*本来の計画は紅葉シリーズの上高地でした。ハイシーズンですからどこに泊まるか難航して、最終的には徳本(とくごう)峠の徳本小屋に泊まって、クラシックルートを島々まで歩くとしました。
*ところが12日に台風15号が本州に上陸、甚大な被害を与えながら駆け抜けていきました。案の定JR中央本線が止まり、しばらくは上高地に行き着けないという状況で、計画を中止するしかないという状況になりました。
*そこでもうひと頑張りしてみたところ、東京からの「往復バス送迎付きプラン」のある裏磐梯レイクリゾート(旧猫魔ホテル)に空きがあったので、計画を変更、というかたちで実施しました。
*以前、帰路のバスを捨てて、磐梯山に登ったことがありました。帰路のバスはホテル発13時30分ですからまともな登山はできません。桧原湖の湖岸のどこかでロングロング・ウォーキングというイメージだけで、出かけました。
*1日目は「腹ごなし」の五色沼。すなわち糸の会の裏磐梯の定番です。2日目は、じつは繁忙期でないとタクシーが裏磐梯に常駐していないということで、往路と帰路の予約と私たちの歩きとのバランス調整がむずかしく、往路のタクシー運転手とのあいだで個別相談をすることになりました。
*そして……ですが、じつはリーダーの私がカメラを忘れたのです。予備のカメラも(この時期たまたまのことですが)入れてありませんでした。以前、一度そういうことがありましたが、そのときには地元のカメラ屋で即時使用可能な単3電池式カメラを購入しました。今回は(やっぱり本気でなかったからでしょうか)伊藤は写真を撮れないということで、カメラなしの2日間が不安か気楽か無念か感じながら、みなさんに頑張っていただくことにしました。
*私は写真で行動を記録できないぶん、メモをこまかく取りながらみなさんについていったのですが、そのメモも帰宅後に紛失。写真に加えて行動記録も失ったという状態になりました。
★なお紛失していたメモ類が出てきましたので、行動内容がすこしはっきりしてきました。可能な範囲で行動記録を補足しておきます。(2020.4.17 伊藤 幸司)
*キャプションはタイトルではありません。文字数自由(できれば40字以上、数百字でも。一律200字と決めている方もあります)としているのは、写真と撮影者との関係を軸にした自由な「フォトエッセイ」を理想と考えているからです。
*また撮影者以外のかたの自由なコメントも順次掲載させていただきます。その場合はWeb画面で取り出した写真に文章(と氏名)を加えて、メールでお送りください。どなたからのものでもありがたく掲載させていただきます(若干の編集作業を加える場合がありますから、問題があればお知らせください)。
■1日目

【撮影】1日目 14時31分=矢野 博子
台風の被害で 本来の目的地の上高地へは入山できないことが分かり 急遽 ここ裏磐梯に行くことになった。行きも帰りも 東京駅からの直通バスを利用。今回は 登山はなし。 途中のバスからは 被害を物語る川の氾濫の爪痕が 垣間見えたが 到着すると 御覧のような 見事な磐梯山が 待っていてくれた。1888年の噴火でできた地形との事だが それ程昔の出来事ではないのに驚いた。

【撮影】1日目 14時44分=小林 美子
磐梯山の北側
裏磐梯にある、大小30余りの小湖沼群の事を
五色沼という
緑·赤·青色の沼が点在し
磐梯朝日国立公園に指定されている
今日は台風19号の影響で上高地に行かれなくなった
(電車·道路が全面不通)のでこのコースとなった。
しかも、前日の事だった
でも4名が行くとの事で実行
13:30にレイクリゾートに
到着してこれから五色沼を散策だ
出発です。
この時は暖かく、寒さ対策は、まったく考えてませんでした。
これが後半、大変に寒い思いをする事になってしまいました。
ホテルのリックの中には
暖かい洋服がいっぱいあるのに〜〜

【撮影】1日目 14時49分=矢野 博子
一日目は 夕食までハイキング。五色沼の湖面には少し色づいた葉が写っていた。化学反応をおこしているのか 湖面に近い枝の葉は 白く色が変化していた。

【撮影】1日目 14時50分=矢野 博子
この色の変化は これはこれで珍しかったが 私には五色沼というが 五色の違いが良く分からなかった。

【撮影】1日目 14時51分=小林 美子
磐梯山の噴火によってつくられた美しい湖沼
1時間ちょっとの散策コース
これは、青沼
湖岸にある葉が白いのは何故だろう
沼の水についた所が白くなっている様だ
沼の水で反応した、葉っぱの化粧姿
調べてみたらこの化粧姿もなかなか見られないようだ
土や湧水に含まれるケイ素やアルミニウムが結晶化したものだと思うが、その粉が枝先に付着するためには沼の水面がかなりあがらなくてはならないので付着はかなり難しいらしいとあった。
青々とした葉に白い縁取りを施された木々の様子が水面に映って素晴らしい
見ることができてよかった。

【撮影】1日目 14時53分=矢野 博子
それでも ここの沼は 神秘的で吸い込まれそうな深い色をしている。エメラルドグリーンというのは こんな色かしら?

【撮影】1日目 14時56分=矢野 博子
この日の参加者です。何とこの日 コーチは カメラを持参してこなかったのです! 私は 多分100回以上糸の会に参加してますが 初めての出来事です。そんな訳でこの日の記録係は Kさんと私になりました。 台風の影響でどうなるかしら? 計画はどこへ?とやや疑心暗鬼になっていた私たちでしたが この笑顔です。撮影者伊藤コーチ

【撮影】1日目 14時57分=矢野 博子
沼を前景に磐梯山。去年は あそこのピークを目指しました。山頂近くの茶屋には 百名山を一筆書きした田中陽希のサインが飾られてたっけ。

【撮影】1日目 14時59分=小林 美子
るり沼。 昨年より今日はるり沼らしくきれいな色の沼です。
るり色で調べたら
やや紫みを帯びた鮮やかな青、るりという仏教の七宝の1つとして珍重された
宝石のいろ
それに相応しいきれいな色の沼でした。
とおくに磐梯山もくっきりみえて すばらしい

【撮影】1日目 14時59分=矢野 博子
湖面には光が差し込み そこだけが明るくなります。さざ波がきれい。

【撮影】1日目 15時01分=矢野 博子
散策路の反対側に目をやると 木々の合間から覗いたもう一つの沼。色が今迄で一番きれいだった

【撮影】1日目 15時08分=小林 美子
弁天沼
紅葉には少し早かったが
この沼は2番目に大きい沼
ここも素晴らしい!
もう少し紅葉していたらなぁ〜と
欲張ってしまう。

【撮影】1日目 15時10分=矢野 博子
これは何という名前の木の実か分からないが その赤い色に心が動いた。

【撮影】1日目 15時12分=小林 美子
赤い実は何だろう
わからないが、となりに
スクッと立っているのが
ウバユリ。花の満開になる頃には葉が枯れてくる事が多いため歯(葉)のない
姥にたとえて名付けられた
とあった
この名前のつけ方が気になる
今日は、このウバユリが
おおく見られて今回の主人公であった。
たくましくという感じで
立っていた。

【撮影】1日目 15時14分=矢野 博子
まだ 紅葉というには 早かったが 所々色づいていて 私たちを 慰めてくれました。

【撮影】1日目 15時34分=矢野 博子
咲き終わったウバユリは(このウバという名前がチト気に入らないけど) 随分と大きくてさぞかし 花は見事だったでしょう。

【撮影】1日目 15時41分=矢野 博子
今や熊の出没は どこでも珍しくないのだが クマ除けのハンドベルが 池のそばのベンチに置かれていた。鳴らしてみたかったが チョット恥ずかしくて 出来なかった。

【撮影】1日目 15時42分=矢野 博子
ここからの景色が一番眺めが良かったかもしれない。少し 湖面より高台にあるからかもしれない。

【撮影】1日目 15時50分=矢野 博子
ウバユリの最終楽章、これはこれで見応えがあって芸術作品のようだった。一つ 持ち帰ろうとポケットに忍ばせたが いつのまにか ボロボロに崩れおちて 粉々になってしまい、じきにゴミ箱へ 投入。

【撮影】1日目 15時53分=矢野 博子
この日 花に出会うことは 殆どなかった。何という名前か分からないが 健気な感じがする。

【撮影】1日目 16時12分=矢野 博子
最後に回った池は大きくてボートが何艘もつながれていた。 ハートのマークのついた 鯉がいるということで ここのボートにもハートが付いている。

【撮影】1日目 16時13分=矢野 博子
これが、恋を成就するというハートのマークのついた鯉。

【撮影】1日目 16時15分=小林 美子
五色沼では1番広い
毘沙門沼
まずは普通の鯉を写す
ハート💔の鯉を探す

【撮影】1日目 16時16分=矢野 博子
ただし“恋を成就”といっても 年齢制限があるらしく 私は とっくに 適応外だった。

【撮影】1日目 16時23分=小林 美子
白い体に真っ赤なハートがある鯉
いました!
しあわせを招くハートの鯉
会えない日もあるそうです
私達はラッキーだったのね!
目の前を泳いでいる姿は
じっくり見えたけど、写真に写すのは難しかった。
今その時の事を思うと恥ずかしいくらい大騒ぎをして撮った写真がこんなもん😊
赤いハートが少しみえるから
まぁ、いいとするかな。

【撮影】1日目 16時23分=小林 美子
もう1枚
ハートの鯉
■2日目

【撮影】2日目 07時43分=小林 美子
今日はどういうコースで歩くか···
桧原湖は一周37キロ
時間的に無理
野鳥の森迄タクシーで行く
ロビーでタクシー待ちの
ひととき

【撮影】2日目 08時15分=矢野 博子
2日目も天気は 良く 磐梯山が 気持ちよく空気爽やかだった。私たちは 桧原湖の周りを半周することになった。東京行きの帰りのバスが 昼過ぎには出るので 一周する時間はなかった。野鳥の森まで タクシーで向かい そこから湖に沿って歩き出した。

【撮影】2日目 08時27分=矢野 博子
秋の訪れを告げるキノコが現れ始めた。季節は着実に進んでいる。

【撮影】2日目 08時29分=矢野 博子
秋の気配は 所々に現れていたが まだ 全山紅葉には ほど遠かった。でも これは きれいな赤で人目を引いた。

【撮影】2日目 08時30分=矢野 博子
これは、山頂付近にいた鳥を撮ったつもりだったが どこにも見当たらない

【撮影】2日目 08時32分=小林 美子
野鳥の森の散策路は台風の影響で通行止めになっていたので車道を進む
紅葉している木があった〜
ここだけを写せば
いい紅葉だったと言えるかも·····

【撮影】2日目 08時32分=小林 美子
今日の紅葉の貴重な写真
空も青いし、気持ちの良い1日の始まりです。

【撮影】2日目 08時38分=矢野 博子
少し前の台風により 折られた枝が無残にも 道路を塞いでいて 何回かこんなところをまたいで行った。かなり 大きな枝も転がっていて 自然のすごさが伝わる。

【撮影】2日目 08時43分=矢野 博子
磐梯山の山容は こちらからが 一番均整取れていてきれいに思えた。
たっぷりとたたえられた水を眺めていると 豊かな気持ちになった。

【撮影】2日目 08時50分=小林 美子
離れ小島のように見えるが昔は桧原村があって水没してここだけ小島の様に残ったのかな?
少し紅葉しているように見えた。

【撮影】2日目 08時52分=小林 美子
このトンネルを歩いて15分程の所から
左側に入るとやっと山道だ
桧原細野深勝路
展望台を目指したが時間の都合で取り止め
タクシーの待ち会わせ場所の金山浜へ
そこは、桧原歴史館でもあるし、山塩ラーメン店でもある。
細野〜桧原まで約1時間半の山歩き
そのあとは叉車道を進んで桧原歴史館をめざします。

【撮影】2日目 08時53分=矢野 博子
湖を半周するとどこからでも 磐梯山のきれいな山容が眺められ 気持ちがゆったりとした。きれいな形をしている。

【撮影】2日目 08時58分=小林 美子
車道にこんな靴がおいてあった。これな〜に?
本当に、自殺ができる場所だったら悪いいたずらだけど
この場所ではどうみても
怪我ぐらいですみそうな場所
いたずらだとすぐわかったけど、こんないたずらを考える人がいるものだ
靴の中に、鍵まで入れておいて···

【撮影】2日目 09時00分=矢野 博子
湖はあくまでも静かで 青空が写って その水の色が一層深かった。

【撮影】2日目 09時01分=矢野 博子
木のてっぺんは すっかり色づいていて 青空とのコントラストが鮮やかだった。

【撮影】2日目 09時09分=矢野 博子
奥深い湖は 神秘的ですっかり心を 奪われてしまった。河口湖やら芦ノ湖のようにポピュラーな湖でないからこそのこの静けさが 保たれているのでしょう。

【撮影】2日目 09時10分=矢野 博子
湖岸から少し離れて 展望台の方に登って行くと 山らしくなってきて ダケカンバ? の林が現れてきた。

【撮影】2日目 09時24分=矢野 博子
こんな林は 私の望むところ。

【撮影】2日目 09時34分=矢野 博子
新鮮な空気が漂う林の中を歩くのは気持ち良かった。

【撮影】2日目 09時34分=矢野 博子
まだ 少し早い紅葉であったが やはり紅葉をみると 心が 高揚する。

【撮影】2日目 10時01分=矢野 博子
そして 反対側にもこんな感じで 木々が色づいていた。

【撮影】2日目 10時16分=矢野 博子
林の中に差し込む光のコントラストがきれいだった

【撮影】2日目 10時28分=矢野 博子
林の中を歩くのは 気持ちよかったが それ程長い距離ではなかった。

【撮影】2日目 10時45分=矢野 博子
足元には キノコ。踏んずけそうになって慌てて足をひっこめた。

【撮影】2日目 10時46分=小林 美子
桧原湖のモーターボート乗り場のようだが
今は誰もいない。
ちょっといい景色
今日はコーチがカメラを忘れてしまったので写真の記録係として、矢野さん
頑張っています。
いい写真が撮れるといいね!

【撮影】2日目 10時51分=小林 美子
すこ〜し紅葉が始まってきたなぁ〜
色がなんとなくついてきている。急に寒くなってきたので、どんどん色がついてくるだろう
ピッタリという時期は難しい
糸の会では、かなりあちこちに紅葉ねらいで行っているけどなかなかピッタリとはいかない。
でも、何度か最高の時に
も会っている。
糸の会の良いところです。

【撮影】2日目 10時56分=小林 美子
このススキを見て
箱根の仙石原を思い出した
箱根は今年、地震のおそれがあったり又台風19号の被害で大変な事になっている
今年のススキは観光客が少ないだろうと調べたら
10/25日現在も仙石原ススキ草原が立ち入り出来ない状態。遊歩道が削られたり石が流出したりする被害が続出しているそうだ。が
一週間後位には一部入れる様になりそうだ。
箱根に行く予定があったので箱根の事が気になっていましたので箱根の話になってしまいました。

【撮影】2日目 11時16分=小林 美子
又、車道を進んでいくと、下の方に屋根が見える、おりたところが大山祗神社
1888年、磐梯山の噴火で集落は桧原湖の湖底に沈んだ
社は水没を免れ湖畔に今もひっそりと佇んでいるが
参道ともう1つの鳥居は沈んでしまった。
モーターボートでの遊覧では沈んだ鳥居を湖上から見る事が出来るそうだ。
ぜひ、桧原湖にくる機会がある人はモーターボートで·遊覧してください。
冬は水位が下がり水没してしまった鳥居の上部が凍った湖面の上に姿を現す
参道に沿って植えられていた木々の根本部分もでてくる
冬だけにかつての参道が湖面にあらわれるのです。
なかなか見られない神秘的な鳥居である。

【撮影】2日目 11時16分=小林 美子
中央にモーターボートがとまっているのが見える
1人の男性が水中調査でもしてるのかなぁ〜?
ここからでは、なにをしているかわからないけど、この桧原湖はまだまだ未知の世界がある
神秘的な湖だ

【撮影】2日目 11時17分=矢野 博子
湖岸に下りると 一段と湖の広さと静けさが伝わって来た。

【撮影】2日目 11時18分=矢野 博子
磐梯山の噴火により村が沈んでしまったとの事。 鳥居だけが 残されていて 往時をしのばせている。

【撮影】2日目 11時18分=矢野 博子
今回の参加者4名。遠くから。撮影 伊藤コーチ

【撮影】2日目 11時20分=矢野 博子
そして 近くから。

【撮影】2日目 11時21分=矢野 博子
鳥居を湖から撮るとこんな感じ。参道の痕跡らしきものもあった。

【撮影】2日目 11時22分=小林 美子
水没を免れた鳥居と階段の上には社が、たっていた。
500人以上の死者が、でた他、桧原村が水没し消滅した
それをこの社は
今も見守っているように感じた。

【撮影】2日目 11時35分=矢野 博子
この鳥居に下りていく手前にあった山神社の説明の看板。

【撮影】2日目 11時49分=矢野 博子
街道の要所であったここには 一里塚の石像が 立っている。ここには 桧原歴史館というのがあった。

【撮影】2日目 12時21分=矢野 博子
歴史館の隣には “山塩ラーメン”というのがあった。 最近 テレビで報道された効果もあってか店内は満員だった。

【撮影】2日目 12時37分=矢野 博子
ホテルのレストランにもラーメンのメニューがあり 早速それを注文した。お味は まずまず。そこそこの値段だったけど(なにせ ホテルだから) サイドメニューが 結構よかった記憶がある。

【撮影】2日目 13時55分=矢野 博子
帰りのバスから 眺めた磐梯山。さよなら、楽しかったよ。