ががらりと違ってしまいます。見た印象に近い写真を撮るにはどうしたらいいのか……、じつは天城峠のすぐ下のところでその実験をじてみました。
カメラは「オート」で使っていますから写そうとしている画面全体の明暗を一般論的にまとめ上げようとしてくれます。ところがこちらには美しく輝いている紅葉のところを主役にしてほしいという要望がある。解釈のその食い違いをどのようにしたら調整できるのか? ……もちろん技術的にはいろいろな方法があるのですが、今のデジタルカメラは撮った写真を瞬間的に見られますから、試行錯誤しながら印象に近い写真にしていくことが可能です。
AEB(オート・エクスポージャー・ブラケティング)といいますが、露出(明るさの基準)を自動的に変えて、段階露光する機能があります。カメラがデジタル化した現在では色味の違いなども含めて何枚もの「ちょっと違う写真」を同時に記録してくれて、あとで選べるという機能もできています。
しかし私はシンプルな方法をすすめます。全体が明るすぎると思ったら、カメラを空に向けてシャッターを半押しして、撮りたいフレーミングに戻して撮ります。逆に暗すぎるときにはレンズを下げてシャッターを半押しすると全体が明るくなって空は白く飛んでしまいますが、暗いと感じたところが明るくなってきます。
要するに、このフレームで撮りなさいとカメラに命じておきながら、実際はちょっと裏切って自分の好みにするわけです。カメラの性格がわかっていれば騙し方も巧妙になるので、懲りずに繰り返してみればいいのです。スナップショットという立場からすれば、カメラの機能をいろいろいじるより好ましいと考えます。
したがって、提出されたこの写真は、たぶん……何枚か撮った写真の中で見た印象に近い一枚だと思います。デジタルカメラでは撮った写真をモニターで確認できるのです、フィルム時代と比べるとものすごく楽しいゲームになりました。



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【11】撮影:土屋 千鶴子
右と左の流れが写真中央あたりで合流、一つとなって流れて行く 。
■自由投稿コメント:伊藤幸司
これは河津七滝(かわづななだる)の主役といえる初景滝。撮影は「踊り子と私」というブロンズ像の背後から。
オートで撮っているので、この日の、この場所での明るさによってシャッタースピードが勝手に決められていて、水の流れの表情はカメラ任せということになります。左側のメインの滝と右側の滝の表情がこれでいいかと吟味し始めるといろいろな問題が出てきますが、逆にカメラ任せでここまで撮れるという確認は必要です。
そこで次の手ですが、滝の写真の基本では水の表情をとらえるためのシャッタースピードをどのように選ぶかという点につきるかと思います。しかしここではおすすめしません。カメラのオート機能にはスポーツ写真とか人物ポートレイトという選択肢があります。いわばそのカメラの個性的語り口のいくつかなのですが、同じ場面でそれを試してみていただきたいと思います。つまり同じカメラに対して、話題をちょっと変えて付き合ってみるという感じです。どんな違いが見えてくるか楽しみながら。



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【12】撮影:伊藤 幸司
旧天城トンネルから天城峠へと登っていくと、やわらかな黄色い紅葉が森を覆っていた。峠のところで、縦走路を万三郎岳に向かって歩いていくという地下足袋の青年に出会った。
■自由投稿コメント:



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【13】撮影:伊藤 幸司
展望室から松川の上流側を見る。見えているのはいでゆ橋で、右に行くと伊東駅。
■自由投稿コメント:



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【14】撮影:伊藤 幸司
2階には道路沿いに53畳の大広間がある。往時、ここで宴会が行われれば、その賑わいは道路を行く人の耳に反響したにちがいない。
■自由投稿コメント:



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【15】撮影:伊藤 幸司
さてこれは何の木かわからないけれど、葉っぱが小さく縮こまっていたとしても、私は「紅」を求めていた。
■自由投稿コメント:



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【16】撮影:土屋 千鶴子
別に取り立てて特色のある建物ではないのですが、野次馬根性で往年の歌手、五月みどりの店をパチリ
■自由投稿コメント:



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【17】撮影:伊藤 幸司
これも客間のひとつ。おだやかな庭園風景が飛び込んでくる。
■自由投稿コメント:



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【18】撮影:土屋 千鶴子
峠の下り右手側に滝が見始めたころ一本すっくと立っていたいちょうの木
■自由投稿コメント:



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【19】撮影:伊藤 幸司
階段を2階から3階に上がったところ。右端の壁のところがドミトリーで1人約3,000円。もちろん素泊まりで、自炊は可能。中はベッドではなく、厚いマットレスが4枚あって、和室ながらベッドに近い寝心地といえる。
■自由投稿コメント:



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【20】撮影:中村 泰子
薄暗い杉並木の中にポツンと仏様、杉の大きさに年月を感じる。
■自由投稿コメント:



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【21】撮影:伊藤 幸司
金剛は洋風の応接間だが、もともとそれに併設されていたというローマ風の浴室。ここの窓は美しい。それから風呂の枠取りは滑らないように木製のタイルだそうだ。当然、掛け流しの温泉だったろうから、贅沢きわまりない。
■自由投稿コメント:



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【22】撮影:土屋 千鶴子
本日(11/18日)宿泊するケーズハウス隣の東海館りっぱな木造3階建て、玄関の屋根の形が建物をより一層威厳ありげに見せています
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤幸司
この写真を見せられて初めて気づいたのですが、東海館と旧・旅館いな葉(ケイズ・ハウス)の前の、この道の舗装模様はなんでしょうか。やむを得ずこうなったという感じはしますが、どういう「やむを得ず」なのか素人にはまったく想像できません。



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【23】撮影:土屋 千鶴子
トンネルの入口、ここから向こうへ通り抜けました。トンネル内は所々に壁に灯りが設置されているがかなり暗い
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤幸司
じつは私はこのトンネルをうまく撮ることができていません。トンネルの向こう側の出口が距離感を見せていて、照明がいかにも頼り気なく並んでいます。それでいてこちら側の明るい風景も明るすぎず、暗すぎず、トンネルは質素ながらそれなりに愛着を感じながらつくられた気配。プレートが落ちたのか、どこの誰かとわからないけれど、名乗りを上げられれれば「なるほど」という感じ。10秒間はまちがいなく楽しめる写真です。



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【24】撮影:伊藤 幸司
湯ヶ野温泉の福田家が今回の最終地点。川端康成が学生時代に泊まり『伊豆の踊子』のテーマを見つけたという。紅いモミジのあるところが文学記念碑。
■自由投稿コメント:



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【25】撮影:伊藤 幸司
宵闇が迫ると、川端の風情が浮かび上がってくる。浴衣の泊まり客が川べりをそぞろ歩きしていたり、三味線の音が流れてきたりした時代がここにあった。
■自由投稿コメント:



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【26】撮影:伊藤 幸司
説明書きをきちんと覚えていないけれど、この建物は初代オーナーの内田信也が母親のために建てたという。ごく一般的な和風建築ながら、庭に面した長い廊下の上でひさしを支える一本丸太(なんと書いてあったか)などは特筆すべきものとか。
■自由投稿コメント:



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【27】撮影:中村 泰子
海岸 オブジェ。熱海の海岸もおしゃれになった。バブルのにおいがプンプン。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤幸司
海に向かって、重厚長大な感じのテラスがあったのですね。高い堤防の海側が複雑な階段模様になっていて、その先にこのテラスが。無駄な税金を使って……とつぶやいた後、夏の夜この空に花火が上がるということに思い至ったのでした。



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【28】撮影:伊藤 幸司
じつはあまり居心地のよくないワサビ田のところで昼食になった。「ワサビは漢字でどう書くのか?」というような問題が張り出されていたところ。でもこのとき、大きな雲から太陽が出たり入ったりして、森に時おり光が注いだ。パンなど食べながらこの位置に何度立ったことか。
■自由投稿コメント:



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【29】撮影:伊藤 幸司
何より素晴らしいのはこのガラス。ピッカピカに磨かれているにもかかわず、風景がゆがんでいる。古いガラスがそのまま残されている。私などは思わず「ワーォ」と叫びたくなった。大鳳の間(和館・麒麟/大鳳)。
■自由投稿コメント:



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【30】撮影:中村 泰子
山肌に雲の影が映る。晴れた日の山はそれだけで楽しい。
■自由投稿コメント:



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【31】撮影:伊藤 幸司
上流側のいでゆ橋から見ると、手前が東海館、展望室に丸屋根をのせているのが旧・旅館いな葉のケーズハウス伊東温泉。
■自由投稿コメント:



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【32】撮影:土屋 千鶴子
来宮神社の大楠、熱海のパワースポットここを一回りすると1年寿命が延びるとか一回り位はいいけど‥‥
■自由投稿コメント:



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【33】撮影:土屋 千鶴子
さすが温泉の町です、道路のあちこちにお湯のバルブを見ました
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤幸司
この下にお湯の流れる管があるということはわかります。すると舗装に切り込まれた直線は、その温泉を引くための工事の跡だったのだろうか。以後、私たちは住宅街の細い道を地面を見ながら歩いていました。



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【34】撮影:伊藤 幸司
この写真だけでは驚くほどの高級旅館という感じはしないけれど、いまのように周囲にいくぶん安っぽいビルが林立している状況でなければ、この雰囲気は得難いものであったろうと想像できる。熱海の温泉街のど真ん中に、独自の庭園空間を作り出している。
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【35】撮影:中村 泰子
起雲閣。古いガラス窓から入る晩秋の陽がなつかしい。子供の頃の記憶につながる。
■自由投稿コメント:伊藤幸司
【68】で感じたのと通底することですが、この写真も右側は内容が安定していて、左端に未処理な感じが出ています。画面が横長タイプなので、左右両端まで見切っていない感じがします。この写真では右側に見える2人の人物が重要なので、神経がそちらに引っ張られているのではないかと思います。
そこで、紙で左端から画面を切ってみます。まず人の姿を隠し、次に椅子のある床をなくし、さらに扉まで切ると、そのたびに絵の意味がすこしずつ変わってきます。そのどこかに自分の決定的な位置が見つかるはずなのです。
人間の目は単純なレンズなのに、たとえば庭の男性が写真をとっている姿だけをクローズアップして見ることができます。新聞の文字を1字1字見るのと同じ超望遠(狭角)レンズです。それからカーテンのかかるガラス窓の美しさなど、写真の中央部分では色やディテールが印象深く見えてきます。網膜の中心に高精細な中心窩と呼ばれる視細胞があり、その回りに色の感度がいい黄斑と呼ばれる視細胞があるのです。黄斑を使った視野は絵画鑑賞の視野とされています。
そしてこの写真の左右幅全体をカバーしようとするとさらにその外側の周辺視野を使うことになるけれど、じつは高感度ながら色情報が少なく、しかも視線を向けて「見てしまう」と「周辺」でなくなってしまうのです。たとえばサッカー選手の目配りや、最近では本の速読に活用される能力で、糸の会で秋に日没後無灯火で歩く体験ではこの白黒高感度の周辺視野の意識的な使い方を目的にしています。
ここではその周辺視野とカメラレンズについて私見を述べておきたいのですが、35mmサイズ換算でいうとポートレイトレンズといわれる80mmから標準レンズと呼ばれる50mmレンズあたりまでは黄斑の視野で撮影していると思います(人間はものすごいスピードで視野をつなぎ合わせて見ているので、網膜上の視野より広い範囲を見られるのだと思います)。
ところが広角レンズになって35mm〜28mmになると撮りたいと思っているものの周囲にも関心を広げないと余分なものが写ってしまうという印象になります。広角レンズが嫌いな人は周辺視野をうまく使っていないともいえるのです。
そしてさらに広角になって、24mm〜20mmになると、眼前の光景を目で確認して撮ろうとすると、高度な目配りが必要になってきます。そこで実験ですが、狭い室内に5〜6人の家族や友人がいるときに、あまり真剣にファインダーを見ずに、ギリギリまで近づいて雰囲気を感じながらどんどんシャッターを切ってみます。じつは車を高速で走らせているときの視野と同じですが、人混みの中に踏み込んでいったときに生きてくる視野だと思います。
ところがその24mm〜20mmなどという超広角レンズは初心者が造形的に使おうとすると、レンズのクセに負けてしまうことが多いのです。撮影対象に近づいて、感覚でシャッターを切っていると、その雰囲気を写し撮れるはずなのですが。
さて、中村さんの場合ですが、このパノラミックなレンズの画面全体を見るには周辺視野をもうすこしうまく使わないといけないように思います。すこし望遠側に移動したら写真に破綻がなくなるのではないかと思います。ですから使っているカメラが「広角すぎる」のかもしれません。次回、チェックしてみたいと思います。



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【36】撮影:伊藤 幸司
昭和12年に増築されたという3階の客室の一部。大正末年ごろに2階建ての温泉旅館として建てられた古い建造物ながら、全館、清潔感が保たれている。
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【37】撮影:土屋 千鶴子
土産屋で賑やかなアーケードを抜けてしばらくした所に堂々と古風な作りの和菓子屋さん店舗、信号とモダンな街灯がミスマッチ
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤幸司
こういう写真は、歩きながらでも、とにかくシャッターを切っておかないとだめですね。熱海駅から旧市街にトラバースしてきたバス道と海岸から上ってくる銀座通りの交差点。いわば銀座四丁目というような場所でしたね。交差点に向かい合わせに2棟の常磐木羊羹店だそうで、こんな店はほかには1軒も見ませんでしたね。



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【38】撮影:土屋 千鶴子
曇りがちな空でしたが、木々たちは紅葉の色をしっかりだしてくれています。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤幸司
全山紅葉というような状態ではなかったので、みんなそれぞれ紅葉ハンティングという感じでカメラを振り回していました。おかげで長い林道歩きもそれなりに楽しかった……かも。



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【39】撮影:土屋 千鶴子
峠の下り右手側に滝が見え始めました、左側の細い滝が合流して少しずつ幅を広げて流れていきます
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤幸司
このルートには滝がいくつもありましたが、なかなかうまく撮れません。いいアングルと、いい光線状態、それにシャッタースピードに始まるカメラ操作。「風景写真」と「スナップ写真」の体質の違いがはっきりと出てしまう対象といえます。これなどは見た印象が素直に写されていると思います。その意味で見たときの印象を写し撮った、好感の持てる写真です。



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【40】撮影:伊藤 幸司
洋館は根津嘉一郎によって建てられたものらしいが、これは洋館・金剛。なんだか安っぽく見えるけれど、タイルなどはものすごく凝っている。じつは玄関部分であったかもしれない。そうなら正面の見た目もずいぶん違っていたと想像できる。
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【41】撮影:土屋 千鶴子
【37】の数件先にレトロなタバコ屋さん看板娘? 看板婆? は見えませんでした。ウィンドウに飾られたこれまたレトロなおもちゃ
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【42】撮影:中村 泰子
滝のそばにワサビ田を見つけた。天城といえばワサビというわけで
ランクイン。
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【43】撮影:伊藤 幸司
こちらの風呂はこんな感じ。湯は静かに、ゆっくりと掛け流し。3,000円で泊まって入る温泉としてはものすごく贅沢な感じがした。じつは500円で立ち寄り湯ができるので館内見学と合わせておすすめしたい。隣の東海館は見学はできるけれど入浴はウィークエンドのみ。こっちのほうが広いと思う。
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【44】撮影:土屋 千鶴子
川幅も大分ひろくなり滝らしくなってきました。
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【45】撮影:伊藤 幸司
洋館・玉姫に併設されたサンルームの天井。屋根もガラスで葺かれているというから力作というべきだろう。このように個々バラバラに建築した建物を強引に廊下でつないで一周できるようにしたのは旅館時代のことだろうか。
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【46】撮影:土屋 千鶴子
起雲閣、風呂場跡、かなりの深さの湯船(湯船と呼んでいいのかわかりませんが)です、たっぷり首までつかるのが好きなのは昔から変わらないのですね。
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【47】撮影:伊藤 幸司
紅くなるカエデで葉が7つに裂けているとなればイロハニホヘトのイロハモミジ。高雄楓という京都由来の名前ももっている。葉っぱは緑から赤へと、どんなふうに変わっていくのだろうか。
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【48】撮影:土屋 千鶴子
瞑想する人たち? お湯がぬるかったそうです、ここは峠を下った湯ケ野、バスの待ち時間に足湯です。
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【49】撮影:中村 泰子
海岸 木。夕方の海岸に、日本らしくないヤシの木が物悲しい。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤幸司
ワーッオ! 熱海をよく知っている人に、この写真はどう見えるでしょうか。熱海の象徴的な写真なのか、熱海の新しい印象なのか。いかがですか?



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【50】撮影:土屋 千鶴子
空を仰いでみました枝や異なる色の葉が交差している、がさほどうるさくなくすっきり撮れたようです
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【51】撮影:伊藤 幸司
昼食を兼ねた熱海散歩では熱海三大別荘のひとつとされる起雲閣に立ち寄ってみた。1919年(大正8)に海運王・内田信也によって建てられ、昭和に入ると鉄道王・根津嘉一郎が拡張し、戦後(昭和22年以降)は平成11年まで熱海有数の高級旅館として多くの文人にも親しまれたという。これは麒麟の間(和館・麒麟/大鳳)
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【52】撮影:伊藤 幸司
金剛の暖炉脇にある窓。この向こう側は廊下だが、当初は外壁の窓だったかかもしれない。
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【53】撮影:伊藤 幸司
旅館時代の客間は「展示室」となり、ゆかりの有名作家を紹介している。ガラス窓に記されているのはこの旅館で武田泰淳が執筆したという「貴族の階段」の一節。そのときの部屋は別棟の和館・孔雀だそうで、三島由紀夫が新婚旅行で泊まったとも。
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【54】撮影:伊藤 幸司
松川の上流側のお隣さんが東海館。あちらの創始者は材木商の稲葉安太郎さん、こちらの創始者は稲葉惣次郎さん。親戚ではないらしいが炭屋と書いてある資料もあり、建物も双子みたい。これに今はない松川館を加えた3軒が松川沿いの大型木造旅館であったという。
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【55】撮影:土屋 千鶴子
石に魅せられで撮りました
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【56】撮影:中村 泰子
干物。にぎやかに並ぶ干物は、おいしそうだが、これ全部プラスチック、今の熱海らしいなあ。
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【57】撮影:伊藤 幸司
展望室の窓の鍵。+ネジで窓枠に留められているのでそんなに古いものではないのかもしれないけれど、ちょっと懐かしい。しかも勝手に開けられる。
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【58】撮影:土屋 千鶴子
上の部分が赤いのは冷気が強く当たるからなのかしら、ある意味自然は正直者。
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【59】撮影:伊藤 幸司
さてこれは洋館・玉渓だったか。庭園の渓谷風景をとりこんだ貴賓室だったのだろう。
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【60】撮影:伊藤 幸司
まだ緑のカエデと赤に染まりつつあるカエデ。やわらかな日の光で秋が浮かび上がった。
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【61】撮影:伊藤 幸司
障子もおそらく建築当初のもの。桟が竹でつくられている。気づかない人にもわかるように、ちょっとした工夫も加えているのだけれど、それはどうぞ実物で見てください。大鳳の間。
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【62】撮影:伊藤 幸司
さてこれは説明しないとわからないかもしれないが、まだまったく色づいていないイロハモミジのすだれ(簾)。あるいはのれん(暖簾)。あまりメリハリのない風景のなかではいろいろな工夫をしてみたくなる。
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【63】撮影:伊藤 幸司
1階の談話室の外側にある濡れ縁。ひょっとするとここは喫煙所かもしれない。もちろん自由に出入りできる。
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【64】撮影:土屋 千鶴子
カニ滝、石の文様がカニの甲羅を連想させるので名付けられたとか。
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【65】撮影:伊藤 幸司
ひと棟ポツンと立っているのが和館・孔雀というひと棟。この別荘の最初の建築物のひとつで玄関に続く和館・麒麟/大鳳と接していたという。のちに庭の反対側に移築されたが、ほとんど全てが大正8年完成時のままだという。三島由紀夫が新婚旅行で泊まったというのはこちら。
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【66】撮影:伊藤 幸司
2階の大広間から見る階段踊り場。大正末期に大東館として旅館営業を始め、戦後は旅館いな葉と名を変えた。平成19年(2007)に隣の東海館と相次いで営業を止めた。東海館は廃業して市の管理に移り、このいな葉は京都のバックパッカーズホステル・ケーズハウスが外国人旅行者向けに「文化財ホステル」として運営することになったという。
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【67】撮影:伊藤 幸司
金剛の窓からの眺め。日本庭園に洋館というなんとなく馴染みの風景がここにはある。
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【68】撮影:中村 泰子
来宮神社。一回りで寿命が一年延びるそうで、大人気、私もあやかりました。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤幸司
この老木にして巨木のクスノキをひと回り1年と長生き祈願しながら、その感じを写真にしたいというふうにだれもが思うけれど、その気分はなかなか写真になりませんね。
撮影者に信じる気持ちがあるかどうかは定かではないけれど、あきらかに心から祈っている人の姿が木の前にあります。多くの人が訪れる寺社の境内という雰囲気も出ています。俯瞰的に撮ったのがここでは成功していると思います。
さてここで初めて「トリミング」を考えてみます。この発見写真旅では原則ノートリミングで写真を扱っていますが、左手に紙片を持って写真の左端から画面を隠していきます。一度戻してからまたゆっくりと隠していくと、ある一線(厳然たる一線)で写真がガラリと変わることを確認していただけるはずです。雑誌などの編集ではレイアウト上の制約から写真を強引にトリミングして使うことがむしろ普通なのですが、それとは別に「絵が変わる瞬間」を探すためにトリミングしてみるというのは自分の撮影時のフレーミングのクセを見つけるのに有効です。



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【69】撮影:伊藤 幸司
こちらは4階の展望室から3階に下るところ。左奥に見える階段は屋根に飛び出してしまうかっこうで、非常口として以外に利用方法はない。以前には縁台が張り出していただろうと思わせる。
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【70】撮影:伊藤 幸司
河津川につらなる谷では、紅葉にはまだすこし間があった。輝く紅や黄というよりも、季節の動きと葉の色づきとがゆっくりとシンクロしているという印象が気持ちよかった。ピークばかりが素晴らしいんじゃない!
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【71】撮影:土屋 千鶴子
落差少々の柔らかい滝です、向こう側の木々が雲間からのぞいた陽が当たっています。
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【72】撮影:土屋 千鶴子
七滝も終点あたり水の色がいろいろなのは川底の深さ浅さの違いでしょう
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【73】撮影:伊藤 幸司
旧天城トンネルから鍋失(なべうしない)バス停までの約4km、「踊り子歩道」は林道となっている。足元がしっかりしているので周囲の風景を楽しみながら歩くことができる趣向。道際にかなりたくさんカエデ類が植えられていた。
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【74】撮影:伊藤 幸司
展望室から左側を見ると松川が海に注ぐあたり。大川橋、なぎさ橋とあり、出たところが伊東港。
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