発見写真旅・展(122)――2016.10.8 本仁田山(50パワー)<b> 発見写真旅・展(122)――2016.10.8 本仁田山(50パワー)


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★糸の会山行 1007 本仁田山(50パワー)────2016.10.8
*車道7p(2.5km)→登り17p→下り26p

*じつは本来は奥多摩のハードルートという意味で鷹ノ巣山を東日原から登って奥多摩湖側に下るという計画を立てようとしたのですが、バスの最終便にギリギリで、もし下山に遅れが出たら奥多摩ではもうタクシーもないという現実があって断念、駅から登って駅に下れる上に、急登のある本仁田山にシフトしました。入門編でこの急登(逆にすれば急な下り)を利用したことが何回かありますが、山が小さいので川苔山までとするとこの時期だと完全に夜につかまってしまいます。ともかく安全パイという意味でこの山に決定。
*ところが「発見写真旅」としては小粒ながらなかなか充実した1日という感じになりました。この時期の花の状況からしても、古い写真をひっくり返してみたい気分になりました。奥多摩駅に常備されているタクシーが夕方には引き上げてしまう現状ではバス便に100%依存する計画は危険です。


10月8日
・0930……JR青梅線・奥多摩駅を出発(標高約350m)
・1020……車道が終わって登山道に(標高約500m)
・1020-30……乳房観音で休憩(標高550m)
・1115-20……休憩(標高約800m)
・1150-55……休憩(標高約1,000m)
・1220-25……休憩(標高約1,200m)
・1240-1320……本仁田山山頂(標高1,225m)
・1350……川苔山分岐(標高約1,150m)
・1410-15……休憩(標高約950m)
・1440……川苔山分岐「本根の山の神」(標高約650m)
・1525……JR鳩ノ巣駅(標高約1,200m)
・鳩ノ巣駅で「山鳩」でひと休み、入浴と食事はJR昭島駅から「湯楽の里」へ


今回の写真出展メンバー(提出順)は以下の1人です。
伊藤 幸司(35点)


このalbumシリーズは糸の会の山行を参加者のみなさんと記録した写真集です。
(期間を限定せずに)ご覧いただいたみなさんのコメントをお待ちしています。
★メールはこちらへ ito-no-kai@nifty.com

撮影:伊藤 幸司















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【01】撮影:09時34分=伊藤 幸司
JR青梅線・奥多摩駅の駅前広場に観光案内所がありますが、その屋根を背景にしてこの作品が立っていました。街灯のような高さでしたが、街灯だったかどうか確認していません。駅の出口のところから望遠レンズで撮っただけですから。よく見ると柱は鉄板を曲げて作ったように見えます。こうして見ると、作者名が分かる作品のように思います。
以前はこのあたりにタクシーが2台止まっていたりしましたし、トイレの入口のところに乗務員詰め所がありました。その1台は夜間も奥多摩町に残っていたので、下山が遅れてバスの最終便に乗れなかったようなときには救出を頼める存在として貴重でした。
ところが奥多摩町との間で経済支援を求めるような状態になって、それもかなわず撤退したのです。いまはあきる野市のリーガルキャブというタクシー会社が昼間1台を常駐させていて、町の補助が得られなくても夜間配備したいと運輸省に増車申請したものの却下されて、処分取り消しの訴訟を起こしているとのこと。
住民サイドからすると登山者がタクシーを利用すると、山間部の高齢者のいざという時の足がなくなるという不安があるそうです。2台常駐時代には登山計画の中にはかならずタクシーの存在を「配備」させておいたのですが、今は平日だと路線バスも不自由になって、マイカー登山でないと登りにくい山が増えてしまいました。もし奥多摩山地でタクシーを呼ぶとなると青梅駅からか武蔵五日市駅から、あるいは山梨県の塩山駅からということになります。
奥多摩町内には古里駅のところに朝日運輸という会社があって観光バスをもっています。地元の会社なのでかなりくわしく道を知っていますが、いかんせんバスが大きい、のです。
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【02】撮影:09時41分=伊藤 幸司
奥多摩駅と接続するかたちでこの工場があります。奥多摩工業・氷川工場といいます。最近マニアの多い廃墟のように見えますが、現役だそうです。
奥多摩工業という会社の設立時(昭和12年)の名前は奥多摩電気鉄道。御嶽駅〜氷川駅(現・奥多摩駅)の鉄道免許を持っていて、昭和19年にその鉄道敷設権を国有化して青梅線として開通、社名を奥多摩工業と変更したそうです。
奥多摩工業は日原鍾乳洞のある日原地区に天祖採掘場を所有して石灰岩を露天掘りしています。その石灰岩を運び出すのが青梅線だったのですが、氷川工場はセメント工場ではなく石灰石加工工場として石灰石、生石灰、消石灰、炭酸カルシウムあたりが守備範囲のようです。しかしこの工場で何という製品が作られているかは、ネット情報ではなかなかわかりません。
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【03】撮影:09時44分=伊藤 幸司
奥多摩駅が終わったところで川を右岸に渡りました。その河岸の道は少し上流で右岸から左岸(いずれも上流から見ての呼称)へと渡り直します。その橋から下流側を見ています。ここは日原川で、工場のすぐ下で多摩川に合流します。
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【04】撮影:09時45分=伊藤 幸司
橋から日原川の上流側を見ています。何か所も流れがせき止められていますが、ここが「氷川国際ます釣場」の釣り場のようです。入漁料込みだと3,200円というような料金で、釣り道具からバーベキューまで、全部レンタル可能のようです。
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【05】撮影:10時20分=伊藤 幸司
集落の道が終わり、これから登山道になるという最後の民家。ここ数年のことでしょうがモノレールが設置されて車から荷物を運び上げるだけでなく、人間も本格的に乗れるように考えているのでしょう。モノレールと呼ばれるものながら、ダブルレールになっています。山間の高齢者の住宅には、モノレールがどんどん普及しているように思われます。
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【06】撮影:10時25分=伊藤 幸司
登山道に入ったところ、集落最上部の住宅(廃屋)の上に「乳房観音」がありました。
手書きの由来によると鎌倉時代の落人が植えたイチョウの木が巨木になり、長さ2mもの乳根が無数に垂れ下がっていたそうですが、それが母乳豊穣の信仰対象となったのが最初だとか。しかし大正2年に樹齢が尽きたため伐採したところ切り株から芽が出て、それが現在、再び巨木になっている……とのこと。最近は乳がん除けのご利益があるそうです。
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【07】撮影:10時27分=伊藤 幸司
乳房観音のクローズアップ。
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【08】撮影:10時44分=伊藤 幸司
登山道はすぐに人工林の中に入ります。ずいぶん立派な木が林立しています。
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【09】撮影:10時57分=伊藤 幸司
これはノコンギクでしょうか。
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【10】撮影:11時01分=伊藤 幸司
さあて、これはヤマエンゴサクのように思えるのですが、葉をきちんと写した写真がないのでいろんな写真と見比べても確信をもてません。
なぜ葉っぱまで撮っていないのかというと、一番大きな理由は、違いを知るためのポイントが分かっていないからです。……が、もっと正直な理由は、花を撮るだけで精一杯。これも3枚撮ってようやく撮れたかな? と思い、これがわかりやすいかなという程度です。これを撮るだけで息を切らせて追いつく程度の遅れが出てしまいます。同行のみなさんが写真を撮りにくいのは十分知っているのですが、そこのところは登山ファースト、写真セカンドにしておかないと主客転倒ということになります。
現在のところは写真愛好家の方が参加されても、撮るのがファーストというふにはしたくないと考えています。たとえ撮りきれないとしても、見ることがもっと重要だと思います。私がもともとスナップショット系のカメラマンだったからですが、目の前にあるものをあれこれじっくり撮るよりも、そこで「見た」ことを次にどのように活かしていくかに関心があるからです。新聞社のカメラマンになった大学時代の仲間に聞くと、カメラマンはとりあえず最高の場面に立ち会う努力をするけれど、その際の知的体験をきちんとフォローすることでいいカメラマンになっていくといいます。頭脳的に確率を高めていくのがカメラマン的賢さといえるでしょう。
私は、日帰りの「フツーの山」の写真を飽きずに取り続けていますが「初めて参加した人」の目を失わないようにして、20年以上、1500回以上、見たものを(そこで評価してしまわずに)素直に取り続けてきたと考えています。
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【11】撮影:11時09分=伊藤 幸司
かなり立派な植林地を登山道は強引に登っていきます。本仁田山は小さくてあまり見るべきところのない山ですが、初心者のとき、急登と急な下りを体験するのにいい山です。
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【12】撮影:11時09分=伊藤 幸司
見た目だけで調べていくと、シロフクロダケか猛毒のドクツルタケというふうに思えました。まったく自信はありませんが。
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【13】撮影:11時28分=伊藤 幸司
コウヤボウキだと思います。樹林の中でよく見る地味系の貧相な低木の代表格だと思います。でも名前のとおり高野山ではホウキの材料として活用されたそうで、そのルーツは正倉院にもあるとか。由緒正しい有用植物といえそうです。
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【14】撮影:11時41分=伊藤 幸司
これ、正規の登山道の写真です。
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【15】撮影:11時47分=伊藤 幸司
これも正規の登山道。ただ一か所の、という感じの岩場です。
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【16】撮影:12時17分=伊藤 幸司
けっこう大きな山栗が落ちていました。入門編の登山なら、みなさんに1個は生のまま食べてみていただきたいところです。この状態なら、まだ虫が入ってはいないでしょうから。
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【17】撮影:12時36分=伊藤 幸司
自然林になって、山頂が近づいてきた雰囲気になりました。
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【18】撮影:13時01分=伊藤 幸司
山頂から東〜南の方向を見ています。奥多摩三山の山並みがあるのでしょうが、雲が稜線にかかっています。
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【19】撮影:13時04分=伊藤 幸司
なんだかわかりませんが、飛行機雲が青空にイタズラ書きをしていました。
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【20】撮影:13時20分=伊藤 幸司
山頂での記念写真ですが、背後には鷹ノ巣山から雲取山に続く稜線が、見えているような、いないような感じでした。
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【21】撮影:13時50分=伊藤 幸司
鳩ノ巣駅へと下る道です。この道をこのまま下ってしまうと山が小さすぎると感じる場合は川苔山へ向かうことも可能ですが、そうなるとかなりの大物となります。
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【22】撮影:13時51分=伊藤 幸司
ここにもコウヤボウキがありました。
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【23】撮影:13時51分=伊藤 幸司
もう一度、コウヤボウキの花。よく見ればけっこう緻密な作りで、上品な美しさがあるではないですか。
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【24】撮影:14時37分=伊藤 幸司
奥多摩では人工林の中を歩く時間がけっこう多い……というより、過半という感じがします。一時期はそれがものすごく汚い状態で放置されていましたが、最近では「きれい」と感じる光景が多くなりました。都税がここにも投入されているからでしょう。平成26年度の「奥多摩町森林再生間伐事業」という標識がありました。
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【25】撮影:14時41分=伊藤 幸司
歩きやすいけれどけっこうな勾配の道を下るとき、ダブルストックはものすごい力を発揮します。安全とスピードをサポートしてくれるうえに、体への負担を驚くほど軽減してくれます。この発見写真旅では114の赤石岳で、山頂から椹島まで標高差約2,000mを一気に下っていますが、だれもヒザを傷めていません。大きな段差をゆっくり下るというダブルストックの使い方のおかげです。
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【26】撮影:14時44分=伊藤 幸司
「大根の山の神」。標高約650mのここが本仁田山と川苔山との重要な分岐となっています。標高から見て、畑の開拓も可能なところだと思います。左右の谷には林道が上がってきているところから、ここが里と山との境界だったかと感じました。地元にとってはかなり重要な「山の神」だと思います。
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【27】撮影:14時45分=伊藤 幸司
ヤマアジサイの花が咲いていました。こんな季節にも? という感じでしたが。
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【28】撮影:14時51分=伊藤 幸司
葉っぱがよく見えないので、もともと判別しにくいセリ科の中でいったいどれかわかりませんが、当てずっぽうで言えばオオバセンキュウ。どうでしょうか、ね。
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【29】撮影:15時00分=伊藤 幸司
ツリフネソウの紫色の花がありました。しばしば黄色のキツリフネも群落をつくっていることがありますが、ここではほとんど独立独歩という印象でした。
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【30】撮影:15時02分=伊藤 幸司
キバナアキギリのかなり立派な花がありました。
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【31】撮影:15時17分=伊藤 幸司
いよいよ町です。前方の谷筋を青梅線が走っているはずなので、向こうの稜線は奥多摩駅から鋸岳を経て大岳山へと続く稜線だと思います。
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【32】撮影:15時19分=伊藤 幸司
集落の一番上の家には、やはりモノレール(やはり2本レールですが)がありました。
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【33】撮影:15時46分=伊藤 幸司
鳩ノ巣駅で山鳩という名のカフェに寄りました。「そばサラダ650円」とあったので頼むと、田舎の店とはちょっと違うイメージのシャキシャキ感。こういう店がもっと増えるといいなと思います。
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【34】撮影:15時47分=伊藤 幸司
山鳩の展望テーブル。コヒーじゃなくって、そばサラダを私が頼んだのは、もちろんメニューにあったその名前から。パスタ類やケーキ類もおすすめのようです。
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【35】撮影:18時17分=伊藤 幸司
最近では、奥多摩から下山後の入浴は帰路の便利さもあって河辺温泉・梅の湯が定番ですが、飽き飽きしている人もいるので、今回はちょっと不便な昭島温泉・湯楽の里にしました。玉川上水沿いに歩いても行けるのですが往復タクシーで。

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