発見写真旅・展(117)――2016.8.17-19 笠ヶ岳(144パワー)<b> 発見写真旅・展(117)――2016.8.17-19 笠ヶ岳(144パワー)


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前泊
第1日
第2日
第3日

撮影者全員の展示写真が撮影時刻順に並んでいます。
写真キャプションもお読みいただけます。
ご覧いただいたみなさんからのコメントはキャプションの後に掲載させていただきます。


★糸の会山行 1001 笠ヶ岳(144パワー)────2016.8.17-19
1日目…林道登り20p→登り23p…43パワー
2日目…登り8p→稜線34p…42パワー
3日目…稜線8p→下り37p→林道下り14p…59パワー

計画書には次のように書きました。一部の人から全然楽じゃないとひんしゅくを買いましたが。
*笠ヶ岳は北アルプスの中でもちょっと異端の存在です。本流からわずかはずれています。北アルプス南部からよく見える山だけに、笠ヶ岳からの展望には期待がかかります。天気さえよければ、特別な時間を楽しむことができるかと思います。
*ご覧いただけばわかるように、登りは7Bの御前山の「38パワー」と較べると全然ハードではありません。問題は下りの笠新道ですが、標高差約1,350m(37ポイント)は7Dの赤石岳の山頂→椹島の標高差2,000m(60ポイント)と較べれば、余裕を持ってゆっくり下ることが可能かと思います。
*楽しい山旅にしたいと思います。


第1日(8月17日)
・0935……新穂高ロープウェイ・バス停を出発(標高約1,100m)
・1100-20……ワサビ平小屋で休憩(標高1,400m)
・1305-15……阿弥陀池(標高約1,550m)で休憩
・1145……小池新道登山口(標高約1,450m)
・1155-1200……雨具を脱ぐ。ストックしまう(標高約1,500m)
・1235-45……休憩(標高約1,650m)
・1250-55……カサを出す(標高約1,700m)
・1340-45……休憩(標高約1,900m)
・1435-40……休憩(標高約2,100m)
・1510……鏡平山荘着(標高約2,250m)
第2日(8月18日)
・0530……鏡平山荘を出発(標高約2,250m)
・0600-05……休憩(標高約2,300m)
・0610-15……雨具を準備(標高約2,350m)
・0630……縦走路に出る(標高約2,550m)
・0650-55……雨具をつける(標高約2,550m)
・0715-20……雨具をトル(標高2,450m)
・0750-0805……休憩(標高約2,550m)
・0920-25……休憩(標高約2,500m)
・0940……秩父平通過(標高約2,550m)
・1005-15……休憩(標高約2,700m)
・1100……抜戸岳分岐(標高約2,750m)
・1110……笠新道分岐(標高約2,750m)
・1125-40……休憩(標高約2,700m)
・1245……笠ヶ岳山荘着(標高約2,800m)
・1805-30……笠ヶ岳山頂(標高2,898m)
第3日(8月19日)
・0620-30……笠ヶ岳山頂(標高2,898m)
・0700……笠ヶ岳山荘を出発(標高約2,800m)
・0820-25……笠新道分岐で休憩(標高約2,750m)
・0910-15……休憩(標高約2,600m)
・0945-55……休憩(標高約2,450m)
・1100-05……休憩(標高2,300m)
・1135-45……休憩(標高約2,150m)
・1400……笠新道登山口。林道に出る(標高約1,350m)
・1455……最後尾が新穂高ロープウェイ・バス停着(標高約1,100m)


今回の写真出展メンバー(提出順)は以下の6人です。
矢野 博子(27点)
小林 美子(27点)
稲葉 和平(123点)
三浦 陽子(9点)
山咲 野の香(109点)
伊藤 幸司(150点)


このalbumシリーズは糸の会の山行を参加者のみなさんと記録した写真集です。
(期間を限定せずに)ご覧いただいたみなさんのコメントをお待ちしています。
★メールはこちらへ ito-no-kai@nifty.com

撮影:矢野 博子












撮影:小林 美子












撮影:稲葉 和平


















































撮影:三浦 陽子




撮影:山咲 野の香












































撮影:伊藤 幸司






























































前泊
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【01】撮影:18時02分=伊藤幸司
平湯温泉・お宿栄太郎での夕食。
■コメント1:山咲 野の香=2016.10.6
全く期待していなかったら、うれしい想定外。温かいものは温かく、おいしい食事でした。
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【02】撮影:18時06分=伊藤幸司
馬刺しだの、飛騨牛だのが出て、低価格の料理宿としては満足でした。
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【03】撮影:20時04分=伊藤幸司
夕食後、寸志で入れる民俗館露天風呂へ。歴史資料として保存されている古民家に男女別の露天風呂が併設されていました。夜9時まで入浴可能とか。
■コメント1:山咲 野の香=2016.10.6
コーチの下見のおかげで、趣ある露天風呂に入れました。いいお湯でした。
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【04】撮影:20時18分=伊藤幸司
2棟の古民家の1棟では、夜9時まで食べたり呑んだりできます。私たちは満腹なので無料の夕涼み。突如大騒ぎする人が出なかったので、蚊はいなかったようです。

■コメント2:小林 美子=2017.8.11
先日、乗鞍畳平へ行って来ました(観光で)
帰り、平湯温泉でバスの待ち時間2時間ありましたのでこの古民家を訪ねました。
この糸の会の時は、まさしく、ユーレイ少女がいました。(ユーレイに見えただけですが)Hさんとふたりで怖がったものです。
今回は昼間だったので、
ユーレイ少女も出ませんでしたがユーレイのいたテーブルで、バスの時間迄、ゆっくりしました。
大きな階段があり、2階には、昔の農具等が、展示してありました。
農家育ちなので、昔、こんなのがあったねとタイムスリップした様なひとときでした。

1年前の写真を見て
思い出す事も楽しいです

■コメント1:山咲 野の香=2016.10.6
Kさんと私だけがお座敷にユーレイ少女を見たんです。

第1日
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【05】撮影:06時57分=伊藤幸司
宿での朝食。登山の場合、前泊の宿では、朝食を気持ちよく食べられるという点が重要です。この宿はバス・トイレなしの部屋が多いうえに、エレベーターなし、風呂狭しなど設備の点で弱点が多いためか、登山客にターゲットを絞って料理に力を入れていると感じました。前泊をワサビ平小屋にするか、平湯温泉にするか考えるときには一考に値します。
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【06】撮影:08時15分=小林 美子
お宿栄太郎の入口。
後の三角の屋根は、大きな
万華鏡がありました。
■コメント2:山咲 野の香=2016.10.6
見てない! 私が次に行くまで頑張って座っていてほしい。
■コメント1:伊藤幸司=2016.9.20
この木の人形、実物はほとんど目に入りませんでした。写真で見ると生きていますね。見ればみるほど。
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【07】撮影:08時18分=矢野 博子
前泊した宿 栄太郎の玄関先に飾ってあった 大きな万華鏡を下から覗いたところ。
宿は ”料理宿” というだけあって 馬刺しから 飛騨牛、鮎の塩焼き 云々と充実していて食べきれないほどだった。
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【08】撮影:09時38分=稲葉 和平
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【09】撮影:10時01分=山咲 野の香
ニワトコと思うのですが、たわわな実、濡れて鮮やか。
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【10】撮影:10時05分=山咲 野の香
ガマズミの実でしょうか。つやつや。
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【11】撮影:10時18分=山咲 野の香
白さが目立つ、清楚なヤマアジサイ。
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【12】撮影:10時31分=山咲 野の香
オオバアサガラみたいです。
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【13】撮影:10時32分=稲葉 和平
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【14】撮影:10時34分=矢野 博子
ハハコグサの一種でしょうか?
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【15】撮影:10時42分=稲葉 和平
イタドリ、別名スカンポ。スイバをスカンポと呼ぶ地域もある
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【16】撮影:10時43分=小林 美子
ネジバナ。
ランの仲間、小さいけど
一輪・一輪ランの花の形をしていると花の本にあったので、写真を拡大してみたら、可愛いランの花の形をしっかりしてました。
今度、ネジバナに会ったら
近づいて、よ〜く見よう。
■コメント1:山咲 野の香=2016.10.6
家の北側のバルコニーでほったらかした植木鉢に、ネジバナが群生していたことがある。ラン科とは知らなかった!
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【17】撮影:10時44分=稲葉 和平
ネジバナ(ラン科)、別名モジズリ
■コメント1:山咲 野の香=2016.10.6
百人一首、みちのくのしのぶもぢずり誰ゆゑに…のモジズリなんですって。陸奥の国、信夫郡産の布もじずり模様に似ているのが由来。
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【18】撮影:10時45分=稲葉 和平
サラシナショウマ(キンポウゲ科)
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【19】撮影:10時46分=伊藤幸司
新穂高ロープウェイ・バス停から、実質的な登山口となる小池新道入口までは約5.5kmの林道歩きになります。写真はずいぶんたくさん撮りましたがここでは大幅に省くとして、まずはこれ、これは私のお気に入り、ヤグルマソウです。どうです? 同じ群落を形づくる同士として生を受けたはずなのに、どこでこんな差がついてしまったのか。「ふたり」のあいだには隣同士ゆえの軋轢があったかもしれません。そんな話を「ふたり」のどちらから聞いたらいいのか。ヤグルマソウは人生の最後の最後まで語りかける力を残して頑張っているので、私はどうしても見てしまうのです。
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【20】撮影:10時48分=山咲 野の香
さあ、誰?ノギクを占領して。
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【21】撮影:10時49分=山咲 野の香
ウドの実、なれのはてというにはあまりにシックな色。
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【22】撮影:10時50分=稲葉 和平
イタドリ
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【23】撮影:10時51分=山咲 野の香
ウド ヤツデの実みたい。
同じウコギ科でした。
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【24】撮影:10時51分=矢野 博子
吊り鐘のようなきれいな形をした花。これは 下から覗いてます。バアソブでしょうか?
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【25】撮影:10時52分=稲葉 和平
ウド(ウコギ科)
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【26】撮影:10時53分=山咲 野の香
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【27】撮影:10時54分=伊藤幸司
一般車はもちろん通れない林道です。深い森をくぐり抜ける一本道ですが、私は写真を撮っていて少し遅れています。私たちの集団の中にひとり、道端にしゃがみ込んでいる人がいますが、なにか花を見つけたのでしょう。
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【28】撮影:10時54分=伊藤幸司
水平に枝を伸ばしたオオカメノキも私の好きなもの、のひとつです。若い葉っぱだけでも気分がいいのですが、これは贅沢なお土産つき。
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【29】撮影:10時54分=山咲 野の香
クサイチゴでしょうか、へたまで赤く染まって。
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【30】撮影:10時54分=稲葉 和平
ガマズミ
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【31】撮影:10時55分=山咲 野の香
濃い色が美しいヤマホタルブクロ。がくのつけねがふくらんでいるのがヤマホタルブクロ。めくれ上がっているのがホタルブクロという記述あり。
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【32】撮影:10時56分=伊藤幸司
ホタルブクロ……というより、ヤマホタルブクロです。花の色は低地のホタルブクロが白を基調にしてまれに赤紫というのに対して、ヤマホタルブクロは赤紫が基調で、まれに白とか。それよりも緑色のガクの先端(萼裂片)が三角形に分かれているのが特徴のひとつとか。ともかくこんなふうに寄り合っている雰囲気は珍しいと思いました。
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【33】撮影:10時56分=山咲 野の香
ツルニンジン なんておしゃれな釣り鐘カール。花粉の運び屋はスズメバチだそうです。別名ジイソブ(=爺さんのそばかす) そっくりなものにバアソブがあるが、花は小型で葉にうぶ毛があり、かなりの希少種。
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【34】撮影:10時56分=稲葉 和平
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【35】撮影:10時57分=山咲 野の香
ジャコウソウ 香りはないようですが、ピンクがかわいい。
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【36】撮影:10時57分=稲葉 和平
バアソブ
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【37】撮影:10時58分=伊藤幸司
前を行く人がこのツルニンジンを発見。これはたぶんジイソブ(爺さんのそばかす)で小柄なバアソブ(婆さんのそばかす)はヒメツルニンジンとか。根が朝鮮人参に似ているとかで彼の地では有名な山菜、長野県ではトトキと呼ばれる山菜がこれ、とか。韓国人の有人に写真を見せたところ、即座に「採った?」と聞かれたことがありました。多くの日本人がキノコを見るような目で、朝鮮半島の人たちはこれを食べ物として見ているようです。
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【38】撮影:10時58分=伊藤幸司
このツルニンジンは背の高いササに巻き付いたお陰で、道端で堂々たる存在感を示していました。
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【39】撮影:11時00分=伊藤幸司
ワサビ平小屋には冷水に躍るみずみずしいこんな野菜が。隣の水槽にはバナナまで浮いていました。
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【40】撮影:11時06分=伊藤幸司
右手にキュウリ、左手にトマト。二刀流でかぶりつくシアワセ。
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【41】撮影:11時08分=伊藤幸司
私はコーヒーにトマトという絶妙? のセットメニュー。
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【42】撮影:11時25分=山咲 野の香
のびのびと目立ったウド。花も実も天ぷらでいけるようです。
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【43】撮影:11時26分=山咲 野の香
これはノリウツギでしょうか。白い装飾花と小さな両性花が立体的でステキ。
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【44】撮影:11時27分=伊藤幸司
このあたりはワサビ平の「ブナの森」という看板がありました。古木は樹齢200年とか。北アルプス山麓の深い森ということになります。
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【45】撮影:11時28分=稲葉 和平
ソバナ
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【46】撮影:11時30分=矢野 博子
ピンク色のガクアジサイの様な花は 辺りを明るくしてくれます。
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【47】撮影:11時35分=伊藤幸司
これはゴトウヅル(ツルアジサイ)ではないかと思いますが、見た目で区別しにくいものにイワガラミがあります。白い装飾花がイワガラミだと1片だそうで、近づいて見るとアジサイの雰囲気とすこし違うようです。
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【48】撮影:11時36分=山咲 野の香
タテヤマアザミ ぽさぽさ頭が色鮮やか。
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【49】撮影:11時36分=山咲 野の香
ヤマアジサイ見上げる。
シックなピンク、好き。
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【50】撮影:11時36分=矢野 博子
赤い軸についた黒い実が鮮やかだった。そして その実に留まる水滴がきれいだった。
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【51】撮影:11時38分=伊藤幸司
ハンゴンソウはここだけで見たような気がします。キオンやサワギクと似ていますが、葉の切れ込みが半端じゃない、という点で「半魂草」というなんだかすごい名前とつながって覚えられます。
■コメント1:山咲 野の香=2016.10.9
ハンゴンソウ こんなスゴイ解説もありました。
葉は手のひらのよう。草全体幽霊が手を垂れているかのようで「反魂草」。反魂の意味は死者の魂を呼び戻すということ。
新芽はゴボウのようでアクをぬくと大変おいしい山菜だそうです。
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【52】撮影:11時39分=伊藤幸司
ミヤマシシウドがおおらかに育っていました。
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【53】撮影:11時39分=山咲 野の香
ミヤマシシウド、経年美化。実が品よく大輪の花火に変身。
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【54】撮影:11時41分=山咲 野の香
葉の上に並んでいるので、ヤブデマリかな。
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【55】撮影:11時42分=伊藤幸司
これはなんだかわかりませんが、なんだかおもしろい顔つきでした。
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【56】撮影:11時43分=山咲 野の香
ヤブデマリ。サンゴのような赤い茎が目立った。
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【57】撮影:11時46分=山咲 野の香
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【58】撮影:11時48分=伊藤幸司
小池新道と書かれた道標があって、登山道になりました。たちまちヤマハハコが出てきました。
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【59】撮影:11時49分=山咲 野の香
遠目に目立った花。しかもボケて何だかわかりません。
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【60】撮影:11時52分=伊藤幸司
葉が4枚輪生しているのでヨツバヒヨドリ……というけれど、どうしてヒヨドリなのでしょうか。葉が輪生ではなくて対生のものはヒヨドリバナ(ものすごく似ているのが近い親戚のフジバカマ)なのですが、「ヒヨドリが里で鳴く頃に咲く」といわれたって、ヒヨドリもそれほど近しい関係ではありません。それよりも、じつはこの花を見たらアサギマダラが群れ飛ぶ光景を期待してしまいます。「あのアサギマダラ」がなぜか、このあまり美人でない花をにぎやかにもり立てているのです。今回はダメでしたが。
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【61】撮影:11時52分=山咲 野の香
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【62】撮影:11時57分=稲葉 和平
この小さな緑の実のようなものを付けた木は、どうやらミヤマハンノキ(カバノキ科)のようです。似たような木をいままでもいろいろなところでたくさん見かけていたし、今回も森林限界の辺りっまで、たくさんあったので気になっていました。緑の実のようなものは、形は松ぼっくりのようですが、雌花序の果穂(かすい)、つまり小さな果実が穂状に多数集まったもの、とのことです。雄花序はだらりと垂れ下がる、とのことなのでこれもよく見て気になっていた木がそうだったのでしょう。まあ、似たような木はたくさんあるので違っているかもしれませんが、一つの手掛かりにはなりそうです。さらに間違いの上塗りになりかもしれないですが、若干興味深いことを付け加えると、ミヤマハンノキの葉は光合成能力が高く、やせた土地でも生きていける上、葉の窒素含有率が高い。そして通常落葉樹は葉に含まれる栄養分をすべて回収してから葉を落とすのに対し、ミヤマハンノキは葉を落とすときにも養分を保持したまま、緑色の状態で落とすので、落ちた葉の栄養分が高く、土地に大量の窒素を供給する・・・など、ブナなどの樹林が生まれるためのパイオニア植物、緑肥植物、でもあるらしい。
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【63】撮影:12時13分=稲葉 和平
キオン
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【64】撮影:12時29分=伊藤幸司
実はこの日、糸の会では珍しい試みをしました。鏡平までの小池新道(23パワー)をストックなしで登ろうという提案(命令)でした。激しい反対もありましたが、断固強行したのです。
この日は標高約2,250mの鏡平山荘まで、樹林帯の登りです。11時20分にワサビ平小屋を出るときに小雨になっていたので、「雨具を脱いで、ストックをしまって、カサを出しましょう」といったのですが、徹底しませんでした。糸の会の皆さんはいまや登りも下りもダブルストックなしでは山道を歩けないのではないかというほどストックが身体の一部になっています。
じつは私がダブルストックを導入したのは早いのです。1996年に西丹沢・檜洞丸に行きましたが、下山時に最終バスにギリギリの時間になりました。急ぎたいけれど急げない状況がそこにあったのです。
急な下りで、大きな岩が段差をつくっていたり、木の根が張り出していたりするところでは登山者の技量が大きく影響してきます。女性たちの多くはスピードがガクンと落ちて、急がせると事故が起きそうに思えました。
そういう下り、つまり登りより時間がかかりそうな難易度の高い下りで、安全性を高めたいという思いから見つけたのが LEKIのストックでした。当時はダブルストックという考え方がほとんどなく、2本セットをバラしての1本売りが基本でした。
私はそれを皆さんに、ダブルで使うことを求めたのでした。値段は現在でも標準的なものになっている2万円弱でした。
導入に当たって私がどれほど使い込んでみたかというと、まったくNOです。たまたま1本持っていた人のものを握ってみて、石突きの超硬合金製だという刃の石への切れ込み具合を見て、その場で決めてしまったのです。
私はそのころ、モノライターとしてけっこう仕事をしていましたが、現物を与えられても使用しないという「けしからぬ」手法を守っていました。じつは1週間や2週間使って知った気分になるほど危険なことはないと考えていたのです。ですからカタログやニースリリースをよく読み、現物もよく見て、技術者の技術がどれほど込められているか……とか、企業的なチャレンジがどのようなかたちで投入されているかをできるだけきちんと読み取ろうとしていたのです。本当の道具は仕事で使ってみなければわかりません。プロ用のカメラがあんがい平凡なスペックなのに高価なのは、土砂降りの雨の中で使ってみるとわかります。最悪の環境で、たとえおシャカになったとしても、どれだけの仕事をしてくれるという危機管理的な場面での性能がプロの場合は重要なのです。それをアマチュア向けのカメラと同じ土俵に載せたら、下手な作文で金額差を埋めなくてはならなくなります。
そういう姿勢で仕事をしていましたから、チェコでつくられているというドイツ製の LEKIは岩場での性能がきちんと維持されている製品だと感じました。命を預けるに足る道具のひとつだと感じたのです。
……というわけで私はそれを「杖(ステッキ)の延長」ではなく「スキーストックの延長」として使うべきだと考えて、とくに下りでの使い方をかなり徹底してみなさんに伝えました。スキーで急斜面に入る直前の深い前傾姿勢をつくるためにダブルストックを使うのです。
それで、登りについては「ご自由にどうぞ」とすることにしました。できれば一般的な登りに使ってほしくなかったのですが、スキーで登るときのストックワークを教育的に使える場面は、そうないのです。やるならきっちり、というチャンスがこないうちに「ダブルストックを使うと登りが楽」とみなさん言い出して、いまもテレビでふつうに見られる(私が渋い顔をせずにはいられない)ストックワークをし始めたのです。
私はストックを使うときに「パワーアシスト」と「バランスアシスト」の割合をきちんと分けて理解して欲しいのですが、登りでストックを横に出したり(これは最悪、初心者丸出し)、前に出したり(アイゼンワークの流用かもしれません。「登りではストックを短く」というのはまさにこれ。反論がいろいろありますが、省略します)するのではなく、スキーでゆるい斜面を登るときのように、ストックを後ろから突いて、ほぼ100%をパワーアシストに使ってみて欲しいのです。すると通常では避けたい大きな段差をクリアできるようになります。
登りでも下りでも「大きな段差をスローモーションで」というのがダブルストックを使って安全性を高めながら、スピードを落とさない決定的な方法だと「理論的」には思っているのですが、それを理解できる人は(この20年間)ほとんどいないようです。
……で、今回、全員に「ストック使用をやめて、雨具のズボンも脱ぎましょう」と強制的にお願いしてみたのです。
じつは一時期「雨の日はカサをさして、ストックを1本にして谷側で使う」という試みを続けたことがあります。するとダブルストックといっても右手と左手をヒフティ・ヒフティで使っている人は少ないのです。片方のストックが不要なときに後ろの人に危険なかたち(後ろに跳ね上がった状態で固定)になる人は、利き手がほとんど80%という感じでしょうか。そうでない人でも、トラバース道では谷側の手でストックを使いますから、利き手でない側のストックには不安を感じます。北アルプスの縦走路などで使う場合は、左右均等に使えるようにしておきたいところです。
そのお陰で、軽い雨の中、雨具をつけずに歩いたので、たまたま買ったばかりだという新しい登山ズボンのすばらしい撥水性能を発見しました。
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【65】撮影:12時38分=伊藤幸司
雨も落ち着いて、のんびりと腹ごしらえの休憩をすることができるようになりました。
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【66】撮影:13時21分=伊藤幸司
モミジイチゴのオレンジの実は「美味しい」という顔つきに見えるのですが、真っ赤な木イチゴは、食べられるとはわかっているものの、ほとんど信用していません。これはベニバナイチゴの実でしょうか。
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【67】撮影:13時43分=稲葉 和平
トリカブト
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【68】撮影:13時43分=稲葉 和平
ハンゴンソウ
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【69】撮影:13時46分=山咲 野の香
この日初のトリカブトはちょっと珍しい後ろ姿と横顔。花びらに見えるのはガクで5枚が立体的組み合わせされ、上1枚が烏帽子型、脇に左右2枚、袴の位置にも2枚。紫色の高貴な衣装ですまし顔。ガクの形には、マルハナバチの姿勢を一定に保ち、受粉の効率を高める役目があるという。
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【70】撮影:14時14分=伊藤幸司
上から見てこれだけ赤い実が見えるという場面はあんがい貴重だと思います。接近してみてみると実のついている細い茎(花柄)がなぜか器用に折れ曲がっているのでオオバタケシマランとわかりました。
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【71】撮影:14時14分=稲葉 和平
オオバタケシマラン
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【72】撮影:14時15分=稲葉 和平
シシウドが原 シシウド(セリ科)
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【73】撮影:14時16分=伊藤幸司
エンレイソウは山ではごくありふれた花ですが、あるとホッとします。特別に好きだとかいうのではないのですが。
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【74】撮影:14時20分=矢野 博子
雨に打たれている赤い実 名前は 分かりません。
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【75】撮影:14時22分=山咲 野の香
初めて出てきたオヤマリンドウ。色淡く、しっかり閉じて、若々しい。
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【76】撮影:14時23分=山咲 野の香
ふたつぶで希少な感じと思ったら、後からたくさんアカモノの実。
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【77】撮影:14時24分=伊藤幸司
リンドウの花がもう咲く直前という感じです。オヤマリンドウだと思います。
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【78】撮影:14時25分=稲葉 和平
アカモノ(ツツジ科)
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【79】撮影:14時29分=伊藤幸司
私はズ〜ッとカサ1本で快適でしたが、気がつくと雨具の上を着ている人が増えていました。
安い折りたたみガサはじつは山で使うと1回で壊れると考えていいようです。ちょっとどこかに触れただけで、骨がグニャリと曲がってしまうのです。その種の安くて軽い折りたたみガサをいろいろ使ってきましたが、だめでした。
私の場合は上下の雨具を着ている状態でもカサが必要です。撮影時にカメラのレンズを濡らしたくないからです。テレビのカメラのように、濡れたら軽く拭く……というわけにはいかないと考えているからです。
現在は無印良品の2,500円前後の折りたたみガサを使って満足しています。モンベルのカサは軽量と強度を併せ持っているという点で品揃えを増やしていますが、値段がすごい。無印良品のカサは、1,000円クラスのカサを使っていたときと比べるとコストパフォーマンスは断然いいのです。骨の強度が全く違いますから通常の使用で骨が曲がるということはありません。
そういう山との「ハダカのつきあい」を心がけてほしいという願いもありましたが、みなさん、すぐに防御の姿勢に入ってしまうのが残念です。
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【80】撮影:14時48分=伊藤幸司
最近アザミ(の葉っぱ)に目が向いてしょうがないのです。とてもきれいな細工物と感じることがあるからです。それで、葉っぱが比較的よく見えるこの写真も撮ったのですが、わからないので、例の(最近気に入っている)ヤフーの画像検索で「アザミの葉」をいろいろ見ていくと、どうもタテヤマアザミというが怪しいのです。そこで手元の図鑑2冊で調べてみるとタテヤマアザミは北アルプス北部に固有のアザミで、南部にあたる笠ヶ岳はどうもその範囲からはずれているようです。
念のため、画像検索で「タテヤマアザミ」を見てみると、似ているけれど違うかもしれないという写真ばかりのようです。そこで最終手段「笠ヶ岳のタテヤマアザミ」で調べてみると、複数の証拠があるじゃないですか。「本州の中部地方に分布し、亜高山や高山の林の縁や草地に生える」と書いてあるものも出てきました。
こんな探索ゲーム、延々とやっているとおもしろいのですが、時間がいくらあっても足りないのと、決着がついてしまうと忘れてしまうので、また同じことを繰り返すかもしれないと考えると深入りしたくない。要するにすれ違った女性にちょっと興味を持っただけで、調べているというような探偵遊びですから、根拠が「ちょいと見」以上ではないのです。どれもこれも、というわけにはいきません。
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【81】撮影:14時59分=伊藤幸司
突然、岩陰に出てきました。だれかが見つけてくれなくては素通りするところでした。キヌガサソウです。葉に出る老人斑はヤグルマソウと似ています。こんなになるまで頑張っている姿は初めて見ました。
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【82】撮影:15時02分=伊藤幸司
「熊のおどり場」という湿地を過ぎて、ここに「あと5分」という表示がありました。鏡平山荘へもう一歩というところ、ダブルストックの使用を禁じられて、腹立たしさを飲み込みながら「マイペース」で最後尾をつとめているYさんです。現地で猛烈に反論されたので、こちらも「ダブルストックのこと、書きます」ということになったのです。
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【83】撮影:15時05分=山咲 野の香
鏡池。穂高展望は絶望的でしょうか。いえいえ、山の天気はわかりません。
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【84】撮影:15時06分=山咲 野の香
鏡平小屋手前。濡れて更に色濃いオヤマリンドウが迎えてくれる。
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【85】撮影:15時07分=稲葉 和平
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【86】撮影:15時09分=伊藤幸司
鏡平山荘の槍〜穂展望デッキ。生ビール片手に……という天気になればいいのですが。
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【87】撮影:15時55分=稲葉 和平
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【88】撮影:16時07分=伊藤幸司
雨は上がったのです。日没はこの日長野で19時05分ですから、まだ3時間+αの期待が残っています。
■コメント1:山咲 野の香=2016.10.9
恒例化しそうな大騒ぎ。
申し訳ありませんでした。
雲ノ平の悪夢が頭をよぎりましたが、おかげさまでこの時は、そう大事には至らず済みました。ただ、最終日にはやはり髪の生え際を二ヶ所刺され、耳下腺が腫れました。多分ブヨだと思います。
虫よけスプレーは言うに及ばず、昨夏からは虫よけ素材の衣類を着用しており、それなりの効果を感じていましたが、帽子はネットを被っていたため、普通の素材のものでした。それが敗因かしら。
ためしてガッテンで、蚊に刺されやすい人は足裏の常在菌のせい、というのを見ました。対策は足裏のアルコール消毒。やってみます!
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【89】撮影:16時13分=稲葉 和平
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【90】撮影:16時36分=稲葉 和平
ヨツバヒヨドリ
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
よく見ると、ものすごく美人のヨツバヒヨドリです。花のところが、たいていはそばかすみたいな色になっているのに、ほんのりピンクの白。葉もきれいだし。こういう写真をどう見せるかは考え方次第だと思うのですが、スッと伸び上がった立ち姿の感じまで撮れているとすばらしかった。たいていは群生しているので、ひとり舞台というシチュエーションはあまりないですからね。
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【91】撮影:16時37分=稲葉 和平
シシウド(セリ科)
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【92】撮影:16時39分=稲葉 和平
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
さて、この写真、改めて見たときにエッ? 場所が違っている? と思ってしまいました。これが「笠ヶ岳山荘」だとして見せられれば、だれでも笠ヶ岳そのもののイメージが変わるでしょう。辺境の山と思われながら、登山者が多い……ということはヘリ輸送のおかげでメシもいい、ということですから。前泊した「お宿・栄太郎」より立派かも。
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【93】撮影:17時01分=伊藤幸司
夕食で食欲があるかないかは、重要なチェック項目です……原則論では。20年来の「1期生」も含めた皆さんはどなたももう200回以上のおつきあいですから、私はほとんど自分の食事のことしか考えていませんが、ここは標高約2,250mとあまり高くないので、高度障害が出ている人はいないはず。思いっきり疲れて食べられない人がいるかと思っていると、若干の好き嫌いや体調管理上の必要性があって他人に譲ったり、残したりするケースがあるとはいえ、食器はほとんど全部空になります。
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【94】撮影:17時01分=伊藤幸司
コロッケだったか、メンチカツだったかもう忘れましたが、それと春巻きが揚げたてだったので、感激でしたし、満腹感も得られました。
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【95】撮影:18時52分=矢野 博子
鏡平山荘に着くと 暫し雨が上がり 夕陽にキレットが輝いていた。やはり 景色が見えると 何か 得した気分になる。
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
この写真、基本通り「10秒見つめる」と堂々たる風景写真だということがわかります。雲が低くて穂高連峰の稜線がよく見えません。よほど山を知っていいる人なら大きな鞍部が全国レベルの名所「大キレット」だと見抜くでしょうが、この写真ではそういう固有名詞ではなく、山の大きさを表現する弓なりの鞍部という「カタチ」として印象に残るはずです。ここでは誰もが槍だとか穂高だとかの稜線を写そうと粘っていたのに、奥穂の山頂さえ、わからないように隠しているこの「風景」が、山の大きさをかえってうまく写し取っているということに驚きます。同じ場所にいた人間としては「やられた!」という印象です。もう一度「10秒」見てみてください。
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【96】撮影:18時54分=稲葉 和平
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【97】撮影:18時55分=伊藤幸司
部屋で何をしていたのか忘れましたが、表が騒がしいので出てみると東の空から満月が上がり、槍の穂先が見えているではありませんか。雲はどんどん動いているので、小屋の玄関先からしばらく動けませんでした。それがちょっと失敗でしたが。
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【98】撮影:18時55分=矢野 博子
鏡平脇の池には 木々と月が影を落とし ゆったりとした時が流れた。この景色は二度目だが いつみても気持ちよい眺めだ。
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【99】撮影:18時56分=稲葉 和平
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
キャプションがないのが残念ですが、鏡池を、逆さ槍や逆さ穂高ではなく、ましてやこのときの他の写真にある(ほぼ)満月でもなく、樹林を主役にしたところが、決定的な魅力だと思います。北欧やカナダの湖沼地帯を思わせる写真ですが、穂高連峰を低い山という役目にしてしまったゆえのこの景色。何も写っていない鏡池ですが、そこに静寂が広がっていたのだとわかります。
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【100】撮影:18時59分=稲葉 和平
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【101】撮影:18時59分=三浦 陽子
雨の降るなか、やっと鏡平山荘に到着。
雨も止んで見事な月が。
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【102】撮影:18時59分=小林 美子
小屋のまわりの
雲がなくなりうっすら、山が見えてきた。
鏡池に急いで行くと、素晴らしい景色があった。
鏡池に写る、明日が満月という月が綺麗だった。
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【103】撮影:19時00分=伊藤幸司
思い出して、槍〜穂の展望デッキに行くと、仲間がすでに、そこに集まっていました。大キレットをはさんで穂高連峰も見え始めているではありませんか。
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【104】撮影:19時01分=山咲 野の香
期待薄だった分、これだけ見られれば大満足。ただもう少し静かにゆっくり見られたら、なおよかったけど。
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【105】撮影:19時01分=稲葉 和平
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【106】撮影:19時03分=伊藤幸司
いろいろ撮った中の、私のベストショットはこの程度、最初にここに来ていなかったのが失敗でした。画面の左端に槍の穂が、あるとわかっていれば見えています。大きくくぼんだ大キレットから登り返したところが北穂高岳、雲のかかった涸沢岳を間に挟んで、右端に奥穂高岳まで、思わせぶりに見せてくれていました。
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【107】撮影:19時08分=伊藤幸司
これは鏡平山荘越しに見る笠ヶ岳。明日はあの稜線を、写真の(たぶん)右端から左端まで歩きます。笠ヶ岳の山頂部の小さなピーク群が、私たちを大いに悩ませてくれることになるのですが。
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【108】撮影:19時09分=稲葉 和平
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【109】撮影:19時15分=小林 美子
小屋の前からは
やっと、槍ヶ岳が見えてきた。槍ヶ岳山荘の灯も見える。
雨の1日だったが、今日の
締めくくりは、素敵な景色に恵まれました。
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【110】撮影:19時18分=山咲 野の香
山荘の窓から、槍と山荘の灯を見る。
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【111】撮影:19時22分=伊藤幸司

暗くなると、槍ヶ岳山荘(旧名・槍岳山荘)の明かりが輝き始めました。こちらは「裏側」からですから、小槍が左側に出ています。
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【112】撮影:19時24分=伊藤幸司
あと30分早く、こんなふうに雲が消えていれば文句なしの夕景だったのですが。
いまのカメラはブレないように柱などに押しつけて、オートのままシャッターを切れば、こんなふうに撮ってくれてしまいます。すごい時代になったものですが、スマホだともっとすごいのだと感じます。昨年の京都シリーズでは、夜の清水寺で自撮りをする外国人旅行者をたくさん見ましたが、ちらりと見るところ、あの夜景を背景に、自分たちの姿もきれいに撮れているようです。古い感覚で「撮れる」「撮れない」という判断はまったく当たらないので、とりあえずシャッターを切ってみることが必要だと思います。
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【113】撮影:19時25分=稲葉 和平
7時25分

第2日
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【114】撮影:05時26分=稲葉 和平
今日は1日雨に降られないようにと祈りながら準備。
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【115】撮影:05時32分=稲葉 和平
ガスで山はさっぱり見えないが、きっとどこかでガスが消えるだろうと思いながらのんびりスタート。
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【116】撮影:05時52分=伊藤幸司
登山2日目は雨になるかならないかの境界天気のもと、05時30分に鏡平山荘を出発しました。約20分後に振り返ると、眼下に山小屋の赤い屋根(チラリとしか写っていませんが)と展望テラスのある池とが見えました。
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【117】撮影:05時52分=山咲 野の香
鏡平小屋と鏡池。天気はと言えば、降っていないのでよしという気分。
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【118】撮影:06時02分=山咲 野の香
晴れていれば大展望…と思うのだが。
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【119】撮影:06時05分=伊藤幸司
トリカブトが出てきました。ただのトリカブトでいいのか、ミヤマトリカブトとか、ホソバトリカブトというべきなのかわかりませんが、「ここのトリカブト」ですませれば、それが一番「正確度が高い」のかもしれません。いろいろ調べているうちに意外な発見がありました。
Wikipedia によれば、トリカブトを生薬として使うときには「ぶし」、毒に使うときには「ぶす」といって、トリカブトの毒による神経障害で変顔になった人を「ブス」と呼んだという説が『ミステリーの毒を科学する:毒とは何かを知るために』 (山崎昶著・講談社ブルーバックス)にあるのだそうです。でも調べていくと一般的な「ブス」は「不細工」に由来するという説の方がわかりやすい気がします。なんのことやら??
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【120】撮影:06時06分=伊藤幸司
このブラシ花はただのサラシナショウマでいいのでしょうね。ほんのりと紅をさしたような表情は初めてですが、この花たちの個性、あるいは年頃の表情ということで。
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【121】撮影:06時15分=小林 美子
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【122】撮影:06時19分=矢野 博子
鏡平山荘とその傍にある3つの池。随分登ってきた。いつも感じる事の一つに 登る先をみると うんざりするけど 後ろを振り向くと あーもうこんなに登ったんだという満足感が生まれる。
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【123】撮影:06時21分=山咲 野の香
背高のっぽのトリカブト。しかも鈴なり。
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【124】撮影:06時21分=山咲 野の香
タテヤマアザミとトリカブト。なんかこちらが見られているようです。
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【125】撮影:06時22分=伊藤幸司
北アルプスではポピュラーなオオヒョウタンボクです。
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【126】撮影:06時22分=稲葉 和平
花の時期が過ぎているようで寂しいが、アザミの仲間は何とか頑張ってくれている。
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【127】撮影:06時22分=稲葉 和平
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【128】撮影:06時22分=稲葉 和平
やっとミヤマ? トリカブトの大きな株も出てきたがトリカブトもこの時期にしては少ない。
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【129】撮影:06時23分=伊藤幸司
木いちごに関しては、大きな実をつけたものがあちこちに出現しました。しかしモミジイチゴは出てきません。
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【130】撮影:06時23分=稲葉 和平
オヤマリンドウはこれからなのだろう
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【131】撮影:06時25分=伊藤幸司
もうすぐ北アルプスの縦走路というところから振り返っています。鏡平小屋が水の豊富な絶好の場所に建てられている(風呂があってもいいかもと思うほど)とわかります。標高が低い感じでしたが、こう見ると森林限界ぎりぎりの安全な場所という印象です。
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【132】撮影:06時26分=伊藤幸司
ミソガワソウが満開状態でした。
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【133】撮影:06時30分=伊藤幸司
これはウラジロタデ。富士山に多いオンタデと近い関係で、葉の裏に白い毛が生えているかどうかが大きな違いですが、北アルプス稜線の砂れき地で見られるのはほとんどがこのウラジロタデとか。
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【134】撮影:06時35分=山咲 野の香
ミヤマリンドウが一輪。
他のつぼみも開花間近。かわいい。
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【135】撮影:06時36分=山咲 野の香
雨露いっぱいのチングルマ。目をうばわれます。
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【136】撮影:06時37分=山咲 野の香
心残りでもう一枚。
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【137】撮影:06時37分=稲葉 和平
今回の花の主役は雨上りのチングルマだった。
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【138】撮影:06時39分=矢野 博子
今回の山行では 何回もライチョウには 遭遇出来た。これは 最初に現れたライチョウ。
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【139】撮影:07時02分=矢野 博子
ハクサンボウフウだろうか セリ科の花々。お花畑の中に咲き乱れるこの花は清楚で 靄の中に映え、結構 私は この花が好き。
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【140】撮影:07時08分=山咲 野の香
ミヤマコゴメグサ。上唇の紫色は薄いが、白と黄色のコントラストがきれい。
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【141】撮影:07時09分=山咲 野の香
雲間の青空。何とか広がってという思い。
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【142】撮影:07時10分=山咲 野の香
あー、やっぱり下の方までは無理か。
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【143】撮影:07時10分=山咲 野の香
薄日とガスが入り混って。やはり行くての山が見えるとうれしい。
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【144】撮影:07時10分=稲葉 和平
ミヤマアキノキリンソウも元気のいいのがやっと現れた。
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【145】撮影:07時12分=伊藤幸司
もちろん、前方に笠ヶ岳が見えている、というはずのない時間帯ですが、ガスが晴れても「次の山」しか見えないという長い、長〜い稜線歩きが続くのです。
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【146】撮影:07時12分=山咲 野の香
先の山だけ。展望は望めず。
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【147】撮影:07時13分=稲葉 和平
きっと2週間くらい前はすばらしいお花畑だったろう。
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【148】撮影:07時13分=稲葉 和平
晴れていれば、花が咲いていれば、ルンルンだったはず・・・。
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【149】撮影:07時29分=伊藤幸司
オオヒョウタンボクの実は、大小の組み合わせがみごとな瓢箪型なので、いつ見ても感心します。瓢箪をまねてのことではないでしょうから、そこに瓢箪にも通じる合理性が隠されているのでしょうが。
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【150】撮影:07時31分=伊藤幸司
ご存じチングルマですが、ものすごく赤く見えます。クローズアップで撮ったものを見るとそれほどの赤味ではありませんが、これはこんな色。でもこういう色に見えたので撮りました。
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【151】撮影:07時33分=矢野 博子
ゴゼンタチバナ でしょうか? 盛りを過ぎても どっしりと存在感ありは 我らと同じ?
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
花の名前があいまいだったり、間違えたりするのは、私も同様なので全部スルーパスなのですが、この花を見て「あの???」と悩まなかったのは、矢野さんが仕事の都合で案外高い山に登ってこなかったからでしょう。「この存在感あり」はむしろ特別の存在感であって、ゴゼンタチバナといっしょにしてもらっては困ります。北アルプスではけっこうあちこちで、この程度の群落で出会いますから、できればもうすこしシャンとしている姿であって欲しかった。
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【152】撮影:07時34分=伊藤幸司
ウメバチソウの花です。いつもこの花の端正さに惹かれて、撮りたい状態の花が現れるのを待つのですが、このときはこれ以上寄れる時間的余裕がありませんでした。今回ウメバチソウのことを調べてみると「仮雄しべ」というのがあって、そこに透明感のある小さな珠がいっぱいついているようです。
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【153】撮影:07時34分=伊藤幸司
セリ科の植物は基本的にお手上げなのですが、八方尾根の花のガイドに質のいい一覧表がありました。結局よくわからないのですが、そこにある11種類のどれかに当てはめてみると、これはタカネイブキボウフウではないかと思います。「茎に稜がある」……と確定的なのですが。(次に出会ったときに、それを覚えているかどうか)
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【154】撮影:07時35分=伊藤幸司
プリーズ・プリーツ(三宅一生)の葉があるのでバイケイソウの仲間は間違いないところなのですが、花がないので、ミヤマバイケイソウかコバイケイソウかわかりません。普通だったらバイケイソウと総称でくくってしまいたいところですが、バイケイソウは別にあるので言いようがなくなります。
笠ヶ岳への稜線には小さな緑の花を垂直に立つ穂のようにしたミヤマバイケイソウと、白い花を手のひらサイズに固めたようなコバイケイソウが両方あるらしいので、判断に困ります。
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【155】撮影:07時35分=伊藤幸司
ヤマハハコは昨日、林道から小池新道に入ったところで見ましたが、標高差約1,000mもものともせず、北アルプス稜線まで這い上がってきたのかとも思いました。
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【156】撮影:07時35分=山咲 野の香
秋らしい背景の中、勢いのいいヤマハハコ。
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【157】撮影:07時35分=山咲 野の香
とても目立った白。黄色の花はまだこれから。
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【158】撮影:07時36分=伊藤幸司
またウメバチソウがありました。なんで撮ったかというと、花に小さな虫がついていたからです。この写真では、よくわかりませんね。ですからここからカメラを近づけて2枚目を撮るのです。
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【159】撮影:07時36分=伊藤幸司
近づいて2枚目を撮りましたが、虫はほとんど同じ場所。よくわかりませんが、いることだけはわかります。
それで写真はここまでで終えたのです。正直あんまりおもしろくないので「158」と「159」の写真は削除するつもりで、キャプション原稿から外したのですが、写真データの方を消し忘れていたのです。通し番号をつけてから、それに気づいたのです。そうなってから削除するのはものすごく手間がかかるので、キャプションを書き加えることにしました。
「152」の写真で「仮雄しべ」のことに触れたので、ここでは写真をトリミングしてさらにクローズアップしています。ただ、私がここに出す写真は原則無修正です。トリミングも画像修正もしていません。みなさんにも写真はいじらずに出すようにすすめています。
このシリーズのどこかにすでに書きましたが、写真愛好家のみなさんは撮影時の構図と仕上がってからのトリミングで写真の価値が大きく変わると考えているようです。自分の作品を「決定的」なものにしたいという意識がものすごく強いのです。
私はここでは「撮れてしまった写真を撮れたまま出しましょう」と提案しています。なぜか。私は写真編集者でしたから、受け取った写真は基本的に全てトリミング対象でした。それも写真を最高の「ゆるぎない1枚」にするためでなく、与えられたスペースに置くために「左なりゆき」とか「下揃え」として自動的にカットされるのが当然としていました。どんな有名写真家の写真でも、それを「裁ち落とし」といって周囲に余白をとらないで見開きいっぱいに使うときには中央の「のど」と周囲の「裁ち落とし」部分に写真の欠落が起きます。もちろん写真の基本的な縦横比は紙面の縦横比に準じるわけです。
振り返れば、写真の暗室作業では、縦横比の違うネガ(フィルム画像)から印画紙へ引き伸ばしするときに驚くほど大胆なトリミングをやむを得ずせざるを得ない状況がありました。現在ではフェースブックなどでは写真を勝手に正方形にして縦横の区別さえ不要の自動トリミングをしてしまいます。ですからここではむしろ「ノートリミング」という基本が自分の写真と向き合う好ましい姿勢だと考えたいのです。もし自分自身の写真に不満があれば、撮影時の「フレーミング」と「シャッターチャンス」に戻りたいと考えます。
ですから、プロが扱う写真でも「1字1句も直してはいけない原稿」みたいなものは「作品集」以外にはないのです。だから私は撮るときのフレーミングで格闘して、できた写真はそのまま出しておきたいのです。見る人が見ればまちがいなく判断できると考えているのです。
……そういうことを書かずにこの「トリミングしてしまった写真」を出すのはやっぱりよくないと考えてボツにしたつもりが、生き残ってしまったので、面倒ながら書きました。緑の部分が「仮雄しべ」なのだそうです。
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【160】撮影:07時37分=稲葉 和平
突然ハクサンフウロが一輪。期待したのだけれど、自分の目で見たのは結局ここだけだった。
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【161】撮影:07時39分=伊藤幸司
花の姿をかろうじて保っているキヌガサソウがありました。
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【162】撮影:07時45分=山咲 野の香
オヤマリンドウ。たくさんあっても静かな感じ。
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【163】撮影:07時49分=伊藤幸司
コバイケイソウかミヤマバイケイソウかわかりませんが、大群落がありました。
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【164】撮影:07時52分=伊藤幸司
つぼみを包んでいた総苞が黒く残って黄色い花を咲かせています。茎にたくさんの毛を生やしているのでカンチコウゾリナだと思います。が、ミヤマコウゾリナかもしれません。
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【165】撮影:07時53分=小林 美子
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【166】撮影:07時59分=伊藤幸司
大ノマ岳のあたりだと思いますが、絶好の休憩場所がありました。笠ヶ岳へのこの稜線は小さなアップダウンが連続するのに、標識が少ないので、現在位置を確認するのが意外に難しいルートだと感じました。恥ずかしながら……ではありますが、大ノマ岳(2,662m)の山頂もけっきょく確認できずに通り過ぎてしまいました。歩けば行き着けるという道ではあるのですが。
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【167】撮影:08時00分=伊藤幸司
こんな快適な石のベンチはなかなかあるもんじゃ、ありません。
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【168】撮影:08時10分=矢野 博子
ウサギギクの三姉妹。甲乙つけがたく 皆 きれい。
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【169】撮影:08時13分=伊藤幸司
さて、これはミヤマバイケイソウではないし、コバイケイソウでもないように思えます。するとバイケイソウなのですが、花が咲いていれば一発でわかるのに、謎だらけという状態です。
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【170】撮影:08時13分=山咲 野の香
ウサギギク。上空は曇り空でも地上に小さな太陽たち。
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【171】撮影:08時14分=山咲 野の香
ライチョウを撮ったつもり。胸から足にかけて結構冬毛のように見えました。
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【172】撮影:08時14分=稲葉 和平
ウサギギクも色あせた花がほとんどだった。
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【173】撮影:08時14分=小林 美子
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【174】撮影:08時17分=伊藤幸司
前の人たちが固まって、けっこう騒いでいたのに、最後に行って、なんとか撮ることができました。ライチョウは2日間の行程で、3度姿を見せてくれたように思います。山がガスに包まれていたからかもしれません。天気が悪いほどライチョウが出やすいと思うのですが、よく考えれば晴れて見通しのいい風景の中でもライチョウはしばしば見ています。
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【175】撮影:08時17分=伊藤幸司
ウサギギクです。ちょっと疲れ気味のご様子ですが。何度見ても葉っぱが兎の耳に見え……ません。
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【176】撮影:08時21分=伊藤幸司
何バイケイソウかわかりませんが、紅葉です。
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【177】撮影:08時34分=小林 美子
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【178】撮影:08時48分=山咲 野の香
マツムシソウ。咲きかげんが混在してます。皆、表情が違って面白い。
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【179】撮影:08時48分=山咲 野の香
マツムシソウ 敬意を表した一番お姉さんをアップ。
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【180】撮影:08時48分=小林 美子
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【181】撮影:08時49分=伊藤幸司
マツムシソウがあると忍び寄る秋という感じがします。
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【182】撮影:08時49分=伊藤幸司
北アルプスで見られるコゴメグサはミヤマコゴメグサだそうです。白い花弁の内側に黄色い点を置いているのがおしゃれです。
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【183】撮影:08時49分=山咲 野の香
ミヤマコゴメグサとマツムシソウ。大好きな花のツーショット。
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【184】撮影:08時49分=山咲 野の香
マツムシソウ もちろん179とは別人です。
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【185】撮影:08時49分=稲葉 和平
数は少なかったがマツムシソウが出てきてやっと秋の山の気分になってきた。
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【186】撮影:08時49分=矢野 博子
ガスの合間に覗いた これから向かう山肌。随分高い所に来ていると否が応でも感じる場所だ。
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【187】撮影:08時53分=伊藤幸司
突如前方にすごい岩山が出現しました。進むごとにすこしずつ前方の様子が明らかになるという状態なので、あの岩峰がどのようなかたちで私たちとかかわってくるのかわかりません。
それよりもここでは、みなさんは前方を見ているのではなくて、下方を見ています。なんでか?
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【188】撮影:08時53分=山咲 野の香
鮮やかチングルマを撮ったつもりが、想定外の地味めに。
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【189】撮影:08時54分=稲葉 和平
地味な花だが、好きな花だ。ミヤマホツツジ。
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【190】撮影:08時55分=伊藤幸司
岩陰にライチョウがいて、ずっと動きませんでした。みんなでけっこうわいわいやっていたのに。
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【191】撮影:08時55分=山咲 野の香
岩峰と尾根道。ガスが途切れた瞬間、とりあえず撮る。
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【192】撮影:08時55分=小林 美子
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【193】撮影:08時56分=稲葉 和平
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【194】撮影:08時57分=山咲 野の香
お願い、もうちょっと雲上がって、という感じ。
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【195】撮影:08時58分=伊藤幸司
ミヤマホツツジは3枚の花弁を後ろにそらしながら、長く延びた立派な雌しべを象の鼻のように上に向けて雄叫びを上げるとか。群像の雄叫びという感じがしないでもありません。
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【196】撮影:08時59分=稲葉 和平
少し写真の色がおかしいかもしれないが、チングルマの色は実際に驚くほど変化に富み、目を楽しませてくれた。
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【197】撮影:09時01分=伊藤幸司
このアザミ、葉っぱの存在感がすごいと思いませんか? タテヤマアザミとしておくのが一番無難かと思いますが、自分だけの印象では「カサガタケアザミ」と記憶しておきたいところです。混乱の元ではありますが。
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【198】撮影:09時03分=伊藤幸司
通過する登山者の多くをニヤリとさせた芸術作品「リンドウをねらうクビナガリュウ」
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【199】撮影:09時07分=伊藤幸司
もぎって食べてみたくなるキイチゴの赤。
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【200】撮影:09時09分=小林 美子
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【201】撮影:09時24分=稲葉 和平
遠くから見て緑の花のように見えてミヤマバイケイソウかと思ったが、近くで見れば実を付けたコバイケイソウ。
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【202】撮影:09時32分=山咲 野の香
ヨツバシオガマ 鶴の群れが上だけ生き残っている。
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【203】撮影:09時33分=山咲 野の香
ウメバチソウ 中心部の美しさは特筆もの。先端(仮雄しべ)に水滴をつけた毛のようなものが、黄色やオレンジやブルーにまで見えたのが忘れられません。これは、みつが出る場所のように見せかけて、ハエをおびき寄せ花粉を運んでもらう仕組みらしい。
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【204】撮影:09時34分=山咲 野の香
周辺が見えないとなると、足元の花だけが楽しみですが。
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【205】撮影:09時35分=伊藤幸司
ヨツバシオガマの老成した姿……なのでしょうか。
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【206】撮影:09時35分=山咲 野の香
絶妙のタイミングで青空が出た。
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【207】撮影:09時36分=伊藤幸司
ウワー、青空! という明るい気持ちになると同時に、広々とした場所に飛び出しました。「山のあなたの空遠く……幸いすむと人のいう」というカール・ブッセの詩をたぶん半世紀ぶりに思い出して、誰が歌った歌謡曲だろうか、などと考えてしまいました。
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【208】撮影:09時36分=山咲 野の香
あー、青空に感激。
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【209】撮影:09時36分=稲葉 和平
秩父平に出るころになって雲が薄くなってきた。青空が出てくるとお花畑は輝いてくる。
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【210】撮影:09時36分=稲葉 和平
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【211】撮影:09時37分=稲葉 和平
やっと元気のいいウメバチソウ。
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【212】撮影:09時37分=小林 美子
秩父平。
ガスがきれて、これも一瞬の景色。
秩父岩の不思議な形が見えて、ラッキーでした。
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【213】撮影:09時38分=稲葉 和平
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【214】撮影:09時38分=稲葉 和平
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【215】撮影:09時38分=三浦 陽子
雲が切れて岩山が見えてくる。あの向こう側に行くのだなと。
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【216】撮影:09時39分=稲葉 和平
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【217】撮影:09時42分=伊藤幸司
これくらい表情のある岩だったら、きっとカッコいい名前がついているのでしょう。地形図にある「秩父岩」まで来たのかなと思いながら見ていたのですが、まだまだ! ということがこのあとすぐに明らかになってしまいます。
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【218】撮影:09時42分=山咲 野の香
何も見えず終いでなくて、よかった。
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【219】撮影:09時43分=伊藤幸司
「秩父平」という文字が岩に書かれていました。これで笠ヶ岳までの稜線歩きが、まだ半分も終わっていないことが明らかになりました。
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【220】撮影:09時46分=伊藤幸司
「山のあなたの空遠く……」がたちまちにしてまた霧に閉ざされてしまいました。
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【221】撮影:09時49分=伊藤幸司
2011年に太田出版から出た山折哲雄さんの『往生の極意』という本のデザインを鈴木一誌さん(元・糸の会会員)が担当していて「トビラまわりに道の写真が欲しいんだけど」と言ってきました。過去の写真から「道」の写真をいろいろ選びながら、無駄な時間を含めて、とても楽しく過ごしました。
この写真も、いつかどこかで、意味深な風景として使われそうな気がしますが、この光景を「笠ヶ岳」と記憶していないと何時間かけて探しても出てきません。そんな自信は最初からない……ということは、私はすでにカメラマン(あるいは写真家)としてたいしたもんじゃないと自覚していることになります。
1984年に富士山麓の忍野に新築移転したファナック株式会社の賓客贈答用豪華写真集『富士山』をつくったときに、空撮以外は全てデビュー前の大山行男さんの写真で埋めたのですが、そのときのことです。メモも何もない、すべての写真の撮影状況を驚くほどこまかく記憶しているのを見て、彼が写真家として相当の資質を持っていると感じました。「撮った写真」を自分の分身と言い切れるかどうか……で撮影者と写真との関係がわかります。
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【222】撮影:09時50分=伊藤幸司
ウメバチソウは見るたびに魅力を深めていきます。首都圏の日帰りでもけっこう見たりするので珍しい花ではないのですが、目を近づけるほどに別世界が広がってきます。仮雄しべと名づけられたものがこの虫を引き寄せています。もう一歩近づいたら、ピントがうまく合っていませんでした。クローズアップ撮影で私のカメラはときどき、機嫌をそこねてしましまいます。
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【223】撮影:09時51分=伊藤幸司
ウメバチソウでクローズアップがうまくいかなかったので、となりのチングルマを撮ってみました。
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【224】撮影:09時52分=伊藤幸司
白い花を咲かせるシオガマギクはエゾシオガマとセリバシオガマと考えているので、葉っぱが「セリ」でないので、エゾシオガマだと思います。このフワッとした白い花は独特です。
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【225】撮影:09時53分=伊藤幸司
小さなリンドウですが、さて、なにリンドウか? ハルリンドウ、フデリンドウ、タテヤマリンドウあたりから先はローカルな名前のついたリンドウがたくさんあるのでわかりません。これも、だから、たまたま町で見かけた魅力的なファッション……になぞらえておくにとどめます。
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【226】撮影:09時55分=伊藤幸司
この中途半端な濃さのガスのおかげだったかもしれません。なにか、巨大な顔が出現したのです。
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【227】撮影:09時55分=伊藤幸司
説明的にお見せすればこんなぐあいです。
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【228】撮影:09時55分=伊藤幸司
別れ際に彼は(彼女だったら相当悲劇的な顔ですよね)こんな表情になりました。もう少しはっきり見えたらよかったのに、と思う人もいるかもしれませんが、そうしたら、ただの岩になってしまうかも。この顔、ひとりで歩いているときに出てきたら、やっぱりドキッとしますよね。「笠ヶ岳の巨人」なんていう名前がすでについているのでしょうか。
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【229】撮影:09時55分=山咲 野の香
このアングルなら誰にでも「愛らしい」ゴリラ顏に見えると思います。傑作。
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【230】撮影:09時55分=小林 美子
ゴリラ顔の岩。
ちょっと、面白い岩です。
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【231】撮影:09時56分=山咲 野の香
いつも高所ではハイマツの根元のグランドカバーが気になっています。ほとんどがツツジ科の矮性樹木かガンコウランということですが。
なぜかこのカーペットに身を投げ出してみたい衝動にかられるのです。まあ、ふかふかのわけはなく、小さくても木なんだし、痛いだけでしょうけど。余談ですが、この写真をたまたま横から夫が見ていて、「なんでこんな写真撮るの?」と言いました。たまにはもっともな意見を言うなあと感心。
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【232】撮影:09時57分=山咲 野の香
ハイマツの根もとは、ガンコウラン、ウラシマツツジ、コケモモの仲間…と再認識。フカフカ幻想はしぼんでいくばかり。
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【233】撮影:10時01分=伊藤幸司
ツツジ科の小低木でコケモモの仲間とされるものは高い山を歩く楽しみのひとつですが、花の時期があり、実の時期や紅葉の時期があって表情も多彩です。これは別名シロモノと呼ばれるシラタマノキだと思いますが、花の時期にはむしろアカモノのほうが白を強く印象づけます。
これを調べているうちに、私はクロマメノキとクロウスゴをごちゃ混ぜにしていたことに気づきました。
かつて、どこかに「名前にこだわらずに顔を覚えよう」と書いたことがありました。アイドル歌手を初めて見たときのように、すなおな好き嫌いでいいじゃないか、名前は後でわかればいいじゃないかと語っていたつもりでしたが、植物の場合は顔だけでは確定できないので、本当に確信がもてるまでにはせめて葉っぱまで観察しなければなりません。1冊の植物図鑑ではなかなか決着がつかないので困るんですよね。
この写真、シラタマノキの実の存在感に惹かれています。
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【234】撮影:10時09分=伊藤幸司
標高約2,550mの秩父平から標高2,667mの標高点まで急登して抜戸岳に向かうなだらかな稜線に出たので、いよいよステージが変わったということはわかります。そこで長めの休憩をとって、気分一新というところ。まだ半分まで来たかどうか、というところなんですが。
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【235】撮影:10時20分=伊藤幸司
なんかの葉っぱの蔭にクロウスゴの実が見えているのかと思って調べていたのですが、調べてみたらこの葉っぱはガンコウラン。そしてその実は北欧でジュース果汁として人気のクラウベリーのことだとか。
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【236】撮影:10時24分=伊藤幸司
何の写真かというと、窪地に雪渓が残っていたので記録という意識で撮ったものです。雪渓が残っているかどうかでその周囲の地温が断然違ってくると思います。植物たちの生育に大きく関わってくるはずです。そしてここに最後の雪渓が見つかったとすれば、それ以前、雪渓がどのように広がっていたかを想像しやすくなります。この道筋で私が見た雪渓はこれだけでした。多くが濃いガスに包まれた道でしたから、もちろん見落としはあったでしょうが。
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【237】撮影:10時24分=山咲 野の香
先々の稜線が一瞬見渡せました。まだまだ…
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【238】撮影:10時25分=稲葉 和平
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【239】撮影:10時26分=伊藤幸司
秩父平のところから始まる稜線は、その斜面にほとんど破綻のないトラバース道を延ばしていきます。北アルプスの縦走路によくあるタイプなので、この程度でも「破綻」という感じ。
遠くに見えてきた新たな山容が目ざす笠ヶ岳なのかどうかわかりません。こんな遠景が突然現れては、次々に裏切ってきたからです。
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【240】撮影:10時26分=稲葉 和平
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【241】撮影:10時30分=伊藤幸司
「縦走路の小破綻」(「239」の写真)から4分後です。今度は道の気持ちいい延び方は見えますが、笠ヶ岳という存在は消え去っています。そういう時間がず〜つと続いています。
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【242】撮影:10時40分=稲葉 和平
この十字の葉はミネズオウのようだ。
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【243】撮影:10時40分=稲葉 和平
左側の葉はコケモモ、右側はガンコウラン、たぶん。
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【244】撮影:11時00分=伊藤幸司
「抜戸岳」と書かれています。完全に距離感を失っている状態でこの文字が読めるかどうかわかりませんが、ここからちょっと上がれば稜線上の小ピークとして標高2,813mの抜戸岳です。この標識でようやく現在位置が確定できました。私たちは持ち時間をたっぷり持って行動しているので「先が見えない」とか「なかなか着かない」という不安も「味わい」のうちでしたが、ガスに巻かれて時間に追われている登山者のことを考えれば、もうすこし標識類を整備していただいた方がいいように思います。
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【245】撮影:11時15分=山咲 野の香
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【246】撮影:11時37分=山咲 野の香
ポツンと離れてまだ若そうなコケモモの実が目立ったけど、ピンぼけ。
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【247】撮影:11時39分=伊藤幸司
なにをしている写真かわかりますか? アウトドアで行動するときに、誰かひとりでも持っているべき重要な道具として、ポイズンリムーバーがあります。それを使っているところです。
糸の会には毒虫たちがなぜか集中攻撃してくる人が2人いて、そのひとりのYさんは昨日も、今日も、他の誰もがやられていない場所でやられました。しかし昨日も今日も残念ながらポイズンリムーバーはあまり役には立ちませんでした。
でも、私の経験ではハチ刺されには間違いなく効きます。刺されると痛みですぐにわかりますから、吸引して血が出てくるまで徹底的にやるべきです。ハチ刺されの場合はアナフィラキーショックが起きる可能性が高いので毒を体内に入れないということとが場合によっては命に関わるほど重要になります。
私は半世紀前にアフリカのルワンダで世界最長のナイル川の最長源頭の地図をつくったことがあります。アフリカの森林(そこは豹の森という名前でした)ではヘビを見たら猛毒だと思うべきですし、そういうヘビはいくらでもいるはずです。しかし実際にはヘビにかまれる危険はほとんどなく、一番怖いのはむしろアリでした。アリの大行列にまちがって足を踏み込んだら、死ぬことはないにしても、とんでもないことになります。だから現場ではヘビへの恐怖より、アリの恐怖に支配されていました。
その「毒蛇にかまれたら?」というサバイバル知識に関していまもなお「傷口を広げて毒を出す」などという荒唐無稽な説が語られているのでしょうか。そのころ、私もサバイバル本を書いたりしていましたし、友人が米軍のマニュアル本を翻訳したりしていましたから、半世紀前の状況はよく知っているのですが、自然毒に対する記述は著者のサービス精神も含めて大仰なものになります。野草やキノコ、飲み水などについても、大量摂取する人たちの場合と、たまたまその時とでは考え方が異なります。
英国の熱帯医学協会が出していたサバイバルマニュアルは植民地経営の基軸となるものだったからか、記述は合理的です。毒蛇に噛まれた場合、傷口をナイフで切り開くなどもってのほか、と書いてあります。まずは一刻も早く、傷口を水で洗い流すこと。ヘビの毒牙から出た毒液の多くが傷口周辺に残っているので、それを排除すること。そのつぎにできれば吸引とありました。ポイズンリムーバーはリーダーたる人間は持っているべき道具なのです。注射器でも石油ポンプでもなんでもいいのですが、絶対に口では吸わないように。
写真のこの場面では、毒虫が小さかったためか吸血には成功しませんでした。
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【248】撮影:12時05分=伊藤幸司
これが地形図にも載っている抜戸岩。あと、もう、たぶん、ひと息だと思うのですが、私たちには、目標地点は一度も明らかになっていません。
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【249】撮影:12時33分=伊藤幸司
ようやく、テント場が出現しました。でもこれから、頻繁に登場する「がんばれ」などというペンキ文字に何度も腹を立てることになります。そんな標識ならないほうがいい、という気分でした。笠ヶ岳は、どうも「おもてなし」の表現にはかなり疎い山というふうにいわざるを得ませんね。道標関係を見る限り。
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【250】撮影:12時53分=稲葉 和平
お昼過ぎには笠ヶ岳山荘に着いて、さあ、昼飯!
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【251】撮影:13時20分=稲葉 和平
むむ、誰?! 昼飯にたくあんのまるかじり???・・・ではなくて、持ってきたご本人は菓子パンのつもりだったようです。それにしてもよくここまで重いものを気付かずに持ってきたものです。エライ!
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【252】撮影:16時10分=矢野 博子
これもハハコグサの仲間だろうか?
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【253】撮影:16時13分=矢野 博子
チングルマ 今回 この花が 一面に広がっている場所が 何か所もあった。愛らしかった。この花は 白い花をつけている時も可憐だが この状態も とても魅力的で 二度楽しめる。これは笠ヶ岳山荘の前で撮影。
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【254】撮影:16時17分=稲葉 和平
美白女王となるためにはは夕暮れ時も気を抜かない!
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【255】撮影:17時00分=伊藤幸司
17時から夕食でした。
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【256】撮影:17時00分=伊藤幸司
北アルプスでもかなり不便な山小屋だと思うのですが、日本百名山のひとつですから、登山者は多いのでしょう。想像以上にいい食事でした。
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【257】撮影:17時21分=矢野 博子
待ってました、槍と 子槍。富士山とこの山が見えると嬉しいのは 私だけではなさそう。
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【258】撮影:17時24分=山咲 野の香
なんとうれしいこの天気。来し方が見渡せ、槍ものぞいてきました。
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【259】撮影:17時24分=山咲 野の香
小屋前から本日ようやく初認識、笠ヶ岳山頂。せいせいと。
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【260】撮影:17時24分=稲葉 和平
槍にかかった雲が上がっていきそうな気配。
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【261】撮影:17時24分=稲葉 和平
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【262】撮影:17時24分=矢野 博子
右後方に槍のてっぺん。雲が どんどん湧いてくる。
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【263】撮影:17時25分=稲葉 和平
今日歩いてきた稜線。下のテントサイトから小屋までの登りは、岩に書かれた「がんばれ」の文字に距離感がくるったせいか、結構きつかった。
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【264】撮影:17時25分=三浦 陽子
笠ヶ岳山荘に到着。登ってきた尾根を振り返る。
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【265】撮影:17時26分=山咲 野の香
雲間から槍と小槍がはっきりと。
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【266】撮影:17時26分=稲葉 和平
槍の頭が出てきた!
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【267】撮影:17時26分=三浦 陽子
槍ヶ岳が見えた!
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【268】撮影:17時26分=小林 美子
槍ヶ岳が少しずつ
見えてきました。
やはり嬉しい!
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【269】撮影:17時27分=山咲 野の香
西穂の稜線。ピラミッド、独標、丸山、…西穂山荘は見えてますか。
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【270】撮影:17時28分=伊藤幸司
夕食後小屋の外に出ると、なんと眼前に槍〜穂高の稜線が見えてきたではありませんか。わずかながら青空も見えるので、急に明るい気分になりました。
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【271】撮影:17時30分=伊藤幸司
私たちのグループが眼前の光景を独り占めしているような気分でした。
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【272】撮影:17時31分=稲葉 和平
すんなりとはいかず、雲が上がるのをひたすら待つ。
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【273】撮影:17時37分=山咲 野の香
槍も隠れ、来し方も雲海が迫って。
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【274】撮影:17時49分=矢野 博子
夕暮れの山並み。いくつもの山を見下ろして そこに差し込む優しい光。こんなに高い所にいるんだとあらためて 感動。
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
けっこう難しい写真です。主役がない。でもキャプションを読むと、「広がり」や「光」や「高さ」や「感動」を撮っているとのこと。「10秒」見ていると私たち登山愛好者には「とてもなつかしい風景」というふうに見えてきます。画面下把端のハイマツらしき樹林がだんだん重要な存在だとわかってきます。
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【275】撮影:17時55分=伊藤幸司
この日の日の入りは長野市で18時35分。ですから17時50分に小屋を出て、山頂に向かいました。西の方向もずいぶん見えてきました。
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【276】撮影:17時55分=山咲 野の香
山頂を目指します。山荘の後ろは小笠ヶ岳。
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【277】撮影:17時55分=小林 美子
小笠と笠ヶ岳山荘が、見えます。
小屋に着いた時はどしゃ降り。
山頂は明日にしようという事でしたが、
又、天気がよくなってきたので、山頂へ向かいます。
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【278】撮影:17時56分=稲葉 和平
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【279】撮影:18時07分=山咲 野の香
これはブロッケンを見た後です。次なる本命は見られるか…
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【280】撮影:18時07分=稲葉 和平
ブロッケン現象の条件が整っているのではと思った瞬間、出ました! よおく見れば、写っているのが分かるはずです。
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
稲葉さん、良く撮りましたね。私が見たのとほぼ同じあやうさで撮られています。瞬間的だったので私は間に合いませんでしたが。北アルプス稜線の山小屋で泊まる価値のひとつにブロッケン現象がありますね。
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【281】撮影:18時07分=稲葉 和平
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【282】撮影:18時11分=稲葉 和平
ガスが消えるのを待ちながら、記念撮影。
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【283】撮影:18時12分=稲葉 和平
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【284】撮影:18時12分=稲葉 和平
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【285】撮影:18時13分=伊藤幸司
全員ではないけれど、山頂です。槍〜穂はまたお隠れですが。
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【286】撮影:18時14分=山咲 野の香
のぞみ薄の夕陽を待っています。
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【287】撮影:18時21分=小林 美子
山頂に着いたら、又、真っ白で何も見えない。
日没時間迄、こんな感じですわって待つ。
ガスがなくなって・・と、
期待しましたが、駄目でした。
残念、下山です。
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【288】撮影:18時40分=山咲 野の香
山頂を降りる途中、コーチのかけ声に左手を見ると、かそけき夕陽と日輪が。
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【289】撮影:18時42分=伊藤幸司
この日、富山市だと日没は18時39分。山の上から見ているためか、この時刻で、雲の隙間から夕陽の表情をかろうじて見ることができました。
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【290】撮影:18時42分=三浦 陽子
笠ヶ岳頂上から下りはじめた一瞬、見えた夕日。
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【291】撮影:18時42分=小林 美子
突然、後からコーチが、ひだり〜〜と。
真っ赤な太陽が、ほんの一瞬のご褒美です。
来て良かった。
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【292】撮影:18時43分=稲葉 和平
結局、お日様はほんの僅か義理で顔を出しただけで雲の中に消え・・・

第3日
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【293】撮影:01時16分=稲葉 和平
午前1時過ぎ。槍から穂高までくっきりと姿を現した。朝に期待できそう。
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
時間が勝因ですよね。夜中にトイレに起きるときはカメラを持って出るべしですよね。ほとんどは星空が見えるかどうかという程度ですが、(ほぼ)満月と薄い雲とで深夜ならではの特別ライティング。テントサイトの明かりも見えています。三脚持たずにこんな風景写真が撮れてしまうのですから、カメラもすごいですよね。
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【294】撮影:04時41分=小林 美子
素晴らしい景色。
今日も、天気予報では
雨らしいけど、予報が
外れたのか、よい景色がみえます。
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
「素晴らしい景色」という気持ちがよく出ていると思います。「山の朝」ですね。槍ヶ岳が贅沢な点景となって、この写真を背後から支えています。「いい景色を見ている」という気分が写されていると思います。
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【295】撮影:04時43分=稲葉 和平
午前4時半過ぎ。槍の上の雲は消えていた。
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【296】撮影:04時46分=山咲 野の香
薄墨の雲が乗っているものの、とにかくこのシルエット、うれしいです。
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【297】撮影:04時49分=伊藤幸司
これは朝。横にたなびく雲の下に、もこもこと盛り上がった雲と見まごうデコボコが槍〜穂の山なみです。
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【298】撮影:04時50分=稲葉 和平
ガスの流れが速く一瞬にして靄ってしまう。
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【299】撮影:04時51分=山咲 野の香
笠ヶ岳山荘前から、しばし山岳展望を楽しんでいます。
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【300】撮影:04時56分=伊藤幸司
槍ヶ岳が曙の空に屹立しているではありませんか。
下界の人が見つけてうれしい山は富士山ですが、登山をする人たちにとって見つけてうれしいのは槍ヶ岳です。なぜなら、槍ヶ岳は松本の人たちにも見えません。標高約2,000mの美ヶ原に登っていくと、常念岳の陰から槍ヶ岳が出てくるのです。
奥秩父(東アルプスと唱える人たちがいます)の甲武信ヶ岳からでも、槍が見えたら万々歳、反対側の富士山とほとんど同じ価値の特別な山と感じます。
ですから、これだけの槍ヶ岳が見られたら、昨日の、笠ヶ岳の姿が最後まで見えなかったイライラ……どこから見ても笠ヶ岳という容姿端麗の山ですから、そこに向かう日に一度も表情を見せなかったというのは大ブーイングなのですが、この槍でなんとか帳消しにできそうです。
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【301】撮影:04時57分=伊藤幸司
これは穂高連峰。中央の一番高く見えるのが奥穂高岳(標高3,190m)。小さな鞍部をはさんで尖った岩が見えますが、それが有名なジャンダルム。標高3,163mなので奥穂高岳の山頂とほぼ同じ高さに見えます。
ジャンダルムから右手に下っていくとほぼ同じ高さのピークが3つほどありますが、一番右の、かろうじて一番高いのが西穂高岳(標高2,909m)そこからデコボコの下りをさらに右手へと下ると、標高2,701mの西穂独標でギザギザ感は終わります。
奥穂高岳の左にあるのが涸沢岳(標高3,110m)、その左が北穂高岳(標高3,106m)となります。
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【302】撮影:04時57分=矢野 博子
日の出の瞬間を待つ我らが仲間。寒かったが そんなこと 何のその。この瞬間は 二度と味わえない。天気予報は あまり良くなく 期待してなかっただけに これは 私たちへの サプライズのご褒美となった。
それにしても コーチのカメラは 高価そうだな。
■コメント1:伊藤幸司=2016.9.20
最近、以前のように一眼レフカメラを使うようになりました。以前は一眼レフが主で、クローズアップ撮影にコンパクトカメラを使っていました。今はクローズアップ撮影と望遠撮影にコンパクトカメラを使って、一眼レフカメラは広角系のズームレンズ(20-35mm F2.8)1本で、人物が絡むスナップショット撮影に使っています。どちらかといえばコンパクトカメラがメーンです。 矢野さんは「高いカメラだといい写真が撮れる」と考えていませんか? そういう意味では矢野さんのカメラは、矢野さんの使い方では十分にメーンカメラです。(ただしちょっと問題があるようですから、それについてはこの長い文章の後ろの方で書いてみます) ちなみに私が使っているのは7,000円(中古)で買ったキヤノン PowerShot SX130 IS(2010年)ですが、矢野さんのはバーゲン価格で(たぶん)2万5000円ぐらいだったPowerShot SX710 HS(2015年)。私のほうのレンズは(35mm判換算で)28-336mmという12倍ズーム、矢野さんのほうは25-750mmという30倍ズームで、クローズアップ撮影はどちらも1cmまで近づけます。 矢野さんのカメラは私のカメラの後継シリーズといっていいのですが、性能としては段違いに進歩しています。私のクローズアップ写真と望遠写真は全部コンパクトカメラですから、広角レンズの撮影から望遠撮影まで、私のものでも「夢のカメラ」ですし、矢野さんのはさらにそのグレードアップ版。だから他の皆さんにもそのカメラをバーゲン期間中に買うことを勧めました。 私は超望遠レンズのついたコンパクトカメラを永いこと「シロウト騙し」のカメラだと考えてきました。ですから望遠撮影のために「100-300mm F5.6」というキヤノンの超軽量ズームレンズを常にザックに入れてあって、年に何回か、それを使って望遠撮影をするために一眼レフカメラを捨てるわけにいかなかったのです。ところが PowerShot SX130 IS を持ってみたら、そのレンズが不要になりました。正直言うと、撮った写真のコントラスト(明暗再現能力)はさすが10万円のレンズですから当時(私がキヤノンのEOSシリーズの広報チームに加わった1988年)には画期的な新製品でしたが、それを捨てられるだけの性能は PowerShot SX130 IS にあると考えました。そして歩きながらでも超望遠機能を気軽に使える「コンパクト」は驚くべきものでした。 矢野さんがいま使っているのはそういうカメラなのです。ただし、同じような撮影場面での他の人の写真と比べてみると、すこし白っぽい、軽薄な感じの絵に見える……のではありませんか? 白い花がきちんと写らないという欠点もあります。 なぜかわかりませんが、私は使っている全部のカメラを常に「1/3絞りアンダー」になるようにしています。それから白っぽい花は周囲の風景に露出が合っている状態では露出オーバーになってしまうので、その白っぽい花が画面内で大きな面積を占めるようなクローズアップ撮影をしておくようにしています。それだけで撮りたい写真と撮れる写真のあいだのギャップがかなり埋まると思うのです。 ……で、私の場合は矢野さんが想像しているのと全く違う要求で一眼レフカメラを使うことになったのです。スナップショットという種類の写真を撮るためには、西部劇映画でガンマンが決闘するときのような「速写」が欲しいのです。それが命という作り方をしてきたのが一眼レフカメラだと思って下さい。それと比べると、私のコンパクトカメラは、ゆっくり歩いている人の姿を写したいときでさえ、動きのどのあたりでシャッターが切れるか予測できないのです。シャッタータイムラグといいますが、レンズを向けた場面でピントを合わせ、露出を決定してシャッターを切るまでに、ものすごく時間がかかるのです。それもケース・バイ・ケースの時間差ですから、撮るたびにストレスがたまります。山の写真といっても、私のスタイルはスナップショットですから、撮りたい瞬間にシャッターが切れないと、それが大きなストレスになるのです。風景や花を撮るときにはほとんど感じないストレスです。 そのためにシャッタータイムラグの小さな高級コンパクトカメラを考えてもみたのですが、そうなると対象ユーザーは「ボケ味がほしい」などといって、高倍率ズームなどは敬遠する方向に動きます。つまり矢野さんのようなカメラはオールマイティなのですが、写真マニアには逆に好まれない部分でもあるのです。シャッタータイムラグは車でいえば最高速度のようなものですから、高価になります。私が大きくて高価そうな一眼レフカメラを使うのは、ただ一点、カメラをガンマンのピストルのように使いたいからなのです。
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【303】撮影:04時59分=山咲 野の香
薄墨の雲が遠のき、くっきりと大展望となりました。
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【304】撮影:04時59分=小林 美子
小屋から、かなり下にテント場がみえます。
小屋に用事がある時、登って来るのが大変そうだ。
昨日この辺り、最後の登りが苦しかった。
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【305】撮影:05時00分=稲葉 和平
午前5時。雲は残るものの槍から穂高まで全貌を現してくれた。
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【306】撮影:05時00分=稲葉 和平
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【307】撮影:05時02分=稲葉 和平
徐々に明るさが増し稜線の草原に色がついてきた。
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【308】撮影:05時02分=稲葉 和平
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【309】撮影:05時03分=稲葉 和平
奥穂からジャンダルム。
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
ポケットに入るカメラで、こんな写真が撮れてしまうのですから、すごいですね。
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【310】撮影:05時04分=稲葉 和平
北穂、奥穂、西穂。
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【311】撮影:05時04分=三浦 陽子
夜明け前、穂高連峰のシルエット。今日はお天気良さそうな感じです。
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【312】撮影:05時08分=矢野 博子
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【313】撮影:05時08分=矢野 博子
朝焼けに期待が高まる。大事な一瞬だ、一体 太陽は どの位置から出てくるのだろう?
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【314】撮影:05時11分=山咲 野の香
雲のオレンジ色が輝いてきました。
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【315】撮影:05時12分=伊藤幸司
槍ヶ岳の上に漂う雲が赤く輝き始めました。どう考えたって登ってくる太陽がこのあたりに顔を出してくれるはずです。ではどこなのか? さまざまな期待がふくらみます。
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【316】撮影:05時14分=山咲 野の香
オレンジ色の面積が広がります。
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【317】撮影:05時14分=矢野 博子
そして 槍の右後方から現れたお日様。太陽は グングンと昇りあっという間に あたりは明るくなった。
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【318】撮影:05時15分=山咲 野の香 滝雲もやって来ました。
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【319】撮影:05時15分=稲葉 和平
稜線を流れ落ちる雲が速い。
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【320】撮影:05時15分=小林 美子
もうすぐ日の出。
槍ヶ岳と滝雲がきれいでした。
写真を、見ると2分・3分と景色の違いがわかります。
どんどん変わっていきます。
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【321】撮影:05時16分=伊藤幸司
日の出を待つ間に、滝霧が流れ落ち始めました。撮影会状態になったので、他の人がもっといい瞬間をとらえているかもしれません。
かつて鹿島槍ヶ岳で、冷池山荘(つべたいけさんそう)の朝が濃霧に包まれていたことがあります。それでもダメモト覚悟で日の出シーンを期待して外に出てみようと誘ったら、数人の人が手を挙げてくれました。ほんのちょっと稜線を登ってみると、世界は無風快晴。向かいの劔岳との間に霧の海が広がっていて、その霧がちょうど冷水山荘のところだけ滝の落ち口のように隠していたのです。ここではテント場の人たちから槍ヶ岳はどんなふうに見えているのでしょうか。
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【322】撮影:05時16分=稲葉 和平
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【323】撮影:05時19分=伊藤幸司
なんと槍ヶ岳からの日の出です。
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【324】撮影:05時19分=伊藤幸司
この太陽が槍の穂先から昇る「ダイヤモンド槍ヶ岳」は8月12日だったそうです。
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【325】撮影:05時19分=山咲 野の香
ドキドキの瞬間、甘露飴のようなお日さま、出ました。緑点はやはりスマホの限界ですか…
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【326】撮影:05時19分=山咲 野の香
山の日の出、あと何回見られるか。
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【327】撮影:05時19分=三浦 陽子
ちょっとズレた
ダイヤモンド槍?
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
これと「326」と「325」の写真には、画面中心を間にはさんで、太陽と対称の場所に「フレア」が出ています。スマートフォン内蔵カメラの現時点での限界といえそうです。そのフレアが私のカメラのほう(写真「324」)に出ていないという理由については「328」の写真も見てください。「328」はスマートフォンですが、太陽が画面の中心にあるというところにご注目。
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【328】撮影:05時19分=小林 美子
朝日はどこから?
槍ヶ岳の所から素晴らしい日の出。
皆の歓声が聞こえた。
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【329】撮影:05時19分=矢野 博子
朝焼けに輝く 笠ヶ岳と山荘。お世話になりました。山荘で購入したクリアファイルのアルプスの全景を 人に見せては 老人ホームで自慢するに違いありません、”こういう風に見えるところ登ったのよ”と。
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【330】撮影:05時20分=稲葉 和平
飛騨乗越のあたりから太陽が顔を出してきた。
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【331】撮影:05時22分=稲葉 和平
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【332】撮影:05時24分=伊藤幸司
振り返るとこれが笠ヶ岳の山頂。元気な人なら走って登れるような最後の突起です。
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【333】撮影:05時24分=山咲 野の香
朝日を浴びる笠ヶ岳と山荘。早くも、夏は終わったという思いが去来しました。
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【334】撮影:05時24分=稲葉 和平
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【335】撮影:05時24分=稲葉 和平
朝日に彩られた笠ヶ岳の上には青空が広がっていた。
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【336】撮影:06時06分=稲葉 和平
ゴゼンタチバナが一輪、朝日に輝いていた。
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【337】撮影:06時08分=稲葉 和平
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【338】撮影:06時12分=稲葉 和平
ガンコウランが広範囲に広がっていた。
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【339】撮影:06時20分=矢野 博子
笠ヶ岳山頂に登ると 笠ヶ岳が シルエットになって 笠の形で投影されていた。山頂で 手を振ったが そこまでは 反映しなかった。
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【340】撮影:06時22分=山咲 野の香
明るく気持ちのいい山頂。白雲にぽっかり頭だけの焼岳と遠くは乗鞍岳。
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【341】撮影:06時23分=稲葉 和平
山頂からの眺めはほんのわずかな距離にもかかわらず小屋の前からとはまた一味違っていた。
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【342】撮影:06時23分=稲葉 和平
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【343】撮影:06時23分=稲葉 和平
焼岳がずいぶん近くて小さい。
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【344】撮影:06時24分=伊藤幸司
山頂からほぼ南の風景です。左端に西穂高岳から西穂山荘へと下る稜線があります。それが一度雲海の下に下ってちょこんと頭を出したのが画面中央の焼岳です。あとで地図できちんと調べてみると焼岳の右奥に見えるのは(御嶽ではなくて)乗鞍岳、焼岳の左奥に見えていたはっきりしない高い山は霞沢岳でした。
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【345】撮影:06時24分=山咲 野の香
思いがけなく影笠。
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【346】撮影:06時24分=稲葉 和平
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【347】撮影:06時24分=小林 美子
今朝は青空。
山頂からは雲海。
反対側をみると、影富士ではなく、
影笠がみえた。
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【348】撮影:06時25分=伊藤幸司
さっき槍ヶ岳から上がった太陽は、いま南岳の上あたり。山の風景は太陽という照明によってドラマチックに変わっていきます。
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【349】撮影:06時25分=三浦 陽子
朝の笠ヶ岳頂上。
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【350】撮影:06時26分=伊藤幸司
昨日歩いてきた稜線を見ています。一番手前の山が抜戸岳、その奥に双六岳があって、さらにその奥は三俣蓮華岳の周辺。写真右端にうっすらと登っていく稜線は槍ヶ岳に通じる西鎌尾根です。
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【351】撮影:06時27分=伊藤幸司
笠ヶ岳山頂です。ここで日の出を迎えていたら、もっと素晴らしかったかもしれません。でも山では100m離れたら、運と不運が入れ替わるかもしれません。日頃の行いがその運を決めていると感じることが多々あります。
リーダーには2つのタイプがあって、正解を考えて、考えて、考え抜いて決断するタイプと。先に決断してしまって結果オーライにする一点に努力を集中するタイプです。山では求める正解と立ち現れる正解とが無数に交差すると考えます。私はちょっと後悔しましたが、このシーンだって十分にドラマチックじゃあないですか。
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【352】撮影:06時28分=山咲 野の香
双六、三俣方面。広々した空も美しい。黒部五郎も確認しました。2年前の雲ノ平、黒部五郎に向かって、左手に素晴らしい笠ヶ岳を見ました。今夏は逆の立場から。感無量です。
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【353】撮影:06時29分=稲葉 和平
黒部五郎、薬師、立山、水晶、野口五郎。
■コメント1:伊藤 幸司=2016.9.20
スケールの大きな風景になりました。小さなヒトがいるだけで、写真がガラリと変わります。なかなかそういう場面になりませんが。
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【354】撮影:06時29分=稲葉 和平
風が強いわけではないがガスの流れは速く、またまたガスがかかってきた。
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【355】撮影:06時32分=伊藤幸司
完全な逆光ですが、自分がどれかは、みなさん自身には見分けられると思います。この記念写真、全員ではありませんが。
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【356】撮影:06時32分=伊藤幸司
でも、逆光の写真1枚だけだと、だれかに怒られるかもしれないので、「人物中心」にもう1枚。
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【357】撮影:07時05分=伊藤幸司
笠ヶ岳山荘を7時に出て、5分後です。下りのこの5分間、昨日は山小屋は「まだか?」「まだか?」という気持ちで登っていました。何も見えない世界でした。
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【358】撮影:07時07分=矢野 博子
見納めに撮った笠ヶ岳。多分 二度と見ることのないであろう勇姿。この辺りの大きな岩に”スグソコ”と白いペンキで書いてあって 期待しながら登ったのに スグソコでなく がっかりしたのも 今となっては 楽しい思い出。
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【359】撮影:07時08分=伊藤幸司

テント場まで降りてきました。奥穂〜西穂の稜線の奥に見えているのは昨年、時間計算でもう一歩登り切れなかった霞沢岳です。
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【360】撮影:07時09分=山咲 野の香
登りでは「スグソコ」はすぐそこではないサインと思い知りました。下りではスグソコに穂高が近づいたかのよう。
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【361】撮影:07時11分=山咲 野の香
結局アクセサリーで済んだコーチのダブルストック。
さよなら、笠ヶ岳。
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【362】撮影:07時11分=山咲 野の香
端正な笠の懐から出ていきます。
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【363】撮影:07時12分=伊藤幸司
4時57分に見た奥穂〜西穂が望遠でよく見えます。ジャンダルムがよく見えます。その左隣がロバの耳。左側にいったん下って馬の背を登り返すと、そこが奥穂高岳の山頂、雲でちょっと隠されている気配です。ジャンダルムから右に下っていくとその右端、それなりに高く見えるのが西穂高岳です。
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【364】撮影:07時12分=山咲 野の香
上々の眺望の中を下山です。
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【365】撮影:07時13分=伊藤幸司
この気分。見納めかもしれません。みなさん、一瞬足を止めて、お別れの撮影会。
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【366】撮影:07時13分=稲葉 和平
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【367】撮影:07時14分=稲葉 和平
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【368】撮影:07時20分=山咲 野の香
昨日見えなかった分、何度も振り返ってしまう。
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【369】撮影:07時20分=稲葉 和平
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【370】撮影:07時21分=稲葉 和平
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【371】撮影:07時21分=稲葉 和平
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【372】撮影:07時22分=山咲 野の香
またガスが立ち込めないように祈る思いです。
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【373】撮影:07時22分=稲葉 和平
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【374】撮影:07時23分=山咲 野の香
満足の一泊で、皆さん足どりは軽そう。
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【375】撮影:07時23分=山咲 野の香
ガスで隠れる前にもう一枚。威風堂々の笠ヶ岳。
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【376】撮影:07時24分=小林 美子
7:00に小屋を出発。
今日はなが〜い下りだ。
笠ヶ岳を振り返る。
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【377】撮影:07時27分=伊藤幸司
チングルマとミヤマアキノキリンソウ。光の加減でとても新鮮に見えました。
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【378】撮影:07時27分=山咲 野の香
チングルマがピンクの花畑に見えました。
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【379】撮影:07時28分=山咲 野の香
チングルマ、やっぱり別人のピンクグルマです。
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【380】撮影:07時29分=稲葉 和平
時期の過ぎたお花畑にフデリンドウが可憐だ。
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【381】撮影:07時32分=伊藤幸司
抜戸岩を抜けて、抜戸岳のほんのちょっと手前から笠新道を下るのです。でもその分岐まで今日もけっこう長そうです。
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【382】撮影:07時32分=伊藤幸司
チングルマは花が終わってから本性を現すという感じじゃぁ、ありませんか? 草ではなくて木なので、思考回路が違うのかもしれません。
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【383】撮影:07時34分=小林 美子
笠ヶ岳から笠新道分岐の間にある、
V字状に、大きく割れた、抜戸岩の間を通る。
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【384】撮影:07時35分=伊藤幸司
抜戸岩を通り抜けます。
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【385】撮影:07時40分=稲葉 和平
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【386】撮影:07時41分=山咲 野の香
ミヤマリンドウ、朝日を受けてきれい。花が茎の先に1〜5個つく。花冠に副片がある。内側に白い斑点。葉は長方だ円の対生。タテヤマリンドウに比べアオノツガザクラやガンコウランが咲くような乾き気味の所に咲く。
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【387】撮影:07時42分=小林 美子
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【388】撮影:07時44分=稲葉 和平
朝露に濡れるチングルマの舞い。
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【389】撮影:07時44分=稲葉 和平
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【390】撮影:07時45分=稲葉 和平
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【391】撮影:08時34分=伊藤幸司
さてこのリンドウ、タテヤマリンドウだとわかりやすいのですが、花の内部に独特の斑点模様が見られません。花びらは5弁なのに10弁に見えます。ミヤマリンドウはハルリンドウの高山型変種だそうです。
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【392】撮影:08時35分=伊藤幸司
朝露で飾られたチングルマ……といったところでしょうか。
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【393】撮影:08時37分=稲葉 和平
天気が良くないせいでライチョウにもたびたび出合えた。SONY RX100の望遠能力ではやっとここまで。
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【394】撮影:08時38分=山咲 野の香
笠新道。ややガスが出るも、足元はどんどん行けそうな気配。
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【395】撮影:08時43分=伊藤幸司
8時20分に笠新道を下り始めました。結構広い尾根をこまかなジグザグで下っていきます。この写真、なんだか間の抜けた感じですが、たぶん上半分に穂高連峰があるんじゃないかと思うのです。
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【396】撮影:08時43分=山咲 野の香
ミヤマリンドウ、再び。NHK「大雪山、天空のお花畑、小さな賢者達の物語」
壇蜜がナビゲーター。ミヤマリンドウが、雨が降る前に気温低下を察知して、さっさとつぼみを閉じ、花粉を守る様が映った。スゴイ!
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【397】撮影:08時44分=稲葉 和平
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【398】撮影:08時57分=山咲 野の香
誰の落とし物か。発芽の戦略は功なりや。
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【399】撮影:08時57分=山咲 野の香
こんな感じが続いている。歩きにくくはない。
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【400】撮影:08時59分=稲葉 和平
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【401】撮影:09時04分=稲葉 和平
ベニバナイチゴ(バラ科)。植物図鑑にも不味いと書いてあった。
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【402】撮影:09時04分=稲葉 和平
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【403】撮影:09時22分=伊藤幸司
別に難しい道でもなく、段差の大小もダブルストックだと苦になりません。ただ、おそらく、多分、下っても、下っても、まだ下るということになるのでしょう。
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【404】撮影:09時43分=伊藤幸司
またアザミです。いいですね、この固まり感。タテヤマアザミなんでしょうか。
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【405】撮影:09時43分=山咲 野の香
ミヤマリンドウ、縦列。バレッタにしたいワ。
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【406】撮影:09時44分=三浦 陽子
花の写真はピンぼけばかりで唯一見られるのがこれ一枚。
チングルマの綿毛やアザミの群生等なかなか難しい。
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【407】撮影:10時03分=稲葉 和平
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【408】撮影:10時07分=山咲 野の香
初めて出てきたイワショウブ。雄しべの赤がアクセント。茎が細いので、風に揺れると花だけ舞うように目立つ。
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【409】撮影:10時08分=伊藤幸司
イワショウブが集中的に見られる場所がありました。繊細なのに、目立ちます。
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【410】撮影:10時08分=伊藤幸司
イワショウブの花は白が基調で、そこに紅色が混じってくるということです。
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【411】撮影:10時08分=稲葉 和平
イワショウブ(ユリ科)。なんでこんな標高のところにと思ったが、すでに沢の頭に近いところまで下りていた。
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【412】撮影:10時08分=小林 美子
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【413】撮影:10時09分=伊藤幸司
これもイワショウブ。秋の色なのかもしれません。
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【414】撮影:10時10分=小林 美子
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【415】撮影:10時15分=伊藤幸司
朝霧に濡れたからか、オトギリソウが、ちょっと、蝋細工のように見えました。
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【416】撮影:10時15分=稲葉 和平
シモツケソウ(バラ科)。ほとんど終わりかけている状態だったが、まだ蕾の株もあった。
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【417】撮影:10時15分=稲葉 和平
クロトウヒレン(キク科)かな?
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【418】撮影:10時18分=伊藤幸司
木イチゴの赤い実がおいで、おいで、と手招きしているように見えました。熊さんの出そうなところなので、彼らにはこんな気分では見られていないのかなと……。
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【419】撮影:10時18分=伊藤幸司
元気なリンドウですが、オヤマリンドウでしょうか。
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【420】撮影:10時18分=稲葉 和平
オトギリソウ。朝露に濡れた花びらが黄色く透けて美しい。
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【421】撮影:10時20分=稲葉 和平
トリカブトもしゃんとして。
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【422】撮影:10時21分=伊藤幸司
このお花畑にはかなり立派なトリカブトもありました。本州中部の太平洋側山地に分布するというホソバトリカブトではないかと思います。ホソバといってもミヤマトリカブトよりはるかに骨太の印象の葉っぱです。
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【423】撮影:10時21分=稲葉 和平
サラシナショウマも元気がいい。
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【424】撮影:10時22分=山咲 野の香
銘は「その後のシード」。なぜかスーパーフードに見えます。口にする勇気はありませんが。
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【425】撮影:10時22分=稲葉 和平
ハクサンシャジン。
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【426】撮影:10時23分=稲葉 和平
シシウド。
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【427】撮影:10時23分=稲葉 和平
赤い大きな実がいかにもおいしそうなベニバナイチゴの群落。でも不味いから大きくなれるのだろう。
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【428】撮影:10時24分=伊藤幸司
森林帯の中の草原では、ミヤマシシウドはしばしば王者の貫禄を示します。私は確たる理由付けもないままこういう場所に熊さんの姿を想像してしまうのですが、この機会に……と、当てずっぽうで「ミヤマシシウドと熊」と検索してみたら、出てきました。「立山カルデラおよび周辺地域におけるツキノワグマの食性」というタイトルで後藤優介さん以下4人の研究者が「立山カルデラ研究紀要第7号」(2006年)に発表している論文です。
そこには「2004年の秋にはオオハナウド、ミヤマシシウドの葉部の採食は見られたが、2005年の夏期の利用に際しては、葉部の採食は見られず茎部を集中利用していた。季節的に異なる部位を利用していることから、ミヤマシシウド・オオハナウドはクマにとって重要な位置を占めていることが示唆された。」とありました。
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【429】撮影:10時25分=伊藤幸司
これはミヤマシシウドだったかどうかわからないのですが、セリ科の花に虫が集まっているとつい顔を近づけてみたくなります。どこまでカメラを近づけていけるかどうか、やってみたくもなります。虫さんには迷惑だろうとは思うのですが。
背中の文様がはっきりしているので最近便利に使っているヤフーの画像検索で、まずは「ハチ」からやってみたのですがどうもヒットしないようです。そこで「アブ」としてみたら、けっこう当たりそうな気がしておおよそ「ハナアブ」で決まりかな、というところまできました。
そこで念のため「ハナアブ」で調べてみると間違いなさそうな写真を出して同定を依頼している人がいました。するとその回答のひとつ。「この仲間は、斑紋だけでは区別できないので画像だけで同定するのは難しいですね。同じ仲間のオオフタホシヒラタアブの画像を参考に添付します」
でもまあハナアブの雰囲気がこんなものとわかれば一歩前進なのでしょうか。(忘れなければ……ですけれど)
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【430】撮影:10時29分=矢野 博子
笠新道への分岐に入って 二時間余り。私の足もそろそろ悲鳴をあげてきていて このキビシイ道も半ばを過ぎたかなと期待していたら まだまだこの道は 林道にでるまで3時間以上あった。シモツケのピンクの花は 十分きれいだったが この花を撮影したのが 最後で この後は レンズを向ける余裕はなかった。
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【431】撮影:10時35分=山咲 野の香
シモツケソウ 久しぶりに思えました。花びらそっちのけの雄しべのフワフワ。その華やかさに見とれます。
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【432】撮影:10時39分=伊藤幸司
ハナアブらしい虫がハクサンフウロの上で、なにか目論んでいる感じです。ハチとアブがアリとハエの違いぐらい遠いということをこの歳になって知りました。
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【433】撮影:10時44分=伊藤幸司
地形図では標高約2,450mから2,150mにかけて、小さなジグザグで描かれる道になっています。計画書の登山シミュレーション・マップでは赤丸が半分ずつ重なってくるような急斜面です。50m先で50m下る勾配ですから、45度になります。そういう勾配だと普通は樹木も育たない草付きの斜面になって、岩場を選んで歩かなければいけないような道になります。
ここでは、あるいはそういう危険な斜面を避けようとしているのか、地形図のイメージとはかなり違って、小さなジグザグを何回か繰り返すと、そのあと、長いトラバースで別の斜面に位置替えしてまたジグザグ下りという道になっていました。私たちはむしろ一気に下りたいのに無駄に(弱気の設計者によって)大きく振られているという気分でしたが、道に危険を感じる部分はありませんでした。気配りの設計だったというべきかもしれません。登ってくる人が意外に多かったので「ご苦労さん」とは思いましたが。
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【434】撮影:10時55分=伊藤幸司
オオヒョウタンボクが誇らしげに実を見せてくれました……という感じ。
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【435】撮影:10時56分=伊藤幸司
これはクロウスゴだと思います。調べてみると「果実の先端は五角形にへこむ」んだそうですが、この写真ではわかりません。木の実は甘酸っぱいけれど美味しくないとか。
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【436】撮影:10時57分=伊藤幸司
こんな風に大きくトラバースしてまた急斜面に挑むという道のつけ方が特徴的です。
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【437】撮影:11時12分=伊藤幸司
羽根付きの立派な種子です。何の種子か知りませんが。
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【438】撮影:11時14分=山咲 野の香
下界も見えています。でも歩いた割には下ってない感、蔓延。
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【439】撮影:12時32分=山咲 野の香
ちょっとデコボコしてるがツヤツヤ。東北地方では熟すと柔らかくなる実のことを「モモ」と呼ぶそうで、アカモモがなまってアカモノになったそうです。
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【440】撮影:12時33分=稲葉 和平
アカモノ(ツツジ科)の実。
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【441】撮影:12時54分=山咲 野の香
ノリウツギ 和紙をすく時の糊料に用いたのが名の由来。幹の内皮をはいで刻み水に浸すとトロトロする。腐りにくく、現在でも紙すきに使われる。一気に伸びる成長の早い枝はスポンジ状で、枯れると空洞となり、空木と名づけられた。
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【442】撮影:13時01分=伊藤幸司
この白さはガクウツギではないかなと思ったのですが、ガクウツギだったら装飾花は3枚が主役となり、4枚ならガクアジサイ……らしいのですが、そうなると純白のガクアジサイというのがあるのだろうか。ともかくこの白さに惚れました。
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【443】撮影:14時23分=山咲 野の香
温泉とバスの時刻のせめぎあい。笠新道、無事完遂の感激に浸る間もなく、足疲労もなんのその、大股一目散です。
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【444】撮影:16時53分=伊藤幸司
平湯バスターミナルのレストランや土産店は17時で営業終了。日帰り温泉施設の「ひらゆの森」ならレストランがあるのは知っていますが、さてこの小さな温泉町で10人あまりのグループが一気に食事できる店があるだろうか、と不安な気分でバスターミナルの裏、平湯館に続く道に入ったところ、最初の店「喰処よし本」にどやどやとなだれ込む感じになりました。
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【445】撮影:17時01分=伊藤幸司
じつはこの「喰処よし本」が大当たり。大量注文にも動ぜずに、ものすごいスピードで料理が出てきました。しかもきちんとしたものが。かろうじて生き残っている地元の店という感じではなく、相当の実力派。じつはバスの時刻の関係で、新穂高温泉で入浴しながら次のバスを待つことにして、平湯館の大露天風呂を見送りました。そのうえ食事もドタバタで終わるかと覚悟していたのですが、全員が新宿行きの高速バス(ほぼ満席状態)に乗れて、しかもきちんと食事もできたので、ホッとしました。

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