山旅図鑑 no.155
三ッ峠山
2017.7.6

山旅図鑑目次



糸の会(no.1041)
2017.7.6
三ッ峠山


49パワー
登り15p→下り34p



*糸の会にとって三ッ峠山は冬の山です。富士山の展望台として冬がいい、初体験の人も含めて雪道を楽しめるし、ときには霧氷も期待できる。カモシカと出会うことも想定内……というような、困った時の冬の山としてたびたび計画されてきました。
*でも本来は花の山、レンゲショウマだってあるはずなのですがそういうときにはお隣の御坂山から黒岳にかけての稜線を繰り返し歩いてきました。ついでにいえば岩稜歩きなら十二ヶ岳、秋の軽い計画ならパノラマ台……というぐあいに、御坂山地では季節ごとにそれぞれの地域を割り振ってきた感があります。
*そこで今回は意識的に夏の三ッ峠山。黒岳で見られなくなったカモメランも期待のはしに入れつつ出かけたのですが、私が予想しなかった収穫はクサタチバナでした。


7月6日
・1010……三ツ峠登山口バス停を出発(標高約1,250m)
・1025-35……登山口でトイレ休憩(標高約1,300m)22度C
・1100-05……給水休憩(標高約1,450m)
・1130-35……休憩(標高約1,650m)
・1215-25……三ッ峠山(開運山)山頂(標高1,785m)
・1235-45……トイレ休憩(標高約1,700m)
・1305……御巣鷹山山頂(標高1,775m)
・1320……四季楽園を通過(標高1,700m)
・1325-30……休憩(標高約1,700m)
・1415-20……大岳山荘を通過(標高約1,550m)
・1455-1505……送電線鉄塔で休憩(標高約1,350m)
・1615-20……天上山で休憩(標高約1,140m)
・1630……天上山ロープウェイ駅(標高約1,100m)


今回の写真出展メンバー(提出順)は以下の4人です。

山咲 野の香(46点)
藤原 由香里(28点)
矢野 博子(14点)
伊藤 幸司(110点)



山旅図鑑 no.155
三ッ峠山
2017.7.6

三ッ峠山、富士山駅
【01】撮影:09時22分=伊藤 幸司
富士急行線の富士山駅(旧富士吉田駅)です。ホームは気持ちのいい板張りで、その先頭部分(到着時は後尾)には洒落た椅子が木ネジで固定されています。富士山展望席です。河口湖行きの電車はここでスイッチバックする際に数分の待ち時間が出ますから、座ってみること、絶対におすすめです。
でも、この駅にはもっと素晴らしい富士山展望台があるそうです。あるとき、呼んだタクシーの到着を待つ間に皆さんに駅ビルの屋上に行くように勧めたところ「素晴らしい!」とのこと。私自身は未体験ですが。

三ッ峠山、河口湖駅
【02】撮影:09時34分=矢野 博子
河口湖駅前の気温と時間。気温は 流石に都会よりは 若干低いので 助かる。ここからバスで 三つ峠登山口に向かう。

三ッ峠山、河口湖
【03】撮影:09時51分=藤原 由香里
今日の富士山。雲を産生してます。

三ッ峠山、と登山口
【04】撮影:10時14分=藤原 由香里
林道は電気工事中。

三ッ峠山、オダマキ
【05】撮影:10時20分=藤原 由香里
林道で、いきなりこんな綺麗な花が迎えてくれた。オダマキ。いろいろな花に出会える予感??

三ッ峠山、登山道
【06】撮影:10時41分=伊藤 幸司
糸の会には千葉方面から参加されるみなさんが多いので、中央本線方面では06時38分千葉駅始発の特急あずさ3号が定番となっています。このあずさ3号は08時30分に大月駅に着くのですが、駅員に急がされて渡線橋を渡ってJR側のとなりホームに行くと07時47分高尾始発の直通河口湖行き電車に乗ることができます。河口湖駅ではなんとたった9分の待ち合わせで09時40分のバスがあり、10時05分に三ッ峠登山口に着けるというラッキーな乗継が平日でも可能になりました。今後もタクシーを使わずに行けるとなると御坂山地東部の計画が立てやすくなります。
というわけでこれは歩き始めて約30分後。三ッ峠山といえば糸の会では計画のほとんどは冬で、富士山を見て、雪道の下りを楽しむというような計画ばかりでしたから、お陰で巨体のカモシカさんと出会ったりもできました。ですから緑のトンネルを行くというのは私には新鮮でした。

三ッ峠山、登山道
【07】撮影:10時41分=藤原 由香里
まだまだ新緑の季節ですね。

三ッ峠山、落花
【08】撮影:10時46分=矢野 博子
暫く歩いていくと 地面を覆っていたのは 散ってきた小さな白い花々。白い小さな手袋みたい。上を見上げても どの木から落ちてきているのか 分からなかったが 地面を覆い きれいだった。

三ッ峠山、落花
【09】撮影:10時49分=伊藤 幸司
見たときはエゴノキだと思っていたのですが、帰って確認のつもりで画像を調べてみると、エゴノキだと5弁の白い花びらと黄色い花粉をたっぷりとつけた10本の雄しべとスラリと長い雌しべという花が、咲いていたままの姿でポトンと落ちていたはずです。
その後意地になって調べてみたところ、クロキの可能性を感じましたが、わかりません。ウツギの仲間のサワフタギにも似ているように見えますが。

三ッ峠山、テンニンソウ
【10】撮影:10時51分=伊藤 幸司
テンニンソウはいつ見ても名前の意味やイメージとはまったく違う感じですが、この時期にはまだ花が咲いていません。でも対生の2枚の葉が4枚葉という雰囲気になり、それが驚くほど広い範囲にビッシリと生えているので、見慣れるとパッと目に飛び込んできます。

三ッ峠山、登山道
【11】撮影:10時52分=伊藤 幸司
この道は緩やかに見えます。じつは山頂部にある2軒(現在)の山小屋の荷揚げ道で、雪の積もった冬や、シモバシラでグチャグチャになった雪解け期にもチェーンを巻いたジープが往復しています。登山道というより林道です。

三ッ峠山、登山道
【12】撮影:10時53分=伊藤 幸司
本当は、この日の期待のひとつはレンゲショウマがどれくらいあるか、確かめてみたかったのです。三ッ峠山でレンゲショウマの花をたくさん見られるのは体験的にも知っていましたが、近年、黒岳周辺で壊滅状態になってしまいました。三ッ峠山がどうなのかできれば見ておきたいと考えたのですが、時期がまだ早いとは言え、道筋で見たのはほんの数株。ひょっとしたら御坂山地全体でレンゲショウマが激減しているのではないかと心配です。

三ッ峠山、ヤグルマソウ
【13】撮影:10時55分=伊藤 幸司
これはヤグルマソウ。御坂山地ではけっこうあちこちで群落が見られます。手前にマイヅルソウがありますが、マイヅルソウの今後の運命はヤグルマソウの侵略行動に握られていると思われます。今後どのように展開するのか興味を感じます。

三ッ峠山、落花
【14】撮影:10時57分=伊藤 幸司
またこの花が落ちていました。しかも道幅いっぱいに。驚くほどたくさん。

三ッ峠山、落花
【15】撮影:10時57分=藤原 由香里
何の花でしょう?たくさん落ちてました。

三ッ峠山、落花
【16】撮影:10時58分=伊藤 幸司
この花も落ちていたのですが、道路に散り敷かれていたのとは違います。そして何という木の花かわかりません。

三ッ峠山、落花
【17】撮影:11時04分=山咲 野の香

三ッ峠山、花
【18】撮影:11時05分=伊藤 幸司
じつは(いろいろな事情があって)選んであった写真に半年後にキャプションをつけています。この花がなんなのかわかりませんが、手元の環境で調べたところでは候補として出てきたのはサワフタギです。門外漢が「見た目」だけで当てっこしようとしている無責任な遊びですからそもそもいけないのはわかっています。本来ならキャプションのつけられない写真は出すべきではないのです(名前などわからなくても、植物図鑑みたいな選び方でなければいいのですけれど)。でも「?」と思ったから粗選びしておいて、キャプションづけという最終作業によって確定するつもりが、そのまま残してしまいました。
道の落花を撮った写真(no.14)の花は、藤原さんが撮った写真no.15と同じです。山咲さんの写真no.17に写っているのも同じです。ですから、この写真を撮ったときに「あの落花」と似ている、と思って、とりあえず撮っておいたのだと思わせる感じがするのです。でもそれを覚えていません。ただ単に、歩きながら振り仰いだところにあった花だから撮っておいた、だけ、だったかもしれません。
そういう記憶の欠落は、じつはカメラマンにとっては致命的なのです。プロカメラマンはどんなジャンルの人でも、目の前にある価値や、目の前で起きていることの意味などわからないまま、嗅覚でシャッターを押すことが多いのです。そして後で、それがなんであったかわかったときに、自分の嗅覚が鋭かったかどうか、わかるのです。ですから、そのとき見ているものに意味があるのか、価値があるのか、わからなくてもいいのですが、どうしてそこでその写真を撮ったのかは、そのカメラマンだけが語りうる重要な証言です。
つまり目撃したことの意味や価値をあとで自分のものにしていくことによって、カメラマンは自分の世界を広げていく、すなわち成長していくわけです。……という意味では、この花を撮ったときの、カメラマンとしての記憶がない、というのが強烈に寂しいのです。花の正体も、この花を撮ったときの嗅覚のようなものも、わかりません。

三ッ峠山、花
【19】撮影:11時05分=伊藤 幸司
写真no.18の単純なクローズアップ写真です。たまたま葉っぱがきれいに撮れているので、見る人が見ればこの木がなんだか、わかるでしょう。

三ッ峠山、コアジサイ
【20】撮影:11時09分=伊藤 幸司
コアジサイが咲いていました。でも青い色がありません。コアジサイの花は5弁で約4mmというサイズ。それが集まってひとかたまりの花のように見えています。その花弁自体が白から淡青色まで幅をもつのですが、10本前後ある雄しべの軸(花糸)が透き通るようなブルーとなると、ここに見える白いコアジサイとはまったく次元の違う、神秘的な花となるのです。コアジサイを見つけるたびに失望を繰り返しては次に期待を抱くのですが。

三ッ峠山、コアジサイ
【21】撮影:11時09分=山咲 野の香

三ッ峠山、コアジサイ
【22】撮影:11時11分=藤原 由香里
フワフワ。何の花でしょうか。シモツケに似てます。

三ッ峠山、花
【23】撮影:11時17分=山咲 野の香

三ッ峠山、カラマツソウ
【24】撮影:11時19分=伊藤 幸司
一見見慣れない顔つきですが、独特のカワイイ葉っぱでわかるようにカラマツソウです。花弁が濡れてしなしなとしているだけです。

三ッ峠山、ニガイチゴ?
【25】撮影:11時20分=伊藤 幸司
道路脇の木苺です。なんで撮ったかというととてもハンサムだったから。花よりも葉っぱにただ者とは思えない雰囲気を感じたのです。
帰って図鑑で調べてみるとこの葉っぱにいちばん近い感じがミヤマニガイチゴ、ニガイチゴはたまたまか、ちょっと丸ぽちゃという感じです。
そこで今度はグーグルでミヤマニガイチゴの「画像」を出して見ていきました。なかなかドンピシャというのがなく、ニガイチゴでもやはり同じ。そこで画像からWebページの検索に移るとへんなタイトルが出てきました。「ニガイチゴら」というのです。……ニガイチゴ類は、標準株、多花、長弁、赤色色素欠乏(キミノニガイチゴ)、山地型(ミヤマニガイチゴ(R. subcrataegifolius))、雑種(ヒメカジイチゴ(R. × medius))がある。さらには、ヒメカジイチゴの実生(ほぼニガイチゴ)、カジモミジ#1(ほぼヒメカジイチゴ)、その実生(ニガイチゴおよび謎株)まである……とわけのわからない解説がありますが、私の写真は「ニガイチゴないしはミヤマニガイチゴ」というのが妥当なところかな、と思わさせられました。

三ッ峠山、樹木の根
【26】撮影:11時20分=伊藤 幸司
なんで撮ったかというと木の根の張り方が見えたから。登山道でしばしばひっくり返った巨木を見ますが、その根が貧弱なのに驚くことが多いのです。堂々たる大木ですから、木の根が葉を広げた範囲に広がっているという大原則からすれば無骨な根が相当長く伸びているはずです。それなのに貧弱に見えるのは先端部が引きちぎられてしまったからかもしれません。この写真だと地上部を支える役目の太い根(根株)と地中から養分や水分を吸収する細い根(細根)の違いがよくわかります。しかしやはり地上部に対していかにも貧弱という感じがします。
そこでいろいろ調べていると「樹木の根の生長と分布特性」という論文がありました。それによると樹木の生長については地上部だけを論じられることが多く,地下部の生長や地上部と地下部の生長との関係などの研究は少ないとのこと。
ところが根の深さは,比較的早く限界に達するようであるとして……樹木の地上部と地下部の重量は密接な関係があり,樹木は両者のバランスを保ちながら生長している……というのです。
さて私の関心事であった根の水平方向の広がりに関してですが……樹種によって根量の水平分布の仕方は異なっており,カツラのように根はあまり広がらず根株の近くに多いものを集中型,シラカンバのように根株から遠くまで広がっていくものを分散型といい,さらにその中間型との,3つの型に分けられる……ということです。

三ッ峠山、花
【27】撮影:11時20分=山咲 野の香

三ッ峠山、樹木の根
【28】撮影:11時20分=山咲 野の香

三ッ峠山、クサタチバナ
【29】撮影:11時21分=山咲 野の香

三ッ峠山、クサタチバナ
【30】撮影:11時22分=伊藤 幸司
この日の収穫はクサタチバナでした。5弁の白い花の内側に淡黄色の小さな花びら(副花冠)があるという構造だそうです。
岩崎園芸店の説明によると、
・初夏に橘の花に似た白い花をたくさん咲かせます。和風・洋風どちらのお庭にも良く合います。本州(関東地方以西)、四国の山地に自生します。
・学名 : Cynanchum ascyrifolium、 分類 : ガガイモ科カモメヅル属
・開花期 : 6月
・草丈 : 30〜60cm
・耐寒性 : 強い

三ッ峠山、クサタチバナ
【31】撮影:11時22分=伊藤 幸司
クサタチバナの全身像。花も魅力的ですが、葉もなんともいえない風格を感じさせます。日本各地で絶滅危惧種に加えられているといいます。

三ッ峠山、テンニンソウ
【32】撮影:11時23分=伊藤 幸司
テンニンソウは葉っぱだけでわかるという光景です。

三ッ峠山、テンニンソウ
【33】撮影:11時23分=伊藤 幸司
テンニンソウはこんな大群落を平気で作ります。

三ッ峠山、オオカメノキ
【34】撮影:11時24分=伊藤 幸司
これはたぶん、オオカメノキ。イメージとしては水平に伸びた枝先から緑の円盤が次々に飛び出していく感じ……に私には見えるのです。上から見てもそういう感じがするので驚きます。

三ッ峠山、カエデ?
【35】撮影:11時24分=山咲 野の香

三ッ峠山、ナワシロイチゴ?
【36】撮影:11時25分=伊藤 幸司
これが木苺であることは印象でわかります。葉も見えず、実もない状態の写真ですが。

三ッ峠山、ナワシロイチゴ?
【37】撮影:11時25分=伊藤 幸司
花だけの木苺ではわかりませんが、なんとなく花の雰囲気が似ていたナワシロイチゴというのを調べてみると、どうも間違いないように思われます。花の成長段階ごとの解剖学的写真や細かなパーツを見たいときには花の名前に「松江」という文字を加えて検索してみます。「ナワシロイチゴ」に関この写真の花に限りなく近い写真がありました。解説には日本全土の日当たりの良いところにふつうに生えるとあり、花期は5〜6月……果実は集合果。直径約1.5cmの球形で、6月頃に赤く熟し、食べられる……と書かれています。

三ッ峠山、フタリシズカ
【38】撮影:11時25分=山咲 野の香

三ッ峠山、ニガイチゴ
【39】撮影:11時26分=伊藤 幸司
写真no.25のミヤマニガイチゴ(あるいはニガイチゴ)とほとんど同じ条件の写真です。

三ッ峠山、テンニンソウ
【40】撮影:11時28分=伊藤 幸司
これはテンニンソウですが、花はまだつぼみ。それがちょっと不思議な垂れ方をしていました。

三ッ峠山、カラマツソウ
【41】撮影:11時30分=伊藤 幸司
背の低いカラマツソウですが、線の細い花にも関わらず目を引きつけます。

三ッ峠山、カラマツソウ
【42】撮影:11時30分=山咲 野の香

三ッ峠山、落花
【43】撮影:11時30分=藤原 由香里
何の花でしょうか?

三ッ峠山、カラマツソウ
【44】撮影:11時31分=藤原 由香里
ひとりしずかですか? 細かい花びらです。

三ッ峠山、ツルアジサイ
【45】撮影:11時32分=伊藤 幸司
この光景はツルアジサイ(ゴトウヅル)かイワガラミなのですが、大木の幹を這い上がっていくその2つの相違点は、白い花びらに見える装飾花が1枚ならイワガラミ、4枚あっていかにも「ツルアジサイ」という感じならそれなのです。ときどき見つけると、嬉しくなります。

三ッ峠山、ツルアジサイ
【46】撮影:11時32分=伊藤 幸司
ツルアジサイのクローズアップです。

三ッ峠山、エゴノキ
【47】撮影:11時32分=伊藤 幸司
エゴノキだと思います。この花がおおよそこの姿のままポットン、ボットンと登山道に落ちていることがときどきあります。でもそこで見上げてもどれがエゴノキで、花がどこにあるかわからないことがほとんどです。この写真、どうしてこんなクローズアップで撮れたのか、覚えていません。

三ッ峠山、ニシキウツギ
【48】撮影:11時33分=山咲 野の香

三ッ峠山、クサタチバナ
【49】撮影:11時34分=伊藤 幸司
クサタチバナのすこし疲れた花。ゼッピン状態よりも‘’人柄‘’が感じられます。

三ッ峠山、クサタチバナ
【50】撮影:11時34分=山咲 野の香

三ッ峠山、
【51】撮影:11時34分=山咲 野の香

三ッ峠山、キツネノボタン
【52】撮影:11時35分=伊藤 幸司
わかりません。花びらの光り方ではキンポウゲ(ウマノアシガタ)に近いようですが、5弁の花びらの隙間が広いということで周辺を探してみました。するとキツネノボタンが似ているかもしれないと思いました。茎に毛が多ければヤマキツネノボタンという名前になるかもしれません。

三ッ峠山、ナワシロイチゴ?
【53】撮影:11時36分=山咲 野の香

三ッ峠山、ナワシロイチゴ?
【54】撮影:11時37分=藤原 由香里
何の花でしょう?いちごになりそうです。

三ッ峠山、ナワシロイチゴ
【55】撮影:11時39分=伊藤 幸司
写真no.37のナワシロイチゴがここにもありました。

三ッ峠山、ナワシロイチゴ
【56】撮影:11時39分=伊藤 幸司
ナワシロイチゴの花。また同じような写真を撮っています。

三ッ峠山、クサタチバナ
【57】撮影:11時39分=矢野 博子
冬には何回か登っている三つ峠山だが この季節は 初めてなので 花に期待がかかった。傍らに咲いていた白い花は 清楚だった。

三ッ峠山、
【58】撮影:11時40分=矢野 博子
花の名前は分からないが 何か香りの立つ花だった。

三ッ峠山、クサタチバナ
【59】撮影:11時41分=伊藤 幸司
クサタチバナの白い花がじつにみごとに浮かび上がっていました。

三ッ峠山、クサタチバナ
【60】撮影:11時41分=伊藤 幸司
ウァーッ! クサタチバナですが、ピントを外したアップです。粗選びで撮っておいたけれど、捨て忘れたという失敗です。何を撮ってもいいけれど最低限その写真にキャプションをつけられるか、という基準に全然達していません。

三ッ峠山、クサタチバナ
【61】撮影:11時41分=藤原 由香里
スッキリと爽やかな容姿。群生も多数みられた。草たちばな。

三ッ峠山、サラサドウダン
【62】撮影:11時43分=藤原 由香里
サラサドウダン。アップにしてもかわいい色彩。

三ッ峠山、赤い実
【63】撮影:11時44分=伊藤 幸司
何の実かわかりません。この特徴的な赤い実としっかりと見える葉は調べれば簡単にわかりそうに見えるのですが、かなり気合を入れて調べてもわかりません。ネット上での画像探索ゲームはちょっとお休みに。

三ッ峠山、落花
【64】撮影:11時44分=山咲 野の香

三ッ峠山、クサタチバナ
【65】撮影:11時45分=伊藤 幸司
この時期の三ッ峠山を代表する花は明らかにクサタチバナです。

三ッ峠山、アヤメ
【66】撮影:11時46分=伊藤 幸司
アヤメが私たちを待っていました。みんなでワーッと取り囲んで撮影会になりました。

三ッ峠山、アヤメ
【67】撮影:11時46分=山咲 野の香

三ッ峠山、トリアシショウマ?
【68】撮影:11時46分=藤原 由香里
アスチルベのような、何の花でしょうか?

三ッ峠山、クサタチバナ
【69】撮影:11時50分=伊藤 幸司
これはかなり立派なクサタチバナでした。このあとどうなるのでしょうか、ねぇ。

三ッ峠山、バイカオウレン?
【70】撮影:11時52分=伊藤 幸司
ツマトリソウだと思っていたのです、撮ったときには。帰って調べてみると、花はバイカオウレンのようなのです。でもバイカオウレンの5枚の葉と、ぼんやりと見えるこの葉とはぜんぜん違うとも感じます。

三ッ峠山、ヤマオダマキ
【71】撮影:11時52分=山咲 野の香

三ッ峠山、ヤマオダマキ
【72】撮影:11時52分=矢野 博子
オダマキの花が 斜めになって 可憐に咲いていた。これは 赤だが 白いものもいくつか道端に咲いていた。

三ッ峠山、ヤマオダマキ
【73】撮影:11時54分=伊藤 幸司
三ッ峠山荘の脇にヤマオダマキがありました。ここではよく見えませんが5枚の花弁は黄色。それに対応するガク(萼)が紫褐色となってその基部が後ろに長く伸びてスミレのようなキョ(距)になるということです。萼の紫褐色が紫色に傾くとちょっと神秘的に。ミヤマオダマキの青紫色ににじり寄っていくような雰囲気になるようです。

三ッ峠山、ヤマオダマキ
【74】撮影:11時54分=藤原 由香里
今回、初めてオダマキと言う花をみました。うつむき加減がおとなしく、可憐なイメージなのに、『おだまり』と一文字違いなんて。

三ッ峠山、ヤマオダマキ
【75】撮影:11時55分=伊藤 幸司
ヤマオダマキの花を下から見上げました。鉄パイプが見えますが、三ッ峠山荘の庭囲いです。

三ッ峠山、オダマキ
【76】撮影:11時55分=藤原 由香里
これも、オダマキ。

三ッ峠山、アヤメ
【77】撮影:11時55分=矢野 博子
このうっとおしい季節にこの青紫のアヤメは きりっとして涼し気だった。この色が とてもアクセントを与え 辺りに映えていた。

三ッ峠山、アヤメ
【78】撮影:11時56分=伊藤 幸司
アヤメはやや乾燥した草地に生えるという見本です。三ッ峠山の山頂を見上げる展望広場に堂々と咲いていました。御坂山地でアヤメを始めて見たのは20年も前で、黒岳の先の新道峠でした。富士山の見えるところにこんなふうに咲いていたので驚きましたが、驚くことではないわけですね。

三ッ峠山、サンショウバラ
【79】撮影:11時56分=山咲 野の香

三ッ峠山、オオバギボウシ
【80】撮影:11時56分=藤原 由香里
大きな葉っぱとしっかりとした立派な花。

三ッ峠山、アヤメ
【81】撮影:11時57分=伊藤 幸司
ちょっとこざっぱりしたアヤメの兄弟。

三ッ峠山、アヤメ
【82】撮影:11時57分=伊藤 幸司
この写真は残しておく必要はなかったのですが、苦労してキャプションをつけなくてはならないはめに。撮るときには、もちろんベストの状態のものを探しますが、時季的に早いもの、遅いものも撮るようにしてしています。ここでは残しておく必要はなかったのだと思います。キャプションを書くことで最終セレクトにするという方法をちょっとサボったばかりに。
ちなみに、1989〜1990年にNHKスペシャルで放映された「北極圏」の12回シリーズではNHK出版で6冊の本を同時出版しましたが、その編集でおそろしいキャプション書きを体験しました。
1980年の有名な「シルクロード」に始まるNHKの看板番組で、「北極圏」は子会社のNHK出版が始めて取材費の一部も負担すこととなって「同時出版」をうたったのです。12本のそれぞれの取材班にカメラマンを2人ずつ同行させて、担当ディレクターの原稿と合わせて2回目ごとの放映に合わせてその2回分の写真レポートを出版するという大胆なものでした。
写真資料室には「シルクロード」以降の写真フィルムがすべてきちんと整理されており、「北極圏」の取材から帰ったカメラマンのスライドフィルムは現像され、マウントされ、通し番号を振られて、高価なファイルケースに保管されていきます。撮影者はそれに日付や場所を書き込んでくれています。
私はそれが、どのような場所でどのようなエピソードの取材に撮られたものかほとんどわからないまま、全フィルムを見ながら粗選びしていくのです。撮っているのはプロカメラマンですからテレビの取材チームのドキュメントという姿勢です。だから放映される可能性のある取材現場かどうか写真によってある程度判断できます。それがなんなのかわからないまま選んでいくのですが、取材のヤマ場と思われる場面はかならずその中にあるという粗選びをしていきます。
そのうちにディレクターの原稿が上がってきます。デザイナーの鈴木一誌さんは原稿を読みながらそれに合致する写真と、テーマ全体をシンボリックに現している写真を想定しながらレイアウトを進めていきます。
そしてある日、私と、担当編集者のMさんと2人で一晩、写真キャプションを書いていくのです。写真はレイアウトされているのでそれが何のかわからないでも、書かなければなりません。
おまけにそのシリーズは当初北極の動物を中心に企画されて、ソ連軍の協力を取り付けてこれまで外国のテレビ取材が入らなかったところに行く、というものだったらしいのですが、1985年に共産党書記長となったゴルバチョフが提唱したグラスノスチ(情報公開)とペレストロイカ(再建設)が、1987年のロシア革命70周年の軍事パレードを契機に急速に浸透していったといわれます。
NHKはまさにそのペレストロイカの渦の中で、ソ連北極圏の奥の奥まで、驚くほど自由に取材チームを送り込みことができたのです。それはNHKが英国BBCを出し抜く完全スクープをモノにするチャンスということで「北極圏」シリーズはNHKが世界の放送局に売り込める国際報道番組へと変貌したのです。
放映2回分を1冊にして「後ろ揃え」の「同時出版」としたために取材チームの情報を十分に組み入れることができないまま、私とM編集者が2人で、一晩で、キャプションを書ききっていくという怪しい仕事をしていたのです。
出版物の写真キャプションは通常写真選びとレイアウトが先で、後からだれかがつけるというのが通例ですから(上記の例のように)しばしば信用ならないことにもなるのです。
さて糸の会のこの発見写真旅では、その日、その道筋で撮った写真ならどのようなものでもいいのですが、選んだ人がそれにキャプションをつけることで品質保証をするということを考えています。撮った人と撮られた写真のあいだに極めて個人的な関係がある、という証明として。
私はキャプションを書かないまま「仮展示」とした写真と、半年後に向かい合っているのです。それなりの事情があって「ごめんなさい」ということではあるのですが、自分と写真との価値基準が揺らいでしまうような気持ちになっています。

三ッ峠山、サンショウバラ
【83】撮影:11時57分=山咲 野の香

三ッ峠山、アヤメ
【84】撮影:11時57分=藤原 由香里
アヤメが、平地で見るよりもたくましく、元気な花に見えた。

三ッ峠山、サンショウバラ
【85】撮影:11時58分=伊藤 幸司
この見事なバラは、葉がサンショウに似ているというのでサンショウバラと現場で即決されました。詳しい人がいたからです。
「山の花1200」(青山潤三・平凡社)によると、本州中央部の高山で見るタカネバラの仲間は北海道から本州北部の海岸に見られるハマナシやほぼ日本全国に広がるノイバラなど、ヨーロッパで続々と生み出された園芸種のバラの原種とされてきたけれど、このサンショウバラは富士山周辺にのみ見られるローカルなバラだそうで、ハコネバラと呼ばれるとも。

三ッ峠山、サンショウバラ
【86】撮影:11時58分=伊藤 幸司
みんなでサンショウの香りがする(鼻の良くない私にはわかりませんでしたが)と感激したサンショウバラ。

三ッ峠山、山頂
【87】撮影:11時58分=伊藤 幸司
サンショウバラから目を上げると山頂のアンテナ塔が見えました。

三ッ峠山、山頂
【88】撮影:11時58分=伊藤 幸司
写真no.87とほとんど同じ写真ですが、レンズを少し下げてシャッターを半押し、もとの画像に戻して撮りました。カメラが自分の適正露出を勝手に決めるので、空が主体のフレーミングだと手前の風景が実際の印象より暗くなります。
そういうことを避けるために自動的に露出の違う3枚の写真を撮ってくれる機能がほとんどのカメラにあるのですが、私は好きじゃありません。いい写真を撮るためには使える機能はなんでも利用するという考え方に反対ではありませんが、スナップショット派としては露出からピント合わせまでほとんどすべてをカメラに依存していても、シャッターを押すワンチャンスに賭けるという楽しみだけはとっておきたいと思うのです。写真の出来がいいか、悪いかより、シャッターを押した瞬間だけは自分のものにしておきたいと思います。

三ッ峠山、山頂
【89】撮影:11時59分=山咲 野の香

三ッ峠山、山頂
【90】撮影:11時59分=藤原 由香里
雲の中に山頂が。

三ッ峠山、山頂
【91】撮影:12時00分=伊藤 幸司
三ッ峠山荘と四季楽園の間の展望広場を出発しました。雪の日に、このすぐ足元や、あるいは見上げる稜線のところで立派なカモシカさんと接近遭遇したことがあります。

三ッ峠山、アヤメ
【92】撮影:12時02分=伊藤 幸司
これは再びアヤメ。「花卉園芸ハンドブック」という大著(鶴島久男・養賢堂・昭和43)によると「外花被は濃青色地に紫藤色の脈が入り、内花被は濃青色地でせまく、長く直立する」と的確に説明されています。ほぼ700ページという花卉園芸農家向けの本で、手元にあるのはその第6版。花卉園芸の業者なら1冊は買っておきたい本だったと想像します。著者は東京都農業試験場技師とのこと。ただ残念なことにアヤメが「水辺でよく生育し、わが国では野性的となり庭園の一部に植えられている」という誤認をたまたま見つけてしまったりしたけれど。

三ッ峠山、アヤメ
【93】撮影:12時02分=山咲 野の香

三ッ峠山、山頂部
【94】撮影:12時04分=山咲 野の香

三ッ峠山、山頂部、登山道
【95】撮影:12時06分=伊藤 幸司
山頂への最後の登りはこの状態。山頂まで10分もかからないというところで、雨水の浸食はこのレベル、とわかります。登山者が歩くだけで山は荒れるという声が聞こえます。でもここに雨水を「集めて速し」にすることはないはずですが。

三ッ峠山、ニシキウツギ
【96】撮影:12時06分=伊藤 幸司
これはニシキウツギ。最初に「錦空木」と覚えたのが間違いでした。「二色空木」とも書くそうですから、こちらだと紅白のウツギと簡単に覚えられます。

三ッ峠山、ニシキウツギ
【97】撮影:12時06分=伊藤 幸司
赤い花だとタニウツギかもしれませんが、日本海側では赤花のタニウツギ、太平洋側では紅白のニシキウツギと分布を分けて考えて大筋はいいようです。この日本海側・太平洋側の分布は、私が馴染んでいる『山の花1200』(青山潤三・平凡社)には「エゾアジサイとヤマアジサイの関係によく似ている」と書かれています。
そこで重要なのは「ウツギがほぼ全国的に分布している」というのとの相違点。タニウツギやニシキウツギはスイカズラ科で、ユキノシタ科のウツギ属とは近い関係ではないらしいのです。もっともウツギと称されるものはさらに、バラ科のコゴメウツギやリンネソウ科のツクバネウツギなどもあるそうです。
さらにローカルな話題ですが、このニシキウツギとハコネウツギの関係についてこんな記事がありました。「ニシキウツギ」によると……よく似たハコネウツギが、神奈川県の沿海地に普通に生えるのと対照的に、山地に多い。さらには、ハコネウツギとの雑種も多いため、個々の個体の同定は、難しい場合がある。……

三ッ峠山、山頂部、登山道
【98】撮影:12時08分=伊藤 幸司
なんだか障害物競走のような状態になってきました。

三ッ峠山、山頂部、登山道
【99】撮影:12時09分=伊藤 幸司
そしてこんなふうに、じつに立派な道普請。だれが考えて、どんな職人さんが施工したのでしょうか。

三ッ峠山、山頂部、登山道
【100】撮影:12時09分=伊藤 幸司
砂利を詰めた路面には特殊なネットを入れ込んで流されないように細かな工夫もされています。どの程度の破壊的水流をイメージしての仕事でしょうか。

三ッ峠山、シモツケ?
【101】撮影:12時09分=矢野 博子
マルバシモツケでしょうか? この花は 山頂付近でも割と多く見ることが出来た。 

三ッ峠山、シモツケ
【102】撮影:12時10分=山咲 野の香

三ッ峠山、花
【103】撮影:12時10分=山咲 野の香

三ッ峠山、ヤマツツジ、アゲハチョウ
【104】撮影:12時12分=伊藤 幸司
山頂のヤマツツジのところに蝶が舞っていました。普通のアゲハチョウかと思いますが、種類の限定された蝶でも、いざ確定しようとすると不安材料がいろいろ出てくると知りました。

三ッ峠山、釈迦ヶ岳遠望
【105】撮影:12時12分=矢野 博子
山頂付近からの眺め。暗雲立ち込めているが この日 雨に降られることはなかった。残念ながら この日 反対側に見えるはずの富士山も姿を隠し 眺められなかった。

三ッ峠山、山頂部、外国人
【106】撮影:12時13分=伊藤 幸司
私たちがついさっき霧の中に山頂を見上げていた展望広場から外国人がやってくる気配です。

三ッ峠山、黒岳、釈迦ヶ岳
【107】撮影:12時13分=伊藤 幸司
西を見ると御坂山地の最高峰・黒岳(標高1,793m)があり、その背後に主稜線から外れてそびえる釈迦ヶ岳(標高1,641m)があります。
釈迦ヶ岳は黒岳から稜線伝いに行けますが、私たちは冬に、雪遊びに出かけます。

三ッ峠山、御巣鷹山山頂
【108】撮影:12時13分=藤原 由香里
絵葉書にして、雲にメッセージを書きたいような写真が撮れました??

三ッ峠山、山頂
【109】撮影:12時13分=藤原 由香里
山頂から。

三ッ峠山、山頂
【110】撮影:12時27分=伊藤 幸司
三ッ峠山の最高峰・開運山(1,785m)の山頂です。

三ッ峠山、山頂部
【111】撮影:12時31分=伊藤 幸司
山頂から、まずは四季楽園の裏にある公衆トイレまで下ります。黒岳と釈迦ヶ岳が見えています。

三ッ峠山、山頂部
【112】撮影:12時31分=山咲 野の香

三ッ峠山、山頂部
【113】撮影:12時32分=伊藤 幸司
奥に見えているアンテナのところが三峰のひとつ御巣鷹山(標高1,775m)。今日はあそこまで行きます。花が少しはあるでしょうから。

三ッ峠山、山頂部
【114】撮影:12時55分=山咲 野の香

三ッ峠山、山頂部
【115】撮影:12時55分=山咲 野の香

三ッ峠山、
【116】撮影:12時58分=山咲 野の香

三ッ峠山、サンショウバラ
【117】撮影:12時58分=矢野 博子
この日の主役は このサンショウバラだったかもしれない。サンショウの葉っぱに似た葉をつけたバラ。花の少ない時期に貴重なピンクの可憐な花だった。

三ッ峠山、サンショウバラ
【118】撮影:12時59分=伊藤 幸司
サンショウバラが開運山と御巣鷹山の鞍部にもありました。

三ッ峠山、サンショウバラ
【119】撮影:12時59分=山咲 野の香

三ッ峠山、アツモリソウ
【120】撮影:13時00分=伊藤 幸司
開運山と御巣鷹山の鞍部にはロープがめぐらされ、檻の中にアツモリソウが保護されていました。

三ッ峠山、ヤマオダマキ
【121】撮影:13時00分=山咲 野の香

三ッ峠山、サンショウバラ
【122】撮影:13時00分=藤原 由香里
サンショウバラ。一重でスッキリとして、可愛らしさの中にも華やかさを感じる。

三ッ峠山、アヤメ、タタカネニガナ>
【123】撮影:13時01分=伊藤 幸司
アヤメとタカネニガナ。平地のニガナだと5片花に見えるけれど高山型のタカネニガナは花弁が9〜10枚、クモマニガナだと11枚とのこと。

三ッ峠山、カエル?
【124】撮影:13時01分=山咲 野の香

三ッ峠山、サンショウバラ
【125】撮影:13時02分=伊藤 幸司
サンショウバラがこの日の三ッ峠山の華だったと思います。クサタチバナをすっかり忘れてしまいました。

三ッ峠山、山頂、サンショウバラ
【126】撮影:13時02分=藤原 由香里
雲の中の山頂を横から見る。

三ッ峠山、サンショウバラ
【127】撮影:13時09分=伊藤 幸司
サンショウバラの、この大木が、開運山と御巣鷹山の間にド〜ンとそびえていたのです。日本のこういうバラたちがヨーロッパで、まるであちらが本家のような華やかな姿に磨き上げられていったというのです。その最初のイメージをたとえばこういうバラが感じさせたのではないでしょうか。

三ッ峠山、サンショウバラ
【128】撮影:13時09分=山咲 野の香

三ッ峠山、サンショウバラ
【129】撮影:13時10分=山咲 野の香

三ッ峠山、山頂部
【130】撮影:13時11分=山咲 野の香

三ッ峠山、山頂部
【131】撮影:13時12分=伊藤 幸司
御巣鷹山から引き返しました。

三ッ峠山、山頂部
【132】撮影:13時12分=藤原 由香里
天然ミストを浴びながら歩くって良いですね〜。

三ッ峠山、ホソエアザミ?
【133】撮影:13時15分=伊藤 幸司
アザミの葉っぱにまちがいはないでしょう。でもアザミは花がついていたってわからないことばかり。そこで「アザミ」というキーワードで調べてみると膨大なアザミの一覧データが出てきました。国立科学博物館植物研究部の「日本のアザミ」です。アイヅヒメアザミ、アオモリアザミ、アキヨシアザミ、とローカルな名前が延々と続くのでいくつあるか数えるのも億劫なので「基準産地」で見ていくと「山梨県富士河口湖町御坂トンネル」というのがありました。……関東地方と中部地方の東部に分布し,多数で小型の頭花を下向きに咲かせ,総苞中片と外片が開出するアザミ……とあります。ホソエノアザミです。
その詳細情報を見てみると……学名はかつてCirsium effusumとされたが,これはトネアザミであることが分かったので新学名が与えられた(Kadota 1993).分布パターンから,富士箱根要素(フォッサマグナ要素)と呼ばれる関東山地と南アルプス北部の群落では腺体が発達し,総苞は粘る……とあります。添えられた写真は「三ツ峠山 2010.9.26」となっていました。それがこの写真とイコールなのかどうかわかりませんが、手がかりのひとつだとは思います。
ちなみにトネアザミ(タイアザミ)も十分に候補だと思います。

三ッ峠山、オオバギボウシ
【134】撮影:13時34分=伊藤 幸司
じつはこの開運山と御巣鷹山の間はオオバギボウシの大群落になっているのです。まだ早かったけれど。

三ッ峠山、オオバギボウシ
【135】撮影:13時34分=伊藤 幸司
これがオオバギボウシの蕾(つぼみ)といっていいのでしょうか。ここから花茎をどんどん伸ばして、その先端部から10以上、20以上、ひょっとすると30ぐらいの白、あるいは紫がかった白、の花を(たぶん)下から上へと次々に開いていきます。
ギボウシは庭園でもよく使われるので見慣れた花ですが、山で群落をなしていると迫力が違います。

三ッ峠山、オオバギボウシ
【136】撮影:13時34分=山咲 野の香

三ッ峠山、木無山
【137】撮影:13時37分=伊藤 幸司
三ッ峠山荘まで戻って、三峰の3つ目、木無山(標高1,732m)のあたりです。「あたり」というのは、山頂の通過時刻を記録しなかったので、その手前か先か、ちょっと判断できないのです。というのは木無山の山頂はおおらかな高台に標識一本という感じで、まっすぐ天上山ロープウェイに下る道と、母ノ白滝から河口浅間神社へと下る道との分岐点という雰囲気が強いのです。
緩やかに登っていくので、山頂はこの先だと思いますが、通常「山」とか「岳」あるいは「頭」などと名付けられたピークには、稜線からひとり飛び抜けた「頂」感が必要です。でもここのように、ゆるやかな盛り上がり全体を「山」として、その僅かな頂点を「山」とするケースもあります。美ヶ原の牛伏山、鹿伏山などはその典型例です。

三ッ峠山、下り
【138】撮影:13時42分=山咲 野の香

三ッ峠山、マムシグサ
【139】撮影:13時47分=伊藤 幸司
マムシグサだと思うのですが、確証がありません。まずはマムシに似た模様の部分が葉に隠れて見えません。それを偽茎というのだそうですが、じつはマムシグサが所属するテンナンショウ一族は球根から直接葉柄、つまり葉をつける茎を出しているのだそうです。その、地上茎の、最初の枝分かれのところまでが鞘状葉となっていて、葉が重なって筒状になっているのだそうで、それが「偽茎」。その部分がマムシのように見えるのがマムシグサの名の由来だそうです。
私は葉の広がり方でマムシグサと確定できないかと思うのですが、素人考えでした。テンナンショウの仲間は一般に葉は鳥足状とか、掌状と呼ばれ、放射状に広がるのですが、それが不規則? に葉枝を伸ばして、スカート状に広がっていくことが多いのです。ウィキペディアによるとテンナンショウ属は「小葉は種によって3枚から20数枚が鳥趾状や掌状につく」とあります。
結局、マムシ模様も葉のつき方も最後の拠り所にはならないらしい、ということはこの花なんだ【マムシグサ/ミツバテンナンショウ】というブログにありました。
……この模様はテンナンショウ属の幾種かに見られます。ですから、これがあれば「(狭義の)マムシグサ」だと判断するのは早計です。ただし、まだら模様のあるテンナンショウ属全てを、広義に「マムシグサ」と呼んでいいという考え方もあります……ということですし、……マムシグサは姿に変化の多い植物です。例えば小葉の形にしても、これだけ個体差があります。艶があったりなかったり、細かったり丸々していたり。波打っていたりいなかったり。鋸歯[きょし]が目立ったり目立たなかったり。斑[ふ]が入っていたりいなかったり……とのこと。
そしてたぶん決定的なのは……仏炎苞に白条があること、舷部は筒部より長く伸びないこと、付属体は先端に向けて緩やかに太くなった棍棒状であることが、花部分の基本的な特徴……だそうですが、写真では仏炎苞はすでに枯れ枯れになって往年の姿をとどめていません。

三ッ峠山、下り
【140】撮影:13時47分=伊藤 幸司
まだ、下り始めてそれほど時間が経っていません。緩やかに下っていくこの雰囲気が三ッ峠山の下りの楽しさだと思っています。倒木絡みのこんな写真を出すと荒れた道のように思われるかもしれませんが、道はしっかりしています。標識はあまりありませんが、迷う危険のほとんどない尾根道です。

三ッ峠山、下り
【141】撮影:13時48分=伊藤 幸司
このルートは木無山から天上山ロープウェイまで28パワー。1時間に8パワー(平地を時速4㎞で歩くエネルギー)で登ると3時間半ほどという計算ですが、この日はそこを3時間で下りました。
昭文社の「山と高原地図」(ただし2007年版)によるとコースタイムは登り3時間10分、下り2時間25分となっています。登山地図や登山ガイドのコースタイムには休憩時間が含まれていませんから1時間に10分の休憩を加えると登り3時間30分、下り2時間50分となります。
そのコースタイムは何を基準にしているかというと「40〜50歳の登山経験者2〜5名のパーティ」として「設定についてはアルプスと低山帯など山域により基準は異なります。さらに季節、天候、コース状況、パーティ構成、各人の体力、疲労感などにより相当な差異が生じます。目安程度にご活用ください」と書かれています。
昭文社の地図のコースタイムについて私が持っている一番古い1994年版には「コースタイムは、時期や天候によるコース状況、パーティ構成、体力または疲労度などによってかなりの差異が生じます。あくまで参考として、十分に余裕をもった山行計画をお立てください」とあります。
じつは私は1983年から朝日カルチャーセンター横浜で中高年向けの登山講座の地図担当講師として参加したのがきっかけで現在に至るのですが、山岳写真家で北アルプスなどのガイド記事を書いていた内田良平さんと10年以上ご一緒しました。そこで当時の「コースタイム」が「作文」だったと知ったのです。だいたい写真家がコースタイムどおりに歩いているはずはありません。内田さんは急な登山道や、岩場などでの通過タイムを自分の基準で修正しつつ、穏当なかたちでコースタイムを書き上げていたのですが、当時のコースタイムは多くが孫引きで、地元のベテラン登山家たちにバカにされないもの、つまり地元の登山家たちが設置した道標などとリンクして、統一感のあるコースタイムとなっていました。
そのようなコースガイドの孫引き状況に関して、私は1994年の「日本の大自然16・秩父多摩国立公園」で主要な地図やガイドブックのコースタイムが驚くほどピタリと一致していることを報告しました。
そして、それがいわゆるベテラン登山者のコースタイムであったため、私が参加した当時の「中高年登山ブーム」では数値を1.5倍するのが常識となり「コースタイムどおりで歩ければ健脚」という常識が生まれました。
私の1994年版に書かれていたコースタイムに関しての凡例は私の手元にある分では1999年版まで踏襲されていましたが、2001年版ではコースタイムに関する記述そのものが消えて、2003年から現在に至る中高年向きのコースタイムに切り替わりました。それで「40〜50歳の登山経験者2〜5名のパーティ」という設定基準になったのです。
私は内田良平さんのコースタイム補正方法をスタート地点として「基準の明確なコースタイム」に登山道状況や登山者の力量によるそれぞれの係数を掛けることで誰にでも利用できる固有のコースタイムを算出しようと考えたのです。
2005年の糸の会設立以降は、私流のコースタイムで計画を立て、実施してきました。この夏の「発見写真旅No.160黒部五郎岳〜槍ヶ岳」では私たちの縦走速度は休憩時間を含めて「時速6パワー」でした。遅かった代わりに、2日目9時間、3日目11時間と粘り強く歩きました。
この写真は、そういうロング・ロング・ウォーキングの楽しさ、心地よさを写しているように思います。

三ッ峠山、フタリシズカ
【142】撮影:13時52分=伊藤 幸司
これはフタリシズカ。葉は対生で2組か3組あるため4枚の輪生と見えることもあります。名の由来は中央部に伸び上がった花穂で、2本の場合が多いのでフタリシズカと名付けられているのですが、1本の場合もあり、5本などという場合もあって、それが高貴な雰囲気を大きく崩していると思います。そのため謡曲「二人静」にちなむ名がつけられたと「フタリシズカとヒトリシズカ」には書かれています。
……同じセンリョウ科の花にヒトリシズカと呼ばれる花があり、やはり静御前の舞う姿から名付けられ、花茎が一本である事から、二本のこの花がフタリシズカと名付けられたと簡単に説明するむきもあるが、やはり静御前の亡霊とその霊に憑かれた女が 「しずやしず しずのおだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな」 と舞う姿を想像するほうが面白い。……
私はヒトリシズカの、葉がまだ開ききらない姿が好きで、フタリシズカにはどうも特別な敬意を払えない気分でしたが「二人静」という見方で、その認識がちょっと変わりました。(次の写真を御覧ください)

三ッ峠山、フタリシズカ
【143】撮影:13時52分=伊藤 幸司
フタリシズカの花穂には白い丸いものがついています。その白丸がなんとなく3つのパーツで出来ているらしいということはこの写真でもわかります。それがひとつの花。花弁がなく、白いのは雄しべの花糸(花粉を入れた葯の柄)で、それが3本指の手を握ったように丸め、雌しべの根元にある子房(果実になる)とつながっているのだそうです。
ちなみにヒトリシズカは3本の花糸が丸まらずに伸びて、その2本の根元に花粉を蓄える約があるので黄色味を帯びた色がふわっと見えたりします。

三ッ峠山、フタリシズカ
【144】撮影:13時52分=山咲 野の香

三ッ峠山、キノコ
【145】撮影:13時53分=山咲 野の香

三ッ峠山、ヤハズハハコ
【146】撮影:13時54分=藤原 由香里
ヤマハハコ、ハハコグサ。
■コメント1:伊藤 幸司=2018.2.7
ヤハズハハコのようですね。私は見ていません。

三ッ峠山、ヤハズハハコ
【147】撮影:13時55分=山咲 野の香

三ッ峠山、下り
【148】撮影:13時55分=山咲 野の香

三ッ峠山、下り
【149】撮影:14時09分=伊藤 幸司
taratarataraと時の流れを風のように受けながらいつまでもこのまま歩き続けていくような気分。ウォーキング・ハイとはまたちがった、無限の時間を漂うというような、気分。私は好きです。

三ッ峠山、下り
【150】撮影:14時18分=矢野 博子
次世代を担うヒコバエ達。この小さな命を愛おしく思い 立ち止まり 前を歩いていくSさん 心の優しい人です。

三ッ峠山、下り
【151】撮影:14時20分=伊藤 幸司
三ッ峠山にこういう舞台仕掛けがあると知ったら、是非一度、時間に追われないスケジュールで歩いてみていただきたいと思います。言葉でいくら説明してもわかってもらえないのでしょうが、これが冬だと「雪歩き」のほうに興味が行ってしまって、また別物になってしまいます。

三ッ峠山、下り
【152】撮影:14時20分=伊藤 幸司
私たちはぜんぜ〜ん急いでいません。この写真だって粗選びで前後2点残したまま組んでしまったので、いくぶん無理やりキャプションを書いているのですが、このおっとり感は2枚の写真の中にあるようにも思われます。

三ッ峠山、サンショウバラ
【153】撮影:14時21分=矢野 博子
またしても現れたサンショウバラ。光を浴びて輝いていた。

三ッ峠山、サンショウバラ
【154】撮影:14時22分=伊藤 幸司
サンショウバラがまたまた大木となって現れました。

三ッ峠山、サンショウバラ
【155】撮影:14時23分=伊藤 幸司
そのサンショウバラを、前の写真と同じ位置から望遠で撮ってみました。

三ッ峠山、ガマズミ
【156】撮影:14時24分=伊藤 幸司
ガマズミだと思います。オオカメノキと似ていますが、あちらはアジサイに似た装飾花をつけますが、こちらは白い小さな花をたくさんつけています。それが秋には赤い実になります。

三ッ峠山、クサタチバナ
【157】撮影:14時24分=伊藤 幸司
標高1,400mあたりまで下ってくると、またクサタチバナが登場しました。登りで登場したのは標高1,600mあたりからだったので、まさかこちらにはもうないだろうと思っていたのですが、もう一度思い出させてもらいました。

三ッ峠山、クサタチバナ
【158】撮影:14時25分=伊藤 幸司
クサタチバナの花にアリが登っていました。

三ッ峠山、フタリシズカ
【159】撮影:14時28分=矢野 博子
何人いても静かな フタリシズカ。良い名前を付けられたものです。

三ッ峠山、フタリシズカ
【160】撮影:14時31分=伊藤 幸司
フタリシズカといいながら、これは5人シズカ。ごく当たり前の顔つきで「フタリ」から逸脱しているので、なんだ、普通の草か! という感じでちょっと軽蔑してしまうのですが、それも人間が静御前という歴史上の美女に因む名をつけたたがゆえの勝手な誤解。白い丸みを帯びた塊が、花粉を内側に守っている裸の雄しべ(花糸)だと知るとちょっと見方が変わります。

三ッ峠山、下り
【161】撮影:14時31分=伊藤 幸司
わかりません。写真で見るとズミ(小梨)の花のように見えるのですが、それだともっと花がびっしり集まっていないといけないように思います。花弁の数も4枚か5枚かはっきりしない写真なので、花名探索の旅はなかなか先に進めません。

三ッ峠山、下り
【162】撮影:14時31分=山咲 野の香

三ッ峠山、フタリシズカ
【163】撮影:14時31分=藤原 由香里
四人賑やかと言いたくなります。

三ッ峠山、
【164】撮影:14時31分=藤原 由香里
ふと見上げると咲いていた。透け感が、綺麗。

三ッ峠山、下り
【165】撮影:14時35分=伊藤 幸司
標高約1,400mあたりから標高1,302mの霜山までまだしばらく下ります。もうちょっと下ると標高1,350m地点で送電線の鉄塔のところに出るはずなのですが。

三ッ峠山、下山
【166】撮影:14時47分=伊藤 幸司
いつまでも、同じような自然林の道が続きます。

三ッ峠山、桂川遠望
【167】撮影:14時48分=伊藤 幸司
下り始めておよそ1時間、初めて展望が得られました。これは進行左側、河口湖から流れ出た桂川が下っていきます。富士急行線や中央自動車道が大月に向かって延びていく谷です。

三ッ峠山、河口湖遠望
【168】撮影:14時53分=伊藤 幸司
高圧送電線のところから河口湖を見ています。うの島が見えています。その先、一段高いところにある水面は西湖です。

三ッ峠山、
【169】撮影:14時54分=山咲 野の香

三ッ峠山、河口湖遠望
【170】撮影:14時55分=伊藤 幸司
河口湖と西湖を区切る稜線を右に登れば毛無山、そこから十二ヶ岳が始まります。左に登れば足和田山で、五湖台、三湖台という展望台を楽しめます。

三ッ峠山、ウツギ
【171】撮影:14時55分=伊藤 幸司
送電線鉄塔の下にきれいに花を咲かせたウツギがありました。「卯の花」です。

三ッ峠山、
【172】撮影:14時55分=山咲 野の香

三ッ峠山、ウツギ
【173】撮影:14時56分=伊藤 幸司
ウツギの花のアップ。花弁は5枚で雄しべは10本、雌しべは3〜4本というこの花をさらに近づいてよく見ると面白いことがわかるそうです。困ったら見てみることにしている「松江の花図鑑」の「ウツギ(空木)」には「花糸の両側には狭い翼があり、上部は広がって、先端は歯牙状に鋭く突出する」とありますが、さらに……花糸の翼の形がウツギ、ヒメウツギ、マルバウツギでそれぞれ違う。ヒメウツギでは、翼の上端が角(ツノ)のように突き出している。ウツギはほぼ四角であり、マルバウツギではなで肩になっている……とのこと。写真でも雄しべのところに翼があるのは見えますが、もっと接近しないといけなかったとわかります。次のチャンスにそのことを覚えていればいいのですが。

三ッ峠山、ノイバラ
【174】撮影:14時56分=伊藤 幸司
白い5弁の花びらに黄色い雄しべ。トゲのあるノイバラです。シューベルトの「野ばら」がこれだというとなかなかイメージがつながらないし、花言葉が「上品な美しさ」とか「純朴な愛」というのはともかくとして「才能」だとか「詩」だとかいわれると飛躍が大きいように思われます。
でも「ホルティ 生活を彩ろう」によると……ノイバラは、日本や朝鮮半島に自生する、バラ科のつる性落葉低木です。日本では、沖縄県以外の山や野原でみることができます。バラの中でも生命力が強く丈夫な種類で、品種改良や貴重なバラの品種を増やすための台木として使われることでも有名です。別名、ノバラとも呼ばれます……とのこと。
……ノイバラは、バラの8原種の1つです。世界には、10以上の種類があり、西洋に渡ってからは、房咲き性という性質の原種となり、品種改良や種の繁殖に使われました。今でも、観賞用よりも、バラを増やすときの台木として、利用されることが多い植物です。……

三ッ峠山、シモツケ
【175】撮影:14時56分=藤原 由香里
ピンクのグラデーションの色合いが、可愛い。スッキリと立っている様子に好感を持った。シモツケはシモツケソウと違うのですね。

三ッ峠山、ウツギ
【176】撮影:15時10分=山咲 野の香

三ッ峠山、ウツギ
【177】撮影:15時10分=藤原 由香里
あ〜、君でしたか。

三ッ峠山、下山
【178】撮影:15時19分=伊藤 幸司
木についてもう少し知っていればこの道はもっとおもしろいのでしょうが、わかりません。霜山を過ぎて、標高1,200mあたりまで下ってきました。

三ッ峠山、下山
【179】撮影:15時34分=伊藤 幸司
前方で何かを見つけたのだと思います。

三ッ峠山、下山
【180】撮影:15時34分=伊藤 幸司
前の写真かこの写真はどちらか1枚であればいいのですが、粗選びのままダブった状態で載せてしまって、そこに後からキャプションをつけています。いま糸の会ではトップを「10分交代制」にしているので、先頭部の人たちが興味を感じたらそれを行動に現していいのです。最後尾からついていく私にはまだ、列が止まった原因が何なのかわかっていません。

三ッ峠山、クマイチゴ?
【181】撮影:15時35分=伊藤 幸司
進行が止まった原因は木苺でした。確信はもてませんがクマイチゴではないかと思います。クマイチゴであれば本州ほぼ全域の山地で、日当たりのよい場所で見られる可能性があるとのこと。

三ッ峠山、クマイチゴ
【182】撮影:15時35分=伊藤 幸司
クマイチゴと思われる木苺を少し広い画面で撮ってみましたが、具体的な特徴が見えたというわけではありません。

三ッ峠山、富士山遠望
【183】撮影:16時15分=藤原 由香里
最後になっても、富士山は、相変わらず雲を産生していました。今回の三つ峠山は、雲の中や、雲を利用した写真が撮れ、初めての花もたくさん見ました。

三ッ峠山、富士山遠望
【184】撮影:16時21分=伊藤 幸司
ここは標高1,139mの天上山山頂。富士山を見ています。ここからちょっと下れば天上山ロープウェイ。

三ッ峠山、トリアシショウマ
【185】撮影:16時22分=伊藤 幸司
トリアシショウマだと思います。

三ッ峠山、富士山遠望
【186】撮影:16時24分=伊藤 幸司
天上山を過ぎてから、また富士山を撮っておきましたが、ここに出す意味はあまりありません。

三ッ峠山、富士山遠望
【187】撮影:16時24分=山咲 野の香

三ッ峠山、天上山ロープウェイ
【188】撮影:16時27分=伊藤 幸司
ロープウェイ駅の入口。たくさんの人がいますが、ほとんどは中国人観光客という感じでした。

三ッ峠山、富士山遠望
【189】撮影:16時27分=伊藤 幸司
天上山ロープウェイの駅広場から最後の富士山。

三ッ峠山、天上山ロープウェイ
【190】撮影:16時30分=矢野 博子
カチカチ山のロープウエイからの河口湖。カチカチ山頂付近では 殆んど日本語は 聞かれず ここは どこ?という雰囲気。アジア系の観光客に占領されていた。

三ッ峠山、天上山ロープウェイ
【191】撮影:16時32分=伊藤 幸司
河口湖駅まで歩いても、もうたいしたことはないのですが、ロープウェイで下ることにしました。河口湖が眼下に広がっていたので、最後の最後としては印象的な光景になりました。

三ッ峠山、天上山ロープウェイ
【192】撮影:16時32分=山咲 野の香

三ッ峠山、天上山ロープウェイ
【193】撮影:16時33分=伊藤 幸司
タクシーを呼びつつロープウェイで下って、今日はロイヤルホテルで入浴。あとは大月まで出てしまって、それぞれの帰路の都合に合わせながら食事という方針を決めました。

三ッ峠山、アジサイ
【194】撮影:16時37分=矢野 博子
ロープウエイ降りた所に植えられていたアジサイ。この沢山の見事なアジサイより 山道で 見つけた一本の小さな花に心動かされるのは 多分 私だけではないでしょう。

三ッ峠山、フジサン特急
【195】撮影:17時52分=山咲 野の香

三ッ峠山、大月駅前
【196】撮影:18時54分=伊藤 幸司
さて、なんでこの写真が残っているのかわかりませんが、大月駅に着いたら、岩殿山の上に月が輝いていました。

三ッ峠山、大月駅前
【197】撮影:19時34分=伊藤 幸司
大月発19時05分の千葉行き特急あずさ30号が千葉方面のみなさんの「できれば乗りたい」列車なので、残った人たちで濱野屋へ。

三ッ峠山、大月駅前
【198】撮影:20時03分=伊藤 幸司
これは外部の人たちには意味不明の写真ですが、食後に小咄を一席、というところ。



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