山旅図鑑…お
大蔵高丸〜景徳院(2023.7.29)
フォトエッセイ・稲葉 和平

■山旅図鑑・目次 へ   ■コースタイム写真・目次

★糸の会 no.1274
2023.7.29(土)
大蔵高丸〜景徳院



〓山
【撮影】10時18分=稲葉 和平=0821
湯ノ沢峠のお花畑、緑の草原に花はほとんど見当たらない。やはり時期が早かったという感じがした。それでも、標高は約1600m、風も適度にあり、下界の酷暑を忘れさせてくれるには十分な涼しさだった。

〓山
【撮影】10時27分=稲葉 和平=0822
花はなくても涼風の吹くなだらかな緑の稜線を歩くのは気分がいい。

〓山
【撮影】10時31分=稲葉 和平=0827
今回は10日ほど前に購入したばかりの新しいカメラなので、花の写真はシャッターを切ってもどのように映っているか勘が働かない。これはとりあえずシモツケソウを狙って撮った最初の一枚。さすがに最近のカメラは勝手にピントを合わせてくれる。写真が趣味の人はボケ味がどうとかいうけれど、重要なのはとにかくクリアな画像が撮れること。

〓山
【撮影】10時31分=稲葉 和平=0829
コウリンカ。それほど珍しい花ではなさそうだが、大蔵高丸以外ではアマあり見かけない気がする。

〓山
【撮影】10時31分=稲葉 和平=0830
少し離れたところに咲いていたウスユキソウ。草むらの中なので焦点は合わないだろうと思いつつシャッターを切ってみたら、ウスユキソウだとわかる程度には写っていた。

〓山
【撮影】10時35分=稲葉 和平=0831
何を撮った写真か、ちょっとわからないですね。真ん中辺に牛の角のような形の実が見えたのでひょっとしてこれがツノハシバミというやつか、帰ってから拡大して見てみようと思って撮った一枚。(写ってはいたけど、ツノハシバミかどうかは?)。

〓山
【撮影】10時41分=稲葉 和平=0835
蔓性の先のとがった葉から「・・・カズラ?」とか言いながら歩いていたが、どうやらイケマ(キョウチクトウ科)らしい。あとから花の咲いたイケマがでてきた。

〓山
【撮影】11時11分=稲葉 和平=0842
遠くの山の頂にはほとんど雲がかかっていたが、富士山は高いだけあって頭が雲の上に出ていた。富士山が見えるとやはり気分がいい。

〓山
【撮影】11時33分=稲葉 和平=0846
涼しいとはいえ日差しは強い。樹林帯に入るとほっとする。

〓山
【撮影】11時37分=稲葉 和平=0847
マルバタケブキ。今回、マルバタケブキはほとんど蕾ばかりだったが、大蔵高丸といえばマルウバタケブキとコウリンカ、という印象が強い。


〓山
【撮影】11時45分=稲葉 和平=0854
元気のいいオミナエシ、背が高く明るい黄色い花がよく目立つ。

〓山
【撮影】11時47分=稲葉 和平=0862
さすがに遠すぎてピントが合わなかった。それでも拡大すると模様はカキツバタに見える。

〓山
【撮影】11時50分=稲葉 和平=0871
クガイソウ。花は伊吹山の固有種ルリトラノオとそっくり。ルリトラノオの葉は2枚で対生、クガイソウは4~6枚の葉が輪生して層をなすので九階草というとのこと。

〓山
【撮影】11時51分=稲葉 和平=0878
オヤマボクチ(キク科)。このオヤマボクチは若々しい緑でかわいらしい。いつも夏の終わりに見る赤黒くグロテスクなほど大きくなったオヤマボクチと大違いだ。埼玉の東秩父村などでは、オヤマボクチの葉の裏の細い繊維を米の粉に混ぜ、餅のような食感にする食材として使うらしい。夏の終わりに、笠山に上る途中の萩平で巨大なオヤマボクチに出会ったことがある。

〓山
【撮影】11時51分=稲葉 和平=0883
途中ですれ違ったおばさんたちの「咲いてますよ~」の声で多少は期待をしていたが、予想を上回る素晴らしいお花畑が待ち構えていた。でも、素人カメラマンにとってはこの種のお花畑の美しさを写真で表現するのは難しい。

〓山
【撮影】11時51分=稲葉 和平=0884
ヨツバヒヨドリ。望遠、といっても4倍程度だが、フルサイズミラーレス一眼カメラのAUTOの性能はやはりスマホやコンデジを上回る。

〓山
【撮影】11時53分=稲葉 和平=0897
キリンソウ(ベンケイソウ科)。黄色く輝く大きな花が美しい。アキノキリンソウはキク科。

〓山
【撮影】11時54分=稲葉 和平=0902
シシウド。青空を背景に大きく伸びる姿は気分がいい。

〓山
【撮影】11時55分=稲葉 和平=0904
どうでもいいことだが、最近ヤマブキショウマ(バラ科)とトリアシショウマ(ユキノシタ科)の仲間との区別が気になっている。ヤマブキショウマは2回3出複葉、トリアシショウマは3回3出複葉というので葉の付き方がわかるように撮ってみた。拡大して見るとこれは3回3出複葉でトリアシショウマの仲間。

〓山
【撮影】11時57分=稲葉 和平=0914
タチフウロ。遠かったが結構よく撮れていた。花を撮るためにはマクロレンズでなければ無理かと思っていたが、これだけ撮れれば何とか我慢できそう。

〓山
【撮影】11時59分=稲葉 和平=0926
コオニユリ。葉の付き方がわかるようにシャッターを切ったつもりだったけど、写っていなかった。でも花弁の巻き具合、葯の色の濃さからコオニユリ。

〓山
【撮影】11時59分=稲葉 和平=0929
ノアザミとウラギンヒョウモン、たぶん。蝶の知識はまったくないのでパソコンでこの写真をGoogle画像検索でしらべたら、ほとんど同じ構図の写真がたくさん出てきた。

〓山
【撮影】12時47分=稲葉 和平=0944
マルバタケブキ。マルバタケブキはたくさんあったけれど、花がちゃんと咲いていたのはほんの数株。歩きながらダメ元でシャッターを切ったにしては、よく撮れていた。

〓山
【撮影】14時14分=稲葉 和平=0955
マルバタケブキの大群落。花のピークの時期はさぞ素晴らしいに違いない。

〓山
【撮影】14時31分=稲葉 和平=0958
イケマ。対生した葉の間から花も咲いているのでたぶん間違いなさそう。

〓山
【撮影】16時21分=稲葉 和平=0967
日の長い夏の山歩きだと気が楽なのは、午後4時を過ぎの陽が傾いた樹林帯でもあわてないですむことだ。