発見写真旅・展(34)――2014.6.6 六義園 発見写真旅・展(34)――2014.6.6 六義園



東武カルチュアスクール・写真講座の6月は六義園でした。梅雨入りの雨の日で、どうなることかと思ったのですが、けっきょく一周に2時間かかってけっこう疲れました。カメラを持って歩いていると何もかも見逃したくないという気持ちになって力が入ってしまうようです。
サクラとして受講してくださった稲葉さんと、私と、サクラ参加の娘との3人でしたが、一眼レフ初体験の娘は薄暗い雨の中、望遠ズームの写真はみなブレていたようです。そんなこともあって、今回応募は見送る結果になりました。
ひとつの庭園にテーマを限定するというのは場所を絞りすぎではないかと思っていたのですが、雨で寂しい六義園でも見るべきものは次々に登場してきたと思います。撮った写真が見ていただけるに十分おもしろいかどうかは……いかがでしょうか。
結局、今回も5月の浅草編に続いて稲葉さんとの一騎打ちという感じになりました。

今回の写真出展メンバー(応募順)は2人です。
稲葉 和平(10点)
伊藤 幸司(5点×4)


【01】から始まる本編の写真は提出された写真をシャッフルしてランダムに並べた「仮展示」の状態のままです。ネット上での二次的な「発見写真旅」を楽しんでいただけたかと思います。
さらに今回、写真サンプルを撮影者別に並べた索引ページを作りました。それによって複数枚セットのテーマ写真の意図も明らかになります。そのサンプル写真をクリックすると展示写真に飛ぶことができます。
この「本展示」に対しても「自由投稿コメント」を募集しています。写真番号をつけてメールでお送りください。コメントは糸の会の会員に限定されていません。どなたのものでも順次掲載させていただきますのでよろしくお願いいたします。


撮影:稲葉 和平────(1)花

【26】 【22】 【13】 【11】 【06】


【26】紫陽花――この紫陽花の脇には「本紫陽花」と言う立札がたっていた。ちょうど見頃と言っていいだろう。紫陽花は好きな花だが、まったくと言っていいほど種類の区別がつかない。2年ほど前、稲村ヶ崎にヤマアジサイを栽培して庭を公開している家があると聞き、見に行こうとしたらヤマアジサイは普通のアジサイに比べて花期がひと月ほど早く、すでに終わりましたとのことだった。昨年、その庭は主人が高齢で手入れができなくなったので一般公開は止めていたが、近所に住んでいる人を通じて何とか見せて頂いた。相模湾を見渡す丘の上のヤマアジサイのお庭は「素晴らしい」の一語だった。種類の区別などどうでもいい、と思った。
【22】枝垂桜――六義園の有名な枝垂桜。左下の人と比べても、木の大きさが分かる。お花見シーズンは大変な混雑になるのだが、桜の季節はとうに過ぎた今、雨の六義園は人もまばらだった。
【13】モミジ――紅葉の時期の六義園にも来たことがあるが、その時は、色もそれほど鮮やかではないし、木の数も少ない、という印象だった。しかし、今回、公園を一周してみて、立派なモミジの木がたくさんあることを改めて認識した。公園の紅葉は、モミジの木の高さも一様ではないし、種類によって色も違うから、見る時期、見る場所によって大きく左右されるのかもしれない。
【11】サツキ――雨の中でも満開のサツキは色鮮やかに庭園を飾っていた。紫陽花も時期としては見頃に入りつつあったが、単調とは言え色の鮮やかさではこちらに軍配が上がる。
【06】タイサンボク――タイサンボクは背が高く伸びるので花の時期には遠くからは目立つ。しかしその花は大きな葉の上に、上を向いて咲くので下からはなかなか目に入らない。タイサンボクの木は、学校など街中にも結構あるのだが、気が付かない人も多い。私の家の周りにも5本ほどあり、犬の散歩のとき、大きな白い花にに気が付くと嬉しく思うのだが、残念なことは、ハクモクレンと同様、萎れると汚くなる。


撮影:稲葉 和平────(2)その他

【01】 【19】 【28】 【04】 【16】


【01】撮影会?――公園の中の、多分お茶会などの行事を行う建物だと思うが、そこから障子を開けて和服の女性が二三人出てきた。これからお茶会でも始まるのかと思ったら、和服の女性が携帯カメラの前で楽しそうにポーズを作っていた。いいですねえ。
【19】観光客――レインカバーをかけたザックを背負い、庭園に大きなカメラを向ける観光客。雨の六義園を訪れるのは、観光客、クラス会、など前もってスケジュールを決められている人がほとんどだろう。雨の中、熱心にカメラを構えていた。
【28】外国人――黒い傘をさして歩いていく2人と黒いスーツの人は、つい先ほどまで手前の四阿でおしゃべりをしていたのだが、私たちが近づいていくと立ち去った。外国人で、そしてどうやら観光客ではなさそうな雰囲気でもあり、一体どういう人たちなのでしょう。
【04】庭園――六義園は近くの旧岩崎庭園、旧古川庭園、などを組み合わせるとなかなかいい散策コースになる。桜の季節には染井の墓地まで足を伸ばすのもいい。近くに岩崎弥太郎の大きな墓があるが、石塀で囲われていて中は見えない。
【16】茶屋――お茶屋ではコーヒーや温かい甘酒が飲める。桜の時期や紅葉の時期には別に庵の近くにお茶席が出来て長蛇の列をなすが、これは常設の茶屋。もちろんお土産品も売っている。亀や鯉に餌をやって水が汚れないかと気になる。


撮影:伊藤 幸司────A 斜幹

【15】 【29】 【03】 【09】 【05】


【15】葉っぱを見るとポピュラーなイロハモミジのように思うけれど、黒々とした幹を見るとなにか特別の銘木かもしれない。なにしろここは旧岩崎庭園なのだから。しかもそれが三兄弟か三姉妹。しかもみな同じように傾いている。盆栽でいう「斜幹」ほどではないにしても、意図的に斜めに育ててきたのは間違いないところ。なぜか理由はわからないけれど。
【29】こちらはクロマツの三兄弟か。イロハモミジと推定した三兄弟(か三姉妹)と傾きといい、存在感といい、対になっているように思える……けれど、デザイン的に意図されたとも思えないので、造園師の好みが出ただけかもと。
【03】これは「斜幹」というのかどうか。斜幹は風に吹かれたたたずまいを表しているようなので、これなどは左傾した自分自身のバランスを整えるために右傾化の腕を伸ばしたというふうにも見える。もっとも向かう側からみれば右傾、左傾が逆転するけれど。
【09】じつはこれは「右傾・左傾」の松とグループになっている。途中から大きく曲がった幹には人生の転機が隠されているのだと感じるけれど、こういう木は山で見るとものすごく目立つ存在といえる。ひとりだけ周囲と違う人生体験をしているという印象ゆえに。
【05】これなども「斜幹」というタイトルにはとても含まれないと思うけれど、岸辺の木は、しばしばこんなふうに水平線に釘を刺す。しかもやわらかな斜めの線で。


撮影:伊藤 幸司────B 雨

【30】 【07】 【25】 【02】 【21】


【30】いやな雨ではなかった。かさをさして歩きながら「雨を見る」という感じにはなっていた。園内には堂々たる川があり、それが池をつくっている。地中から湧き出した水に空からの水が加えられていく。
【07】これはサツキのはずだけれど、六義園にはツツジやサツキのいろいろな種類が植えられているという。雨粒もどこに落ちるかによって注目のされ方が全然違ってくる。ここでは雨粒よりも、花がどうしたって主役になっているけれど。
【25】大泉水という名の大きな池の向こう岸から見渡したとき、巨木に白い花が点々と咲いていた。稲葉さんがタイサンボクと教えてくれたけれど、その時には具体的なイメージがわかなかった。池をぐるりと回って中の島の先に出たとき、突然その木が現れた。花は下から見上げるとよくわからないけれど。低い枝先につぼみがあった。
【02】六義園に入園したときにはまだ雨は降っていなかった。降り出した雨もかさをさせばほとんど気にならないようなやさしいもので、梅雨のハシリのしっとりとした風景を楽しんでいた。するとあちこちの木の幹に黒いシミが出始めた。一定の雨量になると、葉から、枝から、あふれ出た雨水が集まって流れ落ちてくる……というオーバーフローの印。これが森中の木の幹に次々に現れてきた。
【21】これが雨の出汐湊。大泉水の水面は右奥へと大きく回り込んでいる。壮大な風景という感じがする。


撮影:伊藤 幸司────C 訪問者

【27】 【24】 【14】 【23】 【10】


【27】私たちの後から入園してきたのは、英語をしゃべっている3人組。インド人という印象だった。園内を広く歩いたあと、雨のあずまやでじっくり話し込んでいたようにも見えた。
【24】クロマツの木とサツキが決定的な絵柄を形作っている風景のなかに、この静けさを求めて入園してきた女(ひと)がひとり。雨の日ゆえに味わえるものもある……のかも。
【14】園内にある心泉亭。集会場として借りることができ、一番小さな「もみじの間」なら半日1,200円とか。着物姿の人3人と、カメラマン役の人2人とが楽しそうに集っていた。超望遠撮影なので、楽しそうな語らいの声はまったく届いていない。
【23】六義園の緑は思いの外、深い。景色のいい池周りを離れて外周の道に踏み込むと見上げる巨木に取り囲まれる。
【10】訪問者ではなく、訪問者の見張り役かもしれない。超望遠レンズなのに、カメラで狙われていることがわかったのか、古木の向こう側に回り込んで、それからプイッと飛んでいってしまった。


撮影:伊藤 幸司────D みどり

【20】 【12】 【08】 【17】 【18】


【20】これは有名な「しだれ桜」。春にはこの木を目指してたくさんの人が入園するという。テレビカメラも入る。その木が緑一色に染まるとものすごく静かな樹になっている。
【12】しだれ桜のところから小さな門をくぐって大泉水の浜へと向かう。この部分だけが曲線定規で引いたような幾何学的な道なので、ほかと雰囲気が全く違う。平ったく、幾何学的な広がりがここに用意されていたために、ほんの数分後には深山幽谷に入り込んだ気分になるのかもしれない。
【08】水面越しに見る吹上茶屋。寒かったし、腹も減ってきたので、ぐるっと回ってあそこでなにか暖かいものを……と思っていたけれど、たどり着けないまま園内一周となってしまった。
【17】特徴的な石灯籠が緑に囲まれて見える場所があった。こういう圧倒的な緑が6月の六義園にはある……ということなのだろう。
【18】これが多分、六義園のすなおな景色。こういう破綻をみずから避けたくて、森の深いところへと入りたくなる。さすがに都市の喧噪を遮断するだけの濃い緑が道をおおっているからだ。




【01】撮影:稲葉和平
撮影会?――公園の中の、多分お茶会などの行事を行う建物だと思うが、そこから障子を開けて和服の女性が二三人出てきた。これからお茶会でも始まるのかと思ったら、和服の女性が携帯カメラの前で楽しそうにポーズを作っていた。いいですねえ。

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【02】撮影:伊藤幸司
六義園に入園したときにはまだ雨は降っていなかった。降り出した雨もかさをさせばほとんど気にならないようなやさしいもので、梅雨のハシリのしっとりとした風景を楽しんでいた。するとあちこちの木の幹に黒いシミが出始めた。一定の雨量になると、葉から、枝から、あふれ出た雨水が集まって流れ落ちてくる……というオーバーフローの印。これが森中の木の幹に次々に現れてきた。

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【03】撮影:伊藤幸司
これは「斜幹」というのかどうか。斜幹は風に吹かれたたたずまいを表しているようなので、これなどは左傾した自分自身のバランスを整えるために右傾化の腕を伸ばしたというふうにも見える。もっとも向かう側からみれば右傾、左傾が逆転するけれど。

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【04】撮影:稲葉和平
庭園――六義園は近くの旧岩崎庭園、旧古川庭園、などを組み合わせるとなかなかいい散策コースになる。桜の季節には染井の墓地まで足を伸ばすのもいい。近くに岩崎弥太郎の大きな墓があるが、石塀で囲われていて中は見えない。

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【05】撮影:伊藤幸司
これなども「斜幹」というタイトルにはとても含まれないと思うけれど、岸辺の木は、しばしばこんなふうに水平線に釘を刺す。しかもやわらかな斜めの線で。

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【06】撮影:稲葉和平
タイサンボク――タイサンボクは背が高く伸びるので花の時期には遠くからは目立つ。しかしその花は大きな葉の上に、上を向いて咲くので下からはなかなか目に入らない。タイサンボクの木は、学校など街中にも結構あるのだが、気が付かない人も多い。私の家の周りにも5本ほどあり、犬の散歩のとき、大きな白い花にに気が付くと嬉しく思うのだが、残念なことは、ハクモクレンと同様、萎れると汚くなる。

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【07】撮影:伊藤幸司
これはサツキのはずだけれど、六義園にはツツジやサツキのいろいろな種類が植えられているという。雨粒もどこに落ちるかによって注目のされ方が全然違ってくる。ここでは雨粒よりも、花がどうしたって主役になっているけれど。

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【08】撮影:伊藤幸司
水面越しに見る吹上茶屋。寒かったし、腹も減ってきたので、ぐるっと回ってあそこでなにか暖かいものを……と思っていたけれど、たどり着けないまま園内一周となってしまった。

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【09】撮影:伊藤幸司
じつはこれは「右傾・左傾」の松とグループになっている。途中から大きく曲がった幹には人生の転機が隠されているのだと感じるけれど、こういう木は山で見るとものすごく目立つ存在といえる。ひとりだけ周囲と違う人生体験をしているという印象ゆえに。

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【10】撮影:伊藤幸司
訪問者ではなく、訪問者の見張り役かもしれない。超望遠レンズなのに、カメラで狙われていることがわかったのか、古木の向こう側に回り込んで、それからプイッと飛んでいってしまった。

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【11】撮影:稲葉和平
サツキ――雨の中でも満開のサツキは色鮮やかに庭園を飾っていた。紫陽花も時期としては見頃に入りつつあったが、単調とは言え色の鮮やかさではこちらに軍配が上がる。

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【12】撮影:伊藤幸司
しだれ桜のところから小さな門をくぐって大泉水の浜へと向かう。この部分だけが曲線定規で引いたような幾何学的な道なので、ほかと雰囲気が全く違う。平ったく、幾何学的な広がりがここに用意されていたために、ほんの数分後には深山幽谷に入り込んだ気分になるのかもしれない。

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【13】撮影:稲葉和平
モミジ――紅葉の時期の六義園にも来たことがあるが、その時は、色もそれほど鮮やかではないし、木の数も少ない、という印象だった。しかし、今回、公園を一周してみて、立派なモミジの木がたくさんあることを改めて認識した。公園の紅葉は、モミジの木の高さも一様ではないし、種類によって色も違うから、見る時期、見る場所によって大きく左右されるのかもしれない。

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【14】撮影:伊藤幸司
園内にある心泉亭。集会場として借りることができ、一番小さな「もみじの間」なら半日1,200円とか。着物姿の人3人と、カメラマン役の人2人とが楽しそうに集っていた。超望遠撮影なので、楽しそうな語らいの声はまったく届いていない。

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【15】撮影:伊藤幸司
葉っぱを見るとポピュラーなイロハモミジのように思うけれど、黒々とした幹を見るとなにか特別の銘木かもしれない。なにしろここは旧岩崎庭園なのだから。しかもそれが三兄弟か三姉妹。しかもみな同じように傾いている。盆栽でいう「斜幹」ほどではないにしても、意図的に斜めに育ててきたのは間違いないところ。なぜか理由はわからないけれど。

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【16】撮影:稲葉和平
茶屋――お茶屋ではコーヒーや温かい甘酒が飲める。桜の時期や紅葉の時期には別に庵の近くにお茶席が出来て長蛇の列をなすが、これは常設の茶屋。もちろんお土産品も売っている。亀や鯉に餌をやって水が汚れないかと気になる。

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【17】撮影:伊藤幸司
特徴的な石灯籠が緑に囲まれて見える場所があった。こういう圧倒的な緑が6月の六義園にはある……ということなのだろう。

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【18】撮影:伊藤幸司
これが多分、六義園のすなおな景色。こういう破綻をみずから避けたくて、森の深いところへと入りたくなる。さすがに都市の喧噪を遮断するだけの濃い緑が道をおおっているからだ。

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【19】撮影:稲葉和平
観光客――レインカバーをかけたザックを背負い、庭園に大きなカメラを向ける観光客。雨の六義園を訪れるのは、観光客、クラス会、など前もってスケジュールを決められている人がほとんどだろう。雨の中、熱心にカメラを構えていた。

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【20】撮影:伊藤幸司
これは有名な「しだれ桜」。春にはこの木を目指してたくさんの人が入園するという。テレビカメラも入る。その木が緑一色に染まるとものすごく静かな樹になっている。

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【21】撮影:伊藤幸司
これが雨の出汐湊。大泉水の水面は右奥へと大きく回り込んでいる。壮大な風景という感じがする。

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【22】撮影:稲葉和平
枝垂桜――六義園の有名な枝垂桜。左下の人と比べても、木の大きさが分かる。お花見シーズンは大変な混雑になるのだが、桜の季節はとうに過ぎた今、雨の六義園は人もまばらだった。

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【23】撮影:伊藤幸司
六義園の緑は思いの外、深い。景色のいい池周りを離れて外周の道に踏み込むと見上げる巨木に取り囲まれる。

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【24】撮影:伊藤幸司
クロマツの木とサツキが決定的な絵柄を形作っている風景のなかに、この静けさを求めて入園してきた女(ひと)がひとり。雨の日ゆえに味わえるものもある……のかも。

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【25】撮影:伊藤幸司
大泉水という名の大きな池の向こう岸から見渡したとき、巨木に白い花が点々と咲いていた。稲葉さんがタイサンボクと教えてくれたけれど、その時には具体的なイメージがわかなかった。池をぐるりと回って中の島の先に出たとき、突然その木が現れた。花は下から見上げるとよくわからないけれど。低い枝先につぼみがあった。

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【26】撮影:稲葉和平
紫陽花
――この紫陽花の脇には「本紫陽花」と言う立札がたっていた。ちょうど見頃と言っていいだろう。紫陽花は好きな花だが、まったくと言っていいほど種類の区別がつかない。2年ほど前、稲村ヶ崎にヤマアジサイを栽培して庭を公開している家があると聞き、見に行こうとしたらヤマアジサイは普通のアジサイに比べて花期がひと月ほど早く、すでに終わりましたとのことだった。昨年、その庭は主人が高齢で手入れができなくなったので一般公開は止めていたが、近所に住んでいる人を通じて何とか見せて頂いた。相模湾を見渡す丘の上のヤマアジサイのお庭は「素晴らしい」の一語だった。種類の区別などどうでもいい、と思った。

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【27】撮影:伊藤幸司
私たちの後から入園してきたのは、英語をしゃべっている3人組。インド人という印象だった。園内を広く歩いたあと、雨のあずまやでじっくり話し込んでいたようにも見えた。

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【28】撮影:稲葉和平
外国人――黒い傘をさして歩いていく2人と黒いスーツの人は、つい先ほどまで手前の四阿でおしゃべりをしていたのだが、私たちが近づいていくと立ち去った。外国人で、そしてどうやら観光客ではなさそうな雰囲気でもあり、一体どういう人たちなのでしょう。

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【29】撮影:伊藤幸司
こちらはクロマツの三兄弟か。イロハモミジと推定した三兄弟(か三姉妹)と傾きといい、存在感といい、対になっているように思える……けれど、デザイン的に意図されたとも思えないので、造園師の好みが出ただけかもと。

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【30】撮影:伊藤幸司
いやな雨ではなかった。かさをさして歩きながら「雨を見る」という感じにはなっていた。園内には堂々たる川があり、それが池をつくっている。地中から湧き出した水に空からの水が加えられていく。

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