コースタイム写真
箱根・駒ヶ岳(1,356m)
2024.10.19
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【計画書から】────「地理院地図」を使用しています
◆糸の会【1321】
◆箱根・駒ヶ岳
こまがたけ────1,356m
車道4p→登り14p————合計18パワー
日の出0551、日の入1701————10.19神奈川県で
◆JR東海道本線・小田原駅から————2024.10.19(土)実施
◆集合
10.19(土)————予定電車の前方2両目車両に
◆ポイント
*現在のところ、箱根・駒ヶ岳に登れる唯一の登山道を「登るだけ」です。
*とはいえ、標高差は約500mありますから、日帰りの小さい山、ひとつぶんです。どうでしょうね、2時間はかかるでしょう。急登の部分もありますから、ゆっくり登りましょう。登山道そのものはもともとメインルートではありませんから「歩きやすい」とは限りません。(念のため)ダブルストックはお持ちください。
*天気に恵まれたら、それはそれ、箱根を代表する展望台ですよね、駒ヶ岳山頂は。
*往路は、上野始発の東海道本線です。もちろんどこから乗られても結構ですけれど。
*箱根園では「ザ・プリンス箱根・湖畔の湯」が定番でしたが、日帰り入浴はなくなりました。変わって「日帰り温泉・龍宮殿本館」なんだと思われます。
◆往路
0914上野始発8番線(JR東海道本線・普通・熱海行き)————1042小田原
(0914上野始発8番線→0920東京10番線→0928品川12番線→0946横浜6番線→0956戸塚3番線→1042小田原)
*小田原駅でトイレ可能だと思いますが、土曜日なので、心配な方は列車内で。
1055小田原駅東口始発(バス・箱根園行き)────1201富士・芦ノ湖パノラマパーク
◆現地行動
*バス停から登山口まで約1.5km歩きます────車道4パワー
1230ごろ_防ヶ沢登山口を出発————登り14パワーを2時間として
1430ごろ_駒ヶ岳
*駒ヶ岳ロープウェイで下ります
*入浴はロープウェイ駅近くの芦ノ湖蛸川温泉・龍宮殿の予定
*食事は小田原の老舗・だるまの予定
◆帰路参考
*箱根園始発小田原駅東口行きバス……1515→1625、1550→1700、1610→1720、1640→1742、1710→1812、1740→1842、1825→1927(最終)
◆費用の目安
JR東日本・休日おでかけパス(小田原まで対応)────2,720円
*JR_上野→小田原_1,520円
bus_小田原駅東口→富士芦ノ湖パノラマパーク────1,460円
ロープウェイ────往復1,800円(片道900円が使えるかどうかは未定=未確認です)
bus_箱根園→小田原駅東口────1,560円
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★神奈川県道75号(湯河原箱根仙石原線)部分を終了後に訂正
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【行動記録から】
★最寄り駅はJR東海道本線・小田原駅
1055_小田原駅東口始発(バス・箱根園行き)
1201_富士・芦ノ湖パノラマパーク……の予定が、強風のため大涌谷方面へのバスが全便ストップしたとかで、途中からインバウンド旅行者が大量に乗ったり降りたり。バスは約30分遅れで、1236富士・芦ノ湖パノラマパーク下車となった。
*強風のため駒ヶ岳ロープウェイも運休、登山道も開放されたのは今回のルート1本だけなので、登った登山道を下るしか方法がない。せめて今回はルート偵察というかっこうで「行けるところまで行く」という方針を(リーダーとしては)決めて出発。
1240-50ごろ_パノラマパーク入口のトイレ&更衣施設で出発準備(標高約840m)
*この施設は箱根園グループの富士山&芦ノ湖展望のドッグラン公園だそうで、ゲートがあり「ワンちゃん¥500」
1250-1315ごろ_歩道のない神奈川県道75号(湯河原箱根仙石原線)を約1.5km戻る
1315-25ごろ_「防ヶ沢登山口」で出発準備(標高約850m)
1400-10ごろ_雨具準備の休憩(標高約1,050m)
1435-45ごろ_下山を決定(標高約1,160m)
*濃霧で周囲が全く見えず、雨雲が厚くなって暗くなり、下山時の足元の不安も感じて下山を決定
1545-50ごろ_登山口に戻って休憩(標高約850m)
*ふたたび県道75号を約1.5km戻って
1615-20_パノラマパーク入口で再びトイレ休憩(標高約840m)
*さらに県道75号を約2.5km戻って
1650ごろ_日帰り温泉「龍宮殿本館」到着
1740ごろ_龍宮殿前バス停から→1840市民会館前バス停で下車
*だるま料理店・食堂で食事
2000ごろ_JR/小田急・小田原駅から帰途
12:00
★最寄り駅はJR東海道本線・小田原駅
────1055_小田原駅東口始発(バス・箱根園行き)
1201_富士・芦ノ湖パノラマパーク……の予定が、強風のため大涌谷方面へのバスが全便ストップしたとかで、途中からインバウンド旅行者が大量に乗ったり降りたり。バスは約30分遅れで、1236富士・芦ノ湖パノラマパーク下車となった。
*強風のため駒ヶ岳ロープウェイも運休、登山道も開放されたのは今回のルート1本だけなので、登った登山道を下るしか方法がない。せめて今回はルート偵察というかっこうで「行けるところまで行く」という方針を(リーダーとしては)決めて出発。
1240-50ごろ_パノラマパーク入口のトイレ&更衣施設で出発準備(標高約840m)
*この施設は箱根園グループの富士山&芦ノ湖展望のドッグラン公園だそうで、ゲートがあり「ワンちゃん¥500」
────1250-1315ごろ_歩道のない神奈川県道75号(湯河原箱根仙石原線)を約1.5km戻る
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【撮影】12時36分=伊藤 幸司=009
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【撮影】12時45分=伊藤 幸司=010
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【撮影】12時54分=伊藤 幸司=014
13:00
────1250-1315ごろ_歩道のない神奈川県道75号(湯河原箱根仙石原線)を約1.5km戻る
1315-25ごろ_「防ヶ沢登山口」で出発準備(標高約850m)
────1400-10ごろ_雨具準備の休憩(標高約1,050m)
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【撮影】13時06分=伊藤 幸司=017
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【撮影】13時16分=伊藤 幸司=019
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【撮影】13時16分=伊藤 幸司=020
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【撮影】13時16分=伊藤 幸司=021
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【撮影】13時17分=伊藤 幸司=022
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【撮影】13時17分=伊藤 幸司=023
2015年に大涌谷で小規模な火山噴火があって以来、神山と駒ヶ岳の登山ルートはすべて立入禁止になり、今年の夏からこの防ヶ沢〜駒ヶ岳の登山道だけが通行可能になったのです。
さらに、ネット上の「AIによる概要(生成AIは試験運用中です)」によるとする情報で、10月7日〜18日(つまり前日まで)「銃器によるシカの確保のため」の通行止めが行われるとあったので、その痕跡でもあれば見たいと思ったのですが、わかりませんでした。
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【撮影】13時22分=伊藤 幸司=025
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【撮影】13時23分=伊藤 幸司=026
防ヶ沢登山道はヒメシャラのお出迎えではじまりました。箱根を代表するヒメシャラといえば箱根神社だそうですが、ここはどうだろうという期待……でした。
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【撮影】13時25分=伊藤 幸司=028
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【撮影】13時26分=伊藤 幸司=030
箱根の登山道はかなりこまかく管理されているようなのですが、かなりひどく破壊されているという印象も重なるんですね。登山道を「土木工事」として修理してしまうので、踏まれた道を掘り返すとどうなるかという見本があちにあります。さて、50mごとに管理されているというこのルートはどうでしょうか。
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【撮影】13時26分=伊藤 幸司=031
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【撮影】13時29分=伊藤 幸司=033
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【撮影】13時32分=伊藤 幸司=036
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【撮影】13時37分=伊藤 幸司=037
写っているみなさんがかなりブレていますが、このあたりはかなり暗かったのです。そのイメージが強く残っていて、下山時の危険区間という意識が残りました。夏山でいちばん危険のは岩場よりも「濡れた木」です。木の橋や木の根で靴底の接地点が「1か所」のスマートな歩き方をしていると、驚くほどかんたんに足をすくわれます。実際には写真よりずっと暗かったので、ここを下るときには「要注意」としておきました。
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【撮影】13時38分=伊藤 幸司=038
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【撮影】13時43分=伊藤 幸司=040
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【撮影】13時51分=伊藤 幸司=044
14:00
1400-10ごろ_雨具準備の休憩(標高約1,050m)
1435-45ごろ_下山を決定(標高約1,160m)
*濃霧で周囲が全く見えず、雨雲が厚くなって暗くなり、下山時の足元の不安も感じて下山を決定
────1545-50ごろ_登山口に戻って休憩(標高約850m)
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【撮影】14時03分=伊藤 幸司=045
風の影響はほとんどありませんでしたが、雨雲が順次厚みを増すような感じで押し寄せてきて、いよいよ雨の準備をする段階になりました。
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【撮影】14時05分=伊藤 幸司=047
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【撮影】14時16分=伊藤 幸司=048
こういう道の下りは、ダブルストックだとほとんど心配しないでいいのです。不安なら向かって左の傾斜をくだればいいのですし、右側の大きな段差を深い前傾姿勢で下るのは気分のいいものです。このような上り下りの斜面で、ダブルストックは女性のスピードと安全性を飛躍させてくれました。
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【撮影】14時48分=伊藤 幸司=051
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【撮影】14時19分=伊藤 幸司=052
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【撮影】14時24分=伊藤 幸司=054
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【撮影】14時26分=伊藤 幸司=056
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【撮影】14時46分=伊藤 幸司=063
できれば急登が終わる標高1,200mラインまで到達したかったのですが、標高約1,150mのところで引き返しました。したがって今回は標高差約300mを1時間半で登り、1時間で下るという軽い山歩きで終わりました。でも、なんだかいろいろ、小さなハプニングが押し寄せてくる1日、という感じにはなりそうでした。皆さんそれぞれの感想は聞いていませんが。
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【撮影】14時52分=伊藤 幸司=065
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【撮影】14時52分=伊藤 幸司=068
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【撮影】14時56分=伊藤 幸司=074
ダブルストックの使い方の要点がわりとわかりやすく撮れました。こういう場面では安全を確保するためにできるだけ小さな段差を選ぶのが一般的な基本ですが、ダブルストックの場合にはできるだけ大きな段差で、上の段と下の段を階段状にうまく使えるところを選びます。上段の先端部に立って、(可能な限り)前方に(深い前傾姿勢を取りながら)ストックを突いて、足はできるだけ手前(ストックとの中間より手前)にまっすぐ体重を下げていきます。下ろした足が1歩目なら「ストックとの中間点」に2歩目を置いて、そこからストックを前方に置いて次の一歩を繰り出すという考え方です。ここでは段差ひとつでストックのおお仕事は終わりますが。
15:00
────1435-45ごろ_下山を決定(標高約1,160m)
*濃霧で周囲が全く見えず、雨雲が厚くなって暗くなり、下山時の足元の不安も感じて下山を決定
1545-50ごろ_登山口に戻って休憩(標高約850m)
*ふたたび県道75号を約1.5km戻って
────1615-20_パノラマパーク入口で再びトイレ休憩(標高約840m)
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【撮影】15時02分=伊藤 幸司=077
これはストックのありがたみを感じる場面ですね。手前の安全な足場に置いた足と、ストックで支えてもらって1歩目を下ろせる足場との間にある危険な足場は無視できるからです。スキーのできる人なら、急斜面の縁から滑り込もうとするときの「深い前傾姿勢」ができるようになりさえすれば、大きな安全とスピードとを手にすることができるのです。
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【撮影】15時04分=伊藤 幸司=082
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【撮影】15時07分=伊藤 幸司=083
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【撮影】15時26分=伊藤 幸司=090
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【撮影】15時35分=伊藤 幸司=095
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【撮影】15時37分=伊藤 幸司=096
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【撮影】15時40分=伊藤 幸司=097
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【撮影】15時43分=伊藤 幸司=099
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【撮影】15時48分=伊藤 幸司=101
登山口に戻ってくると、なんだか明るい風景に戻っていました。これから、じつは私たちが嫌っている車道歩きが、歩道のないまま続くのです。だれか、それに対してブーたれる人が出ないか、小心者のリーダーとしてはいくぶん存在を小さくしていたのですが、その程度のことではみなさん騒がない。数百回のお付き合いというみなさんですから、「いまさら……ん」ということでしょうが。
でも正直なところ、はるばる箱根までやってきて、これからシメまでどんなふうになるのか、リーダーとしての視野のなかに見えていない部分がいくつか、まだあるのです……。
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【撮影】15時51分=伊藤 幸司=102
16:00
────1545-50ごろ_登山口に戻って休憩(標高約850m)
*ふたたび県道75号を約1.5km戻って
1615-20_パノラマパーク入口で再びトイレ休憩(標高約840m)
*さらに県道75号を約2.5km戻って
1650ごろ_日帰り温泉「龍宮殿本館」到着
────1740ごろ_龍宮殿前バス停から→1840市民会館前バス停で下車
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【撮影】16時00分=伊藤 幸司=103
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【撮影】16時03分=伊藤 幸司=104
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【撮影】16時08分=伊藤 幸司=106
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【撮影】16時12分=伊藤 幸司=108
12時36分にバスを降りた「富士芦ノ湖パノラマガーデン」バス停まで戻りました。時刻表を見ると箱根園行きのバスが16時56分で、その前が16時06分でしたから、今日の往路のバスの混乱状態では時刻表は当てにならない感じで、1606のバスが遅れてくるかもしれませんでした(じつは遅れてきました)が、とりあえずトイレ休憩をして、そこからテクテクと箱根園まで歩くことに決めました。タクシーを呼んで解決する場面でもないと思いましたし。
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【撮影】16時21分=伊藤 幸司=110
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【撮影】16時37分=伊藤 幸司=111
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【撮影】16時38分=伊藤 幸司=112
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【撮影】16時39分=伊藤 幸司=113
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【撮影】16時45分=伊藤 幸司=115
16時20分に「富士芦ノ湖パノラマガーデン」のトイレを出て、そこから歩道のない県道をさらに約2.5km歩いて、ようやく日帰り温泉「龍宮殿本館」にたどり着きました。
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【撮影】16時46分=伊藤 幸司=117
16時20分に
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【撮影】16時47分=伊藤 幸司=118
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【撮影】16時48分=伊藤 幸司=119
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【撮影】16時55分=伊藤 幸司=120
17:00
18:00
19:00
20:00
────1650ごろ_日帰り温泉「龍宮殿本館」到着
1740ごろ_龍宮殿前バス停から→1840市民会館前バス停で下車
*だるま料理店・食堂で食事
2000ごろ_JR/小田急・小田原駅から帰途
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【撮影】17時26分=伊藤 幸司=122
箱根園というのは駒ヶ岳ロープウェイとその足元にひろがる箱根園は「西武・プリンスホテルズ&リゾート」の大規模な施設で、これまでここではプリンスホテルの「箱根湖畔の湯」が定番でしたが、昼食付きプランのみとなり、日帰り温泉はこの「龍宮殿本館」がまるごと日帰り入浴施設となったようです。旅館としての龍宮殿は隣接施設となっているようで、宿泊客は早朝6〜8時に独占的に入浴できるとか。
それにしてもこの建物の尋常ならぬゴージャスさ。館内にある説明書きによると1938年に飛島建設の当時の社長が浜名湖に建てた国内屈指の高級ホテルの建物で、なんと宇治の平等院を2.7倍の大きさで再現したとされるもの。その紆余曲折はネットでも知ることができますが、浜名湖では営業的には成功せずに1年半で休業。その建物は芦ノ湖へと移築され、1957年から「龍宮殿」として国賓級の要人も迎える高級旅館となったとのこと。
しかし2011年の東日本大地震を契機に老朽化の進んだ本館は旅館としての役割を終え、別館のみとなったとのこと。そしてこの本館は2017年に温泉施設としてリニューアルオープン。同時に国登録有形文化財に登録された、ということです。
入浴料金は2,200円、ただしこの日は土曜日でしたから2,500円。ゴージャスな建物とシンプルな浴場で食事は1100〜1530とのこと。上品というより、ちょっとシンプルすぎるというのが企画者としての正直な印象でした。さあて、次の機会にはそれなりのセカンド・チョイスも考えておかなければ。
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【撮影】17時35分=伊藤 幸司=123
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【撮影】19時09分=伊藤 幸司=124
小田原での夕食にはいろいろなチョイスがありますが、今回ははじめから「だるま」と決めていました。このところ空振りにおわっていた「鯵寿司」を今回もあれば、ぜひ、というのがあって。それと100席の「だるま料理店・食堂」でちょっと気になっていたところがあったのです。
「だるま」は1893年(明治26)の創業で、現在は本町(旧大手町)にドンと構えて、建物は関東大震災後の再建で国の有形登録文化財。現在も2階に200名の大広間があるそうで、別館の1階にはこじんまりとした40席のテーブル席もあります。
じつは別館1階のテーブル席はごくふつうの和食店という感じなのですが、この「だるま」の「料理店・食堂」という100席で出されるものはどう違うのだろうかというあたりに、なんとなく興味も感じていたのです。そこで鯵寿司と、一番安い丼ものを、決めていたのです。
鯵寿司は、今回は不漁ではなく、売り切れでした。頼んだのは1,500円の「ちらし」と340円の「吸物椀」で税込み2,024円。私の舌は味には鈍感ですから評価はできませんが、ネタの種類では格落ちの印象があるものの、サカナに関しては見た目の大きさよりも厚さの方にいくぶん価値が置かれているようでした。
ただ今回、ワインがなくてがっかりした方がいましたが、アルコール類のメニューに関しては他のレストランと比べるとそうとうシンプルだったみたいですね。それよりも、配膳作業がまさに「食堂」なんだということを感じました。宴会場とはきっと世界がちがうんでしょうね。でも、ちょっとまともなものを注文したときには、駅周辺の店との違いは、やはり「老舗」というサカナの切り方にあるようには思いました。
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【撮影】19時45分=伊藤 幸司=126
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【撮影】19時45分=伊藤 幸司=127
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【撮影】20時04分=伊藤 幸司=128
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