発見写真旅・展(40)――2014.8.20 雲ノ平・第2日=太郎平小屋→雲ノ平小屋(37パワー) 発見写真旅・展(40)――2014.8.20 雲ノ平・第2日=太郎平小屋→雲ノ平小屋(37パワー)



★糸の会山行[922]雲ノ平・第2日=太郎平小屋→雲ノ平小屋(37パワー)──2014.8.20
*下り18p→登り19p

2014年夏に糸の会で実施した北アルプスでの雲ノ平横断の旅、その2日目です。この日は標高約2,350mの太郎平小屋から、いったん標高約1,900mの薬師沢小屋まで下って黒部川本流を吊り橋で渡り、そこから標高約2,350mまで一気に登り返して、標高約2,550mの雲ノ平山荘までのんびりと歩きました。
1日目にはほとんど失望状態だった花が、この日は終日足下に咲き乱れていました。小屋の話では7月中の天候不順で花は贈れ、8月に入ってからはずっと雨で、ようやく夏らしい日がおとずれたところだという。
太郎平小屋で朝食を食べてから出発し、雲ノ平山荘で昼食を食べるというぜいたくなスケジュールが花のおかげで豊かなものになりました。


今回の写真出展メンバー(応募順)は以下の7人です。
土屋 千鶴子(4点)
鴻野 卓(2点)
三浦 陽子(4点)
稲葉 和平(18点)
山咲 野の香(6点)
矢野博子(6点)
伊藤 幸司(36点)


【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。この状態ですべての写真を「10秒ずつ」見ていただくと、その中にかならず「動き出す写真」「語り出す写真」があるはずです。
撮影者にとっての「発見写真旅」は撮影現場と写真選びにあって、写真選びでは全ての写真を「10秒見る」という方法を強くすすめてきました。そしてこの展示を見ていただく方にも「10秒見る」ことで「発見写真旅」を体験していただけると考えています。
その後、それぞれの写真に撮影者のキャプション(あらかじめ提出されていました)を加えたので、写真の意図が明らかにされたものも多いかと思います。この段階でも再び「発見写真旅」を楽しんでいただけると思います。
さらに写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページも作りました。それによって複数枚セットのテーマ写真の意図も明らかになります。そのサンプル写真をクリックすると展示写真に飛ぶことができます。サンプル写真に戻るにはデリートキー(delete key、削除キー)を押してみてください。
この「発見写真旅・展」では「自由投稿コメント」を募集しています。写真番号をつけてメールでお送りください。順次掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。


撮影:土屋 千鶴子

【30】 【69】 【19】 【01】


【30】お花が咲き乱れています。
【69】チングルマの花のあと。とっても優雅です。
【19】トリカブトです。少し色が薄いですね。
【01】あの橋の向こう…、本山行最大の難所、雲の平に抜ける急登があったのです。


撮影:鴻野 卓

【02】 【44】


【02】雲ノ平山荘から望む水晶岳。明日登る山だ。頂上からの雲が噴煙のように見える。
【44】池塘広がる雲ノ平。黒部五郎岳、笠ヶ岳が姿を見せた。上空の雲も絵になる。


撮影:三浦 陽子

【09】 【61】 【03】 【14】


【09】雲の平山荘からの夕日。8月は雨が多くてここ2〜3日やっと晴れたとか。小屋の従業員も外に出て夕日を眺めていた。
【61】同じく雲の平山荘の部屋から眺めた夕日。
【03】明日登る水晶岳の姿。期待がふくらむ。
【14】黒部五郎岳と美しい雲。


撮影:稲葉 和平――――1/4

【59】 【45】 【56】 【49】 【29】


【59】朝食。写真を見ても「パンシロン」か何か、胃薬が欲しい、と言う感じになる。どうも山小屋の朝食は苦手だ。でも今回は何とか毎日、お茶漬けで胃袋に流し込むということは多少あっても、残すことなく食べることができた。話は変わるが、実は、帰ってからすぐにカメラの写真をパソコンンに移し、写真を選ぶ作業をしようとした。ところが、G16はコンパクトデジカメの領域を超えているのではないかと思うほど速写能力が高くなったせいもあって、ピンボケ等の写真を削除した後でも写真は1,000枚を超えてしまっていた。そのため一週間ほど写真に取り組む戦意を喪失していたのだが、やっとのことで作業にとりかかった。しかし、<1日目>の写真をご覧いただければわかる通り、選出基準も何もなく、ただ選んだ、と言うに過ぎない。そのような写真にキャプションを付けると言っても気のきいた文章をかけるわけでもなく、つらいところがある。ただ一方で、最近は友人仲間にクラウドを通じて写真を送る機会が増え、個々の写真に簡単なコメントを付けなければならないケースが増えている。始めのうちは面倒くさいというだけだったが、このごろでは後から見たときになかなかいいものだ、と言う気分になってきている。
【45】予定より1時間早く6時出発。ガスはかかっているが気分のいい朝だった。
【56】ウサギギク(キク科)は珍しい花ではないせいか、キクの花に興味がないせいも手伝って、今までほとんどまともに写真を撮っていなかった。なぜか、ふと、撮ってみよう、と思った1枚。
【49】雲の平方面にやっと青空。雲の平は高校3年の時、体調をくずして行きそこなった山だ。そのとき行った仲間から、前の年の飯豊と同じくらい素晴らしかった、と聞いてそれ以来ずっと行きたいと思っていた山だ。
【29】ミヤマシシウド?、オオカサモチ?、どちらかと思うのだが今の私には分かりません。セリ科と言ったらいいのかウドの仲間と言った方がいいのか、この手の花は見分けがつかないと諦めていたのだが、最近何とかならないものかと思うようになってきた。今のところ分かるのはオオハナウドだけ、先は遠いがボケの防止と思って、見分けるコツを勉強し始めたところだ。


撮影:稲葉 和平――――2/4

【38】 【60】 【72】 【13】 【04】


【38】薬師沢と薬師沢小屋。そろそろ小屋に近いのではないかと思った瞬間、小屋の屋根と沢に突き出すデッキが目に飛び込んできた。小屋はともかく、雨が続いた後にしては沢の流れが驚くほど美しく、感動ものだった。
【60】薬師沢から雲の平への急登。地図の等高線の密な感じから相当な急登を予想してはいたが、かなり登りがいのある登山道だった。ゆっくりと楽しい登りだった。
【72】おでこの真中、虫に刺された跡が赤く腫れ上がっている。刺されて間もないのにこの腫れ、かなり強烈な毒にやられたのに違いない。気の毒だけれど、虫に刺される人はだいたい決まっているみたいだ。
【13】ポイズン・リムーバーの出番となった。私も持っているが使ったことはなく、使い方もよく覚えていない。吸い口をきちんと傷口に合わせ、しっかり吸い取る、というだけだが、結構難しい。自分の目に見えない個所を刺された場合は自分一人では使えないということも分かった。
【04】帰ってから図鑑で見るとシラタマノキ(ツツジ科)ではないかと思う。歩きながらこの花が目についたのだが、よくわからなかった。アカモノにしては色が薄いし、時期も早いような気がする。コケモモのような色だが形がちょっと違う。誰かがシラタマノキと言うのが耳に入ったが、シラタマノキの実は知っていても、花は見たこと(気が付いたこと)がなかった。葉をむしってみたが、シラタマノキの実の独特のサロメチールのような匂いは感じられなかった。


撮影:稲葉 和平――――3/4

【26】 【36】 【20】 【31】 【40】


【26】雲の平の木道。薬師沢からの急登が終われば一面のお花畑が迎えてくれるのではないかと期待していてのだが、花の種類はそれなりにあるものの残念ながら満開と言うわけにはいかなかった。空には雲が垂れ込めているし条件は悪かったけれど、気分は快適だった。
【36】ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)。この花をこれほどたくさん目にしたのは初めてだ。今まで地味な花と思っていたためか、あまりカメラを向けたことはなかったが、鮮やかな色に思わずレンズを近づけた。
【20】雲の平小屋の天井。まだ木の匂いの残る、手斧削りの立派な梁で支えられたきれいな部屋だ。しかし、残念なことに天井(梁)が低い。腰に不安を抱える身にとっては大きな問題だ。一番奥に割り当てられた二人が入り口近くに逃げ出したため、3人分のスペースを一人で使うことができ、おかげで快適に眠ることができた。
【31】雲の平小屋の食堂。オーナーのこだわりを感じさせる、シンプルだがなかなか洒落たスペースだ。左端に映っているスピーカーのエンクロージャーも自分で組み合わせたもののようだった。
【40】イワイチョウ(ミツガシワ科)。好きな花の一つだ。ちょうどいい高さに咲いていたため、慣れないG16でも私としてはまあまきちんと写すことができた。


撮影:稲葉 和平――――4/4

【12】 【66】 【47】


【12】雲の平山荘の夕食は鍋だった。鍋はあまり得意ではないので見た瞬間不安がよぎったが、ジャガイモ、ニンジンがたっぷり入っていて味もよく、満足の夕飯だった。飯がうまいと小屋の印象がぐっと良くなる。
【66】黒部五郎岳。雲がかかっていて全体像がはっきりしないが、結構遠い。上の方は岩で歩きにくいとのことだが、そんな風には見えない。
【47】水晶岳。ようやく雲が切れて姿を現した。地図にも「水晶岳(黒岳)」と書かれているし、遠くから見て黒いのが水晶岳、と聞いてもいたが、どこが黒いのか分からない。明日は快適な登山になりそうだ。


撮影:山咲 野の香

【50】 【62】 【24】 【67】 【05】 【37】


【50】太郎平小屋出発後、お花畑をぬけ、朝日を浴びながらめざすは雲の平。木道っていつもノスタルジーを感じさせる舞台装置。
【62】「光」を撮りたいといつも思う。木漏れ日の心地よさはことさら。自分にとって気持ちいいって何か、体感密度が高まる一瞬。
【24】残っていたハクサンフウロ。みずみずしい花もたくさんあったのに、少々盛りを過ぎても、やはり好みのタイプがいいのね。
【67】【05】雲の平山荘間のお花畑にて。チングルマ今昔。まだ花さかりの頃と、なりたての若々しいわたげ。ふと疑問。この変身の途中はどんな姿?
【37】雲の平山荘から夕日のあたる水晶岳。もちろん雲も主役です。「神々しさ」と「悠久」の一瞬。思わず嘆息。


撮影:矢野 博子――――テーマB 山小屋と花(第2日分)

【64】 【46】 【27】 【16】 【35】 【11】


【64】太郎平小屋の入り口にかかっている鐘。この鐘が何人者の命を救ったに違いない。何かとても大切に思われた。
【46】至る所に花が咲いていた。何という名前の花か忘れたが 薄い花びらの後ろから射す光が清らかだった。
【27】岩の間から顔をのぞかせる 紫の花。これはリンドウの一種だろうか。夏の終わりと秋が同居しているような 一面の花だった。
【16】雲の平山荘の内部。山小屋の域を超えたセンスの山小屋で 特製のアンプからの 心地良い音楽は ウッデイな空間に暖かく響いた。
【35】雲の平山荘の遠景。この赤い屋根は 尾根を歩いていて 遠くからでも見ることが出来て 嬉しかった。如何に 雲の平が 広いか感じさせられた。
【11】雲の平周辺の平原。空気清澄でこの上もなく 広がる空間。思わず深呼吸を繰り返した。


撮影:伊藤 幸司――――1/7

【55】 【34】 【10】 【70】 【06】


【55】2日目、太郎平小屋を出てほんの数分のところに劇的に登場したのはイワイチョウ。咲き始めのフレッシュな感じがあるではないか。左端の花には虫も来ている。
【34】オトギリソウも満開という状態。1日目の道筋からは想像できない夏の花の盛り。今年は7月が天候不順で、8月には長雨が続いて、昨日今日が今夏初めての夏らしい晴天とのこと。半月以上前の花の状態が約束されていたようだ。
【10】太郎平小屋のあたりから、薬師沢に注ぐ小さな沢をいくつも渡りながら、道は黒部川本流の谷底へと下っていく。
【70】正面に見えるのが雲ノ平。標高約2,350mの太郎平小屋から標高約1,900mの薬師沢小屋までゆるゆると下り、そこから正面の斜面を一気に2,350mまで登り返す。雲ノ平山荘は標高約2,550m。……という位置関係。
【06】この花はクロトウヒレン。地味で、人見知りの顔つきなのに、ハナアブのたぐいが3匹も来ている。よく見るとほかに小さな虫もいっぱい集まっている。ネットで調べてみるとこの派手な毛皮服の感じはフタガタハラブトハナアブ(体長約2cm)だが、どうだろうか。


撮影:伊藤 幸司――――2/7

【58】 【65】 【63】 【33】 【17】


【58】これはずいぶん白っぽいので特別なトリカブトかもしれないと思うのだが、じつはよく分からない。素人的にアタリをつけるならミヤマトリカブトかホソバトリカブト。葉を見ると3つに大きく切れ込んでさらに裂けるトリカブト特有の葉には見えない。でも裂け目の気配はあるようなので、まだ若いから葉の形も成長途上……かもしれないと思うけれど、若葉はニリンソウと間違えてしばしば食中毒事件を起こすから、この葉は何だ? という疑いが残る。
【65】7月のフレッシュなお花畑に迷い込んだ気分になる一方、ナナカマド(たぶんウラジロナナカマド)の早とちり組は紅葉に突き進んでいた。
【63】これはオトギリソウ独特のハリセンボン的表情。詳しくいえばミヤマオトギリ(シナノオトギリ)らしいが、その根拠となる「葉の縁に常に黒点を持つ」というのがこの写真でもかろうじて見てとれる。
【33】これはすなおにミヤマシシウドとしたいけれど、幹が1本というところにひっかかる。薄皮の袋の中からはち切れんばかりの花のかたまりが飛び出してくる姿をしばしば目にする年頃だけれど。
【17】樹林の中では遠くから目に入ってくるこの黄色の花と、丸くて大きな葉の組み合わせは間違いなくマルバダケブキ。山歩きではきわめてポピュラーな花のひとつ。


撮影:伊藤 幸司――――3/7

【25】 【41】 【15】 【42】 【43】


【25】見る時期によってさまざまな表情を見せてくれるのがシモツケソウ。シモツケソウには白花もあるようだが、これは薄いピンクから白色の花となるオニシモツケのようだ。
【41】サンカヨウは花期が終わって、実をつけていた。このブルー、特別に珍しい色ではないけれど、ひと目でサンカヨウの存在を示す独特の色合いを見せている。
【15】キヌガサソウも純粋無垢に見える白いカキッとしていたはずの花(じつはガク片)を熟成させて、緑色の葉に近づいているようだ。でも葉はまだ若さを失っていない。
【42】サンカヨウがあってキヌガサソウがあれば、シラネアオイも出てくるかなと期待していたけれど、出てきたのはポピュラーな山の花・エンレイソウ。
【43】太郎平小屋から薬師沢小屋へと下る道はほとんどが木道になっているという印象。樹林帯の中にお花畑が点在する。


撮影:伊藤 幸司――――4/7

【74】 【39】 【51】 【18】 【71】


【74】チングルマは花もあったけれど、すでに羽毛状になっているのもあって、一粒で二度おいしいという感じ。左端に写っているコバイケイソウについては別の機会(たぶん4日目)に。その下にイワイチョウの葉がたくさん見えている。
【39】下るにしたがって次第にせり上がってくるのが雲ノ平。標高差で400m下って、400m登り返すのが今日の行程。
【51】さてこれは亜高山帯から高山帯で見られるブルーベリーだが、クロマメノキかクロウスゴか、私には区別できない。果実の先端にへこみがあるからクロウスゴだと思うけれど。
【18】ミズバショウはもちろん花の時期を終えていた。1日目の登り始めに見たものよりは大きく育っていたけれど、ふつうこの時期に見る巨大なお化けにはなっていない。この葉が漬け物などに利用できれば、ミズバショウの運命はずいぶん違ったものになっていただろうに、といつも思う。
【71】黒部川の薬師沢合流点に設けられた吊り橋。これが今日の下りの最終地点。橋の手前側の薬師沢小屋で昼飯を食べて、これからいよいよ一気登りだ。


撮影:伊藤 幸司――――5/7

【22】 【28】 【08】 【23】 【52】


【22】吊り橋の下の流れ。これが黒部川の本流。ここでは下流を見ているが、この流れを上流にたどると雲ノ平を絵に描いたように半周りして源頭地点、すなわち黒部川のみなもとに至る。
【28】こんな感じで登り始めたのは一瞬のことで、道は30度以上の急斜面を強引に登っていくことになる。
【08】ダブルストックが登りで大きく貢献するのはこういうところだ。理想をいえば足のかかと脇にストックを突いて、体を真上に押し上げたいが、まあ、前方に降り出さなければOKとしよう。
【23】急登の道筋から登場したミヤマリンドウ。小ささといい、華やかさといい、タテヤマリンドウと似ているけれど、花びらの内側にぼかし染めのような斑があるので確定できるとか。
【52】急斜面を登り切ると、なだらかな、いかにも高原という感じの広がりが待っていた。普通ならルンルン気分が始まるところだが、多くの人は一気登りの急斜面での疲れを癒すので精一杯。もちろん私も。


撮影:伊藤 幸司――――6/7

【57】 【54】 【68】 【73】 【07】


【57】時間に余裕があるので花があったらゆっくりと写真を撮ることもできる。この写真を撮ったのは12時51分と記録されている。雲ノ平山荘はもう見えている。花か団子かという時間帯だ。
【54】シオガマギクの仲間は私などにはなかなか区別できないけれど、このヨツバシオガマは4枚が輪生する葉っぱを一度覚えてしまえばほぼ間違えることはないし、本州中央部の高山帯では圧倒的にポピュラーな存在だ。
【68】改装されて木の香りがまだ漂っている雲ノ平山荘。小屋のハードも良かったけれど、じつはあっという間にできあがるランチがなかなかすばらしかった。センスのいい小屋という印象だ。
【73】ウサギギクがここではものすごく若々しくて、なんだか違う花を見ているように感じてしまった。その理由は多分、花の中央部分にびっしりと並ぶ筒状花が図鑑でも「黄色い」と書かれているのにこんな色だからだった。いわゆる花びら状に周囲に並ぶ舌状花も花の構成要素だからややこしい。両方合わせて頭花と呼ばれる花なのだそうだ。
【07】チングルマの花。この雄しべが長いたてがみのようになって風になびくとはどうしたって想像できない。


撮影:伊藤 幸司――――7/7

【53】 【75】 【48】 【32】 【21】 【76】


【53】今日の歩き始め、太郎平小屋のすぐ裏で見たイワイチョウの花とほとんど同じ状態のものが雲ノ平山荘の近くにもあった。当たり前のことだけれど、なんだかブランコに乗ってこちら側に振り上がったのだという感じがした。
【75】来た方向を振り返って望遠撮影してみると、黒部川本流の谷をはさんで、向こう岸に太郎平小屋の建物が見えていた。
【48】昨日よりは夕日の期待が高かった。空高くに広がっている雲が色づいたらすばらしい……ということで右往左往しているうちに太陽は山の端の向こうに落ちていってしまったけれど。
【32】小屋のベランダから見た黒部五郎岳。山頂は見えないが、なんとも印象深い山の姿。一度見てしまうと、なんとか登るチャンスを見つけたいと思わせる山ではある。
【21】この小屋の正面というべき山はこれ、水晶岳。標高は2,986mなので、明日はここからまた標高差400m以上を登ることになる。よほどの悪天候でなければ「明日はあの頂だ」という北アルプス縦走の醍醐味も味わえる。それよりもなによりも、あの稜線からの、向こう側の山岳展望が今回最大のご褒美となるはずなのだ。
【76】黒部五郎のお隣さんという感じで、笠ヶ岳も見えてきた。どの方向から見てもこの感じというこの山は、向こう側の御嶽からでも、左手の西穂高岳からでもこんな風に見えていた。



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【01】撮影:土屋 千鶴子
あの橋の向こう…、本山行最大の難所、雲の平に抜ける急登があったのです。
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【02】撮影:鴻野 卓
雲ノ平山荘から望む水晶岳。明日登る山だ。
頂上からの雲が噴煙のように見える。
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【03】撮影:三浦 陽子
明日登る水晶岳の姿。期待がふくらむ。
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【04】撮影:稲葉 和平
帰ってから図鑑で見るとシラタマノキ(ツツジ科)ではないかと思う。歩きながらこの花が目についたのだが、よくわからなかった。アカモノにしては色が薄いし、時期も早いような気がする。コケモモのような色だが形がちょっと違う。誰かがシラタマノキと言うのが耳に入ったが、シラタマノキの実は知っていても、花は見たこと(気が付いたこと)がなかった。葉をむしってみたが、シラタマノキの実の独特のサロメチールのような匂いは感じられなかった。
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【05】撮影:山咲 野の香
雲の平山荘間のお花畑にて。チングルマ今昔。
まだ花さかりの頃と、なりたての若々しいわたげ。
ふと疑問。この変身の途中はどんな姿? (2枚セットの2)
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【06】撮影:伊藤 幸司
この花はクロトウヒレン。地味で、人見知りの顔つきなのに、ハナアブのたぐいが3匹も来ている。よく見るとほかに小さな虫もいっぱい集まっている。ネットで調べてみるとこの派手な毛皮服の感じはフタガタハラブトハナアブ(体長約2cm)だが、どうだろうか。
■自由投稿コメント:山咲 野の香
ハナアブは毛だらけで重そうに飛ぶ姿がユーモラスで、刺される心配がないせいか飛んでいるといつでも追いかけてみたくなる。が、この状態は見逃しました。



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【07】撮影:伊藤 幸司
チングルマの花。この雄しべが長いたてがみのようになって風になびくとはどうしたって想像できない。
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【08】撮影:伊藤 幸司
ダブルストックが登りで大きく貢献するのはこういうところだ。理想をいえば足のかかと脇にストックを突いて、体を真上に押し上げたいが、まあ、前方に降り出さなければOKとしよう。
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【09】撮影:三浦 陽子
雲の平山荘からの夕日。8月は雨が多くてここ2〜3日やっと晴れたとか。小屋の従業員も外に出て夕日を眺めていた。
■自由投稿コメント:(仮展示中)伊藤幸司
雲ノ平山荘は、けしからぬことに夕日の見える方向に行こうとすると、ベランダもだめ、外に出ても立ち入り禁止になっていてどうにもならない。私たちに割り当てられた寝床の小さな窓がほぼ唯一の展望ポイントだったけれど。



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【10】撮影:伊藤 幸司
太郎平小屋のあたりから、薬師沢に注ぐ小さな沢をいくつも渡りながら、道は黒部川本流の谷底へと下っていく。
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【11】撮影:矢野 博子
雲の平周辺の平原。空気清澄でこの上もなく 広がる空間。思わず深呼吸を繰り返した。
■自由投稿コメント:(仮展示中)伊藤幸司
遠くの山も、手前の湿原も好き嫌いをいわずにちゃんと写してくれている。雲ノ平から笠ヶ岳というある意味特別なアングルを過不足なくとらえたということでは、この時間帯、撮影に狂奔した私たちグループの中ではダントツの写真ではないだろうか。



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【12】撮影:稲葉 和平
雲の平山荘の夕食は鍋だった。鍋はあまり得意ではないので見た瞬間不安がよぎったが、ジャガイモ、ニンジンがたっぷり入っていて味もよく、満足の夕飯だった。飯がうまいと小屋の印象がぐっと良くなる。
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【13】撮影:稲葉 和平
ポイズン・リムーバーの出番となった。私も持っているが使ったことはなく、使い方もよく覚えていない。吸い口をきちんと傷口に合わせ、しっかり吸い取る、というだけだが、結構難しい。自分の目に見えない個所を刺された場合は自分一人では使えないということも分かった。
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【14】撮影:三浦 陽子
黒部五郎岳と美しい雲。
■自由投稿コメント:(仮展示中)伊藤幸司
私もこの時間帯にはベストショットを求めて右往左往していたけれど、これだけ美しい空には気づかなかった。夕焼けが不完全燃焼だっただけに、脱帽だ。
■自由投稿コメント:矢野 博子
やはり美しい雲。みていて飽きない。



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【15】キヌガサソウも純粋無垢に見える白いカキッとしていたはずの花(じつはガク片)を熟成させて、緑色の葉に近づいているようだ。でも葉はまだ若さを失っていない。
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【16】撮影:矢野 博子
雲の平山荘の内部。山小屋の域を超えたセンスの山小屋で 特製のアンプからの 心地良い音楽は ウッデイな空間に暖かく響いた。 
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【17】撮影:伊藤 幸司
樹林の中では遠くから目に入ってくるこの黄色の花と、丸くて大きな葉の組み合わせは間違いなくマルバダケブキ。山歩きではきわめてポピュラーな花のひとつ。
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【18】撮影:伊藤 幸司
ミズバショウはもちろん花の時期を終えていた。1日目の登り始めに見たものよりは大きく育っていたけれど、ふつうこの時期に見る巨大なお化けにはなっていない。この葉が漬け物などに利用できれば、ミズバショウの運命はずいぶん違ったものになっていただろうに、といつも思う。
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【19】撮影:土屋 千鶴子
トリカブトです。少し色が薄いですね。
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【20】撮影:稲葉 和平
雲の平小屋の天井。まだ木の匂いの残る、手斧削りの立派な梁で支えられたきれいな部屋だ。しかし、残念なことに天井(梁)が低い。腰に不安を抱える身にとっては大きな問題だ。一番奥に割り当てられた二人が入り口近くに逃げ出したため、3人分のスペースを一人で使うことができ、おかげで快適に眠ることができた。
■自由投稿コメント:(仮展示中)伊藤幸司
山小屋としてはかなりいいセンスとこだわりと(たぶん)潤沢な資金で建てられたのは、築後4年というのにまだ木の香りが全身を刺激するのでもよく分かる。けれど、この豪奢にして低い梁。私は腰に弱点を抱えていたこともあり、とうとう2回も頭をぶつけて、入口付近に逃げ出した。思い出深い風景、ここにあり。
■自由投稿コメント:矢野 博子
木の香り漂う山小屋は 急登を登り切り やれた! という満足感に安堵している私に 憩を与えてくれました。この布団の下に洗面具を忘れてしまい 苦い思い出も甦る。



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【21】撮影:伊藤 幸司
この小屋の正面というべき山はこれ、水晶岳。標高は2,986mなので、明日はここからまた標高差400m以上を登ることになる。よほどの悪天候でなければ「明日はあの頂だ」という北アルプス縦走の醍醐味も味わえる。それよりもなによりも、あの稜線からの、向こう側の山岳展望が今回最大のご褒美となるはずなのだ。
■自由投稿コメント:



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【22】撮影:伊藤 幸司
吊り橋の下の流れ。これが黒部川の本流。ここでは下流を見ているが、この流れを上流にたどると雲ノ平を絵に描いたように半周りして源頭地点、すなわち黒部川のみなもとに至る。
■自由投稿コメント:



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【23】撮影:伊藤 幸司
急登の道筋から登場したミヤマリンドウ。小ささといい、華やかさといい、タテヤマリンドウと似ているけれど、花びらの内側にぼかし染めのような斑があるので確定できるとか。
■自由投稿コメント:



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【24】撮影:山咲 野の香
残っていたハクサンフウロ。みずみずしい花もたくさんあったのに、
少々盛りを過ぎても、やはり好みのタイプがいいのね。
■自由投稿コメント:



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【25】撮影:伊藤 幸司
見る時期によってさまざまな表情を見せてくれるのがシモツケソウ。シモツケソウには白花もあるようだが、これは薄いピンクから白色の花となるオニシモツケのようだ。
■自由投稿コメント:



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【26】撮影:稲葉 和平
雲の平の木道。薬師沢からの急登が終われば一面のお花畑が迎えてくれるのではないかと期待していてのだが、花の種類はそれなりにあるものの残念ながら満開と言うわけにはいかなかった。空には雲が垂れ込めているし条件は悪かったけれど、気分は快適だった。
■自由投稿コメント:



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【27】撮影:矢野 博子
岩の間から顔をのぞかせる 紫の花。これはリンドウの一種だろうか。 夏の終わりと秋が同居しているような 一面の花だった。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
岩間にムラサキの星がきらめく……という感じ。まだこれから花を開くという次世代への期待もあって、心楽しいミヤマリンドウ。良く見つけましたね。



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【28】撮影:伊藤 幸司
こんな感じで登り始めたのは一瞬のことで、道は30度以上の急斜面を強引に登っていくことになる。
■自由投稿コメント:



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【29】撮影:稲葉 和平
ミヤマシシウド?、オオカサモチ?、どちらかと思うのだが今の私には分かりません。セリ科と言ったらいいのかウドの仲間と言った方がいいのか、この手の花は見分けがつかないと諦めていたのだが、最近何とかならないものかと思うようになってきた。今のところ分かるのはオオハナウドだけ、先は遠いがボケの防止と思って、見分けるコツを勉強し始めたところだ。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
私もドロナワ式に図鑑を調べているだけなので、ミヤマシシウドとオオカサモチの区別がつきにくいと感じています。幹に当たる茎が枝分かれしていればミヤマシシウドというモノサシでは決めきれないのですね。



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【30】撮影:土屋千鶴子
お花が咲き乱れています。
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【31】撮影:稲葉 和平
雲の平小屋の食堂。オーナーのこだわりを感じさせる、シンプルだがなかなか洒落たスペースだ。左端に映っているスピーカーのエンクロージャーも自分で組み合わせたもののようだった。
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【32】撮影:伊藤 幸司
小屋のベランダから見た黒部五郎岳。山頂は見えないが、なんとも印象深い山の姿。一度見てしまうと、なんとか登るチャンスを見つけたいと思わせる山ではある。
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【33】撮影:伊藤 幸司
これはすなおにミヤマシシウドとしたいけれど、幹が1本というところにひっかかる。薄皮の袋の中からはち切れんばかりの花のかたまりが飛び出してくる姿をしばしば目にする年頃だけれど。
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【34】撮影:伊藤 幸司
オトギリソウも満開という状態。1日目の道筋からは想像できない夏の花の盛り。今年は7月が天候不順で、8月には長雨が続いて、昨日今日が今夏初めての夏らしい晴天とのこと。半月以上前の花の状態が約束されていたようだ。
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【35】撮影:矢野 博子
雲の平山荘の遠景。この赤い屋根は 尾根を歩いていて 遠くからでも見ることが出来て 嬉しかった。如何に 雲の平が 広いか感じさせられた。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
戦時中ジェットエンジンの開発技術者だった伊藤正一さんが、戦後三俣山荘や雲ノ平山荘など、この一帯の山小屋を開拓してきたのです。長男の圭さんが三俣山荘、次男の二朗さんが雲ノ平山荘を拠点にして、意志を継いでいるようですが、4年前に新築なった雲ノ平山荘はかなりユニークで、ちょっと意固地な感じですよね。矢野さんは小屋にあった伊藤正一さんの著書『黒部の山賊』(1964年・実業の日本社)の復刻版『定本 黒部の山賊 アルプスの怪』(2014年・山と渓谷社)を小屋で読んで、帰宅してから本屋で入手したとか。思い出深い山小屋になったようです。



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【36】撮影:稲葉 和平
ヨツバシオガマ(ゴマノハグサ科)。この花をこれほどたくさん目にしたのは初めてだ。今まで地味な花と思っていたためか、あまりカメラを向けたことはなかったが、鮮やかな色に思わずレンズを近づけた。
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【37】撮影:山咲 野の香
雲の平山荘から夕日のあたる水晶岳。もちろん雲も主役です。
「神々しさ」と「悠久」の一瞬。思わず嘆息。
■自由投稿コメント:(仮展示中)伊藤幸司
水晶岳はかならずしも顕著にそびえている山岳とはいえないが、これは広い視野の中で、名のありそうな突起を強く印象づけている。この写真を見た人は、この山の名前を知りたいと思う……思わせるのに成功している。



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【38】撮影:稲葉 和平
薬師沢と薬師沢小屋。そろそろ小屋に近いのではないかと思った瞬間、小屋の屋根と沢に突き出すデッキが目に飛び込んできた。小屋はともかく、雨が続いた後にしては沢の流れが驚くほど美しく、感動ものだった。
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【39】撮影:伊藤 幸司
下るにしたがって次第にせり上がってくるのが雲ノ平。標高差で400m下って、400m登り返すのが今日の行程。
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【40】撮影:稲葉 和平
イワイチョウ(ミツガシワ科)。好きな花の一つだ。ちょうどいい高さに咲いていたため、慣れないG16でも私としてはまあまきちんと写すことができた。
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【41】撮影:伊藤 幸司
サンカヨウは花期が終わって、実をつけていた。このブルー、特別に珍しい色ではないけれど、ひと目でサンカヨウの存在を示す独特の色合いを見せている。
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【42】撮影:伊藤 幸司
サンカヨウがあってキヌガサソウがあれば、シラネアオイも出てくるかなと期待していたけれど、出てきたのはポピュラーな山の花・エンレイソウ。
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【43】撮影:伊藤 幸司
太郎平小屋から薬師沢小屋へと下る道はほとんどが木道になっているという印象。樹林帯の中にお花畑が点在する。
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【44】撮影:鴻野 卓
池塘広がる雲ノ平。黒部五郎岳、笠ヶ岳が姿を見せた。
上空の雲も絵になる。
■自由投稿コメント:山咲 野の香
今回の山行では、素晴らしい雲にたくさん出会ったが、あの時の私のそばに「こんな時空があったのか」という感じ。ため息のでる光景。発見旅の甲斐を感じる作品。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
おだやかな風景にも動きが出るというお手本のような写真。小屋からの眺めの「正面出し」に成功している。【11】の写真と比べると「冷静」という印象も。
■自由投稿コメント:矢野 博子
輝く雲 斜めに差し込む光に暖かさと 動きを感じる 今回の雲の平写真の中で 一番気に入りました。



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【45】撮影:稲葉 和平
予定より1時間早く6時出発。ガスはかかっているが気分のいい朝だった。
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【46】撮影:矢野 博子
至る所に花が咲いていた。何という名前の花か忘れたが 薄い花びらの後ろから射す光が清らかだった。
■自由投稿コメント:稲葉 和平
これ、トリカブトですよね?。でも後ろから絶妙に光が当たって、ずいぶん明るく優しい色になっていて、まるで違う花みたいです。正面から撮るといつもはおどろおどろしい感じなのに。



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【47】撮影:稲葉 和平
水晶岳。ようやく雲が切れて姿を現した。地図にも「水晶岳(黒岳)」と書かれているし、遠くから見て黒いのが水晶岳、と聞いてもいたが、どこが黒いのか分からない。明日は快適な登山になりそうだ。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
夕日が落ちていく一瞬ごとに、風景のなかに影がどんどん延びていく。この風景が時を刻んでいるという感じが、伝わってきます。



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【48】撮影:伊藤 幸司
昨日よりは夕日の期待が高かった。空高くに広がっている雲が色づいたらすばらしい……ということで右往左往しているうちに太陽は山の端の向こうに落ちていってしまったけれど。
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【49】撮影:稲葉 和平
雲の平方面にやっと青空。雲の平は高校3年の時、体調をくずして行きそこなった山だ。そのとき行った仲間から、前の年の飯豊と同じくらい素晴らしかった、と聞いてそれ以来ずっと行きたいと思っていた山だ。
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【50】撮影:山咲 野の香
太郎平小屋出発後、お花畑をぬけ、朝日を浴びながらめざすは雲の平。 
木道っていつもノスタルジーを感じさせる舞台装置。
■自由投稿コメント:(仮展示中)伊藤幸司
主題が何か分からないのだけれど、この日、この場所を歩いた気分がじつに良く写っている。文字を入れる場所もかなり自由に使えるので、風景写真としては「売れる写真」かもしれない。



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【51】撮影:伊藤 幸司
さてこれは亜高山帯から高山帯で見られるブルーベリーだが、クロマメノキかクロウスゴか、私には区別できない。果実の先端にへこみがあるからクロウスゴだと思うけれど。
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【52】撮影:伊藤 幸司
急斜面を登り切ると、なだらかな、いかにも高原という感じの広がりが待っていた。普通ならルンルン気分が始まるところだが、多くの人は一気登りの急斜面での疲れを癒すので精一杯。もちろん私も。
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【53】撮影:伊藤 幸司
今日の歩き始め、太郎平小屋のすぐ裏で見たイワイチョウの花とほとんど同じ状態のものが雲ノ平山荘の近くにもあった。当たり前のことだけれど、なんだかブランコに乗ってこちら側に振り上がったのだという感じがした。
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【54】撮影:伊藤 幸司
シオガマギクの仲間は私などにはなかなか区別できないけれど、このヨツバシオガマは4枚が輪生する葉っぱを一度覚えてしまえばほぼ間違えることはないし、本州中央部の高山帯では圧倒的にポピュラーな存在だ。
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【55】撮影:伊藤 幸司
2日目、太郎平小屋を出てほんの数分のところに劇的に登場したのはイワイチョウ。咲き始めのフレッシュな感じがあるではないか。左端の花には虫も来ている。
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【56】撮影:稲葉 和平
ウサギギク(キク科)は珍しい花ではないせいか、キクの花に興味がないせいも手伝って、今までほとんどまともに写真を撮っていなかった。なぜか、ふと、撮ってみよう、と思った1枚。
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【57】撮影:伊藤 幸司
時間に余裕があるので花があったらゆっくりと写真を撮ることもできる。この写真を撮ったのは12時51分と記録されている。雲ノ平山荘はもう見えている。花か団子かという時間帯だ。
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【58】撮影:伊藤 幸司
これはずいぶん白っぽいので特別なトリカブトかもしれないと思うのだが、じつはよく分からない。素人的にアタリをつけるならミヤマトリカブトかホソバトリカブト。葉を見ると3つに大きく切れ込んでさらに裂けるトリカブト特有の葉には見えない。でも裂け目の気配はあるようなので、まだ若いから葉の形も成長途上……かもしれないと思うけれど、若葉はニリンソウと間違えてしばしば食中毒事件を起こすから、この葉は何だ? という疑いが残る。
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【59】撮影:稲葉 和平
朝食。写真を見ても「パンシロン」か何か、胃薬が欲しい、と言う感じになる。どうも山小屋の朝食は苦手だ。でも今回は何とか毎日、お茶漬けで胃袋に流し込むということは多少あっても、残すことなく食べることができた。
話は変わるが、実は、帰ってからすぐにカメラの写真をパソコンンに移し、写真を選ぶ作業をしようとした。ところが、G16はコンパクトデジカメの領域を超えているのではないかと思うほど速写能力が高くなったせいもあって、ピンボケ等の写真を削除した後でも写真は1,000枚を超えてしまっていた。そのため一週間ほど写真に取り組む戦意を喪失していたのだが、やっとのことで作業にとりかかった。しかし、<1日目>の写真をご覧いただければわかる通り、選出基準も何もなく、ただ選んだ、と言うに過ぎない。そのような写真にキャプションを付けると言っても気のきいた文章をかけるわけでもなく、つらいところがある。
ただ一方で、最近は友人仲間にクラウドを通じて写真を送る機会が増え、個々の写真に簡単なコメントを付けなければならないケースが増えている。始めのうちは面倒くさいというだけだったが、このごろでは後から見たときになかなかいいものだ、と言う気分になってきている。
■自由投稿コメント:山咲 野の香
山小屋の食事。食の好みは様々なれど…… 私はといえば、かなりの確率でおいしく感じる。
多分、「何を」食べるかの問題ではないところに理由がありそう。



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【60】撮影:稲葉 和平
薬師沢から雲の平への急登。地図の等高線の密な感じから相当な急登を予想してはいたが、かなり登りがいのある登山道だった。ゆっくりと楽しい登りだった。
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【61】撮影:三浦 陽子
同じく雲の平山荘の部屋から眺めた夕日。
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【62】撮影:山咲 野の香
「光」を撮りたいといつも思う。木漏れ日の心地よさはことさら。
自分にとって気持ちいいって何か、体感密度が高まる一瞬。
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【63】撮影:伊藤 幸司
これはオトギリソウ独特のハリセンボン的表情。詳しくいえばミヤマオトギリ(シナノオトギリ)らしいが、その根拠となる「葉の縁に常に黒点を持つ」というのがこの写真でもかろうじて見てとれる。
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【64】撮影:矢野 博子
太郎平小屋の入り口にかかっている鐘。この鐘が何人者の命を救ったに違いない。何かとても大切に思われた。
■自由投稿コメント:山咲 野の香
お寺の梵鐘のような存在感なのに、全く目に入らなかった私。



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【65】撮影:伊藤 幸司
7月のフレッシュなお花畑に迷い込んだ気分になる一方、ナナカマド(たぶんウラジロナナカマド)の早とちり組は紅葉に突き進んでいた。
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【66】撮影:稲葉 和平
黒部五郎岳。雲がかかっていて全体像がはっきりしないが、結構遠い。上の方は岩で歩きにくいとのことだが、そんな風には見えない。
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【67】撮影:山咲 野の香
雲の平山荘間のお花畑にて。チングルマ今昔。
まだ花さかりの頃と、なりたての若々しいわたげ。
ふと疑問。この変身の途中はどんな姿? (2枚セットの1)
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【68】撮影:伊藤 幸司
改装されて木の香りがまだ漂っている雲ノ平山荘。小屋のハードも良かったけれど、じつはあっという間にできあがるランチがなかなかすばらしかった。センスのいい小屋という印象だ。
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【69】撮影:土屋千鶴子
チングルマの花のあと。とっても優雅です。
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【70】撮影:伊藤 幸司
正面に見えるのが雲ノ平。標高約2,350mの太郎平小屋から標高約1,900mの薬師沢小屋までゆるゆると下り、そこから正面の斜面を一気に2,350mまで登り返す。雲ノ平山荘は標高約2,550m。……という位置関係。
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【71】撮影:伊藤 幸司
黒部川の薬師沢合流点に設けられた吊り橋。これが今日の下りの最終地点。橋の手前側の薬師沢小屋で昼飯を食べて、これからいよいよ一気登りだ。
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【72】撮影:稲葉 和平
おでこの真中、虫に刺された跡が赤く腫れ上がっている。刺されて間もないのにこの腫れ、かなり強烈な毒にやられたのに違いない。気の毒だけれど、虫に刺される人はだいたい決まっているみたいだ。
■自由投稿コメント:山咲 野の香
アラスカ庭園にて。リムーバーを持参していたものの固いおでこではうまくできないのではと思っていたが、コーチの勧めでやって正解。その後患部にしこりが残らなかったのはこの処置のおかげと思う。Mさんお世話になりました。皆さんもよってたかって?ご心配かひやかしか、ありがとう!
強烈な痛痒さを感じたものの、つば広の帽子を脱いでおらず、刺したのは小さな虫、大丈夫と思った。
この後、1週間にわたり腫れが続くとはこの時点で知る由もない。腫れは日毎におでこから眉間、まぶた、頬と下がり、耳下腺も触ると痛くなる。三俣山荘の岡山大学の夏期診療所でステロイドをもらう。
冷えピタぐらいあると思ったのは甘かった。効いたのは雪渓。コーチが冷たい思いをして大量に雪渓を採集。I氏のサーモスに入れてもらい、翌日も使用。冷やした時の気持ちよさは忘れられない。



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【73】撮影:伊藤 幸司
ウサギギクがここではものすごく若々しくて、なんだか違う花を見ているように感じてしまった。その理由は多分、花の中央部分にびっしりと並ぶ筒状花が図鑑でも「黄色い」と書かれているのにこんな色だからだった。いわゆる花びら状に周囲に並ぶ舌状花も花の構成要素だからややこしい。両方合わせて頭花と呼ばれる花なのだそうだ。
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【74】撮影:伊藤 幸司
チングルマは花もあったけれど、すでに羽毛状になっているのもあって、一粒で二度おいしいという感じ。左端に写っているコバイケイソウについては別の機会(たぶん4日目)に。その下にイワイチョウの葉がたくさん見えている。
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【75】撮影:伊藤 幸司
来た方向を振り返って望遠撮影してみると、黒部川本流の谷をはさんで、向こう岸に太郎平小屋の建物が見えていた。
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【76】撮影:伊藤 幸司
黒部五郎のお隣さんという感じで、笠ヶ岳も見えてきた。どの方向から見てもこの感じというこの山は、向こう側の御嶽からでも、左手の西穂高岳からでもこんな風に見えていた。
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