発見写真旅・展(39)――2014.8.19 雲ノ平・第1日=折立登山口→太郎平小屋(32パワー)
発見写真旅・展(39)――2014.8.19 雲ノ平・第1日=折立登山口→太郎平小屋(32パワー)
★糸の会山行[922]雲ノ平・第1日=折立登山口→太郎平小屋(32パワー)──2014.8.19
*登り32p
2014年夏に糸の会で実施した北アルプスでの雲ノ平横断の旅です。悪天候のための予備日を1日分オプションとして加えて、夜行+山小屋4泊としました。幸い7月からの天候不順が終わってようやく夏らしい日が訪れたその日からの5日間となって、夏のドラマチックな雲と、フレッシュな夏の花を堪能する旅となりました。雷に脅されるストレスもなくゆったりのんびり歩く山旅は、日常とは全く違う時間の流れをただよう日々となり、あちこちで歓声を上げながらカメラを向ける光景があちこちでみられました。
その体験の全貌を写真で再現できるかどうか、今回の「発見写真旅」では日にちごとの写真を各人の撮影順に並べるというシンプルな方法にしました。「仮展示」では従来通りすべての写真を裸のまま、シャッフルして順不同で並べていますが、本展示では撮影者各人が体験したその1日を追体験できるようにインデックスを整備します。
今回の写真出展メンバー(応募順)は以下の6人です。
土屋 千鶴子(3点)
鴻野 卓(1点)
稲葉 和平(9点)
山咲 野の香(4点)
矢野 博子(2点)
伊藤 幸司(17点)
【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。この状態ですべての写真を「10秒ずつ」見ていただくと、その中にかならず「動き出す写真」「語り出す写真」があるはずです。
撮影者にとっての「発見写真旅」は撮影現場と写真選びにあって、写真選びでは全ての写真を「10秒見る」という方法を強くすすめてきました。そしてこの展示を見ていただく方にも「10秒見る」ことで「発見写真旅」を体験していただけると考えています。
その後、それぞれの写真に撮影者のキャプション(あらかじめ提出されていました)を加えたので、写真の意図が明らかにされたものも多いかと思います。この段階でも再び「発見写真旅」を楽しんでいただけると思います。
さらに写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページも作りました。それによって複数枚セットのテーマ写真の意図も明らかになります。そのサンプル写真をクリックすると展示写真に飛ぶことができます。サンプル写真に戻るにはデリートキー(delete key、削除キー)を押してみてください。
この「発見写真旅・展」では「自由投稿コメント」を募集しています。写真番号をつけてメールでお送りください。順次掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。
撮影:土屋 千鶴子
【23】花の名前はわかりません白い花の色が印象的でした
【25】驚くほど太い幹、こんな所に。存在感ありますね
【01】明日の天気を約束してくれるような素晴らしい空です
撮影:鴻野 卓
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【02】 |
【02】折立からの厳しい登りが続く樹林帯をぬけると、薬師岳が姿を見せてくれた。青空に白い雲。天気はよさそうだ。
撮影:稲葉 和平――――1/2
【32】はじめにお断りをしておかなければいけないだろう。写真の見方、選び方について鏡平のミーティングでコーチの「10秒ルール」をめぐって随分と議論がされたが、私自身に関して言えば、写真を撮ることを楽しんではいるが、人に見せたくて撮っているわけでもない。だから、観念的には分かったような気もするが、実感としてはピンとこない。そしてまた、自慢できるような「作品」があるわけでもない。したがって、お送りする写真はただ自分が何らかの点で気になって選んだ写真、と言うことでしかない。このイワショウブ(ユリ科)の写真も特に出来がいいということではなく、今回まともに撮れた最初のイワショウブ、と言う程度のことである。イワショウブは花が茎の一節ごとに3個つくのが特徴らしいが、残念ながらこの写真ではよくわからない(特徴が分かる写真はピンボケでした)。ついでに言うと、今回は今までちょうど5年使ったカメラ、キャノンPowershot-G10が壊れ、修理代が3万2千円とのことでいろいろ迷った挙句に購入した、後継機のG16の初の本格使用だった。これがアップでまともに撮れた最初の写真でもある。
【13】五光岩ベンチからの薬師岳。先週まで北陸の天気は荒れ模様、東京を出るまで天気予報とにらめっこしていたが、なんとか火曜、水曜は降られずに済みそうな気配でほっとしていた。山歩きに最高のコンディションを期待させる青空だ。
【18】ネバリノギランとオヤマリンドウ。ネバリノギランはランの仲間ではなくユリ科、図鑑の説明は「極めつけの地味な花」とある。オヤマリンドウも花弁がほとんど開かないから、パッとしない。それでも花が密集してつくので、大群落になるとボリューム感はある。
【11】太郎平への木道。糸の会の薬師岳のときは、この辺りはチングルマなど夏の花が咲き乱れていたはず、今回も秋の花を期待していたのだが、ない。ちょっとショックだった。でも、雲の平まで行けば咲いている! と気を取り直して・・・・。
【10】太郎平小屋。残念ながら薬師岳には雲がかかってしまった。問題のお花畑は小屋の周辺にも気配がなく、不安が増してくる。
撮影:稲葉 和平――――2/2
【03】お花畑は閑散とした感じだが、小さなリンドウ(たぶんミヤマリンドウ<リンドウ科>)はたくさん咲いていた。歩き始めてから6枚ほど撮っていたのだがすべて失敗、やっとまともに写せた。
【08】何の花かわからないのでとりあえず撮っておいた1枚。葉と花の内側の様子からたぶんオトギリソウの仲間。葉の表面に赤い点があるのがミヤマ(シナノ)オトギリ、葉の縁に黒点があるのがイワオトギリ、とのことだが写真の撮り方が悪く、よくわからない。名前の分からない花の写真を撮るときはできるだけ根元の方まで撮りたいと思うのだが、じっくり撮るのは決心がいる。
【26】夕食前のひととき。太郎平小屋は前回泊まったとき、夜中にトイレに行く際に階段から落ちてひどく脛を打ち、一週間以上痛みが取れなかった。そのため印象がよくなかったのだが、写真でも分かる通り、今回はのんびりゆったり、快適だった。
【20】外で日没を待っていたのだが、残念ながら雲に覆われ、夕日で色が変わって行く山の景色は見ることはできなかった。この写真は、パソコンのスクリーンで見ると、たくさんシャッターを切った写真の中では雲の切れ目から差す陽光の微妙な色がきれいなのだが、1枚だけ取り出して見るとただの失敗作にしか見えない。
撮影:山咲 野の香
【09】後ろ半分は、ウロと化していた老巨木。古木に出会うと、しばしば後ろ髪ひかれるのは私だけ?! ためつすがめつ、じっくりとなでまわし、抱きしめ、交歓の時が欲しくなる。パチリと撮って連れ帰っても、心残りばかり…
【15】オオバタケシマラン。葉裏に下がって隠れているけど、赤くて丸くて目立ちたい。複雑な心境の完熟四姉妹。
【30】使用前? の足取り軽やかな後姿。空も前途明るいすべり出し。この手前の草原で一輪の美しいシロバナノタテヤマリンドウ発見。しかし、自前の小川を作ってしまい、皆様とシェアも叶わず。反省の「お花摘み」でした。
【04】太郎平小屋前から。中央黒く見えるのがあこがれの雲の平。ついに「日本最後の秘境」を目にする。雲もすごい。ワックワク!
撮影:矢野 博子――――空と雲(第1日分)
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【05】 |
【14】 |
【05】たくましく残った枯れた木に目が行きました。それは これから自分たちが目指す方に向いているようで 力強ささえ感じられた。 青い空と雲が印象的だった。
【14】太郎小屋周辺は 花畑を期待していたが 遅かったのか 花の群生はなく 辺りには 秋の気配が感じられる雲が浮かんでいた。
撮影:伊藤 幸司――――1/4
【19】登山口の折立は標高約1,300m。1日目は標高約2,350mの太郎平小屋まで標高差1,000mほどの登りだけなので、参加9人中6人は夜行バスを利用した。東京→富山は4人掛けシート約5,000円、3人掛けシート約7,000円、早期割引で3人掛けシート約5,000円の人も。通常なら太郎平小屋は森林限界のはずだが、ここでは標高2,000m以下で樹林帯を抜け出てしまう。東京発で登ることも時間的には可能だが、裸の稜線では夏には雷が怖いので、登山口出発を午前9時半とした。
【17】最初に見たのはこのゴゼンタチバナ。花が終わって実がついたけれど、このまま赤いまん丸の実になるのだろうか? 疲れ切った感じがするので、今回の花の出現に関してあまり期待できない予感がする。
【36】これもポピュラーなマイヅルソウ。実がついているのは秋の印。期待するのは秋の花ということになるのだろう。
【29】振り返ると平野部が見える。よく見ると海岸線。その先に富山湾が広がっている。丹沢の塔ノ岳山頂から駿河湾を見ているのと似た高度差になっている。
【24】一帯は深い樹林に囲まれている。見上げると青い空に白い雲。夏の空という感じがする。これから4日間、天気さえよければ高原散歩、悪天候なら容赦なく叩かれる。どちらに転ぶかは神のみぞ知る……という気分。
撮影:伊藤 幸司――――2/4
【22】道端のミズバショウ。倒れていても破れていてもいいけれど、なんだか小さすぎないか? 育ち損なったのではないだろうか? たまたまそう見えるだけかもしれないけれど、妙に気になる。
【07】折立登山口にはシンボルツリーというべきミズナラの大木がそびえていた。樹林帯を登ると、このヒノキ(だと思います)が森のヌシという感じで強烈な存在感を示していた。屋久島の縄文杉で感じたのと同様、長老という存在になるには、命に関わるような挫折を含めて人生にいろいろな出来事があり、身ひとつというよりは周囲の命を自分自身に取り込んで存在感を増していった……というドラマがあったのではないだろうか。
【27】秋色に彩られたネバリノギラン……という感じ。ふだんはあまり目につかないのに、妙に目立って、何株も登場した。
【33】このムラサキの花は1日目の道筋に、ずっと登場。だれも名前がわからずに「謎の花」という感じで印象に残った。帰ってからの私の調べではミヤマクルマバナだと思うけれど、どうだろうか。
【34】この日、唯一華々しい存在だったのはイワショウブ。白い花びらが6枚あり、それと対をなすように6本の雄しべ。白い花のかたまりが直線的な細い茎の先端についている風情は広い草原の中にあってもよく目立つ。チシマゼキショウ(千島石菖)の仲間ということで、別名はムシトリゼキショウとか。ここに見えるムシの運命やいかに。
撮影:伊藤 幸司――――3/4
【35】標高2,000mあたりで空が大きくなった。青い空に白い雲。雲の動きに注意は怠らないけれど、夏山という感じのいい時間が流れていく。
【28】眼下に見えている海岸線と平野の中に白い三角屋根が見えていた。肉眼で見えない人もいたので6倍の双眼鏡を回したのだけれど、これはキヤノンのコンパクトカメラG7(かなりの旧型)の最大望遠域で撮ったもの。画質は悪いけれど双眼鏡で見た印象は記録している。
【16】有峰湖の方からヘリが何度も往復していた。遠くから見ていると「アレっぽっち」しかぶら下げていないというふうに見えるけれど。
【31】裸の尾根を登っていくと、眼下の有峰湖がどんどん大きくなっていく。
【21】約4時間半をかけて標高2,189mの五光岩ベンチまできた。標高差で850mほどなので1時間に標高200m(休憩を含む)というゆっくりペース。天気のおかげで「つらくない登り」が実現している。ここで初めて薬師岳がその全貌を現した。今回のメンバー9人の内7人は2011年に薬師岳から立山へと縦走している。思い出の山との対面。
撮影:伊藤 幸司――――4/4
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【12】 |
【06】 |
【12】登りの終盤。道は一度激しく痛めつけられた後、修復されている。私たちの前を行くツアーグループと、その前を行く男性4人のグループとは休憩ごとに抜きつ抜かれつという関係。見えている尾根に登り切ったら、そこに太郎平小屋はある。
【06】この日の夕日を幾分かは期待していたけれど、すぐ近くを流れるガスが一瞬途切れて、なんとなく夕暮れの気分を見せてくれたのがこんな感じで、精一杯のところ。でも幸せな気分のたそがれ。
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【01】撮影:土屋 千鶴子
明日の天気を約束してくれるような素晴らしい空です
■自由投稿コメント:(仮展示中)伊藤 幸司
一筋の道に、この雲。前々日まで大雨で遭難騒ぎにもなっていたこの地域に、どんな天気が待ち構えているのか不安だった。でも疾走して我々を次々に追い越していく雲には、思いやりのありそうな雰囲気が感じられた。誰の写真か想像できません。
■自由投稿コメント:山咲 野の香
同様の写真を撮っていました。しかし、少しのアングルと立ち位置の違いで、こうも差がつくかと思いました。道の先にあこがれの雲の平の影濃く、その先の山容と素晴らしい雲が奥行感を増し、ステキ。「雲の平巡礼物語」の幕開けムードが静かに伝わります。
■自由投稿コメント:矢野 博子
雲が堂々として 存在感あってきれいです。空と雲はいつも写真撮るときに気になる被写体ですが なかなか上手く撮れません。奥行を感じます。
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【02】撮影:鴻野 卓
折立からの厳しい登りが続く樹林帯をぬけると、薬師岳が姿を見せてくれた。青空に白い雲。天気はよさそうだ。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
4日目の、この発見写真旅に関するミーティングで、鴻野さんの山に対する愛情がなみなみならないことがわかりました。そして山の写真に対しても。
この日、初めて薬師岳ときちんと対面できたとき、私などはいかに大きく撮るかに苦心していましたが、この引いた感じ。画面の中ではほんの小さなかたまりなのに、まぎれもなくこれが「薬師岳」という信頼関係の上で写真が撮られています。それゆえに、手前の樹木や、空や雲が、しっかりと脇を押さえているという感じ。玄人好みというのでしょうか。
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【03】撮影:稲葉 和平
お花畑は閑散とした感じだが、小さなリンドウ(たぶんミヤマリンドウ<リンドウ科>)はたくさん咲いていた。歩き始めてから6枚ほど撮っていたのだがすべて失敗、やっとまともに写せた。
■自由投稿コメント:(仮展示中)伊藤 幸司
山を歩きながら足元の花を写真に撮るには、この角度が一番だと思うのだけれど、背景が花の邪魔にならないところで、かつ日差しも邪魔をしないとなると条件はなかなか難しいのが現実。
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【04】撮影:山咲 野の香
太郎平小屋前から。中央黒く見えるのがあこがれの雲の平。
ついに「日本最後の秘境」を目にする。雲もすごい。ワックワク!
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
【01】の写真とほとんど同じ場所で撮られているのがこの写真なのですね。たしかに同じ雲が位置をすこし変えているだけです。でも写真としてはずいぶん違う。主役が道か雲かという違いです……かね。
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【05】撮影:矢野 博子
たくましく残った枯れた木に目が行きました。それは これから自分たちが目指す方に向いているようで 力強ささえ感じられた。 青い空と雲が印象的だった。
■自由投稿コメント:
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【06】撮影:伊藤 幸司
この日の夕日を幾分かは期待していたけれど、すぐ近くを流れるガスが一瞬途切れて、なんとなく夕暮れの気分を見せてくれたのがこんな感じで、精一杯のところ。でも幸せな気分のたそがれ。
■自由投稿コメント:
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【07】撮影:伊藤 幸司
折立登山口にはシンボルツリーというべきミズナラの大木がそびえていた。樹林帯を登ると、このヒノキ(だと思います)が森のヌシという感じで強烈な存在感を示していた。屋久島の縄文杉で感じたのと同様、長老という存在になるには、命に関わるような挫折を含めて人生にいろいろな出来事があり、身ひとつというよりは周囲の命を自分自身に取り込んで存在感を増していった……というドラマがあったのではないだろうか。
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【08】撮影:稲葉 和平
何の花かわからないのでとりあえず撮っておいた1枚。葉と花の内側の様子からたぶんオトギリソウの仲間。葉の表面に赤い点があるのがミヤマ(シナノ)オトギリ、葉の縁に黒点があるのがイワオトギリ、とのことだが写真の撮り方が悪く、よくわからない。名前の分からない花の写真を撮るときはできるだけ根元の方まで撮りたいと思うのだが、じっくり撮るのは決心がいる。
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【09】撮影:山咲 野の香
後ろ半分は、ウロと化していた老巨木。
古木に出会うと、しばしば後ろ髪ひかれるのは私だけ?!
ためつすがめつ、じっくりとなでまわし、抱きしめ、
交歓の時が欲しくなる。
パチリと撮って連れ帰っても、心残りばかり…
■自由投稿コメント:
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【10】撮影:稲葉 和平
太郎平小屋。残念ながら薬師岳には雲がかかってしまった。問題のお花畑は小屋の周辺にも気配がなく、不安が増してくる。
■自由投稿コメント:
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【11】撮影:稲葉 和平
太郎平への木道。糸の会の薬師岳のときは、この辺りはチングルマなど夏の花が咲き乱れていたはず、今回も秋の花を期待していたのだが、ない。ちょっとショックだった。でも、雲の平まで行けば咲いている! と気を取り直して・・・・。
■自由投稿コメント:
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【12】撮影:伊藤 幸司
登りの終盤。道は一度激しく痛めつけられた後、修復されている。私たちの前を行くツアーグループと、その前を行く男性4人のグループとは休憩ごとに抜きつ抜かれつという関係。見えている尾根に登り切ったら、そこに太郎平小屋はある。
■自由投稿コメント:
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【13】撮影:稲葉 和平
五光岩ベンチからの薬師岳。先週まで北陸の天気は荒れ模様、東京を出るまで天気予報とにらめっこしていたが、なんとか火曜、水曜は降られずに済みそうな気配でほっとしていた。山歩きに最高のコンディションを期待させる青空だ。
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【14】撮影:矢野 博子
太郎小屋周辺は 花畑を期待していたが 遅かったのか 花の群生はなく 辺りには 秋の気配が感じられる雲が浮かんでいた。
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【15】撮影:山咲 野の香
オオバタケシマラン。葉裏に下がって隠れているけど、
赤くて丸くて目立ちたい。複雑な心境の完熟四姉妹。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
これはじつはタケシマラン。オオバタケシマランは5日目の【21】にありますが、一番わかりやすい違いは実(花)をつける花柄の途中に関節があるかないかで、90度ひねれているように見えるのがオオバタケシマランで、ストレートならタケシマラン、なのです。そのほかはほとんど区別できない感じですから、見た印象に間違いはないのですが。
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【16】撮影:伊藤 幸司
有峰湖の方からヘリが何度も往復していた。遠くから見ていると「アレっぽっち」しかぶら下げていないというふうに見えるけれど。
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【17】撮影:伊藤 幸司
最初に見たのはこのゴゼンタチバナ。花が終わって実がついたけれど、このまま赤いまん丸の実になるのだろうか? 疲れ切った感じがするので、今回の花の出現に関してあまり期待できない予感がする。
■自由投稿コメント:
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【18】撮影:稲葉 和平
ネバリノギランとオヤマリンドウ。ネバリノギランはランの仲間ではなくユリ科、図鑑の説明は「極めつけの地味な花」とある。オヤマリンドウも花弁がほとんど開かないから、パッとしない。それでも花が密集してつくので、大群落になるとボリューム感はある。
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【19】撮影:伊藤 幸司
登山口の折立は標高約1,300m。1日目は標高約2,350mの太郎平小屋まで標高差1,000mほどの登りだけなので、参加9人中6人は夜行バスを利用した。東京→富山は4人掛けシート約5,000円、3人掛けシート約7,000円、早期割引で3人掛けシート約5,000円の人も。通常なら太郎平小屋は森林限界のはずだが、ここでは標高2,000m以下で樹林帯を抜け出てしまう。東京発で登ることも時間的には可能だが、裸の稜線では夏には雷が怖いので、登山口出発を午前9時半とした。■自由投稿コメント:
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【20】撮影:稲葉 和平
外で日没を待っていたのだが、残念ながら雲に覆われ、夕日で色が変わって行く山の景色は見ることはできなかった。この写真は、パソコンのスクリーンで見ると、たくさんシャッターを切った写真の中では雲の切れ目から差す陽光の微妙な色がきれいなのだが、1枚だけ取り出して見るとただの失敗作にしか見えない。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
このときいっしょに夕日が見える期待をかけて五郎平小屋の前にいたのですが、この写真は「夕日」がテーマではなくなっています。闇に沈みそうな木道とはっきりしない黄昏の空。そこに幕引きしようとする眼前の山霧。夕暮れの、ちょっとアンバランスな風景が、次々に動いていくのを思い出しました。
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【21】撮影:伊藤 幸司
約4時間半をかけて標高2,189mの五光岩ベンチまできた。標高差で850mほどなので1時間に標高200m(休憩を含む)というゆっくりペース。天気のおかげで「つらくない登り」が実現している。ここで初めて薬師岳がその全貌を現した。今回のメンバー9人の内7人は2011年に薬師岳から立山へと縦走している。思い出の山との対面。
■自由投稿コメント:
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【22】撮影:伊藤 幸司
道端のミズバショウ。倒れていても破れていてもいいけれど、なんだか小さすぎないか? 育ち損なったのではないだろうか? たまたまそう見えるだけかもしれないけれど、妙に気になる。
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【23】撮影:土屋 千鶴子
花の名前はわかりません白い花の色が印象的でした
■自由投稿コメント:稲葉 和平
私もこの花の写真を撮りましたが、何を写したのだかわからないほどのひどいピンボケ! 可愛い花だったので花の名前が気になっています。どなたかご存知の方いませんか?。また、こういう白い花を上手くとるにはどうしたらいいのでしょう?。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
この花はアリドオシです。別名「一両」。センリョウ、マンリョウと似た赤い実をつけるそうです。ツルアリドオシというのもあるそうですが、どうでしょうか。
稲葉さんご質問の白い花の撮り方。画面上小さな面積の花の白い部分を、見た印象の「白い花」に写すのは、かなり難しいと思います。まずは晴れた登山日和が最悪です。直射日光のない状態、たとえば曇り空や日陰に近い状態で撮ることを考えます。それから逆光。白い花の中に影ができると、花の見え方が変わります。
……というような方法をいろいろ試してみるわけですが、登山中の撮影でできることには限りがあります。手っ取り早い方法としてどんなカメラにもついていると思いますが「露出補正」で1〜2絞りアンダーに撮影すれば白トビという露出オーバーは緩和されます。しかし状況によって補正値が違うのと、その補正命令を解除するのを忘れたりするので、おすすめできません。
登山中に白い花をできるだけ見たままに撮る一番簡単な方法はクローズアップです。花だけをできるだけ大きく撮ることで、理論上、白い花は白からグレー(露出アンダー)への変化に変わってきます。花全体を記録しておきたいのであれば、顔のアップ+半身像+全身というぐあいに分けて撮っておくのがベストかなと思います。私も顔と全身という意識は持っていますが、顔のいい花は全身像が撮りにくいというケースがしばしば出てきます。ですからできるだけいろいろな条件のものを撮っておくことが必要かなと思います。
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【24】撮影:伊藤 幸司
一帯は深い樹林に囲まれている。見上げると青い空に白い雲。夏の空という感じがする。これから4日間、天気さえよければ高原散歩、悪天候なら容赦なく叩かれる。どちらに転ぶかは神のみぞ知る……という気分。
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【25】撮影:土屋 千鶴子
驚くほど太い幹、こんな所に。存在感ありますね
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【26】撮影:稲葉 和平
夕食前のひととき。太郎平小屋は前回泊まったとき、夜中にトイレに行く際に階段から落ちてひどく脛を打ち、一週間以上痛みが取れなかった。そのため印象がよくなかったのだが、写真でも分かる通り、今回はのんびりゆったり、快適だった。
■自由投稿コメント:(仮展示中)伊藤 幸司
さ〜て、これはなんだろう。いろいろなものが写っているようにも思うけれど、何も写っていないようにも思われる。その謎を解く鍵は手前にちょっと写っているつま先にありそうだ。(この写真のキャプションはすでに送られているはずですけれど、私は読んでいません。念のため。もちろん撮影者も今はまだわかりません)
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【27】撮影:伊藤 幸司
秋色に彩られたネバリノギラン……という感じ。ふだんはあまり目につかないのに、妙に目立って、何株も登場した。
■自由投稿コメント:
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【28】撮影:伊藤 幸司
眼下に見えている海岸線と平野の中に白い三角屋根が見えていた。肉眼で見えない人もいたので6倍の双眼鏡を回したのだけれど、これはキヤノンのコンパクトカメラG7(かなりの旧型)の最大望遠域で撮ったもの。画質は悪いけれど双眼鏡で見た印象は記録している。
■自由投稿コメント:
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【29】撮影:伊藤 幸司
振り返ると平野部が見える。よく見ると海岸線。その先に富山湾が広がっている。丹沢の塔ノ岳山頂から駿河湾を見ているのと似た高度差になっている。
■自由投稿コメント:
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【30】撮影:山咲 野の香
使用前? の足取り軽やかな後姿。空も前途明るいすべり出し。
この手前の草原で一輪の美しいシロバナノタテヤマリンドウ発見。
しかし、自前の小川を作ってしまい、皆様とシェアも叶わず。
反省の「お花摘み」でした。
■自由投稿コメント:
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【31】撮影:伊藤 幸司
裸の尾根を登っていくと、眼下の有峰湖がどんどん大きくなっていく。
■自由投稿コメント:
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【32】撮影:稲葉 和平
はじめにお断りをしておかなければいけないだろう。写真の見方、選び方について鏡平のミーティングでコーチの「10秒ルール」をめぐって随分と議論がされたが、私自身に関して言えば、写真を撮ることを楽しんではいるが、人に見せたくて撮っているわけでもない。だから、観念的には分かったような気もするが、実感としてはピンとこない。そしてまた、自慢できるような「作品」があるわけでもない。したがって、お送りする写真はただ自分が何らかの点で気になって選んだ写真、と言うことでしかない。
このイワショウブ(ユリ科)の写真も特に出来がいいということではなく、今回まともに撮れた最初のイワショウブ、と言う程度のことである。イワショウブは花が茎の一節ごとに3個つくのが特徴らしいが、残念ながらこの写真ではよくわからない(特徴が分かる写真はピンボケでした)。ついでに言うと、今回は今までちょうど5年使ったカメラ、キャノンPowershot-G10が壊れ、修理代が3万2千円とのことでいろいろ迷った挙句に購入した、後継機のG16の初の本格使用だった。これがアップでまともに撮れた最初の写真でもある。
■自由投稿コメント:
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【33】撮影:伊藤 幸司
このムラサキの花は1日目の道筋に、ずっと登場。だれも名前がわからずに「謎の花」という感じで印象に残った。帰ってからの私の調べではミヤマクルマバナだと思うけれど、どうだろうか。
■自由投稿コメント:稲葉 和平
葉の感じと花の下唇の白い斑点などから、ツシマママコナかミヤマママコナのどちらか、あるいはその変種、という気がするのですがどうでしょう。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
図鑑で闇雲に探してみたのがミヤマクルマバナでしたが、たしかに葉が稲葉さんのいわれるママコナ類に似ています。とくに花弁の内側に白い小さなふくらみが2つ見えますが、それが米粒に似ているのが名の由来とか。
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【34】撮影:伊藤 幸司
この日、唯一華々しい存在だったのはイワショウブ。白い花びらが6枚あり、それと対をなすように6本の雄しべ。白い花のかたまりが直線的な細い茎の先端についている風情は広い草原の中にあってもよく目立つ。チシマゼキショウ(千島石菖)の仲間ということで、別名はムシトリゼキショウとか。ここに見えるムシの運命やいかに。
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【35】撮影:伊藤 幸司
標高2,000mあたりで空が大きくなった。青い空に白い雲。雲の動きに注意は怠らないけれど、夏山という感じのいい時間が流れていく。
■自由投稿コメント:
【36】撮影:伊藤 幸司
これもポピュラーなマイヅルソウ。実がついているのは秋の印。期待するのは秋の花ということになるのだろう。
■自由投稿コメント:
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