山旅図鑑…た
高宕山(2002.2.6)
フォトエッセイ・藤原 由香里

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糸の会(no.1176)
2020.2.6
高宕山



高宕山、三島神社→高宕山、三島神社
【撮影】10時47分=藤原 由香里
千葉駅9:05発の高速バスに乗り、久留里駅10:13着のはずでしたが、10:20着となりました。いそいそとマイクロバスに乗り換え、皆さんへの挨拶もそこそこに着席し、約25分で三島神社への入り口となる宿原バス停へ。
バスを降りると風は冷たく、これから歩くというのに暖かなフリースを脱ぐどころかチャックを上まで引き上げるという状態に。確かに今日の天気予報では気温は10℃に満たずしかも風が強い。体感温度はマイナスにも感じるという予報でした。しかも、千葉の山です。山道の状態はいかがなものかなど、多くの不安要素がありました。が、これが良い方向に裏切られる素晴らしい山行となるのでした。

高宕山、三島神社→高宕山、三島神社
【撮影】10時55分=藤原 由香里
ゆっくりと7分ほど進むと三島神社の立派な赤い鳥居が現れます。中を通って本殿に寄っても、この先本殿付近から抜ける道と交わりますので、大したロスにはならなそうでした。

高宕山、三島神社→高宕山、怒田沢林道、高宕林道
【撮影】11時15分=藤原 由香里
ほらほら、不吉なポールが現れましたよ。通行止めですと!?まあこれはたぶん車の事でしょう。

高宕山、三島神社→高宕山、怒田沢林道、高宕林道、怒田沢トンネル
【撮影】11時20分=藤原 由香里
今回私たちは大滝を通って高宕山に行くルートですからこの後も林道を進むのです。が、この写真の標識の後ろに道が写っているのがわかるでしょうか。予定通り八良塚のルートで周回出来たら、ここに帰ってくる予定だったのです。

高宕山、三島神社→高宕山、怒田沢林道、高宕林道、怒田沢トンネル
【撮影】11時28分=藤原 由香里
林道を進むとこんな感じのトンネルをいくつか通ることになります。途中崩落現場を見ながら。この日の前日に逗子市で18歳の女子高生が土砂崩れの被害にあってお亡くなりになったニュースがありました。警戒地域に指定されていた場所だったそうですが。そんなこともあり自ら危険な地区に入って行く理不尽さを感じつつ。しかし、山に行くということは常に危険と隣り合わせなわけですから、元々そのような要素があるわけですよね。

高宕山、三島神社→高宕山、怒田沢林道、高宕林道
【撮影】11時47分=藤原 由香里
山の岩に人の手が入って作られたと思われる階段がありました。

高宕山、三島神社→高宕山、高宕林道
【撮影】11時49分=藤原 由香里
これは監視所コースに入ってすぐの状態です。私たちは分岐を大滝コースに左に折れたのですが、反対の右手に進むとすぐにこんな状態でした。やっぱり千葉の山の被害は凄まじいものです。まあ、この後こんな倒木はざらに出てくるのですが。

高宕山、三島神社→高宕山、高宕林道、高宕大滝
【撮影】11時51分=藤原 由香里
川です。一枚岩が川底となり流れている滑滝のような川でした。

高宕山、三島神社→高宕山、高宕林道、高宕大滝
【撮影】11時51分=藤原 由香里
川に注ぎ込む滝のようなものも一枚岩です。

高宕山、三島神社→高宕山、高宕林道、高宕大滝
【撮影】11時53分=藤原 由香里
大滝コースの起点です。

高宕山、三島神社→高宕山、高宕林道、高宕大滝
【撮影】11時54分=藤原 由香里
段々が出来ていますが立派な一枚岩です。もう少し水量が増した状態だともっと迫力のある滝になるんだろうな。その滝の横を上がり、高度を稼ぎます。よそ見していると落ちますよ。

高宕山
【撮影】11時58分=藤原 由香里
しっかりとした階段が整備されています。一見どこまで続くかと思ってしまいがちですが、そんなに続きませんでした。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時01分=藤原 由香里
階段を構成する丸太には苔たちが立派に生息しているのでした。そうなのです。ここ、一応川沿いコースです。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時02分=藤原 由香里
ほら、かわいいですね。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時04分=藤原 由香里
上がりきると千葉らしい岩々の登山道を進むのですが。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時05分=藤原 由香里
この写真の説明をします。真ん中に見えている岩に木が生えていたのですが、たぶん台風で木が倒され、それに伴い土ごと岩からはがされて、この様な状態になったお思われます。左側に見えている土が木の根っこごときれいに剥がれている様子がよく分かります。右上に赤い服を着ている人の影がありますから、その大規模なようすがわかりやすくなっていると思います。
千葉の山は木の根っこによって山が守られていると思っていましたがそうではなさそうです。正しくは、岩に付着した土に木が芽吹き、土などを巻き込み、木が岩にへばりついていたようです。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時08分=藤原 由香里
ここら辺の岩は濡れると滑りそうです。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時08分=藤原 由香里
突然ふと視界が開けます。がすぐにまた展望のない世界に入って行きます。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時09分=藤原 由香里
こんな木がありました。クネ〜っと曲がっているように見えるでしょう。でもこの木の幹はどこからなのか。この木のクネーっと曲がっている部分は、この木にとっては根っこなのかもしれません。幹よりも太い根っこで岩にしっかりとしがみついているのでしょうね。

高宕山、高宕大滝→高宕山、倒木
【撮影】12時11分=藤原 由香里
災害現場です。何しろ1本2本という単位でなく、引きはがされているのです。

高宕山、高宕大滝→高宕山、倒木
【撮影】12時12分=藤原 由香里
こちらも引きはがされた岩の上を歩くのです。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時12分=藤原 由香里
心配された風もなく、楽しい陽だまりハイクです。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時13分=藤原 由香里
ここら辺は階段の急登があります。でも、長くは続きません。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時15分=藤原 由香里
階段を登りきると突然視界が開けます。ここにはベンチがありました。少し座って景色を眺めながらお茶を飲みたい気持ちでした。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時18分=藤原 由香里
一瞬道がなくなったように見えましたが、急な階段がちゃんと備わっています。

高宕山、高宕大滝→高宕山、崩落
【撮影】12時19分=藤原 由香里
さあ、ここは登山道がなくなり、地域の方々がロープを張りしっかりと作ってくださった新たなルートが出てきます。真っ白なロープが生々しいです。

高宕山、高宕大滝→高宕山、崩落
【撮影】12時21分=藤原 由香里
まさに、現場です。通りやすく考えてくださってほんとにありがたいことです。

高宕山、高宕大滝→高宕山、崩落
【撮影】12時22分=藤原 由香里
でもよく見ると、土砂崩れの上に倒木ですから危ないことは間違いないわけで、早く通り過ぎるべきルートなのです。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時23分=藤原 由香里
ここら辺の階段は芸術品です。何とも美しいと思ってしまう。

高宕山、高宕大滝→高宕山、崩落
【撮影】12時23分=藤原 由香里
先ほどの現場を上から見るとこんな感じ。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時23分=藤原 由香里
振り返ると視界が少し開けますが、こんなものです。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時25分=藤原 由香里
高度を上げていきますが、まだ山頂ではありません。

高宕山、高宕大滝→高宕山、ツバキ
【撮影】12時28分=藤原 由香里
今日はバス停近くに水仙が咲いていました。山に入って初めての花ではないでしょうか。椿さんです。

高宕山、高宕大滝→高宕山、蛙石
【撮影】12時29分=藤原 由香里
あらー、カエルに似ている岩が出てきました。

高宕山、高宕大滝→高宕山、蛙石
【撮影】12時29分=藤原 由香里
振りカエルと木の根っこが目のようになってまさにカエルの様です。

高宕山、高宕大滝→高宕山、人工林
【撮影】12時35分=藤原 由香里
樹林帯の中を進みますが、岩は苔が生え湿り、滑りやすくなっています。土の部分はぬかるんで要注意です。

高宕山、高宕大滝→高宕山、人工林
【撮影】12時37分=藤原 由香里
いつの間にか沢歩きになっていました。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時38分=藤原 由香里
水が沸いているところがあり、春から初夏は気持ちよいハイクが出来そうです。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時40分=藤原 由香里
苔が生えて沢歩きですよね。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時40分=藤原 由香里
立派です。

高宕山、高宕大滝→高宕山
【撮影】12時41分=藤原 由香里
登山道、階段、ロープ、岩場、沢、そして障害物。飽きませんね〜。

高宕山、山頂下分岐→高宕山
【撮影】12時46分=藤原 由香里
さあ、山頂は近いです。こんなつるつるの岩で一見ひるみますが、なんと階段状に岩が削られて何とも親切なのです。

高宕山、山頂下分岐→高宕山、階段
【撮影】12時49分=藤原 由香里
階段がしっかりと備えられています。

高宕山、山頂下分岐→高宕山、階段
【撮影】12時51分=藤原 由香里
ビクトリーロードでしょうか?

高宕山、階段
【撮影】12時53分=藤原 由香里
最後の最後まで至れり尽くせりの階段がしっかりと備わっていました。ここでもある程度展望はあるのですがこの上が山頂です。

高宕山、山頂下分岐→高宕山
【撮影】12時54分=藤原 由香里
さあ、山頂に上がります。気持ちも上がります。いきなりの360度の展望に興奮気味になりました。

高宕山、山頂下分岐→高宕山
【撮影】12時54分=藤原 由香里
富士山がやや丸いフォルムで登場です。足元近くから見えていて、海と富士山と言った具合で素敵です。千葉の名山の名にふさわしい景色です。また、氷が張っていましたから相当な寒さです。風が吹き抜けるわけで、体感の温度はマイナスだったのでしょうか。

高宕山、山頂
【撮影】12時57分=藤原 由香里
わ〜い、やった〜うれし〜!!と言った具合です。

高宕山、山頂
【撮影】13時04分=藤原 由香里
腹ごしらえをしているのをしり目に、落ち着きなく写真を撮ったり動き回る私なのでした。自分でも呆れます。

高宕山、山頂
【撮影】13時06分=藤原 由香里
富士山のアップです。望遠を持っていかなくて非常に残念でした。富士山は見る場所によってフォルムを変えるのですが、千葉の特に南房総から見ると丸く見えるのです。千葉の温暖な気候にあった優しいフォルムで好感が持てます。

高宕山、山頂
【撮影】13時13分=藤原 由香里
ここにも落ち着きなく写真を撮りまくっている人が。それはコーチです。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、山頂直下、ツバキ
【撮影】13時22分=藤原 由香里
山頂直下に咲いていた椿さん。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、山頂直下
【撮影】13時23分=藤原 由香里
さあ、下山ですよ。周りを見渡すと、ピンクテープが巻かれている木と素敵な道が。あちらに降りるのですね。と言うことで、結構険しい岩の隙間を降りていきます。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、山頂直下
【撮影】13時24分=藤原 由香里
危ないので慎重に慎重に。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、山頂直下
【撮影】13時24分=藤原 由香里
このきれいな感じは人が通っている道として正しいと思います。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、山頂直下
【撮影】13時26分=藤原 由香里
この枝についているピンクテープを最後にテープが途切れてしまいました。見渡すと左側になんとなく踏み跡、その先にロープが見えましたがその先ははっきりしない状態。降りてみるとなんとなくの踏み跡も、けもの道的になって・・・。私は、ここは道ではないので引き返した方がいいのかなと思ってしまったのです。でも、Wさんは「大丈夫じゃない?」コーチも「行ってみましょう。大丈夫でしょう。」とのこと。斥候Wさんが下って行くと、「すごくいい道がある」との事。そうかぁ、経験の差だなぁと感じました。結果的にこの道は黄色と黒のロープで通行しないように遮られている道だったのですが、ショートカットとして使われている方もいるのでしょうと思われました。Yさんは「今日一番の難所だったわね」と楽しそうでしたし、笑えます。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、山頂直下
【撮影】13時37分=藤原 由香里
こんな立派に整備されている道が高宕山を巻いていました。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、山頂直下
【撮影】13時42分=藤原 由香里
問題です。左に行くとバス停、右に行くと高宕山を示していますが、真っ直ぐ進むとどこに行くのでしょうか? 答え。高宕山へのショートカットです。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、倒木
【撮影】13時49分=藤原 由香里
ピンクテープが急に増えたような感覚が。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、倒木
【撮影】13時50分=藤原 由香里
すごい倒木ですが、快適に歩けるよう、絶妙に整備されています。ほんとにありがたいです。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、倒木
【撮影】13時52分=藤原 由香里
通るところだけきれいに切り取られています。ありがたいです。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、崩落
【撮影】13時53分=藤原 由香里
崩落しているところは巻道が作られています。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、崩落
【撮影】13時54分=藤原 由香里
雪崩のように倒木がなぎ倒されています。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、倒木
【撮影】14時00分=藤原 由香里
根っこごと倒れた木の間を通って。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、倒木
【撮影】14時08分=藤原 由香里
根っこの隣をすり抜けて。

高宕山、高宕山→奥畑バス停
【撮影】14時10分=藤原 由香里
木漏れ日が、ほっとできる陽だまりハイクを演出しています。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、崩落
【撮影】14時12分=藤原 由香里
岩にへばりついていた土が剥がれ落ちて、本来の岩山が露出しています。皆さんバランスよく通って行くのです。

高宕山、高宕山→奥畑バス停、ふれあいの道分岐(八良塚コース終点)
【撮影】14時40分=藤原 由香里
倒木を利用してブランコが作られていました。そしてここには八良塚の案内の看板がありました。私たちがブランコを楽天的に楽しんでいる時、コーチが忙しなく看板やら道標やらを確認して歩き回っていたのです。この時、本来予定されていた八良塚への道から逸れて関東ふれあいの道を進むことになっていたのでした。

高宕山、ふれあいの道分岐(八良塚コース終点)→奥畑バス停、倒木
【撮影】15時16分=藤原 由香里
これはもう芸術品ですよね。



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