箭内和子……山笑う・山眠る
福島県の山(近くの山) 44
新潟中越の山・権現堂山と唐松山――2012.4.21-22
■新潟中越の山・権現堂山と唐松山
日時 2012年4月21日(土)〜22日(日)
メンバー 克行・和子
夫にテントを担いでもらって、私が夫と一緒にあと何年、山を歩けるか、その時間の長さは神様にしか分からない。でも、今持っているテントは、狭くて使い難い。思い切って4シーズン使えるテントを新たに購入した。何を購入しようかと悩んだ末、カモシカスポーツのエスパースにする。2〜3人用で、内張りと、フライと、本体を購入。合計するとそれなりの金額になった。このテントを使いたくて、今回の山を計画した。どちらかの登山口にテントを張りベースにして、日帰り登山をしようと思った。
21日 晴れ
5時34分 自宅発、磐越道〜北陸道〜関越道〜小出IC
郡山近辺の山の残雪状況から登山口には雪はないだろう・・・と勝手に判断していたが、小千谷ICを通過する頃から、周りの景色は雪一面、私達の予想が甘かったと知らされた。権現堂山の登山口(戸隠渓流公園)まで、車で入れると思っていたが、途中の長松の集落までで、通行止め。ここから約1KM歩くしかない。道路脇の除雪されている広場に車を停めて、登山の準備をする。私達が準備をしている間に地元の方らしい単独の男性が、長靴とハチマキ姿で出発して行った。
9時20分 駐車場発
9時40分 戸隠神社の鳥居を過ぎて、入山。
残雪が多く、登山道分からず。コンパスで方向を定めて登りだす。H300mくらいまで登ったが、雪の状態が悪く、藪がはねて来そうで登れない。
鳥居の方へ引き返す。
10時30分 地図を見直し、一つとなりの右側の尾根の雪渓を登る。
雪渓を30m位登り、雪渓脇の藪をこぐ。
10時40分 登山道に出る。まず、一安心。時々、残雪に覆われているが、登山道を拾いながら、越後三山を背に快調に登る。
11時30分 アイゼン、ピッケルなど、冬山装備の4〜5人のグループとすれ違う。ここから先、フル装備が必要な位、難しいのかな・・・と思った。
12時30分 下権現堂山頂着。ここまで登って来る間に、登山口で先に登って行った長靴の男性とすれ違う。手前の急な斜面では、2人組みの男性とすれ違う。山頂は私達だけだった。ここから、上権現堂山へ向かい、唐松山まで縦走出来るが、上権現堂山までのトレースすらなかった。皆さん、今回は、ここまでの様です。
H896mの山ですが、まわりは、残雪をまとった山ばかり。素晴らしい展望。越後三山の姿を確認し、去年の秋に中の岳〜丹後山を歩いた事を思い出す。温かい飲み物と菓子パンを食べて一休み。私の視界に入る景色全てが、私の物のような気分になった。
13時05分 下山は、アイゼンを装着する。H800m位までは急な斜面。アイゼンを着けていても、滑る。体重を乗せている足元の雪が滑るので、滑落してしまう。ストックでは止められない。10m位滑った事があった。でも、滑落して行く方向は、コントロール出来るので、斜面の緩い所へ滑り下りれば自然と停まる。私達は、雪の結晶による小さな切り傷を手に作ってしまった。
14時30分 鳥居の所に戻る
14時50分 駐車場に戻る。ここでは、テントを張れないので、取りあえず唐松山の登山口の中子沢に向かう。
こちらも、手の又登山口への林道は、通行止めだった。明日も登山口まで歩けば良いね・・・。中子沢温泉、羽川荘の傍に公園がある。雪に埋もれているが東屋が何箇所かある。その東屋にテントを張れるスペースがあるので、21日はここでテント泊。テントを設営してから、羽川荘(500円)で温泉に入り、水を頂いてくる。その後、夕食の買い物と、ガソリン入れに6kmくらい離れた商業集積へ出かける。刺身とから揚げとおにぎりと、果物を購入。地元で買い物が出来ると思っていたので、自宅からは食材を準備して来なかった。案外、豪華な夕食になり、克行は満足そう。暗くなって、早々にシェラフの中で眠りに着く。
22日(晴れ曇り)
5時10分 起床、朝食、テントを撤収後
7時15分 登山口の林道を歩き始める
私達の前に歩いている足跡あり(2人かな?)
7時30分 足跡の2人にすれ違う。林道の状況を確認するために入っていた地元の方だった。「雪崩が起きそうだから、登らない方が良い」と言われる。私達も林道の脇の雪壁を見て、危険だと思った。克行は、もう少し歩いてから決めようと思ったらしいが、私は「私達も戻ります」と返事をする。
7時50分 フキノトウを採りながら、引き返す。
8時25分 車に戻り、帰途につく。残念だけど仕方ありません。
安田ICで下りて、五頭連峰の一角、宝珠山に登って帰ろうと、車の中で、相談する。赤松登山口(10時半)山頂(12時05分〜30分)
赤松登山口(13時40分) 越後の里山を歩く幸せ。
全走行距離 567.2km。越後の山も、遠いなあ〜。 記 2012/05/22
★トップページに戻ります