箭内和子……山笑う・山眠る
福島県の山 15
残雪の燧ケ岳――2002.6.8-9



■残雪の燧ケ岳

 1989年の夏に燧ケ岳に登って以来、再度、燧ケ岳に登るチャンスが、なかなか来なかった。96年の11月・燧ケ岳に登るつもりで、見晴に入ったが、同行の一人が、木道で転び、肋骨にひび。登山を中止して、御池へ戻った事が思い出される。再度の燧ケ岳を楽しみたいと、思いながら時が流れた。

 2002年6月・石田さん、国分さん、満子さん、私の4人で残雪の燧ケ岳に登る。8日の午後8時過ぎに桧枝岐の「民宿ひらのや」へ到着、宿泊する。
 9日の7時・御池駐車場発
 広沢田代では、ミズバショウが咲き始め、石楠花の花も楽しめた。モウセンゴケが、光っていた。だんだん、ガスが切れてくる。
 熊沢田代からは、平ケ岳や遠くに荒沢岳が見えた。熊沢田代から登り始めると、残雪が現れる。雪面の沢のトラバース、約300m位ありそう。ここの傾斜は、問題ないけど、次の短い斜面のトラバースは、ちょっと、嫌だった。
 9時50分・山頂着。風があり、寒い。展望は、まあまあ。時おり、富士山が見える。まわりの山の景色を堪能。13年ぶりの燧ケ岳。やはり、来て良かったと思わせてくれる山でした。
 1時間ほど、展望を楽しみ下山。石田さんは、雪の斜面をグリセードで、サッサと下る。私が一番ヘタです。13時・御池駐車場着
 ひうちの湯で、汗を流し、かどやでラーメンを食し、郡山へ戻る。
 さらさらっと、燧ケ岳に登ってくることが出来て、気分は高揚していました。
――2008.3.27 記


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