発見写真旅・展(13)――2012.8.21 黒岳(35パワー)
発見写真旅・展(13)――2012.8.21 黒岳(35パワー)



★糸の会山行[833]黒岳(35パワー)――2012.8.21
*稜線18p→下り17p

レンゲショウマは日本だけにあってキンポウゲ科の1属1種、特別な存在の花というべきですが、それに加えて本州中央部の山地にのみ生えているといいます。結論からいうと富士山の北に連なる山々がレンゲショウマの一大産地ということなのです。ですから毎年、夏にはその山域に「レンゲショウマ狙い」の計画を立てています。
今年、8月11日の「8a菜畑山」ではなぜか、レンゲショウマは皆無に近いものでした。御坂山地の黒岳はどうか? という気持ちで出かけたのですが、結論的にいうとすこし少ないように思いました。
今回は新道峠直下までタクシーで上がってしまったのですが、その駐車場から峠までのごく短い区間で期待以上のレンゲショウマと出合いました。ズルをしてラッキーだったと思います。

今回の写真出展メンバー(五十音順)は以下の2人です。
伊藤 幸司(5点)
宮本 幸江(7点)

【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。
ネット上での二次的な「発見写真旅」を楽しんでいただいた方から、そこにさまざまな「投票」が寄せられました。
投票締切後、それぞれの写真に撮影者のキャプション(あらかじめ提出されていました)を加えたので、写真の意図が初めて明らかにされたというものもあるかもしれません。この段階でも二次的な「発見写真旅」を楽しんでいただけるかと思います。
さらに写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページを作りました。そのサンプル写真からも展示写真に飛ぶことができます。


撮影:宮本 幸江

【05】 【06】 【03】 【12】 【08】 【10】 【01】


【05】グンナイフウロは、単純にピンクだと思っていた。今回、個体によりピンクにもずいぶん濃淡があり、線模様にも違いがあるのが判った。この花は雄蕊も完全に残っており、線はきついが初々しくて、かなりの美人だと思う。
【06】シシウドは、あまり好きな花ではないが、時としてとても魅力的になる。咲き始めたばかりの蕾の時や、沢山の花が咲く草原で、所々で白いアクセントとして佇んでいる時。ちりばめた白い星のような時・・・
【03】今まで、マルバダケブキは群生するものと思っていた。山道に沿って一株の花。しばらく歩くとまたひとつ。「この道であってますよ」というように、鮮やかな黄色の花が咲いていた。
【12】黒岳のブナ、ミズナラ林は、山梨県の森林百選に選ばれている。巨木があり、新緑のように美しい緑だった。涼しい道をのんびり歩き、レンゲショウマ、シャジン、グンナイフウロ、キンミズヒキ・・・ たくさん咲いていた。
【08】アサギマダラがヒヨドリソウの上をいっぱい飛んでいた。これはコウモリソウ?秋になると1000キロの旅に出るの?
【10】レンゲショウマを見るために、黒岳に来た。3年前の菜畑山のように、林床に咲き乱れてはいなかったけれど、薄紫のシャジンと共に、ひっそりと咲いていた。また会えたね!
【01】御坂峠の少し手前のお社にいらした石仏。四方を板塀で囲み、扉もない。昔は要衝の地だったのか… 多くの人の願いを受けたのか? 穏やかで厳しい、気品のあるお顔に惹かれる。


撮影:伊藤 幸司

【09】 【07】 【04】 【02】 【11】


【09】この日は当初予定のとおり「ズル」をして新道峠のすぐ下までタクシーで上がってしまいました。それが大成功。駐車場から峠までのほんのわずかな登り坂が、結局この日一番のレンゲショウマ群落だったからです。登山道から見上げる花が多いこともあって、こんな感じのお出迎え……でした。
【07】富士山はじつは結局山頂がほとんど雲の中でした。その代わり、河口湖はなかなか美しく見えました。
【04】ヒヨドリバナのこんなウブな姿をこれまで見たことがありませんでした。ちょっと糸を出し始めていますが、糸で飾った花という印象の薄い赤紫色にそまったりするのです。
【02】この日は快晴。木漏れ日がうるさいぐらいにチロチロと光っていました。花を撮るにはちょっと明暗のつきすぎた日射しでしたが、風は涼しく、気持ちのいい稜線歩きになりました。
【11】ソバナです。なぜか時々、スラーッと長く伸びたソバナが道際に登場したのです。レンゲショウマと同じように花は下向きですが、見上げる花はなかなか清楚な雰囲気でした。


 


【01】撮影:宮本 幸江
御坂峠の少し手前のお社にいらした石仏。
四方を板塀で囲み、扉もない。
昔は要衝の地だったのか… 多くの人の願いを受けたのか?
穏やかで厳しい、気品のあるお顔に惹かれる。

■投票:伊藤幸司
この石像はどこにあったのでしょうか。
周囲の環境を完全にカットしてしまったので、羽目板の感じからおおよその大きさを想像することはできますが、石像そのものの内面を感じさせてくれます。
こういう写真を撮ると、技巧をこらしたり大見得を切ったりするのとは別に「発見」の楽しさが始まると思うのですが、どうでしょうか。
撮影者はもちろん、私が書いているのですから宮本幸江さんです。

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【02】撮影:伊藤 幸司
この日は快晴。木漏れ日がうるさいぐらいにチロチロと光っていました。花を撮るにはちょっと明暗のつきすぎた日射しでしたが、風は涼しく、気持ちのいい稜線歩きになりました。

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【03】撮影:宮本 幸江
今まで、マルバダケブキは群生するものと思っていた。
山道に沿って一株の花。しばらく歩くとまたひとつ。
「この道であってますよ」というように、鮮やかな黄色の花が
咲いていた。

■投票:伊藤幸司
この日は完全にレンゲショウマ狙いでしたが、樹林帯の中に咲く夏の花というとマルバダケブキが圧倒的な存在感を示しますね。こんなふうに木漏れ日の中できちんと顔を見せられる花はなかなかないと思います。マルバダケブキの自己主張の強さだと思います。

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【04】撮影:伊藤 幸司
ヒヨドリバナのこんなウブな姿をこれまで見たことがありませんでした。ちょっと糸を出し始めていますが、糸で飾った花という印象の薄い赤紫色にそまったりするのです。

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【05】撮影:宮本 幸江
グンナイフウロは、単純にピンクだと思っていた。
今回、個体によりピンクにもずいぶん濃淡があり、
線模様にも違いがあるのが判った。
この花は雄蕊も完全に残っており、線はきついが初々しくて、
かなりの美人だと思う。

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【06】撮影:宮本 幸江
シシウドは、あまり好きな花ではないが、時として
とても魅力的になる。咲き始めたばかりの蕾の時や、
沢山の花が咲く草原で、所々で白いアクセントとして
佇んでいる時。ちりばめた白い星のような時・・・

■投票:伊藤幸司
シシウドだと思うのですが、どこで咲いていても、目を近づけると小宇宙を感じさせます。さらに接近していくと宇宙探検という感じになります。猛獣に見える生き物もけっこうたくさん登場します。いつもうまく撮れるわけではありませんが、撮ること自体はいつも面白いと思います。

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【07】撮影:伊藤 幸司
富士山はじつは結局山頂がほとんど雲の中でした。その代わり、河口湖はなかなか美しく見えました。

■投票:宮本 幸江 コーチ
樹々の間から突然河口湖が見え、
ハッとした美しさでした。
橋まで見えるんですね。

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【08】撮影:宮本 幸江
アサギマダラがヒヨドリソウの上をいっぱい飛んでいた。
これはコウモリソウ?
秋になると1000キロの旅に出るの?

■投票:伊藤幸司
これは撮影した人にとって間違いなく「傑作」でしょう。アサギマダラがなんでこういう貧相な花を好むのか分かりませんが、あの日はアサギマダラはなかなか撮りにくい状況だったと思います。それがこんなふうに撮れた。花は葉っぱの感じからカニコウモリの仲間のコウモリソウだと思います。

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【09】撮影:伊藤 幸司
この日は当初予定のとおり「ズル」をして新道峠のすぐ下までタクシーで上がってしまいました。それが大成功。駐車場から峠までのほんのわずかな登り坂が、結局この日一番のレンゲショウマ群落だったからです。登山道から見上げる花が多いこともあって、こんな感じのお出迎え……でした。

■投票:宮本 幸江 コーチ
レンゲショウマがそう、こんなふうに
ひそやかに、凛として咲いていました。

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【10】撮影:宮本 幸江
レンゲショウマを見るために、黒岳に来た。
3年前の菜畑山のように、林床に咲き乱れてはいなかったけれど、
薄紫のシャジンと共に、ひっそりと咲いていた。
また会えたね!

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【11】撮影:伊藤 幸司
ソバナです。なぜか時々、スラーッと長く伸びたソバナが道際に登場したのです。レンゲショウマと同じように花は下向きですが、見上げる花はなかなか清楚な雰囲気でした。

■投票:宮本 幸江 コーチ
シャジンのシャシンは難しい。
こんなに幻想的に撮れるんですね!

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【12】撮影:宮本 幸江
黒岳のブナ、ミズナラ林は、山梨県の森林百選に選ばれている。
巨木があり、新緑のように美しい緑だった。
涼しい道をのんびり歩き、レンゲショウマ、シャジン、グンナイフウロ、
キンミズヒキ・・・ たくさん咲いていた。

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