発見写真旅・展(47)――2014.10.28 玉原高原(38パワー) 発見写真旅・展(47)――2014.10.28 玉原高原(38パワー)



★糸の会山行[929]玉原高原(38パワー)――2014.10.28
*登り14p→稜線14p→下り10p

玉原(たんばら)高原への期待は紅葉でした。稜線に「ブナ平」という名前があることから、やわらかな黄色に期待してのことでした。
その日は今年最初というべき西高東低の気圧配置、関東地方では素晴らしい秋晴れが約束されていました。その秋晴れの下、ブナの紅葉を楽しめるというのは、往路ではほぼ約束されたものでした。
JR沼田駅からタクシーで上がっていくと、中腹がまさにその紅葉。紅葉は武尊山(ほたかやま。2,158m。上州ホタカとも)から下って、いまや山麓に近づいているということが明らかになったのです。
そして玉原高原に上がり、玉原湿原を歩くと、そこここに、小さな雪の溶け残りがありました。
それでも秋の空気の中を登っていくと、谷川岳はもちろんのこと、武尊山の山頂も厚い雲に覆われているではありませんか。そしてその雲が時おりこちらへ延びてきます。ものすごいスピードで延びた雲の先から雪がちらついて、ついには吹雪の気配さえ帯びてくるではありませんか。そこがスキー場でなければ、帰路の心配はなかなかのものであったかと思います。
下山後、川場村の川場田園プラザに寄って入浴と食事・買い物とスケジュールを組んだのですが、県民の日だったとかで、レストランや店舗はほとんど早めの店じまい。では高崎で食事でも、と下車したにもかかわらず、馴染みの店はみなアウト、おかしな豚肉レストランで空腹を癒しました。


今回の写真出展メンバー(応募順)は以下の2人です。
矢野 博子(1テーマ5点)
伊藤 幸司(3テーマ15点)


【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。この状態ですべての写真を「10秒ずつ」見ていただくと、その中にかならず「動き出す写真」「語り出す写真」があるはずです。
撮影者にとっての「発見写真旅」は撮影現場と写真選びにあって、写真選びでは全ての写真を「10秒見る」という方法を強くすすめてきました。そしてこの展示を見ていただく方にも「10秒見る」ことで「発見写真旅」を体験していただけると考えています。
その後、それぞれの写真に撮影者のキャプション(あらかじめ提出されていました)を加えたので、写真の意図が明らかにされたものも多いかと思います。この段階でも再び「発見写真旅」を楽しんでいただけると思います。
さらに写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページも作りました。それによって複数枚セットのテーマ写真の意図も明らかになります。そのサンプル写真をクリックすると展示写真に飛ぶことができます。サンプル写真に戻るにはデリートキー(delete key、削除キー)を押してみてください。
この「発見写真旅・展」では「自由投稿コメント」を募集しています。写真番号をつけてメールでお送りください。順次掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。


撮影:矢野 博子────テーマ:ドラマティック玉原高原 秋から冬へ

【10】 【01】 【03】 【07】 【15】


【10】明るい晩秋の青空の下 黄色に輝く木々を眺めるのかと予想していたら 進むにしたがって 冬の景色に変わって行った。木道を暫く歩いていくと 現れたこの湿原。そこは別世界だった。気持ちの良い空間で 夏とは違った落ち着いた静寂な色調が 私好みで 気に入った。
【01】どうして ブナの木が 人を惹きつけるのか分からないけど 一面のブナ林を歩くのは 贅沢に感じられた。 この木肌の微妙な模様をカメラに収めたかった。
【03】天気は 悪くなる一方、遠くで北風が うなりをあげていた。そして 何と降りだしたのは 雪。暗雲立ち込め 遠くに見えていた連山も天神平もあっという間に影をひそめた。笹の葉に被る雪が新鮮に見えた。
【07】めまぐるしく天気は変わり 夕陽に輝く遠くの山が まぶしかった。
【15】そして 最後に私たちを見送ってくれたのは この虹。風呂上りの火照った顔に冷たい風が気持ち良かった。かくして 日常から離れた ドラマチックな一日は終わった。


撮影:伊藤 幸司────テーマA:黄

【08】 【12】 【05】 【19】 【20】


【08】JR上越線の沼田駅から、玉原高原へは土休日しかバスがない。タクシーで上がっていくとこれは武尊山(ほたかやま)の山麓部に当たるのだが、ちょうど紅葉の見頃だった。
【12】ミニ尾瀬とも呼ばれるらしい玉原湿原は晩秋のたたずまいだった。しかしここでは天気予報どおりに明るい秋の日という印象だった。
【05】玉原湿原からブナ平に登る道筋には、比較的新しい落ち葉が降り積もっていた。この時期、この道を歩く人はあまりないように思われる。
【19】ブナ平から標高1,637mの鹿俣山へと向かう稜線には、ときおり黄色いカエデの葉が過ぎゆく秋を彩っていた。
【20】玉原高原から川場村まで下ってくると、秋の太陽がゆっくりと沈んでいくところだった。


撮影:伊藤 幸司────テーマB:雪

【06】 【18】 【11】 【16】 【14】


【06】玉原高原には今年の初雪だろうか、消え残った雪がところどころにあった。ブナ平の六地蔵も雪の帽子をかぶっていた。
【18】ブナ平から鹿俣山へと登る登山道は、スキーゲレンデの縁をたどったり、横切ったりする。登るにつれて降った雪の量は多くなっていた。
【11】鹿俣山の山頂への急な登りにかかると、積もった雪の量が多いだけでなく、吹雪の気配さえただよってきた。冬型の気圧配置となったこの日、谷川岳あたりの厚い雪雲が、武尊山のこのあたりまで、勢い余って張り出してきたようだ。
【16】白く彩られた道を下る。今年初めての雪の道。体や気持ちが準備されていないので、気持ちが妙に高ぶってしまう。
【14】厚い雪雲の中から現れた不思議な物体。この程度以上には見えなかったが、正体は谷川岳の天神平スキー場。こちらは最高峰の鹿俣山が標高1,623m、あちらは標高約1,300mから1,450mという標高。ほぼ同じ条件のお隣さんだが、豊富な積雪量で知られる天神平を見ているこちらは太平洋岸気候の冬晴れスキー場。


撮影:伊藤 幸司────テーマC:山

【09】 【13】 【17】 【02】 【04】


【09】JR上越線の窓から見えているのは榛名山。反対側の窓からは赤城山が見えている。
【13】鹿俣山から見る子持山(1,296m)。榛名山と赤城山の中間にあるこの山の特徴は獅子岩(大黒岩)、写真ではわかりにくいが、山頂から左に下ったところにある小さな突起の左脇に小さな岩がかろうじて見える。糸の会の皆さんはほとんどが登っている山なので、懐かしく思い出すにちがいない。
【17】鹿俣山からの榛名山。左端に見える大きな山が水沢山(標高1,194m)。左手の山麓には水沢うどんで知られる水沢観音があり、そこから一気登りで山頂へ。いったん下って、アンテナ鉄塔が見えるのは二ツ岳の雄岳らしい。ずいぶん大きく見えるけれど。
【02】この黒々とした雲が日本海側に雪を降らせている冬の雲。それが上越の山を越えて太平洋岸まで次々に流れ込んでいる状態。関東平野は秋晴れなのに、この山の中腹まで、ときおり吹雪の気配を見せていた。雲の下、山頂が水平に延びている山は、ここからだと荒船山みたいだが、右端の山頂から谷川岳の展望を楽しめる吾妻耶山(1,341)。
【04】川場村に下って、田園プラザから見上げる吾妻耶山。左端から右端の山頂まで、長い稜線歩きは初心者向きで楽しい。



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【01】撮影:矢野 博子
どうして ブナの木が 人を惹きつけるのか分からないけど 一面のブナ林を歩くのは 贅沢に感じられた。 この木肌の微妙な模様をカメラに収めたかった。
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【02】撮影:伊藤 幸司
この黒々とした雲が日本海側に雪を降らせている冬の雲。それが上越の山を越えて太平洋岸まで次々に流れ込んでいる状態。関東平野は秋晴れなのに、この山の中腹まで、ときおり吹雪の気配を見せていた。雲の下、山頂が水平に延びている山は、ここからだと荒船山みたいだが、右端の山頂から谷川岳の展望を楽しめる吾妻耶山(1,341)。
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【03】撮影:矢野 博子
天気は 悪くなる一方、遠くで北風が うなりをあげていた。そして 何と降りだしたのは 雪。暗雲立ち込め 遠くに見えていた連山も天神平もあっという間に影をひそめた。笹の葉に被る雪が新鮮に見えた。
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【04】撮影:伊藤 幸司
川場村に下って、田園プラザから見上げる吾妻耶山。左端から右端の山頂まで、長い稜線歩きは初心者向きで楽しい。
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【05】撮影:伊藤 幸司
玉原湿原からブナ平に登る道筋には、比較的新しい落ち葉が降り積もっていた。この時期、この道を歩く人はあまりないように思われる。
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【06】撮影:伊藤 幸司
玉原高原には今年の初雪だろうか、消え残った雪がところどころにあった。ブナ平の六地蔵も雪の帽子をかぶっていた。
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【07】撮影:矢野 博子
めまぐるしく天気は変わり 夕陽に輝く遠くの山が まぶしかった。
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【08】撮影:伊藤 幸司
JR上越線の沼田駅から、玉原高原へは土休日しかバスがない。タクシーで上がっていくとこれは武尊山(ほたかやま)の山麓部に当たるのだが、ちょうど紅葉の見頃だった。
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【09】撮影:伊藤 幸司
JR上越線の窓から見えているのは榛名山。反対側の窓からは赤城山が見えている。
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【10】撮影:矢野 博子
明るい晩秋の青空の下 黄色に輝く木々を眺めるのかと予想していたら 進むにしたがって 冬の景色に変わって行った。木道を暫く歩いていくと 現れたこの湿原。そこは別世界だった。気持ちの良い空間で 夏とは違った落ち着いた静寂な色調が 私好みで 気に入った。
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【11】撮影:伊藤 幸司
鹿俣山の山頂への急な登りにかかると、積もった雪の量が多いだけでなく、吹雪の気配さえただよってきた。冬型の気圧配置となったこの日、谷川岳あたりの厚い雪雲が、武尊山のこのあたりまで、勢い余って張り出してきたようだ。
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【12】撮影:伊藤 幸司
ミニ尾瀬とも呼ばれるらしい玉原湿原は晩秋のたたずまいだった。しかしここでは天気予報どおりに明るい秋の日という印象だった。
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【13】撮影:伊藤 幸司
鹿俣山から見る子持山(1,296m)。榛名山と赤城山の中間にあるこの山の特徴は獅子岩(大黒岩)、写真ではわかりにくいが、山頂から左に下ったところにある小さな突起の左脇に小さな岩がかろうじて見える。糸の会の皆さんはほとんどが登っている山なので、懐かしく思い出すにちがいない。
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【14】撮影:伊藤 幸司
厚い雪雲の中から現れた不思議な物体。この程度以上には見えなかったが、正体は谷川岳の天神平スキー場。こちらは最高峰の鹿俣山が標高1,623m、あちらは標高約1,300mから1,450mという標高。ほぼ同じ条件のお隣さんだが、豊富な積雪量で知られる天神平を見ているこちらは太平洋岸気候の冬晴れスキー場。
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【15】撮影:矢野 博子
そして 最後に私たちを見送ってくれたのは この虹。風呂上りの火照った顔に冷たい風が気持ち良かった。かくして 日常から離れた ドラマチックな一日は終わった。
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【16】撮影:伊藤 幸司
白く彩られた道を下る。今年初めての雪の道。体や気持ちが準備されていないので、気持ちが妙に高ぶってしまう。
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【17】撮影:伊藤 幸司
鹿俣山からの榛名山。左端に見える大きな山が水沢山(標高1,194m)。左手の山麓には水沢うどんで知られる水沢観音があり、そこから一気登りで山頂へ。いったん下って、アンテナ鉄塔が見えるのは二ツ岳の雄岳らしい。ずいぶん大きく見えるけれど。
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【18】撮影:伊藤 幸司
ブナ平から鹿俣山へと登る登山道は、スキーゲレンデの縁をたどったり、横切ったりする。登るにつれて降った雪の量は多くなっていた。
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【19】撮影:伊藤 幸司
ブナ平から標高1,637mの鹿俣山へと向かう稜線には、ときおり黄色いカエデの葉が過ぎゆく秋を彩っていた。
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【20】撮影:伊藤 幸司
玉原高原から川場村まで下ってくると、秋の太陽がゆっくりと沈んでいくところだった。
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