発見写真旅・展(23)――2013.4.4 太平山(31パワー) 発見写真旅・展(23)――2013.4.4 太平山(31パワー)



★糸の会山行[862]太平山(31パワー)――2013.4.4
*登り22p→稜線9p

糸の会のがんばらない山歩きで栃木へ出かけました。JR両毛線の岩舟駅から岩舟山の高勝寺に一気登り、登った分をほとんど下って、登り返して馬不入山、それからこの日最高峰の晃石山(419m)に登り、表題の太平山(おおひらさん)は知らずにパスしてしまい太平山神社へ。
謙信平からタクシーで栃木駅に直行し、観光案内所で市街地図をもらって蔵の街を散策、最後は金魚湯で入浴。銭湯の客に紹介された近くの居酒屋で食事して帰途につきました。
このルートは関東ふれあいの道とほぼ重なっているためか平日にもかかわらずたくさんのハイカーと出会いました。謙信平は翌日から桜祭りということですが今年の満開はすでに先週末とか。花は寒さでそのまま満開を維持してきたそうですが前日の春の嵐で大半を散らしていました。風の吹いていないところではまだ満開の風情でしたから、このルート一体のヤマザクラは遠目にはみごとな春景色となっていました。
「発見写真旅」ではありませんでしたが、矢野さんが応募してくれたので実施しました。

今回の写真出展メンバー(五十音順)は以下の4人です。
稲葉 和平(15点)
伊藤 幸司(5点セット×3)
矢野 博子(5点セット×3)
山咲 野の香(15点)


【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。
ネット上での二次的な「発見写真旅」を楽しんでいただいた方から、そこにさまざまな「投票」が寄せられました。
投票締切後、それぞれの写真に撮影者のキャプション(あらかじめ提出されていました)を加えたので、写真の意図が初めて明らかにされたというものもあるかもしれません。この段階でも二次的な「発見写真旅」を楽しんでいただけるかと思います。
さらに写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページを作りました。それによって5枚セットのテーマ写真の意図も明らかになります。そのサンプル写真をクリックすると展示写真に飛ぶことができます。
この「本展示」に対する「投票」もいただいたものは順次掲載させていただきます。


撮影:矢野 博子────テーマA:祈り

【07】 【23】 【08】 【03】 【28】


【07】両毛線の小さな駅 岩舟を降りて 高勝寺に向かった。辺りは 春爛漫。 急な石段を登っていくと ふと脇に小さな祠があった。 散った赤い椿の花がなまめしかった。
【23】寺の後方には 沢山の墓があった。所せましと挿された塔婆が 異様だった。 古くなったものから 焚き上げるということはしないのだろうか。でも故人の叫びが聞こえる気がした。
【08】この寺の脇に小さな池があり なんと そこは”血の池”と赤い文字で書かれている。 何か 恐ろしく あまり近寄りたくなかった。池の水は 深い緑色なのに。
【03】太平神社の境内にある霊験あらたかな石。何か 関取のまわしみたいに最初はみえたが 段々 老人の顔に見えてきた。 祈りを込めて 5円玉がはさまれている。
【28】恋人同士が 離れないようにと 固く鍵をかける。私は 知らなかったが 韓流ドラマにこういった場面があったとか。 うーん 誰でも 一度はそう思った時期があるかもと 思わず 笑ってしまった。


撮影:矢野 博子────テーマB:春

【26】 【22】 【14】 【01】 【05】


【26】両毛線の車窓からは 春が 沢山のぞめた。 黄色の菜の花に 青い空。 淡い春の山。ゆるい空気が伝わってくる。
【22】高勝寺に 人はまばらで 朱塗りの山門には 桜の花が 似合っていた。
【14】これは 3人のカフェ。 こういう場合必ず 女性だけ。声をかけたら 朝揚げたというかき餅を分けて下さり ご相伴にあずかった。 香ばしくて美味しい。
【01】寺を通り過ぎ 馬不入山に向かう途中 ゆったりと池に釣り糸を垂れる男性。 桜の花の下で 至福の時が流れる。
【05】初めて訪れた栃木市は ヘンな街だった。 妙に近代化しているところと 江戸時代そのままの所が 混在している。 でも 川の流れと 桜は 時代を超えて ゆったりとしていた。


撮影:矢野 博子────その他

【17】 【09】 【25】 【15】 【29】


【17】妙に この竜のしっぽの長さが 気になった。単純におもしろーいと思って撮影。
【09】この山は 採石場だったのか 今はこんな形にされて残っている。何か 痛々しい。
【25】栃木100名山に選ばれている晃石山。 別にどうということないのだが 亡くなって久しい父の名前が 晃という名前だったので 撮影。遠くの雪をかぶった白根山は残念ながら 見分けがつかない。
【15】栃木が 蔵の街だということは 知らなかった。 チョー近代的な駅から 整備された大通りを歩いていくと そそかしこに こんな江戸時代みたいな建造物が現れる。 平成なのか昭和なのか はたまた江戸なのか。
【29】極め付きが この風呂屋。入湯料金 ¥300。ヘアードライヤー 3分 20円。 通称”金魚の湯”という何とも 昔風な銭湯。 湯船につかりながら 金魚が 泳ぐさまを眺められる。そして この二階には ヒノキ造りの舞台まである。


撮影:伊藤 幸司────テーマA:登る

【06】 【24】 【21】 【11】 【18】


【06】起点はJR両毛線の岩舟駅。岩舟山高勝寺へ登る石段が、そびえる岩壁への登山道。和菓子店で買った草餅をその境内で楽しく食べようという軽い気持ちがこの日最大の肉体労働になりました。
【24】ようやく高勝寺へと登りきりました。サクラはまだ見頃のうち。ここは「日本三大子育て・子授け地蔵尊」と自称する名刹……のようでした。でもこの後、登った分をほとんど払い戻してしまうような下りが待っていたのです。
【21】これは岩舟駅から岩舟山に寄り道せずに馬不入山(345m)に登る関東ふれあいの道。道標と土留めの階段はしっかりとつくられていました。
【11】馬不入山からこの日の最高峰・晃石山(419m)までの間には、小さいながらいくつもの登りと下りがありました。これなどは穏やかな稜線の道。
【18】東京湾から直線で約100km。関東平野のヘリに当たります。眼下に見える田園は標高35m前後。江戸から商港・栃木まで貨物船が運航していたのは驚くことではないのです。江戸時代の物流はほとんど全て船でおこなわれていたのです。


撮影:伊藤 幸司────テーマB:桜

【12】 【16】 【04】 【10】 【19】


【12】岩舟山から急な道を下って、今度は馬不入山へもう一度登り返すというときに現れたのがこの溜池。このあたり、太平山まで続く山腹を彩っているのはヤマザクラなのだそうです。このサクラのお陰で体を完全にリセットすることができました。
【16】稜線の桜は満開を過ぎていました。……というより前日の台風なみの強風で、満開の花びらが一気に吹き飛ばされたということをあとで知りました。
【04】晃石山の山頂から見下ろした山腹の春景色。私たちはこの山の一番春らしい季節にぶつかったのかもしれません。
【10】上杉謙信がここに立って、関東平野の広大さに驚いたという謙信平は明日からが桜祭り。先週末に満開になったサクラは昨日ほとんどの花を散らしてしまったという。
【19】サクラは、風に吹かれなかったところでは満開でした。これは蔵の街・栃木の中心街。川縁の桜の樹下に緋毛氈という気分の車一台。


撮影:伊藤 幸司────テーマC:蔵の街

【02】 【13】 【30】 【20】 【27】


【02】街歩きに気合いの入ったYさんが向こう側の蔵造りを見て、こちらに合流。栃木駅から始まる大通りに古い家が残っています。
【13】私は蔵造りの堅固な家も見ていますが、意欲的に撮影中のYさんも見ています。しかしその向こうを歩いている女性をとらえようとしているのに、安物カメラのシャッターがなかなか落ちないのにいらいらしています。
【30】大通りの向こうが日向ならこちらは日影。古めかしくしたサッシのガラス戸にYさんが写っています。
【20】Yさんと蔵造りとの親密感はまだまだ終わる感じがしません。
【27】蔵造りではありませんが、明治22年創業で、昭和28年改築の木造2階建ての建物がそのまま残る玉川の湯、別名金魚湯。二階には「総檜歌舞伎舞台」というのが残っています。街歩きをしていなければ、そこで焼きそばなど食べられたのですが。


撮影:稲葉 和平────1〜5

【60】 【57】 【36】 【37】 【52】


【60】片目が欠けているのがユーモラスです。
登山道の入り口付近に自動車が打ち
捨てられているのはよくある光景で、珍しくも何ともありません。
でもこいつは変。
ここの地主が廃棄処分が面倒でこんなことをしたのかしら。
【57】春らしく若々しいお地蔵さん。
立派な建物だし、桜が満開だったら、と残念な気もしますが、
でも私にはこのお寺は少々気持ち悪かった。
一番奥のお地蔵さんはデブで
偉そうにふんぞり返っていて人相も悪かった。
そして血の池・・・。
【36】マルバスミレ。すみれは種類が多いので私にはほとんど区別がつきません。
でもこれは「マルバスミレ」に違いないと思って撮った一枚。
自信はあるかって?・・・
それに答えると果てしなく長くなるので止めておきます。
【37】何か用かね、ではなく、どこから来たかね、だったかな。
ちょうど農家のおばさんたちのお茶の時間に通りかかったようで、気さくに話しかけてくれました。
お天気はいいし、ほほえましい、平和なひと時。
【52】こじんまりとした豊かな農村。
日本の農業の深刻な問題など無関係のような美しい日本の光景です。
でも実際に働いているのは中国や東南アジア、あるいは南米からの農業研修生(?)なのかも。
最低賃金より低くても日本で働きたい人はいくらでもいる、というのです・・・。


撮影:稲葉 和平────6〜10

【48】 【49】 【43】 【44】 【40】


【48】のどかですねえ。青空の下、満開のヤマザクラの下で、釣り糸を垂れる。時間もなにもかも止まり、ただ桜の花びらだけが舞い降りてくる、絵のような世界・・・。数年後には公園も図書館も不足するといいますが、ここもきっと人が増えているので
しょうね。
【49】カタクリ。大平山にはまったく予想していなかったカタクリでした。数もそれほどでもなく、時期的にもちょっと遅かったのでしょう、元気のいいカタクリはわずかでした。この写真はそんななかでは上出来の一枚と思っています。
【43】陸の松島? からの関東平野。展望台の看板に「陸の松島」とありました。松島には行ったことがないので何とも言えませんが、まあ、期待していなかった分、「絶景」感がありました。
【44】「絶景かな絶景かな!」、満開の桜だったなら・・・と、ちょっと残念。上杉謙信が眼下に広がる美しく豊かな大平野を見渡しながら、そう言っていたのが聞こえるような感じがしました。ちょっとしたワープ感覚とも言えます。
【40】地方都市の立派な駅舎。地方の立派な建造物は市庁舎や公民館など公的なものがほとんどです。


撮影:稲葉 和平────11〜15

【31】 【35】 【59】 【55】 【41】


【31】いつ店をたたんだのだろう。新しい街づくりはそれほど長い年月は経っていないと思いますが、正面のシャッターを閉めたお店。脇の大きなガラス窓の内側には取り扱っていた商品のポスターと看板が崩れ落ちたままになっていて、ちょっと生々しい。
【35】荒物店が並んでいます。昔はもっと小さかったであろうこの小さな町で、立派な荒物屋が2件並んでいる。なんとなく、納得がいきません。この写真を撮ったのは深い理由も何があるわけではなく、それだけです。
【59】田舎に行くとこのような洋品店が必ずあります──原色がほとんどないのです。四半世紀前、4年間の米国駐在から帰国した時、東京の街に原色が少ないのにびっくりした記憶があります。でも、日本の自然の四季の豊かな色彩には原色は似合わないのかもしれません。
【55】この店は何の店? 上の看板を見て考え込んでいるようにみえます。ピッカピカのガラス戸が鏡になって中の様子が分かりませんが、お店の前の二人には中が見えているのでしょうか。この間口の広さは何屋さんだろう・・・。
【41】金魚湯。きっと富士山の代わりに立派な金魚の絵があるのだろうと思っていたら、本物の金魚がいました。金魚は熱くないのかしら。そしてお風呂の2階には総檜の歌舞伎舞台、このお風呂を作った人にちょっとばかり興味がわきます。


撮影:山咲 野の香────1〜5

【54】 【58】 【39】 【32】 【34】


【54】センス・オブ・ワンダー! 岩船山高勝寺の石段途中。600段のハードな階段での目線はすべからく足下ばかり。石段の間に挟まる枯れ枝にプニョプニョの何かが寄生。大きさ1センチ弱。半つぶれの中からは汁。陽光の中、大いなる自然の循環を感じ、見過ごせずシャッターを押す。誰か教えて! これナニ? できればその後の運命も。『名を知るは愛の始まり』
【58】タンポポ2輪。ガクそらず、まぎれもなく日本たんぽぽ。在来でも10種以上とか。花の下部はプックリブルマー型。エゾタンポポに致しましょう。寄り添う二人の関係は地下深くつながるものか・・・日差しに向かい生命力を競うよう。
【39】オオヌノフグリ。色といい、形といい、サイズといい、好き。(ホンモノがではないです)果実の形からの命名と聞くが、その連想力に脱帽。写真は白っちゃけて残念。小さなるり色の花に向かってかがむ時、春先の大いなるシアワセと大地への郷愁を感じる。
【32】林道わきにオオイヌノフグリ大群落。思わず歓声。この写真では本来のるり色がわからず。そろって陽に向き、じゅうたん様。できれば寝そべりうっとり春を感じたかった。
【34】八重のしだれ桃。背後の古い民家とのコントラストに気持ちをひかれた。暗い軒先を明るく照らすぼんぼりのよう。桃源郷の始まり。 宿の春 何もなきこそ 何もあれ──素堂


撮影:山咲 野の香────6〜10

【45】 【47】 【46】 【38】 【33】


【45】境内わきの手水。これは自動的に龍相を確かめずにはいられない。やや迫力に欠け、たつの子太郎のおかあさん風。日本三大地蔵の寺というからちょうどいい?汗ばむ階段の後、水音涼しげ。
【47】境内お墓の横には沈丁花。満開の芳香。よい香り故の運の悪さ? というか、子どもの頃の印象はご不浄横の日陰にある花。香ると生家のぽっとん便所が思い浮かぶ。薄ピンクの小花の集まりはカワイイ手毬ですのに。お墓でにっこりしてしまった。
【46】やまぶきはビタミンカラー。いつでもどこでも目立つ春の代表格。花つきもリズミカル。地味な斜面、芽吹きの雑木林にからまりつつ、風に吹かれゆったり上下に揺れる様、いとをかし。
【38】道路わきにお行儀よく並んだ水仙。思わずかがんでおなじみの香りをかぐ。水仙と土手、畑に芽吹きの里山と青空。欲張りの春です。
【33】多分背後は馬不入山。登山口手前。春のため池は桜にふちどられ、ちらほらと花見客。最高の日和、のどかを絵に描いたような釣り人。彼はボウズでも至極満足に違いない。写真を見直すと、あたかも自分が糸を垂れたかのような錯覚に陥る。 


撮影:山咲 野の香────10〜15

【53】 【51】 【42】 【50】 【56】


【53】山道に少し飽きてきた頃、待ってましたの登場。多くはなく、色味もひかえめではあったが、カタクリは春の林の人気者。以前コーチに教わるまで桜の刻印? を知らなかった。それ以来 カタクリを撮るアングルは決まって下からドアップでのぞきこむ悪い癖?!今回は久々の全体像。往年のプリマが背筋を伸ばし、舞台で最後のライトを浴びる風情・・・
【51】栃木市内散歩。うずま川は江戸時代栃木と江戸を結ぶ交通路。船積問屋に豪商の倉庫が立ち並んだとか。蔵の町大通り、Uターンして川沿いでホッ。大してきれいには見えなかった川に色鮮やかなコイ発見。後から、コサギ、カルガモも。川は生きている。ますます、ホッ。
【42】新幹線ノー、アウトレットノー、の蔵の町。記念館に歴史館、美術館に郷土館。建設会社の店先の蛇口にもうずま川。魚をくわえるかわせみは少々怪しい色だけど、大事にされてる小江戸栃木。
【50】散策もそろそろ終盤。題材尽きて? ついに影ぼうしがモデル。もの憂い春宵、川べりにたたずむ女ひとり。さざめく水面に何想う? 大きなザックがちょいと興ざめ。
【56】男と女の所作は(間に暗くて深い河のあるごとく)かくも対照的だった。しかし、ふたりの行く末はひとつ。言わずと知れた金魚の湯。この湯、壁画に富士のないかわり、埋め込まれた水槽に立派な金魚が泳ぐ。2階はビニールの金魚にふちどられた総ひのきの歌舞伎舞台と宴会場。昭和レトロの極み・・・女湯のヌシのようなおばちゃんも親切、世話焼き、おしゃべりと「三丁目の夕日」の世界です。


■写真応募時のメール:矢野 博子
伊藤コーチさま
実は 今回撮った写真で どうしても入れたい写真があって それを軸に他のものを選びました。
鍵がいくつも並んでいる写真と 釣りをしている人のいる池の写真です。その二つは テーマとしては ”祈り”と” 春 ”なので 何枚か撮った”蔵の街”は あえて一枚も入れずに 外しました。

今回は 62枚撮りましたが どれを選ぶかと迷うときに テーマを決めれば それは とても容易いということを発見しました。
写真として良いというより (私は どれが 写真として良いかというのは 分りませんが) テーマに沿っているという目線で選べば良いからです。

この間 栃木の街を歩きながら メンバーの人に 随分 発見写真旅について 聞かれました。
あくまでも 目的が 山歩きなので 山を歩きたい それ以外の事は どうも億劫・・・といいうのが大方の意見。 写真というのは その後の処理 PCの取り扱いなどが良くわからない と話してました。

私が 写真旅に参加というのも 不純な動機で 自分の休みを使って 参加できる糸の会の活動は 木曜の写真旅しかなかったといいうのが 正直な所で 前から写真に興味があった訳ではありません。
でも カメラを持って 山を 街を歩いていると ただ ぶらぶらと歩いているときとは違って 疲れを知らないし モチーフ(というのか分かりませんが)を狙いながら歩いているので  何か充実している感があります。それだけでも” もうかった”かなと思ってます。 そして 本当に ”発見”があるのです。帰宅してから 山で撮った写真を見ながら 余韻を楽しむことも出来ます。
でも 人それぞれ 山の楽しみ方はありますので 帰宅して玄関にザックを下ろしたら 全て山の事は忘れる というのも良いかもしれません。
キャプションと 他の写真の件 分かりました。     矢野博子




【01】撮影:矢野 博子
寺を通り過ぎ 馬不入山に向かう途中 ゆったりと池に釣り糸を垂れる男性。 桜の花の下で 至福の時が流れる。
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【02】撮影:伊藤 幸司
街歩きに気合いの入ったYさんが向こう側の蔵造りを見て、こちらに合流。栃木駅から始まる大通りに古い家が残っています。
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【03】撮影:矢野 博子
太平神社の境内にある霊験あらたかな石。何か 関取のまわしみたいに最初はみえたが 段々 老人の顔に見えてきた。 祈りを込めて 5円玉がはさまれている。

■投票:林 智子
恰幅の良すぎる お相撲さんみたいな石だわと にやりと
思いましたところ <オーマイゴッ!> 綱の間にお金ですよ。
お賽銭。
なんていいますか・・・お金・・・・・。
肉欲 食欲 貪欲 面白い。

■投票:山咲 野の香
この迫力、どこにあったんです? 私も見たかった!
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【04】撮影:伊藤 幸司
晃石山の山頂から見下ろした山腹の春景色。私たちはこの山の一番春らしい季節にぶつかったのかもしれません。

■投票:矢野 博子
実は こんな写真が撮りたかったのに 撮れなかった。山全体に春の柔らかさ。まさしく ”山 笑う” 今回の作品の中で一番気に入った。
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【05】撮影:矢野 博子
初めて訪れた栃木市は ヘンな街だった。 妙に近代化しているところと 江戸時代そのままの所が 混在している。 でも 川の流れと 桜は 時代を超えて ゆったりとしていた。
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【06】撮影:伊藤 幸司
起点はJR両毛線の岩舟駅。岩舟山高勝寺へ登る石段が、そびえる岩壁への登山道。和菓子店で買った草餅をその境内で楽しく食べようという軽い気持ちがこの日最大の肉体労働になりました。

■投票:山咲 野の香
草餅のお運び、お疲れさまでした。 階段後のごほうび、美味でした。
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【07】撮影:矢野 博子
両毛線の小さな駅 岩舟を降りて 高勝寺に向かった。辺りは 春爛漫。 急な石段を登っていくと ふと脇に小さな祠があった。 散った赤い椿の花がなまめしかった。
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【08】撮影:矢野 博子
この寺の脇に小さな池があり なんと そこは”血の池”と赤い文字で書かれている。 何か 恐ろしく あまり近寄りたくなかった。池の水は 深い緑色なのに。

■投票:林 智子
ありがたいお地蔵様だ。
これを写すのは 私には勇気がいる。
よからぬもの 望ましくないものが 背後に 写ったらこわいもん。
いやーん。これは 怖いです。血の池だって。
しかも赤い字ですから 呪われそうに怖いです。
お地蔵様関係は 弱い人類を救ってくれるのと違うんですか?
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【09】撮影:矢野 博子
この山は 採石場だったのか 今はこんな形にされて残っている。何か 痛々しい。
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【10】撮影:伊藤 幸司
上杉謙信がここに立って、関東平野の広大さに驚いたという謙信平は明日からが桜祭り。先週末に満開になったサクラは昨日ほとんどの花を散らしてしまったという。
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【11】撮影:伊藤 幸司
馬不入山からこの日の最高峰・晃石山(419m)までの間には、小さいながらいくつもの登りと下りがありました。これなどは穏やかな稜線の道。
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【12】撮影:伊藤 幸司
岩舟山から急な道を下って、今度は馬不入山へもう一度登り返すというときに現れたのがこの溜池。このあたり、太平山まで続く山腹を彩っているのはヤマザクラなのだそうです。このサクラのお陰で体を完全にリセットすることができました。
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【13】撮影:伊藤 幸司
私は蔵造りの堅固な家も見ていますが、意欲的に撮影中のYさんも見ています。しかしその向こうを歩いている女性をとらえようとしているのに、安物カメラのシャッターがなかなか落ちないのにいらいらしています。

■投票:林 智子
全面的に 霞がかかったような 日本の春の中に 突然 ひときわ 
麗しいお嬢さん登場。
波打った長い髪 ピチパチの なめらかな脚・・
ウーーン・春ですのう。
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【14】撮影:矢野 博子
これは 3人のカフェ。 こういう場合必ず 女性だけ。声をかけたら 朝揚げたというかき餅を分けて下さり ご相伴にあずかった。 香ばしくて美味しい。

■投票:林 智子
私の20年後の姿です。
80歳から90歳の私たち お揃いのエプロンとお帽子と
マイカーで。
お日さまのなか 透きとうった ワインとチーズで 
お洒落に おちゃけタイムするの。
どんな事が話題になるのかしら。
そのころは 私 恋しているのかしら・・・なんてあり?
<わたしゃー腰がいたいでのう>なんて ばあさんになるのかな。
それも いいかも!
でもね。
<もう 人生 残り少なくなってきちゃったからさあ。
わしらも がんばろーね>
なーんて 今日の会話 ・・そういうのでした。
あー  すでに 色気なし。色香なし。

■投票:山咲 野の香
かき餅お相伴にあずかりました。道端会議の三婆、最高のモデルでしたね。
発見旅常連のYさんの気軽な声かけ、さすがでした。私のシャッターチャンスはずれずれでした。
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【15】撮影:矢野 博子
栃木が 蔵の街だということは 知らなかった。 チョー近代的な駅から 整備された大通りを歩いていくと そそかしこに こんな江戸時代みたいな建造物が現れる。 平成なのか昭和なのか はたまた江戸なのか。
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【16】撮影:伊藤 幸司
稜線の桜は満開を過ぎていました。……というより前日の台風なみの強風で、満開の花びらが一気に吹き飛ばされたということをあとで知りました。
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【17】撮影:矢野 博子
妙に この竜のしっぽの長さが 気になった。単純におもしろーいと思って撮影。
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【18】撮影:伊藤 幸司
東京湾から直線で約100km。関東平野のヘリに当たります。眼下に見える田園は標高35m前後。江戸から商港・栃木まで貨物船が運航していたのは驚くことではないのです。江戸時代の物流はほとんど全て船でおこなわれていたのです。
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【19】撮影:伊藤 幸司
サクラは、風に吹かれなかったところでは満開でした。これは蔵の街・栃木の中心街。川縁の桜の樹下に緋毛氈という気分の車一台。
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【20】撮影:伊藤 幸司
Yさんと蔵造りとの親密感はまだまだ終わる感じがしません。
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【21】撮影:伊藤 幸司
これは岩舟駅から岩舟山に寄り道せずに馬不入山(345m)に登る関東ふれあいの道。道標と土留めの階段はしっかりとつくられていました。

■投票:矢野 博子
延々と続く階段の 行先はみないで 多分 三人とも何も考えずに ひたすら 一歩一歩 登っていく後姿。周りをみれば 陽射しは もうすぐ春。
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【22】撮影:矢野 博子
高勝寺に 人はまばらで 朱塗りの山門には 桜の花が 似合っていた。
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【23】撮影:矢野 博子
寺の後方には 沢山の墓があった。所せましと挿された塔婆が 異様だった。 古くなったものから 焚き上げるということはしないのだろうか。でも故人の叫びが聞こえる気がした。

■投票:林 智子
強烈に 卒塔婆軍団に襲われています。
いいんでしょうか。
お寺って これでいいんですか?
ドッキリしてます。
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【24】撮影:伊藤 幸司
ようやく高勝寺へと登りきりました。サクラはまだ見頃のうち。ここは「日本三大子育て・子授け地蔵尊」と自称する名刹……のようでした。でもこの後、登った分をほとんど払い戻してしまうような下りが待っていたのです。

■展示後投票:林 智子
敬愛して止まぬ S氏の後姿。
言葉にするなら その思いを 彼は どう語るだろう。 
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【25】撮影:矢野 博子
栃木100名山に選ばれている晃石山。 別にどうということないのだが 亡くなって久しい父の名前が 晃という名前だったので 撮影。遠くの雪をかぶった白根山は残念ながら 見分けがつかない。
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【26】撮影:矢野 博子
両毛線の車窓からは 春が 沢山のぞめた。 黄色の菜の花に 青い空。 淡い春の山。ゆるい空気が伝わってくる。
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【27】撮影:伊藤 幸司
蔵造りではありませんが、明治22年創業で、昭和28年改築の木造2階建ての建物がそのまま残る玉川の湯、別名金魚湯。二階には「総檜歌舞伎舞台」というのが残っています。街歩きをしていなければ、そこで焼きそばなど食べられたのですが。

■投票:矢野 博子
こういう歴史ある銭湯は 何時までも残っていてほしい。 ざっくばらんに停められた自転車。このお風呂屋さんの雰囲気がよく出ている。
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【28】撮影:矢野 博子
恋人同士が 離れないようにと 固く鍵をかける。私は 知らなかったが 韓流ドラマにこういった場面があったとか。 うーん 誰でも 一度はそう思った時期があるかもと 思わず 笑ってしまった。

■投票:山咲 野の香
この愛の誓い方、若いってすごい。エッ、熟年もいそう?!
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【29】撮影:矢野 博子
極め付きが この風呂屋。入湯料金 ¥300。ヘアードライヤー 3分 20円。 通称”金魚の湯”という何とも 昔風な銭湯。 湯船につかりながら 金魚が 泳ぐさまを眺められる。そして この二階には ヒノキ造りの舞台まである。
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【30】撮影:伊藤 幸司
大通りの向こうが日向ならこちらは日影。古めかしくしたサッシのガラス戸にYさんが写っています。
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【31】撮影:稲葉 和平
いつ店をたたんだのだろう。
新しい街づくりはそれほど長い年月は経っていないと思いますが、正面のシャッターを閉めたお店。
脇の大きなガラス窓の内側には
取り扱っていた商品のポスターと看板が崩れ落ちたままになっていて、
ちょっと生々しい。

■投票:山咲 野の香
歴史ある街並みの裏舞台。「廃」というお芝居の完璧な舞台装置。
こんなシュールも好きです。

■展示後投票:林 智子
ながし目とくれば 長谷川一夫や 杉さまが主流です。
プレイとくれば また あれやこれやと よからぬ想像もいたしたりなどします。
つまりは 悩殺パンチですね。
長いまつげに 眼力いれて ちらりと一瞥。 
バキューンと 目で殺せ!
<悩殺手段を考えすぎたせいか・・ 疲れました>
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【32】撮影:山咲 野の香
林道わきにオオイヌノフグリ大群落。思わず歓声。この写真では本来のるり色がわからず。
そろって陽に向き、じゅうたん様。できれば寝そべりうっとり春を感じたかった。
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【33】撮影:山咲 野の香
多分背後は馬不入山。登山口手前。春のため池は桜にふちどられ、ちらほらと花見客。
最高の日和、のどかを絵に描いたような釣り人。彼はボウズでも至極満足に違いない。
写真を見直すと、あたかも自分が糸を垂れたかのような錯覚に陥る。 
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【34】撮影:山咲 野の香
八重のしだれ桃。背後の古い民家とのコントラストに気持ちをひかれた。
暗い軒先を明るく照らすぼんぼりのよう。桃源郷の始まり。
 宿の春 何もなきこそ 何もあれ──素堂
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【35】撮影:稲葉 和平
荒物店が並んでいます。
昔はもっと小さかったであろうこの小さな町で、立派な荒物屋が2件並んでいる。
なんとなく、納得がいきません。
この写真を撮ったのは深い理由も何があるわけではなく、それだけです。
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【36】撮影:稲葉 和平
マルバスミレ。すみれは種類が多いので私にはほとんど区別がつきません。
でもこれは「マルバスミレ」に違いないと思って撮った一枚。
自信はあるかって?・・・
それに答えると果てしなく長くなるので止めておきます。
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【37】撮影:稲葉 和平
何か用かね、ではなく、どこから来たかね、だったかな。
ちょうど農家のおばさんたちのお茶の時間に通りかかったようで、気さくに話しかけてくれました。
お天気はいいし、ほほえましい、平和なひと時。

■投票:矢野 博子
今朝揚げたかき餅だよ と差し出されたおやつ。 水玉模様の 長靴が妙に今風で おばさんの目が印象に残る。

■展示後投票:林 智子
彼女 かっこいいな。
ファッションセンスも 水玉のゴム長も 足技も。
気にしていない風の 日焼け具合なども。
ミラノマダームみたいだ。かたちはちがうけど。
私も あれこれ 路線変更しよーかな。
<ちいさくいきるのもういやだ>
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【38】撮影:山咲 野の香
道路わきにお行儀よく並んだ水仙。思わずかがんでおなじみの香りをかぐ。
水仙と土手、畑に芽吹きの里山と青空。欲張りの春です。
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【39】撮影:山咲 野の香
オオヌノフグリ。色といい、形といい、サイズといい、好き。(ホンモノがではないです)
果実の形からの命名と聞くが、その連想力に脱帽。写真は白っちゃけて残念。
小さなるり色の花に向かってかがむ時、春先の大いなるシアワセと大地への郷愁を感じる。
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【40】撮影:稲葉 和平
地方都市の立派な駅舎。
地方の立派な建造物は市庁舎や公民館など公的なものがほとんどです。
大体は首をかしげたくなるのですが、この駅舎は悪くないと思いました。
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【41】撮影:稲葉 和平
金魚湯。
きっと富士山の代わりに立派な金魚の絵があるのだろうと思っていたら、
本物の金魚がいました。
金魚は熱くないのかしら。
そしてお風呂の2階には総檜の歌舞伎舞台、
このお風呂を作った人にちょっとばかり興味がわきます。
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【42】撮影:山咲 野の香
新幹線ノー、アウトレットノー、の蔵の町。記念館に歴史館、美術館に郷土館。
建設会社の店先の蛇口にもうずま川。魚をくわえるかわせみは少々怪しい色だけど、大事にされてる
小江戸栃木。

■投票:矢野 博子
青いタイルがつるっとしていて 白い魚もきれい。 これは 女湯には無かった気がする。

金魚の色合いの愛らしさ なめらかな石の球。
少し 意地悪そうにツンとした あざやか緑の 小鳥。
素敵で 嬉しい。
どんな人が 作ったのだろう。
<町のタイル屋さんというのが 存在しているのかな?>
あったらいいなあ。
あったら ほんとに うれしいなあ。
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【43】撮影:稲葉 和平
陸の松島? からの関東平野。
展望台の看板に「陸の松島」とありました。
松島には行ったことがないので何とも言えませんが、
まあ、期待していなかった分、「絶景」感がありました。

■投票:矢野 博子
木々の間から見える遠景が とても気持ち良い。
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【44】撮影:稲葉 和平
「絶景かな絶景かな!」、満開の桜だったなら・・・と、ちょっと残念。
上杉謙信が眼下に広がる美しく豊かな大平野を見渡しながら、
そう言っていたのが聞こえるような感じがしました。
ちょっとしたワープ感覚とも言えます。
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【45】撮影:山咲 野の香
境内わきの手水。これは自動的に龍相を確かめずにはいられない。
やや迫力に欠け、たつの子太郎のおかあさん風。日本三大地蔵の寺というからちょうどいい?
汗ばむ階段の後、水音涼しげ。
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【46】撮影:山咲 野の香
やまぶきはビタミンカラー。いつでもどこでも目立つ春の代表格。花つきもリズミカル。
地味な斜面、芽吹きの雑木林にからまりつつ、風に吹かれゆったり上下に揺れる様、いとをかし。
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【47】撮影:山咲 野の香
境内お墓の横には沈丁花。満開の芳香。
よい香り故の運の悪さ? というか、子どもの頃の印象はご不浄横の日陰にある花。
香ると生家のぽっとん便所が思い浮かぶ。
薄ピンクの小花の集まりはカワイイ手毬ですのに。お墓でにっこりしてしまった。
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【48】撮影:稲葉 和平
のどかですねえ。
青空の下、満開のヤマザクラの下で、釣り糸を垂れる。時間もなにもかも止まり、
ただ桜の花びらだけが舞い降りてくる、絵のような世界・・・。
数年後には公園も図書館も不足するといいますが、ここもきっと人が増えているのでしょうね。
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【49】撮影:稲葉 和平
カタクリ。
大平山にはまったく予想していなかったカタクリでした。
数もそれほどでもなく、時期的にもちょっと遅かったのでしょう、
元気のいいカタクリはわずかでした。
この写真はそんななかでは上出来の一枚と思っています。

■展示後投票:林 智子
もののふの やそおとめらが くみまごう てらいのうえの 
かたかごのはな    <大伴家持>

大勢の乙女たちが 入り乱れて水を汲む 寺の井のほとりの 
カタクリの花よ。

60歳で 仕事をリタイヤした母が  友たちと作ったのが
<かたかごの会>という 百人一首を楽しむ会です。
カタクリの花は かたかごという方が  私にはなじんでいます。
時代の流れが 少し止まったような 古き良きものが 弘前には
あるような気がします。

私は いつまでも 母の子供のままです。
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【50】撮影:山咲 野の香
散策もそろそろ終盤。題材尽きて? ついに影ぼうしがモデル。
もの憂い春宵、川べりにたたずむ女ひとり。
さざめく水面に何想う? 大きなザックがちょいと興ざめ。
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【51】撮影:山咲 野の香
栃木市内散歩。うずま川は江戸時代栃木と江戸を結ぶ交通路。船積問屋に豪商の倉庫が立ち並んだとか。
蔵の町大通り、Uターンして川沿いでホッ。大してきれいには見えなかった川に色鮮やかなコイ発見。
後から、コサギ、カルガモも。川は生きている。ますます、ホッ。
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【52】撮影:稲葉 和平
こじんまりとした豊かな農村。
日本の農業の深刻な問題など無関係のような美しい日本の光景です。
でも実際に働いているのは中国や東南アジア、あるいは南米からの農業研修生(?)なのかも。
最低賃金より低くても日本で働きたい人はいくらでもいる、というのです・・・。
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【53】撮影:
山咲 野の香
山道に少し飽きてきた頃、待ってましたの登場。
多くはなく、色味もひかえめではあったが、カタクリは春の林の人気者。
以前コーチに教わるまで桜の刻印? を知らなかった。
それ以来 カタクリを撮るアングルは決まって下からドアップでのぞきこむ悪い癖?!
今回は久々の全体像。往年のプリマが背筋を伸ばし、舞台で最後のライトを浴びる風情・・・
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【54】撮影:山咲 野の香
センス・オブ・ワンダー!
岩船山高勝寺の石段途中。600段のハードな階段での目線はすべからく足下ばかり。
石段の間に挟まる枯れ枝にプニョプニョの何かが寄生。大きさ1センチ弱。
半つぶれの中からは汁。陽光の中、大いなる自然の循環を感じ、見過ごせずシャッターを押す。
誰か教えて! これナニ? できればその後の運命も。
『名を知るは愛の始まり』
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【55】撮影:稲葉 和平
この店は何の店? 上の看板を見て考え込んでいるようにみえます。
ピッカピカのガラス戸が鏡になって中の様子が分かりませんが、
お店の前の二人には中が見えているのでしょうか。
この間口の広さは何屋さんだろう・・・。

■投票:山咲 野の香
磨かれた大きなガラスの引き戸がたくさんあっためぬき通り。
これは何だか面白い。写し手はうまく隠れたか?
皆の視線の先は何?
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【56】撮影:山咲 野の香
男と女の所作は(間に暗くて深い河のあるごとく)かくも対照的だった。しかし、ふたりの行く末はひとつ。
言わずと知れた金魚の湯。この湯、壁画に富士のないかわり、埋め込まれた水槽に立派な金魚が泳ぐ。
2階はビニールの金魚にふちどられた総ひのきの歌舞伎舞台と宴会場。昭和レトロの極み・・・
女湯のヌシのようなおばちゃんも親切、世話焼き、おしゃべりと「三丁目の夕日」の世界です。
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【57】撮影:稲葉 和平
春らしく若々しいお地蔵さん。
立派な建物だし、桜が満開だったら、と残念な気もしますが、
でも私にはこのお寺は少々気持ち悪かった。
一番奥のお地蔵さんはデブで
偉そうにふんぞり返っていて人相も悪かった。
そして血の池・・・。
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【58】撮影:山咲 野の香
タンポポ2輪。ガクそらず、まぎれもなく日本たんぽぽ。在来でも10種以上とか。
花の下部はプックリブルマー型。エゾタンポポに致しましょう。
寄り添う二人の関係は地下深くつながるものか・・・日差しに向かい生命力を競うよう。
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【59】撮影:稲葉 和平
田舎に行くとこのような洋品店が必ずあります──原色がほとんどないのです。
四半世紀前、4年間の米国駐在から帰国した時、
東京の街に原色が少ないのにびっくりした記憶があります。
でも、日本の自然の四季の豊かな色彩には原色は似合わないのかもしれません。

■投票:山咲 野の香
ゆったり、整然と並ぶ洋服たち。昔懐かしい洋品店。
でも、ばりばりの現役。何軒もありました。店番はマダムです。
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【60】撮影:稲葉 和平
片目が欠けているのがユーモラスです。
登山道の入り口付近に自動車が打ち
捨てられているのはよくある光景で、珍しくも何ともありません。
でもこいつは変。
ここの地主が廃棄処分が面倒でこんなことをしたのかしら。


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