箭内和子……山笑う・山眠る
福島県の山 11
1月の磐梯山――2008.1.14



■1月の磐梯山


 1月に磐梯山に登りたいですって・・・。いわきの武さんからの提案です。安達太良なら分かるけど、1月に磐梯山を登った話は聞いたことがないなあ〜。
 3月とか4月とか、残雪の時期ならわかるけど・・・。私は、1月に磐梯山に登る自信などありません。どうしようか、地図を広げて思案します。
 インターネットで、どなたかの記録がないか、検索してみました。1月の記録はたった1件。弘法清水にある弘法小屋の方の記録でした。あとは、3月の記録です。まあ、無理しないで、行けるところまで行って戻ればいいか・・・と、決行を決めました。
 ルートは、3本。1本目は、裏磐梯スキー場のリフトを使い、銅沼経由・中の湯。2本目は、表磐梯・猪苗代リゾートスキー場のリフトを使い、稜線沿いに一気に山頂を目指す。3本目は、ミネロスキー場のリフトを使い、赤埴山経由・沼の平から天狗岩。
 どこからにしましょうか?
 途中からの撤退がしやすいだろうから、ミネロスキー場のリフトを使い、赤埴山経由・沼の平から天狗岩のルートに決める。ただし、行けたらね!と、武さんへ返事をする。
 2008年1月14日・武さん・渉さん・私の3人で、ミネロスキー場の第一・第四リフトを乗り継ぎH1255mのゲレンデ頂上に上がる。
 スキー場の係員に、登山届を提出。駐車場に置いた車のナンバーや各人の携帯電話の番号まで、細かく聞かれた。12時までに戻りますと約束をして、ここから、赤埴山経由・沼の平のルートをたどる。
 とりあえず、スノーシューを履いて登り始める。赤埴山は、ガレバです。強風が吹き荒れ、とても寒い。さらさら細かい雪が降り注ぎます。
 沼の平へ向けて一気に下ります。今日の天気は、時折明るくなるけど、どんより曇っていて、展望は望めません。
 沼の平付近は、かなりの積雪。登山道の道標は、ほとんど隠れています。時間は10時30分になっていました。ここで、休憩して戻ることにしました。
 戻り道は、トレースがあるから安心と思っていましたが、赤埴山からは風でトレースが消えかかっていて、冷や汗をかきました。やはり、まめにマーキングは必要ですね。スキー場の係員に挨拶をして、ゲレンデを下ります。このゲレンデ下りが、一番疲れました。
 冬山の気分をちょっぴり味わった数時間でした。

――2008.1.25 記


★トップページに戻ります