箭内和子……山笑う・山眠る
福島県の山(近くの山) 46
飯豊・大日杉から――2012.9.15-17



■飯豊・大日杉から
日時  2012年9月15日(土)〜17日(月)
メンバー  和子単独

左小指の怪我から、1か月。まだ、痺れた感じがあり、関節は言う事を利かない。飯豊の尾根歩きならこの状態でも、大丈夫だろう。15日からの3連休、知り合いの大関さんが今年最後の三国小屋の小屋番に入る。
大関さんの顔を見に三国小屋に行ってもいいな〜。大日杉から入山して、切合〜本山〜御西〜(行けそうなら)大日岳〜同じルートを戻り、切合〜三国〜大日杉の周遊ルートを歩こうと思った。天気は、良さそうだ。ただ、稜線の水不足が気がかりだった。切合小屋の水も、涸れたと井上さんのHPに出ていた。



御西の稜線
一人でサクサク歩きました。
草が風に揺れて、ウエーブが起こります。
1日中、展望がききました。


●15日(晴れ)
5時55分  自宅発 郡山IC〜会津河東IC〜喜多方〜大峠方面へ
7時25分  道の駅「田沢」にて休憩
8時15分  大日杉登山口 P着
8時45分  入山
食事用の水と行動中の水として、3リットル準備した。
もう少し水を持ちたかったが、この重さで、限度かな?ザックの重さは13キロ位かな? この暑さで、バテないかな? ゆっくり登ろうと、心がけた。
11時35分  地蔵岳着
途中、地蔵岳ピストンの単独の女性とすれ違った。彼女の話だと、長之助清水は、涸れていないそうだ。やっと、急な登りから解放されて、ホッとした。暑くて疲れて来ていた為か、一人の為か、御坪までのアップダウンがきついと感じた。下山してくる登山者にスライドするようになる。種蒔山分かれの沢で水が汲めるから、水を汲んで「切合小屋」に上がる様に言われる。新たに水を汲めるのが分かったので、一安心した。
13時35分  御坪着
ダケカンバの白い幹が、冬の雪の重さでクネクネして、力強く美しい。いつ来ても、うっとりとした気持ちになる所だ。
14時20分  水場着
残りのおにぎりを食べて、充分に水を飲んだ。空のボトルに水を汲んで、「切合小屋」に向かう。
14時50分  「切合小屋」着
水場から約20分で到着した。出来れば、本山の小屋まで行きたかったが、空が暗くなり、ゴロゴロ鳴り出した。雨に降られるのは、嫌なので、「切合小屋」に素泊まりの手続をした。「切合小屋」では、缶ビールも、ペットボトルのジュース類も、水も、すでに完売で何もなかった。この日は、結局、雨は降らなかった。17時半頃まで、次々と登山者が登ってきた。朝炊いて家から持ってきた白飯と、レトルトカレーの夕食、水の節約のため、たった1杯のドリップコーヒーを飲んで、シェラフに包まる。

●16日(晴れ)
4時20分  起床。ジュースとパンの朝食。
5時30分  不要な荷物を小屋に置いて、本山を目指す。
7時05分  一王子のテント場通過
7時20分  飯豊本山山頂
かなり良いペースで登ってきた。体が軽い。ずうっと、大日岳を見ながら歩く。この展望、大日岳が登りにおいで・・・と呼んでいるようだ。適度に風があり、有難い。御西岳に向かう稜線は、草紅葉が始まり、風が吹くと、草のウエーブが出来て、面白い。
8時45分  御西小屋着
8年ぶりの御西小屋だ。綺麗な小屋になっていた。この時間では、大日岳のピストンは、無理かな〜。御西小屋から引き返す時間を10時と決めて、大日岳の登山道に入る。9時30分、登山道から北股岳が見えるようになった。次に来る機会はもうないかもしれないが、ここから引き返す。御西の水場で、3リットル水を汲んで、本山へ戻る。
11時45分  本山小屋着
水分のある物を食べたかったので、「きつねどん平衛」を小屋番の高橋さんに作ってもらう。@600円だった。
12時15分  発
切合小屋に向かう。切合小屋着、13時30分
13時50分  下山の為、荷物を詰め直し、三国小屋に向かう。
15時10分  三国小屋着
大関さんに「一人旅か・・・?」と言われた。大日岳を登っていたら、三国小屋に着くのは、18時近くになっただろう。途中で、引き返して、正解だったなあ〜と、あらためて思った。今日一日、素晴らしい展望が続いた。水不足は、辛いが、好天は有難い。
大関さんが、下山用の水は分けてくれると言うので、水の心配なしに夕食の準備をした。アルファー米の混ぜご飯、たまごスープ、玉ねぎのスライスとおかかのサラダ、玉ねぎとわかめのスープなどを作った。
この日は、30人近くの登山者が宿泊した。

●17日(曇り小雨のち晴れ)
5時  起床
ガスがかかり、風がある。カップラーメンの朝食。 
6時35分  
大関さんにペットボトル1本分、水を貰う。大日杉に向かって、下山開始。大関さんから「踏み跡がはっきりしているから、心配ないよ」と言われたので、踏み跡を確認しながら歩けば、雨になっても、大丈夫だと思った。剣が峰の岩場で、先行者5人を追い越す。ここから、大日杉の登山口まで、誰にも会わなかった。
7時25分  谷地峠分岐
7時40分  御前山通過
8時40分  五段山分岐
「白川のつり橋は、渡れません」との立て看板あり。このあたりから、陽が差してきた。時折、青空。
9時50分頃、ブナ林から杉の林へ。杉林をトラバース
10時05分 沢の音、白川か?
10時15分 つり橋がある事はあるが、渡ったら壊れそう。つり橋の下へ行き、靴を履いたまま、沢を渡る。
10時20分 大日杉登山口着。車に戻る。

道の駅「田沢」で昼食。熱塩加納の木村さんに「山からの帰りに周る」と連絡する。「夢の森」@300円にて汗を流し、木村さんの所へ周り、1時間ほどおしゃべりをしてから帰途につく。
60歳のおばさんが、飯豊を2泊3日で、しかも、一人で歩けるなんて、ちょっと、凄いじゃないですか「切合小屋」・・・と、自画自賛したい気分で一杯の私でした。


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