発見写真旅・展(159)――2017.8.3 金峰山(30パワー)<b> 発見写真旅・展((159)――2017.8.3 金峰山(30パワー)


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★糸の会 No.1045 金峰山(30パワー)────2017.8.3
*稜線15p往復

*計画書には次のように書きました。
「標高約2,400mの大弛峠までタクシーで上がってしまいます。すなわちのっけから奥秩父の主稜線です。おまけに同じ道を引き返して、タクシーで下ります。奥武蔵の夏の風を浴びての、山岳散歩という印象かと思います。下山後ははやぶさ温泉で入浴、かざはなでパスタコースという予定です」
*加えて事前の予告欄には────初体験の金峰山という日帰りです。標高2,360mの大弛峠からの往復ですから「お試し参加」に加えて「たまたま参加」もどうぞ。タクシー代がちょっとかかりますが。────という強力なお誘いも。
*当然、8パワーを1時間と概算して往復4時間、それに予備として山頂で1時間休憩としておきました。
*その気軽な「山岳散歩」が、下山後の風呂なし、飯なし、かろうじて千葉行きの特急あずさには乗れるという結果に。
*展望もない山旅でしたが、写真を見るとさすが奥秩父の縦走路という貫禄は味わえたと思います。


8月3日
・1035……大弛峠を出発(標高約2,400m)
・1050-1100……休憩(標高約2,450m)
・1130-35……朝日峠付近で休憩(標高約2,450m)
・1150-55……休憩(標高約2,500m)
・1205-20……朝日岳山頂手前の展望台「大ナギ」で休憩(標高約2,550m)
・1235……朝日岳山頂通過(標高2,579m)
・1305-10……休憩(標高約2,500m)
・1405-15……金峰山山頂(標高2,599m)
・1430-40……休憩(標高約2,550m)
・1534-40……休憩(標高約1,150m)
・1550……朝日岳山頂通過(標高2,579m)
・1630……朝日峠通過(標高約2,450m)
・1640-45……休憩(標高約800m)
・1705……大弛峠到着(標高約2,400m)


今回の写真出展メンバー(提出順)は以下の3人です。
藤原 由香里(34点)
福田 晴子(36点)
伊藤 幸司(59点)


このalbumシリーズは糸の会の山行を参加者のみなさんと記録した写真集です。
(期間を限定せずに)ご覧いただいたみなさんのコメントをお待ちしています。
★メールはこちらへ ito-no-kai@nifty.com

撮影:藤原 由香里














撮影:福田 晴子
















撮影:伊藤 幸司























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【01】撮影:10時36分=藤原 由香里
塩山駅からタクシーに乗り、大弛峠へ。タクシーの運転手さんが観光タクシーさながらに解説をして下さる。恵林寺、放光寺を通り過ぎ、袋の被ったブドウ畑も通り過ぎる。確か、松里のブドウが美味しいと言っていたような。
徐々に標高が上がるにつれあくびが連発、眠いィ。と思っていると、アレ? 雨が降ってきた。タクシーの中でカッパを上下着て、外に出る。アラ? 雨、止んだねぇ。それならばと上のカッパをさっさと脱ぎ、足取りも軽く山行を開始した。
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【02】撮影:10時38分=藤原 由香里
さっきまでの雨で、倒木から生えた苔や緑がプックリ、ツヤツヤしている。私の後ろを歩いていたYさんが許して下さるがまま、こんな写真ばかりしつこく撮ってしまった。
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【03】撮影:10時38分=藤原 由香里
最初は、登りが続く。雲の中にいると思うと登りも楽しく感じるのです。
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【04】撮影:10時42分=藤原 由香里
まだまだ現役の木にこんなに立派なゼニゴケが生えている。
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【05】撮影:10時42分=伊藤 幸司
10時35分に標高約2,360mの大弛峠を出発。この服装からは想像できないところですが、濃い霧の中をタクシーで登って来たら、峠についた途端に土砂降りの雨。「どうしよう?」と思いながら車内を利用して雨具を着ているうちに小雨に。そして雨上がり。雨雲が頭上を通り抜ける……かもしれないというイメージを共有しつつ、できるだけ歩きやすい服装で、と歩き出したのです。そういう経緯から、歩き出しは久しぶりに私がトップをとりました。
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【06】撮影:10時43分=藤原 由香里
岩場の登りが続く。水晶が採れたそうだから、探せば見つかるカナ?
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【07】撮影:10時43分=福田 晴子
ツートンカラーが粋な梢。名はアオモリトドマツ、樹氷でよく知られるメジャーな木だという。これがトドマツか。杉かと思った。調べたらマツ科モミ属であった。杉の要素まったくなし。
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【08】撮影:10時44分=藤原 由香里
まるで、シラビソがドレスの裾を広げて、『綺麗でしょう?』と嬉しがっているようだったり、指先にネイルをしているようだったりします。
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【09】撮影:10時46分=藤原 由香里
スギゴケの中にツヤツヤのキノコがひょっこり育っている。
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【10】撮影:10時49分=福田 晴子
濡れていよいよ萌える夏の若葉。薄暗い森に発光するようだ。この日、道中はこの色で満たされていた。
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【11】撮影:10時53分=藤原 由香里
青空のカケラです。
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【12】撮影:10時53分=福田 晴子
雨上がりの森へ。
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【13】撮影:10時59分=伊藤 幸司
最初の休憩。衣類の調節のために10分休みました。
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【14】撮影:11時00分=福田 晴子
木にしがみついているのは、マリモ…?(違) 宇宙生物的である。
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【15】撮影:11時01分=藤原 由香里
まぁるく山苔がくっついて、ヨチヨチ歩き出しそう。
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【16】撮影:11時06分=藤原 由香里
苔の影に隠れて、悪そうなヤツがいます。
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【17】撮影:11時10分=藤原 由香里
なにやら、おしゃべりが聞こえてきそうな。
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【18】撮影:11時18分=伊藤 幸司
標高2,360mまで車で上がってしまって、2,579mの朝日岳を経て2,599mの金峰山まで、という道のりはあくまで平べったいイメージです。ラクチン感で、ちょっと後ろめたい気持ちで歩き出したはずです。でもこんな場所が登場すると「稜線」というものを下界から仰ぎ見たときの凸凹感を思い出します。
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【19】撮影:11時26分=藤原 由香里
ツヤツヤ、ピカピカのきのこです。
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【20】撮影:11時32分=藤原 由香里
倒木から、立派な木が生えて、この山の力強さだね。
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【21】撮影:11時32分=藤原 由香里
倒木の根っこだってまだまだ現役だ。倒れても、生き続けるのだね。
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【22】撮影:11時34分=伊藤 幸司
奥秩父のこれは縦走路。雲取山をスタートして金峰山を目指した奥秩父縦走は、昭和30年代の登山青年たちにとっては登竜門。私より10歳先輩たちには体力勝負の道でした。
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【23】撮影:11時36分=福田 晴子
足元の新芽の中に、小人が腰かけていそうなベンチ。約10センチメートルの空間。
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【24】撮影:11時36分=福田 晴子
幼いころ絵本で見たのはこんな世界ではなかったか。いわむらかずお「14ひき」のシリーズのような。ねずみの目で見る、柔らかな下草の森。
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【25】撮影:11時45分=藤原 由香里
頑張れと言われなくても生えている。
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【26】撮影:11時49分=藤原 由香里
雨上がり、水を抱えたサルオガセ。
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【27】撮影:11時54分=藤原 由香里
そこかしこ、活動続ける、ちっちゃい者クラブ。
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【28】撮影:11時54分=伊藤 幸司
こういうところで私は登山道の整備状況を確認します。この部分のことではなくて、この先に荒れた道が出現してくるかどうか。
一瞬、この道の長い歴史を想像したりもします。田部重治(1884-1972)が、この山域の魅力を伝えようとしたのは1919年(大正8)の『日本アルプスと秩父巡礼』、それが1930年(昭和5)に改題『山と渓谷』として出版されて一大ブームを引き起こしたのです。
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【29】撮影:12時03分=伊藤 幸司
なぜかここ一か所だけにこんな風に角張った岩が積み重なっていて、本来なら気持ちのいい展望台になっています。「大ナギ」と呼ばれているようです。雨雲が去ったのはいいとして、周囲360度はまったく霧の中。千葉方面から来た人はここで本格的な腹ごしらえです。
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【30】撮影:12時04分=藤原 由香里
真っ白な、展望360度。
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【31】撮影:12時10分=福田 晴子
最初の休憩における伊藤先生の講義。幅広の口のボトルに水を凍らせて持っていき、普通のペットボトルに入れた水を凍らせた方に注ぎながら飲む、という知恵である。
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【32】撮影:12時12分=福田 晴子
続いて、持ち物リストにあった「スペシャルおやつ」について。参加者全員にとって謎の指示だったようだが、その意図は「山で食べるとちょっといいかも、という特別感のあるおやつ」。ふだんはあまり手が出ないものや、少し高級なお菓子などを山で味わってみようという趣旨だ。新調なさったというサーモスの保冷バッグから伊藤先生が取り出したのは、プリンと野菜ジュースである。
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【33】撮影:12時13分=福田 晴子
講義中、失礼にもパシャパシャ写真を撮っていたところ、Y氏だけなぜかばっちりカメラ目線であった。
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【34】撮影:12時15分=伊藤 幸司
初めての人がふたり参加。それも平均年齢を大きく引き下げる人たちなのでなんとなく華やいだ雰囲気です。
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【35】撮影:12時16分=福田 晴子
Wさんは「スペシャルおやつ」を考えた結果、千葉県産の立派な初もの落花生を茹でてきて皆に配ってくださった。
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【36】撮影:12時16分=福田 晴子
切り立った岩場と整列する樹木。この境は人工的なものか自然発生的なものか? なぜある箇所には突如かたまって岩場が現れるのか?
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【37】撮影:12時17分=伊藤 幸司
休憩時、黄色いシャツの「お姉さま」(初参加の方によるとみなさんそうなんだそうですが)の背後にちらりと見えたハクサンシャクナゲ。
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【38】撮影:12時18分=福田 晴子
「スペシャルおやつ」をいただく。茹でたて落花生の柔らかな歯ざわりとほんのりした塩気が甘くも感じられて、美味。ご馳走さまでした。
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【39】撮影:12時23分=福田 晴子
さあ再び出発。皆さんのザックは思いのほか大きい。海外長期旅で持つようなサイズだ。これほどの荷をかついでこんな岩場を登るとは、何と強靭な。
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【40】撮影:12時26分=伊藤 幸司
奥秩父の主力樹種のシラビソの道……でしょうか。
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【41】撮影:12時31分=福田 晴子
あ、シイタケ! ではないだろうが、キノコらしい形のキノコである。そういえばタクシーの運転手さんが私たちを待っているあいだ何をして時間をつぶしているかと聞けば「キノコ採り」だとか。たくさん採れたかな。
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【42】撮影:12時34分=伊藤 幸司
岩間にニガナらしき花、タカネニガナかもしれませんが、ちょっとふっくらした感じなので自信ありません。
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【43】撮影:12時35分=福田 晴子
目を疑った岩の急斜面。写真だと角度感が伝わらず残念だが、この日初めての恐怖だ。「ここ降りるなんてあり得ない」と心中で叫んだ。ところがほかの皆さんは平気な顔で降りていく。どういうことだ。
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【44】撮影:12時36分=伊藤 幸司
ハクサンシャクナゲはここでは花はもう終わり。それに対して葉っぱが元気です。フレッシュです。シャクナゲの葉はシワやシミでけっこう衰えた感じに見えることが多いのに、と思いました。
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【45】撮影:12時38分=伊藤 幸司
稜線上に名前の付いたピークがあると、けっこうな上りがあって、そのあとに結構な下りがあります。それもただの上り下りではなくて、下界から見て「山」という顔つきを作っていなければ名前などつけられません。これは朝日岳の下り。
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【46】撮影:12時43分=福田 晴子
ようやく拓けたポイントに出た。私の想像ではこうした道を歌でも歌いながらランラン歩くはずであった。「今回はアップダウンもなく楽ですから軽すぎるくらいかもしれません」という先生の事前評を鵜呑みにしてはいけなかったのだ。
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【47】撮影:12時45分=伊藤 幸司
ネット上のキノコ図鑑『キノコ写真一覧』で見てみましたがわかりません。
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【48】撮影:12時45分=伊藤 幸司
スギゴケ(だと思うのですが)の森から伸び上がって翼を広げたマイヅルソウ……というふうに見えました。
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【49】撮影:12時48分=福田 晴子
星のような花のような草の面に、ところどころハート型の芽。小憎らしいほど愛らしい造形美よ。名前を教えていただきましたが、忘れました。メモ常備の必要。
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【50】撮影:12時51分=福田 晴子
ある一帯の木々がこのように群れて立ち枯れになることがあるという。自然な世代交代か、ウイルスなどの仕業かは不明だそうだ。
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【51】撮影:12時55分=伊藤 幸司
朝日岳山頂からの下りがまだ続いています。
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【52】撮影:12時56分=福田 晴子
鮮やかなびろうどの苔と天に直立する木々が森の大気を演出する。ところどころに、アモリトドマツの若木。幼木から老樹までの各世代を見られるのは健全な山の姿だという。
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【53】撮影:12時57分=伊藤 幸司
これはシラビソの林だと思うのですが、林床に稚樹がたくさん生えています。林を構成する木も、太いのやら細いのやら。つまり天然更新がうまくいっているように見えるのです。
丹沢などでは見晴らしのいい低いササ原に朽ちそうな古木がポツンポツンと立っています。20年ぐらい前にはササは人の背丈ほどもあって迷い込めない森だったといいます。それと比べると、奥秩父の森はとても健全なものに思えました。
ところが「奥秩父亜高山帯針葉樹林におけるニホンジカ食害の影響」というレポートが1枚、突然ネット上に出てきました。出典は不明、著者は「田中元気・櫻井尚武・佐藤剛(日本大)」とありました。それによると大弛峠周辺ではシカの食害は1992年の調査時には報告がなく、2006年には顕在化したとのこと。
その2006年の調査では「1.3m 以上の樹高のものではオオシラビソ(アオモリトドマツ)、シラビソが約80%、コメツガ34.4%、トウヒ0%、ダケカンバ1.5%が食害を受けた」とされています。その後約10年、私には元気な森に見えるのです。
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【54】撮影:12時59分=福田 晴子
霧の向こうからユニコーンでも顔を出しそうな気配だ。「このマイナスイオンのミストをいっぱい浴びると翌日お肌がつるつるになるんですよ」との好情報。
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【55】撮影:13時00分=福田 晴子
今回気がついたが、私は苔が好きらしい。苔ラブ。苔萌え。
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【56】撮影:13時02分=福田 晴子
ああ、奥まで群生するこの細長い葉の名も忘れてしまった。なんでも書き留めておかねば。目立たない緑の花をつけることは覚えている。
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【57】撮影:13時11分=福田 晴子
地に這う草をマクロで見ればヤシの木が立ち並んでいるようで、小さな生きものたちにはちょっとしたリゾートか。
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【58】撮影:13時14分=伊藤 幸司
枯木が倒れていましたが、元気なときに大きな力でへし折られたというふうにも見えます。そうだとすると重い雪が突然積もって、それをたっぷり受け止めた元気な木がその重さで圧殺されたと私は考えるのですが、どうでしょう。
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【59】撮影:13時21分=藤原 由香里
花然り、葉っぱ然り、正統な、花の装いゴゼンタチバナ。といつも思うのは、私だけかなぁ。
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【60】撮影:13時21分=伊藤 幸司
ハクサンシャクナゲの、ピンク色の美しい花が登山道脇、私の目の高さに咲いていました。
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【61】撮影:13時23分=福田 晴子
シャクナゲという花を初めて見た。名前を聞いたことしかなかったが、何やら美しげな響きだと思っていた。なかなか存在感のある優雅さだ。帰って調べると、漢字では石楠花(石南花)と書く。石の間に生えて南向きの土地で育つことに由来し、もともとは中国で別の花を指す語だったとか。ツツジ科で、言われてみればツツジに似ている。
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【62】撮影:13時26分=伊藤 幸司
この縁取りは何でしょう。
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【63】撮影:13時31分=藤原 由香里
正統なキノコ。
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【64】撮影:13時31分=伊藤 幸司
シラビソの林がえんえんと続きます。
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【65】撮影:13時33分=伊藤 幸司
ハクサンシャクナゲはこの白い花が清楚で美しいと思います。
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【66】撮影:13時34分=伊藤 幸司
純白でなくてピンクがかっていてもいいんじゃない? と思います。
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【67】撮影:13時35分=藤原 由香里
山頂付近のシャクナゲは8月でしたが、ピカピカです。
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【68】撮影:13時35分=伊藤 幸司
シャクナゲの木は想像よりはるかに細くて頼り無げな感じなので、他人の巨木とからむと安心感が生まれます。
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【69】撮影:13時35分=伊藤 幸司
枝は細いけれど、葉っぱは立派で、ときに花だってゴージャスに咲かせるシャクナゲの派手な生き方は、どうだろう? と思います。放っておくと何年に一度かの大豊作のあと体力回復に数年かかるのですから浪費型は間違いのないところ。
蓄えを一気に消費するお祭りを文化人類学的には北米インディアン起源のポトラッチ(大盤振る舞い)といいます。でも多くの民族では結婚式や葬式が多かれ少なかれそれに当たると思います。2005年には北は秋田駒ケ岳から南は屋久島までシャクナゲの花のポトラッチを訪ねる山旅を一気に計画しました。
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【70】撮影:13時36分=伊藤 幸司
道際にはこんな木彫品、自然が削り上げた作品がいっぱい転がっていました。
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【71】撮影:13時36分=伊藤 幸司
シャクナゲの森を抜けて、道はいよいよ金峰山山頂に近づいているようです。
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【72】撮影:13時37分=伊藤 幸司
シャクナゲの花には、ちゃんと虫が訪れていました。
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【73】撮影:13時39分=伊藤 幸司
いよいよ金峰山の山頂部に上がりました。ゆるやかに頂上へと向かいます。
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【74】撮影:13時41分=福田 晴子
「先生、もうそろそろ頂上ですか?」「うん、あと一息だよ」「わあ、あと一息ですね!?」「……うん、登山用語でね」先生ニヤリ。
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【75】撮影:13時43分=福田 晴子
森林限界で岩と低木ばかりになった。本州のこの辺りでは大体2500メートルくらいが森林限界になるという。山肌を覆っているのはカラマツだそうだ。トドマツ、カラマツと「おそ松くん」のオリジナルを次々認識できた。

■コメント1:伊藤 幸司=2017.8.29
「カラマツ」は山腹での秋の黄金色がすばらしいという話との混乱だと思います。森林限界で主役となる木はハイマツです。
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【76】撮影:13時47分=藤原 由香里
ハイマツの山頂付近の広がりを行く。
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【77】撮影:13時47分=福田 晴子
こんな岩場だとどっちへ行っていいか迷いそうですねと言ったら先生、「迷いませんよ。道が見えるでしょう」。え?道?? 「ほら、そこにストックを突けばいいんですよ」
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【78】撮影:13時47分=福田 晴子
よく見ると、青黒く苔むした岩(写真)と、つるりと薄茶けた岩がある。苔のない薄茶の部分は、人が踏みしめた跡だ。そこを辿れば道になる。しかしすべりそうだなあと思っていると「今日はすべらない岩だから良かったですね」と先生。そうなのか。
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【79】撮影:13時47分=福田 晴子
ストックを突く場所として示されたのは、岩のすき間の溝だ。「皆が突いた跡があるでしょう」。たしかに少し色が変わってへこんだ所がある。いざとなれば岩盤に突き刺して使う。ストックは刃物だという。

■自由投稿コメント1:伊藤 幸司=2017.8.29
ここはダブルストックの重要なポイントなので補足というか、訂正を。
このような「岩のすき間」にストックを突っ込むと、からだが前方へ進んだときに軽く曲げてしまうことが多いのです。ストックを体の前方へ突いたら、からだがストックを追い越す前に引き抜いて次の動作に移ることが必要です。下りでは「前方へ突いて、前方から引き抜く」とすべきです。
ここでは前進というよりは、1歩ごとの安定を得るために、岩の隙間や、ときには真正面の岩壁まで、ありとあらゆる支点を活用するという考え方を示したつもりです。岩肌のほんの小さな凹凸や、何もなければストックの超硬合金の刃を岩に鋭く食い込ませて支点を作ります。ダブルストックは本来岩場で使うように鋭利な刃物(石突)を備えているということを説明したつもりです。
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【80】撮影:13時55分=伊藤 幸司
これまでは植物によって覆われていた花崗岩が山頂に続く平たい稜線ではむき出しになってきました。標高は2,550mを越えていますからすでに森林限界を越えています。つまり気候的に樹木の育ちにくい高度なのです。金峰山の山頂部は高山帯にまで突き上げているということができます。
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【81】撮影:14時02分=伊藤 幸司
いまトップに立っている人が自分の判断で道を選んでいくのですが、標識などはないので岩の上面につけられた足跡、人が歩いてできたこすり感をたどっていきます。
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【82】撮影:14時03分=藤原 由香里
この岩をくぐり抜けると、串団子のような山頂の標識に到着です。
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【83】撮影:14時04分=福田 晴子
この岩のアーチをくぐれば頂上だ。
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【84】撮影:14時07分=福田 晴子
ここからは本州のすべての山々を四方に見晴るかす絶景が広がっているそうだが、この霧。

■自由投稿コメント1:伊藤 幸司=2017.8.29
軽い訂正です。「本州のすべての山々」というところを「日本のほとんどの高山」としてください。気候帯としての高山帯をもつ山は緯度が高くなって北海道などでは標高1,000m以下にまで下がっていきますが、標高2,500m以上の山はすべて本州中央部に集まっていて、お互いがお互いを見合う位置関係にあるのです。金峰山からも「全部」ではないにしても「ほとんど」の高山を眺めることができるのです。
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【85】撮影:14時09分=福田 晴子
頂上で食べるとなんでもおいしいね。いただいたパイナップルも甘くてジューシィで喉に沁みたなあ。
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【86】撮影:14時13分=藤原 由香里
串団子のような山頂の標識です。
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【87】撮影:14時18分=伊藤 幸司
山頂に立ちました。一瞬霧が薄くなって、五丈岩がボヤ〜っと姿を見せました。南アルプス鳳凰三山のオベリスクと対をなしているといっても過言でないランドマークです。
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【88】撮影:14時18分=伊藤 幸司
大弛峠を出発したのが10時35分、この写真まで4時間近くかかっています。私のシミュレーションマップでは15パワー=約2時間と計算していましたから、およそ倍の時間がかかっているのです。
標高差50mの上り・下りと水平距離500mをそれぞれ1パワーとして、1時間に8パワーを出力して歩くという計画です。平地なら時速4km、標準的な登山道の登りなら時速1kmという出力になります。稜線や下りではもちろんもっと速くなりますが、それがここでは計算どおりにいきませんでした。
当然、同じ道を同じペースで戻れば大弛峠に着くのは18時ごろと概算できますが、帰路のタクシーは余裕を見て「15時半」としておきました。あと1時間で戻らなければならないので、放置しておくわけにいきません。ここで電話が通じるのを確認して「予定が遅れています」という連絡だけはしておきました。
このルートは大弛峠への舗装工事がまだ行われていたころには「往復3万円で、5時間の待ち時間つき」という金峰山往復登山をタクシーに乗るごとに宣伝されました。今ではメーター料金で上がってくれますが、同じパターンの登山として計画したのです。
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【89】撮影:14時21分=伊藤 幸司
山頂を離れようとする瞬間に、振り返ると五丈岩が見えていました。すでに帰路に入っていた人たちは見なかったかもしれませんが。
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【90】撮影:14時22分=藤原 由香里
この五丈岩さえ見えなかった。『おいおい、ワシを見ないで帰るのかい?』と帰ろうとする私たちに、ひょっこりと姿を現した。みんなに見てもらってよかったね。
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【91】撮影:14時22分=伊藤 幸司
往路と復路が同一の往復登山は、私はできるだけ避けるのですが、マイカー登山だと基本的なプランになります。
その積極的な良さを挙げるとすると、往路と帰路の見え方の違い。往路で見ていたもの、見ていなかったものが帰路でどうなるか。それと、帰路の偵察が往路で行われているので、安全度が高くなります。
実はこの日、糸の会では珍しく「参加自由」に近いプランとしていました。初めての人が2人、何年ぶりという人が1人、無理はできない状況でした。私は往路で時計を見ながら、どこで引き返そうか何度も考えました。そして山頂までは行く、という判断をしたのです。
……全員初顔合わせというような山歩きは、以前は何度もしています。だからここからが腕の見せ所かもしれません。
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【92】撮影:14時22分=福田 晴子
数分前まで何も見えなかったのに、濃霧の中から魔王の砦みたいな岩山がおもむろに現れた。満を持して絶妙な登場。重低音のBGMが似合いそうだ。
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【93】撮影:14時23分=福田 晴子
特に広場だとか突端だとかの頂上らしい舞台はなくただ前後同様に岩の道が続いているだけだったが、ここが頂上らしい。水泳のターンのように、タッチしたらくるりと引き返す。帰りも同じ道だが足を運ぶだけで必死の私は景色もろくに覚えていないので、また新鮮に歩けたのは初心者得であった。
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【94】撮影:14時24分=伊藤 幸司
往路ではけっこう難渋した山頂手前の巨岩地帯を、みなさんスムーズに通過していきました。
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【95】撮影:14時27分=伊藤 幸司
巨岩地帯を通過するところで列の全体がずいぶん延びました。ベテラン陣はさすがに順調です。私はここで一度ペースを整えるため、先頭に出ることにしました。
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【96】撮影:14時36分=伊藤 幸司
メンバー11人のうちこの8人の暴走を止め、後ろから続いてくる3人のペースを落とさないようにするにはどうするか? 急ぐという方向に管理しようとするには残された距離が大きいので、ここではまず、帰路のペースをうまく作り上げたい、リセットしたいと考えました。
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【97】撮影:14時46分=伊藤 幸司
道はハクサンシャクナゲの花が見頃の樹林帯に入りました。帰路の一本道が始まります。
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【98】撮影:14時46分=伊藤 幸司
以前は私が先頭でペースメークして、先頭部にペースの遅い人たちに来てもらうのが常道でしたが、ここ2年ほど、私は最後尾について、先頭を「10分交代」してもらう方式をとっています。
その「10分交代制」は、もちろん一般的にイメージされる「リーダー養成」と似ているかもしれませんが、意図はまったくちがいます。
先頭の交代というと、一般的に雪山でのラッセルがイメージされると思います。先頭を終わった人は1歩道を外して、2番目以降の人たちが前に出て、最後尾に着くという方法をとりますが、私は逆に一番後ろの人が前に出るというまだるっこしい方法をとっています。
糸の会式の先頭交代のいちばん重要な点は「10分毎」に全員が集結して、一番後ろの人が前に出るので、ペースの遅い人があせらずに自分のペースで歩けること。先頭の人は後ろの人のペースを考えずに自分の一番気持ちいいペースで歩いてみることができること、です。しばしば元気な人がアッというまに見えなくなりますが、そういうスピードアップも全体に及ぼす影響がありません。「10分後」にはリッセットされるからです。
グループで歩きながら各自が(限定的ではありますが)自分の「気持ちいいスピード」で歩いてみる、というチャンスは10年、20年の付き合いのベテランメンバーにはストレス解消法としても優れていると思います。その中で、経験の浅いメンバーは自分の安全速度を発見しつつ、周囲のみなさんのスピードも体験できるのです。もし私自身が個別指導したい人がでたら、最後尾の私のところに来てもらいます。
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【99】撮影:14時47分=伊藤 幸司
こういう花を往路ではみなさん止まって見ていましたが、帰路では素通りに近い存在のようです。
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【100】撮影:14時48分=藤原 由香里
ピカピカのシャクナゲです。
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【101】撮影:14時55分=伊藤 幸司
往路では気づかなかったのですが、春先にオオバギボウシの若葉と間違えられて食中毒を起こすという毒草の「バイケイソウ」(総称)の葉っぱですが、この花が出てきたので、白い花をつけるコバイケイソウではないとわかりました。緑色の花なのでミヤマバイケイソウかと思いますが、(ただの)バイケイソウという可能性もあって区別がつきません。
高山型か、そうでないかというのですが、私の印象ではバイケイソウは花が白っぽく、穂の付き方も散漫だという印象があります。が「区別しない」という考え方もあるようなのでわかりません。「亜種」は区別しないほうが、シロウト的にはいいのですが、山の花となると「ミヤマ」がつく、つかないで雰囲気が大きく違ったりするのでそうもいきません。
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【102】撮影:14時56分=藤原 由香里
きみどりのバイケイソウ。
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【103】撮影:15時09分=伊藤 幸司
慣れないで参加された皆さんのダブルストック術がだんだんこなれてきて、下りのスピードが確実に速くなりました。
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【104】撮影:15時10分=藤原 由香里
ピンクッション? イエイエ、苔と雨の玉。
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【105】撮影:15時14分=伊藤 幸司
キノコが出てきたら、ネット上の「キノコ写真一覧」でインデックス写真を軽く一往復、見させてもらいます。ドンピシャ一致することはほとんどないので、よほど特徴のはっきりしたキノコでないと先に進むことにはなりません。これもけっきょくわかりませんでした。
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【106】撮影:15時14分=伊藤 幸司
前の写真と同じキノコですが、こちらの写真でまたちょっと違う雰囲気が見えたのでもう一度「キノコ写真一覧」で見てみると、ひょっとしてヒロハホウライタケかもしれないと思いました。でも「ヒロハホウライタケ」で調べてみると違っていました。
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【107】撮影:15時15分=伊藤 幸司
全体のペースが、いくぶんアップしながら整ってきました。
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【108】撮影:15時16分=伊藤 幸司
ここにあるのもミヤマバイケイソウかバイケイソウかというところでしょうが、葉っぱだけが広がっていました。丹沢などではシカが食べない毒草ゆえ、バイケイソウ(丹沢・箱根などではオオバイケイソウという亜種名も使われているようです)が群落を作っています。ここでは標高が1,000mほど高いのでミヤマバイケイソウでいいのでしょう。
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【109】撮影:15時16分=伊藤 幸司
この道は奥秩父の縦走路としては観光ルートに近いので清潔感にあふれています。しかし場所によっては鬱蒼たる深い森を頭を低くして歩かせていただくというような場所も多くあります。
こういう緑の造形が、おどろおどろしく続くと「奥秩父」というイメージになるのです。山小屋のみなさんが「東アルプス」という名称で広めようとしていますが、登ったら3,000m峰が林立する南アルプスの山麓のジャングルと、わずかに高山帯に頭をもたげた奥秩父の山頂部のジャングルとでは、ちょっと格が違うかもしれません。
奥「秩父」といいながら秩父の最奥は山脈中央部の甲武信ヶ岳(甲州+武州+信州)までで、後半部分は山梨県と長野県の県境となっています。
名前と現実が違うという意味では1950年(昭和25)に「秩父多摩国立公園」として指定されたものを、2000年(平成12)に山梨県からの要望によって「秩父多摩甲斐国立公園」と改称されたという経過があります。
「東アルプス」という名をかぶせたいという気持ち、わからないではありませんが、思い切って「みどりアルプス」というようなキャッチコピーだったらどうでしょう。緑を存分に楽しめる山脈ですから。
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【110】撮影:15時18分=伊藤 幸司
シラビソの森を抜けていきます。心地いい空間が広がっていきます。
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【111】撮影:15時19分=伊藤 幸司
稜線の道はおだやかに延びていきます。歩くリズムが定まればどこまでも歩いていける気分になります。北アルプスなどでの小屋泊まり縦走ではそういうウォーキング・ハイに近い状態が必要になります。
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【112】撮影:15時24分=藤原 由香里
帰りも、下り登りを何度も繰り返し繰り返し。
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【113】撮影:15時33分=伊藤 幸司
なんだかわかりませんが、キノコがまた出てきました。
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【114】撮影:15時34分=藤原 由香里
パンみたいなキノコ
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【115】撮影:15時35分=伊藤 幸司
さてこれはどうなった跡でしょう。樹皮が力で剥がされて、赤むけの肌が出ている状態のように見えますが、こういう不思議な木肌の木を見たような記憶もないではありません。もしこれがイタズラの結果なら人間かシカしかいないと思うのですが。
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【116】撮影:15時38分=藤原 由香里
ツヤツヤキノコ
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【117】撮影:15時39分=藤原 由香里
連続キノコ
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【118】撮影:15時43分=伊藤 幸司
山頂を出てから1時間半、朝日岳山頂への最後の登りになりました。往路でも1時間半でしたから時間的にはほとんど挽回できていません。
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【119】撮影:15時44分=伊藤 幸司
足元にタカネニガナがありました。往路では気づかなったところです。
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【120】撮影:15時57分=伊藤 幸司
往路長い休憩をした展望台の「大ナギ」です。ここまで1時間半で来ましたから、やっぱりそれぐらいはかかるのでしょう。電話が通じたので「あと1時間はかかります」とすこしサバをよんで報告しておきました。
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【121】撮影:16時07分=伊藤 幸司
枯れ木に緑の盆栽です。こういうのを見始めるとそういう時間が必要になりますね。
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【122】撮影:16時20分=伊藤 幸司
奥秩父にも縞枯れ現象が見られます。山の円形脱毛症ですが、北八ヶ岳の縞枯山が有名です。ネット上には奥秩父の縞枯れ現象の論文もありますが、結論としてはその原因は不明。いろいろな要因が重なってのことのようです。単純な自然更新による世代交代ではなくて、部分的な土壌水分の異常だとか、季節風、あるいは環境変化などが影響しているのでしょうが、ウィルス説の論文も見たことがあります。
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【123】撮影:16時25分=伊藤 幸司
倒れている木を見ると、しばしば根が意外に貧弱だと思います。根が十分に張っていなかったから倒れたのでしょうが、ときどき見る印象ではどの木もけっこう危うい状態で生きていると感じます。そういう悲劇の現場に臆面もなく覆いかぶさっていく緑の軍勢。
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【124】撮影:16時30分=伊藤 幸司
朝日峠という鞍部からほんのちょっとの登りが出現。往路では記憶になかった小さな起伏が、ここではっきり感じられたりするのです。写真を見せられただけなら、結構な登りの一場面というふうに感じるに違いありません。
事実、この10分後に先頭交代すると、最後の休憩を入れて、先頭の元気な「お姉さま」たちはタクシーに向かって走り始めました。みんな時計を見ながら歩いていたわけです。
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【125】撮影:16時37分=藤原 由香里
仲良しキノコ
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【126】撮影:16時39分=藤原 由香里
いつも、空と木々を見上げた写真を撮る。いつも、きれいだなぁと思う。
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【127】撮影:17時59分=伊藤 幸司
タクシーは約50分で山を下りました。町に出ると、今日初めて、山の姿を見ることができました。
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【128】撮影:18時20分=福田 晴子
下山後、帰路の駅で。疲れているはずなのに、皆さん清々しく、いい笑顔です!
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【129】撮影:18時20分=福田 晴子

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