発見写真旅・展(52)――2014.12.5 皇居一周
発見写真旅・展(52)――2014.12.5 皇居一周
東武カルチュアスクールの写真講座は9〜3月期を庭園シリーズとしているのですが、12月の「皇居東御苑」は計画の杜撰さが浮き彫りになって、その結果、最終的に「皇居一周」となりました。
まず第一のミスは、実施予定日が閉園日であったのです。月曜日と、それから実施予定日の金曜日が閉園ということに気づかずにラインナップに加えていたのです。
ところがその日は、じつは東御苑は開いていたのです。紅葉が見頃になると判断された12月3〜7日に「秋季皇居乾通り一般公開」というのが行われ、途中から東御苑に抜けることができたのです。
ただ、天皇陛下の傘寿を記念した特別の催しということで桜の時期の春季乾通り一般公開では、長蛇の列がテレビニュースで報じられました。秋季の混雑も予想されることから、撮影を10〜12時の2時間と予定している私たちにはとても無理だと想定されたのです。そこで、一応は皇居に入る列についてみるものの、たぶん「皇居一周」に切り替える、としたのです。
皇居一周は約5km、いまや日本有数のジョギングコースになっています。そこをひとまわりしてみれば、走る人たちが普段目にとめていない景色(じつは登山道でも風景を見ている人種と、見ていない人種がいます)をいろいろ「発見」することができるのではないかという試みです。そのために、スタート時点で、全員のカメラの時刻表示を一致させました。ここでは【105】以下の154点を撮影時刻順に並べて第二部「ギャラリー・皇居一周」としました。
また、今回はゲストとして詩人で文芸評論家、美術評論もする中村鐵太郎さんをお招きしました。写真という表現手法に関する試みや、キャプションに関していろいろ刺激を与えていただけるはず、と考えました。
ここに、中村さんのコメントをご紹介しておきます。
たぶん十数年ぶりにカメラをもちます。その間に撮った写真は、ガラケーで総数30枚を出ない、およそ非写真的なというべき個人的状況で。Ricoh の GRd4 という機械を中古で買ってきました。プレ講座のときの伊藤コーチの評、ネット上の評判など、おもしろそうで、期待ものです。
さて今回。経験として、あたえられた条件のなかで撮るということが、これまでありません。とはいえ、この条件は席題でやる即吟の句会のようなものだと考えると、それならすこしは経験があります。ことばとシャッターとはずいぶん違いますが、限られた時間のなかで発想を、無理無理にでもかためるというプロセスは(たとえば、五七五のなかの決まらない一句を「置き逃げ」といって適当な季語を入れる、あいまいに逃げ出してしまうようなところ)、あんがい似通った、力業の体力勝負のようなところがあるのではないかと思います。
条件は、まず空間と時間の限定、天気はあのとおり快晴でしたから、なにを撮ってもいちおう、きれいな絵にはなってくれましたね。時間はもちろん充分で、午前から午後までの光の変化が興味深いものでした。
それから5枚前後のまとまりを頭の隅に置いてつくっていくという撮り方があります。個人としては、まずカメラになれること、基本的にはフルオートで、できれば接写を交えたい、以前のデジカメでは思わしくなかった逆光の画面のつくりに挑戦してみること。それから、できるだけ多く撮るというのも課題で、結果的には、300枚まであと数枚というところまでシャッターを押しました。これははじめての経験で、なんでも撮ればいいもんじゃないというリミッターがまったくはずれていたのは、むしろ限定条件があってくれたからでした。
余談ですが、数日後に福島の大熊町(まさに F! のある「帰還困難区域」の町)へ入ることがあって、防護服の足下を気にしながら(地面以外のものにさわらないように)それなりに撮ったのですが、これはまったく写真になりませんで、考えさせられるものがありました。
くくりをつくるのはあまり考えませんでしたが、選びは、なかなか枚数に納めきれず、やや多めにしかできませんでした、これも課題。並べは、どれも時系列です。
【事後コメント】
伊藤さんの「石垣」のシリーズ。日本中の石垣、石積みを見て人びとの生活と歴史を見透した宮本常一ではないけれど、石垣というものがあったんだなあと。皇居周りいったのに、迂闊にも、まったく、見えていませんでした、驚き。物への目がまず弱いということがある。でもそれだけではないんです。
それであらためて気づいたのは、自分のなかにある、「皇居」というものへのアンビヴァレントな感覚でした。大袈裟なことではないんですが、70年代のはじめに大学にいて、青春の読書をした者として、たいへんなところだなあと、いろいろ思うものがあるんですね。東京に住んで四十数年になりますが、皇居という場所に、積極的にはほとんど近づいたことさえありませんでした。どこかで、思考することを避けているといった印象です。考えてみると、歩いて一周したのもこの日がはじめてでした。
自由コメントを書いてみようと思って、伊藤さんのこのシリーズへ来て「10秒」をやっていたら、なんだか妙な感じが出てきて、あっと思ったら、そのことなんですね。当日もたぶん、歩きながら皇居の方角を見ても、頭のなかでは思考停止して、視線も想像力もあの石垣や土塁の向こうへ入っていこうとしない、そんな状態だったのだろうと思います。そんなことにいま気づくかなあと、苦笑してしまいます。写真とは別の(いやまさに、写真の効用?)、自身にとっての一発見でした。
今回の写真出展メンバー(提出順)は以下の5人です。
稲田 郁子(3テーマ16点+一周16点)
土屋 千鶴子(3テーマ14点+一周14点)
中村 鐵太郎(5テーマ30点+一周28点)
伊藤 朝(5テーマ24点+一周71点)
伊藤 幸司(4テーマ20点+一周25点)
【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。この状態ですべての写真を「10秒ずつ」見ていただくと、その中にかならず「動き出す写真」「語り出す写真」があるはずです。
撮影者にとっての「発見写真旅」は撮影現場と写真選びにあって、写真選びでは全ての写真を「10秒見る」という方法を強くすすめてきました。そしてこの展示を見ていただく方にも「10秒見る」ことで「発見写真旅」を体験していただけると考えています。
その後、それぞれの写真に撮影者のキャプション(あらかじめ提出されていました)を加えたので、写真の意図が明らかにされたものも多いかと思います。この段階でも再び「発見写真旅」を楽しんでいただけると思います。
さらに写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページも作りました。それによって複数枚セットのテーマ写真の意図も明らかになります。そのサンプル写真をクリックすると展示写真に飛ぶことができます。サンプル写真に戻るにはデリートキー(delete key、削除キー)を押してみてください。
この「発見写真旅・展」では「自由投稿コメント」を募集しています。写真番号をつけてメールでお送りください。順次掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。
■自由投稿コメント:矢野 博子
皇居の写真は やはり 写真が目的だけあって 皆 素晴らしいですね。でも 枚数が多くて 見るのに疲れました。
力の入れ方が 違います。山歩きの時とは 格段の差を感じます。
朝さんの 感性 かなり 共鳴します。小さいころ どんなお子さんだったのでしょう。
撮影:稲田 郁子────テーマA:警備
【37】この日は、乾通りの一般公開の日で、東京駅を下りる時から、放送が流れ、列ができていました。坂下門から入るので、この大手門あたりは、この時間、戻る人もなく、のんびりしていますが、DJポリス? は用意周到に思えました。ランナーはさすがに少ないです。
【11】乾通りを通り抜けた人たちの出てくる乾門は、たいへんな混雑です。どちらへ帰るか質問する人に答える警備の人は皇宮警察か、なんとなく雰囲気が違います。
【19】何時間もかけて皇居の東側に戻ってくると、もうすぐ時間も終わるというのに、まだすごい列です。桜田門から坂下門に人が何列にもなっています。
【64】柵にそって並んでいる人達の列の間を、二重橋を見たりした普通の観光客が横切ります。私たちも勿論後者です。人と人との交通整理です。
【84】長い列から、直角に曲がって、坂下門から入るところ。ご苦労様です。
撮影:稲田 郁子────テーマB:紅葉
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【60】自然の中ではなく、人工物に囲まれた紅葉です。パレスホテルの噴水に虹ができていて、きれいでした。
【01】竹橋あたりのお濠の紅葉です。少々月並みですが、このあたりまでは青空で、色がきれいにでています。
【14】千鳥が淵近くは、風が強いのか、紅葉は低木のツツジがきれいでした。すっかり葉の落ちたサクラですが、見事な枝振りです。
【52】半蔵門あたりは、人通りもなく、のんびりした感じです。こちらものんびり交番の紅葉を撮りました。空の変化は早いです。
【22】大手門近くにもどってきました。街路樹がお濠に写って、よい風情です。
【81】やはり、ランナーと紅葉を撮りたいですよね。この日は何人見たでしょうか。
撮影:稲田 郁子────テーマC:緑の建物
【98】今回は(あまり人が多いので?)よいテーマが見つからず、やけのような、このタイトルを思いつきました。これはパレスホテル、私の結婚式場です。今は建て替えられて、すごく人気があるそうです。
【32】ご存知毎日新聞社です。ここから、毎日アルペン号など、登山口までの直通バスがでます。何回お世話になったかな。
【55】これは英国大使館。実は全然縁はありません。去年、飯田橋駅近辺で鍵束を落とし、千代田区側に届けられて、暗くなってから、自転車で半蔵門の警察まで取りに行く羽目になり、この建物の前を通り、何かと帰宅後調べました。立派です。
【42】半蔵門を振り返ると、縦の線の強調されている建物が、東條会館です。高校の時、家庭科の課外授業? で女性だけ、ここでナイフとフォーク使う会食をしました。今考えると、なんだかおかしいですね。
【90】茶色の建物は東京會舘ですよね。8年前ここで高校の90周年の祝賀会をやり、委員としてかなり働きました。その縁でよく飲み会に声がかかります。
撮影:土屋 千鶴子────テーマA:紅葉
【87】竹橋を過ぎたあたりから木々の紅葉が目立ってきました。一際目立つりっぱな木の紅葉です。
【02】空は高く見えても地上付近はひんやり。8割かた葉を落とした大木。
【67】ところどころに、山茶花でしょうか鮮やかな色がみられます。枯葉色が続く中、いっそう鮮やかに思われます。
【40】溜池周辺の枯れた芝に、これまた風に吹かれて運ばれた小さい枯葉がまとわりついて、そして初冬の薄い陽の中、池にうつるは生垣の松。
【92】皇居一周も終わり近くの和田倉門を過ぎたあたり。今日は皇居の秋季一般開放もあり、警察官、警察車両大量出動。
撮影:土屋 千鶴子────テーマB:日々変化の街(首都)
【48】噴水です。高く舞い上がったり、低く小さくなったり。これは小さくなった時のもの。
【72】正面の建物は解体工事進行中のようです。皇居の静(不動)と向かい合い、常に最先端の動きがあります。
【58】日本を代表するビジネス街の、朝の顔。
【78】竹橋の先に首都高・代官町入口。標識が複雑。お上りさんうっかり入るべからず。
【09】少しガスっています。かの隣国の主要都市のように排気ガスのせいでしょうか。ここは半蔵門から下って空気の溜まりやすい場所なのかも。
撮影:土屋 千鶴子────テーマC:日本一の観光名所
【27】皇居の生垣。堀に張り出した松の木一本一本がミスコンの美女のように美しい。
【16】櫓の壁の白が藻の張った水面に映る。
【95】竹橋あたり、竹の文様が地名をさり気なく表す。歩き疲れた観光客は陽だまりで一休み。
【61】二重橋。誰もが何度もシャッターを押したであろう場所。見慣れたポピュラーな場所なのだけれども、改めて敬意を払ってパチリ。
撮影:中村 鐵太郎────テーマA:雲や雲、雲龍の 1/2
【71】世の中には雲の写真(集)というものが無数にあるのでしょうから気が引けますが、それでも雲としてくくったのは、やっぱりいい感じだったからで、つまり雲というよりは、逆行ギリギリで太陽(の光)が劇的に隠されながら演出されて見えるという、そこのところなんでしょうか。
【07】もうひとつ、皇居の周りをあるきながら、皇居(方面)の写真をそれほど撮らなかったという、むしろ撮れなかったらしいのですが、腰が引けています。あの大きさを撮る代わりに、雲と光にからめて、という逃げ。
【39】時間が昼に近くなるにつれて、だんだん雲が大きくなってきました。それでもまだ快晴ですが、上空の空気の流れがどんどん大きくなってくるのが感じられます、時系列を意識しながら撮るというあの日の撮影会の効用でしょうか。
【49】半蔵門をすぎたあたり、雲が優勢になってきて、午後から夕方のほうへむかってなだれはじめる時間が感じられ、それでもなお強い光が、建物と地面のつくる強い逆 L 字と、大きな雲の、おもて面と裏面(?)に貫通反射しながら、絵画的な表情をあたえていました。
【66】朝方ほど太陽が強烈でないわけで、ここでは雲からはみ出た太陽を、まともに逆光で撮っています。このあたりは、今のあたらしいデジカメなら、それなりに、絵にしてくれるんだろうなあと頭の隅でぼんやり感じながらのシャッターなんだろうと思います。
撮影:中村 鐵太郎────テーマA:雲や雲、雲龍の 2/2
【59】もちろん雲ではありませんが、この日みた、唯一どきどきさせた地上の対象、背に当たっている光があたたかそうではありましても、ご本人はもちろん寒いでしょう、けれども周囲のことをいささかも気にかけず自分の姿勢に身をゆだねているその心意気はほとんど雲の偉大さ。とはいえ撮影者ははじめて撮るこういうカットにビビッているので、写真はこんなざまでした。
【35】それに輪をかけてのビビリ・カット。しかし、「10秒」この失敗写真を見ていると、凜としたお顔に、ほれぼれします。
【47】広場へ帰ってきて、なおえんえんのあの行列の上を見返った、その上に長々と腹を見せる、これはまさしく雲龍の生態というものでしょうか、地上のことなぞわしゃ知らんというぐらいの壮大な鼻息で、悠々と南の方へ、遷移してゆかれます、神々しい雲さまでした、合掌。
撮影:中村 鐵太郎────テーマB:タカサトオクユキ
【83】以前から不思議に思っていたことのひとつに、こういう視角のとき、肉眼には手前のもしゃもしゃもそれなり、後ろの建物も高さのあおりとともに、もっとはっきり見えているのに、写真ではそうならないようだということがありました。あれは、肉眼なら、瞬時に焦点を調整しながら前後・奥行き・高さなどを認識しているからでしょうか。最近のデジカメに、それがどこまでできるか、興味がありました。
【88】これも、奥行きの視角再現の実験。こういうときも、肉眼では、前方左のパレスホテルがもっとはっきり見えますね。
【73】高さを撮るために、カメラをすこし傾けてみました。最初は水平に構えたのですが、こうしてみると驚くほど違ってきますね、初歩的なテクニックというもの? 右の建物の濃い影、真ん中の建物の、下の濃いめの影からだんだん明るくなり、上半分でかっきり白くなることで、高さが強調されるということもあるようです。
【75】えーコホン、空気遠近法の逆用であります。レオナルドは、遠景を霞むように描いて奥行きを表現しました。ここでは反対に、向こうを明るくはっきりのつもり。消失点が真ん中にくるように、カメラを頭の上にもちあげて、見下ろすように撮ってみました。手前を覆う影が肉眼より強く出て、歩行者が絵のなかの人物みたいになってくれ、時間が作りもののように止まった感じ。一番奥に、もっと明確に焦点を合わせるべきでしたが、おばさんたちがあるいてしまうので、とっさにできません。
【86】逆光に逆らっての奥行き。こんなところにどうして自転車が? と0.5秒ほど考えましたが、ランナーたちのものでしたね。風景には奥行きがあるのに、前方上からの光が全体の勢いをこちらへ向かって押し戻してくるようで、自転車がちょっと輝いてみえるのかなあと、10秒見ていて考えました。
撮影:中村 鐵太郎────テーマC:椿三十郎・冬の御堀端七番勝負 1/2
【56】接写シリーズ。はじめて接写というものをしてみました、たのしくて、それでもいざ決闘、という感じ。ですが、手ぶれ防止のスイッチは入っていても、どうしてもぶれているようです。この数枚は、どこまで近づいて画面を切れば、(1) 椿の感じが出るか、(2) 接写の感じが出るか、という二重の試験。あんまりパスした気がしません。
【13】これは藪椿というものでしょうか。椿は春の季語(実は秋)、しかし気がつくと年中いつでも咲いているような気がします。別にきれいなものをと思っていたわけではありませんが、花弁が酸化しかけたものは、やはりあまりいい画面にはなりませんで、これは、左から手前、右の落ち椿まで、ググッと動きがあって、かつきれいに咲いていてくれたものでした。
【33】佳味の絶頂で絶命してしまったらしい、しあわせな蜂くん。手ぶれのほかに風の加減もあって、むずかしい。
【62】日差しがうまい具合に入って、絵になってくれたカット。座敷に年増(あはは)、という風情。これも焦点がいまいちですねえ。
【24】枝越しの一景。ピントは、手前の葉っぱにあってしまっているようです。接写ボタンを押しての撮影か、あやしいです。
撮影:中村 鐵太郎────テーマC:椿三十郎・冬の御堀端七番勝負 2/2
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【79】 |
【03】 |
【79】もうあまりきれいでない花をあえてやってみたもの。枯れ葉と、枯れかけの花と、濃い緑の葉と、午後の日差しのセット。
【03】椿を見たら、基本的に全部撮る、とやってきて、このへんになるともういいんだか悪いんだか、わかっていません。最後に、ちょっと妙なの。こんな過程でどんどん咲いていきますという、超高速度撮影のうちの1枚を抜き取ったといった感じですか。
撮影:中村 鐵太郎────テーマD:絵はがきもどき
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【18】「絵はがきもどき」というタイトルをつけると、絵はがき写真作家に失礼ですが、なぜか、ここに集めてみたのは、そんな感じがしたので。歩き始めてしばらく、皇居のほうは石垣を撮るしかなかったのでこんなことに(お堀の中の藻を撮ったものがありましたが、意図が分からず。もう少し水面を広く撮るには、距離が近すぎてか、撮り方がうかびませんでした)。なにを撮っているのかこれもよくわからんのですが、水面の反射が、ある意味いかにもかと。
【30】ずっと回って、半蔵門をすぎると、丸の内側とは違ってずっと撮りやすくなるようでしたが、今度は、遠景がカッチリしなくなるという、これはどうしてなんですかね。みなさんの画像がたのしみです。この写真は、手前に椿のこんもりした山を置いて、奥行きに遠景を配置した、というカッコウですが、眠い眠い。
【20】手前から下っていくところを見下ろして、水面は池のおもてのよう、向こう側のみどりの反射が映えて、冬の木立がゆっくり立ちあがってゆくと。これも眠いですね、なんでしょう、緑の色に力がないからなのか、午後の光がそうだからなのか、カメラのせいか、腕のなさか。むかしの天然色写真ふうな色あせの感じがたまりません。もう少し大きく撮ると、ちょっと本物の絵はがきふうなのでしょうか。
【54】と思って、曲がり角ですこし大きめに、撮ってみました。記憶の実景は、ここでもやはりもう少し鮮やかな色をしていたように思います。北の空はもうおおむね曇り、こちらからまだ光があります、その対照が、もっとうまく感じられるようにならないものか。
【100】さっきの半蔵門あたりでの写真の、お返しというか、ちょうど反対から撮ったことになります。坂を下ってきて、こっちのほうが下がっているので、水面を入れずに見上げてつくるという意識が出たらしいです。椿のこんもりの向こう側あたり、画面の天地半分のあたりに焦点があったら、「絵はがき」としてはすこしましだったでしょうか。
撮影:中村 鐵太郎────テーマE:目を凝らすと別のもに
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【102】このくくりも接写の研究。椿寒桜、というのではないかと思うのですが、さすがにいま咲いてはいない、贋もの。これは「写真の写真」??ではなくて、正確にいうと「金属プレートの写真」ですね、その表面の光沢の感じがけっこう出るもんだなあと感心しました。
【15】植物というより、動物の一部のようで、メリメリと真ん中から無限に湧いて出てくる音が聞こえそうです。葉っぱとしては病葉なのか、でも病葉はほんらい夏のものをいうようなので、初等の寒さでちぢこまりかけているだけかもしれません。
【45】古木の樹皮の、苔? カビ? 色味は実際のものとはズレがあるでしょう、黄土色のところはもう少し黄味が強かったし、紫のところにここまでの赤味があったか、自信がありません。これだけ凹凸があると、やはり焦点の合うところが少なくなりますね。
【41】苔の先端に、こまかい氷砂糖を散らしたように見えるものがあるのは、10秒のぞいてはじめて気づきました。冬ですから、堀の水は別としてあまり湿り気を感じさせるものがないなかで、こんなこまかいところに、水を感じさせるものがあったのでしょうか。そのせいで、冬のさなかの緑の強さが目にしるいです。
【28】切り株の、そのまた細部の切り株のようなところ、ここにも光が反射して、コーンビーフみたいな湿り気が見えていました。これも、写真のなかにしか存在しない水。
撮影:伊藤 朝────テーマA:絵画
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【104】空、丘、池、指です〜っと擦ったら色が混ざってしまいそう。鮮明なのになんだかぼやっとしていて、目の前にグレーのフィルターがかかっているよう。絵の中に居るような錯覚に陥る。
【85】キャンバスに力強く塗り付けられた油絵の具。長い時が経ち、埃をかぶり、カビだってヒビだって、少しくらいは気にしない。それもまた味。
【101】いろんな色のペンキをせーのでひっくり返す。混ざる色、混ざらない色。広がる色、広がらない色。
【17】色と色とがいまにも溶け出しそう。頭の中に、ふとモネが浮かんだ。モネの絵とは到底言えないけれど、モネのパレットはこんな感じだったかも! しれない!!
【89】空の青意外には色がない、影絵のような空。あの雲の向こうには、神様かなにかがいるにちがいない。昼間の空なのに、あんなに煌々と光っているんだもの。あんなに明るいのは、神様かなにかがいるにちがいない。
撮影:伊藤 朝────テーマB:くるくる、からから
【91】冷たい風に吹かれる枝葉は、色づきながら乾燥していく。耳元で枝を揺らせば、からからしゃらしゃらと音がする。そんな事を考えていたら、楽器に見えてきた。
【69】ツタでもない枝が、空に向かってくるっとそり上がる。葉っぱの重さにも負けず、上に上に伸びていく。少しでもたくさん、お日様のひかりを浴びたくて。
【34】こんなに綺麗にくるくるくるくる。音楽家の頭のような、外国の鉄門のような。ヴァイオリンのような、管楽器のような。茶目っ気あふれる落ち葉に笑顔。
【06】みの虫に見えたのは、くるっと剥がれた樹の皮でした。体にたくさんのみの虫ベビーをぶら下げた、大きな大きなお母さんのように見える大木。どれかひとつくらいはほんもののみの虫ベビー? 暖かくなるまで、どうか守ってね。
【97】枝から落ちる前の紅葉は、葉っぱをピンっと凛々しく伸ばし、みずみずしく若々しい。はたまた、落ち葉となった紅葉は、色気を帯びる。華奢な葉先がゆっくりゆっくりと縮まっていき、妖艶な表情で誘惑をする。
撮影:伊藤 朝────テーマC:街を切り取って
【26】橋の装飾。ずっしりと堂々と。ここを見るだけで、不思議と頼れる橋に見えてくる。たかが装飾、されど装飾。
【99】穏やかな波に揺られながら、きらきらと輝く水面を眺める。さあ大海原へ。そんな気分で池の掃除。
【93】古くからある模様のようで、目を引いた。甲冑が浮かぶ。弓矢にも負けず、弓矢より早く。勝手に意味をもたせて想像で遊ぶ。
【31】トラックにくくり付けられた様々なロープ。きっと、それぞれに用途があって必要とされている。現役の道具。職人の息づかいが感じられて、生き生きとしたかっこ良さを感じた。
【82】角度を変えて見ると、素材の質感がガラッと変わる。ポーンポーんと階段をを弾みながら落ちてくる、なにか柔らかいもの。
撮影:伊藤 朝────テーマD:密度美
【53】池の中にまあるい輪っか。輪っかに捕まった葉っぱたちは、黄色い蓋の完成を願って身を寄せ合う。あと半分! あと半分!
【50】画面いっぱいにひしめき合う。じっと見ていると、枝の葉がこちらに押し寄せてきて、幹も空もいまに全部隠してしまいそう。我先にと主役を競う秋の紅葉。
【10】新雪のように、積もったばかりの落ち葉。ふっくらと優しいイチョウの葉が、ふっくらと優しく降り積もって、ふっくらと優しい土を作ります。
【21】枝の先、寒さにじっと耐えてその時を待つ。時間をかけてしっかりと色づいた葉は、ふかふかのベッドにダイブをする。いつでも落ちてきて大丈夫だよ! 両手をいっぱいに広げて待ってるよ!
【44】みっしりと立ちこめた厚い雲。そこから落ちるかすかな光に透かされた葉は、万華鏡の中を泳ぐ色紙。風に揺られながら、少しずつ形を変えていく。
撮影:伊藤 朝────テーマE:小さいせかい
【65】道ばたで見つけたミクロのせかい。ひとつひとつが2cmくらい。まるで人に作られたような顔をしているもんだから、びっくりしてしまいました。
【76】綺麗にはえ揃った小さなポンポン。誰かに潰されませんように!!
【12】小さい小さい緑のベッドに、身を寄せ合う小さな植物。これが2cm程だとはどうしても信じられない。小人の仕業だと言われたら、きっと信じてしまうな。
【04】一生懸命に茎を伸ばす。なんだかとても応援したくなる。守りたくなる。自分の大きさを忘れてしまう。
撮影:伊藤 幸司────テーマA:石垣
【25】東京駅中央口からまっすぐ皇居に向かうと和田倉門交差点。渡ったところに旧江戸城の石垣が登場する。これは隅石というのだそうで、石垣ではいわば見栄の部分。大阪城にはものすごく立派なものがあるために比べるべくもないけれど、江戸城は石の産地から遠いために、石垣も内側は土を詰めた土塁として、大阪城ほど石にこだわってはいなかったらしい。しかしそれぞれの部分を担当した各大名のメンツはあったろうから、これは江戸城の石垣の標準のひとつ……と見ておこうと思った。
【51】奥に桔梗(ききょう)門があり、水面に映っているのは巽櫓。ここ桔梗濠では石垣は高さより左右に延びる直線的な印象がとくに強いと感じた。このときにはまだ気づいていなかったけれど、たとえばこの石垣が江戸城の隅っこの隅にすぎないという驚くべき巨大さにつながっていく最初の風景だった。
【57】横へ、横へと延びていく石垣は、ところどころで軽い切り返しを入れている。市街地図にもほんのわずかずつ2段階に下がっていくようすが描かれている。まっすぐ延ばしても問題ないように思われるところでも、切り返しを入れているのはここだけではないようだ。
【23】これが築城の最初からの石垣だろうか。隙間に小さな石をちょいちょいと差し込んで表ヅラを整えているけれど、仕事が素人っぽくはないだろうか。ここを担当した大名は通るたびに恥ずかしい思いをしたのではなかったのだろうか。
【36】これは大手門から竹橋に至る大手濠。隅石にも微妙な曲線が現れてなまめかしい。この石垣は乱積みと呼ばれる手法だろうか、点描画のように思わぬ曲線が浮かび上がって見えたりする。
撮影:伊藤 幸司────テーマB:水面
【68】この日、皇居の周りはイチョウの紅葉がジャスト・ピーク。皇居内の紅葉を楽しめるという「秋季皇居乾通り一般公開」に参加した35万人という人々はその紅葉を存分に楽しんだに違いない。
【74】ハクチョウが優雅に泳いでいたのは和田倉濠。木造の和田倉橋のたもとにいた。水面に映っている幾何学模様はパレスサイドホテルに隣接する新しいビルで、旧AIG大手町ビルにはAIU保険やアリコジャパンなどが入っていたけれど、2009年に日本生命が買い取ったという。じつは地図にはAIGビル(あるいはAIUビル)となっているか、空き地とされている。いま水面に映っているビルは周囲に目隠しのボードを張り巡らせて新築中。日本生命のホームページにもそのビルの存在はまだ記載されていないようだ。
【43】桔梗濠の石垣と水面。皇居を一周した後でこの写真を見ると、石垣の上にそびえる樹木が貧弱だ。皇居の外面はかなり慎重に針葉樹を並べて、目隠しに慎重を期していると感じる。じつは東宮御所の近くの新築ビルで、宮内省の役人が視察に来た後、目隠しの穴を新しい木で埋めたという話を外国医薬品メーカーの社員から直接聞いたことがある。そういう目で見るとここは外からの視線に隙だらけ。内側に何があるのかと調べてみたら皇宮警察だった。
【05】これは半蔵門から見た桜田濠。アンテナ鉄塔を建てているビルの左側が警視庁、いわゆる「桜田門」だ。このあたりに裏側という雰囲気があるのは、濠が石垣ではなく土塁で囲まれているということと、城よりこちらのほうが高くて見下ろすという感じになるからだろう。和風庭園の池の雰囲気がここにはある。
【70】桜田濠には水草が生い茂っているらしく、水鳥もなんとなくリラックスしているように見える。大手町に面した表側の濠と、こちら側の濠とでは水面の穏やかさがずいぶん違う。
撮影:伊藤 幸司────テーマC:乾門に向けて
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【77】これは10時47分に和田倉噴水公園のところから撮った内堀通り。東京駅から皇居に向かった人たちは和田倉門交差点、馬場先門交差点、祝田橋交差点、それから桜田門交差点から皇居前広場に誘導されるうちにそれぞれ長蛇の列となって、二重橋の前あたりでは何列もの縦列となって広場を埋め尽くす。金属探知機などによるボディチェックのあと、坂下門から乾通りへと進むことになる、ということはまだこのときにはわからなかった。私たちはあの列の中に入るのを恐れただけだった。
【63】これは乾通りの一般公開に参加して乾門から出た人と、途中から東御苑を抜けて北桔橋(きたはねばし)から出た人たちが竹橋に向かって下ってくる列。私たちはこの人並みに逆流するあいだに、一時バラバラになってしまった。ランナーの姿は少なかったけれど、このときばかりは車道に逃れて走っていた。歩いてくる人たちの穏やかな表情には皇居内の紅葉が素晴らしかったことが感じられた。
【46】午後1時38分に私たちは桜田門から皇居前広場に入った。するとそこにある長い列は東京駅からえんえんとつながってきたと思われる人の列だった。私たちも東京駅から人の流れに乗っていたら、たぶんこの列の中にいただろうと思われる。
【94】乾通りの一般公開は入門時刻が午後2時30分までとされている。この写真が撮影されたのは午後1時42分だから、たぶん計算できない待ち時間に不安を抱えている人たちの列だろうと思われる。もっと前の時間には、手前のカラーコーンのところが順番を待つ人で埋まっていたと想像される。私たちは列に並んでいないので、乳母車を押す人の後ろについて、警察官の指示に従って列を横切り、向こう側の自由通路を和田倉門に向かって歩いた。
【103】皇居前広場から大手町のビル街に向かって帰る人々……に見えるけれど、それはちがう。人々の向かう先に白っぽい車が何台も並んでいるけれどそれが警視庁の警備車両の列。その手前に緑色の現場指揮官車があって、地味系のDJポリスがこの列を直前でUターンさせて、坂下門への最後の行進へと導いていた。
撮影:伊藤 幸司────テーマD:ビル
【80】東京駅に集合して、今回皇居一周のスタート地点となったのは日比谷通りの馬場先門交差点。皇居に向かえば二重橋というところだが、この日は「秋季皇居乾通り一般公開」(12月3日〜7日。初の試み)のため、その長蛇の列から逃げられなくなるとしてここから和田倉門交差点に逆歩となった。そびえていたのは国の重要文化財・明治生命館。
【96】竹橋のパレスサイドビル。東京オリンピックの年に着工し、昭和41年(1966)に竣工したお堀端で最初の高層ビル。毎日新聞社とリーダース・ダイジェスト社の本社ビルとして、円筒形のエレベーターホール2棟にそれぞれ地上9階・地下6階の建物を配したツーブロック構造。1990年からビルリフレッシュ計画を実施してロングライフビルとして評価されている。あるいは戦後に建てられたオフィスビルとして唯一「日本の近代建築20選」に選ばれたこともあるとか。私と今回ゲストの中村氏とは『宮本常一 写真・日記集成』(毎日新聞社・2005年)の執筆・編集作業で馴染んだ場所。レストラン街で昼食とした。
【38】乾通りの出口・乾門は首都高速都心環状線に面していて、皇居一周のランニングコースもその高速道路に沿っている。その向こう側に見える古風な建物は東京国立美術館工芸館。明治43年(1910)に近衛師団司令部庁舎として建築されたという。明治時代の官庁の洋風煉瓦建築として国の重要文化財に指定されている。
【08】内堀通りの千鳥ヶ淵交差点へと下っていくと、右手が千鳥ヶ淵、左手が半蔵濠となっている。半蔵濠の方向を眺めると、桜並木の枝越しに国会議事堂が見えていた。
【29】半蔵門を過ぎると桜田濠。桜田門が見えてくると、その背後に丸の内のビル街が立ち上がってきた。じつは私はこの風景にただ驚くばかりで、どのビルも馴染みのない顔。桜田門の向こう側に低く見える茶色のビルの右には今回の皇居一周のスタート地点となった馬場先門交差点があり、そこには明治生命館が隠されている。
第2部────ギャラリー・皇居一周
★第2部先頭【105】へ
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【01】撮影:稲田 郁子
竹橋あたりのお濠の紅葉です。少々月並みですが、このあたりまでは青空で、色がきれいにでています。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
1枚目の写真だからといって絵柄を見て選んでいるわけではありません。写真のファイル名を羅列させてプリントした紙を切って、その中から1枚選ぶわけですが、この【01】は最初に提出した人のものにします。ただそれだけなのに、なぜか【01】にいい写真が多いのはどうしてでしょうか。
これは竹橋から平川橋を見ていますが、清水濠をはさんで皇居側の松林と竹橋側の楓並木が対称的に続いています。日射しがきれいだったのですね。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
竹橋の上あたりからなんでしょうが、こんなにカッチリしているのに、わたしにはまったく見えていない風景でした。人によって見ているものがちがうのですねえ。
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【02】撮影:土屋 千鶴子
空は高く見えても地上付近はひんやり。8割かた葉を落とした大木。
■自由投稿コメント:
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【03】撮影:中村 鐵太郎
椿を見たら、基本的に全部撮る、とやってきて、このへんになるともういいんだか悪いんだか、わかっていません。最後に、ちょっと妙なの。こんな過程でどんどん咲いていきますという、超高速度撮影のうちの1枚を抜き取ったといった感じですか。
■自由投稿コメント:
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【04】撮影:伊藤 朝
一生懸命に茎を伸ばす。
なんだかとても応援したくなる。
守りたくなる。
自分の大きさを忘れてしまう。
■自由投稿コメント:
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【05】撮影:伊藤 幸司
これは半蔵門から見た桜田濠。アンテナ鉄塔を建てているビルの左側が警視庁、いわゆる「桜田門」だ。このあたりに裏側という雰囲気があるのは、濠が石垣ではなく土塁で囲まれているということと、城よりこちらのほうが高くて見下ろすという感じになるからだろう。和風庭園の池の雰囲気がここにはある。
■自由投稿コメント:
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【06】撮影:伊藤 朝
みの虫に見えたのは、くるっと剥がれた樹の皮でした。
体にたくさんのみの虫ベビーをぶら下げた、大きな大きなお母さんのように見える大木。
どれかひとつくらいはほんもののみの虫ベビー?
暖かくなるまで、どうか守ってね。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
これも、【97】の伊藤さん指摘のマクロレンズなんでしょうか。こっちの写真は木の連続した表面から真ん中の部分を切り出して、物質感がうまく出ているようですね。
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【07】撮影:中村 鐵太郎
もうひとつ、皇居の周りをあるきながら、皇居(方面)の写真をそれほど撮らなかったという、むしろ撮れなかったらしいのですが、腰が引けています。あの大きさを撮る代わりに、雲と光にからめて、という逃げ。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
太陽を入れて逆光で撮ると、私などはまずフレアを見ます。画面中央左側にある薄い紫色のところです。画面(レンズ)の中心に対して、太陽と対称の位置に出ます。この程度をいいとするか、悪いとするかは持ち主の好みですし、フレアの出方はいろいろですから、逆光撮影を繰り返すうちにどうしても気になるか、そういうものだと諦められるかで決めればいいかと思います。それよりも、雲から覗いた太陽の光が、かなり整った丸い形(たぶん太陽そのものではなくて、露出オーバーになった白の部分)から放射状にのびている光線をいい表情とするかどうか、新しいカメラとのつきあいの重要なポイントといえそうです。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
フレアは、画面で対称のところに出るとはじめて知りました。──そういう光学的規則性があるとわかると、逆光の太陽のまん丸と、フレアと、これはじつに凡庸にできちゃってる画面なのだと、納得できます。そういうことなら、なんとかそれを壊してみたいわけですが。
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【08】撮影:伊藤 幸司
内堀通りの千鳥ヶ淵交差点へと下っていくと、右手が千鳥ヶ淵、左手が半蔵濠となっている。半蔵濠の方向を眺めると、桜並木の枝越しに国会議事堂が見えていた。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
この一点、ふつうの写真というより、映画のスチルのような雰囲気があります。わたしは、今回出ていたもののうちで、濠の水面をもっともよく生かしたのはこれだなあと思いました。遠景の建物がうまい具合に霞んでいて、そういえば空の雲も光も、なんだか書割りの絵画めいていて、手前の「土地」と濠が、歴史の一場面のように重みをもって感じられます。物語が引き出せそう。
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【09】撮影:土屋 千鶴子
少しガスっています。かの隣国の主要都市のように排気ガスのせいでしょうか。ここは半蔵門から下って空気の溜まりやすい場所なのかも。
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【10】撮影:伊藤 朝
新雪のように、積もったばかりの落ち葉。
ふっくらと優しいイチョウの葉が、ふっくらと優しく降り積もって、ふっくらと優しい土を作ります。
■自由投稿コメント:
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【11】撮影:稲田 郁子
乾通りを通り抜けた人たちの出てくる乾門は、たいへんな混雑です。どちらへ帰るか質問する人に答える警備の人は皇宮警察か、なんとなく雰囲気が違います。
■自由投稿コメント:
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【12】撮影:伊藤 朝
小さい小さい緑のベッドに、身を寄せ合う小さな植物。
これが2cm程だとはどうしても信じられない。
小人の仕業だと言われたら、きっと信じてしまうな。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
これはもう、「草盆栽」の風情ですね。手前の黒い小石がまた、効いていて。
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【13】撮影:中村 鐵太郎
これは藪椿というものでしょうか。椿は春の季語(実は秋)、しかし気がつくと年中いつでも咲いているような気がします。別にきれいなものをと思っていたわけではありませんが、花弁が酸化しかけたものは、やはりあまりいい画面にはなりませんで、これは、左から手前、右の落ち椿まで、ググッと動きがあって、かつきれいに咲いていてくれたものでした。
■自由投稿コメント:
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【14】撮影:稲田 郁子
千鳥が淵近くは、風が強いのか、紅葉は低木のツツジがきれいでした。すっかり葉の落ちたサクラですが、見事な枝振りです。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
写真の主役がサクラだったということを知って改めて見直すと、気になることが生じてきました。このサクラはお堀側に枝を張っているのに対して道路側はすっきりと刈り上げた感じです。一般にサクラは伐ってはいけないといわれるので、ここではどうなっているのか、この場で気づいていなければいけなかったと反省します。
この日私たちは千鳥ヶ淵を右手、半蔵濠を左手に見ながら千鳥ヶ淵交差点に出たのです。これはそこから半蔵門に向かう道筋。半蔵濠を左手に見るこの歩道部分を千鳥ヶ淵公園といって、ボートが浮かぶ千鳥ヶ淵と合わせて東京でも有数のサクラの名所となっています。千鳥ヶ淵公園に約170本、千鳥ヶ淵に約260本のソメイヨシノとオオシマザクラがあるらしいのですが、水面に向かって枝を長く延ばした独特のもの。これもそのサクラ風情を支えてきた1本のようです。
……ということがわかったのですが、サクラの多くは戦後に植えられたもののようです。ところが最初のサクラについての記述もありました。明治31年(1898)に日本史の重要人物となっているアーネスト・サトウが英国大使館の庭に植えたのに始まるとありました。
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【15】撮影:中村 鐵太郎
植物というより、動物の一部のようで、メリメリと真ん中から無限に湧いて出てくる音が聞こえそうです。葉っぱとしては病葉なのか、でも病葉はほんらい夏のものをいうようなので、初等の寒さでちぢこまりかけているだけかもしれません。
■自由投稿コメント:
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【16】撮影:土屋 千鶴子
櫓の壁の白が藻の張った水面に映る。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
これは巽櫓。この写真は【51】とほとんど同じ場所から撮っています。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
なるほど。この写真は、櫓から奥へずっと続く皇居の広がりと大きさを自然に感じさせてくれますが、【51】の伊藤さんの目は、水面に写った櫓と石垣の堅固さから、なんというか、この土地のマッスの重さを感じさせてくれますね。
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【17】撮影:伊藤 朝
色と色とがいまにも溶け出しそう。
頭の中に、ふとモネが浮かんだ。
モネの絵とは到底言えないけれど、モネのパレットはこんな感じだったかも!
しれない!!
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【18】撮影:中村 鐵太郎
「絵はがきもどき」というタイトルをつけると、絵はがき写真作家に失礼ですが、なぜか、ここに集めてみたのは、そんな感じがしたので。
歩き始めてしばらく、皇居のほうは石垣を撮るしかなかったのでこんなことに(お堀の中の藻を撮ったものがありましたが、意図が分からず。もう少し水面を広く撮るには、距離が近すぎてか、撮り方がうかびませんでした)。なにを撮っているのかこれもよくわからんのですが、水面の反射が、ある意味いかにもかと。
■自由投稿コメント:
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【19】撮影:稲田 郁子
何時間もかけて皇居の東側に戻ってくると、もうすぐ時間も終わるというのに、まだすごい列です。桜田門から坂下門に人が何列にもなっています。
■自由投稿コメント:
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【20】撮影:中村 鐵太郎
手前から下っていくところを見下ろして、水面は池のおもてのよう、向こう側のみどりの反射が映えて、冬の木立がゆっくり立ちあがってゆくと。これも眠いですね、なんでしょう、緑の色に力がないからなのか、午後の光がそうだからなのか、カメラのせいか、腕のなさか。むかしの天然色写真ふうな色あせの感じがたまりません。もう少し大きく撮ると、ちょっと本物の絵はがきふうなのでしょうか。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
大阪城になくて江戸城にあったのは濠の内側を守る土塁だそうです。半蔵濠の土塁は女性的で魅力的ではあるけれど、のっぺりしていて、写真にするとなんとなくがっかりしてしまいます。際だったポイントが見つけにくいからかもしれません。ここではいろいろなものがゆったりとした線でつながっているように見えてきます。
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【21】撮影:伊藤 朝
枝の先、寒さにじっと耐えてその時を待つ。
時間をかけてしっかりと色づいた葉は、ふかふかのベッドにダイブをする。
いつでも落ちてきて大丈夫だよ!
両手をいっぱいに広げて待ってるよ!
■自由投稿コメント:
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【22】撮影:稲田 郁子
大手門近くにもどってきました。街路樹がお濠に写って、よい風情です。
■自由投稿コメント:
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【23】撮影:伊藤 幸司
これが築城の最初からの石垣だろうか。隙間に小さな石をちょいちょいと差し込んで表ヅラを整えているけれど、仕事が素人っぽくはないだろうか。ここを担当した大名は通るたびに恥ずかしい思いをしたのではなかったのだろうか。
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【24】撮影:中村 鐵太郎
枝越しの一景。ピントは、手前の葉っぱにあってしまっているようです。接写ボタンを押しての撮影か、あやしいです。
■自由投稿コメント:
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【25】撮影:伊藤 幸司
東京駅中央口からまっすぐ皇居に向かうと和田倉門交差点。渡ったところに旧江戸城の石垣が登場する。これは隅石というのだそうで、石垣ではいわば見栄の部分。大阪城にはものすごく立派なものがあるために比べるべくもないけれど、江戸城は石の産地から遠いために、石垣も内側は土を詰めた土塁として、大阪城ほど石にこだわってはいなかったらしい。しかしそれぞれの部分を担当した各大名のメンツはあったろうから、これは江戸城の石垣の標準のひとつ……と見ておこうと思った。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
この写真を見ていて、「事後コメント」に書いたようなことを思いつくに至ったわけです。──この写真、なにを撮っているんだろうと(正直に、はじめポカンとして、わかりませんでした)。ああ石垣だと。ああ、こんな仕組みに。…あ、皇居だ、わたしは見るのを避けていたんだ、と。
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【26】撮影:伊藤 朝
橋の装飾。
ずっしりと堂々と。
ここを見るだけで、不思議と頼れる橋に見えてくる。
たかが装飾、されど装飾。
■自由投稿コメント:
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【27】撮影:土屋 千鶴子
皇居の生垣。堀に張り出した松の木一本一本がミスコンの美女のように美しい。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
画面右端の黒い線がなんでここに入ったのか心配になりましたが、よく見ると上下中央になにか写っています。私の写真で調べてみるとこれは街灯の黒い柱。右側はギリギリのフレーミングだったので、これはこれでいいと思います。カットするなら簡単ですから。それにしても、ずいぶん端正な絵柄だと思います。撮影したのは馬場先門交差点から和田倉門交差点へと日比谷通りを歩きましたからこれは馬場先濠。松林の向こうは皇居外苑の皇居前広場になります。
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【28】撮影:中村 鐵太郎
切り株の、そのまた細部の切り株のようなところ、ここにも光が反射して、コーンビーフみたいな湿り気が見えていました。これも、写真のなかにしか存在しない水。
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【29】撮影:伊藤 幸司
半蔵門を過ぎると桜田濠。桜田門が見えてくると、その背後に丸の内のビル街が立ち上がってきた。じつは私はこの風景にただ驚くばかりで、どのビルも馴染みのない顔。桜田門の向こう側に低く見える茶色のビルの右には今回の皇居一周のスタート地点となった馬場先門交差点があり、そこには明治生命館が隠されている。
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【30】撮影:中村 鐵太郎
ずっと回って、半蔵門をすぎると、丸の内側とは違ってずっと撮りやすくなるようでしたが、今度は、遠景がカッチリしなくなるという、これはどうしてなんですかね。みなさんの画像がたのしみです。この写真は、手前に椿のこんもりした山を置いて、奥行きに遠景を配置した、というカッコウですが、眠い眠い。
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【31】撮影:伊藤 朝
トラックにくくり付けられた様々なロープ。
きっと、それぞれに用途があって必要とされている。
現役の道具。
職人の息づかいが感じられて、生き生きとしたかっこ良さを感じた。
■自由投稿コメント:
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【32】撮影:稲田 郁子
ご存知毎日新聞社です。ここから、毎日アルペン号など、登山口までの直通バスがでます。何回お世話になったかな。
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【33】撮影:中村 鐵太郎
佳味の絶頂で絶命してしまったらしい、しあわせな蜂くん。手ぶれのほかに風の加減もあって、むずかしい。
■自由投稿コメント:
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【34】撮影:伊藤 朝
こんなに綺麗にくるくるくるくる。
音楽家の頭のような、外国の鉄門のような。
ヴァイオリンのような、管楽器のような。
茶目っ気あふれる落ち葉に笑顔。
■自由投稿コメント:
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【35】撮影:中村 鐵太郎
それに輪をかけてのビビリ・カット。しかし、「10秒」この失敗写真を見ていると、凜としたお顔に、ほれぼれします。
■自由投稿コメント:
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【36】撮影:伊藤 幸司
これは大手門から竹橋に至る大手濠。隅石にも微妙な曲線が現れてなまめかしい。この石垣は乱積みと呼ばれる手法だろうか、点描画のように思わぬ曲線が浮かび上がって見えたりする。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
これもおもしろいですねえ。よじ登るような角石の表情も、クランクのこちらと向こうの石も微妙に質感や色がちがうようだし。キャプションの「なまめかしい」というのがすごい。わたしでは絶対的にでてこない、やわらかい頭と視線のたまものですね。
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【37】撮影:稲田 郁子
この日は、乾通りの一般公開の日で、東京駅を下りる時から、放送が流れ、列ができていました。
坂下門から入るので、この大手門あたりは、この時間、戻る人もなく、のんびりしていますが、DJポリス? は用意周到に思えました。ランナーはさすがに少ないです。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
たしかにこの写真の「のんびりさ」は、当日の混雑を思い出すと、かえっておもしろいですね。わたしも警備シリーズを撮りました。調子に乗って、警備の車のナンバーを「現場検証」ふうに撮ったら、めざとく見つけた警察官がさっと寄ってきて、「はい、いま、なに撮りました?」と──。
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【38】撮影:伊藤 幸司
乾通りの出口・乾門は首都高速都心環状線に面していて、皇居一周のランニングコースもその高速道路に沿っている。その向こう側に見える古風な建物は東京国立美術館工芸館。明治43年(1910)に近衛師団司令部庁舎として建築されたという。明治時代の官庁の洋風煉瓦建築として国の重要文化財に指定されている。
■自由投稿コメント:
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【39】撮影:中村 鐵太郎
時間が昼に近くなるにつれて、だんだん雲が大きくなってきました。それでもまだ快晴ですが、上空の空気の流れがどんどん大きくなってくるのが感じられます、時系列を意識しながら撮るというあの日の撮影会の効用でしょうか。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
雲があくまで主役ですが、下は乾門でしょうか。たくさんの人の列が見えています。しかし見えてはいるけれど見せてくれているとは言えません。この明暗の幅をどれだけ大きく表現できるかがデジタルカメラの技術的課題となっていて、最新機種ではこの写真の下の部分をもっと明るく見せてくれたりするようです。でもその前に、この写真、空と雲を見てみるとその部分がベストの状態です。ひょっとするとこのフレーミングで撮ったのではなく、レンズを少し上に向けて「空が主役だよ」とカメラに言い聞かせた(シャッターを半押しした)上で撮っているように思われます。ひょっとすると、レンズをすこし下に向けて「人間も重要だよ」と言った上で撮っているかもしれません。何枚か撮った上でこれを選んでいる……ぐらいのことは中村さんはやっているかもしれませんが、この写真でいうなら、紙片を写真の下から持ち上げていくと、合った方がいいか、なくした方がいいかはすぐ判断できます。少なくとも、気持ち明るくないと「写っている状態」ではないと思います。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
【89】の朝さんの写真のように、いっそ雲と空を中心に意識すればすっきりだったのかもしれません。皇居周りというテーマが、一方であるものだから、中途半端になっています。技術以前の問題ですが、最初に書いたコメントでもすこし触れたように、俳句席題でなら、限られた時間の中で一句を無理やり固めようとして、下五にたとえば季語を「起き逃げ」する(……冬の空、とか、……サザンカの花、とか)、それと似たグータラ感覚で、皇居は入れておけと、そういう感覚が働いているような気がします。それに加えて皇居というと、いろいろとそれにまつわるちょっぴり複雑なものがありまして(?)、その存在感を無意識に過重に見積もっているために、真っ黒でも入れておけばどうにかなると、感じたのかもしれません。いま冷静にみてみると、伊藤さんのコメントのとおり「写っている状態」ではないから、影の中をもうすこしでも明るくすべきなのだと思います。
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【40】撮影:土屋 千鶴子
溜池周辺の枯れた芝に、これまた風に吹かれて運ばれた小さい枯葉がまとわりついて、そして初冬の薄い陽の中、池にうつるは生垣の松。
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【41】撮影:中村 鐵太郎
苔の先端に、こまかい氷砂糖を散らしたように見えるものがあるのは、10秒のぞいてはじめて気づきました。冬ですから、堀の水は別としてあまり湿り気を感じさせるものがないなかで、こんなこまかいところに、水を感じさせるものがあったのでしょうか。そのせいで、冬のさなかの緑の強さが目にしるいです。
■自由投稿コメント:
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【42】撮影:稲田 郁子
半蔵門を振り返ると、縦の線の強調されている建物が、東條会館です。高校の時、家庭科の課外授業? で女性だけ、ここでナイフとフォーク使う会食をしました。今考えると、なんだかおかしいですね。
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【43】撮影:伊藤 幸司
桔梗濠の石垣と水面。皇居を一周した後でこの写真を見ると、石垣の上にそびえる樹木が貧弱だ。皇居の外面はかなり慎重に針葉樹を並べて、目隠しに慎重を期していると感じる。じつは東宮御所の近くの新築ビルで、宮内省の役人が視察に来た後、目隠しの穴を新しい木で埋めたという話を外国医薬品メーカーの社員から直接聞いたことがある。そういう目で見るとここは外からの視線に隙だらけ。内側に何があるのかと調べてみたら皇宮警察だった。
■自由投稿コメント:
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【44】撮影:伊藤 朝
みっしりと立ちこめた厚い雲。
そこから落ちるかすかな光に透かされた葉は、万華鏡の中を泳ぐ色紙。
風に揺られながら、少しずつ形を変えていく。
■自由投稿コメント:
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【45】撮影:中村 鐵太郎
古木の樹皮の、苔? カビ? 色味は実際のものとはズレがあるでしょう、黄土色のところはもう少し黄味が強かったし、紫のところにここまでの赤味があったか、自信がありません。これだけ凹凸があると、やはり焦点の合うところが少なくなりますね。
■自由投稿コメント:
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【46】撮影:伊藤 幸司
午後1時38分に私たちは桜田門から皇居前広場に入った。するとそこにある長い列は東京駅からえんえんとつながってきたと思われる人の列だった。私たちも東京駅から人の流れに乗っていたら、たぶんこの列の中にいただろうと思われる。
■自由投稿コメント:
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【47】撮影:中村 鐵太郎
広場へ帰ってきて、なおえんえんのあの行列の上を見返った、その上に長々と腹を見せる、これはまさしく雲龍の生態というものでしょうか、地上のことなぞわしゃ知らんというぐらいの壮大な鼻息で、悠々と南の方へ、遷移してゆかれます、神々しい雲さまでした、合掌。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
皇居上空をゆく雲の艦隊という感じでしょうか。空に目をやりながら歩いていた人には、ものすごくドラマチックな天気でした。私はこんなすごい雲の風景にまったく気づきませんでした。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
これが撮れたので、きょうの雲のシリーズがなんとかできたかなあと、思えました。わたしは映像記憶が不得意で、自分で撮ったものもどんな画面だったかすぐあやしくなりますが、おかげさまで、これはあの日の記憶とともに、覚えていられそうです。
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【48】撮影:土屋 千鶴子
噴水です。高く舞い上がったり、低く小さくなったり。これは小さくなった時のもの。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
国民公園というのがあるのだそうです。環境省が管理する国の公園には自然公園、都市公園があるのだそうですが、それ以外の皇居外苑、新宿御苑、京都御苑の3か所を国民公園としているそうです。この噴水は皇居外苑の中に設けられた昭和36年(1961)の皇太子(現天皇)ご成婚記念に始まるものだそうです。
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【49】撮影:中村 鐵太郎
半蔵門をすぎたあたり、雲が優勢になってきて、午後から夕方のほうへむかってなだれはじめる時間が感じられ、それでもなお強い光が、建物と地面のつくる強い逆 L 字と、大きな雲の、おもて面と裏面(?)に貫通反射しながら、絵画的な表情をあたえていました。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
【39】の次の写真がこれですから、たまたまそこで書いた技術的コメントがちょっと浅はかだったかもしれないと思います。この写真を見ると車の列がちゃんと写っている状態になっています。右側の黒々としたビルも【71】のイカスミ色になっている。画面の左側は雲と街の常識的な風景になっているともいえます。写真の並べ方にしたがうと、なかなかしたたかだと感じます。さすが美術評論もする人だけに、カメラとの関係にはたどたどしいところがあっても、写真との関係になるとしたたかです。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
撮ったときにモニター画面を見て、「車の列」がちゃんと写っていたか、意識していた記憶がありません。「技術的」には、それが救いになっているのでしょうか。選んだときも似たりよったりで、ただコントラストと、右から左への奥行きの流れというか、そんなものに頼っていたように思います。実際には、まだまぶしい光がたいへん印象的だったのですが、写真になるとそこまでは感覚が保存されていないようです。原因がわからないまま、なんとなく弱いがなあと、選びでも感じていたのを思い出します。
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【50】撮影:伊藤 朝
画面いっぱいにひしめき合う。
じっと見ていると、枝の葉がこちらに押し寄せてきて、幹も空もいまに全部隠してしまいそう。
我先にと主役を競う秋の紅葉。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
さて、これはずいぶんうまく撮った写真ですね。フラッシュをたいている気配はないので、逆光気味の日射しと、こちら側からの照り返しがじつにいいバランスでこの光景を見せてくれていたのでしょう。光に感応して撮るという楽しさを見せてくれていると思います。
この発見写真旅では皆さんに「オートで撮影」「トリミングはしない」ということをすすめているのですが、じつは正確にいうと「オート」ではなくて「プログラムオート」にしてもらっています。というのはフルオートだと、こういう逆光撮影では、カメラが勝手にフラッシュを光らせてしまう可能性が高いのです。暗くてもまずはそのまま撮って、必要ならフラッシュを焚いてみると、たいていノーフラッシュの方が印象に近いはずなのです。カメラはカメラブレを防ぐためにフラッシュモードに切り替える親切をしたいので、それを拒絶しておきたいのです。暗いところで自動的に高感度撮影に切り替えてくれる親切は断らない方がいいかと思いますが。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
ははあ、なるほど。たしかに手前の照り返しと、向こうの水面の明るさとが、同時に撮れていますねえ。
わたしの GR は、フラッシュはフタがあるので、「フルオート」でもフラッシュはつきません。逆に、どんなときフラッシュを使うのかがよくわかりません。夜、照明の逆光のまえで人物を撮ろうとするときなど、使うんでしょうが、「ノーフラッシュのほうが印象に近い」ということが頭にあって、使えません。それで、感度を思い切り上げたりするのですが、やっぱり駄目なようですね。
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【51】撮影:伊藤 幸司
奥に桔梗(ききょう)門があり、水面に映っているのは巽櫓。ここ桔梗濠では石垣は高さより左右に延びる直線的な印象がとくに強いと感じた。このときにはまだ気づいていなかったけれど、たとえばこの石垣が江戸城の隅っこの隅にすぎないという驚くべき巨大さにつながっていく最初の風景だった。
■自由投稿コメント:
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【52】撮影:稲田 郁子
半蔵門あたりは、人通りもなく、のんびりした感じです。こちらものんびり交番の紅葉を撮りました。空の変化は早いです。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
半蔵門の守りは皇宮警察なのでしょうね。このあたりからなかなか追いついてこない人が2人いました。この写真を撮っていたのか、と思います。雲間から射した陽光が風景をドラマチックにしていたのですね。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
この半蔵門は裏口という感じがするけれど、いま天皇が皇居に出入りされるさいに主に使用されているとか。入ったところがお住まいになっている御所で、吹上御苑と呼ばれるこの区域で日常的な活動をされているそうです。一般人はもちろん、一般皇族もここを出入りに使用しないという。
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【53】撮影:伊藤 朝
池の中にまあるい輪っか。
輪っかに捕まった葉っぱたちは、黄色い蓋の完成を願って身を寄せ合う。
あと半分!
あと半分!
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
さぁて、これはなかなかドラマチックな写真ですね。色合いが。見下ろしている感じからするとお堀の水面の光景なのでしょうが、この桶だかの外側にいるイチョウの葉に、だんだん個性を感じさせられるではありませんか。
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【54】撮影:中村 鐵太郎
と思って、曲がり角ですこし大きめに、撮ってみました。記憶の実景は、ここでもやはりもう少し鮮やかな色をしていたように思います。北の空はもうおおむね曇り、こちらからまだ光があります、その対照が、もっとうまく感じられるようにならないものか。
■自由投稿コメント:
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【55】撮影:稲田 郁子
これは英国大使館。実は全然縁はありません。去年、飯田橋駅近辺で鍵束を落とし、千代田区側に届けられて、暗くなってから、自転車で半蔵門の警察まで取りに行く羽目になり、この建物の前を通り、何かと帰宅後調べました。立派です。
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【56】撮影:中村 鐵太郎
接写シリーズ。はじめて接写というものをしてみました、たのしくて、それでもいざ決闘、という感じ。ですが、手ぶれ防止のスイッチは入っていても、どうしてもぶれているようです。この数枚は、どこまで近づいて画面を切れば、(1) 椿の感じが出るか、(2) 接写の感じが出るか、という二重の試験。あんまりパスした気がしません。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
ポケットタイプのデジタルカメラでクローズアップ撮影を始めると、どうしたってここまでいってしまいます。昔はルーペで山の花をのぞくと思わぬ世界の広がりにどきどきしたものですが、デジタルカメラでどんどん接近していくとものすごく楽しい。撮れた絵もピントが合って露出が合って、ちゃんと撮ってくれているから驚きです、接写に関しては1万円のカメラでも十分に満足させてもらえます。……という意味で、接写にはまった人のサザンカの写真。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
こんなテーマ題(椿三十郎…)をつけちゃいましたが、土屋さんの【67】の写真のコメントどおり、これはサザンカですねえ。同じ椿の仲間とはいえ、この季節には椿の花はやっぱり無理でした。シリーズのキャプション、そのおつもりで、どうぞ訂正してお読みください。
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【57】撮影:伊藤 幸司
横へ、横へと延びていく石垣は、ところどころで軽い切り返しを入れている。市街地図にもほんのわずかずつ2段階に下がっていくようすが描かれている。まっすぐ延ばしても問題ないように思われるところでも、切り返しを入れているのはここだけではないようだ。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
この写真はおもしろいですね。その石積みのこともあり、濠の水へのあざやかな反射があり。風景としてならもうすこし大きいほうがいいのかもしれませんが、まずこの構造物の意味とたたずまいを確認しようという撮影者の意図が明確に出ている写真だなあと思いました。
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【58】撮影:土屋 千鶴子
日本を代表するビジネス街の、朝の顔。
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【59】撮影:中村 鐵太郎
もちろん雲ではありませんが、この日みた、唯一どきどきさせた地上の対象、背に当たっている光があたたかそうではありましても、ご本人はもちろん寒いでしょう、けれども周囲のことをいささかも気にかけず自分の姿勢に身をゆだねているその心意気はほとんど雲の偉大さ。とはいえ撮影者ははじめて撮るこういうカットにビビッているので、写真はこんなざまでした。
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【60】撮影:稲田 郁子
自然の中ではなく、人工物に囲まれた紅葉です。パレスホテルの噴水に虹ができていて、きれいでした。
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【61】撮影:土屋 千鶴子
二重橋。誰もが何度もシャッターを押したであろう場所。見慣れたポピュラーな場所なのだけれども、改めて敬意を払ってパチリ。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
「敬意を払って」撮ったので、きちんと撮れたのだと納得しました。私などは「見慣れた」つもりになってしまって、正面から真面目に対峙して見ることができませんでした。風景写真を撮るときには、「正面出し」を意識しながら真摯な気持ちでシャッターを押すことが必要……などと言っていながら、とまどいつつ撮ってしまうとはなんたることか。土屋さんは「見慣れた」と思いながらも「敬意を払って」いたのが結果に現れた、堂々たる風景写真です。
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【62】撮影:中村 鐵太郎
日差しがうまい具合に入って、絵になってくれたカット。座敷に年増(あはは)、という風情。これも焦点がいまいちですねえ。
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【63】撮影:伊藤 幸司
これは乾通りの一般公開に参加して乾門から出た人と、途中から東御苑を抜けて北桔橋(きたはねばし)から出た人たちが竹橋に向かって下ってくる列。私たちはこの人並みに逆流するあいだに、一時バラバラになってしまった。ランナーの姿は少なかったけれど、このときばかりは車道に逃れて走っていた。歩いてくる人たちの穏やかな表情には皇居内の紅葉が素晴らしかったことが感じられた。
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【64】撮影:稲田 郁子
柵にそって並んでいる人達の列の間を、二重橋を見たりした普通の観光客が横切ります。私たちも勿論後者です。人と人との交通整理です。
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【65】撮影:伊藤 朝
道ばたで見つけたミクロのせかい。
ひとつひとつが2cmくらい。
まるで人に作られたような顔をしているもんだから、びっくりしてしまいました。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
この写真の仲間が何点かありますが、これはおもしろい。何を考えているのだろうか、この人たちは……という感じがします。撮影者のキャプションを楽しみにしています。
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【66】撮影:中村 鐵太郎
朝方ほど太陽が強烈でないわけで、ここでは雲からはみ出た太陽を、まともに逆光で撮っています。このあたりは、今のあたらしいデジカメなら、それなりに、絵にしてくれるんだろうなあと頭の隅でぼんやり感じながらのシャッターなんだろうと思います。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
見えている風景と写真との距離が大きくなるのが逆光での撮影です。これを見た印象に近づけようとする技術もあれば、写真でさらに強調していくという技術もあります。どちらもとりあえず「オート撮影」の範囲内でいろいろやってみることをすすめます。あちこちにレンズを向けてシャッター半押しで撮ってみると、モニター上でもだんだん判断できるようになってきます。カメラが「肉体化」する感じがいちばんわかりやすいところだと思います。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
5点組の最後という表現意図を推理しながら見ていくと、仮展示のときに素人っぽい失敗作だと思った写真が、太陽と街との関係で行くべきところまでいった写真という感じがしてきます。手前に枯れ葉が写っていて、それがこの写真が失敗作ではないことを主張しています。太陽の出方も、撮影者は満足しているのではないでしょうか。バラバラに並んでいて、撮影者名もキャプションもない仮展示で感じた1点1点の印象に対して、セットで見せられる「雲や雲、雲龍の」フォトエッセイとは印象がずいぶん違ってきました。このあと【59】と【35】でさらにテーマを飛躍させようとするのですが……。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
太陽真ん中、周りはおおむね黒。「アメリカの夜」という映画の撮影技法だったと思いますが、フィルターなどで色やコントラスト極端に変えて昼の撮影を夜の場面にしてしまう、そんなチープな画面です。肉眼では、ちがった風景が見えていたわけです。伊藤さんのおっしゃるとおり、これはたしかにあえて(?)失敗を、シリーズだからと入れた感じでした。かろうじて、午後おそめの太陽に、疲れたこちらが吸いあげられてゆくような退廃的な感覚は、あるかもなあと。でもそれならこの写真も、【39】と同じく、手前がもうすこし「写っている状態」にならないといけないのでしょうね。……そして、次への「展開」は、いかにも無理かと…。
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【67】撮影:土屋 千鶴子
ところどころに、山茶花でしょうか鮮やかな色がみられます。枯葉色が続く中、いっそう鮮やかに思われます。
■自由投稿コメント:
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【68】撮影:伊藤 幸司
この日、皇居の周りはイチョウの紅葉がジャスト・ピーク。皇居内の紅葉を楽しめるという「秋季皇居乾通り一般公開」に参加した35万人という人々はその紅葉を存分に楽しんだに違いない。
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【69】撮影:伊藤 朝
ツタでもない枝が、空に向かってくるっとそり上がる。
葉っぱの重さにも負けず、上に上に伸びていく。
少しでもたくさん、お日様のひかりを浴びたくて。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
葉っぱを撮っているのか、光を撮っているのか。
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【70】撮影:伊藤 幸司
桜田濠には水草が生い茂っているらしく、水鳥もなんとなくリラックスしているように見える。大手町に面した表側の濠と、こちら側の濠とでは水面の穏やかさがずいぶん違う。
■自由投稿コメント:
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【71】撮影:中村 鐵太郎
世の中には雲の写真(集)というものが無数にあるのでしょうから気が引けますが、それでも雲としてくくったのは、やっぱりいい感じだったからで、つまり雲というよりは、逆行ギリギリで太陽(の光)が劇的に隠されながら演出されて見えるという、そこのところなんでしょうか。
■自由投稿コメント:伊藤 幸司
撮りそこなった感じのこの写真を見てカメラの方の心配をしていたのですが、キャプションによれば見えない太陽が主役の写真。……だとするとイカスミを混ぜたようなビル群の色合いもだんだんと意味をもってきたのではないかと思わせます。裸で見せられたときには正直失敗写真の範疇だったのに「10秒見る」に値する写真になっている……お手柄はもちろんオート任せにしているカメラでしょう、が。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
伊藤さんのコメントを読んでからもう一度見てみると、やっぱり失敗のような気がしてきます。というのもたぶん、空にはもうすこしはっきりと、雲とビルでさえぎられてはっきりと数本の光条に別れた太陽光があって、それまで写っているように、錯覚していたからです。画角をさらにすこし上へもっていって、空を広めに撮るとよかったのかとも思いますが、いずれにせよ撮った「つもり」のものまで見ちゃうという、ポスト・プロダクションを、頭の中でやってるんですね…。20秒見なくては!
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【72】撮影:土屋 千鶴子
正面の建物は解体工事進行中のようです。皇居の静(不動)と向かい合い、常に最先端の動きがあります。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
じつはこのビルが、この日最大の謎でした。地図で探すと「AIUビル」と書かれていたりします。たぶん本当の名前は親会社の「AIG大手町ビル」というらしいのですが、2009年に日本生命保険が1,155億円で買い取ったとネット情報にありました。
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【73】撮影:中村 鐵太郎
高さを撮るために、カメラをすこし傾けてみました。最初は水平に構えたのですが、こうしてみると驚くほど違ってきますね、初歩的なテクニックというもの? 右の建物の濃い影、真ん中の建物の、下の濃いめの影からだんだん明るくなり、上半分でかっきり白くなることで、高さが強調されるということもあるようです。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
さあて、こうなると急にアートっぽくなります。キャプションが楽しみです。
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【74】撮影:伊藤 幸司
ハクチョウが優雅に泳いでいたのは和田倉濠。木造の和田倉橋のたもとにいた。水面に映っている幾何学模様はパレスサイドホテルに隣接する新しいビルで、旧AIG大手町ビルにはAIU保険やアリコジャパンなどが入っていたけれど、2009年に日本生命が買い取ったという。じつは地図にはAIGビル(あるいはAIUビル)となっているか、空き地とされている。いま水面に映っているビルは周囲に目隠しのボードを張り巡らせて新築中。日本生命のホームページにもそのビルの存在はまだ記載されていないようだ。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
これはきれいな写真ですねえ、ビルの反映とは思えない、品のいい英国の生地という感じの色、白鳥がもうすこしだけ下りてきてくれていればいいかも。
それから、縦位置として見ていて、縦横の比率がとてもいい具合ですね。今回出ている縦位置の写真では、これがもっとも落ち着いているように見えました。──カメラの最初の設定で、縦横比率をどう考えたらいいのか、迷いました。リコーのホームページだかで読んで、「10M 4:3N」というのにしてあるのですが、「4:3」は伊藤さんの写真と同じですか?
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【75】撮影:中村 鐵太郎
えーコホン、空気遠近法の逆用であります。レオナルドは、遠景を霞むように描いて奥行きを表現しました。ここでは反対に、向こうを明るくはっきりのつもり。消失点が真ん中にくるように、カメラを頭の上にもちあげて、見下ろすように撮ってみました。手前を覆う影が肉眼より強く出て、歩行者が絵のなかの人物みたいになってくれ、時間が作りもののように止まった感じ。一番奥に、もっと明確に焦点を合わせるべきでしたが、おばさんたちがあるいてしまうので、とっさにできません。
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【76】撮影:伊藤 朝
綺麗にはえ揃った小さなポンポン。
誰かに潰されませんように!!
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
皇居そっちのけで、ついつい見てしまいます。
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【77】撮影:伊藤 幸司
これは10時47分に和田倉噴水公園のところから撮った内堀通り。東京駅から皇居に向かった人たちは和田倉門交差点、馬場先門交差点、祝田橋交差点、それから桜田門交差点から皇居前広場に誘導されるうちにそれぞれ長蛇の列となって、二重橋の前あたりでは何列もの縦列となって広場を埋め尽くす。金属探知機などによるボディチェックのあと、坂下門から乾通りへと進むことになる、ということはまだこのときにはわからなかった。私たちはあの列の中に入るのを恐れただけだった。
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【78】撮影:土屋 千鶴子
竹橋の先に首都高・代官町入口。標識が複雑。お上りさんうっかり入るべからず。
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【79】撮影:中村 鐵太郎
もうあまりきれいでない花をあえてやってみたもの。枯れ葉と、枯れかけの花と、濃い緑の葉と、午後の日差しのセット。
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【80】撮影:伊藤 幸司
東京駅に集合して、今回皇居一周のスタート地点となったのは日比谷通りの馬場先門交差点。皇居に向かえば二重橋というところだが、この日は「秋季皇居乾通り一般公開」(12月3日〜7日。初の試み)のため、その長蛇の列から逃げられなくなるとしてここから和田倉門交差点に逆歩となった。そびえていたのは国の重要文化財・明治生命館。
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【81】撮影:稲田 郁子
やはり、ランナーと紅葉を撮りたいですよね。この日は何人見たでしょうか。
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【82】撮影:伊藤 朝
角度を変えて見ると、素材の質感がガラッと変わる。
ポーンポーんと階段をを弾みながら落ちてくる、なにか柔らかいもの。
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【83】撮影:中村 鐵太郎
以前から不思議に思っていたことのひとつに、こういう視角のとき、肉眼には手前のもしゃもしゃもそれなり、後ろの建物も高さのあおりとともに、もっとはっきり見えているのに、写真ではそうならないようだということがありました。あれは、肉眼なら、瞬時に焦点を調整しながら前後・奥行き・高さなどを認識しているからでしょうか。最近のデジカメに、それがどこまでできるか、興味がありました。
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【84】撮影:稲田 郁子
長い列から、直角に曲がって、坂下門から入るところ。ご苦労様です。
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【85】撮影:伊藤 朝
キャンバスに力強く塗り付けられた油絵の具。
長い時が経ち、埃をかぶり、カビだってヒビだって、少しくらいは気にしない。
それもまた味。
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【86】撮影:中村 鐵太郎
逆光に逆らっての奥行き。こんなところにどうして自転車が? と0.5秒ほど考えましたが、ランナーたちのものでしたね。風景には奥行きがあるのに、前方上からの光が全体の勢いをこちらへ向かって押し戻してくるようで、自転車がちょっと輝いてみえるのかなあと、10秒見ていて考えました。
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【87】撮影:土屋 千鶴子
竹橋を過ぎたあたりから木々の紅葉が目立ってきました。一際目立つりっぱな木の紅葉です。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
その立派な紅葉に、背中姿の三組の人たちが、それぞれ圧倒されている感じが写っていて、妙におもしろい写真です。
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【88】撮影:中村 鐵太郎
これも、奥行きの視角再現の実験。こういうときも、肉眼では、前方左のパレスホテルがもっとはっきり見えますね。
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【89】撮影:伊藤 朝
空の青意外には色がない、影絵のような空。
あの雲の向こうには、神様かなにかがいるにちがいない。
昼間の空なのに、あんなに煌々と光っているんだもの。
あんなに明るいのは、神様かなにかがいるにちがいない。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
わたしも雲を撮ったので、見入ってしまいます。青いバックに厚みのある雲も豪快ですが、こういう軽めの雲もいいですね。
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【90】撮影:稲田 郁子
茶色の建物は東京會舘ですよね。8年前ここで高校の90周年の祝賀会をやり、委員としてかなり働きました。その縁でよく飲み会に声がかかります。
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【91】撮影:伊藤 朝
冷たい風に吹かれる枝葉は、色づきながら乾燥していく。
耳元で枝を揺らせば、からからしゃらしゃらと音がする。
そんな事を考えていたら、楽器に見えてきた。
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【92】撮影:土屋 千鶴子
皇居一周も終わり近くの和田倉門を過ぎたあたり。今日は皇居の秋季一般開放もあり、警察官、警察車両大量出動。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
説明がなければ、これはなにか特別な日で、そのお陰で……か、天下の大手町ビル群が乱雑・矮小な街並みに見えてしまいました。この写真と比べると、ビル群を写し込んだ写真は多かれ少なかれ「立派」に撮ろうとしているように思われます。
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【93】撮影:伊藤 朝
古くからある模様のようで、目を引いた。
甲冑が浮かぶ。
弓矢にも負けず、弓矢より早く。
勝手に意味をもたせて想像で遊ぶ。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
日常的に感じる範囲では、日本の道路はいまや舗装が当たり前になっていて、そのコンクリート面にさまざまな線や文字が書かれています。そういうことに幾分か興味のある目にも新鮮な路面模様。
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【94】撮影:伊藤 幸司
乾通りの一般公開は入門時刻が午後2時30分までとされている。この写真が撮影されたのは午後1時42分だから、たぶん計算できない待ち時間に不安を抱えている人たちの列だろうと思われる。もっと前の時間には、手前のカラーコーンのところが順番を待つ人で埋まっていたと想像される。私たちは列に並んでいないので、乳母車を押す人の後ろについて、警察官の指示に従って列を横切り、向こう側の自由通路を和田倉門に向かって歩いた。
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【95】撮影:土屋 千鶴子
竹橋あたり、竹の文様が地名をさり気なく表す。歩き疲れた観光客は陽だまりで一休み。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
じつはこの同じ場面で、私はギブアップしてしまいました。格子越しの風景というのは撮るチャンスがたくさんありますが、なかなかうまくいかないのはどうしてでしょう。
ここでは逆光状態で撮っているにもかかわらず格子状のこちら側にしっかりと光が入っている。その笹模様でしょうか、それが写真に意味づけさえ与えているように思います。向こう側の人々も、形というよりはその光と影で暖かそうな気分、心地よさがストレートに写っています。
小春日和の日だまりで、皇居内の紅葉を楽しんできた皆さんが憩いのひとときを過ごしている。その心地よさに感応してシャッターを切っているのはまちがいないところでしょう。手前の格子に向こうの光景を押し込めようとしたのではないのでしょう。カメラのオート機能がピントも露出もじつにうまく決めてくれた。気持ちが日射しとリンクしていたのだと想像します。気持ちよく撮って、気持ちよく写った。そういう写真ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
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【96】撮影:伊藤 幸司
竹橋のパレスサイドビル。東京オリンピックの年に着工し、昭和41年(1966)に竣工したお堀端で最初の高層ビル。毎日新聞社とリーダース・ダイジェスト社の本社ビルとして、円筒形のエレベーターホール2棟にそれぞれ地上9階・地下6階の建物を配したツーブロック構造。1990年からビルリフレッシュ計画を実施してロングライフビルとして評価されている。あるいは戦後に建てられたオフィスビルとして唯一「日本の近代建築20選」に選ばれたこともあるとか。私と今回ゲストの中村氏とは『宮本常一 写真・日記集成』(毎日新聞社・2005年)の執筆・編集作業で馴染んだ場所。レストラン街で昼食とした。
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【97】撮影:伊藤 朝
枝から落ちる前の紅葉は、葉っぱをピンっと凛々しく伸ばし、みずみずしく若々しい。
はたまた、落ち葉となった紅葉は、色気を帯びる。
華奢な葉先がゆっくりゆっくりと縮まっていき、妖艶な表情で誘惑をする。
■自由投稿コメント(仮展示中):伊藤 幸司
この写真は誰が撮ったか明らかです。前後のボケを見てください。レンズ口径の大きなもので撮った写真ということが明らかです。娘の伊藤朝が最近、仕事で一眼レフカメラを使わされることがあるというので、これまで私が使っていた一眼レフカメラを渡して、これが3回目でしょうか。道路に這いつくばって撮っていたので、50mmの接写用レンズ(マクロレンズ)をすすめたのです。
ところがレンズの撮影距離をどんどん縮めていくと、望遠レンズにしていくのと同様に、ピントの合う範囲が狭くなってしまいます。花の写真などではそれを利用して背景をボカしたりするので、マクロレンズではボケ味のいいレンズに人気が集中します。私はどちらかといえばこのレンズをゆがみの少ない複写用レンズとして購入していたので、クローズアップ撮影では、この写真でもわかるように、ピント位置をどこに置くかが微妙なので、山に持って行ってもほとんど使ったことがありません。
そこで山では、花を撮るために1万円のポケットカメラを用意して、ルーペカメラとして使っていました。レンズの口径が5円硬貨の穴ぐらいしかないので接近撮影の距離も1cmなどとくっつく直前まで可能で、しかもカメラがそこにピントさえ合わせてくれれば、花ひとつ、あるいは花に止まった虫の1匹ぐらいはボケる心配なく撮れてしまうのです。
私は2014年3月にこの講座の無料案内の機会をもったのですが、中村鐵太郎さんがカメラを購入する遠因ともなったそのときのウインドウ・ショッピングで今使用しているカメラ(キヤノンG7)を中古価格7,000円で購入するまで、この発見写真旅では「1万円カメラ」のみで撮影してきました。安かろう悪かろうという昔のイメージとは違って、オートで撮影すると、驚くほど高性能だとわかります。あとは不満な部分が自分にとってものすごく大事なら、それを実現できる技術とカメラを検討してみればいい、という考え方をすすめます。
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【98】撮影:稲田 郁子
今回は(あまり人が多いので?)よいテーマが見つからず、やけのような、このタイトルを思いつきました。これはパレスホテル、私の結婚式場です。今は建て替えられて、すごく人気があるそうです。
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【99】撮影:伊藤 朝
穏やかな波に揺られながら、きらきらと輝く水面を眺める。
さあ大海原へ。
そんな気分で池の掃除。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
水面にいくつも浮かんだ太陽が、いい感じですね。向こうへ行くにつれて、空が映っているのか青みが出ていて、それがしっかりとらえられているようです。手前の金属のリングがなんだかアールヌーヴォーの雰囲気を…。
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【100】撮影:中村 鐵太郎
さっきの半蔵門あたりでの写真の、お返しというか、ちょうど反対から撮ったことになります。坂を下ってきて、こっちのほうが下がっているので、水面を入れずに見上げてつくるという意識が出たらしいです。椿のこんもりの向こう側あたり、画面の天地半分のあたりに焦点があったら、「絵はがき」としてはすこしましだったでしょうか。
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【101】撮影:伊藤 朝
いろんな色のペンキをせーのでひっくり返す。
混ざる色、混ざらない色。
広がる色、広がらない色。
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【102】撮影:中村 鐵太郎
このくくりも接写の研究。椿寒桜、というのではないかと思うのですが、さすがにいま咲いてはいない、贋もの。これは「写真の写真」??ではなくて、正確にいうと「金属プレートの写真」ですね、その表面の光沢の感じがけっこう出るもんだなあと感心しました。
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【103】撮影:伊藤 幸司
皇居前広場から大手町のビル街に向かって帰る人々……に見えるけれど、それはちがう。人々の向かう先に白っぽい車が何台も並んでいるけれどそれが警視庁の警備車両の列。その手前に緑色の現場指揮官車があって、地味系のDJポリスがこの列を直前でUターンさせて、坂下門への最後の行進へと導いていた。
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【104】撮影:伊藤 朝
空、丘、池、指です〜っと擦ったら色が混ざってしまいそう。
鮮明なのになんだかぼやっとしていて、目の前にグレーのフィルターがかかっているよう。
絵の中に居るような錯覚に陥る。
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
妙にのどかで、おもしろい。空が異様に見えます。画面比が、左右もうすこし大きくなっていたらと感じるのですが、そうするとひょとしてこのおもしろさが消えてしまうのかもしれませんね。
第2部――――ギャラリー「皇居一周」
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この日は午前10時に東京駅丸の内南口に集合して、旧東京中央郵便局の前からゾロゾロと皇居に向かう人々の流れの中に入ると、流れは馬場先門から二重橋へと入る道は封鎖されていて、日比谷交差点から祝田橋へと大回りして皇居前広場へと入っていくようでした。
その流れに入り込んでいたら、いつ脱出できるかわからないというほどの巡礼の列という危険を感じて、馬場先門から流れに逆らうように今来た道を戻り、和田倉門交差点から東京駅を背にして内堀通りに出て、その地点、和田倉噴水公園から反時計回りに皇居一周を始めたのです。
この日ランナーはきわめて少なかったと思いますが、それでも人波を泳ぐように走る人々がけっこういたのは驚きでした。
私たちは10時20分に馬場先門からカメラを出して歩き始め、各自自由に歩きつつ、全員が視野から消えない程度のグループ行動としたのでした。
10時35分和田倉門交差点、10時45分和田倉噴水公園と経過して竹橋で11時20分〜12時15分の昼食休憩、再び歩き出して12時20分北桔橋(きたはねばし)門、12時50分千鳥ヶ淵交差点、13時00分半蔵門、13時35分桜田門、13時40分二重橋前、13時55分和田倉噴水公園となりました。正味2時間40分の歩きでした。
スタート時に全員のカメラの時刻表示を合わせたので、写真は時系列に並べてあります。
10時20分 馬場先門交差点からスタート
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【105】撮影:10時23分:稲田 郁子
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【106】撮影:10時24分:伊藤 朝
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【107】撮影:10時25分:稲田 郁子
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【108】撮影:10時26分:伊藤 朝
■自由投稿コメント:中村 鐵太郎
趣味のよい色の配合ですね。画面がこうなるために、ちょうどいいくらいの距離なんでしょうか。
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【109】撮影:10時26分:土屋 千鶴子
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【110】撮影:10時26分:中村 鐵太郎
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【111】撮影:10時27分:伊藤 朝
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【112】撮影:10時27分:伊藤 朝
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【113】撮影:10時27分:伊藤 朝
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【114】撮影:10時27分:土屋 千鶴子
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【115】撮影:10時28分:伊藤 朝
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【116】撮影:10時28分:伊藤 幸司
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【117】撮影:10時32分:伊藤 朝
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【118】撮影:10時32分:伊藤 朝
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【119】撮影:10時34分:伊藤 朝
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【120】撮影:10時34分:伊藤 朝
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【121】撮影:10時34分:土屋 千鶴子
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10時35分 和田倉門交差点
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【122】撮影:10時35分:伊藤 朝
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【123】撮影::10時35分:伊藤 朝
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【124】撮影::10時36分:伊藤 朝
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【125】撮影:10時36分:伊藤 朝
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【126】撮影:10時36分:土屋 千鶴子
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【127】撮影:10時37分:稲田 郁子
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【128】撮影:10時38分:伊藤 朝
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【129】撮影:10時38分:伊藤 朝
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【130】撮影:10時39分:伊藤 朝
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【131】撮影:10時39分:伊藤 朝
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【132】撮影:10時39分:中村 鐵太郎
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【133】撮影:10時40分:伊藤 幸司
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【134】撮影:10時40分:中村 鐵太郎
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【135】撮影:10時41分:伊藤 朝
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【136】撮影:10時41分:伊藤 朝
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【137】撮影:10時43分:伊藤 朝
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10時45分 和田倉噴水公園
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【138】撮影:10時46分:伊藤 朝
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【139】撮影:10時46分:土屋 千鶴子
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【140】撮影:10時47分:伊藤 朝
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【141】撮影:10時48分:中村 鐵太郎
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【142】撮影:10時48分:稲田 郁子
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【143】撮影:10時50分:伊藤 朝
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【144】撮影:10時51分:伊藤 幸司
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【145】撮影:10時51分:伊藤 朝
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【146】撮影:10時51分:伊藤 朝
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【147】撮影:10時52分:中村 鐵太郎
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【148】撮影:10時55分:中村 鐵太郎
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【149】撮影:10時58分:伊藤 朝
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【150】撮影:11時01分:伊藤 朝
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【151】撮影:11時04分:伊藤 幸司
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【152】撮影:11時04分:伊藤 朝
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【153】撮影:11時05分:伊藤 朝
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【154】撮影:11時05分:伊藤 朝
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【155】撮影:11時05分:中村 鐵太郎
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【156】撮影:11時05分:稲田 郁子
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【157】撮影:11時06分:伊藤 朝
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【158】撮影:11時08分:伊藤 朝
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【159】撮影:11時09分:伊藤 朝
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【160】撮影:11時09分:中村 鐵太郎
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【161】撮影:11時10分:伊藤 朝
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【162】撮影:11時11分:伊藤 幸司
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【163】撮影:11時11分:中村 鐵太郎
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【164】撮影:11時14分:伊藤 朝
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【165】撮影:11時16分:伊藤 朝
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11時20分〜12時05分 竹橋パレスサイドビルで昼食
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【166】撮影:12時08分:稲田 郁子
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【167】撮影:12時09分:伊藤 朝
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【168】撮影:12時13分:伊藤 幸司
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【169】撮影:12時13分:中村 鐵太郎
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【170】撮影:12時15分:中村 鐵太郎
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【171】撮影:12時16分:伊藤 朝
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【172】撮影:12時17分:伊藤 幸司
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【173】撮影:12時18分:伊藤 幸司
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【174】撮影:12時18分:中村 鐵太郎
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【175】撮影:12時19分:稲田 郁子
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12時20分 北桔橋(きたはねばし)門
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【176】撮影:12時25分:伊藤 朝
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【177】撮影:12時25分:稲田 郁子
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【178】撮影:12時26分:土屋 千鶴子
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【179】撮影:12時27分:中村 鐵太郎
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【180】撮影:12時28分:伊藤 朝
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【181】撮影:12時29分:稲田 郁子
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【182】撮影:12時30分:中村 鐵太郎
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【183】撮影:12時33分:伊藤 幸司
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【184】撮影:12時33分:伊藤 朝
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【185】撮影:12時33分:中村 鐵太郎
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【186】撮影:12時34分:伊藤 朝
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【187】撮影:12時34分:中村 鐵太郎
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【188】撮影:12時35分:伊藤 朝
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【189】撮影:12時36分:伊藤 朝
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【190】撮影:12時36分:伊藤 朝
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【191】撮影:12時37分:中村 鐵太郎
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【192】撮影:12時38分:伊藤 幸司
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【193】撮影:12時38分:伊藤 朝
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【194】撮影:12時38分:中村 鐵太郎
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【195】撮影:12時39分:伊藤 朝
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【196】撮影:12時40分:土屋 千鶴子
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【197】撮影:12時40分:土屋 千鶴子
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【198】撮影:12時40分:中村 鐵太郎
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【199】撮影:12時43分:中村 鐵太郎
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【200】撮影:12時45分:伊藤 朝
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【201】撮影:12時45分:中村 鐵太郎
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【202】撮影:12時47分:伊藤 幸司
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【203】撮影:12時47分:稲田 郁子
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【204】撮影:12時48分:伊藤 朝
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【205】撮影:12時49分:中村 鐵太郎
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12時50分 千鳥ヶ淵交差点
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【206】撮影:12時50分:伊藤 幸司
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【207】撮影:12時51分:伊藤 幸司
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【208】撮影:12時52分:伊藤 幸司
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【209】撮影:12時52分:伊藤 幸司
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【210】撮影:12時52分:伊藤 幸司
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【211】撮影:12時53分:伊藤 朝
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【212】撮影:12時54分:伊藤 朝
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【213】撮影:12時58分:土屋 千鶴子
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【214】撮影:12時58分:稲田 郁子
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【215】撮影:12時59分:伊藤 朝
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【216】撮影:12時59分:伊藤 朝
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13時00分 半蔵門
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【217】撮影:13時02分:伊藤 朝
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【218】撮影:13時03分:伊藤 朝
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【219】撮影:13時03分:中村 鐵太郎
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【220】撮影:13時05分:伊藤 幸司
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【221】撮影:13時05分:伊藤 幸司
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【222】撮影:13時05分:伊藤 朝
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【223】撮影:13時05分:土屋 千鶴子
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【224】撮影:13時05分:稲田 郁子
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【225】撮影:13時06分:伊藤 幸司
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【226】撮影:13時06分:伊藤 朝
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【227】撮影:13時06分:中村 鐵太郎
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【228】撮影:13時07分:土屋 千鶴子
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【229】撮影:13時08分:伊藤 朝
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【231】撮影:13時08分:中村 鐵太郎
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【233】撮影:13時08分:中村 鐵太郎
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【234】撮影:13時10分:伊藤 朝
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【235】撮影:13時12分:伊藤 朝
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【236】撮影:13時13分:伊藤 幸司
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【237】撮影:13時14分:伊藤 朝
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【238】撮影:13時16分:伊藤 幸司
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【239】撮影:13時17分:伊藤 朝
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【240】撮影:13時18分:伊藤 朝
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【241】撮影:13時21分:伊藤 朝
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【242】撮影:13時23分:伊藤 幸司
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【243】撮影:13時23分:稲田 郁子
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【244】撮影:13時27分:稲田 郁子
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13時35分 桜田門
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【245】撮影:13時36分:土屋 千鶴子
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【246】撮影:13時38分:伊藤 朝
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【247】撮影:13時38分:土屋 千鶴子
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13時40分 二重橋前
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【248】撮影:13時40分:稲田 郁子
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【249】撮影:13時41分:伊藤 朝
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【250】撮影:13時41分:稲田 郁子
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【251】撮影:13時42分:伊藤 幸司
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【252】撮影:13時46分:伊藤 幸司
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【253】撮影:13時48分:伊藤 朝
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【254】撮影:13時49分
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【255】撮影:13時49分:中村 鐵太郎
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【256】撮影:13時50分:伊藤 幸司
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【257】撮影:13時50分:伊藤 朝
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【258】撮影:13時51分:伊藤 朝
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13時55分 和田倉噴水公園から東京駅へ
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